autocad - 東海大学 総合情報センター 湘南キャン …‘ ...
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目 次 第1章 入門講座の復習 ・・・・・・・ 1 1.1 コマンドラインの見方 1.2 ツールバーの出し方 1.3 オブジェクトスナップ・トラッキング 1.4 画層設定・画層選択 1.5 プリンタへの出力
第2章 便利な機能 ・・・・・・・ 4 2.1 ユーザ座標系の設定 2.2 ブロック定義・使用法 2.3 テンプレート作成・使用法
第3章 印刷 ・・・・・・・ 7 3.1 印刷出力までの手順 3.2 モデル空間からの出力時の図形選別 3.3 ペーパー空間からの出力時の図形選別 3.4 尺度設定に伴うその他の設定項目 3.5 複数ビューポートの作成 3.6 線幅の印刷 3.7 大きな図形の印刷 3.8 WORD・EXCELへの出力
第4章 利用拡大 ・・・・・・20 4.1 メーカHPからのデータのダウンロード 4.2 ソリッド 4.3 擬似3面図
練習問題解答 ・・・・・・24
付録 [用語] ・・・・・・28
第1章 入門講座の要点 1.1 コマンドラインの見方 例えば、円作成のアイコンをクリックすると、コマンドラインには次の表示
円の中心点を指定 または [2点(2P)/3点(3P)/接、接、半(T)]: 規定値 オプション があり、ユーザからの指示を要求して来ます。この状態で(規定値を採用して)、画面
上の適当な位置をクリックすると、そこが円の中心として受け取られます。次に 円の半径を指定 または [直径(D)]<5.0000>:
規定値 オプション 規定値に対する規定値
の表示があり、次のユーザからの指示を要求して来ます。
コマンドラインを注視することが重要です! 1.2 ツールバーの出し方
① 表示 > ツールバー > 「カスタマイズ」ダイアロ
グの「ツールバー」タブ > 出したいツールバーをチ
ェック (複数可)> 「閉じる」ボタン。 (以降も同様の表記とします。) ② 作図領域に出ているツールバーを画面隅へ整理。
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1.3 オブジェクトスナップ・トラッキング オブジェクトスナップ : カーソルをオブジェクト(図形)の端点、中点、交点等
に吸着させる機能です。 トラッキング : ある点を図面上の他の点を基準にして配置する機能です。 この2つの機能をONにすると、最適な一時作図補助線が自動的に表示されます。 1.4 画層設定・画層選択 1)画層設定 形式 > 画層管理 > ①「画層プロパティ」画面内を右クリック
> ①「新規画層の作成」を選択 > ②名前入力、色・線種・線の太
さ設定 > OKボタン。 (必要な画層の数だけ①②を繰り返す。) 2)画層選択 オブジェクトツールバーの 「画層」をプルダウンして、 設定済みの画層をクリック する。
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1.5 プリンタ、プロッタへの出力 ① ファイル > 印刷 > 「印刷」ダイアログ。 ② 出力先の機器(プリンタ、プロッタ)を指示。 ③ 順次、次の項目を設定。 ・用紙サイズ ・図面方向 ・印刷尺度 ・印刷領域 ・印刷オフセット の設定。 ④ 「プレビュー」で確認後、OKボタン。 <練習問題1> 右図の様な仕上げ記号(1辺= 5mm)を作成して下さい。 この図形は、次章の2.2で使 用します。 (ヒント)極トラッキングを使用します。
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第2章 便利な機能 2.1 ユーザ座標系の設定 作成するオブジェクトがワールド座標系と違って傾きのある座標系の場合、ユーザ
座標系を作ってそれを使用すると便利です。 1)ユーザ座標系の設定 ①作成
ツール > UCS > オブジェクト > ユーザ座標系の原点としたいオブジ
ェクト(端点、中点等)近辺をクリック → ユーザ座標系が出来る。 または ツール > UCS > 原点 >
オブジェクト上の原点としたい点をクリック
→ その点を原点とした座標系が出来る。 ツール > UCS > Z軸に回転 >
回転角度をコマンドラインへ入力 → 先程
の座標が回転する。 ②登録 ツール > UCS管理 > 「UCS定義
管理」画面 > 「名前の付いたUCS」タ
ブ > Unnamed(①で作成したユーザ座標系のことです)を右クリック > 名前変更
> 新しい名前入力 > OKボタン →
これから作成するオブジェクトはユーザ座標
系で作成される。 2)座標系の切り替え ツール > UCS管理 > 「UCS定義管理」画面 > 「名前の付いたUC
S」タブ > ワールドをクリック
> 現在に設定ボタン > OK
ボタン → ワールド座標系に戻
る。
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2.2 ブロック定義・使用法 記号や標準部品など頻繁に使う図形は、ブロック定義して登録しておくと、他の図
面内でも自由に何度でも使えて便利です。 1)ブロック定義 登録する図形を作成後、作成 >
ブロック > ブロック定義でブ
ロック定義画面を出す。
① ③
② ① ブロックの名前入力。 ② 挿入基点指定ボタン を
押して、登録する図形の基点を
クリックする。
④
③ オブジェクト選択ボタン を押して、登録する図形をクリ
ックする。→作図領域上の図形 が破線になり、プレビューアイコン(④)にその図形が表示される。 ⑤ ファイル > 名前を付けて保存 でわかりやすい名前(作図部品.dwg 等)
を付けて保存する。 2)他の図面からのブロックの呼び出し
① ツール > DesignCenter → 画面に左図の様なファイルツリー図が表示されるので、上記
1)-⑤で保存したファイルの中のブロックを開
く。 ② ブロック登録されている図形を作図領域または
ビューポート内へドラッグコピーする。
①
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2.3 テンプレート作成・使用法 あらかじめ必要な設定を行った図面をテンプレートとして保存しておくと、新規作
成の度に同じ初期設定をしなくて便利です。 1)テンプレート作成 ① 新規作成でAutoCADを立ち上げる。 ② 単位、図面範囲、画層、文字スタイル、寸法スタイル等の初期設定を行う。 「レイアウト」タブへA4、A3サイズの図面枠を描いておく。 (作図補助設定値はテンプレート内に保持されない。)
③ ファイル > 名前を付けて保存 で ファイルの種類に(*.dwt)を選択し
て保存する。 2)テンプレートの呼び出し ① ファイル > 開く で ファイルの種類に(*.dwt)を選択して、 1)-
③で保存したファイルを呼び出す。
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第3章 印刷 3.1 印刷出力までの手順 印刷出力までの手順(各種設定)は、次の通りです。
1.印刷スタイル作成 プロッタ出力で線の太さを設定する場合は、印刷スタイルを作成します。 プリンタ出力の場合は、画層でも線の太さを設定出来ます。 2.空間の選択と図形の選別 モデル空間(「モデル」タブ)またはペーパー空間(「レイアウト」タブ)
を選択します。次に、各空間内で出力する図形の選別を行います。 3.印刷の設定と実行 ( b、c、h は必要に応じて指定 ) ファイル>印刷>で「印刷」ダイアログを出します。 1)ダイアログで以下の事項を設定 (a)出力先(印刷機器)の指定 ( (b)印刷スタイルの指定 ) : (3.6に記載) ( (c)長尺用紙設定 ) : (3.7に記載) (d)用紙サイズと用紙単位の指定 (e)図面の方向の指定 (f)印刷領域の指定 (g)印刷尺度の指定 ( (h)印刷オフセットの指定 ) 2)プレビューの実施後、印刷出力 上記の手順を空間別にまとめると次表の様になります。
空間 手順
モデル空間(「モデル」タブ)
ペーパー空間
(「レイアウト」タブ) 出力する図形 の選別
(f)印刷領域の指定との関連を考慮して、「モデル」タブ内の
図形を配置する。 (3.2に記載)
ペーパー空間を開いて、各ビュ
ーポートの尺度を設定後、ビュ
ーポート内を出力する図形の
みにする。 (3.3に記載)
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(a)出力先(印刷機器)の指定
ファイル > ページ設定または印刷 > 「印刷」ダイアログ
のプルダウンメニューから出力先を選択する。
(d)用紙サイズ指定 (e)図面の方向指定
「印刷」ダイアログ内で (イ)用紙サイズプルダウンメニューの中から選択する。 (ロ)図面の方向で縦、横どちらかをチェック。
(f)印刷領域の指定
図面範囲・オブジェクト範囲・
表示画面のいずれかを選択。 窓機能も使用可。 各々の意味の理解が必要
レイアウトを選択。 窓機能も使用可。
(g)尺度
「印刷」ダイアログ内の印刷尺
度のみで行うのが良い。
「印刷」ダイアログ内の印刷尺
度は必ず1/1のこと。 尺度設定は、各ビューポートの
プロパティを開いてカスタム
尺度の値の変更により行う。
(h)オフセット設定
印刷オフセットの「印刷の中
心」へチェックを入れると、用
紙のほぼ中央へ図形が配置さ
れる。
ビューポートをずらして、好み
の位置へ図形を配置する。
プレビューの実施 印刷出力
印刷前には、必ずプレビュー確認のこと!
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3.2 モデル空間からの出力時の図形選別 モデル空間からの出力時の図形選別は、印刷領域の4項目(図面範囲、オブジェク
ト範囲、表示画面、窓機能)から1つを選択することにより行います。 4つの選択項目の違いを認識するために次の様な図形を準備して下さい。左側の画
面の様な2個の円を作成し、右側の画面の状態で印刷出力します。 印刷設定 (a)出力先 : プリンタ (d)用紙サイズと用紙単位 : A4、ミリメートル (e)図面の方向 ; 縦 (f)印刷領域 : 4つの内、1つを選択 (g)印刷尺度 : 尺度自動調整 1)印刷領域=図面範囲の場合 デフォルトの図面範囲(A3横)が 適当な尺度で、A4縦の用紙に納まる 様に出力されます。 出力されるのは、図面範囲内にある オブジェクトのみです。 通常は、図面範囲の縦横と印刷設定 の図面の方向(縦横)とは同じにして 使用します。
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2)印刷領域=オブジェクト範囲の場合 画面に表示していなくても、「モデ ル」タブ内に存在する全てのオブジェ クトが出力されます。 尺度はA4縦の用紙に納まる様に、 適当に縮尺されます。 3)印刷領域=表示画面の場合 表示画面の大きさが適当な尺度で、 A4縦の用紙に収まる様に出力されま す。 出力されるのは、画面に表示してい るオブジェクトのみです。 4)印刷領域=窓機能使用の場合 「窓」ボタンを押した後、表示画面 で出力範囲を設定します。(下図) 設定された範囲内のオブジェクトが 適当な尺度で出力されます。
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<練習問題2> 右図の様な図形をモデル空間の 適当な位置へ作成し、プリンタへ 出力して下さい。
印刷条件はモデル空間からの出 力、A4横の用紙、尺度1/1で
す。印刷は名前欄の自分の名前を 入力後に行って下さい。 3.3 ペーパー空間からの出力時の図形選別 モデル空間に、長方形(600×300)、円(半径:150)、正三角形(1辺:300)の3
個の図形を作成(次ページ参照)し、ペーパー空間から長方形のみを印刷出力する例
を示します。 印刷設定 (a)出力先 : プリンタ (d)用紙サイズと用紙単位 : A4、ミリメートル (e)図面の方向 ; 横 (f)印刷領域 : レイアウト (g)印刷尺度 : 1/1(ペーパー空間出力時は必ず1/1のこと) 1)ペーパー空間を開く ①任意の「レイアウト」タブをクリックすると、「ページ設定」画面が出る。 ②「ページ設定」画面で、出力先、用紙サイズ等の決まっている項目を設定する。 (印刷する時点で設定する場合は、キャンセルで画面を閉じる。) ③次ページの図の様に、ビューポート内に3個の図形が入った状態が表示される。 2)ビューポートの尺度設定 ペーパー空間から出力する場合、ビューポート毎に尺度設定するので「印刷」画面の
印刷尺度は1/1です。その条件で長方形(600×300)をA4横の用紙に入れるには、ビューポートの尺度を1/3程度にする必要があります。
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①ビューポートをクリック→
ビューポートが破線になる
>右クリック>オブジェク
トのプロパティを選択>プ
ロパティ画面を出す。 ②プロパティのカスタム尺度
欄の値を1/3に変更する。 または、ツールバー「ビュ
ーポート」の尺度窓の値を
1/3に変える。
② 3)ビューポート内を長方形のみにする ③ステータスバーの「ペーパ
ー」を「モデル」にして、
スクロールバーを使って長
方形全体をビューポート内
に入れる。
③
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④ ステータスバーの「モデル」を「ペーパー」に戻
す。ビューポートの角を
グリップし、長方形のみ
を囲む。 4)ビューポート枠を別画層に変える ビューポート枠も印刷出力されるので、これを別画層にして非表示にします。 ⑤ビューポート枠を別画層に
して、非表示にする。
⑤
3.4 尺度設定に伴うその他の設定項目 印刷尺度の設定に伴い、通常、次の項目の値も変更します。
項 目 設定値(目安) 文字の高さ デフォルト値の逆倍 寸法矢印のサイズ デフォルト値の逆倍 破線等の線種尺度(モデル空間) デフォルト値の逆倍 破線等の線種尺度(ペーパー空間) 1/1~印刷尺度 ハッチング等のパターン尺度 デフォルト値の逆倍
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3.5 複数ビューポートの作成 3.3で作成した3個の図形を使って、3個のビューポートを作成する例を示しま
す。 1)ペーパー空間を開くと、「ページ設定」画面が出るので、印刷尺度を必ず1/1にし
ます。用紙はA4横とします。 2)各ビューポートの尺度設定、図形選択 ①デフォルトのビューポート
を小さくして(または消し
て)、3個の適当な大きさの
ビューポートを作る。
→各々に同じ3個の図形が
表示される。 ②12ページの要領で各々の
ビューポート尺度を設定
し、その中を1つだけの図
形とする。 「多角形、楕円のビューポート作成と尺度設定」 作成法1:先に多角形を描画>表示>ビューポート>オブジェクト>多角
形をピック。 作成法2:表示>ビューポート>ポリゴンビューポート>多角形描画。 尺度設定:尺度ツールバー「ビューポート」の尺度窓の値を変更する。
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3.6 線幅の印刷 1)プリンタ出力 ①画層またはオブジェクト毎に線幅を設定すれば、その幅で出力される。 色の濃淡まで出るので、全てを濃い色にするには、印刷ページ設定の「印刷」ダイ
アログ内の印刷スタイルを“monochrome”にする。印刷スタイル“acad”、“None”は色の濃淡が出る。
②印刷スタイルで線幅を設定しても、その幅で出力される。印刷スタイルの設定方法
は次項で説明。画層設定よりも印刷スタイルの方が優先される。 2)プロッタ出力 (1) 印刷スタイル A) 印刷スタイル設定・保存 ①ファイル>印刷スタイルテーブル>ベースとなる印刷スタイル( acad.ctb ) をダブルクリック>「テーブル表示」タブで各色毎に、色の欄へ黒を、「割り当 てられたぺン番号を使用」欄へペン番号を、線の太さ欄へ線幅を入力>「名前 を付けて保存」ボタン>名前入力>保存>エディタの「キャンセル」ボタン。 ②設定した印刷スタイルは、c:¥user¥AutoCAD 2005¥R16.0¥jpn¥Plot Styles に 作成されるので、Zドライブ等にコピーし、保存しておく。
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B) 印刷スタイルの使用 ①印刷スタイルを使用する前までに、保存してある所から c:¥user¥AutoCAD
2005¥R16.0¥jpn¥Plot Styles へ印刷スタイルをコピーする
②ファイル>印刷>「印刷」ダイアログの印刷スタイルテーブルのプルダウン メニュー内にある印刷スタイルを指定。
(2) ペンの物理的特徴による設定( 通常はこの設定方法は使いません ) ① 印刷ページ設定の「印刷」ダイアログで、出力プロッタの選択し、印刷スタイル
を“monochrome”以外に設定する。 ② 用紙サイズ、図面方向、印刷尺度を設定する。 ③ プロッタのプロパティボタンを押して、プロッタ環境設定エディタ画面を出す。 ④「デバイスとドキュメント
の設定」タブの「ペンの
物理的特徴」をクリック。 ⑤図形の色毎にペン番号を設
定し、OKボタン。 ⑥プリンタ設定ファイルの変
更画面のOKボタン。 「変更を次のファイルに保
存」チェックに後OKボタ
ンの場合、シャットダウン
までこの条件は保持される。
⑤
④
(注1)線幅の設定は、物理的ペンの設定よりも印刷スタイルの方が優先されます。
ペン番号は1~10で、ペン番号の小さいほど線幅は細い。
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3.7 大きな図形の印刷 大きな図形をそれより小さい用紙へ出力したい場合は、次の関係式から尺度、用紙
サイズを決定します。 1)印刷用紙上の図形の大きさ ①モデル空間からの印刷時 図形の大きさ = モデル空間の実データ×「修正」メニューの尺度変更×印刷ペ
ージ設定の尺度 (注2)「修正」メニューの尺度変更は実データのサイズを変更します。 印刷ページ設定の尺度のみで変更のこと。 ②ペーパー空間からの印刷時 図形の大きさ = モデル空間の実データ×「修正」メニューの尺度変更×印刷ペ
ージ設定の尺度×ビューポートの尺度×zoomコマンド (注3)印刷ページ設定の尺度は必ず1/1にして、ビューポートの尺度で変更
すること。 2)長尺出力設定 プロッタ(ML6100)はA1幅で最長 1682mm までの作図が可能です。
① 線幅のプロッタ出力設定と同様にしてプロッタ環境設定エディタ画面を出す。 ②「デバイスとドキュメントの設定」
タブ>カスタム用紙サイズ>追加ボタ
ン>「カスタム用紙サイズ」ウィザード
が出る。
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③ウィザードにて、ゼロからのスター
トにチェックし、次へ>幅 594、高さへ1682 までの任意の長さを入力し、次へ>ユーザ名入力し、次へ>次へ>完了。
(ユーザ名はそのままでも可。) ④カスタム用紙サイズ窓に③で設定し
た用紙が出ていることを確認後、 OKボタン>プリンタ設定ファイル
の変更画面のOKボタン。 ④
⑤「印刷」ダイアログで用紙
サイズの中から③で設定
したものを選択する。
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3.8 WORD・EXCELへの出力(コピー) 1)テキストボックスを使う場合 ①ペーパー空間にして、ビューポート枠をコピーしたい図形ぎりぎりまで小さくする。 ②ステータスバーで「モデル」の状態にして、ビューポート内の図形をクリック後、
編集 > コピー( AutoCAD2002はビューコピー )。 ③WORD内にテキストボックスを開いて、その中へ貼り付ける。 (EXCELでは、テキストボックスは不要。) 2)画面コピー機能を使う場合 ①モデル空間の作図領域にコピーする図形がある状態で背景を白くするか、ペーパー
空間にして、Print Screenボタンを押す。 ②ペイントへ貼り付けて、コピーする図形のみを囲んで、それを一旦別ペイントで保
存する。 ③WORD・EXCELの 挿入 > 図 > ファイルから > ②で保存したフ
ァイルを指定 > 出て来た図をダブルクリック > 図の書式設定の「レイアウ
ト」タブで折り返しの種類と配置を背面or前面等にし、OKボタン。 ④WORD・EXCEL上で図の拡大/縮小/移動を行う。 <練習問題3> 3.3で作成した3個の図形の内、長方形と円をプリンタへ出力して下さい。 印刷の条件は、ペーパー空間からの出力、A4横の用紙、尺度は長方形が1/5 円が1/4。適当な位置に、自分の名前を入力後、印刷して下さい。 <練習問題4> 右図の様な5色の半径45の円をモデル 空間上に作成し、それをプロッタへ出力し て下さい。(円間ピッチ=30) 印刷条件は、モデル空間からの出力、 A4横の用紙、プロッタのペン番号は 赤=1、黄=3、黄緑=5、水色=8、青=10。
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第4章 利用拡大 4.1 メーカHPからのデータダウンロード CADを利用するメリットのひとつとして、社内外の標準部品をダウンロードして
使用できることがあります。市販品の場合は、メーカのHPからCADデータをダウ
ンロードします。ウエブには、次の様な便利なサイトがあります。 www.web2cad.co.jp 機械エンジニア向け総合サイト (AutoCADのワンポイントレッスンもあります。) www.tfive.co.jp/cadplus/link/cad_link_1.htm CADデータのダウンロードサイト www.onlec.com AutoCADのシステム変数、コマンド一覧 4.2 ソリッド 簡単な組み立て図等は、3次元表示するとわかりやすい場合があります。しかし、
AutoCADの主体は2次元製図ソフトなので、3次元には限界があります。 1)作成方法(種類) ①基本ソリッド(直方体、球、円柱等)作成コマンド使用。 ②2次元図形を押し出し、回転によってソリッド化する。 ① ①、②で作成したソリッドを組合わせる。
2)作成例(作成方法 1)-②の例 : crank作成)
① 中心 0,0,0 に半径 200、中心340,0,0 に半径 150 の円を作成。 (X-Y平面でZ値がゼロの場
合、省略可能。)
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② オブジェクトスナップを使って
2円に接線を引き、不要部を削除。 (修正>オブジェクト>ポリラ
イン>・・で円弧と接線を1本
のポリラインにする。)
③ Zプラス方向に 120 押し上げてソリッド化。 (作成>ソリッド>押し出し)
④ 中心 0,0,0 に半径 150、中心340,0,0 に半径 125 の円を作成。 それぞれZ方向 +180、-70 押し上げてソリッド化。
⑤ 修正>ソリッド編集>和 の操
作で③、④のソリッドを合体。
⑥ 中心 340,0,-70 に半径 50 の円を作成し、Z方向 +190 押し上げてソリッド化。 修正>ソリッド編集>差 の操
作で⑤から⑥を引きます。
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⑦ 作成>サーフェス>3D面>4
点入力。 340,-200,120 490,-200,50 550,-200,150 400,-200,200
⑧ ⑦のサーフェスをY方向 +400 押し出してソリッド化。
⑨ 修正>ソリッド編集>差 の操
作で⑥から⑧を引く。 4.3 擬似3面図 3次元CADではデフォルトで出力される3面図をAutoCADで行うと次の様
になります。 ① 4.2で作成したソリッド
を「モデル」タブ上で3D
ワイヤー表示し、「レイアウ
ト」タブを開く。 ② 最初に出るビューポートを
消す。 ③ 消した後に、4分割ビュー
ポートを作成する。 表示>ビューポート>4ビ
ューポート>1点目として
左下隅を指示>2点目とし
て右上隅を指示。
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④ 各ビューポートを「モデル」
の状態にして、ビュー方向
を正面、側面等に変える。 ⑤ 各ビューポートの尺度を同
じにする。
⑥ 寸法を入れるビューポート
を2Dワイヤーにして、寸
法入力します。但し、事前
に寸法スタイルをビューポ
ートの尺度を考慮した倍率
にすること。
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練習問題解答 解答はひとつの例です。絶対的なものではありません。 問題 1. 1)極トラッキング値の設定>「極」、「OSNAP」、「OTRACK」をONにする。 ①「角度の増分」を 30°または60°にする。 ②「すべての極角度設定に使用してトラッキング」にチェックを入れる。 ③「絶対座標」にチェックを入れる。
(図1)
2)線分またはポリラインで作成する。 ①1点目を任意の位置にクリック。 ②図1の様に、ツールチップ内の極角度 が300°の状態で、コマンドライン で 5 を入力する。→2点目が決まる。 ③図2の様に、ツールチップ内の極角度 が60°の状態で、コマンドラインで
(図2) 5 を入力する。→3点目が決まる。 ④同様にして、7点目まで作成(図3) し、コマンドラインに c を入力し て図形を完成させる。 (図3)
問題 2. 1)項目4)-③印刷領域の設定を考慮した 事前準備。 ①図面範囲を指定する場合 形式>図面範囲設定 でオブジェクト が入る様にA4横(297×210)の範囲 を設定する。(右図)
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②オブジェクト範囲を指定する場合 モデル空間内に、問題のオブジェクトしか無い場合は、事前準備不要。他の図形 が問題のオブジェクトの外側にある場合は、この指定は使用しない。 ③表示画面を指定する場合 「オブジェクト範囲ズーム」アイコンをクリックして、図形を表示画面いっぱい にする。 ④窓機能を指定する場合 事前準備は不要。印刷設定で「窓」ボタンを押した後、モデル空間上で出力範囲 を囲んで指示する。 2)適当な位置に名前を入力後、ファイル>印刷 で「印刷」画面を出す。 3)「印刷デバイス」タブ で ①教室内のプリンタを指定する。 4)「印刷設定」タブ で ①用紙サイズをA4、単位をミリメートルにする。 ②図面の方向の「横」にチェックを入れる。 ③印刷領域を指定する。( 項目1)を参照 ) ④印刷尺度を1/1にする。 ( ⑤印刷オフセットの「印刷の中心」にチェックを入れる。 ) 5)プレビューで確認後、印刷出力。 問題 3. 1)「レイアウト」タブでペーパー空間を開く。 2)「ページ設定」画面で、印刷尺度=1/1、用紙=A4横、出力先=教室内プリンタ を設定。 3)デフォルトで表示される 1 つ目のビューポートの尺度を1/5にし、その中の図形
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を長方形のみにする。(12ページ参照) ①ビューポートをクリック→破線になる>オブジェクトプロパティのカスタム尺度
またはツールバーの「ビューポート」で尺度を1/5に変える。 ②ビューポート内をダブルクリックまたはステータスバーの「ペーパー」を「モデ ル」に変える→ビューポート枠が太線に変わる>スクロールバーを使って、ビュ ーポート内へ長方形全体を入れる。 ③「モデル」を「ペーパー」に戻して、ビューポート枠の大きさをグリップを使っ て、ビューポート内を長方形のみにする。 ④ビューポートを用紙の片側へ寄せる。 4)2つ目のビューポートを作成後、その尺度を1/4にし、その中を円のみにする。 ①表示>ビューポート管理>1ビューポート または ツールバー「ビューポート」 の「単一ビューポート」アイコンを使って、空いている方へ2つ目のビューポー トを作成する。 ②以降の操作は、3)の長方形と同じ要領。 5)ビューポートを別画層にして、非表示にする。 6)適当な位置へ名前を入力し、プレビュー確認後に印刷する。 問題 4. 1)画層を設定する。 ①赤、黄、黄緑、水色、青(インデックスカラー番号:1~5)の5つの画層を 作成。線種は全て実線。線の太さは全てデフォルト。
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2)印刷スタイルを作成する。( 2004の場合を記す、2002はページ 16 参照 ) ①ファイル>印刷スタイルテーブル>ベースとなる印刷スタイル( acad.ctb )をダ ブルクリック。 ②「印刷スタイルテーブルエディタ」画面の「テーブル表示」タブで各色毎に「割 り当てられたペン番号を使用」欄へプロッタのペン番号( 1~10 )を入力。 赤=1、黄=3、黄緑=5、水色=8、青=10を入力 ③「名前を付けて保存」ボタン>名前入力>「保存」ボタン>エディタ画面の「キ ャンセル」ボタン。 3)各画層で半径45の円を作成する。(円間ピッチ=30)適当な位置へ名前を入力。 4)印刷設定→印刷。 ①ファイル>印刷>「印刷デバイス」タブで、(a)出力先=教室内のプロッタ、(b)印 刷スタイル=2)-③で付けた名前を選択。 「印刷設定」タブで、(d)用紙サイズ=A4、単位=ミリメートル、(e)図面の方向 =横、(f)印刷領域=オブジェクト範囲、(g)印刷尺度=1/1、(h)印刷オフセット =印刷の中心にチェックを入れる。 ②プレビューで確認後、印刷。
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付録 [用語] オブジェクト 作成、操作、編集の際に単一の要素として扱われる、1つまたは複数のグラフィック
要素(文字、寸法、線分、円、ポリラインなど)。図形と呼ばれる場合もあります。 ツールチップ ボタンの機能表示や、トラッキング、Oスナップ時のカーソル位置表示を行う機能。 ・(ボタン)ツールチップ カーソルをツールバーボタン、ステータスバーの作図補助機能ボタンに近づける
とボタンの機能を表示します。 ・極トラッキングツールチップ 直前の点からの距離、極角度を表示します。 ・Oスナップツールチップ オブジェクトの種類を表示します。 ・Oスナップトラッキングツールチップ Oスナップの種類、直前の点からの距離、極角度を表示します。
テンプレート図面 新しい図面に関する設定が事前設定されている図面ファイル。 トラッキング ある点を図面上の他の点を基準にして配置する方法。 名前のついたオブジェクト 非グラフィックス情報で、線種、画層、寸法スタイル、文字スタイル、ブロック、ビ
ュー、ビューポート環境設定があります。 ポリライン 単一として扱われ、1つ以上の接続した線分または円弧で構成されるオブジェクト。 極座標 距離と角度で座標値を表す座標系。
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