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平成 28 年 9 月 26 日
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Tomcat のインストールと動作確認
Java サーブレットを動作させるためにはアプリケーションサーバが必要です。講義では
そのアプリケーションサーバとして Tomcat を用います。そこで、以下のⅠ~Ⅱの準備の後
Ⅲに示した要領にしたがってインストールを行い、Ⅳ~Ⅵを確認して下さい。
Ⅰ.Java 開発環境(JDK)最新版のインストール
Tomcat が動作するためには Java 実行環境が必要です。皆の PC にはすでに Java 言語の
開発環境(JDK)がインストールされていますが、恐らく人によってバージョンが異なっ
ているはずです。そのままでも大きな支障はないのですが、バージョンによってセキュリ
ティに関する動作が微妙に異なるので、無用の混乱を避けるために最新版をインストール
することにします。以下の手順にしたがってインストールを行ってください。
① 次のサイトに接続に接続する。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads
② すると、次のページが現れるので、ここで次のように「Java Download」ボタンをクリ
ックする。
③ 次に、現れた画面を下方にスクロールさせ、Javaライセンスに同意する。
次の④と⑤の処理は、使用する PC が 32 ビットマシンか、64 ビットマシンかで選択項目
が異なります。次ページの該当部分の記述にしたがって下さい。
ここをチェックする
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④ その後、さらに下方にスクロールするとダウンロードファイルリストがあるので、
「Windows x86」欄のファイルを選択する。
「jdk-8u60…」の8u102がバージョンを示している(2016年9月13日時点では「u102」
のアップデート番号が最新版だが、これはダウンロード時期によって異なる)。本講義
ではこのバージンを基に説明するが、バージョン番号が違っていても問題ない。
⑤ ダウンロードが完了したら、所定の場所(特に指定しない場合は「ダウンロード」フ
ォルダ)に下のように「jdk-8u102-windows-i586.exe」が保存されているので、それ
をダブルクリックする。
⑥ すると、変更許可を確認するウィンドウが現れるのでそれに「はい」と答えるとインス
トールが開始される。
⑦ 続いて次のインストール開始画面が現れるので、[次へ]を選択する。
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⑧ 次の画面でも変更の必要がないのでそのまま[次へ]を選択する。
⑨ この後インストール作業が始まるので、作業が終了するまでしばらく待つ。そして、次
の画面が出てきたら作業終了である。[閉じる]ボタンをクリックして作業を終了する。
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Ⅱ.環境変数の設定
Tomcat が動作するためには、Tomcat が Java 言語の開発環境(JDK)がどこにインストー
ルされているのかを分かるようにしておく必要があります。具体的には、所定の環境変数
(JAVA_HOME)に JDK の保管場所(パスと言います)を登録する、という形で行います。
以下の手順にしたがって設定して下さい。
① 準備 - JDK のパスの確認
上でインストールした JDK は「C:¥Program Files (x86)¥Java」という場所に保管され
ています。ここには[OS(C:)]→[Program Files (x86)]→[Java]とフォルダをたどるこ
とで到達できます。この[Java]フォルダの中に、[jdk1.8.0_102]などの JDK フォルダ
があるはずです(バージョン番号はインストール時期によって異なります)。バージョンが
異なる複数のフォルダがある場合は、最新のものを選びましょう。以下では、[jdk1.8.0_102]
が JDK のバージョンであるものとして説明する事にします。このとき、JDK のパスは次の
ようになります。このパスは、後の⑤で必要になります。
C:¥Program Files (x86)¥Java¥ jdk1.8.0_102
※ S12・・・以前(Windows 7)の学生の場合は、以下の様になります。
C:¥Program Files¥Java¥ jdk1.8.0_102
最後の「jdk1.8.0_XXX」部の XXX については、各自のバージョンに読み替えて下さい。
次に環境変数の設定に進みます。
② Windows メニューから[コントロールパネル]を開く(Windows 8 の場合は、画面左
下隅にカーソルを持って行き右ボタンクリックするとメニューが表示されるのでそこか
ら選択する)。そして[システムとセキュリティ]→[システム]と選択して到達する次
の画面から「システムの詳細設定」を選択する。
空白が一つあることに注意
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③ 次の「システムのプロパティ」画面で[環境変数]ボタンをクリックする。
④ すると、次の「環境変数」画面が現れるので、ここで下方の「システム環境変数」欄
の[新規]ボタンをクリックする。
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⑤ すると、次の環境変数設定画面が現れる。ここで、変数名に「JAVA_HOME」、変数値
に①で確認した JDK のパスを入力し、[OK]ボタンをクリックする。
⑥ 続いて、ユーザー環境変数の「PATH」を更新する。「PATH」を選択して[編集]ボタ
ンをクリックする。
⑦ 変数値に Java の旧バージョンのパスが設定されているはずなので、下線部のようにバ
ージョンを更新する。→ C:¥Program Files (x86)¥Java¥ jdk1.8.0_102¥bin となるよ
うにする。⑥で[新規]ボタンをクリックした場合は、このパスを新たに記述する。
変数値に、他のパスが設定されている場合は、末尾に以下を加える。
;C:¥Program Files (x86)¥Java¥ jdk1.8.0_102¥bin
その後、[OK]ボタンをクリックしながら設定を確定させて行けば設定は終了する。
①で確認したパス「C:¥Program Files
(x86)¥Java¥ jdk1.8.0_102」を入力
「JAVA_HOME」と入力
※「PATH」がリストにない場合は、[新規]ボタンをクリ
ックして変数名欄に「PATH」と入力する。
C が隠れている。
jdk1.8.0_102¥bin
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Ⅲ.Tomcat のインストール
① 次のサイトに接続する。
http://tomcat.apache.org/
② すると、次の Tomcatのホームページが現れる。この Download欄から「Tomcat8」を選
択する。
③ 現れた画面を下方にスクロールすると、次のようにバージョン 8.0.37の欄がある。こ
こで、「32-bit/64-bit Windows Service Installer」を選択する。
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④ すると、ダウンロードが始まるので適当な場所に保管する(デフォルトの「ダウンロ
ード」フォルダで良い)。
⑤ ダウンロードした次の実行ファイルをダブルクリックしてインストールを開始する。
※ 実行の許可を求める画面が現れた場合は、「はい」を選択する。
⑥ すると、次の「Setup」画面が現れるので、ここで[Next]ボタンをクリックする。
⑦ 次のライセンス確認画面では、同意するものとして[I Agree]ボタンをクリックする
(講義で学習用に使用している限りはライセンス上の問題はありません)。
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⑧ 次の画面では、インストールするコンポーネントを指定する。ここでは、コンポーネ
ント選択欄を当初の「Normal」のまま[Next]ボタンをクリックする。
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⑨ 続いて現れる「Configuration」画面では、管理者アカウントを作成する。ここでは、
ユーザ名を「admin」とし、各自適当なパスワードを指定すること。
⑩ 次の画面で Java の実行環境の保管先を指定する。以下の様に「jre1.8.0_102」が指定
されている場合は、そのまま[Next]ボタンをクリックして次へ進む。
ユーザ名は admin とする
適当なパスワードを入力
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もし上の様に指定されていない場合は、下のように[・・・]ボタンをクリックし、
JAVA_HOME に設定したフォルダ(p.6 の⑤参照)を設定する。設定後、[Next]ボタ
ンをクリックする。
⑪ 次の画面では、Tomcat のインストール先を指定するが、変更する必要はないのでそ
のまま[Install]ボタンをクリックする。するとインストールが開始される。
このボタンをクリックして、JAVA_HOME で指定したフォルダ
(C:¥Program Files (x86)¥Java¥ jdk1.8.0_102)を選択する。
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⑫ 処理が終了し、最後に次の画面が出ればインストール完了。[Finish]ボタンをクリッ
クして、インストール作業を終える。
Ⅲ.Tomcat の動作確認
① 次のサイトに接続する。
http://localhost:8080/
ここに localhost は各自の PC を指し、8080 は通信をやりとりする際のポート番号を意
味する。Tomcat はデフォルトでは 8080 というポート番号で通信するようになっている
(実は、その指定はⅡの⑨の画面で行っている)。
② 接続後、次の画面が現れたらインストールが無事完了していたことを示す。
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★ 上の②のように Tomcat のホーム画面が表示されない場合
URL を「http://localhost:8080/」から「http://127.0.0.1:8080/」に変更して試してみ
てください。これでうまくページが表示される場合は、下の処理 A を、うまく表示されな
い場合は処理 B を行ってください。
処理A.localhost の登録
「localhost」の IP アドレスは「127.0.0.1」です。これが PC に登録されていない可能
性があります。そこで、次の要領にしたがって登録を行ってください。
①「C:¥Windows¥System32¥drivers¥etc」内にある「hosts」というファイルを適当な
エディタ(秀丸エディタなど)で開いてください。
② 一番下あるいは下から 2 番目の行が次の様になっているか確認してください。
# 127.0.0.1 localhost
これが、「localhost」の IP アドレスが「127.0.0.1」であることの対応を定義してい
ます。恐らく、この記述がきちんと記述されていないと思われますので、上の様に修
正してください。
処理B.Tomcat の再インストール
Tomcat のインストールが不完全だったと思われます。そこで、Tomcat をアンインスト
ールし(「コントロールパネル」→「プログラムのアンインストール」→「Tomcat8.0」
を選択する)、再度 Tomcat のインストールを(Ⅱの⑤から)行ってください。
Ⅳ.Tomcat の起動・停止
Tomcat の起動・停止は、PC 画面下方のタスクバーから行えます。上のインスト
ール終了後、右のようなアイコンが登録されているはずです(表示されていない場
合は をクリックするとポップアップ表示されます)。このアイコン内の三角の色が緑なら
起動中、赤なら停止中です。
起動を停止するには、上の Tomcat アイコンにカーソルを
合わせて右ボタンクリックし、現れたメニューから「Stop
service」を選択します。
停止 赤色になっている。
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再び起動するには、同様に右ボタンクリックして現れたメ
ニューから「Start service」を選択します。
今後は、使用を終えたら、Tomcat を停止するようにし
ましょう。
<Tomcat の起動アイコンが消えた場合>
使用している PC の設定によっては、PC の再起動時に上の Tomcat 起動アイコンがタス
クバーから消えることがあります。その場合は、次のようにアイコンを復活させます。
① Windows のスタートメニューを開くと次のように「Monitor Tomcat」メニューが登録
されている(Windows 7 の場合)。これを右ボタンクリックして「管理者として実行」
を選択する。
※ Windows 8 の場合、アプリケーションメニューを表示させて、下のように
「Apache Tomcat 8.0 Tomcat8」内にある「Monitor Tomcat」アイコンを右ボタ
ンクリックして「管理者として実行する」を選択する。
② すると、起動アイコンがタスクバーに現れる。
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Ⅴ.Tomcat フォルダの確認
次週以降、インストールした Tomcat のフォルダに Web アプリケーションのプログラム
を作成します。そこで、Tomcat フォルダの場所と中身を確認しておきましょう。Tomcat
のフォルダは次の場所にあります(Tomcat フォルダのパスです)。
C:¥Program Files (x86)¥Apache Software Foundation¥Tomcat 8.0
これは、[OS(C:)]→[Program Files (x86)]→[Apache Software Foundation]→[Tomcat
8.0]とたどることで到達できます。
この[Tomcat8.0]の中には次のようなファイルがあります。
次週以降、この[webapps]フォルダの中に Web アプリケーションを作成します。ですか
ら、この場所はよく頭に入れておいて下さい。
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