王道feedback clientと邪道feedback client
Post on 12-Apr-2017
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王道Feedback Clientと
邪道Feedback Client
@CubedKachi
第32回 TFSUG東京
Test Manager & Feedback Client
客『顧客検索を改造したい』私『(仕様書を見ながら)どこをどのように変更したいですか？』客『重要顧客の降順で』私『(重要顧客？)総受注金額順ですか？(Excel添付)』客『そうではなくて。えーと、今年度の業績に影響の大きい順で。』私『では、受注金額と受注確度からの受注期待額で並べる感じですか？』客『そうそう、そんな感じです。それと、アレとコレとソレもやりたいです。』私『(で、仕様は？)認識の齟齬があるといけないので詳細は御社にて伺います。』
※ここまで2営業日、調整で1営業日、訪問は1週間後とか※メールを意訳してます。
こんな経験ありませんか？
なぜユーザの意思が伝わりにくいのか？
ユーザはシステムを動かしながら、自分のやりたいことについて話してくる。
我々は仕様書やソースを見ながら、システムの動作について考えがち。
なぜユーザの意思が伝わりにくいのか？
ときに、ユーザ自身もやりたいことを明確化できていない場合がある。
ときに、我々が協力してユーザ要求を作り上げていく必要もある。
・メールを丁寧な文章で書けばいいのか？・図表を上手に使えばいいのか？・画面キャプチャと吹出しを多用すればいいのか？・電話で声を聞きながら、考えればいいのか？・顔を合わせて、システムを触るところを見ればいいのか？
どうやって意思疎通を図るか？
Feedback Clientはいかが？
・ Feedback Clientとは？・ 王道Feedback Client・ 邪道Feedback Client
今日お話しすること
Feedback Clientとは？
Feedback Client概要
TFS/VSTSのサブセットで、ユーザからのフィードバックの記録と管理を補助する
クライアントアプリケーション。
シンプルな機能
管理
TFS/VSTS接続先対象Team ProjectFeedback要求メールWork Itemの作成
記録
UI操作の録画・録音画面キャプチャ添付ファイルリッチテキストレーティング
・フィードバックの提供はStakeholderライセンスで可能・フィードバックの表示はAdvanceライセンスが必要(※)・チームプロジェクトにアクセス可能であること
前提条件
※テスト管理サブシステムに格納されているビデオやスクリーンショットなどの添付ファイルが含まれているため
https://www.visualstudio.com/ja-jp/downloads#d-feedback-clientから無償でDL可能
Feedback Clientのインストール
特に難しい設定はないのでとりあえず、インストール
Feedback Clientのインストール
王道Feedback Client
※「提供者の意図に沿っての利用法」という意味
自発的なフィードバックの提供と
開発者からフィードバックの要求
王道Feedback Client
自発的なフィードバックの提供と
開発者からフィードバックの要求
王道Feedback Client
・ユーザがチームプロジェクトを選択して開始する・特定の要件に絞らずにフィードバックを提供できる・タイトルも好きなように変更できる
自発的なFeedbackの提供
自発的なFeedbackの提供
TFS/VSTSのURLを選択して、チームプロジェクトを選択
自発的なFeedbackの提供
自発的なフィードバックの場合、アプリケーションや指示はない
とりあえず、次へ
自発的なFeedbackの提供
ここに入力された文字列がTFS/VSTSでのFeedbackのタイトルとして使用される。
デフォルトのままだと何に関するフィードバックかが分からないので変更すると良い。
自発的なFeedbackの提供
音声付き画面操作は文章よりも再現性が高い。
リッチテキストなので多少の装飾も可能。
スクリーンショットもトリミングするだけ。
添付ファイルは100MBまで。
自発的なFeedbackの提供
このタイトルでFeedbackが起票される。
保存先を確認しておく。
レーティングも可能。特に複数パターンを比較するときに有効。
内容を確認して送信。
自発的なFeedbackの提供
登録されたFeedbackはWORK > Queries > Feedback
で確認可能。
自発的なFeedbackの提供
送信されたフィードバックがワークアイテムFeedbackとして
自動で管理されている。
入力したフォーマットのまま登録されている。
自発的なFeedbackの提供
添付ファイルも管理されている。
自発的なFeedbackの提供
メンバーをアサインしたり、ステータス更新したり
タグ付けしたり
自発的なFeedbackの提供
フィードバックを元にした新しいチケットを起票したり、
色んな使い方がある。
自発的なフィードバックの提供と
開発者からフィードバックの要求
王道Feedback Client
・特定の要件に絞って、フィードバックを管理できる。・要求メールにインストーラへのリンクも書いてある・操作手順を予め提示できる。
開発者からFeedbackの要求
開発者からFeedbackの要求
最新版のVSTSだとメニューが隠れているので追加する。
開発者からFeedbackの要求
Other Linksを追加してRequest feedbackを選択する。
開発者からFeedbackの要求
開発者からFeedbackの要求
指定したメンバーにだけフィードバックの要求が行われる。
開発者からFeedbackの要求
フィードバックを要求するアプリケーションの種類と
起動方法を説明する
開発者からFeedbackの要求
アプリケーションを起動してからフィードバックを要求する機能の
操作方法を説明する。
開発者からFeedbackの要求
フィードバックを要求する範囲のタイトルと概要を説明する。
開発者からFeedbackの要求
最大で5つまで説明を追加できる。
開発者からFeedbackの要求
必要項目を入力したら「Preview」を押下して、
送信されるメールの内容を確認する。
開発者からFeedbackの要求
VSTSだとデフォルト言語が英語なのでこんな感じのメールが送信される。
ユーザに合わせて説明を変えた方が良い。
開発者からFeedbackの要求
タイトルは日本語に変えた方がベター。
初めてフィードバックを要求するときは事前に連絡しておいた方がベター。
開発者からFeedbackの要求
「Send」ボタンを押下するとメールが送信される。
開発者からFeedbackの要求
初めて使うユーザにもFeedback Clientのインストーラのリンクがあるので説明がしやすい。
開発者からFeedbackの要求
フィードバックのセッションを開始するリンク
上手く起動しないときは直接URLを呼出す。
開発者からFeedbackの要求
Feedbackの要求の場合アプリケーションの起動方法や
操作手順が示されている
開発者からFeedbackの要求
Feedbackの要求の場合フィードバックを求めたい
要件の説明が表示されている。タイトルも変更できない。
開発者からFeedbackの要求
操作手順は「自発的なFeedbackの提供」
と同じなので割愛
邪道Feedback Client
※「提供者の意図に沿わない利用法」という意味
要するに、録画、録音、画面キャプチャ、添付ファイル、リッチテキストありのデータの塊をチケット管理できるってことでしょ？
邪道度 💀
簡易議事録として
簡易議事録として
・会議をタスクとして登録・参加メンバーに日付と会議名をタイトルにしたフィードバック要求を送る・司会者(プレゼンター)は画面録画しながら話す・資料を添付ファイルとして残しておく・集まったフィードバックは会議のタスクを親として紐づける・会議で決まった内容を元に新しいタスクを起票する
→チケット駆動会議、会議駆動チケットの実践
邪道度 💀💀
作業日報として
作業日報として
・着手するタスクに対して自分にフィードバックを要求する・設計作業やコーディングを録画、もちろん音声付きで・作業中断時に録画停止。稼働時間が確定する・作業中の疑問点を、キャプチャ付きで残す、ログを添付する、URLリンクを残す・余裕のある日に録画を見直して、正味作業時間の改善材料に使う
→自分の目を意識して作業することで責任ある仕事をする
邪道度 💀💀💀
遺言状として
遺言状として
・遺言用のアカウントを用意しておき、ログイン方法を探しやすいように紙で保管・銀行通帳、印鑑、キャッシュカード、URL、暗証番号、乱数表の保管場所・証券口座、URL、ID、パスワードの保管場所、システムトレードの停止方法・不動産、保険、共済などの契約書、実印の保管場所・アフィリエイト広告、DL販売等の管理サイトのURL、パスワード、出金方法・現金化しやすい物品の目録(金貨、切手、トレカなど)・いざという時に頼りにできる友人の連絡先・普段言えない親愛や感謝の言葉を自撮りで
→遺族にとって伝えていないオンライン資産は存在しないも同然
まとめ
・ TFS/VSTSの中でも影の薄いFeedback Clientですが、シンプルさ、費用対効果を考えるとなかなか良機能
・ 王道の使い方でステークホルダーの意見を上手に取り入れて、より良いシステムを開発しよう
・ 出来ることはシンプルなので、王道以外の使い方でも上手に取り入れていこう。
準備中に遭遇した落とし穴①
フィードバック要求のメールのリンクからDLページにアクセスすると
英語版のインストーラをDLする設定になっている
準備中に遭遇した落とし穴②
2016/02/25現在フィードバック要求のメールにある
URLからFeedback Clientを起動できない。(いずれ、解決されると思うが…)
準備中に遭遇した落とし穴②
どうしようもない時はCUIから直接起動する。
mfbclient.exe/s:[VSTSのURL]/p:[チームプロジェクト名]/rid:[フィードバック要求のID]
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