e-ラーニングシステム mediadepo learning...
Post on 18-Aug-2020
0 Views
Preview:
TRANSCRIPT
e-ラーニングシステム MediaDEPO(Learning Edition) -視聴方法とコンテンツ作成・編集方法- 1 視聴方法
図 1.1 ログイン操作画面
MediaDEPOの番組を視聴するには,次の手順に
したがって操作します.
(1) 配信サイトへのアクセスとログイン ① インターネットエクスプローラを起動し,次のアドレスでMediaDEPO配信サイト(ホームページ)にアクセスします.学外からもアクセスでき
ます. http://lily.koka.ac.jp/mediadepo/
② アクセス後に開く図 1.1の画面で,所定の場所(図参照)にユーザ IDとパスワード(先に各研究室等経由で配布済み)を入力し,その右の「ログ
イン」ボタンを押します.
図 1.2 ログイン直後の画面
(2) 視聴コンテンツの選択 ログインすると図 1.2 のように,画面左側にコンテンツが入ったフォルダが表示されます.コン
テンツはフォルダ単位で分類されています. ① フォルダの選択 図 1.2 の画面で,視聴するコンテンツが入ったフォルダをクリックします.クリックすると図 1.3のように,そのフォルダに入っているコンテンツ
の一覧が画面右側に表示されます. どのフォルダに視聴したいコンテンツが入って
いるか不明なときは,順次フォルダを開いて表示
される一覧を調べます.
② コンテンツの選択 図 1.3 の画面右側に表示されている一覧から,視聴するコンテンツのタイトルをクリックしま
す.図 1.4の詳細画面が表示されます. コンテンツの最初から視聴する場合は,図 1.3の一覧上の「再生」ボタン を押すだけで
視聴することもできます.その場合は,次の(3)の操作は不要です.
(3) 再生開始位置の検索
次のような方法でコンテンツ内を検索し,再生
1
図 1.3 フォルダ内のコンテンツの一覧
開始位置を選択することができます(図 1.4 参照).コンテンツの最初から視聴するときは,「再
生」ボタン を押します. ・スライダーを使用する スライダー上にマウスポインタを置くと,そ
の時刻のシーンがスライダーの左に表示されま
す.そのままマウスの左ボタンをクリックする
と,その時刻から開始されます. ・音声検索を行う 「ひらがなで入力」の位置に言葉を入力して
その下の「検索」ボタンを押すと,ビデオ中で
その言葉が発声されている箇所が検索されます.
検索結果として,発声箇所とその確信度が表示さ
れるので,その中から再生したい位置を選択しま
す.
図 1.4 視聴コンテンツ内の検索画面
図 1.5 コンテンツ再生画面
(4) 再生時の操作 再生は図 1.5のような画面で行われます.ビデオとスライド・資料からなるコンテンツの場合,
この図のようにビデオ画面とスライド(資料)画
面が並んで表示されます.スライドの内容はビデ
オの再生に合わせて表示が変わります.再生中の
主な操作には次のようなものがあります. ・ビデオサイズの変更 ビデオ画面の下にある「ビデオ操作ボタン」の
うち,「50%」「100%」などとあるボタンにより,ビデオサイズを変更することができます. ・停止,早送りなど ビデオ画面の下にある矢印などのボタンで操作できます. ・スライダーの利用 ビデオ画面の下に「スライダー」が表示されます.前記(3)のスライダーと同様の操作ができます. ・目次とスライドタイトルの利用 目次またはスライドタイトルにより,再生位置を指定することができます.コンテンツに目次が用意
されていれば,「目次」タブを選ぶことにより,目次がビデオ画面下に表示されます.スライドが入っ
たコンテンツでかつ各スライドにタイトルが用意されている場合,「スライド」タブを選ぶことにより,
タイトル一覧が表示されます.目次もスライドタイトルも,クリックすることにより,その位置から再
生することができます.
2 コンテンツの作成と登録
コンテンツの作成法としては,次の 2通りがあります.
① 収録済みのビデオから作成する方法
2
② ライブ収録をする方法(ビデオ撮影と同時にコンテンツを作成する方法)
また,コンテンツの種類としては,次の 2種類があります.
① ビデオのみのコンテンツ
② ビデオと資料からなるコンテンツ
2.1 収録済みのビデオからビデオのみのコンテンツを作成する方法
2.1.1 ビデオファイルの準備
MediaDEPOで使用できるビデオファイルの形式はWMV(Windows Media Video)と MPEG-1です.
ビデオファイルがこれ以外の形式である場合,このいずれかの形式への変換が必要です.また,ビデオ
テープなどの媒体にある場合,キャプチャとエンコード(WMVまたはMPEG-1への変換)が必要です.
(1) ビデオテープなどから準備する場合
次のような方法があります.
・AVI形式でキャプチャ→編集→WMVまたはMPEG-1で書出し,の手順による方法
ビデオ編集ソフト Premierなどを使用して,ビデオの高度な編集を行う場合に向いた方法です.通常,
すべての工程をビデオ編集ソフトで行うことができます.ただし,ビデオファイル完成までに要する時
間は長くなります.
・WMV形式で直接,ビデオテープからエンコードする方法
Microsoft が提供する(http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/)Windows Media エンコ
ーダにより直接,ビデオテープなどの入力媒体から WMV 形式のファイルを作成することができます.
DVテープからであれば,DVカメラまたは DVプレーヤーを IEEE1394(i-LINK)または USBで接続す
るだけでできます.VHSや Hi8の場合はアナログ出力になるので,「アナログ→DV」変換機やアナログ
ビデオのキャプチャ機器(ボードや USB 機器)を使用することになります.その場合は,次に説明す
るようにMPEG-1のエンコーダを使用する方がよいでしょう.
なおビデオの編集を必要とする場合は,出来上がった WMV ファイルを入力として,Premier などの
ビデオ編集ソフトで編集することになります.ただし,ビデオの一部をカットするだけの編集であれば,
MediaDEPOの「編集機能」で可能です.
・MPEG-1エンコーダで直接,MPEG-1形式のファイルを作成
アナログのビデオ入力から直接,MPEG-1形式へエンコードして同形式のファイルを作成する方法で
す.ここで挙げる方法の中では,最も速く必要なビデオファイルを作成することができます.エンコー
ダにはハードウェアエンコーダとソフトウェアエンコーダがありますが,パソコンに十分な性能がない
場合などは,ハードウェアエンコーダがよいでしょう.一般に,入力はアナログだけになるので,DV
カメラなどからの場合もアナログ出力(カメラのアナログ出力)を使用します.
編集は Premier などの編集ソフトを使用することもできますが,エンコーダに付属の簡易編集ソフト
を使用すると,より手軽に編集ができます.
(2) 他の形式のビデオファイルから変換する場合
AVI や MPEG-2 などの他の形式のビデオファイルからの変換は,ビデオ編集ソフト(Premier など)
3
の「ビデオファイル書出し機能」で行うことができます.あるいは,形式変換ソフトを使用して返還す
ることも可能です.ビデオ編集ソフトを使用する場合は,まずそのソフトにビデオファイルを読み込み,
WMVまたはMPEG-1形式でファイルに書き出すことになります.その間にビデオの編集も可能です.
2.1.2 コンテンツの作成
ビデオファイルの準備ができたら次に,MediaDEPO Author により,MediaDEPO コンテンツ
(MediaDEPO アーカイブファイル; daf ファイル)の作成を行います.手順は次のとおりです(図
2.1の「コンテンツ作成の流れ」,および図 2.2の「画面推移」を参照).
① MediaDEPOランチャの起動
② ランチャ上で「コンテンツの作成・編集」を選択(図 2.2a) 新規作成 カット編集有
無の選択 ③「DEPO Author」の画面で「次へ」を選択
この画面(図 2.2b)はとくに表示を必要としないので,「次
回からはこのページを表示しない」をチェックしておいてもよ
い.
ビデオの取込み カット編集無の場合
④ コンテンツの種類とカット編集有無の選択 編 集 図 2.2cの画面で,「ビデオのみのコンテンツ」をチェックす
る.カット編集を行う場合はさらに,「カット編集を行わない」
のチェックボックスのチェックをはずす.これらの選択・指定
後,「次へ」ボタンを押す.
書出し
MediaDEPO ⑤ ビデオファイルとコンテンツ出力先の指定 アーカイブファイル(.daf) 図 2.2dの画面でこれらを指定する.それぞれの右の「参照」
ボタンを押してビデオファイルの選択,およびコンテンツの出
力先フォルダの選択およびファイル名の入力を行う. 図 2.1 ビデオのみのコンテンツ
作成の流れ ⑥ 図 2.2(e)の画面でタイトルなどを入力して「次へ」進む
(a) MediaDEPO Launcher (b) DEPO Author開始,確認画面 (c) コンテンツの種類とカット編集有無の選択
(d) ビデオファイルとコンテンツ出力先の指定 (e) コンテンツタイトルの入力 (f) 書出し開始
図 2.2 ビデオのみのコンテンツ作成時の画面推移
4
必要に応じて,「メタデータ」タグなどで,著作者の情報などを入力することができる.
⑦ 図 2.2fの画面で,「開始」ボタンを押す
以後の画面推移については,次節を参照のこと.
注)「カット編集を行う場合」については,次節を参照してください.
2.2 収録済みのビデオから「ビデオ映像と資料からなるコンテンツ」を作成する方法
視聴方法(第 1章)で説明したように,ビデオの映像に合わせてスライドなどの資料が表示されます.
資料はビデオ上の指定された箇所で表示あるいは切り替えが行われます.ちょうど授業で,適切なタイ
ミングでスライドが切り替えられたり,板書が行われたり,プリントの参照が行われたり,インターネ
ット・ホームページが示されるのと同じイメージです.
2.2.1 ビデオファイルと資料
ビデオ映像と資料からなるコンテンツには次のような「資料」を挿入することができます.
・PowerPointのスライド
・静止画(JPEG形式)
・インターネット上のホームページ
コンテンツの作成時にインターネットに接続されていることが必要
これらの資料とビデオ映像を同期(ビデオ映像上の指定した箇所で資料が表示されるようにするこ
と)させます.
(1) ビデオファイルの準備
前記 2.1の「ビデオのみのコンテンツ」と同様です.WMV形式および MPEG-1形式のビデオファイ
ルが使用できます.
(2) 資料の準備
コンテンツに挿入する資料はあらかじめ作成し,編集作業を行うパソコンのわかりやすい場所(通常
は,ビデオファイルと同じフォルダ)に保存しておきます.
5.2.2 コンテンツの作成
このタイプのコンテンツ作成の流れは,図 2.3 に示すとおりです.この図のように,まずビデオファ
イルと資料の取り込み,および(必要に応じて)提示するインターネット・ホームページのサイトアド
レス(URL)を指定します.これをソースにして,ビデオ上映と資料表示のタイミングを設定します.
タイミングの設定は「記録」または「編集」の機能により行います.その設定情報は「プロジェクト」
として保存することができ,後日,再編集や書出しの作業を行うことができます.最終的な設定情報の
作成ができあがれば,「書出し」によってコンテンツを作成します.
以下,代表的な作業手順に沿って操作法を解説します.その間の画面推移は図 2.1 および図 2.4 のと
おりです(手順①~③における画面は図 2.1と同様).
① MediaDEPOランチャの起動
5
新規作成
使用するビデオ,スライド,
URLの指定と取込み 取込み
作業選択
記 録 編 集 プレビュー 書出し
MediaDEPO プロジェクトの
保存 アーカイブファイル(.daf)
図 2.3 収録済みのビデオと資料からなるコンテンツを作成する流れ
② ランチャ上で「コンテンツの作成・編集」を選択(図 2.2a)
③「DEPO Author」の画面で「次へ」を選択
この画面(図 2.2c)はとくに表示を必要としないので,「次回からはこのページを表示しない」をチ
ェックしておいてもよいでしょう.
④ コンテンツの種類の選択
図 2.4aの画面で,「スライド付きコンテンツ」をチェックして,「次へ」ボタンを押します.
⑤ 使用するファイルと URLの指定
コンテンツに使用するビデオファイル,スライドファイル,およびインターネット・ホームページ(Web
サイト)のアドレス(URL)を指定します.ビデオファイルとスライドファイルは図 2.4bに示すように,
エクスプローラから対象のファイルをドラッグ&ドロップします.また,「追加」ボタンを押してファイ
ルを指定しても追加できます.URL は「URL 追加」ボタンを押して,表示されるダイアログボックス
にそのアドレスを入力します(たとえば,http://www.koka.ac.jp/のように).
ファイルの追加および URLの指定が終わると,図 2.4cのように,ファイル名とパス,および URLが
表示されます.そこで画面右下の「開始」ボタンを押します.
⑥ 記録作業
デフォルトでは図 2.4dのように,コンテンツ作成作業のうち「記録」がまず選択され,「記録モード」
になります.これを変更して,「編集モード」で作成作業を行いたいときは,この画面で,「編集」ボタ
ンを押します.ここではまず,「記録」機能によるコンテンツ作成作業の手順を説明します.
記録機能によるコンテンツの作成は,ビデオを再生しながらスライドの切り替え位置やホームページ
の表示位置を設定するものです.スライド切り替えなどの画面上での操作がすべて,そのときのビデオ
再生位置に合わせて記録されます.
⑥-1 記録開始
6
(a) コンテンツの種類の選択 (b) 使用するファイルと URLの指定 (c) ビデオ,スライド,URLの指定が完了
(d) 「記録」機能選択画面(デフォルト) (e) 記録完了画面
図 2.4 スライド付コンテンツ作成時の画面推移(記録まで)
記録開始時の画面は図 2.4dのようで,左上にビデオ再生画面,右下に資料一覧(スライドとホーム
ページ URL),右上に表示中のスライドまたはホームページが表示されます.
記録を開始するには,右下の資料の中からスタート時に表示したいスライドなどをクリックします.
これにより自動的にビデオの再生が開始されます.
⑥-2 スライドの切り替え
右下の資料一覧からスライドをクリックすると,右上の表示画面がそのスライドに切り替わり,そ
のときに再生中のビデオに合わせて切り替え時点が記録されます.
⑥-3 ホームページの挿入
右下の資料一覧から当該 URL をクリックします.右上の表示ウィンドウにそのホームページが表
示され,再生中のビデオに合わせて挿入位置が記録されます.その後のホームページの操作(ページ
切り替えなど)は同様に,再生中のビデオに同期する形で表示時点が記録されます.
⑥-4 記録完了
記録が完了すると図 2.4eのように,画面左下のウィンドウに,記録したスライド切り替え時点やホ
ームページ操作時点が表示されます.
⑦ プロジェクトの保存
必須ではありませんが,通常,この時点でプロジェクトを保存することになります.これは,後日,
これを呼び出して作成作業の続きを行ったり修正をしたりするためのものです.上記⑥までに行った操
作の結果がすべて保存され,いつでもその時点から作成・編集作業を再開することができます.
プロジェクトを保存するには,図 2.5a のように,「ファイル」-「名前を付けて保存」を選択し,保
存先やプロジェクトファイル名の指定などをします.
7
(a)プロジェクトの保存 (b) 「編集」モードの画面
図 2.5スライド付コンテンツ作成時の画面推移(プロジェクトの保存と編集)
⑧ 編集作業(「記録」結果の修正)
通常,「記録」作業で作成した動作内容は完全なものというわけにはいきません.スライドの切り替
え位置を間違ったりずれたりしてしまうことはよくあります.そのようなときは,「編集機能」を使用
して修正することができます.逆に,記録は適当にやっておいて,その後,微調整を「編集」で行うと
いう方法も効率的に作業を進めるのに有効です.この「編集」は「記録」に引き続いて行われるのが普
通でしょうが,一旦保存しておいたプロジェクトファイルを呼び出して,後日行う場合もあります.
前者の場合は,図 2.4eの記録完了時点で「編集」ボタン(ボタンの位置は図 2.5bの画面上部を参照)
を押すことにより,「編集」モードに切り替わります.後者の場合はまず,保存してあったプロジェク
トを開く必要があります.DepoAuthor の起動直後の画面(図 2.4a)で,「既存のコンテンツ」を選んで
「次へ」進み,保存してあったプロジェクトを開きます.エクスプローラ画面などで,プロジェクトフ
ァイル(拡張子 dpf)のダブルクリックにより開くこともできます.
「編集」モードでの画面構成は図 2.5bの通りで,編集作業は主に次のようにして行います.
・スライドの表示(切り替え),ホームページ表示のタイミングの修正
これらのタイミングは,「記録状態」のところにその時間(ビデオ開始時間からの経過時間)が,タ
イムライン上に時間軸に沿ってその位置が表示されています.通常は,タイムライン上で表示するシー
ンを移動させるのがよいでしょう(マウスでシーンの左端(マウスポインタが「←→」の形に変わる位
置)をクリックしてドラッグします).ビデオシーンの確認は,タイムライン左端にあるスタートボタ
ン を押してビデオを再生させて行います.再生位置はタイムライン上部に がビデオの進行に合
わせて移動します.これをマウスでドラッグすると,再生位置を制御することができます.スライドを
移動する位置に来たら一時停止ボタン でビデオを止めて,タイムライン上のスライドをその位置に
移動します.
・編集結果の保存
編集後は以後の修正に備えて,プロジェクトを保存しておくとよいでしょう.保存の方法は,上記⑦
のとおりです.
・書出しへ
編集が完了したら,下記⑩の「書出し」へ進みます.
8
(a)書出し先とファイル名の指定 (b) タイトルなどの入力 (c) 書き出し中の表示
図 2.6 スライド付コンテンツ作成時の画面推移(書出し)
⑨ 編集作業(「記録」機能を利用しないで「編集」のみによりコンテンツを作成する場合)
直接,「編集」機能によってコンテンツの作成(資料の表示位置などの設定)をすることができます.
その場合,上記ステップ⑤の完了後,記録モードの画面(図 2.4d)に変わったところで,「編集」ボタ
ンを押して,「編集」モードに切り換えます.
まだ記録が行われていないので,図 2.5b の画面のうち,「使用素材一覧」と「スライド一覧」のみが
表示されます.そこで,スライド一覧から,スライドシーンなどをタイムラインの「スライド切替え」
欄の適当な位置にドラッグ&ドロップします.その後の編集は,上記⑧のステップと同様です.
⑩ 書出し
コンテンツの書出しは「ビデオのみのコンテンツ」の場合と同様です.次の手順で行います.
⑩-1 「記録」,「編集」モードなどの画面で画面上部の「書出し」ボタンを押します.
⑩-2 書出し先の指定とファイル名の入力を行い,「保存」ボタンを押します(図 2.6a)
⑩-3 タイトルなどを入力し,「開始」ボタンを押します(図 2.6b).
書出しが開始され「ジョブモニタ」(図 2.6c)が表示されます.この表示の右下の「ジョブ中断」
が「閉じる」に変われば,書出しは完了です.
⑩ ジョブモニタの「閉じる」ボタンを押す.
5.3 ライブ収録の方法
(1) ライブ収録に必要な環境(用意するもの)
ライブ収録をするにはまず,次の環境を用意する必要があります.
・MediaDEPO Authorがインストールされたパソコン
・パソコンに IEEE1394インタフェース(i-LINK)で接続されたビデオカメラ(DVカメラ)
ビデオを撮る必要はないので,テープは不要です.ただ,ライブ収録に失敗した場合に備えて,テー
プにも録画しておくと安全です.
(2) ライブ収録の仕組み
ライブ収録は,ビデオカメラからの映像をリアルタイムにパソコンに(WMV 形式のビデオファイル
として)収録します.ライブ収録の画面では,収録開始前に指定した PowerPointスライドおよびインタ
ーネット・ホームページを表示することができ,その操作がビデオと同期する形で記録されます.これ
により,収録終了と同時に MediaDEPO コンテンツ作成の準備が完了し,「書出し」によりコンテンツ
(MediaDEPOアーカイブファイル)が作成されます.
9
(3) ライブ収録の手順
ライブ収録は,図 2.7のような流れで進
めます.
① カメラとパソコンの準備
図 2.8のように,カメラ(DVカメラ)
とパソコン(MediaDEPO をインストール
済みのパソコン)を IEEE1394ケーブルで
接続します.カメラは授業収録に適当な場
所にセットします.授業中にカメラの操作
ができない場合(カメラ操作要員がいない
場合など)は,最初にセットした範囲のみ
撮影されることに注意が必要です(広い範
囲を撮れるようにするか,講師ができるだ
け動かないようにするなど).
パソコンの位置は,授業で PowerPoint
を使用したりインターネット・ホームペー
ジを参照したりするなど,授業でこれを使用するかによります.使用する場合は教師卓に置く必要があ
るでしょうが,収録だけでよければ,カメラの位置を優先させて,その近い位置にパソコンをおけばよ
いでしょう.パソコンを授業で使用する場合は,IEEE1394 ケーブルの長さに制約を受けることになり
ます.長いもので 3m程度ですから,かなり近いところから撮影することになります.
パソコンと プロジェクトの
保存 カメラの起動
ライブレコーダ
の起動終 了
使用する 資料ファイルのスライド, 準備 URLの指定 プロジェクトの
呼出し キャプチャの
設定
書出し
収録開始 MediaDEPOアーカイブファイル(.daf)収録終了
図 2.7 ライブ収録の流れ
② パソコンとカメラの起動
カメラをセットしてパソコンと接続したら,パソ
コンを起動し,続いてカメラを起動します(電源を
入れて撮影モードにします).実際に撮影する必要
はないので,テープを入れる必要はありませんが,
ライブ収録に失敗した場合に備えて撮影しておく
ということであれば,テープを入れておく必要があ
ります.その場合,収録開始直前にカメラの「録画」
ボタンを押す必要があります. DVカメラ
③ MediaDEPOランチャを起動(図 2.9a) IEEE1394ケーブル
④ ランチャ上で「ライブ収録」を選択
ライブレコーダが起動され,図 2.9b のトップ画
面が表示されます. 図 2.8 ライブ収録時の環境
⑤ ライブ収録中に使用する資料ファイル等の選択
図 2.9b の「追加」ボタンを押すと,図 2.9c の資料追加ウィンドウが表示されます.スライドファイ
ルを追加するときは,エクスプローラなどからウィンドウ内の「スライド文書ファイル」へドロップ,
あるいは右下の「追加」ボタンを押してファイルを選択します.インターネット・ホームページは,左
下の「URL追加」ボタンを押して URLを入力します.
⑥ ビデオキャプチャの設定
10
(a) MediaDEPO Launcher (b) ライブ収録トップ画面 (c) スライドと URLの選択
(d) スライドと URLの選択完了 (e) 資料登録完了状況
図 2.9 ライブ収録時の画面推移(使用する資料の登録)
ビデオ映像および音声をどこから取り込むかの設定です.図 2.10a のように,画面上部にあるメニュ
ーからまず,「ビデオキャプチャ設定」を選択します.図 2.10.b のような画面が表示されるので,次の
項目を設定します.
・「キャプチャを行わない」チェックボックス: チェックをはずしておく.
・ビデオデバイス: ドロップダウンメニューから,接続されているビデオカメラを選択.
カメラが接続されていて電源が入っていれば,このメニューにそのカメラの機種が表示されます.こ
こに接続された機種がないときは,カメラの電源およびケーブルの接続状況を確かめてください.オー
ディオデバイスについても同様です.
・オーディオデバイス: ドロップダウンメニューから,接続されているビデオカメラを選択.
・出力WMVの品質
通常は,「[WM9]中品質(256K Low ADSL向け)」でよいでしょう.
これらを設定し終えたら,「OK」ボタンを押します.図 2.9eの画面に戻ります.
⑦ ライブ収録の開始
11
(a)「ビデオキャプチャ設定の選択 (b) ビデオ・音声源などの選択
図 2.10 ライブ収録時の画面推移(ビデオキャプチャの設定)
図 2.9eの画面で「講演収録」のボタンを押します.画面が,図 2.11のような収録画面に変わります.
画面下には,用意したスライドやホームページの URL が表示されます.この部分をクリックして,表
示する資料を切り替えたり,収録の開始・終了を指示したりします.
この表示は,マウスポインタが図中の破線以下にあるときは表示され,これを越えて上方にあるとき
は,資料一覧の表示は隠れます.これを表示させるときは,再度,この破線以下にマウスポインタを移
動します.
⑧ 収録中の操作
収録中に資料画面(スライドなど)を切り替えるには,画面下の資料一覧から表示したい資料をクリ
ックします.また,その上のツールバー上のボタンでも操作することができます.
⑨
う
り
(
そ
し
図 2.11 ライブ収録時の画面推移(ビデオキャプチャの設定)
収録終了
収録を終了するときは,図 2.11の終了ボタンを押します.ビデオ収録が停止し,収録を終了するかど
かの確認が求められるので,「はい」を押します.しばらくして,トップ画面(図 2.9e の状態)に戻
ます.
4) プロジェクトの保存
収録後すぐに書き出してコンテンツを作成することは可能ですが,書出しには少し時間がかかります.
こで,研究室などに持ち帰ってから書き出すことになるでしょう.収録結果をここでプロジェクトと
て保存しておけば,いつでも呼び出して書出しを行うことができます.プロジェクトの保存は次のよ
12
(a)「ビデオキャプチャ設定の選択 (b) ビデオ・音声源などの選択
図 2.12 ライブ収録時の画面推移(プロジェクトの保存)
(a) MediaDEPOサイトへのログイン
(b) ビデオ・音声源などの選択
(c) 登録するファイルの選択
(d) 登録完了時のメッセージ
図 2.13 コンテンツの登録
うにして行います.
① プロジェクト保存の選択
図 2.12a のように,トップメニューで「フ
ァイル」メニューから「作業状態を編集用プ
ロジェクトとして保存」を選択します.ここ
で直ちに書出しを行うときは,この図の「ア
ーカイブファイル書き出し」ボタンを押しま
す.
② 保存先の指定
このプロジェクトの保存では,プロジェク
ト用フォルダとソースビデオ(収録した
WMV形式のビデオ)を保存します.そこで,
図 2.12b の画面で,それぞれの保存先の指定
を行います.指定は,「参照」ボタンを押し
て,表示される画面上で行います.フォルダ
名およびファイル名の入力が必要です.
プロジェクト用フォルダの保存先の指定
では,指定するのはフォルダです.入力した
名前で新たにフォルダが作成され,同じ名前
でプロジェクトファイルが作成されます.ソ
ースビデオの保存先は,そのフォルダの中に
することもできます.
(5) コンテンツの書出し
収録後ただちに書出しを行う場合は,上記
①のとおりです.一旦,プロジェクトとして
保存されている場合は次のようにします(こ
ちらが一般的です).
① MediaDEPO Author の起動(前出の図 2.2
参照).
② コンテンツの種類の選択
「既存のコンテンツ」を選択し,「開始」
ボタンを押します(前出の図 2.2c参照).
③ プロジェクトファイルの呼び出し
表示されるウィンドウで,保存されている
プロジェクトファイル(dpf ファイル)を選
択して「開く」ボタンを押します.
④ 書出しの実行
表示される画面上で「書出し」ボタンを押
13
します.このとき,必要に応じて「編集」を行うこともできます.以降は,2.2の⑩と同様です.
5.4 コンテンツのサーバへの登録
コンテンツ(MediaDEPOアーカイブファイ
ル)を公開・配信するには,これをMediaDEPO
配信サーバへ登録する必要があります.サーバ
への登録は,ブラウザからMediaDEPOサイト
(http://lily.koka.ac.jp/mediadepo/)へログインし
て行います.
(a) 新たに登録されたコンテンツの表示
(b) 登録されたコンテンツの情報
(c) 情報設定画面
図 2.14 コンテンツの公開
コンテンツを登録するには,「編集ユーザ」
であることが必要です.「一般ユーザ」は視聴
のみ可能で,コンテンツを登録することはでき
ません.登録作業の手順は次のとおりです.
(1) 登録
① MediaDEPOサイトへのログイン
図 2.13a中に示すように,[編集者]としての
ユーザ IDとパスワードを入力し,「ログイン」
ボタンを押します.
② 登録先の選択と登録開始
ログインすると図 2.13bのような画面が表示
されます.画面左側のフォルダ一覧から,登録
先のフォルダを選択します(図中①).次に,
「コンテンツの登録」ボタンを押します(図中
の②).
なお,図中の「要注意!」のように,公開状
態が「公開」であることを確認してください.
「非公開」の場合,このフォルダを「公開状態」
にする必要があります.
③ 登録するファイルの選択
ここで表示される図 2.13cの画面で,登録す
るファイルを選択し,「配置先」として
「MediaDEPO Folder Set」を選択します.これ
らを選択したら,「登録」ボタンを押します.
④ 登録の確認
登録が完了すると図 2.13dのように表示され
ます.「閉じる」ボタンを押してください.図
2.13bの画面に戻ります.そこでブラウザの「更
新」ボタンをクリックすると画面が更新され,
14
図 2.14aのように登録したコンテンツが表示されます.
以上で「登録」作業は完了ですが,このコンテンツを公開するには,「情報」の設定とアクセス権の
設定が必要です.
(2) コンテンツの公開
図 2.14aの画面で,登録したコンテンツを選択(クリック)した後,「情報」タブをクリックしてみて
ください.図 2.14bのように,「公開状態」が「準備中」となっているはずです.これを「公開」にする
必要があります.その手順は次のとおりです.
① 図 2.14bで「設定」ボタンを押します.
図 2.14cの画面が表示されます.
② この画面上で,「公開」のところを「開始」にし,そのほかの必要事項(タイトルなど)を入力して
「保存」ボタンを押します.
(3) アクセス権の設定
アクセス権とはどのユーザに視聴を認めるかを設定するものです.コンテンツにアクセス権を設定さ
れたユーザだけが,そのコンテンツを視聴することができます.アクセス権は,次のようにして設定す
ることができます.
① 図 2.14aの画面で,「アクセス権」タブを選択します.
図 2.15aのように画面が変わり,現在のアクセス権設定状況が表示されます.
(a) アクセス権の設定状況 (b)アクセス権設定のためのユーザ検索
(c) ユーザ検索の結果 (d) 設定の実行
図 2.15 アクセス権の設定
15
②「アクセス権の設定」ボタンを押します.
図 2.15bのアクセス権設定画面が表示されます.
③ この画面でアクセス権設定対象のユーザやグループを検索します.
図 2.15bは「ユーザ ID」を対象に,その中に「rk」の文字があるユーザを検索しようとしています.
検索の結果は図 2.15cのとおりで,「rk」の文字がユーザ IDの中にあるユーザが一覧表示されます.
④ 一覧表示されたユーザまたはグループからアクセス権を設定するものを選び(各ユーザまたはグル
ープの前のボックスをチェックし)「設定実行画面へ」ボタンを押します.
⑤ 表示される画面(図 2.15d)で「実行」ボタンを押します.
⑥ 設定の確認をします.
図 2.15aの画面に戻るので,アクセス権の設定状況を確認します.
(3) フォルダおよび講座の作成
図 2.16 フォルダの階層構造 および はフォルダ, は講座
視聴者はフォルダ一覧からコンテンツを探します.その
ため,コンテンツはフォルダを使ってよく整理・保管され
ている必要があります.フォルダはコンテンツをグループ
に分け,階層構造(図 2.16 参照)で整理するもので,フォ
ルダの中にさらにフォルダを作成することが可能です.
また,同じ講座のコンテンツはフォルダではなく「講座」
を設け,その中に入れておくと視聴者が見つけやすくなり
ます.講座はこのように,同じ講座(授業など)のコンテ
ンツを収めておくもので,講座の中にさらに講座やフォル
ダを作成することはできません.ここでは,フォルダおよ
び講座の作成法を説明します.
① フォルダ作成の開始
図 2.17aの画面左のフォルダ一覧で,新たにフォルダや講
座を作成したいフォルダを選択し,画面上部の「フォルダ
作成」ボタンを押します.
注意!)このとき,このフォルダの公開状態が「公開」で
あるかどうかを確認してください.「公開」でなければ,先
に「設定」ボタンを押して公開への変更を行ってください.
② タイプの選択とフォルダ情報の入力
図 2.17bの画面が表示されているので,タイプとして「分
類」または「講座」を選択(「分類」ではフォルダが作成さ
れます)や情報の入力を行い,「追加」ボタンを押します.
「公開」のところは,上位のフォルダが「公開」であれ
ば公開になっているはずですが,確認してください.「機能」
はこれらの機能(内容については次章参照)をこのフォル
ダまたは講座で使用するかどうかですが,使用しない場合
でもこの図のようにチェックした状態のままで問題ありま
16
(a) フォルダ・講座の作成開始
(b) 作成情報の設定と実行(ここではフォルダを作成)
(c) フォルダの作成結果
図 2.17 フォルダ・講座の作成
せん.
③ 作成結果の確認
作成を実行すると図 2.15c の画面に戻ります.
作成したフォルダを選択して,設定状況(とく
に公開状態)を確認しましょう.
17
top related