ngo事業評価の実践事例~aceの場合 - idcj2012/11/06 ·...
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NGO事業評価の実践事例~ACEの場合
2012年11月6日 第2回NGO事業評価勉強会
特定非営利活動法人ACE 白木朋子
-あたりまえをすべての子どもに-
目指す社会:
子どもの権利が保障され、世界中のすべての子どもが
安心して希望を持って暮らせる社会
使命: 市民と共に、児童労働の撤廃と予防の活動を行う。
設立: 1997年(6カ月限定の団体として学生5人でスタート)
2005年8月NPO法人化、2010年認定NPO法人
活動: インド、ガーナで国際協力プロジェクト実施
日本で啓発活動、企業との連携、ソーシャルビジネス
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ACEとは
Copyright © ACE (Action against Child Exploitation) , All rights reserved.
Action against Child Exploitation ⇒ ACE子どもの搾取に反対して行動する
-あたりまえをすべての子どもに-
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組織概要団体名 特定非営利活動法人ACE(エース)
所在地 東京都台東区東上野
ウェブサイト http://www.acejapan.org
設立年月日 1997年12月(2005年8月NPO法人化、
2010年3月国税庁より認定NPO法人の認定)
代表者 岩附由香
組織体制 理事5名、職員9名(常勤8名、パート2名)、
インターン7名 (2012年9月現在)
会員/
サポーター数
個人会員 229人、法人会員 16
マンスリーサポーター 257名(2011年12月末現在)
財政規模 6,316万円(2011年度決算)
主な活動地 インド、ガーナ、日本
会費
収入5%
寄附金
収入54%
事業
収入25%
助成金
収入16%
その他
収入0%
2011年度収入内訳
-あたりまえをすべての子どもに-
現地を動かす
スマイル・ガーナプロジェクト
(ガーナ・カカオ生産地)
ピース・インドプロジェクト
(インド・コットン生産地)
子どもにやさしい村プロジェクト
(インド・農村地域)
●危険な児童労働から子どもを 守り、教育を支援する●子どもの声を大切にし、学校や地域社会の改善に活かす。●地域の行政と連携しながら、住民の自立を助け、持続可能な仕組みを作る。
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-あたりまえをすべての子どもに-
日本を動かす
消費者・生活者 企業 政府/社会
児童労働を生み出す社会の在り方を見直し、変化にむけて働きかけ、行動を促す
モノの生産プロセスに関心をもち、人にやさしい製品を選ぶように
労働、人権に配慮した企業活動のルールと実践へ
教育、福祉など子どものための社会サービスが行き届くように
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-あたりまえをすべての子どもに-
署名活動と政府への提言
子どもの保護と教育支援
ワークショップの実施
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寄付つきグッズの販売
児童労働ネットワークを通じて
児童労働の撤廃
-あたりまえをすべての子どもに-
評価を行うようになったきっかけ、考え方
1. 計画した活動や成果がどれだけ達成できたか
⇒次年度への活動計画に活かす
2. 支援者が期待するような成果があげられている
のか
⇒支援者の声に対応した軌道修正
3. 常に改善、成長をめざす姿勢
4. 受益者、支援者の参加による活動の推進
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-あたりまえをすべての子どもに-
ACEが行ってきた主な評価活動
1. 事業毎の年度活動に関する内部評価の実施
理事主体⇒スタッフ主導
2. 支援者を主な対象とした評価会の開催
3. 評価結果の年次報告書での公表(09年度~)
4. 国際協力事業の参加型評価(12年度~)
スマイル・ガーナ プロジェクト(2009年開始)
JICAアドバイザー派遣制度の活用(参加型評価)
助成金の活用(現地での評価活動実施費用)Copyright © ACE (Action against Child Exploitation) , All rights reserved.8
-あたりまえをすべての子どもに-
スマイル・ガーナ プロジェクト
子どもを危険な労働から守る
子どもの教育環境を整える
カカオ農家の家計を改善する
ガーナのカカオ産地で、すべての子どもが児童労働から守られ、質の良い教育を受けられるように。
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プロジェクト期間と
対象地
2009年2月~2012年3月 クワベナ・アクワ村と6つの周辺集落
2011年6月~2014年5月 パソロ村、ウルベグ村、アナンス村と21の周辺集落
-あたりまえをすべての子どもに-
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スマイル・ガーナ プロジェクト 概要
日本語名 持続可能なカカオ農園経営と教育を通じた児童労働撤廃プロジェクト
英語名 Sustainable Management of cocoa farm and Improved Life via Education for the elimination of child labour (SMILE-Ghana Project)
プロジェクトの目的 ガーナのカカオ生産地で児童労働をなくし、すべての子どもに質の良い教育を保障する
対象地 ガーナ国アシャンティ州アチュマンプニュア郡
プロジェクト期間と
対象地
2009年2月~2012年3月 クワベナ・アクワ村と6つの周辺集落
2011年6月~2014年5月 パソロ村、ウルベグ村、アナンス村と21の周辺集落
主な受益者 子ども(18歳未満、特に学齢期)、カカオ生産農家
パートナー団体 Child Research for Action and Development Agency (CRADA)
主な取り組み内容 1.危険労働からの子どもの保護と健康的な成長の促進2.学齢児童の就学率と出席率の向上3.学校の教育・学習環境や設備の改善4.コミュニティ活動における子どもの参加の促進5.カカオ生産農家の農業技術の改善
-あたりまえをすべての子どもに-
スマイル・ガーナプロジェクト参加型評価実施スケジュール
日付 内容 参加者 場所
9/27-28 国内事前会合(参加型評価に関するレクチャー、評価設計、MSC手法レクチャー)(1.5日)
ACEスタッフ全員 ACE事務所
10/13-17 レクチャー:参加型評価の考え方、評価設計(2.5日)
ACE国際協力担当スタッフ3名、現地
プロジェクトスタッフ6名
ガーナ、クマシ
10/18 質問票の作成と準備(1日)
10/19-21 フィールドでのデータ収集(2.5日)(インタビュー、グループインタビューの実施)
事業実施村
10/22-23 収集したデータのとりまとめ、分析(2日) ガーナ、クマシ
10/24 現地評価結果報告会(村の集会で)(半日) 事業実施村
10/25 評価のふりかえり(半日) ガーナ、クマシ
11/9 国内報告会(ACEでの評価結果の報告)(半日) ACEスタッフ全員 ACE事務所
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-あたりまえをすべての子どもに-
評価を行うメリットと課題
メリット
1. 事業活動を俯瞰的に見
直し、改善が図れる
2. 団体の成果について、支
援者に説明ができる(さ
らに評価もしてもらえる⇒
信頼性向上)
3. 組織として向かっている
方向性の確認と軌道修
正ができる
課題
1. 成果を図ることの難しさ(
成果やその指標をどう設
定するか)
2. 評価の結果をどう活用す
るか(発信方法、支援者の
獲得への活用)
3. 形式的にならずに、イノベ
ーションや相乗効果にどう
つなげるか
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