太陽熱発電システム(concentrating solar...
Post on 25-Jan-2020
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太陽熱発電システム(Concentrating Solar Power)
太陽熱発電(CSP)は、集熱箇所の熱慣性により太陽光発電(PV)のような急峻な出力変動は起こらず緩やかな変動となります。CSPシステムの最適化、さらには蓄熱システムの構築により、PVよりも安価な発電コストが期待できることから、CSPシステムの検討ならびに適用評価を行いました。
CSPと蓄熱システムの組み合わせで夜間や曇天時も発電でき、安定電源が構築可能
最適化システム(HSTS)であれば、PVよりも安価となることが期待できる
発電だけでなく海水淡水化などへの適用も可能
再生可能エネルギーを利用した発電 (発電規模10MW以上を想定)
生成蒸気を既存の火力発電設備や産業用ボイラの蒸気系統へ助勢
CSPの現状分析、現実的な機器構成やコスト評価を徹底した上で、最適システムの構築ならびに低コスト化の見込
みが得られました。現在、三菱日立パワーシステムズ(株)が受託している環境省プロジェクトにおいて実証プラントの建設が進められています。
開発者のひとこと
海水淡水化や水素製造など付加価値の高い用途へも適用が可能
図1 HSTSのシステムフロー 図2 HSTSの発電コストと蓄熱時間の関係
過熱器【小型軽量タワー】
汽水分離器
貯水タンク
発電機
復水器
給水加熱器給水ポンプ
循環ポンプ
蒸発器【低温フレネル】
ヘリオスタット【低コスト型】
高温タンク
低温タンク
蒸気タービン発電装置
太陽熱集熱部
蓄熱装置
ST
飽和蒸気280℃
過熱蒸気550℃ 主蒸気540℃
昼間 ;太陽熱の一部を蓄熱
夜間 ;蓄熱から蒸気生成し発電
昼間
夜間
蓄熱装置 昼間に蓄熱/夜間に発電
フレネル式 で 飽和蒸気生成【特徴】 低温だが安価
タワー式 にて 過熱蒸気生成【特徴】高価だが高温で高効率
最適化システム HSTS の特長
1
3
4
0.2
0.4
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112131415
発電
コス
ト[相
対値
]
蓄熱時間[h]
国内10MW
サンベルト地域100MW
【PV発電コスト】国内最安値
(当社調べ)
8
※HSTS;三菱日立パワーシステムズ㈱が開発推進しているCSPシステム
※
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