壁高欄用残存型枠...

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製品概要 DEWパネルは厚さ30mmのプレキャストのコンクリート埋設型枠です。 品質管理の行き届いたプレキャスト工場で型枠が製作されるため従来の構造と比較して耐久性(Durability)に優れています。また、安価なダブルカチオン電着塗装したエキスパンドメタルを補強材に用いるため、経済性(Economy)にも優れています。更に施工現場での足場を省略できることから、施工性(Workability)にも優れています。

1. DEWパネルの構造 DEWパネルの構造は①型枠本体、②基部固定金具(金具A)、③斜材(金具B)、④パネル連結金具(金具C)、⑤シールテープ(アルミブチルテープ)により構成されます。 型枠本体は、施工性を考慮して大人二人で運べる重さ(1枚あたり60kg程度)としています。壁高欄(高さ1,000mm以上)では600mm、666mmの幅を標準としています。

2. 性能証明実験 DEWパネルの開発にあたり、以下の実験を行っています。 ①耐衝撃性能耐久試験  車両衝突を想定した飛散防止性能の確認 ②耐久性確認試験  DEWパネル外面からの塩分浸透状況の確認 ③一体性確認試験  DEWパネルと後打ちコンクリートとの合成効果の確認 また、基礎技術としては「残存化粧型枠プロテロックメーク」として、(財)土木研究センターの建設技術審査証明(建技審証第0219号)を受けています。

3. 適応箇所(施工実績) DEWパネルは橋梁用の壁高欄のほかに、橋梁用地覆型枠、シールドトンネルの防護コンクリートへの適応が可能です。 施工実績は、国土交通省関東地方整備局の付替県道7号橋において、地覆の残存型枠としての実績があります。 DEWパネルは、残存化粧型枠工法「残存化粧型枠プロテロックメーク」(CB-980007-V)としてNETISに登録されています。 橋梁における実績はまだ多くありませんが、施工性の確認のための実験をもとに、適応範囲を拡大して行こうと考えています。

図-1 DEWパネル標準構造(壁高欄仕様)

図-2 構成部材(付替県道7号橋)

図-3 施工実績(付替県道7号橋)〔参考文献〕⑴山口隆一、中村善彦、小守正文、古内 仁:残存型枠を

用いた壁高欄の衝撃荷重載荷試験、土木学会第65回年次学術講演会報告集、Ⅴ-650、pp.1299-1300、2010

⑵山口隆一、中村善彦、小守正文:残存型枠を用いた壁高欄の合成効果の評価、土木学会第66回年次学術講演会報告集、Ⅴ-559、pp.1117-1118、2011

⑶㈶土木研究センター:建設技術審査証明書「残存化粧型枠プロテロックメーク」、建技審証第0219号、2010.3

壁高欄用残存型枠 -DEWパネル-製 品 紹 介 1

山 口  隆 一 高 林  和 生中 村  善 彦 ** ****YAMAGUCHI TAKABAYASHINAKAMURA Ryuichi KazuoYoshihiko

シールテープ(縦目地)金具 C

シールテープ(水平目地)

金具 A金具 B

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㈱ IHIインフラシステム 開発部 / 研究開発2課㈱ IHI技術開発本部 基盤技術研究所㈱ IHIインフラシステム 開発部 / プロジェクト1課

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