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ISPAチーフインストラクター 岡田豪三

2015年9月18日~23日

富山新湊マリーナ・海竜マリンパーク→赤泊港→両津港→水津漁港→小木港→海竜マリンパーク

赤泊港 両津港

小木・宿根木の古民家

水津漁港(すいづ) 小木港

2015佐渡島クルージングはISPAの年間トレーニングに組み込まれた業務として行われた。参加者は5

名と私の6名。生徒は荒木富夫、飯田時久、浦野清隆、前田光枝の4名、地元のオブザーバーとして豆川雅生。

佐渡島は全員初めてである。集合日の前日にボートチェックの為富山入りし、雨の中チェックをするが、大き

な不具合が2つ発覚した。一つは1ポン2ポンのリーフ装置が付いていないこと。もう一つはコンパスがない。

デジタルの計器はあるものの50度以上狂っている。艇の持ち主の「艇は完璧ですよ」の言葉を真に受けていた

私の確認ミスとなり、クルージング中生徒に苦難を与えてしまった。結果的にはリーフ装置なし、コンパスなし

のセーリングを経験してみんなコンパスの重要性、どうすれば安全にクルージングするかを学ぶことになった。

コンパスはハンドベアリングコンパス(アイリス50)を使用。

1・2日目 9月18日(金)・19日(土)富山新湊マリーナ・海竜マリンパーク→赤泊港 90マイル

18日1100 昨日までの雨が上がり、全員海竜マリンパークに集合。ボ-トイントロダクションを済ませ

近くのお好み屋さんで昼食をとり、食料の買い出しに、夕食に夜食、そして次の日の朝食の調達だ。ついでに川

の駅新湊を見学。今日は午後3時に出港してオーバーナイトで走り翌日午前中に赤泊港到着の予定。

曇りながら雨の心配はなさそうだ。1500出港、南西から14ノットの風がありブロードリーチで北東に進

路を取る。7ノットくらいで走っている。1800の日没を迎えるころ、夜中はもっと風が上がってくると判断

しメインセールを降ろしジブ1枚にする。予想通り風は徐々に上がり20ノットまで上がる。そして日付が変わ

るころ雨も降ってくる。視界悪く真っ暗な中、ハンドベアリングを頼りに進路を保って走る。ヘルムスとクルー

のチームワークが要求される、難しい作業となった。でも全員気合を入れ一路佐渡を目指す。

夜中0200、艇は中間地点外洋に出たころ風雨強くなりうねりも悪くなってくる。そして徐々に風は西にシ

フトしてきた。明け方から雨は上がり青空も見え始めるが、波悪く走りにくい。0600佐渡島を視認し機帆走

にする。島に近づくにしたがって天気が良くなり佐渡島の雄大な景色に見とれる。0830赤泊港入口に到着。

0930東側奥の岸壁にドッキング。時々スコールがやってくると言う不安定な天気の中後片付けをする。11

00宿泊場所の「二階家旅館」にチェックイン。夕食は豪勢な海鮮尽くしとなった。

出港前の参加者

1・2日目の航跡図 海竜マリンパークを出港 7ノットで快走中

新湊大橋を後にする ブロードリーチに笑顔が見える 真剣に風見に合わせる ジブ1枚にする

段々波悪くなる 0600佐渡島視認 明け方は必死に眠気を吹き飛ばす

赤泊港入口の灯台 赤泊岸壁にドッキング

二階家旅館 古民家の望楼 泊地から入口方向を見る 水はとてもきれい

3日目 9月20日(日)赤泊港→両津港 23マイル

朝から快晴。上手いものを腹いっぱい食べてよく寝たので元気いっぱい。0530に起きて散策。0900赤

泊港出港。波は静か。北東からいい風が吹いているので即セーリング開始。フルメインにフルジブ、佐渡島に沿

ってクロースホールドで登ってゆくのである。1320姫崎灯台通過。1430両津港3号岸壁にドッキング。

6時間の素晴らしいセーリングができみんな満足しました。1530加茂湖温泉花月に宿泊。

3日目の航跡図 北東の風14ノットで姫崎を目指す

赤泊港の朝 赤泊港の展望台 赤泊港を出港する 快調に走る

景色がきれいな山並み ダイナミックな走り

ひたすら走る 地元のヨット会う 姫崎を過ぎると両津港はすぐそばだ

両津新潟間の水中翼船 両津入口の灯台 両津港の岸壁にドッキング 記念撮影

4日目 9月21日(月・祝)両津港→水津漁港(すいづ) 8マイル

今日も晴れ、暑くなりそうだ。加茂湖に面した宿屋の周りは何もない。昔は栄えたのに今はすたれている感じ。

水津まで8マイルと短い。早く到着して小さな水津漁港を楽しんだほうが良いと判断。2時間半のセーリングで

水津漁港ドッキング。すでに新潟のヨット「海人」が止まっている。声をかけてしばし団らん。ランチは残った

食べ物で済ますことにする。1400一軒しかない民宿「さか」に入る。港から歩いて2分と目の前にある。シ

ャワーを浴び、ちょっと上ったところに小中学校があって周りに棚田があると言うので出かけてみる。狭い土地

を利用してきれいな棚田がある。何もないがいいところだ。夕食はこの旅で一番おいしかった料理であった。本

当に新鮮なつぶ貝、サザエ、鯛、サーモン、イカ、ヒラメ、茄子、かぼちゃの煮つけ等。生のサザエのコリコリ

感はたまらなくおいしかった。

4日目の航跡図 今日もまたセーリングを楽しむ

両津港出港 姫崎方面を見る 姫崎灯台 竜王岩

水津で地元のヨットと会う さっそく散策へ

水津漁港の入口 丘の上にある小中学校 棚田を歩く

港の周りある赤岩 小さい町だがしっかりした家が多い 看板 一番おいしかった料理

5日目 9月22日(火)水津漁港→小木港 25マイル

晴れ、0530に起きてウオーキングに出かける。丁度日の出に会う時間だ。宿屋から南の海岸線は観光用に

整備され、赤亀風島なぎさ公園になっている。キャンプ場、海水浴場、突き出た風島には弁天様がある。今日は

風が弱そうなので少し早目の0830出港。東から4・5ノットの風があるので即セーリング。ブロードリーチ

で走るも30分もすると風弱くなり機走に切り替える。そして穏やかな海面、美しい景色を見ながら南下する。

1340小木港西側岸壁にドッキング。修了者の宮崎太吉夫妻が新潟柏崎から自艇岡崎33で小木にやってきて

久しぶりに対面する。宿に入る前に古民家がある宿根木へ電動自転車を借りて観光に。千石船のふるさとを尋ね

る。宿は温泉がある「かもめ荘」。ここでもおいし夕食を堪能しました。

水津から見た日の出 水津の海岸線

5日目の航跡図

風島弁天 奥の岩山のてっぺんにある 風島頂上から見た景色

水津漁港を出港 今日もセーリングが続くか こんな風景が続く

鴻の瀬鼻灯台 風がなくなり機走に 小木港岸壁で給油する

宿根木の古民家 古民家は今も住んでいる 新潟からやってきた宮崎さん 最終日もおいしい食事

6日目 9月23日(水・祝)小木港→海竜マリンパーク 83マイル

今日は明るい内に富山に帰りたいので0300起床、0400出港とする。宿のおやじさんに車で送ってもら

い、朝食とお昼用のおにぎりを作ってもらう。真っ暗な中、しずしずと出てゆく。湾の中は風がないが沖に出る

と東の風が12ノットある。明るくなる0500を待ってセールを揚げセーリング開始。海上で日の出を迎え7

ノットでコンパスコース230M。0800には佐渡島が視界から消え、何も見えなくなった。船も見えない。

ひたすら230Mに向かって走るのみ。0900になると風弱くなり機走。1100ジブを巻きメイン1枚。鏡

のような海面を走る。1500富山火力発電所の煙突が見える。後3時間で着けるかなと思っていると北東から

いい風が入ってきてメイン1枚での機帆走となりスピードが上がる。1730航路標識に到着、セールを降ろし

て1800海竜マリンパークに無事ドッキング。何とか明るい内に入港できて一安心。5泊6日の佐渡島クルー

ジングは無事終了しました。参加者は全員自分のできないこと、できることがわかり、この厳しくも楽しいクル

ージングから多くを学んでくれたようです。

6日目の航跡図 朝日が昇る直前 よく走る

セーリング三昧 ブロードリーチ

北東風が吹いてくる 最終日の夕日

前田さん 荒木さん 飯田さん

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