title 欧米諸国ニ於ケル歯科医師試験制度（二）...

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Title 欧米諸国ニ於ケル歯科医師試験制度（二）

Author(s) 奥村, 鶴吉

Journal 齒科學報, 17(10): 26-47

URL http://hdl.handle.net/10130/1595

Right

26

可調査資料一

O欧米諸國二於ケル歯科讐師試瞼制度（二）

ド〃トル

，

奥　村　　鶴　吉

　　　　　　　O英國二於ケル歯科磨師試験

歯科讐タラントスルモノハ次ノ順序ヲ経ペシ

（一

j普通敷育二於ケル豫備試験

（二）歯科學生トシテノ登鎌

（三）専門敏育（登録後四ケ年以上）

（四）專門試験

　　　　　　　　（一）豫備試験

同國馨務局O窪・巨ヨ①爵巴8毒亀ハ次ノ學科ヲ包含スル豫傭試験ヲ要求ス

a、英語　b、羅典語　c、数學（算術。代数、幾何．）　d、下記ノニ科ノ｝、（希臓語、近代語」

27

　　次ノ學校拉三官省二於テ此試験ヲ墨行ス

　　　　　　　　　　中　略

　　英國二於ケル交學士號二樹スル最絡試駿ハ之二相當ス

　　　　　　　　　、・（二）歯科學生トシテ登録

　　此登箕＋六歳以上タルヲ要養鎌後菲ラザレバ專門馨ヲ受ヶタζトヲ公認芒フレズ

　　　　　　　　　｝（三）專門敷育

　　讐學拉爵科學ノ學習ヲ包含箕課程ハ各試験所二依ソ多少相違アレドモ大差ナシ

　　歯科技工ノ練習ハ登録セル歯科醤叉ハ學校二於テ修ムルコトヲ得ペシニヶ年以上タルヲ要ス物理

學拉二化學ノ試験奇成至急二及第シ其後病院二入ーア讐學的敷育ヲ受ク㌻佳トス次デ六ケ月ヲ

経桑二專門蔭（嚢技工及冶金學）ヲ琴ニケ年難二第三即チ最終蔭（解剖、生理、外科、

病理、歯科解剖、生理、歯科外科及病理）ヲ受クペシ

　　　　　　　　　　（四）專門試験

　　甲、專門試験ヲ受ケントスル者ハ次ノ資格ヲ有ス川ヲ要ス

　　A、少クトモニ十一歳タル可キコト

　　　B、歯科學生トシヲ登鎌シタ川コト

2魯

c。登録後少クトモ四ケ年專門敷育ヲ受ケタζト

D、次ノ展書學的諸科ノ激育ヲ讐學稜二於テ記載ノ期間受ケタζト

　（イ）化塵丁拉二物理學（實一習丑ハ）　山ハケ肩乃

　　　此激育ハ認定科學々稜二於テ受クルコトヲ得

　（ロ）人腱解剖學六ヶ月

　　．解…屍（實示丘ハ）　十ニケ月　　　　　　　　　　　　　い

三生理墨・六ケ月（實習共又ハ實際生理學ノ特別學習共）

　（二）外科（外科病理學梗概共）六ケ月

（ホ）内科（病理學総論梗概共）六ケ月

（へ）内、外科臨躰講義（認笙般病院二於テ）＋ニケ月

E、認定歯科學綾二於テ下記ノ學科ヲ規定ノ期附學習シタルコト

　（

C）歯科解剖及生理μ人禮及比較”（歯科組織二於ヶル實習鮭二實示共）

（ロ）歯科病理及外科（歯科二於ケル藥物學及治療學共）　三ケ月

（、ノ）歯科冶金學（實習及實示共）三ヶ月

（二）歯科技工學（實習及實示共）三ヶ月

三ケ月

鰺

　（ホ）歯科二於ケル麻酵學

F、ニク年間認定歯科病院又ハ認定一般病院歯科部二於テ實習ヲ修メタルコト

G、歯科學生トシテ登鎌前叉ハ其後登録’～圏科馨ヨリ叉の認定歯科讐學・校及病院二於テ少クトモニ

　　〆年間歯科枝工學實習ヲ受ケタζト

　　但シ登録以前ノ學習ハ專門敷育四ヶ年中二包含セシメズ

乙、試験ハ一部分ハ筆答、一部ハロ答、一部勢ハ實際トス

學科昌次ノ如シ

A、化學及物理學・

B、歯科抜工及冶金學ユ於ヶ〃實際試瞼

c、歯科解翻、生理、病理、及外科蛇二歯科二鷹用セラ〃・藥物蛇二治療學

、D、歯科外科二於ケ川實際試験

E、人膣解剖及生理學

F、歯科二關係アル内、外科學大意

　E、F徳ノ範團ハ各試験所ヨジ褒示ス　　　　　　　　　　　　　　　．L

上記ノ學科ハ試験既ノ便宜・；リニ団叉ハ其以上二身チテ試験スルヲ得但シ歯科外科拉二技工學

隷σ　　二於ケル最終試験ハ四ケ年ノ激育ヲ完了シタル後タルヲ要ス　”

　　　試験　及第セルトキハ目凶§。審∪。量曽・σq§°じU°。，°ノ幕號ヲ用ユζトヲ認許シ開業資

　　格ヲ得

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、

　　　　　　　　　　　各試験所二於ケル試験方法

　　（こ英國皇立讐學被力○図巴8琴σq。亀ω二お8コ、ωOh国昌σq鼠民一千八百九十七年以後登録シタル歯科

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一

　　受験生二，醤シテ有敷ナル方法次ノ掘シ

　　　受験者ハ三箇ノ試験ヲ経ルヲ要ス

　　　第一、豫備科學試験

　　　物理及化學入敷育ヲ受ケタル讃明ヲ有スル者二限ル但シ此學習ハ歯科學生トシテ登鎌以前ナ〃モ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　題

　　佳ナリ

　　’第二、第一專門試験

　　　受験者バー次記ノ讃明スルヲ要ス第一、少クトモニヶ年歯科讐叉ハ認定學稜ノ技工學部二於テ敏育

　　ヲ受ケタζト第二、歯科學生トシテ登録シタζト第三、認定歯科學校二通學シへa）、歯科冶金學

　｝　　ノ講義一學期ヲ終リタルコト⑤）、實際歯科冶金學一學期ヲ終リタルコト（G）、歯科技工學一學期ヲ終

　　リタルコト↑⇔、歯科技工實習ヲ「學期間修メ六個ノ義歯拉二六個ノ纏績歯冠ヲ作リタルコト試験課

一

31

目ハ第一歯科技工學第二冶金學（筆答）トス各別二之ヲ受クルコトヲ得第三、第二專門試験

　受験者ハ下記ノ謹明ヲ要ス第一、學生トシテ登録後四ケ年間歯科學ヲ學習シタルコト第二、認定

歯科讐學稜二於テ〈a）歯科解剖及生理ノ乱學期、五歯科組織學、（顯微鏡切片ノ調製ヲ含ム）一學期（c）

歯科外科ノ一學期3實際歯科外科ノ一學期（e肩腔ノ外科二就テ五講義以上3歯科細菌學ノ一學期曾

歯科藥物學ノ一學期五歯科外科二於テ用ユル麻酔法ヲ修メタルコト第三、認定歯科病院叉ハ一般病

院歯科部二於テニヶ年間歯科外科ノ實際ヲ修メタζト第四、認定讐學校二於テ（a解剖學一學期五

生理學一學期（c）實際生理學一學期3外科「學期（e）内科一學期丁）十ニケ月以上解屍ヲ實習シタルコト

第五、認定病院二於テ實際外科、外科臨躰講義二十二ヶ月以上出席シタルコト第六、年齢二十一歳

以上ナルコト

本試験受験者ハ學生トシテ登鎌後四ケ年ノ專門激育ヲ経タル後ニシテ第一專門試験ヲ蓮過シタル

後⊥ハケ月以上ノ者タルヲ要シ其試験課目ハ次ノ如シ

　第∴部、全身解剖學及生理學、外科學及病理學総論

　第二部、歯科解剖及生理學、歯科病理及外科學

　　　　　　　　　實際歯科外科

　以上二部へ各別二叉ハ同時二受験スルヲ得但シ第一部ハ第二部ヨリ以前二受験ス〃ヲ得

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章答二於テ杢身解剖及生理、病理及外科総魂蜘科解剖及生理、歯科病理及外科ヲ包含ス

　實地二於テハ（窃）蠕歯ノ治療、窩洞形成及充填，又ハ他ノ歯科手術、パ器械ハ各自持墾ノコト）⑤）小

見ノ歯牙ノ種々ナル不正ソ器械的及外科的慮置ヲ課シ又別ニロ答試験アソ

　醤師試験二及第セル者ハ第二専門試験第一部ヲ免除ス認定セラレタル學位又ハ免許歌ヲ有スルモ

ノハ豫備科學試鹸ヲ要セズシテ第一及第二専門試験ヲ併セ受ク川ヲ得但シ（a）普通激育二於テ満足ナ

振備試験ヲ経タζ壱要求セラレ，多專門諜目ヲ修メタζト（・）其有スル學位及免許萩ヲ受ク

ペキ試験ヲ満足二遇過シタζト次ハ認定セラレタル學位ナリ

　Uし駕・∪°d鼠く興臨蔓oh｝歯9円話a°

　U・U・の・q息く゜bh局g昌ω覧く孚。巳9°冒　　　　－　　’　　　　　　　　　　、

　U°U・ω゜d口ぎoコ話9陶σqgp

　豫備試験ハ一、憎『叉ハ七及九月二於テ第一、及第二專門試験ハ五月及十一月之ヲ施行ス　・

以上ノ外試験…所次ノ如シ

　ニ閃o図巴∩2一①σqoO略ω舞σqoo昌b国飢貯ぴ琴σQ

　三図o図巴O◎じ①σqoQhQり霞げq8σq°。一昌H器冨嵩α゜

　四d嘗く。孟蔓Oh些§ぎσqケp導

33

五d三く゜亀寓蔚8野　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「

」、　dゴ判く‘o門ご＝堅向＝°

一ノ

・七d三く。oh鋼¢。9

入’d巳く・○門頓く①壱。。ド

九日冨d三く゜Oh零讐。冨゜・蝕興

附記　　上記↓、二及三ハ一ノ馨師開業試験局ニシテ學含二非ズ

　　　　　　　　O佛國二於ヶル歯科蜜師試験規則

　同國二於テモ千九百九年規則ヲ改正シタリ其以前ニハ千八百九十三年制定ノ規定二依テ試験セリ

　　　　　　　　　血奮規則

外科歯科書試験規則（一千八百九十三年七月布告）

第一條外科歯科馨ノ免状ヲ受クルニハ三年間ノ修學ヲ要ス

第二條　志願者ハ最初帳簿二記入セラレン爲メ高等中學得業生ノ免状又ハ一千八百八十六年七月三

　十日登布ノ勅暦ニシテ一千八百九十三年七月二十五日改正老ル修學謹書若クハ高等小學修學讃書

　ヲ提出スルラ要ス

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第三條　試験ハ次ノ三回∵一分ッ

　第一試験　解剖學大意、生理學大意

　H口腔二閲開スル晶狩別ノ撫肝剖鼠芋皿八。ビル工伽裡學

　第二試験　病理學大意、治療學大意

　ロ腔二關スル特別ノ病理學

　藥物學、麻醇法

　第三試験　臨淋試験（歯牙疾患及之二件フ疾患），各種手術拉二義歯法實施

第四條　此試験ハ歯科學敷授ヲ有スル讐科大學若クハ讐學稜二於テ三名ノ試験委員ヨリ之ヲ受クル

　モノトス

　試験委員ハ外科歯科馨タルヲ要シ臨機ノ庭置トシテ文部大臣ノ指定セル歯科醤之二當ルコトヲ得

　試験委員ニハ警科大學ノ敏授一名委員長タルベシ

第五條　千入百九十二年一月一日受験者名簿二記入セ〃歯科磨ハ外科歯科讐ノ免状ヲ請求スルヲ得

但シ當布告第三條二示セル試験ヲ受クルヲ要ス

　一千入百九十九年一月一日以前此名簿三記入セル佛國民籍ノ歯科磨ハ特別二第一試験ヲ免除ス

　千入百九十三年十一月一日以前佛國二在ル「歯科讐學校ヨリ免献ヲ得タル」歯科讐ハ外科歯科讐ノ

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　一免曲航ヲ受クルヲ得但シ第二試一駿ヲ受クルヲ要ス一

第六條　外國ノ歯科醤ニシテ佛國内二開業セントスル者ハ此勅倉二於テ定メタル試験ヲ受クμヲ要

　ス但シ修業年限ノ一部叉ハ全部ヲ免除スルコトアルベシ

第七條　文部省高等激育會議常置委員ノ意見ヲ徴シタル後定メタル特別規定ヲ以テ讐科大學及醤學

　稜二於テ歯科激育ヲ行フペシ

　　　　　　　　　ム現行規則

　佛蘭西共和國大統領ハ文部兼美構大臣ノ報告モ基キ

　千入百九＋二年＋一月三＋日・法律第二條ヲ饗照シ

　千入百七十五年七月十二日ノ法律ヲ墾照シ

　千八百入十年三月十入日ノ法律ヲ墾照シ

　千八百九十六年七月十日ノ法律ヲ墾照シ　　　　　　　層

　千入百九十三年七月二十五日、千八百九十四年二月十四日及ビ十二月三十一日ノ布告ヲ参照シ

　千八百入十年二月二十七日ノ法律ヲ参照シ

　爾ホ文部高等會議ノ意見ヲ諮問シテ決定スルコト次ノ如シ

第一條外科歯科讐ノ免状ヲ受ケントスル者ノ修業年限ハ五年間トス

＆6

ゼ」第一實地見習期二年間　　第二修學期三年間　　　　　　、

　見習及ビ修學ハ歯科ノ設備アル讐科大學及ピ馨學校叉ハ千八百九十四年十二月三十一日ノ布告二

　於テ規定セ川高等ノ歯科殿酉學激育ヲナス濁立學，校二於テ敷授セラルモノトス

　讐學士及ビ外科歯科讐ニシテ佛國讐科大學ヨヲ免状ヲ受ケ大學所在ノ都會二於テ歯科技工學實験

　室ヲ有ス川者ハ其志願二依り大學叉が學稜ノ意見ヲ諮フタル後二學長叉ハ校長ノ認可ヲ経テ見習

　生ヲ置クヲ得ベシ但シ如何ナル場合ト錐モ三名以上ノ見習生ヲ置ク．コトヲ得ズ

第二條　見習ハ登録ノ方法ヲ以テ讃明セラル・モノトス

　何人ト錐モ十六歳未満ニシテ得業士ノ兎歌ヌハ小學科優等卒業讃書叉ハ高等小學修業謹書ヲ所持

　セザル者ハ見習生トシテ帳簿二登鎌セラぞヲ得ズ

　女子ニシテ中等激育卒業免歌ヲ所持スル者ハ帳簿二登録セラル・ヲ得

繁三條　見習ノ登録ハ讐科大學叉ハ讐學稜ノ書記局二於テ之ヲ行フ

　各見習生ニハ其姓名ト出生ノ年月日及ゼ場所ヲ記載セル登録簿ノ謄本ヲ渡スベシ・

第四條　登録簿ハ毎二年ノ七月二改正スルモノトス

　前條登鎌簿ノ改正ハ大學長叉の學稜長叉ハ見習生所属セ川實験所長提出ノ現在員謹明簿二由ル・

　若シ見習生其登録ヲ爲シタル大學所在ノ都會内二於テ甲技工學實験所ヨリ乙實験所二移ラントス

37

　ル時ハ其登録改正ノ爲メニ新規ノ出席讃明簿ノ外、以前二登録後通學シタル該實験所長ヨリノ謹

　明書ヲ差出スペシ　　　　　　　　，、　　　　　　・　到

　前項讃明書ノ事ハ帳簿及ビ謄本ニモ記載ゼラルベシ

　見習生、大學所在ノ都會ヲ去リタル時ハ十五日以内二其以前登録ノ謄本ヲ差出シ其出登ノ日マデ

　爲シタル見習ノ時限ヲ謹明シテ新二登鋒申講ノ手績ヲ履行スベシ

　此規定二從ヒテ讃明セラレザル見習ノ時限ハ無敷トス

第五條　見習ニハ免除ノ特典ナシ

第⊥び條　見一習生ニシテ満…二ぬ牛ヲ郷仙…遇シタル者ハ大塵T長任命ノ試験委切貝ヨジ有一致試臨脇ヲ受クルモノト

　ス、此委員ハ歯科讐術ヲ實施スルニ名ノ醤學士叉ハ外科歯科馨及ビ一名ノ讐科大學激授若クハ準

　｛敏授ヲ以テ組織スペシ

　試験ノ開設期ハ毎年七月及ビ十一月ノニ同ニシテ讐科大學又ハ醤學校二於テ之ヲ行フ

　受験者ハ試験ノ爲メニ登録シテ其見習讃明書ヲ差出スペシ

第七條　有致試験ハ次ノ如シ

　第一項　圖形ヲ以テ歯ノ形態ヲ示スベキ圖書ノ試験及ビ一個又ハ数個ノ歯ノ解剖

　第二項　歯牙ノ塑型（一個又ハ数個ノ歯ヲ蝋も石膏、木材又ハ象牙ニテ造ルコト）叉ハロ腔ノ模型

　　　　ノ實地試験　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　　　　　　　　　　　　　　・－、

38　　　第三項　技工學ノ實地試験但シ少ナクモ厘印及鍮著ヲ實施ス

　　　第四項　省令二依り規定セラレタ〃課目二從ヒ歯科術二鷹用スル理學、器械學、化學及ビ冶金學

　　　　上ノ質問

　　　描書二就キテハニ時間ヲ與ヘラレ塑型及ビ模型部チ一第二項ノ試験二就テハ’四時間ヲ與ヘラレ、技

　　　工學ノ實地試駿二就テハ八時間ヲ與ヘラル

　　　質問ニハ一受験者二各孚時間ヲ與ヘラル　　　　㌻　　　　　、

　　第八條　各試験ノ成績ハ左記評言ノ一ヲ以テ之ヲ示ス・ベシ、郎チ・　　　　　、惰

　　　最良、善良、精良、道常、不可

　　　二個ノ「蓮常」叉ハ一個ノ「不可」ヲ獲タ川受験者ハ試験委員會ノ決議二依り次同ノ試験期ヲ待タシ

　　　ムベシ

　　　総べ’グ受験者ハ同一試験期二於テ異ナリタ〃二個大學二一テ有致試験ヲ受クル戸トヲ得ズ、受験者

　　　ハ試験ノ際書面ヲ以テ他ノ試験場二出席セザリシコトヲ陳述スベシ

　　　前項ノ規定二違犯スル者ハ千八百九十七年七月二十一日布告第三十三條ヲ適用スベシ

　｝　　第九條修學期ノ三年間二受験者ハ三ケ月毎二一回全部十二同ノ登録ヲ爲スペシ、第一ノ登鎌ハ見

　｛

39

　習有敷試齢懸謹量目壼日授飽ハノ一後、十一月ヨリ一ニケ月間二爲スベシ

第十條　笛叩一、昆第二、及ビ第＝一年二於ケ〃｛敏課ハ次ノ．如シ

　　　第一年、

　解剖學初歩、生理學初歩、「徽菌學梗概

、防腐法及ビ制腐法

　完全ナル歯牙ノ解剖、歯牙ノ登育及ゼ歯牙ト顎骨トノ連績

　第一年ノ激課ハ此外二歯科治術及ゼ技工學實習ヲ加ヘテ以テ完成セラルベシ

　　　第二年

　内科的徴候學及ビ心臓聴診學ノ梗概

　歯科學、ロ腔衛生學

　第二年ノ學課ハ此外實習臨鉢講義及ピ技工實習等ラ以テ完成セラ〃ペシ

　　　第三年

　歯科治術學臨躰講義、技工學

第十一條外科歯科警ノ稽號授與ヲ定ムル試験ハ三回二於テス・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゑ

　第一同試験ハ第一學年ノ終フニシテ第四同登鎌後第五同登鎌前二受クルモノトス、而シテ第一年

　　　ノ學課二就キテ試験セラル

40　　　第二同試験ハ第二學年ノ終リニ於テ第八同登銀後第九同登録前二之ヲ受ルモノトス而シテ此試験

　　　ハ第二學年ノ學課二就テ之ヲ行フ

　　　　　第一及ピ第二試験ハ學説上ノ試瞼ナリ

　　　第三試験ハ第三年ノ初メ帥チ第＋二同登録後二受クζノトス、而シテ此試験ヲ涯分シテニ部ト

　　　ス即チ

　　　　第一部歯牙疾患ノ臨躰講義ロ腔衛生及ビ麻酵二關スル事項二就キテノ再試験共

　　　　第二部

　　　歯科治術實地試験

　　　技工室二於テ行フ技工

　　　此二試験ノ時限ハ試験委員二依リテ定メラル

　　第十二條　試験開設ハ毎年二同トシ學年ノ前後一一於テス、此開設ハ署科ヲ有スル大學及ビ磨學稜所

　　　在地二於ケ國立建築物内又ハ千八百九十四年十二月三十一日ノ公布二從ヒ組織セル歯科高等激育

　　　ノ私立學校内二於テ爲スベシ

　　　試験委員ハ五名ヨリ成ル歯科讐術ヲ爲ス讐學士及ビ文部大臣ヨリ指定ノ外科歯科磨ハ此委員ト成

41

　〃ヲ得、讐科大學ノ激授叉ハ準敷授ノ一名ハ委員長ト成〃シ

第十三條　歯科高等激育ノ私立學校ハ試験開設毎ノ前日二其學課目ヲ其管匠内ノ大學長又ハ讐科學

校長二邊附スルヲ要ス

第十四條　受験者ガ實習、質問及病院内臨躰實習二於テ得タル評瓢ハ大學長又ハ學校長ノ監督ノ下

　二試験委員二逓告スルモノトス

試験ノ成績ハ此評黙ヲ参酌ス〃モノトス

第十五條第三試験ご公盆ト認定セラレ且ッ公共濟生院本部ノ施療所ト同一親サル、歯科高等敷育

　ノ私立學校内二於テ執行スベシ

　試瞼委員ハ讐科大學ノ敷授叉ハ準激授一名ヲ委員長トシ、歯科馨術ヲ實施スル馨學士叉ハ外科爾

　科讐二名ヲ以テ組織スベシ

　此’委口貝ハ省ATヲ以テ任命セラルベシ　・

第十六條　目下修業中ノ學生及ビ修學年限ガ此布告布達ノ日二於テ終ル者ハ千八百九十三年七月二

　十五日及ビ千八百九十四年十二月三十一日ノ布告二依り規定スル制度二從ヒテ試験ヲ受クペシ

第十七條　此勅令ノ事項ハ千九百九年十一月一日ヨリ實施セラルベシ、然レドモ千九百九年七月一

　日ヨツ千九百十一年十月三十日マデハ千八百九十三年七月二十五日ノ布告二指定セル修業謹書授

42

　與ノ試験規定ガ爾ホ保存セラルペシ

第十八條　千九百十一年十一月一日ヨリ十二同ノ登録ヲ爲セル讐學士ノ學位アル受験者ハ該勅倉二

　指定スル條項ヲ以テ見習二年ヲ絡ラバ第一試験ヲ全ク免除サレテ外科歯科讐ノ免歌ヲ受ク川爲メ

　試験ヲ受クベシ

第十九條　外國二於テ認可セラレ、佛國二開業セント欲スル歯科書ハ該布告二示ス試験ヲ受クペシ

　彼鮒寺・ハ皿若シ中等激育フ得業一士ノ繕…帥號叉ハ小學－科優厨守卒業謹童凹叉ハ吉同牌寺小｛學科修業讃豊日ヲ所へ持セバ

　敷育諮問會ノ意見ヲ詞ヒタル後、千九百九年十一月一日ヨリ見習ヲ免除セラレ且ッ修業年限ノ一

　部分ヲ　免除ナル・ヲ得…ベシ

第二十條　此布告二反スル事項ハ総ベテ磨止セラ〃うモクトス

第二十一條　文部兼美術大臣ハ此布告ヲ實施スルノ任務アルモノトス、而シテ此布告ハ法令全書二

　記入セラゾ且ッ官報ニテ登表セラルペシ

　　巴里市二於テ製作

　　　　　　　　千九百九年一月十一日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佛蘭西共和國大統領　ア、　ファリ　エ　ー　ル

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓叉部蝕那美術大距　

ガス｝ン、ドウーメルグ

43

　文部兼美術大臣ハ外科歯科馨免許二關スル學業改正二係〃千九百九年一月十一日ノ布告ヲ参照シ

千八百入十年二月二十七日ノ法律ヲ参照シ、樹ホ文部高等會議二諮問シ外科歯科署免状ノ志願者二

課ス川見習有敷試験ノ科學課目ヲ次ノ如ク決定ス

　　　　　　　　　態用物理學・

　重力，天秤ノ使用法、流騰厘力ノ傳達、水歴及其歯科的雁用

　琵斯朧ノ研究、氣歴、機關静止ノ際二於ケ川其任務、琵斯ノ牧縮性及膨脹性、歯科二使用スル歴

　搾塞氣慮用ノ器械即チ小槌、歴搾室氣登動機

　熱ノ傳導性、金属充填二封スル温度ノ威畳、寒暖計、馨學用槍温器

　膨脹、膨脹二依ル攣形

　状態ノ鍵化、起寒合捌、蒸登ヨソ生ズル寒冷、凍冷麻痺、硫和器

額動性、額動ノ描記、生理的蓮動ヲ表示スベキ器械二於ケル其鷹用

　光學、光學大要、光線ノ反射及屈折、目分散、放射ノ種類光學用器械、顯微鏡

　燐光、螢光、交叉光、分極、槍糖計大要

　電氣、静電氣、動電氣、電光、電流

　電氣鍍金、金薦板及ピ歯科器械ノ鍍金

44

電氣廻線…内二生ス〃執那、「ランプ」及ビ歯難科用嵌舗焼…器械

電流ニヲル磁針ノ傾斜、度量計－

電氣計ノ大要　　　　　　　　　－

戚癒、登電機、電流ノ登生、分配、，設備二關スル實地説明、歯科器械郎チ「ランプ」、沸湯器、小槌

及ビ旋盤、プゾコルフ氏ノ憲緯機、歯科二於ケ〃x線學大要

　　　　　　　　癒用化學概略

軍禮及ビ化合膿0物質及ゼ「工予ルギー」ノ不滅

化學作用ノ法則　原子説、分類、命名法、化學式

同分異性，同素異能、分離、化學作用、根基

　　　　　　　　無機化學

水素、酸素，阿巽、水、過酸化水素及ゼ其定量

窒素、塞氣及其組成、笑喜琵斯、硝酸、「アムモニア」

硫黄、亜硫酸、硫酸、硫化水素　・

盤素、沃度、臭素、購酸　　’一，　　　鱈　　　　　　　　　　－　　L，，目：憤レ蟹＼　亀

燐素、燐酸、砒素、砒酸　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　ー

46

一淡素、炭酸、酸化炭素》硫化炭素

硅酸」、鰯酸一　．．

金属概略　　　　㌧　　　　　　　　　　　　　　　　、

「ポタシ♂ム」、「ソヂ♂ム」、コカ川ンfムLb及ビ是等ノ璽，　－　　　、，　　　∴

「ア川ミニウーム」、「マグ子シュ下ムし、亜…鉛及ビ是等「ノ化合物

錫、安質母尼、蒼鉛

鐵及ビ「クローム」　　’　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘

鉛、水銀

銀、金、自金　　　　　　　　　、

歯科用合金、「アマルガム」及ビ「セメント」　　　．

　　　　　　　有機化學ト生理及ゼ病理化學トノ大要

炭化水素、「，ペンジン」、コテレペシチナ」も「クロロホμム」、「ヨードフオルム」、燈用琵斯b「，エチー川も

アルコール」、「エ」テ〃L、「ブロームヱチールしb「エチールエーテル」

【，

OリセジンL脂膿、「アルテヒー13」、「、クロラール」も「ホルモル」

「フェノー〃」う「グアヤコー〃」、酪酸、乳酸、安息香酸、「ず川チルずン」、有機「アルヵり」、「ア

46

、、iンL、「ア・噛リン」b「アルカ・イドし

含水炭素、砂糖質及ビ澱粉質様物質、蛋自質

血液、其組成及ビ凝固

肝臓、肝臓ノ作用，膿汁及ピ其組成

唾液、胃液、膵液

健康尿及其組成、尿素，睡化物、燐酸鞭、等　　゜

病的ノ尿，蛋自、砂糖、血液等

骨，及ビ歯ノ化學的組成

　　　　　　　　癒用器械學

運動。蓮動ノ畿生法式大要、落騰、瀧

塞氣ノ厘搾、熱セラレタル室氣、水蒸氣、，爆藥、電氣

運動ノ縛移及ビ鍵化、器械學上ノ機關邸チ滑車、調革、歯車、通動機、轄把、工場旋盤、控旋盤

ノ救述

カノ李均、カノ李行方形、積桿ノ理論、抜歯機械

鍵子、鉗子「エレペーター」ノ理論ノ癒用、最モ畢簡ナル矯正器ノ理論慮用

47

大槌、槌ノ理論、歯科用ノ歴搾機及ビ小槌ノ癒用

機械ノ勢力代用、歯科用小螢動機

　　　　　　　　鷹用冶金學

金薦ノ特別ナル性質即チ熱二樹スル展延性、伸長性、粘硬性、堅硬性、傳導性、金属作業ヲ以テ

是等諸性質ノ鍵化鍛錬

合金及ビ「アマルガム」、化合ヲ以テスル組成金属ノ性質二及ボス攣化

歯科用ノ重要ナ〃金厨及ゼ合金

金、其歯科鷹用、金飯、金冠用金、充填用金、粘性及ゼ不粘性金、自金

銀、錫b「アマルガム」ノ合金、銅

水銀、諸種ノ「アマルガム」

一鉛、亜鉛、「アルミニーム」ノ化合

金属ノ複合、例ヘバ酸化亜鉛、歯科用「セメント」ノ製造及ビ其使用

　　　巴里市テ於テ、千九百九年一月十一日　　　　　　　　　　　　　　　．、戸．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガストンbドウーメルグ

　　　　　　　　　　　　　　　　vー雷鼠↑ーi，