aricセミナープレゼン
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今日の発表内容
• FOSS について–無料ソフトとの違い–関連してオープンデータについて
• 公共部門における FOSS の活用事例–国内外政府機関–国際機関–地方自治体
• FOSS を利用する利点• まとめ
Agenda
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今日の発表内容
• FOSS について–無料ソフトとの違い–関連してオープンデータについて
• 公共部門における FOSS の活用事例–国内外政府機関–国際機関–地方自治体
• FOSS を利用する利点と注意点• まとめ
Agenda
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発表者について
• 略歴– 東京都立大地理科(学部)– 東京工業大学(修士・博士)– 農業環境技術研究所
• 生態系計測研究領域– 4 月からは農研機構に統合
• 研究テーマ– 農村地域における歴史的土地利用
変化の解明– FOSS4G を利用した地理空間情
報の利活用手法の検討• 活動
– OSGeo 財団日本支部
自己紹介
ARIC セミナー 2016/03/09
FOSS について
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FOSS について
• Free and Open Source Softwareの略–自由に利用できるソフトウェアのこと
– 「 FLOSS 」と呼ぶこともあります
–設計図であるソースコードが公開されている
What's FOSS?
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無料のソフトとは違うのか?
• 「フリーソフト」は有名です–たとえば Adobe Acrobat Reader
What's FOSS?
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「フリーソフト」は無料ですが・・・• 無料ですが「制限」があります
What's FOSS?
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FOSS の特徴
• 自由に、入手・修正・再配布でき、どの様な目的でも使えること–無料ではなく自由が重要です• http://www.opensource.org/docs/osd
What's FOSS?
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FOSS4G について
• FOSS に「 for Geospatial 」がついたのが FOSS4G– 大阪市立大学ベンカティッシュ・ラガワン教授の提唱
• 現 OSGeo Foundation President • 2012 年のソル・カッツ賞 (Sol Katz Award for Geospatial Free and Open
Source Software) を受賞– なにわのインド人!
What's FOSS?
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オープンデータについて
• 同様に自由に使えるデータが「オープンデータ」です–日本政府も取り組んでいます
What's FOSS?
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/densi/jichibukai/dai1/siryou3.pdf
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ソフトとデータは車輪の両輪
• 両方が揃って新たな活用が生まれます
What's FOSS?
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/densi/aratanaod/aratanaod_gaiyou.pdf
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この資料もオープンデータです
• クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際
What's FOSS?
オープンデータ流通推進コンソーシアムの取組と提言 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/densi/dai3/siryou3.pdf
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無料で大丈夫?
• 無料だから「安かろう悪かろう」では?–海外でもよくいわれます• オープンソースソフトについての 10 の迷信
–実際の利用についてご紹介します
What's FOSS?
ARIC セミナー 2016/03/09
公共機関における FOSSの活用事例
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FOSS には様々なソフトウェアがあります
• サーバ、 Web アプリ– インターネットサーバーで動作
• OS 、デスクトップアプリ– PC で動作
• ライブラリー、プラグイン– 他のソフトと一緒に使う
公共機関における FOSS の活用事例
サーバ、 Web アプリ
インターネット
デスクトップデスクトップ+プラグイン
デスクトップライブラリー
ライブラリー
ライブラリー
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日本政府における利用
• 首相官邸ホームページでも使われていた–現時点では確認できず・・・
公共機関における FOSS の活用事例
http://www.slideshare.net/YutakaKachi/ss-8616029/11
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DATA.GO.JP
• 政府のオープンデータカタログサイト
公共機関における FOSS の活用事例
http://www.data.go.jp/
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DATA.GO.JP
• CKAN というデータカタログを使用–英国・ Open Knowledge が開発
公共機関における FOSS の活用事例
http://ckan.org
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CKAN採用サイト
• 国土地理院地理空間情報クリアリングハウス
• 農業環境技術研究所農業環境情報カタログサイト NIAES VIC
公共機関における FOSS の活用事例
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G 空間プラットフォーム
• 総務省が開発中の G 空間情報の集約サイト
公共機関における FOSS の活用事例
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CKAN を使う利点
• データの連携が可能です• 改良が可能
公共機関における FOSS の活用事例
http://www.soumu.go.jp/main_content/000349875.pdf
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G 空間プラットフォームで使用される FOSS公共機関における FOSS の活用事例
http://www.data.go.jp/
http://i.csis.u-tokyo.ac.jp/event/20160126/index.files/160126_csisi_13_03.pdf
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G 空間プラットフォームで使用される FOSS
• FOSS で構成されています– CKAN → データカタログサ
イト–Drupal → Web サイト管理– Apache Solr → 全文検索システム– REDMINE → タスク管理– GeoServer, PostGIS, MapProxy
→ 地図データ管理– Cesium, leaflet
→ 地図データ表示
公共機関における FOSS の活用事例
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Drupal
• CMS (コンテンツ・マネージメント・システム)–Web サイトの管理や更新を行うシステム
公共機関における FOSS の活用事例
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Drupal の利用機関
• the WHITE HOUSE–利用するだけでなく改良にも貢献
公共機関における FOSS の活用事例
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Drupal の利用機関
• .GOV の 23.8%– FOSS では、 41.9%
公共機関における FOSS の活用事例
http://i.csis.u-tokyo.ac.jp/event/20160126/index.files/160126_csisi_13_06.pdf
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日本国内での Drupal の利用
• 政府 CIOポータル– CIO とは最高情報責任者のこと• 政府情報化統括責任部門
公共機関における FOSS の活用事例
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国土地理院における FOSS ( FOSS4G )の利用事例
• 日本で最も FOSS4G を活用している公的機関
公共機関における FOSS の活用事例
http://www.slideshare.net/hfu/foss4g-278088662013 年 FOSS4G Tokyo での発表資料より
ライブラリーデスクトップ
サーバー
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地理院地図および地理院地図 3D
• 地理院地図 → leaflet• 地理院地図 3D → three.js
公共機関における FOSS の活用事例
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FOSS として公開
• Web上でソースコードを公開–自分の地図サイトが構築可能
公共機関における FOSS の活用事例
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leaflet
• 地図を表示するためのライブラリ–スマホの表示にも対応
公共機関における FOSS の活用事例
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その他のライブラリー
• D3.js–データ可視化のためのライブラリー
公共機関における FOSS の活用事例
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国連難民高等弁務官事務所・難民データの可視化公共機関における FOSS の活用事例
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デスクトップ・アプリの利用事例
• LibreOffice–オープンソースのオフィススイート
公共機関における FOSS の活用事例
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会津若松市による LibreOffice の利用
• 費用削減と文書の管理効率化を目的–普及・啓発活動も行ってられます
公共機関における FOSS の活用事例
http://www.osscons.jp/jo70xbywl-25/?action=common_download_main&upload_id=313
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デスクトップ GIS の利用事例
• QGIS 高機能なデスクトップ GIS
公共機関における FOSS の活用事例
http://www.mlit.go.jp/common/001037797.pdf
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GRASS GIS
• 分析機能に優れた GIS–地球地図の作成に使用
公共機関における FOSS の活用事例
http://www1.gsi.go.jp/geowww/globalmap-gsi/download/gmrd/manual/GMRD_manual_jp.pdf
ARIC セミナー 2016/03/09
FOSS を利用する利点と注意点
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公的機関が FOSS を導入する利点
• コスト削減–導入よりも配布可能な点が有利
• 持続的運用–オープンスタンダードの採用–業務の引継が容易
• 業務の効率化–ライセンス管理が必要ない–ベンダーロックインを回避–小さな改修は自分で対応可能
FOSS を利用する利点と注意点
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地理空間情報に関する今後( 5~ 10 年)の見通し
• FOSS の利点と注意点が指摘されている–作成は英国陸地測量部( Ordinance
Survey )
FOSS を利用する利点と注意点
http://ggim.un.org/docs/Future%20Trends%20JPN_rev.pdf
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FOSS 利用にあたっての注意点
• 総合的コストの考慮–人的資源の育成等も必要• FOSS に限りませんが
–カスタマイズ等にもコストがかかる
• コミュニティとの関係の構築–積極的に動かなければ意見は伝わらない• 開発、改良、普及等での貢献も必要
• 日本語化の問題–開発母体が海外のことが多い• 有志が行っている状態
FOSS を利用する利点と注意点
ARIC セミナー 2016/03/09
まとめ
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公共セクターにおける FOSS の活用
• FOSS とは–無料ではなく、自由に使えるソフトウェア
• FOSS の利用実績–日本国政府、海外政府や国際機関、地方公共
団体、研究機関等で活用されている• 信頼性があるといえる
• FOSS導入の利点と注意点–コスト削減、持続的運用、業務の効率化–総合的コスト、コミュニティへの関与、日本語化
まとめ
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Ordnance Survey の公式ブログもご参考に
• ほとんど同じタイトルです (^^;
まとめ
https://www.ordnancesurvey.co.uk/blog/2016/03/using-open-source-gis-in-the-public-sector/
ARIC セミナー 2016/03/09
ご清聴ありがとうございました本スライドは
http://www.slideshare.net/wata909
で公開します
連絡先: [email protected]