日本チャンキー協会 アメリカ合衆国視察研修報告 · 2018-04-23 ·...

JUMONJI CHICKEN COPANY

日本チャンキー協会アメリカ合衆国視察研修報告

株式会社 JAフーズさが

伊万里食品工場 山口哲宏

JA FOODS SAGA

JUMONJI CHICKEN COPANY

研修概要

〇期間：2018年1月29日～2月7日

〇参加者：13社 19名

〇実施内容：IPPE（国際養鶏展示会）視察

カルピス社アメリカ工場視察

ジョージア大学家禽研究施設視察

市場視察（流通視察）

Aviagen社によるプレゼンテーション

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IPPE(International Production& Processing Expo)

国際養鶏展示会視察

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ジョージア州アトランタ

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会場： ジョージアワールドコングレスセンター

1,218社出展

・会場の広さ 約47,380㎡以上 東京ドームとほぼ同面積

・出展は飼料/添加物・処理場関係・農場関係・育種他JA FOODS SAGA

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Aviagen ブース

Aviagen 社ブース訪問後、展示会視察

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IPPE 企業・商品例 ①CMC INDUSTRIES社

APOLO GENERATION２ 自動補鳥機

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・5,000～6,000羽/Hの能力があるが、大型の機械で、鶏舎入り口間口が2.5M必要また、モジュール（大型の金属製鳥籠）も必要で、導入にはコストが掛かる。

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・自動で卵の鋭端を下に、トレーにセットして行く。

時間当たり3万個の処理 （省力化機器）

IPPE 企業・商品例 ②Vencomatic社 Ovoset Pro自動卵詰め機

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・卵を1つ拾うのに約30秒かかり、回収部に卵を入れる

工程が、雑なため実用には、改良が必要。

IPPE 企業・商品例 ③GeorgiaResearchTech institute自動巣外卵拾い機（試作機）

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試作機

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・モモの骨の位置をX線で正確に計測、そのデータを

もとに各区間ごとに位置調整を実施する。

IPPE 企業・商品例 ④foodmate社THE ULTIMATE WHOLE LEG DEBONER（自動レッグ脱骨機）

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Ｘ線撮影部

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IPPE 企業・商品例 その他

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カルピス社アメリカ工場視察

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ジョージア州ピーチツリー

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〇カルスポリン（飼料用添加物）工場視察

・カルスポリン製造工程について説明

〇研究施設視察

・糞中の菌種・菌数測定。（有効性確認）

・菌培養だけでなく、遺伝子解析も出来る。

〇プレゼンテーション

・米国では、消費者の要望でABF（抗生物質フリー）チキンを求めるようになっている

・新しいトレンドとしてSlower-Growingが注目

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カルピス社アメリカ工場視察

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ジョージア大学家禽研究施設視察

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研究施設敷地内ジョージア州

アセンス

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種鶏試験農場

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通路に外気を取りいれ、通路より各部屋に吸気される。

各部屋の条件を同一にするため。

中央部に、サービスルームを挟んで左右に2鶏舎ある構造。

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育成期試験部屋

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・毎日給餌と隔日給餌及び、手給餌と自動給餌による鶏のストレスを違いを試験中。

・血液中のコルチゾールレベルを1回/月、測定している。

視察時11週齢

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成鶏期試験部屋

視察時５３週齢

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成鶏期試験鶏舎では、羽毛量の試験を実施中。5週ごとに、5羽の羽毛量を計測している。

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Aviagen社プレゼンテーション

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アラバマ州ハンツビル

※市内ホテルにて

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米国での各食肉生産量

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・米国は世界のブロイラー生産量の20.6％を占めている

※出典：USDA

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各年の体重別生産割合

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・2013年頃から出荷体重4kg以上の割合が増えてきている

※出典：Aviagen社

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手羽消費も多い

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・今年のスーパーボウルでは約13億5,000万本消費→地球3周分

※出典：Aviagen社

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ABFについて・USDA（米国農務省）の定義は、曖昧である。

種鶏・孵卵場での使用は可？

人の医薬品にとって重要な抗生物質が対象？

・科学者側の考えはABFで飼育された家禽を消費するメリットは無い。

①ABF製品は、より健康的・安全・栄養になるのか？

②多少の抗生物質が残っていても焼けば問題ない。

③抗生物質を使用しなくても、耐性菌は発生する。

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ABF・アニマルウェルフェア・Slower-growingについて

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ABFについて・抗生物質を減らした事により、治療用の抗生物質が

増えた事例有り。

・2002年に52日齢の同体重では、抗生物質を使用している方のFCRが約0.02良いという報告も有る。

・米国売り上げTOP13社の内１１社は、ABFに動いている

マクドナルド・スターバックス・SUBWAYなど

バーガーキングについては、ABFについてなにも言って

いない為、非難を浴びている。

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ABF・アニマルウェルフェア・Slower-growingについて

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アニマルウェルフェア（動物福祉）について

・ABFほど大きく動いていない。

・米国内売り上げTOP13社の内5社が、

規制を設けている。

マクドナルド・SUBWAYなど

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ABF・アニマルウェルフェア・Slower-growingについて

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・ Slower-growingが注目されてきている。

・EUではすでに行動を起こしている

→オランダでは既に販売されているほとんどの鶏肉は

Slower-growing・アメリカの活動はまだ初期段階

・もし世界中がSlower-growingに変わると、飼料用の

農地が約610万ヘクタール(ロードアイランド州22個分)多く必要となる。

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ABF・アニマルウェルフェア・Slower-growingについて

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米国で多く見られる一般的なスーパー

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市場調査ハンツビル市内 Waｌmart

鶏肉売り場

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市場調査ハンツビル市内 Waｌmart

〇商品例

ムネ肉

通常品

1.99 USD/LB(482円/kg)

ムネ肉

ABF3.73 USD/LB

(904円/kg)

ムネ肉

ABF + Free range4.84 USD/LB(1,173円/kg)

※1 USD =110円で換算

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比較的高級志向のスーパー

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市場調査ハンツビル市内 WHOLE FOODS

鶏肉売り場

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市場調査ハンツビル市内 WHOLE FOODS

〇商品例

ムネ肉

Organic + GAP Step36.99 USD/LB(1,694円/kg)

ムネ肉

ABF + GAP Step24.99 USD/LB(1,209円/kg)

モモ肉

Organic + GAP Step35.99 USD/LB(1,452円/kg)

※GAP : Global Animal Partnership 5-Step Animal Welfare Rating※1 USD =110円で換算

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ご静聴ありがとうございました