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Post on 27-Apr-2021

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会津若松市 空間位置情報付き写真データの整備と普及

平成27年度 会津若松市オープンデータコンテスト 活動部門

JOSM (Java OpenStreetMap Editor) 勉強会

私たちJOSM勉強会は、会津若松市、福島県の空間位置情報付き写真を

オープンデータとして共有する活動を推進してきました。

私たちは、OpenStreetMap地図編集の勉強会として"JOSM勉強会"グループを立ち上げ、

福島県内でOpenStreetMapやオープンデータにかかわる学習活動を行ってきました。

その中で、空間位置情報付き写真を市民自らが共有することの有益性、

それらの写真がオープンデータ全般と連携できる可能性に着目し、

世界規模の空間位置情報付き写真共有サイトMapillary(マピラリー)を活用して、

会津若松市内の写真データの整備、蓄積と公開を行ってきました。

写真共有サイト「マピラリー」は誰でもが自分が撮影した位置情報付き写真を

オープンデータとして公開することが可能です。

私たちJOSM勉強会は、会津若松市、福島県内の空間位置情報付き写真を

オープンデータとして共有する活動を推進してきました。

空間位置情報付き写真を市民自らが共有することの有益性

「会津若松市 空間位置情報付き写真データの整備と普及」

JOSM (Java OpenStreetMap Editor) 勉強会

1.市民自ら撮影した写真の共有公開によって、街並みや道路、暮らしの記録公開が

  容易になり、市民にとって貴重なオープンデータの財産となります。

1.空間位置情報付き写真を市民自らが共有することの有益性

2.写真の撮影日時と撮影場所の空間位置情報(緯度経度、方位角)が併せて保存、

 共有化されることにより、写真の閲覧利用者は「場所」とリンクした写真の利活用、

 「年月や季節、時間」とリンクした写真の利活用が可能となります。

1.空間位置情報付き写真を市民自らが共有することの有益性

http://mapillary.com/map/im/ElLqFefLB74ZyXK5a43JQQ/photo

3.位置情報付き写真の共有公開は、会津若松市から国内外への

  新鮮な情報発信のステージとなります。

1.空間位置情報付き写真を市民自らが共有することの有益性

インターネット、位置情報付き写真を介して会津若松市の情報を発信、共有できます。

https://www.mapillary.com

4.OpenStreetMapなどオープンな地図とオープンな写真データの組み合わせにより

  極めて自由度の高い、市民との情報共有の場を作ることが可能です。

  日常生活は勿論、イベント、災害時、社会弱者への情報提供に活用できます。

  地図や文章では表現が困難な場合でも、写真による情報の補間は効果的です。

1.空間位置情報付き写真を市民自らが共有することの有益性

活 動 報 告

「会津若松市 空間位置情報付き写真データの整備と普及」

JOSM (Java OpenStreetMap Editor) 勉強会

2.活動報告

1.位置情報付き写真の共有公開について、グループ内で協議、世界的にどのような

  共有公開方法が行われているか等について情報収集を行い、オープンデータとして 

  写真を共有公開するサイトMapillary(マピラリー)に着目しました。

https://github.com/mapillary/OpenSfM

http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Mapillary

2.活動報告

2.位置情報と写真の関連性、写真間の連携、撮影方法、プライバシーへの配慮を

  含めた公開方法を調査、試行、検討しました。

2.活動報告

【 プライバシーに配慮した写真の公開方法 】

人物(顔)、自動車のナンバープレート、表札などにぼかしを入れる。

Mapillaryには自動、手動で写真にぼかしを入れる機能が付いており、写真をアップした

ユーザー本人以外でも、写真へのぼかし処理ができたり、写真そのものを非表示にすることが可能です。

https://www.mapillary.com/map/im/

Ysql1mQe4_DmRzh-kyZnzg/photo https://www.mapillary.com/map/im/

9Unp2Z758v-TaAi7ak1eXQ/photo

2.活動報告

3.グループメンバーで会津若松市内を徒歩や自動車にて

  位置情報付き写真の撮影を行い、オープンデータ(CC BY-SA 4.0)として

  写真データを公開しました。

会津若松市周辺 : 位置情報付き写真の撮影公開枚数 メンバー(5名)合計

約51,700枚  会津若松市周辺 : 写真撮影移動距離 メンバー(5名)合計

約1,000km

https://www.mapillary.com/map

2.活動報告

ここ1、2年で盛んになってきた空間位置情報付き写真のMapillary公開は、

現在、欧米を中心として全世界で約4,100万枚 撮影距離約100万kmを越えています。

地図中、グレーのラインが写真の撮影、

公開が行われている軌跡です。

https://www.mapillary.com/map

地図中、グレーのラインが写真の撮影、

公開が行われている軌跡です。

国内においては私たちグループの活動により

会津若松市、福島県の写真データ公開が進んでいることが顕著に表れています。

国内:位置情報付き写真の撮影公開枚数 メンバー(5名) 合計 約240,000枚

国内:位置情報付き写真の撮影移動距離 メンバー(5名) 合計  約5,900km 

https://www.mapillary.com/map

https://www.mapillary.com/map

既に会津若松市内で撮影された約50,000枚の位置情報付き写真が

様々な情報共有、情報発信の場となっています。その例をあげます。

地図中、グレーのラインが写真の撮影、

公開が行われている軌跡です。

https://www.mapillary.com/map/im/lwiT3D_GM1OqFDmj5I7Egg/photo

【Time travel タイムトラベル機能】

公開されている写真群から、

同じ場所で撮影された写真を

自動でグループ化し表示する機能。

空間位置情報を持った写真データのオープン化、蓄積によって

                景観、暮らしの記録・共有・公開が容易となります。

位置情報でグループ化された写真により、ワンクリックで商店街アーケードの撤去前、

撤去後を見ることができます。

空間位置情報を持った写真データのオープン化、蓄積によって

                景観、暮らしの記録・共有・公開が容易となります。

位置情報でグループ化された写真により、ワンクリックで鶴ヶ城の季節感を味わることができます。

https://www.mapillary.com/map/im/3L2mWM2bAuZ5k8nJTUKKAA/photo

10月末に秋を感じさせる写真をテーマに、”秋賞”投票写真

コンテストがありました。

世界で約4,100万枚公開されている写真の中から、自薦他薦で

エントリーが行われました。

投票開始当初は、当然のように欧州の写真が大半を占めてい

ましたが、紅葉の時期を迎えた福島、会津の写真を公開して

エントリーすると、人気投票で上位を占めるようになりました。

欧米の秋写真と福島・会津の秋写真が人気を争う形となりまし

た。(右図の上位ランキングをご覧ください。)

驚いたのは、コンテスト期間中、自薦以外に、欧米の方たちが

公開されている福島、会津の写真を見て推薦(他薦)の形で

写真をエントリーしてくださったケースが多かったことです。

このように市民自ら撮影した写真をオープンに公開することで

地域からの情報発信、共有も可能と考えます。

なにより、多くの方にコンテストを通して私たちの地域、福島、

会津に関心を持っていただけたことは良かったと考えます。

【”秋賞”写真コンテストでの情報発信、共有】

#MapillaryAutumn Challenge https://www.mapillary.com/mapillaryautumn

2.活動報告

4.写真撮影に伴い、近年注目を浴びるSfMを用いて、街並みや景色、建築物の

仮想立体表現を試みました。

    SfM : Structure from Motion 異なる位置から撮られた複数の写真画像の重複部分

     ( オーバーラップ)を解析し立体モデルを仮想復元する技術。

https://vimeo.com/140829421https://github.com/mapillary/OpenSfM

OpenSfM

2.活動報告

【写真シークエンスの連続再生:Open SfM 疑似3Dの臨場感)】

連続して撮影した写真で、隣り合う写真同志で絵柄の重なりを多くとると

SfMのアルゴリズムによって静止画からシームレスな疑似3Dの景観を

表示することが可能です。私たちが撮り貯めた写真によって市内各所で

疑似3Dの街並み景観が表示できるようになりました。

(動画キャプチャ: https://www.youtube.com/watch?v=luFIX_oOhBU)

https://www.mapillary.com/map/im/J3qj4JctvFpLqXtNplROlQ/photo

2.活動報告

5.技術の二次利用、他のプロジェクトとの交流

・「会津若松パーキングプロジェクト」 西本氏

 私たちグループが情報収集、検討してきたオープンデータとしての

 写真公開技術について「会津若松パーキングプロジェクト」と勉強会を実施し、

 Mapillary利用を含めた技術の二次利用(横展開)を推進しました。

・「行政における公園管理業務&地物系オープンデータ収集標準化の提案」 宮森氏

 オープンデータとしての写真公開技術について宮森氏と共に情報収集、検討を

 すすめ、Mapillary利用を含めた技術の二次利用(横展開)を推進しました。

今後の展開

「会津若松市 空間位置情報付き写真データの整備と普及」

JOSM (Java OpenStreetMap Editor) 勉強会

オープンデータとして空間位置情報付き写真データが持つ可能性

1.写真データからの目的物・対象物の自動抽出 > データ化

・景観中のテキスト情報

・道路標識・交通標識

・構造物など、etc

4.景観の立体表示、3Dナビゲーションへの利用

企業撮影やスポット的な撮影ではなく、市民から継続的に公開される写真データは

地域情報のオープンデータとして自由度も高く、非常に価値のあるものです。

2.地図やテキストでは表せない情報の表現、共有手段

3.写真撮影・公開・利用が迅速にでき、地域の情報をよく知る

  地域の住民自ら行うことで、より市民にとって価値のあるものとなる。

5.過去の写真を蓄積することで、街並み、暮らしの記録が可能となる。

JOSM (Java OpenStreetMap Editor) 勉強会

2015年11月11日

このように会津若松市、福島県から

オープンデータとしての位置情報付き写真の共有公開の流れを発信し、

全国への普及に貢献できるよう努めてきました。

【 おわりに 】

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