セキュアなvpnで接続されたマルチクラウド環境を 素早く・柔軟 … ·...

Post on 02-Sep-2019

1 Views

Category:

Documents

0 Downloads

Preview:

Click to see full reader

TRANSCRIPT

86 ビジネスコミュニケーション 2015 Vol.52 No.12

特別企画NFV・SDN技術を活用してクラウド時代の課題を解決するNTTコミュニケーションズの「Arcstar Universal One」

提供されている NTT Comのデータセンター「Nexcenter」をセキュアに接続して一体的に提供してきた。それが今回、NTT Comが国内事業者として唯一 VPN接続を提供して

 

NTT Comは、クラウドサービスをハイブリッドかつ適材適所に使用していくことを進めている企業のニーズを踏まえて、NTT Comの高品質・高信頼な VPNサービス「Arcstar

Universal One」と、AWSや Azureなどの多様なクラウドサービスを接続するオプションサービス「Multi-

Cloud Connect」の提供を 2015年 8月から開始した。これまで Arcstar

Universal Oneは、NTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」や「Cloudn」、世界 130拠点以上で

 

クラウド環境に対する企業のトレンドが大きく変改している。かつては、業務プロセスを変えずに既存環境のままオンプレミス型の仮想化基盤上でクラウドサービスを利用するスタイルが主流だった。それが、一部業務プロセスを見直して、可能な範囲でクラウドサービスを利用するというスタイルが強くなり、最近では、クラウドサービスに業務プロセスを合わせていくスタイルが拡大している。同時に、新規システムを構築する

上で、企業のクラウドサービスの導入/検討が約 8割を超えているという状況の中で、クラウド市場で高シ ェ ア を 誇 る「Amazon Web

Services(以下、AWS)」や「Microsoft

Azure(以下、Azure)」などのクラウドサービスを使用する企業が増えてきている。基幹系システムはプライベートクラウド、情報系システムはパブリッククラウドを使用するなど、各サービスの特性を踏まえながら、適材適所にクラウドを使い分けていくという動きが拡大している。

セキュアなVPNで接続されたマルチクラウド環境を素早く・柔軟に実現する「Multi-Cloud Connect」

Multi-Cloud Connect

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、高品質・高信頼なVPNサービス「Arcstar Universal One」において、NTT Comのクラウドサービスとともに、「Microsoft AzureTM」や「Amazon Web ServicesTM」などの多様なクラウドサービスとも直結して、素早く、柔軟かつ安価にマルチクラウド環境を構築するオプションサービス「Multi-Cloud Connect」を提供している。

NTTコミュニケーションズ株式会社ネットワークサービス部

クローズドネットワークサービス部門

【右側】担当部長 柚下 智洋氏【左側】担当課長 吉岡 隆志氏

【中央】主査 中村 裕一氏

<Before>Arcstar Universal Oneでワンネットワーク化し、設計・構築・運用を一元化!

クラウド毎にネットワークの設計・調達・管理が必要

<After>

クラウド閉域接続とアドバンストオプションで強固なセキュリティを実現

パブリッククラウドやインターネット利用時のセキュリティ確保が課題

お客さま

ITスタッフ

ITスタッフITスタッフ

ITスタッフ

接続回線

接続回線

ITスタッフ

インターネット

FWFWルータ ルータ ルータ ルータ ルータ

NTT Comクラウド

事業者クラウド

事業者クラウド

事業者クラウド

ITスタッフ

MicrosoftAzure

Amazon WebServices

お客さま

Multi-Cloud Connect

カスタマポータルから一元管理

Arcstar Universal One

インターネット

アドバンストオプション アドバンストオプション

Arcstar Universal One ターミナル

NTT Comクラウド

事業者クラウド

事業者クラウド

事業者クラウド

MicrosoftAzure

Amazon WebServices

スタッフスタッフスタッフ

FW

図1 「Arcstar Universal One」でクラウド利用に最適化

クラウドサービスを適材適所に使い分けていく動きが拡大

セキュアなVPNで接続されたマルチクラウド環境を実現

87ビジネスコミュニケーション 2015 Vol.52 No.12

いる「Salesforce」と、国内事業者として初めて 2015年度内に提供を開始する「Box」に加えて、AWS

と Azureにインターネットを経由せず閉域接続するサービスとして登場したのがMulti-Cloud Connectだ。Multi-Cloud Connectの特長について、柚下智洋担当部長は次のように語っている。「これまではクラウドサービスごとにネットワークの設計・調達・管理が必要でした。それが Multi-

Cloud Connectを通じて各クラウドとの接続を簡単かつ安価に行えるようになり、セキュアな VPN(Arcstar

Universal One)で接続されたマルチクラウド環境を構築できるようになりました。既に NTT Comのクラウドサービスを利用されているお客さまが、AWSや Azureを含めてハイブリッドで利用できる環境を、素

早く・柔軟に実現できます。」 

またMulti-Cloud Connectには、お客さまの利用シーンや用途に応じた豊富な接続メニューが用意されている。Azureへの接続は高品質なギャランティタイプを提供。AWSへの接続は、ギャランティタイプに加えてベストエフォートタイプでも提供可能だ。さらに、Arcstar Universal One

の特長であるクラウド閉域接続と、拠点ごとに必要なネットワーク関連機器を仮想化する技術(NFV:Network Function Virtualization)を利用したアドバンストオプションにより、これまで課題だったパブリッククラウドやインターネット利用時のセキュリティ確保が解消された。クラウド利用に関するお客さまの悩

みとその解決策について、吉岡隆志担当課長は「クラウドの利用が浸透した今、お客さまが最初に悩むことは、インターネットを使うのか、社内で利用しているセキュアなネットワークを使うのかといったクラウドへの接続手段です。セキュリティを確保するためにはよりセキュアなVPNサービスから接続することになりますが、そのためには、ルーティング設計などの様々な準備が必要でした。しかし、クラウドに直結したMulti-Cloud Connectを利用することで、個別のルーティングの設計やルータ/ラックなどを準備することなく、安心してクラウドを利用できます」と語る。

Multi-Cloud Connectの今後の展開について、中村裕一主査は「日本国内から提供を開始し、欧州、アメリカ、アジアへと拡大していきます。2015年末には、英国ロンドンで、AWS、Azureに接続される予定です。Azureとの接続を通じて『Office365』をはじめとしたMicrosoftクラウドサービスの接続も拡大していきます。そして Arcstar Universal Oneが展開している拠点間通信の高速化を実現するアプリケーション高速化サービスについても、クラウド接続に対応していきます」と語る。

NTT Comは、ワンストップ管理の実施や接続先の拡充を図りながら、お客さまのクラウド利用環境を革新的に進化させていく考えだ。

MPLS、L2ネットワーク

他事業者クラウド NTT Comクラウド

Enterprise Mail

Enterprise DaaS Enterprise Cloud

ポータル/APIモバイル

DC間ネットワーク

SIP Trunking

NTT Com提供

グローバルIPネットワーク

Arcstar Universal One

NTT Com DC

Multi-Cloud Connect

GlobalManagement

One Arcstar UniversalOne Virtual

(オーバーレイNW)

DDoSプロテクションサービス

インターネット

NFVサービス

WANoptimization

SecureWeb GW

Arcstar UniversalOne Virtual装置

Arcstar UniversalOne Virtualアプリ

インターネット・VPNともにEnd-to-Endでワンストップ管理を実施

MicrosoftAzure

AmazonAWS

Salesforce.com Box

One Virtualアプリ

DDoSプロテクションDDoSプロテクションDDoSプロテクション

インターネット /他事業者VPN

グローバルIP ネットワーク

図2 NTT Comが提供するネットワークサービスの概要

閉域接続かつ準備不要で安心してクラウドを利用できる

クラウド時代の様々な課題を解決

top related