再生可能エネルギー活用によるco2削減加速化戦略(中間報...
Post on 17-Aug-2021
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再生可能エネルギー活用によるCO2削減加速化戦略(中間報告)
①需要・地域側での省エネ・再エネ・蓄エネ系統や環境への負荷の少ない需要側で、省エネ・蓄エネと合わせて再エネ最大限導入• ZEB/ZEHなど、省エネ・蓄エネと合わせた再エネ導入。快適さ、生活の質の向上にも貢献。• 地方自治体と連携して、再エネを省エネ・蓄エネと一体で提供する地域エネルギー企業の活動を促進。分散再エネの活用により、防災・減災にも貢献。
平成29年8月 環境省
個別需要・コミュニティ
地中熱住宅用太陽光
地域の需要に対応する地域エネルギー企業
水力
大規模ウインドファーム
②地域の豊富な再エネ供給ポテンシャルを活用
①需要・地域側での省エネ・再エネ・蓄エネ
○我が国経済社会の現状と課題エネルギーの自給率向上防災・減災地域経済の活性化少子高齢化
○再エネ拡大の現状と課題FITにより、供給事業者による開発投資が進んでいるが、課題も顕在化系統の混雑自然変動に対する調整 FITの国民負担の増大案件開発に伴う自然環境への負荷の増大、地元社会との不調和
※IoT等も活用した融通も行う
※余剰再エネを用いた水素貯蔵・利用も推進
2030年再エネ電源比率22%~24%を目標として、FIT(固定価格買取)を中心に種々の施策が進められているところ。この目標達成をより確実なものとするとともに、2050年80%削減を目指すために、再エネの導入を最大化・加速化する。今後、経済産業省をはじめとする関係省庁、地方自治体、企業、国民各層と幅広く連携して、戦略を仕上げ、具体的なアクションとその進捗管理につなげていく。
ZEHZEB
②地域の豊富な再エネ供給ポテンシャルを活用地域が主体となって、全国に散らばる豊富な再エネ供給ポテンシャルを活用• 安く大量に供給しうる大規模再エネ電源を、自然環境や地元と調和した形で開発。• 地域ごとの特色ある再エネ資源を開発し、利益を地域に還元(地域経済の活性化に貢献)• 系統利用の合理化・系統の強化等も重要な課題。
解決するべき課題 課題を踏まえた再エネ活用加速化の方向性
バイオマス集材利用
地熱
廃棄物発電水素自動車
水素バス
小水力
家畜糞尿バイオマス 薪ボイラー
蓄電池
需要・地域側での省エネ・再エネ・蓄エネ
住宅・ビル・街区など個別需要での省エネ・蓄エネと合わせた再エネ導入
地域エネルギー企業による再エネ・省エネ・蓄エネサービスで地域単位で需要に対応
¥関係者が出資地元金融機関が融資
高い再エネ利用目標を掲げる企業
工場屋根・遊休地
利用
供給
公共施設オフィス・店舗・家庭
利用
ZEB/ZEHや省エネ改修を支援 自家発電自家消費のCO2削減価値の評価(見える化) 窒化ガリウム等の革新的省エネ技術の開発・実装の支援 再エネ水素ステーションなど水素利用の促進 直轄施設での率先導入(国立公園施設など)
ゼロエネルギー住宅・ビル(ZEH・ZEB)
供給
廃棄物発電
余熱利用
高断熱・高気密(CLTも活用)、太陽光パネル、燃料電池、蓄電池、太陽熱温水器、地中熱ヒートポンプ、木質ペレット←快適さを高め、ヒートショックなどを防止し健康増進
利用
供給
団地・街区・コミュニティ
FITにより、供給事業者側の投資性の高い案件開発が進み、コストも低減する方向。一方、系統制約や開発による環境負荷も顕在化系統や環境への負荷の少ない需要側(エネルギーを使う場所・地域)で、再エネ最大導入(省エネ・蓄エネで外部からのエネルギー調達も削減)。
再エネ発電事業者(地域再エネ資源活用)
技術向上・コストインセンティブが必要。
地域エネルギー企業に民間資金を呼び込む財政支援 地域エネルギー企業の立ち上げ・人材確保、ネットワーク化の支援 高い再エネ目標を掲げる企業(RE100等)の事業参加の促進 地域のエネルギーセンターとしての廃棄物処理施設での発電等の促進
地域エネルギー企業に取り組むインセンティブや資源が必要
地域エネルギー企業
地元自治体の温暖化対策計画とも連携
電気自動車・水素自動車※蓄エネにも活用
水素ステーション
供給
課題と主要政策
課題と主要政策
ZEB(例:大成建設実証棟)
低炭素型賃貸住宅
水素バス(例:日野自動車)
フォークリフト(例:豊田自動織機)
EV蓄電池
地熱発電ZEH
ZEB
太陽光発電 風力
地中熱利用
これらを支えるIoT等の技術や市場メカニズムの構築も課題
地域の豊富な再エネの供給ポテンシャルを活用
案件開発ベンチャー新電力
金融機関・ファンド
雇用促進
利用
洋上風力(例:長崎県五島市沖)
質が高く効率的な環境アセスメントの実施
再エネポテンシャルや環境に関する情報の整備
環境保全と両立した再エネの導入を促進するためのゾーニングの制度化を見据えた検討
一般海域等の利用ルール等の整備
再エネの地域経済へのプラス効果や需給への影響等の分析ツールの整備
再エネ事業の収益を地元に還元するメカニズムの構築
地域再エネ資源の持続可能な利用の促進 農業と共存するソーラーや風力等 地域集材と連携した木質バイオマスの活用
既存ダム水力発電の最適活用 オープンループ方式(地下水熱利用システム)の導入推進
太陽光パネル等の再エネ設備のリサイクル・リパワリングの促進
需要地と離れている再エネも含めて、我が国の豊富な再エネの供給ポテンシャルを顕在化させて、地域を超えて融通し、活用。そのために、洋上風力などの大規模電源から小水力まで、地域主導で、自然環境や地元と調和した持続可能な再エネ開発を促進。
出資
地域の自然環境や地元と調和した持続可能な再エネ案件の開発の円滑化
地域の再エネポテンシャルを活用する技術の普及、事業リスクの軽減
課題と主要政策
課題と主要政策
合意形成
環境・社会・経済の統合的配慮
環境配慮・地元合意の下での
案件開発
浄水場での小水力発電(例:福島県相馬市)
家畜糞尿をメタンガス化し、ガス発電(例:静岡県富士宮市)
各地域の自然条件・社会条件に応じた再エネ資源を地域主導で選択、開発
各地域の既存のインフラや産業を活かす、きめ細かな創意工夫を引き出す。
家畜糞尿由来のバイオガスから水素製造(例:北海道鹿追町)
水力発電
地熱発電
バイオマスを集材し発電
薪ボイラーを温泉施設に導入(予定)(例:富山県南砺市)
洋上ウインドファーム(イメージ)
安定供給
地域住民自治体事業者
出資・投融資 配当
※系統利用の合理化、系統の強化も課題
洋上風力などの大規模電源
ベンチャー新電力等による地域再エネを活用し、地域に利益を還元する地域再エネ事業
小水力、家畜糞尿バイオマス等の小規模地産エネルギー
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