スズキ車をお買いあげいただきありがとうございます。 · 2020. 9. 7. ·...

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  • スズキ車をお買いあげいただきありがとうございます。

    車は取扱いを誤ると事故や故障の原因となります。正しい取扱いをご理解いただくため運転する前に、必ず取扱説明書をお読みください。そして安全で快適なバイクライフをお楽しみください。またメンテナンスノートもぜひお読みください。

    この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、安全な運転のしかた、簡単な点検、整備の方法などについて説明してあります。

    「必読!安全運転のために」および次のシンボルマークで示したところは重要ですので、しっかりお読みください。

    取扱いを誤った場合、死亡または重大な傷害を生じる可能性がある危害の程度を示しています。

    取扱いを誤った場合、物的損害の発生する危害の程度を示しています。

    お車のために守っていただきたいこと、知っておくと便利なことを示しています。

    取扱いを誤った場合、傷害を負う可能性がある危害の程度を示しています。

    日常点検、定期点検保証内容と保証期間保証書の発行 《保証書登録票の記入・捺印》

    お車の正しい取扱い方法

    お車受け取りの際は、お買いあげいただいたスズキ販売店より取扱説明書、メンテナンスノートを受け取り、下記の説明を受けてください。

    お車を譲られるときは、次に所有される方のためにこの取扱説明書とメンテナンスノートをお渡しください。

    仕様の変更などにより、この取扱説明書の内容とお車が一致しない場合があります。ご了承ください。

    この車は、平成28年排出ガス規制適合車です。☆

  • もくじ

    1

    運転の前に.........................................2 運転中は............................................8 車の整備など..................................14

    各部の名称......................................18メータの見かた.............................22スイッチの使いかた.....................99ハンドルロック...........................121シート............................................124

    ヘルメットホルダ.......................128書類入れ、サービス工具..........129ガソリンの給油...........................130ブレーキレバー...........................134チェンジペダル...........................135

    フロントフォーク.......................136リヤショックアブソーバ...........138ETC2.0車載器............................140

    エンジンのかけかた...................171 走りかた.......................................181 ブレーキの使いかた...................188

    日常点検、定期点検...................193 日常点検項目...............................195

    簡単な整備....................................199スロットルケーブル...................200ブレーキ........................................202クラッチ........................................208エンジンオイル...........................210

    フェアリング、アンダーカウリング...................216冷却水...........................................221フューエルタンク.......................224エアクリーナ...............................226

    ドライブチェーン.......................231ヒューズ........................................235バッテリ........................................238タイヤ............................................242

    洗車................................................246プラスチック製部品...................248つや消し塗装...............................249

    アルミホイール...........................249エキゾーストパイプ...................250スロットルケーブルブーツ......251

    保管のしかた................................252環境を保護するために...............253

    主要諸元........................................256 サービスデータ...........................258 車台番号........................................259

    必読!安全運転のために

    取扱いの方法

    正しい運転操作

    お車の点検

    簡単な整備

    お車の手入れ

    サービスデータ

  • 2

    必読!安全運転のために

    運転の前に

    この章にあげた、日常走行する上での基本的な注意事項を守り、安全運転を心がけてください。

    車の購入当初は、誰でも細心の注意をはらって運転しますが、なれるに従い注意を怠ってしまいます。事故防止のため、いつも細心の注意をはらって運転しましょう。

    重要な事項を書いたラベルが車に貼られています。これらの注意をいつもお守りください。

    ◇転倒などの際のけがを最小とするため、ヘルメットや手袋などの保護具を正しく着用してください。

    ◇取扱説明書をよくお読みください。

  • 必読!安全運転のために

    3

    ■安全な運転は正しい服装から● ヘルメットを必ず着用してください。PSC、SGまたはJISマークのある二輪車用ヘルメットを必ずかぶり、あごひもをしっかり締めましょう。ヘルメットは頭にしっくり合って圧迫感のないものをお選びください。

    ● 保護具や保護性の高い服装を着用してください。

    ● ヘルメットシールドまたはゴーグルを使用してください。

    ● グローブを着用してください。グローブは摩擦に強い皮製が適しています。

    ● 服装は明るく目立ち、体の露出の少ない長袖、長ズボンを着用してください。万一のとき身体への衝撃を軽減します。

    ● 運転を阻害するような服装はやめましょう。そで口の広い服や、すそ広のズボンなどは運転操作の邪魔になります。

    ● 運転操作のしやすいくるぶしまで覆う靴をはいてください。

  • 必読!安全運転のために

    4

    うしろの席に乗る人は、背丈の長いジャケットやコートを着用しないでください。テールランプやターンシグナルランプが覆い隠されて、後続の車に見落とされるおそれがあります。やむを得ず着用する場合は、ジャケットやコートのすそをお尻の下に敷くなどして、テールランプやターンシグナルランプが覆い隠されないようにしてください。

    ● ヘルメットを正しくかぶってください。正しくかぶらないと事故の際、死亡または重大な傷害を負う可能性が高くなります。

    ● 運転者と同乗者は、必ずヘルメット、保護具および保護性の高い服を着用してください。

  • 必読!安全運転のために

    5

    ■点検整備をしましょう事故や故障を未然に防ぐため、日常点検と定期点検を必ず実施してください。いつもと違う音やにおいがしたり、液漏れした場合などは、スズキ販売店で点検を受けてください。

    ■エンジンをかけるときは風通しのよい場所でエンジンをかけてください。下記のような使いかたは、エンジンの温度上昇をまねき、エンジンや車体の損傷の原因になります。● 長時間のアイドリング● 不必要な空ふかし● スロットルグリップを開けたまま保持し続ける操作

  • 必読!安全運転のために

    6

    ■給油するときはガソリンを給油するときは、エンジンをとめて火気を近づけないでください。

    排気ガスには一酸化炭素などの有害な成分が含まれています。閉めきったガレージの中など、風通しの悪い場所では、エンジンをかけないでください。排気ガスにより、ガス中毒を起こすおそれがあります。

  • 必読!安全運転のために

    7

    ■乗車定員は2名二人乗りでは通行できない道路区分もあります。また、二人乗りは年令や経験年数の制限もあります。二人乗りに関する条件や交通規制をしっかり守り、マナーのよい運転を心がけましょう。

    ■荷物● 荷物を積むと、積まないときにくらべ操縦性・安定性が変わります。

    ● 荷物はゴムバンドなどでしっかり固定し、積み過ぎないようにしてください。

  • 必読!安全運転のために

    8

    運転中は

    ■乗りかた● 運転中は両手でハンドルを握り、足をフットレストに置いてください。同乗者には両手で身体をしっかり固定させ、足は後席用フットレストに乗せさせてください。

    ● 急激なハンドル操作や片手運転は絶対にしないでください。横すべりや転倒の原因となります。

  • 必読!安全運転のために

    9

    ■風が強い日は横風が強いとき、トンネルの出口や橋の上、あるいは大型トラックに追い越されたり追い越したりするときは、横風を受けて車が流されることがあります。スピードを抑え、ハンドルをしっかり握って運転しましょう。

  • 必読!安全運転のために

    10

    ■雨の日、雪の日は● 路面がすべりやすいので急加速、急減速、急ブレーキは避けてください。

    ● ふだんよりスピードをおとして、早めにブレーキをかけてください。

    ■冠水した場合は走行しない万一、冠水した場所を走行したときは、ブレーキの効きを確かめながら安全な場所に停車し、スズキ販売店にご連絡ください。また、次の項目などについて点検を受けてください。● ブレーキの効き具合● コネクタ、配線への浸水● ベアリングなどの潤滑不良● オイル量および質の変化(オイルが白濁している場合は、水が混入していますので、オイル交換が必要です。)

    冠水した場所や深い水たまりを走行しないでください。エンスト、電装品の故障、エンジンの破損などの原因となります。

  • 必読!安全運転のために

    11

    ■駐車するとき車から離れるときは、盗難抑止のため必ずハンドルをロックし、キーは抜いてお持ちください。P.121の「ハンドルロック」参照● 交通の邪魔にならない場所に駐車してください。

    ● 違法駐車はしないでください。● 車は平坦でしっかりした地面の場所に、ハンドルを左にきって駐車してください。ハンドルを右にきった状態での駐車は避けてください。

    ● やむをえず傾斜地、砂利の上、でこぼこな所、やわらかい地面などの不安定な場所に駐車するときは、車が転倒したり、動いたりしないように十分注意してください。

    ● エンジン回転中および停止後しばらくの間は、マフラ、エンジンなどが熱くなっています。このとき触れるとやけどを負うおそれがあります。

    ● マフラに内蔵されている触媒装置は高温になります。車の周りに枯れ草、木材、紙、油脂類などの燃えやすいものがあるところには駐停車しないでください。火災の原因となるおそれがあります。

  • 必読!安全運転のために

    12

    ● エンジン回転中および停止後しばらくの間は、マフラ、エンジンなどに触れないでください。

    ● 他の人がマフラ、エンジンなどに触れることのない場所に駐車してください。

  • 必読!安全運転のために

    13

    ■車を押して移動するとき車を押して移動するときは、メインスイッチをOFFにしてください。

  • 必読!安全運転のために

    14

    車の整備など

    ■不正改造はやめましょう車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪くしたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命を縮めることになります。このような改造は法律に触れるばかりでなく、他の人の迷惑となります。車の改造は保証の適用を除外されますのでご了承ください。

    ● マフラには、スズキ純正部品を表す“SUZUKI”マークが刻印されています。

  • 必読!安全運転のために

    15

    ● 自己流のエンジン調整、部品の取り外しは行わないでください。エンジン調整はスズキ販売店にご相談ください。

    ● あなたのお車に適したスズキ純正部品および指定・推奨油脂類をお使いいただくことをおすすめします。純正部品は厳しく検査し、スズキ車に適するように作られています。純正部品には下記の表示があります。

    ● この車は、排出ガス規制適合車です。車両には排気ガスを浄化する触媒装置が搭載されています。マフラを変更すると、排出ガス規制に適合しなくなるおそれがありますので、マフラを交換する場合はスズキ販売店にご相談ください。

  • 必読!安全運転のために

    16

    ■触媒装置についてこの車のマフラには、触媒装置が内蔵されています。この触媒装置の働きによって排出ガスの有害物質の排出量を低減します。特別な点検および整備は必要ありませんが、不適切な運転や誤った取扱いをすると触媒装置が異常な高温になり、触媒装置および他の関連部品が損傷するおそれがありますのでご注意ください。

    ● お客様によるETC車載器の取り付け位置の変更、載せ換えは絶対に行わないでください。必ず指定のスズキ販売店にご相談ください。誤った取り付けを行うと、誤作動を引き起こすばかりでなく、事故につながるおそれがあります。

    ● メータ付近にETCアンテナが搭載されています。通信エラーの原因になりますので、次のことをお守りください。・メータ周辺には物を置かない・メータ周辺にはメッキや金属性のアクセサリを取り付けない・チタンコーティングされているウインドスクリーンは使用しない・ウインドスクリーンにシールなどを貼らない

  • 必読!安全運転のために

    17

    触媒装置および他の関連部品の損傷を避けるために、下記の注意事項をお守りください。

    ● 必ず無鉛ガソリンを使用してください。● エンジンの性能の低下や不調を感じたときは、スズキ販売店で点検を受けてください。

    ● 走行中にメインスイッチやエンジンストップスイッチを操作して、エンジンを停止しないでください。

    ● 押しがけや下り坂を利用してのエンジンの始動を行わないでください。

    ● 診断テスト中などで、スパークプラグワイヤを取り外した状態でエンジンを始動しないでください。

    ● 不要な空ふかしや長時間のアイドリングは行わないでください。

    ● フューエルタンク内のガソリンを使い切ること(ガス欠)のないようにしてください。

  • 18

    取扱いの方法

    各部の名称

    メインスイッチ(P.99)ハンドルロック(P.121)

    ブレーキレバー(P.134)

    スロットルケーブル(P.200)フロントブレーキリザーバタンク(P.202)

    スロットルグリップ

    フューエルタンクキャップ(P.130)

    クラッチレバー(P.208)

    -----部は見えない部分を示します。

    ETCアンテナメータ(P.22)

  • 取扱いの方法

    19

    -----部は見えない部分を示します。エンジンオイル点検窓(P.210)

    エンジンオイル注入口

    ブレーキペダル

    マフラ

    リヤブレーキリザーバタンク(P.202)

    冷却水リザーバタンク(P.221)

    ウインドスクリーン

    フロントフォーク(P.136)

    ETCヒューズ(P.236)

    ヒューズ(P.236)

  • 取扱いの方法

    20

    -----部は見えない部分を示します。

    書類入れ(P.129)

    ドライブチェーン(P.231)

    サイドスタンド チェンジペダル(P.135)

    リヤショックアブソーバ(P.138)

    シートロック(P.124)

    バッテリ(P.238)

    エアクリーナ(P.226)ヘルメットホルダ(P.128)

    サービス工具(P.129)

    フロントフォーク(P.136)

    メインヒューズ(P.235)

  • 21

    メ モ

  • 取扱いの方法

    22

    メータの見かた

    S-DMS

    QS

    TCOFF

    LC

  • 取扱いの方法

    23

    1ターンシグナルインジケータ(P.27)2スピードメータ(P.27)3タコメータ(P.28)4エンジン回転インジケータライト(メイン)(P.74)5エンジン回転インジケータライト(サブ)(P.75)6クイックシフトインジケータ QS(P.80)7エンジン回転インジケータ(P.69)8ギヤポジションインジケータ(P.29)9水温/油圧警告表示(P.90)0 TCインジケータ(P.30)Aニュートラルインジケータ N(P.29)Bエンジン警告灯 (P.32)Cドライブモードインジケータ(S-DMS)(P.36)D水温計(P.90)Eフューエルメータ(P.35)

  • 取扱いの方法

    24

    S-DMS

    QS

    TCOFF

    LC

  • 取扱いの方法

    25

    Fトラクションコントロールシステム表示(P.30)Gローンチコントロールインジケータ LC(P.37)Hマルチファンクションディスプレイ(P.38)Iサービスリマインダインジケータ (P.89)Jハイビームインジケータ(P.89)Kフリーズインジケータ (P.90)L水温、油圧警告灯(P.90)M ABS警告灯(P.93)Nイモビライザインジケータ (P.94)O ETCインジケータ (P.95)Pレッドゾーン(P.28)

  • 取扱いの方法

    26

    メインスイッチをONにすると● 全液晶ディスプレイセグメント表示(チェックパターン表示)を行います。

    ● エンジン警告灯、フリーズインジケータが約3秒間点灯します。

    ● 水温、油圧警告灯、ABS 警告灯、エンジン回転インジケータライト(メイン/サブ)、TCインジケータが点灯します。

    S-DMS

    QS

    TCOFF

    LC

    ETC

    走行中にスイッチ操作を行なうと危険です。停止中に操作してください。

  • 取扱いの方法

    27

    ■ ターンシグナルインジケータ ターンシグナルランプが作動すると点滅します。

    ■スピードメータ車の走行速度をkm/hの単位で示します。

  • 取扱いの方法

    28

    ■タコメータエンジンの回転速度を示します。

    <レッドゾーン>レッドゾーンとは、エンジンの許容回転速度を超えた回転域を示します。レッドゾーン内で使用すると、エンジンが円滑に回転しなくなり、エンジン寿命に悪影響を与えます。● エンジンの回転速度がレッドゾーンに入らな

    いよう注意して走行してください。● 空ふかしや、1速/2速での急加速はレッドゾーンに入りやすいので、特に注意してください。

    ● レッドゾーンに入ってしまった場合は、速やかにスロットルをゆるめ、エンジン回転速度を下げてください。

    ● タコメータの表示(アニメーション)を4種類のパターンから選択し、切り替えることができます。詳細はP.67の[3] TACHO SETをご覧ください。

  • 取扱いの方法

    29

    ■ギヤポジションインジケータギヤポジションを表示します。ニュートラル(チェンジが入っていない)のときは N を表示します。

    ■ニュートラルインジケータ N変速ギヤがニュートラル(チェンジが入っていない)のときに点灯します。

  • 取扱いの方法

    30

    ■ TCインジケータ トラクションコントロールシステムのモード設定により、TCインジケータの点灯状態が異なります。トラクションコントロールシステムをモード1~10に設定しているとき、次のように表示します。

    <点灯>

    ● メインスイッチをONにすると点灯します。車速が10km/h以上になると消灯し、その後は、10km/h未満になっても点灯しません。

    ● トラクションコントロールシステムを OFFに設定しているときは、TCインジケータが常に点灯します。

    ● トラクションコントロールシステムに異常があると点灯します。合わせてエンジン警告灯も点灯します。

  • 取扱いの方法

    31

    <点滅>

    トラクションコントロールシステムがスロットルグリップを回しているときのリヤタイヤの空転を感知し、エンジン出力を制御しているときに点滅します。

    <消灯>

    トラクションコントロールシステムが正常に機能しリヤタイヤのトラクションを監視しているときは消灯します。

    トラクションコントロールシステムをモード1~10に設定しているとき、走行中にTCインジケータとエンジン警告灯が点灯した場合は、トラクションコントロールシステムをOFFに設定した状態で、スズキ販売店で点検を受けてください。

    トラクションコントロールシステムについての詳細はP.112をご覧ください。

  • 取扱いの方法

    32

    ■エンジン警告灯 燃料噴射機構、トラクションシステムまたはステアリングダンパシステムに異常が起きると、点灯または点滅します。

    ■ FI/SD警告表示燃料噴射機構、トラクションシステムまたはステアリングダンパシステムに異常が起きると、マルチファンクションディスプレイ内に FI または SD と表示します。同時にエンジン警告灯が点灯または点滅します。エンジン警告灯が点灯または点滅したら、すぐ

    にスズキ販売店にご相談ください。

    ● エンジン警告灯が点滅している場合は、始動ができません。

    ● エンジン警告灯が点灯していても走行できない場合もあります。

  • 取扱いの方法

    33

    FI/SD警告表示が出たら、すぐにスズキ販売店にご相談ください。

  • 取扱いの方法

    34

    ● マルチファンクションディスプレイ内に FIまたはSDと表示されエンジン警告灯が点滅している場合は、始動ができません。

    ● FI/SD警告表示が点滅していて走行できない場合もあります。

    ● 次の表示が出た場合は、エンジンが始動できません。

    以下の点検を行ってください。

    ● ヒューズが切れていないか● ワイヤハーネスに異常がないか

    CHEC表示が消えないときは、スズキ販売店で点検を受けてください。

  • 取扱いの方法

    35

    ■フューエルメータ フューエルタンクのガソリン残量の目安を表示します。

    フューエルタンク内のガソリンを使い切る(ガス欠)と触媒装置などの損傷の原因になります。ガソリンの残量に注意してください。

    ● マークが点滅したら、すみやかにガソリンを給油してください。

    ● サイドスタンド状態では、フューエルメータはガソリンの量を正しく表示できません。車体を垂直にした状態で確認してください。

    表示 ガソリン残量

    マーク点灯

    満タン

    ・・・・・・・・・・

    マーク点滅

    約4.4L

    約1.4L

  • 取扱いの方法

    36

    ■ドライブモードインジケータS-DMS(スズキドライブモードセレクター)により選択された異なる3つのドライブモード(A、B、C)のいずれかをメータ内に表示します。

    S-DMS(スズキドライブモードセレクター)の詳細はP.108<S-DMS(スズキドライブモードセレクター)>をご覧ください。

    ■トラクションコントロールシステム表示

    トラクションコントロールシステムの設定を、OFF、1 ~ 10で表示します。

    トラクションコントロールシステムの詳細はP.112をご覧ください。

    S-DMSTCOFF

  • 取扱いの方法

    37

    ■ローンチコントロールインジケータ LC

    ローンチコントロールインジケータはローンチコントロールシステムが設定されているときに表示します。

    ローンチコントロールシステムの詳細はP.177<ローンチコントロールシステム>をご覧ください。

    TC

    LC

    S-DMS

  • 取扱いの方法

    38

    ■マルチファンクションディスプレイ

    マルチファンクションディスプレイは、常に時間と外気温を表示します。

    走行中にメータを注視するのは危険です。設定の変更や確認は、停車中に行ってください。

  • 取扱いの方法

    39

    <時計>

    時分(12時間表示)をAM/PM形式で表示します。

    時計(調整)の詳細はP.64の[2] DATE & TIMEをご覧ください。

    <温度計>

    温度計は常に周辺の外気温を表示します。温度表示の範囲は-10℃から50℃です。温度計は、-10℃より低温の場合は Lo を表示し、50℃より高温の場合は HI を表示します。

    温度表示は目安としてください。停止中や低速走行中は正しく表示しないことがあります。

  • 取扱いの方法

    40

    <MENU(メニュー)>

    セレクトスイッチ(アップ、ダウン)を操作して、マルチファンクションディスプレイの各項目を設定します。

    セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押してMENU(メニュー)表示に切り替えます。

    アップ

    ダウン

    2

  • 取扱いの方法

    41

    MENU(メニュー)表示は[1]~[7]の項目があります。

    [1]DISPLAY

    通常の表示内容(ROADモード、LAP TIMEモード)を設定します。(P.44)

    [2]DATE & TIME

    日付と時間を設定します。(P.64)

    [3]TACHO SET

    タコメータの表示(アニメーション)を設定します。(P.67)

    [4]RPM SET

    エンジン回転インジケータライトを設定します。(P.69)

    [5]QS SET(クイックシフト)

    クイックシフトを設定します。(P.80)

    [6]UNIT

    単位を設定します。(P.83)

    [7]SERVICE(サービスリマインダ)

    点検時期をお知らせします。(P.85)

  • 取扱いの方法

    42

    1. セレクトスイッチ(アップ、ダウン)を押して項目を選択します。画面の中央に選択された項目がハイライト表示されます。画面左側のスクロールバーが選択項目に沿って移動します。

    2. 項目を設定するには、目的の項目を選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。選択された項目が点滅し、ディスプレイが各項目の設定画面に切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    43

    MENU(メニュー)を表示中に、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すと、画面右上の矢印と EXIT が点滅し、[1] DISPLAY設定にて選択した ROADまたはLAP TIMEモード表示に戻ります。

  • 取扱いの方法

    44

    【各項目の設定】

    [1] DISPLAY

    走行中に表示される内容を次の手順で設定します。1. MENU(メニュー)表示から DISPLAY の

    項目を選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。DISPLAY が点滅し、DISPLAY 設定画面に切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    45

    2. DISPLAYの設定では、それぞれ表示内容の異なる ROAD または LAP TIME の2つから選択できます。セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押すと、選択を示す矢印が移動し、選択されたモードがハイライト表示されます。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押して、選択を確定します。確定すると、チェックマーク が確定されたモードに移動します。

    DISPLAYの設定中に、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すと、設定が終了し MENU(メニュー) 表示に戻ります。

    2

  • 取扱いの方法

    46

    ≪ROAD モード≫ROAD モードでは、上側または下側の画面に表示される各項目について設定することができます。

    上側:● 瞬間燃費計● オドメータ/航続可能距離計

    下側:● オドメータ/航続可能距離計● トリップメータA/平均燃費計A● トリップメータB/平均燃費計B● 電圧計/メータバックライト照度

    セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押すと ROAD モードの表示は次のように切り替わります。

    上側の画面にてオドメータ/航続可能距離計を選択すると、下側の画面でオドメータ/航続可能距離計は選択できません。

    上側

    下側

  • 取扱いの方法

    47

    オドメータ/航続可能距離計

    トリップメータA/平均燃費計A

    トリップメータB/平均燃費計B

    電圧計/メータバックライト照度

    : セレクトスイッチ(アップ)

    : セレクトスイッチ(ダウン)

  • 取扱いの方法

    48

    <瞬間燃費計>● 走行中の瞬間燃費を表示します。停車中は燃費測定されません。

    ● km/Lの表示範囲は0~50です。● L/100kmの表示範囲は0~25です。

    <オドメータ/航続可能距離計>

    オドメータ

    ● 走行した総距離をkmの単位で示します。● オイル交換や定期点検の目安となります。● オドメータの表示範囲は、0~999999です。999999を超えると、オドメータは999999を表示し続けます。

    燃費計は、おおよその値を示したものです。実際の値とは異なります。

  • 取扱いの方法

    49

    航続可能距離計

    ● 現在の燃料残量で走行できるおよその距離が表示されます。

    ● バッテリを外すと航続可能距離計がリセットします。その場合は、一定距離を走行するまで---を表示します。

    ● 給油すると表示が更新されます。ただし、給油量が少ないと、表示が更新されない場合があります。

    ● お車がサイドスタンドで立てられている場合は、航続可能距離計を更新しません。航続可能距離計の更新はサイドスタンドを外した状態でのみ行います。

    ● 航続可能距離は過去の平均燃費をもとに算出される目安であるため、表示される距離を実際に走行できるとは限りません。

    ● 航続可能距離は、あくまで目安です。表示されている距離が短くなりましたら、早めの給油をおすすめします。

    ● 航続可能距離を算出するための平均燃費は表示されません。また、表示されているトリップメータの平均燃費とは異なることがあります。

  • 取扱いの方法

    50

    <トリップメータ/平均燃費計>

    トリップメータ

    ● リセット後の走行距離がkmの単位で表示されます。

    ● TRIP A、B 2つのモードがあります。表示範囲は0.0~9999.9です。9999.9を超えると0.0に戻ります。

    ● トリップメータをリセットするには、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すとリセットされ、0.0 を表示します。リセットされるのは表示しているTRIP AまたはBだけで、表示していない方はそのままです。

    ● TRIP AまたはBをリセットすると、それに対応する平均燃費計もリセットされます。一定距離を走行するまで平均燃費計は ーー .ー を表示します。

    2

  • 取扱いの方法

    51

    平均燃費計

    ● TRIP A、B各々の走行距離に対する燃費を表示します。平均燃費計をリセットするには、トリップメータをリセットしてください。一定距離を走行するまで平均燃費計は--.- を表示します。

    ● km/Lの表示範囲は0.1~99.9で、これ以外のときは表示しません。

    ● L/100kmの表示範囲は2.0~99.9で、これ以外のときは表示しません。

    <電圧計/メータバックライト照度>

    電圧計

    バッテリの電圧を10.0V~16.0Vの範囲で表示します。

    メータバックライト照度

    セレクトスイッチ(アップ)を押し、メータバックライト照度を6段階に調整できます。照度は (最低)から (最高)まで調整できます。

    燃費計は、おおよその値を示したものです。実際の値とは異なります。

  • 取扱いの方法

    52

    ≪LAP TIME モード≫LAP TIME モードでは走行中のラップタイムを測定します。ラップ数は 99 回まで測定できます。1ラップ毎に 00:00:00 から 59:59:99まで表示します。

    ラップタイム測定の開始

    ラップタイム測定には、マニュアルスタート(手動)とオートスタート(自動)があります。

    セレクトスイッチ(アップ)を押して、マニュアルスタート(手動)とオートスタート(自動)を切り替えます。

    メータバックライト照度を調整中に、モードスイッチを押すと、トラクションモードの選択に移行するため、メータバックライト照度の調整をすることができなくなります。この場合、モードスイッチをもう一度押してトラクションモードの選択を解除するとメータバックライト照度を調整できるようになります。

  • 取扱いの方法

    53

    マニュアルスタート(手動)

    測定を開始するには、左スイッチにあるラップタイムカウンタスイッチを押します。

    カウントを開始すると、画面の M START がLAP01 に切り替わります。

  • 取扱いの方法

    54

    オートスタート(自動)

    センサーが5km/h以上の速度を検出すると、測定が開始されます。

    カウントを開始すると、画面の A START がLAP01 に切り替わります。

  • 取扱いの方法

    55

    ラップタイムの確定

    1. ラップタイムの測定開始後、ラップタイムカウンタスイッチを押すと LAP01 のラップタイムが確定します。

    2. ラップタイムナンバー(LAP01)が点滅し、ラップタイムが5秒間、表示されます。

    ラップタイムナンバー(LAP01)の点滅中もラップタイムはカウントしています。

  • 取扱いの方法

    56

    3. LAP01 は2行目に表示され、次のラップタイム(LAP02)の測定に移ります。確定したラップタイムが2ラップまで表示されます。最後に確定したラップが常に画面の2行目に表示されます。

    画面を BL(BEST LAP)表示に切り替えることができます。セレクトスイッチ(ダウン)を押すと画面の3行目が BL 表示に切り替わります。

  • 取扱いの方法

    57

    LAP03以降、画面の2行目にベストラップとのギャップの表示が約5秒間、点滅します。

    ベストラップが更新されると BEST LAP の表示が約5秒間、点滅します。

  • 取扱いの方法

    58

    ラップタイム測定の停止

    測定開始後、セレクトスイッチ(アップ)を押し、カウントを停止します。

    ラップタイムの確認(LAP INFO)

    記録されたラップタイムを確認します。

    測定が停止中にセレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと INFO 表示が点滅し、画面がLAP INFO 表示に切り替わります。

    カウントを再開するには、セレクトスイッチ(アップ)をもう一度押します。

    2

  • 取扱いの方法

    59

    記録されたラップタイムとベストラップが表示されます。セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、ラップタイムを確認します。ラップタイムは、3ラップずつ表示します。

    3ラップ以上が記録されている場合、画面に矢印( 、 、 、 )が表示されます。矢印( 、)は、3ラップの前後、または次の3ラップを表示します。矢印( 、 )は、ラップの最初、または最後を表示します。

    ラップタイムの測定に戻るには、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押します。BACKが点滅し、カウント停止状態に戻ります。

  • 取扱いの方法

    60

    ラップタイムのリセット

    記録されたラップタイムをリセットするには、次の手順で行います。

    1. LAP INFO 表示にします。

  • 取扱いの方法

    61

    2. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと画面に DELETE が表示されます。

    3. YES を選択しセレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと YES が点滅し、すべてのラップタイムがリセットされ画面は測定開始前の状態に戻ります。

    2

    ラップタイムのリセットをキャンセルする場合は、DELETEを表示した際にセレクトスイッチ(ダウン)を短押しして、NOを選択します。

    2

  • 取扱いの方法

    62

    LAP02以降のラップタイムが存在しない場合

    測定開始後、セレクトスイッチ(アップ)を押し、カウントを停止します。

    測定が停止中に、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと RESET が点滅し、ラップタイムが00:00:00にリセットされます。

    2

  • 取扱いの方法

    63

    ラップタイムのリセット後、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すとMENU(メニュー)表示に戻ります。

  • 取扱いの方法

    64

    [2] DATE & TIME

    次の手順で日付と時間を調整します。 1. MENU(メニュー)表示から DATE &TIME を選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。DATE & TIMEが点滅し、DATE & TIME 設定画面に切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    65

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、年、月、日、時、分、日付の表示順序を選択します。選択された項目がハイライト表示されます。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと表示の上下に矢印( 、 )が表示されます。

    4. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、年、月、日、時間、分、日付の表示順序を調整します。

    年、月、日の表示順序は、次の3パターンから選択できます。● Y/M/D(年、月、日)● M/D/Y(月、日、年)● D/M/Y(日、月、年)

  • 取扱いの方法

    66

    5. 調整後、セレクトスイッチ(ダウン)を約 2秒間押します。表示の上下の矢印( 、 )が消え、項目の選択画面に戻ります。

    ● 調整中にセレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すと調整が終了し、MENU(メニュー)表示に戻ります。

    ● 調整中にメインスイッチを OFF にしたり、スイッチを10秒間操作しないと調整が終了します。この場合、終了時の設定が採用されます。

    ● 年は 2016 年から 2099 年まで設定できます。

    ● バッテリを再接続すると日付、時間はリセットされます。再設定をしてください。

  • 取扱いの方法

    67

    [3] TACHO SET

    タコメータの表示(アニメーション)を4種類のパターンの中から選択できます。設定は次の手順で行います。

    1. MENU(メニュー)表示から TACHO SETを選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。TACHO SETが点滅し、TACHO SET 設定画面に切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    68

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、4種類の表示パターン(NORMAL1、NORMAL 2、PEAK HOLD 1、PEAKHOLD 2)の中から1つを選択します。選択された項目がハイライト表示されます。同時にタコメータの表示パターンが切り替わります。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。チェックマーク が選択された項目に移動し確定されます。

    設定中、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すとMENU(メニュー)表示に戻ります。この場合、終了時の設定が採用されます。

    2

  • 取扱いの方法

    69

    [4] RPM SET

    設定されたエンジン回転数に達すると、エンジン回転インジケータライト(メイン/サブ)が点灯または点滅します。設定は次の手順で行います。

    1. MENU(メニュー)表示から RPM SETを選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。RPM SET が点滅し、RPM SET 設定画面に切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    70

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押すと選択を示す矢印が移動します。選択された項目がハイライト表示されます。

    RPM SET 設定画面は、次の4つの項目があります。

    <MODE(モード)>

    エンジン回転インジケータライト(メイン/白)、(サブ/緑、黄)の (点灯)、 (点滅)、OFF(消灯)のモードを設定します。

    <MAIN>

    エンジン回転インジケータライト(メイン/白)の点灯タイミング(エンジン回転数)を設定します。

    MODE(モード)設定でOFF(消灯)を選択していると、MAIN、SUBおよびBRIGHTの選択ができません。

  • 取扱いの方法

    71

    <SUB>

    エンジン回転インジケータライト(サブ/緑、黄)の点灯タイミング(エンジン回転数)を設定します。

    <BRIGHT>

    エンジン回転インジケータライト(メイン/白)の照度を設定します。

    ● バッテリを再接続したときは、エンジン回転インジケータライトを再設定してください。

    ● 設定中、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すと設定が終了し、MENU(メニュー)表示に戻ります。この場合、終了時の設定が採用されます。

    ● メインスイッチをOFFにしたり、スイッチを10秒間操作しないと設定が終了します。この場合、終了時の設定が採用されます。

  • 取扱いの方法

    72

    <MODE(モード)設定>

    次の手順でエンジン回転インジケータライトの点灯・点滅・消灯を設定します。

    1. MODE(モード)を選択中にセレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定に移ります。

    2

  • 取扱いの方法

    73

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、エンジン回転インジケータライトのモード、(点灯)、 (点滅)、OFF(消灯)を選択します。エンジン回転インジケータ は (点灯)、 (点滅)の選択と連動します。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定が確定し項目の選択画面に戻ります。

    エンジン回転インジケータライト(メイン/サブ)とエンジン回転インジケータの表示を下記に示します。

    モード(点灯) (点滅)

    OFF(消灯)

    メイン LED 点滅 -サブ LED 点滅 -エンジン回転インジケータ

  • 取扱いの方法

    74

    <MAIN 設定>

    次の手順でエンジン回転インジケータライト(メイン/白)の点灯タイミング(エンジン回転数)を設定します。

    1. MAIN を選択中にセレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定に移ります。

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押して回転数を設定します。設定範囲は100r/min の単位で、5000r/min から14300r/minまでです。タコメータは設定した回転数を表示します。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定が確定し項目の選択画面に戻ります。

    レッドゾーンに入ることを避けるために、MAIN 設定は14000r/min以下の数値に設定することをおすすめします。

    2

  • 取扱いの方法

    75

    <SUB 設定>

    エンジン回転インジケータライト(サブ/緑、黄)の点灯タイミング(エンジン回転数)を設定します。1. SUB を選択中にセレクトスイッチ(ダウ

    ン)を約2秒間押すと設定に移ります。

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押して回転数を設定します。設定回転数は次の通りです。250 r/min 500 r/min 1000 r/min 1500 r/min 2000 r/min

    2500 r/min 3000 r/min

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定が確定し項目の選択画面に戻ります。

    2

  • 取扱いの方法

    76

    例:MAIN 設定を10000r/minに設定した場合

    サブ設定回転数(r/min)サブLED回転数(r/min) メインLED回転数

    (r/min)(白)(緑) (黄)

    250 9500 9750 10000

    500 9000 9500 10000

    1000 8000 9000 10000

    1500 7000 8500 10000

    2000 6000 8000 10000

    2500 5000 7500 10000

    3000 4000 7000 10000

  • 取扱いの方法

    77

    例:MAIN 設定を10000r/minに設定し、SUB 設定を500r/minに設定した場合

    エンジン回転数(r/min)および設定回転数(r/min)

    サブLED メインLED(白)(緑) (黄)

    エンジン回転数 < 9000 - - -

    9000 エンジン回転数 < 9500 - -

    9500 エンジン回転数 < 10000 -

    10000 エンジン回転数 点滅

    点滅

    点滅

  • 取扱いの方法

    78

    <BRIGHT(照度)設定>

    エンジン回転インジケータライト(メイン/白)の照度を設定します。

    1. BRIGHTを選択中にセレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定に移ります。

    2

  • 取扱いの方法

    79

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押して照度を設定します。調整範囲は、(最低)から (最高)までの6段階です。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押すと設定が確定し項目の選択画面に戻ります。

  • 取扱いの方法

    80

    [5] QS SET(クイックシフト)

    クイックシフトを設定します。クイックシフトを設定するとギヤチェンジの際、スロットルグリップおよびクラッチレバーの操作が不要になります。

    クイックシフトを使用した走りかたの詳細はP.184<クイックシフトの操作方法>をご覧ください。

  • 取扱いの方法

    81

    1. MENU(メニュー)表示から QS SET を選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。QS SET が点滅し、QSSET 設定画面に切り替わります。

    2. セレクトスイッチ(ダウン)を2秒間押すごとにMODE(モード)が次の順序で切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    82

    または を選択すると、クイックシフトインジケータが点灯します。

    <OFF>クイックシフトが機能しません。

    MODE(モード)<1>クイックシフトが機能します。MODE(モード)よりギヤチェンジに必要なチェンジペダルのストローク量が大きく設定され、ギヤチェンジに必要な力が重く設定されます。

    MODE(モード)<2>クイックシフトが機能します。MODE(モード)よりギヤチェンジに必要なチェンジペダルのストローク量が小さく設定され、ギヤチェンジに必要な力が軽く設定されます。

    QS

  • 取扱いの方法

    83

    [6] UNIT

    次の手順で速度、距離、燃費、外気温および水温の単位を設定します。

    1. MENU(メニュー)表示から UNIT を選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。UNIT が点滅し、UNIT 設定画面に切り替わります。

    2

  • 取扱いの方法

    84

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、使用する単位を選択します。選択された項目がハイライト表示されます。

    3. セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。チェックマーク が選択された単位に移動します。同時にメータは、選択された単位に切り替わります。

  • 取扱いの方法

    85

    [7] SERVICE(サービスリマインダ)

    サービスリマインダは、日付と距離の設定をもとに、点検表示およびインジケータによって次の点検時期をお知らせします。

    設定中、セレクトスイッチ(アップ)を約2秒間押すとMENU(メニュー)表示に戻ります。この場合、終了時の設定が採用されます。

  • 取扱いの方法

    86

    サービスリマインダの日付と距離を確認するときは、MENU(メニュー)表示から SERVICEを選択し、セレクトスイッチ(ダウン)を約2秒間押します。SERVICE が点滅し、SERVICE設定画面に切り替わります。

    サービスリマインダインジケータが点灯したまま乗り続けると、車両に悪影響を与え、故障の原因になるおそれがあります。点灯したときは、速やかに点検整備を受け、スズキ販売店でサービスリマインダの再設定を行ってください。

    サービスリマインダの設定はスズキ販売店にご相談ください。

    2

  • 取扱いの方法

    87

    ● 設定された日付を表示します。● 設定された距離までの残りの距離を表示します。

    ● 設定された日付もしくは距離に達すると、と マークを表示します。

    ● 距離と日付のどちらかが先に到達しても、距離は-km、日付は設定された日付を表示します。

    ● メインスイッチをONにしたとき、点検時期に達したことを3秒間通知します。

  • 取扱いの方法

    88

    <オープニング予告>

    メインスイッチをONにすると、設定された日付および距離に対して、残り1か月、もしくは残り1,000kmに達した際に、点検時期の予告を3秒間表示します。

    <オープニングアラーム>

    サービスリマインダインジケータが点灯したとき、メインスイッチをONにすると、3秒間、アラーム表示をします。

  • 取扱いの方法

    89

    ■サービスリマインダインジケータ

    日付と距離の設定をもとに、次回の点検時期をお知らせします。設定された日付または距離に達すると点灯します。

    ■ハイビームインジケータ ヘッドランプが上向きのときに点灯します。

    サービスリマインダの設定はスズキ販売店にご相談ください。

  • 取扱いの方法

    90

    ■フリーズインジケータ 外気温度が3℃を下回るとフリーズインジケータは30秒間点滅します。その後、外気温が5℃を上回るまで点灯します。外気温が5℃を上回るとフリーズインジケータは消灯します。

    マルチファンクションディスプレイ内の温度計は、外気温が3℃を下回ると30秒間点滅します。温度計の詳細はP.39<温度計>をご覧ください。

    ■水温計、水温、油圧警告表示<水温計、水温警告表示> 冷却水の温度は、水温計、水温警告表示、水温警告灯で表示します。冷却水の温度が19℃以下のときは、水温計は --- を表示します。冷却水の温度が120℃を超えると水温警告表示が点滅し水温警告灯が点灯します。125℃に達すると水温計は HI を表示し水温警告表示が点滅、水温警告灯が点灯します。

  • 取扱いの方法

    91

    S-DMS TC

    ● 水温警告灯が点灯したら、エンジンをとめ、エンジンが冷えてからリザーバタンク内の冷却水量を点検してください。

    ● 高温下での長時間にわたるアイドリングにより、水温警告灯が点灯する場合があります。この場合は、走行してエンジンを冷やすか、冷えるまでエンジンを停止してください。

    ● 水温警告灯が点灯したまま運転しないでください。エンジンが損傷するおそれがあります。

  • 取扱いの方法

    92

    <油圧警告表示> ● 油圧警告表示はメインスイッチを ON にすると表示し、エンジンが始動すると消えます。警告灯もメインスイッチをONにすると点灯し、エンジンが始動すると消えます。

    ● 潤滑系統の油圧が低下すると、油圧警告表示が表示され、油圧警告灯も点灯します。

    ● 油圧警告表示が出たまま運転しないでください。エンジンが損傷するおそれがあります。

    ● 油圧警告表示が出たらエンジンをとめ、オイル量を点検してください。

    ● オイル量が正常でも表示する場合は、スズキ販売店で点検を受けてください。

  • 取扱いの方法

    93

    ■ ABS警告灯 ● メインスイッチをONにすると点灯し、車速が約10km/h以上になると消灯します。

    ● ABSに異常があると点灯します。

    ● ABS警告灯が点灯している場合は、ABSは作動しません。

    ● 走行中に ABS 警告灯が点灯した場合は、スズキ販売店で点検を受けてください。

    ● メインスイッチを ON にした直後に車両を揺り動かす等の強い力を加えるとIMU(慣性計測装置)がエラーと判断し、走行中のスピードが10km/hを超えてもABS警告灯が消灯しない場合があります。走行スピードが10km/hを超えてABS警告灯が消灯しない場合は、車両を安全な場所に停止し、メインスイッチをOFFにしてください。しばらくして再度、メインスイッチをONにして走行を開始します。ABS警告灯が消灯すればABSは正常に機能しています。

  • 取扱いの方法

    94

    ■イモビライザインジケータライト

    メインスイッチをONにすると2回点滅します。次に2秒間点灯後、消灯します。

    イモビライザシステムの詳細はP.102<イモビライザシステム>をご覧ください。

    ● エンジンを始動後、走行を始める前に、エンジンの空ふかしをしたり、車両に振動を与えるとABS警告灯が消灯することがあります。この場合は、一旦、メインスイッチをOFFにした後に、再度エンジンを始動してABS警告灯が点灯することを確認してください。ABS警告灯が点灯しない場合は、スズキ販売店にご相談ください。

  • 取扱いの方法

    95

    ■ ETCインジケータ ETC2.0車載器の作動状況に応じて、次のページの表のように点灯、点滅、消灯します。

    ■ ERRインジケータ ITSスポットから注意喚起情報受信を受信したときやETC2.0車載器が使用できないときには、次のページの表のように点灯、点滅します。

    注意喚起情報受信時を除いて、ERRインジケータが点灯または点滅しているときは、ETCが利用できません。

    走行前や料金所通過時にはERRインジケータが消灯していることを必ず確認してください。

    ETCおよび車載器についての詳細はP.140をご覧ください。

  • 取扱いの方法

    96

    ETC利用 インジケータ表示 状態

    ETC点灯・ETCが利用できるとき・料金所で正常情報を受け取ったとき

    ERR消灯

    ETC点灯・ETCが利用できるとき・ITSスポットから注意喚起情報を受信したときERR点滅

    (約0.1秒間隔で約5秒間)

  • 取扱いの方法

    97

    ETC利用 インジケータ表示 状態

    ×

    ETC点灯 ・ETCが利用できないとき・ETCカードが挿入されていないとき (車載器がセットアップ済み)・料金所で停止情報を受け取ったときERR点灯

    ×

    ETC点灯 ・ETCが利用できないとき・ETCカードが認証中のとき・ETCカードが挿入されていないとき (車載器が未セットアップ)・車載器が故障しているとき

    ERR点滅(約0.3秒周期)

    ×

    ETC点灯・ETCが利用できないとき・期限切れのETCカードを挿入したとき*  *GPS信号を受信できないときは機能しません。   詳しくは、P.144の警告文をご覧ください。

    ERR点滅(約2秒間隔で3回点滅の繰り返し)

  • 取扱いの方法

    98

    ETC利用 インジケータ表示 状態

    ×

    ETC点灯・ETCが利用できないとき・アンテナが接続されていないときERR点滅

    (2回点滅の繰り返し)

    ×

    ETC点滅・ETCが利用できないとき・配線がつながっていないとき

    ERR点滅

    ETC消灯

    - ・メインスイッチをオフにしたとき

    ERR消灯

  • 取扱いの方法

    99

    スイッチの使いかた

    ■メインスイッチ電気回路のON-OFFをキーを回して行います。

    ON

    ● エンジンの始動・走行ができます。● 次のランプが点灯します。[ヘッド、テール、メータ、ポジション、ライセンス]

    ● スイッチ、ランプ類が使えます。[ターンシグナル、ホーン、ハザード、スタータ、パッシング、ディマ]

    ● キーが抜けません。

    OFF

    ● エンジンが停止します。● ランプ類が使えません。● キーが抜けます。

  • 取扱いの方法

    100

    LOCK

    ● ハンドルがロックします。● ランプ類が使えません。● キーが抜けます。

    ● 走行中はキーを操作しないでください。思わぬ事故につながることがあります。キーは停車後、操作してください。

    ● 衝突やスリップにより転倒した場合は、車両に想定できない異常が発生する可能性があります。車両の異常により火災が発生したり、リヤホイールなどの回転する部品に巻き込まれる可能性があります。転倒した場合は、すぐにメインスイッチをオフにして、すべての装置を停止させます。転倒したときに、見えない部分に損傷を受けている可能性があるので、スズキ販売店にて点検を受けてください。

  • 取扱いの方法

    101

    <キーの取扱い>

    この車にはキーが2個と英数字のキー番号を印したプレートがセットされています。この車のキーは通常の機能に加え、イモビライザの役割を持っています。万一破損させたり、紛失したりすると多大な費用が必要となりますので大切に扱ってください。

    ● メインスイッチ ON でヘッドランプなどが点灯するため、エンジンをかけずにONのままにしておくとバッテリあがりの原因となります。

    ● 車から離れるときは、盗難抑止のためハンドルをロックし、必ずキーを抜いてお持ちください。

    ● キーはメインスイッチ、フューエルタンクキャップなどに共通して使います。

    ● キーを差し込むときに、この車のスペアキーや他の車のイモビライザ対応キーをイモビライザアンテナに近づけるとイモビライザシステムが正常に作動しなくなることがあります。キーホルダにイモビライザ対応のキーを2個以上付けないでください。

  • 取扱いの方法

    102

    <イモビライザ>

    差し込まれたキーのIDが、車のECMに登録されているものかどうかを照合し始動の可否を判定します。メインスイッチをONにするとECMは、キーに内蔵されているコントローラにIDの送信を指令します。(このとき登録されているキーの個数と同じ回数だけインジケータが点滅します)これを受けてキーはIDを送信、ECMが正しいと判断すると始動可能となりインジケータが2秒間点灯します。

    スペアキーは大切に保管してください。

  • 取扱いの方法

    103

    ● インジケータがいつまでも点滅する場合は、キーが違っているか、送信異常です。メインスイッチをOFFにしてやり直してください。

    ● キーは当初2個登録されています。さらに2個まで追加登録が可能です。この登録されているキーの個数と同じ回数だけインジケータが点滅します。

    ● キーを2つとも紛失してしまうと、ブランクキー 2個とECMまで交換しなければなりません。予備キーはしっかり保管してください。

    ● キーを差し込むときに、この車のスペアキーや他の車のイモビライザ対応キーをイモビライザアンテナに近づけるとイモビライザシステムが正常に作動しなくなることがあります。キーホルダにイモビライザ対応のキーを2個以上付けないでください。

    ● 金属製のもの、磁気を帯びたもの、電波を発信するものはイモビライザの通信に悪影響を与えるため、キーホルダに付けたり、キーに近づけないでください。

  • 取扱いの方法

    104

    それぞれのスイッチはメインスイッチがONのとき作動します。

    ■ターンシグナルスイッチ右折または左折するときや進路変更などの合図に使います。

    右折 スイッチを側にすると、右側ターンシグナルランプが点滅します。スイッチを前に押してランプを消します。

    左折 スイッチを側にすると、左側ターンシグナルランプが点滅します。スイッチを前に押してランプを消します。

  • 取扱いの方法

    105

    ■ディマスイッチ(ラップタイムカウンタスイッチ)

    ヘッドランプの向きを切り替えます。

    ハイビーム スイッチを前方に押すと、ヘッドランプが上向きになります。

    ロービーム ヘッドランプが下向きになります。

    ターンシグナルスイッチは自動的に解除されません。使用後は、必ずスイッチを前に押して解除してください。点滅したままにしておくと周囲の誤判断を招き、事故を起こすおそれがあります。

  • 取扱いの方法

    106

    パッシングスイッチ

    追い越しのときなどに、自車の存在を知らせます。ディマスイッチのロービームの状態よりさらにスイッチを手前に押すとハイビームが点灯します。

    (ラップタイムカウンタスイッチ)

    ラップタイムの計測に使用します。ラップタイムの詳細はP.52<LAP TIMEモード>をご覧ください。

    停車中に、点灯したヘッドランプやテールランプを物でさえぎったり、衣類などを被せないでください。ランプの熱により、レンズが溶けたり、置いた物が損傷することがあります。

  • 取扱いの方法

    107

    ■ホーンスイッチスイッチを押すとホーン(警音器)が鳴ります。ヘッドランプにはテープ類を貼らないでくだ

    さい。

    対向車や先行車があるときはロービームで走行してください。

  • 取扱いの方法

    108

    ■ セレクトスイッチ(アップ、ダウン)セレクトスイッチ(アップ、ダウン)は、S-DMS(スズキドライブモードセレクター)、トラクションコントロールシステムの操作、およびメータ操作のときに使用します。

    P.22の「メータの見かた」参照

    <S-DMS(スズキドライブモードセレクター)>

    S-DMSとは、高速クルージングや混雑路など様々な走行状況の中でライダーの好みに応じたエンジンの出力特性を、A、B、Cのドライブモードから選択することができる装置です。

  • 取扱いの方法

    109

    <操作のしかた>

    メインスイッチをONにすると、メインスイッチをOFFにしたときのドライブモードが選択されます。S-DMSは次の手順で操作します。1. メインスイッチを ON にし、エンジンス

    トップスイッチをにします。2. モードスイッチを約2秒間押すと、モード

    の選択状態になります。

    3. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押して、ドライブモードを選択します。セレクトスイッチ(アップ)を押すと、表示は C → B → A と切り替わります。セレクトスイッチ(ダウン)を押すと、表示は A → B → C と切り替わります。

    4. ディスプレイに選択されたドライブモードが表示されます。

    S-DMS

  • 取扱いの方法

    110

    5. モードスイッチを押すと、ドライブモードの選択状態が解除されます。

    S-DMSを走行中に操作すると、エンジン速度とエンジン出力の思わぬ変動の原因になることがあります。S-DMSの操作は、停車して行ってください。

    S-DMS

  • 取扱いの方法

    111

    <ドライブモードの特性>

    ● S-DMSを操作すると、エンジン出力特性が切り替わるため、エンジン回転数が変化します。

    ● ドライブモードの切り替え操作に失敗した場合は、ドライブモードインジケータが点滅します。

    ● スロットルが開いているとき、ドライブモードの切り替えはできません。ドライブモードの切り替えは、スロットルを閉じて行ってください。

    A

    B

    C

  • 取扱いの方法

    112

    Aモード

    最もシャープなスロットルレスポンスであり、すべてのスロットル開度において最大のエンジン出力が得られる特性。

    Bモード

    Aモードより中間のスロットル開度までスロットルレスポンスがマイルドな特性。

    Cモード

    Bモードより高いスロットル開度までスロットルレスポンスがマイルドな特性。

    ■トラクションコントロールシステム

    トラクションコントロールシステムとは、スロットルグリップを回しているときにシステムがリヤタイヤの空転を感知すると、エンジン出力を制御してリヤタイヤのグリップ力を回復させる機能です。トラクションコントロールシステムがエンジン出力を制御しているときは、TCインジケータが点滅します。

  • 取扱いの方法

    113

    ● トラクションコントロールシステムは、あらゆる条件下での後輪のスリップ(空転)を完全に制御したり、転倒を防止したりするものではありません。カーブでのオーバースピードや深すぎるバンク角による横すべり、ブレーキングやエンジンブレーキなどによるリヤタイヤのスリップ(空転)は、制御することができません。技量、天候、路面状況に応じた適切な速度で運転してください。

    ● タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用してください。指定サイズ以外のタイヤを使用すると、トラクションコントロールシステムが正常にエンジン出力を制御できなくなります。

    ● トラクションコントロールシステムがエンジン出力を制御すると、エンジン音や排気音が変化することがあります。

    ● 急加速や悪路走行などで前輪または後輪が地面から離れた場合、トラクションコントロールシステムがエンジン出力を制御することがあります。

    ● トラクションコントロールシステムがエンジン出力を制御したとき、スロットルグリップを回してもエンジン出力が上がらない場合があります。そのときは、一旦スロットルグリップを完全に戻すと正常な状態に戻ります。

  • 取扱いの方法

    114

    トラクションコントロールシステムは、OFFまたは10種類の感度(モード1~10)に設定することができます。

    トラクションコントロールシステムは、リヤホイールの空転を少なくするようにエンジン出力を制御します。感度レベルはモード1が感度レベルが最も低く、モード10が感度レベルが最も高く設定されています。

    OFFを選択すると、リヤホイールが空転しても、エンジン出力を制御しません。

    運転する前に、メータ内のトラクションコントロールシステム表示で設定モードを確認してください。

  • 取扱いの方法

    115

    <モードの設定>

    モードを切り替えるときは、スロットルグリップを完全に戻した状態で行ってください。スロットルグリップを完全に戻していないときなど、モードの切り替えができないときは、選択中のトラクションコントロールシステム表示が点滅します。

    1. モードスイッチを押し、モードの選択状態にします。

    TC

    TCOFF

    TC

    TC

    TC

  • 取扱いの方法

    116

    2. セレクトスイッチ(アップまたはダウン)を押し、モードを選択します。セレクトスイッチ(アップ)を押すと、表示がモード10~OFFに切り替わります。セレクトスイッチ(ダウン)を押すと、表示はOFF~モード10に切り替わります。モードを選択中にモードスイッチを押すと、モードの選択状態は解除されます。

    走行中にトラクションコントロールシステムのモードの切り替えを行うときは、周りの安全に十分注意して行ってください。

    モードの選択中にモードスイッチを約2秒間押すと、S-DMS(スズキドライブモードセレクター)の設定に切り替えることができます。

  • 取扱いの方法

    117

    それぞれのスイッチはメインスイッチがONのとき作動します。

    ■エンジンストップスイッチ転倒などの非常時に、ただちにエンジンを停止させます。エンジンストップスイッチを(STOP)側に押すとエンジンが停止します。通常はにしておきます。

  • 取扱いの方法

    118

    ■スタータスイッチエンジンストップスイッチがになっていることを確認します。スタータスイッチ(START)側を押すとスタータモータが回転し、エンジンが始動します。この車は、スズキイージースタートシステムを装備しているため、スタータスイッチをワンプッシュするだけでエンジンを始動します。

    ● ギヤポジションがニュートラルの場合は、クラッチレバーを握らなくてもエンジンを始動することができます。

    ● ギヤポジションがニュートラルではない場合は、クラッチレバーを握ることでエンジンを始動することができます。

    走行中にエンジンストップスイッチを →や →→にするとエンジンが円滑に回転しなくなり、エンジンや触媒装置に悪影響を与えます。

    緊急時を除いて、走行中は使用しないでください。

    エンジンストップスイッチでエンジンを停止したときは、必ずメインスイッチをOFFにしてください。ONのままにしておくとバッテリあがりの原因となります。

  • 取扱いの方法

    119

    サイドスタンドとギヤの位置によりエンジンが始動しない場合があります。詳細はP.173<サイドスタンドインタロック>をご覧ください。

    スタータスイッチを5秒以上押し続けたり、スズキイージースタートシステムを連続で使用するなどしてスタータモータを連続して回転させないでください。消費電力が多いためバッテリあがりの原因となります。

    エンジンを始動する前に、ギヤポジションインジケータとニュートラルインジケータの状態を確認してください。以下の状態でない場合は、スズキ販売店で点検を受けてください。

    ● ギヤポジションインジケータが N の表示をしているとき、ニュートラルインジケータが点灯していること。

    ● ギヤポジションインジケータが(1、2、3、4、5、6)いずれかの表示をしているとき、ニュートラルインジケータが消灯していること。

  • 取扱いの方法

    120

    <ローンチコントロールシステムスイッチ>

    ローンチコントロールシステムの設定に使用します。ローンチコントロールシステムの詳細はP.177<ローンチコントロールシステム>をご覧ください。

    ● エンジンストップスイッチがのときは作動しません。

    ● スタータスイッチを押し、スイッチから手を放しても数秒間スタータモータが回り続けます。数秒が経過するか、エンジンが掛かるとスタータモータは止まります。

  • 取扱いの方法

    121

    ■ハザードスイッチ故障などの非常時に、停車するとき使用します。スイッチを押すと、すべてのターンシグナルランプが点滅します。

    ハンドルロック

    車から離れるときは、盗難抑止のためにハンドルロックをかけましょう。チェーンロックなどの併用もおすすめします。

    <かけかた>

    1. ハンドルを左へいっぱいにきります。2. キーを押しながらOFFからLOCKまで回

    します。3. キーを抜きます。

    非常時以外は、使用しないでください。エンジン停止状態での使用は、バッテリあがりの原因となります。

    ● ハンドルを左右に動かして、確実にロックされているか確認してください。

    ● ロックがかかりにくいときは、ハンドルを少し右に動かしながらキーを回してください。

  • 取扱いの方法

    122

    <外しかた>

    キーを差し込み、押しながらOFFまで回します。

    走行前にハンドルを左右に動かして、切れ角が左右均等かを確認してください。

  • 取扱いの方法

    123

    ● メインスイッチのキー穴をカバーするリッドを設けています。

    ● リッド穴がずれているときは、リッド穴をキー穴に合わせてください。

  • 取扱いの方法

    124

    シート

    <フロントシートの取り外し>

    1. ボルト(左右)、ファスナ(左右)を外します。サイドフレームカバー(左右)のフック(点線部)を外し、後方フックから慎重に取り外します。

  • 取扱いの方法

    125

    2. ボルト(左右)を外します。3. シートの前部を持ち上げ、前方に引いて外

    します。

    <フロントシートの取り付け>

    1. シート裏側のフックを車体側に差し込みます。

    2. シートの前部を押し下げ、ボルト(左右)を取り付けます。

  • 取扱いの方法

    126

    <リヤシートの取り外し>

    1. シートロックにキーを差し込み、右に回してロックを解除します。

    2. シートの前部を持ち上げ、前方に引いて外します。

  • 取扱いの方法

    127

    <リヤシートの取り付け>

    1. シート裏側のフックを車体側に差し込みます。

    2. シートの前部を押し下げ、ロックします。

    ● シートを軽く持ち上げ、ロックがかかったことを確認してください。

    ● シートの下にキーを置いたままロックすると、キーが取り出せなくなりますので注意してください。

  • 取扱いの方法

    128

    ヘルメットホルダ

    ヘルメットの盗難抑止のため、ヘルメットホルダを使いましょう。1. リヤシートを外します。2. ヘルメットホルダにヘルメットの金具を

    かけます。3. リヤシートを取り付けます。

  • 取扱いの方法

    129

    書類入れ、サービス工具

    リヤシートを外すと書類入れがあります。● メンテナンスノートは、ビニール袋に入れてここに保管してください。

    ヘルメットホルダにヘルメットをつけたまま走行しないでください。運転の妨げになります。またヘルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。

    ヘルメットによっては、ヘルメットの形状やあごひもの長さにより、ヘルメットホルダに取り付けできないことがあります。

  • 取扱いの方法

    130

    リヤシート裏側にヘキサゴンレンチがあります。

    ガソリンの給油

    1. フューエルタンクキャップのキーカバーを開けます。

    2. キーを差し込み、右に回してロックを解除します。

    3. キャップを開けます。

    洗車時などに水が入る場合があります。大切な物を入れる場合はご注意ください。

  • 取扱いの方法

    131

    4. ガソリンを給油します。キャップからガソリンがにじみ出ることがあるため、給油口の下端以上入れないでください。指定燃料:無鉛プレミアムガソリンタンク容量:16L

    5. キャップを押し下げ、キーを左へ回して抜きます。キャップがロックされないとキーは抜けません。

  • 取扱いの方法

    132

    ガソリンは引火性が高く取扱いを誤ると火災を起こすおそれがあります。

    ● ガソリンを給油するときは、エンジンをとめて火気を近づけないでください。

    ● 給油は、必ず屋外で行ってください。● フューエルタンクキャップを開ける前に車体や給油機などの金属部分に触れて身体の静電気を除去してください。静電気を帯びていると、放電の火花でガソリンに引火するおそれがあります。

    ● 給油操作は、一人で行い他の人を近づけないでください。

    ● 給油後、フューエルタンクキャップをカチッと音がするまで確実に閉めてください。

    ● こぼれたガソリンは、布などで完全にふき取ってください。

  • 取扱いの方法

    133

    ● 必ず無鉛ガソリンを使用してください。有鉛ガソリンや粗悪ガソリン、その他アルコール系の燃料、軽油など、また不適切な添加剤は、エンジン、触媒装置、燃料系統を損傷する原因となります。

    ● 給油時など、フューエルタンクに砂ぼこりや水などの異物が混入しないように注意してください。フューエルポンプの詰まりの原因となるおそれがあります。

    ● フューエルタンク内のガソリンを使い切る(ガス欠)と触媒装置などの損傷の原因になります。ガソリンの残量に注意してください。

    加速不良やエンジン出力が出ないなどのエンジンの不調が起きるときは、使用しているガソリンが原因の場合があります。そのときは、給油するガソリンスタンドを変えてみてください。ガソリンスタンドを変えても症状が改善しないときは、スズキ販売店で点検を受けてください。

  • 取扱いの方法

    134

    ブレーキレバー

    ブレーキレバーとグリップとの間隔が調整できます。● ブレーキレバーを前方に押し、アジャスタを回します。

    ● アジャスタの数字を「合わせマーク」にしっかりと合わせます。

    走行中は調整を行わないでください。思わぬ事故につながることがあります。調整は必ず停車中に行ってください。

  • 取扱いの方法

    135

    チェンジペダル

    チェンジペダルの位置が調整できます。● ロックナットA、Bをゆるめ、ロッドを回します。

    ● ロッドを左( )に回すとペダル位置が低く、右( )に回すと高くなります。

    ● 調整後、ロックナットを確実に締め付けてください。

    ● ロックナットBは左ねじです。ゆるめるときは右に回し、締め付けるときは左に回します。(ロックナットAは右ねじです。)

  • 取扱いの方法

    136

    フロントフォーク

    ■スプリングの強さ● アジャスタをH(右側)へ回すと強く、L(左側)へ回すと弱くなります。

    ● 標準位置は、アジャスタを L(左側)に止まるまで回した位置から、H(右側)に7-3/4回転戻した位置です。

    ● 調整前にフロントフォークを洗浄し、砂などの汚れを十分に落としてください。汚れたまま調整すると、アジャスタに砂が噛み込んだり、オイルシールの損傷の原因になります。

    ● 左右同じ位置に調整してください。

  • 取扱いの方法

    137

    ■減衰力の調整● マイナスドライバでアジャスタを回します。● アジャスタを H(右側)へ回すと強く、S(左側)へ回すと弱くなります。

    <伸側減衰力>

    標準位置は、アジャスタをH

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