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共通利益の実現:公共財の供給

G8 2004年 6月2日

目次

発表内容

公共財

集団と公共財の供給

大規模集団の問題個人の利益の減少

フリーライダーの存在

集団規模と公共財の供給純粋公共財

選択的誘引

まとめ

参考文献

発表の内容

テーマは・・集団の共通目標の実現について

共通目標は・・公共財の供給

以上について考えてゆきます

公共財のヒント

その便益を多くの個人が同時に享受でき、しかもその対価の支払者だけに限定できないような財やサービス

例・・公園、消防、警察など※便益:都合よく、利益があるもの。便利

享受:受けおさめて自分の物にすること

集団と公共財の供給

次のような集団を考慮の対象にします

定義1

共通の利益を有する人々の集まりを「集団」と呼ぶ。

消費者にとっての価格の引き下げ

納税者にとっての減税

※誰もがその実現を望んでいるようなもの

集団と公共財の供給

定義2

共通の利益を実現するための費用を負担しない人であっても 実現された利益を享受できる性質を「(消費の)非排除性」とよぶ

要するに・・

協力しなくても利益がもらえるしくみ

集団と公共財の供給

定義3誰もが望んでいて、かつ非排除性をもつ財を「公共財」とよぶ

※非排除性・・

協力しなくても利益がもらえるしくみ

問題提起

ここで疑問がでます!

集団が公共財の実現に向けて自発的に行動すると必ずしも言えないのではないか?

・・みんな進んで手伝うだろうか?

大規模集団の問題

ここにも、同じような意見があります・・

集団の規模が増えると共通の利益の実現されにくい(?)

オルソンの2通りの説明

個人の利益の減少

フリーライダーの存在

公共財

個人の利益の減少

集団規模の増加による3つの作用

1. 集団の規模が増えると「分け前」が少なくなる

2. 利益が費用負担に見合わない

3. 規模が大きくなるほど、組織化の費用が高くなって、費用負担が増加する

以上が成り立つならば、大規模集団では共通利益の実現はムリ!

フリーライダーの存在

非排除性の落とし穴!!

※非排除性・・

協力しなくても利益がもらえるしくみ

2章のジレンマを思い出してください

第二章を思い出して!!(ジレンマ)

たとえば・・・

事業をおこしたい

費用は全体で1000万かかる収入(利益)は全体で1500万

二人が協力したら・・

1500/2(一人あたり)-500=250

片方が非協力・・

(協力)750-1000=-250

(非協力)750-0=750

二人とも非協力

利益はゼロ

たかふみ君

つよし君

協力

協力

非協力

非協力

250

250

750

-250 0

750

-250

フリーライダーの存在

定義4

他の行為者の費用負担によって公共財が供給されること期待して、自分は費用を負担せずに公共財を享受しようとする人

・・「フリーライダー」

だめおし!!!

大規模集団では全ての行為者はフリーライダーになる可能性アリ!!

1人減っても他の負担は著しく増えない

他の行為者に気づかれない

公共財は供給されないわけがないと錯覚

みんな同じことを考えてる

供給できねー

救いの手はないのか?

ちょっとまってよ、現実は大規模集団でも公共財が供給してるじゃないの

オルソンの説明をもういちど検討する

集団規模と公共財の供給

定義5ある行為者がその財を消費しても、そのことによって他の行為者の消費量が減少することはない、という性質

・・「非競合性」

非競合性の例・・テレビ放送競合性の例・・食糧

集団規模と公共財の供給

定義6

非排除性と非競合性という2つの性質を

ともに持つ財

・・「純粋公共財」

※非排除性・・

協力しなくても利益がもらえるしくみ

純粋公共財の供給

非競合的な公共財でもオルソンの説明が成り立つか

競合的な公共財について話していた

共通利益(公共財)が純粋公共財の場合

個人の利益の減少

集団規模の増加による3つの作用

1. 集団の規模が増えると「分け前」が少なくなる

2. 利益が費用負担に見合わない

3. 規模が大きくなるほど、組織化の費用が高くなって、費用負担が増加する

以上が成り立つならば、大規模集団では共通利益の実現はムリ!

反撃開始!!

公共財の利益と費用の関係

利益と費用は集団の規模にかかわらず一定

(合理的に考えた場合)

フリーライダーは存在しない

公共財に対する欲求

公共財に対する欲求度の高い人の存在

・・オルソンが言うほど自明なものではない

(最低一個)

1. 集団の規模が小さいこと

2. 強制が存在すること

3. 選択的誘因が供給されること

定義7

公共財の供給に対する貢献の度合に応じて個別的に供給される正または負の誘因

・・「選択的誘因」

公共財が供給されるための条件

選択的誘因について

要するに、手伝わない奴には罰を与えるってこと

2番目の条件の強制も拒否に対して罰を与える限り、負の選択的誘因と考えられます

集団の規模が小さいこと

あれ?話が違うよ

小集団の方が選択的誘因が作用されやすいということ

・・選択的誘因こそ公共財が供給されるために重要な用件である!!

おさらい(1枚まとめ)

おさらい

公共財

フリーライダーの存在

共通目標の実現するためには・・

利益が費用を上回っていればいい

選択的誘因を供給する

以上

参考文献

オルソン 1971

『集合行為論-公共財と集団理論』 ミネルヴァ書房(1983)木村邦博 1991

「オルソン問題」 盛山和夫・海野道郎編 『秩序問題と社会的ジレンマ』 ハーベスト社

塩原勉編 1989

『資源動員と組織戦略-運動論の新パラダイムー』 新曜社「経済政策各論 A[環境経済学] 佐橋義直 」

http://www.eco.osakafu-u.ac.jp/~sahashi/env3.html 「japan internet.com テクノロジー 知的公共財としての・・」

http://japan.internet.com/public/technology/20030305/1.html

「広辞苑」 SHARP-PW-9800

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