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Autodesk Civil 3D 2007
工種別テキスト~トンネル編~
2006 年 11 月 12 日
目 次
1.地層を考慮した縦断図の作成 ............................................................................................................1
2.トンネルのサブアセンブリを作成する ..................................................................................................3
3.トンネルのコリドーモデルを作成する...................................................................................................6
4.地層毎の土量計算 ..........................................................................................................................10
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Civil3D2007 トンネル編 1.地層を考慮した縦断図の作成
Civil3D2007 では複数のサーフェスを作成することが可能です。ボーリングデータなどから地層境界面をサ
ーフェスとして作成し、縦断図に反映させることや、地層別の土量を算出することが可能です。 この章では、あらかじめ地表面と1つの地層境界面が作成された図面を使って縦断図に地層線を挿入します。
・縦断図の作成 ①練習用の図面ファイルを開きます
・ファイル→開く→トンネル-1.dwg を開きます
※この図面は練習用にシンプルなデータが作成されています。地表面と地層境界面のサーフェスとトンネ
ル用の平面線形が作成されています。 ②現況縦断図を作成します
・縦断→サーフェスから作成 ・「地表面」「地層境界面 1」を選んで「追加」ボタンを押します
・縦断リストに選択したサーフェスが追加されたら「縦断ビューを作成」ボタンを押します
二つのサーフェスをオブジェクトビューアで
確認します。
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・「地表面」の「グリッドをクリップ」のラジオボタンをクリック→「OK」ボタンを押します
・マウスで縦断図の作図位置を指定すると縦断図が画面上に作図されます
③トンネルの縦断計画を入力します ・縦断→レイアウトによる作成→作図を行う縦断ビューを指示 ・「縦断を作成」ダイアログの名前に「トンネル縦断縦断」と入力
・線形レイアウトツールの左端の▼ボタンを押して「曲線設定」を選択
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・OSNAP を使って現況縦断上に適当な縦断計画を入力します
2.トンネルのサブアセンブリを作成する
この章ではトンネルの断面形状のサブアセンブリを作成します。Civil3D ではポリラインで作成した形状
からサブアセンブリを作成することができるので、ユーザー自身で様々な形状のサブアセンブリを作成で
きます。ポリラインから作成したサブアセンブリにはリンクやポイントにコードを与える操作が必要にな
ります。
・ポリラインからサブアセンブリを作成する方法 ①練習用の図面ファイルを開きます
・ファイル→開く→トンネル-2.dwg を開きます ・縦断図下部にポリラインで作図されたトンネル断面があります。
②ポリラインをサブアセンブリに変換します ※トンネル断面の外周部でスプリングラインの上下で2分割のポリラインが作成されています。 このテキストでは外周部のポリラインからサブアセンブリを作成します
・コリドー→ポリラインからサブアセンブリを作成→トンネルの上半をマウスで指示
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・名前に「トンネル上半」と入力→リンクを作成には「単数」を選択
・コリドー→ポリラインからサブアセンブリを作成→トンネルの下半をマウスで指示
・名前に「トンネル下半」と入力→リンクを作成には「単数」を選択
③リンク及びポイントにコードを与える ・上半部分を選択して右クリック→「コードを追加」を選択
上半部分のポリラインがサブ
アセンブリに変換されました。
下半部分のポリラインがサブ
アセンブリに変換されました。
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・コマンドラインにコード名「top」(任意名で OK)を入力→上半サブアセンブリをマウスで指示
・下半部分を選択して右クリック→「コードを追加」を選択
・コマンドラインにコード名「under」(任意名で OK)を入力→下半サブアセンブリをマウスで指示
④原点位置の修正 ・上半サブアセンブリを選択して右クリック→」ボタンを押す
・同じ操作を繰り返して下半サブアセンブリの原点も道路中心位置に修正します
ポイント間のリンク部分をマウ
スで指示します。
ポイント間のリンク部分をマウ
スで指示します。
リンクが赤色に変
更され、コードが与
えられたことが確
認できます。
リンクが赤色に変
更され、コードが与
えられたことが確
認できます。
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3.トンネルのコリドーモデルを作成する
この章では前章で作成したサブアセンブリを使用してトンネルのコリドーモデルを作成します。作成した
コリドーモデルからサーフェスを作成して地層毎の土量を計算する準備を行います。
・コリドーモデルの作成 ①練習用の図面ファイルを開きます
・ファイル→開く→トンネル-3.dwg を開きます
②アセンブリの作成 ・コリドー→アセンブリを作成 ・アセンブリ作成ダイアログで名前「トンネルアセンブリ」を入力→「OK」ボタン ・画面上の任意点をマウスで指示してアセンブリ基線を作成
・上半サブアセンブリを選択して右クリック→アセンブリに追加→アセンブリ基線のマーカーをクリック
・同様の操作を繰り返して下半サブアセンブリもアセンブリに追加します
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③コリドーの作成 ・コリドー→簡易コリドー作成 ・簡易コリドーを作成ダイアログはそのまま「OK」ボタンを押します
・「Enter」キーを押して一覧から「線形 1」を選択→「OK」ボタン ・「Enter」キーを押して一覧から「トンネル縦断」を選択→「OK」ボタン
・「Enter」キーを押して一覧から「トンネルアセンブリ」を選択→「OK」ボタン
・平面図上に作成されたコリドーモデルを確認
※トンネル断面間をライン(計画線)で接続することが出来ます。接続させるにはポリラインからサブアセン
ブリを作成刷る際に、リンク以外にも各ポイントにコードを与える必要があります。 このテキストではこの後コリドーサーフェスを作成するのでポイントにコードを与えておく必要はあり
ません。
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④コリドーサーフェスの作成 ・ツールスペースのコリドー項目を展開→コリドー1 を選択して右クリック→プロパティ ・コリドープロパティダイアログが表示されるので「サーフェス」タブを選択
・「コリドーサーフェスを作成」ボタンを押す→コードは「top」で「サーフェス項目を追加」ボタンを押します
・コリドーサーフェスの名前を「トンネル上半」に変更します
・さらに「コリドーサーフェスを作成」ボタンを押す→コードは「under」で「サーフェス項目を追加」ボタンを押します
・コリドーサーフェスの名前を「トンネル下半」に変更します
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・コリドープロパティダイアログの「OK」ボタンを押す
・作成されたコリドーサーフェスを確認します
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4.地層毎の土量計算
この章では前章で作成したコリドーサーフェスから地層毎の土量を算出します。このテキストでは地層は
簡単な2層しかありませんが、地層数に応じて数量算術基準を作成すれば比較的複雑な地層にも対応出来
ます。このテキストのサンプルデータは下図のような地層構成になっています。
・地層 1 の掘削土量
①練習用の図面ファイルを開きます ・ファイル→開く→トンネル-4.dwg を開きます
②横断抽出ラインの作成 ・横断→横断抽出ラインを作成 ・「Enter」キーを押して一覧から「線形 1」を選択→「OK」ボタン
・横断抽出ライングループを作成ダイアログはそのまま「OK」ボタンを押します
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・横断抽出ラインツールバーで下図の通り「測点範囲から…」を選択します ・増分の抽出項目で抽出間隔を 10m に変更します
・「OK」ボタン→「Enter」キーで横断抽出ラインが作成されます
③横断図の作成 ・横断→複数ビューを作成 ・複数横断ビューを作成ダイアログはそのまま「OK」ボタンを押します
・マウスで横断図を作成する位置を指示
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④横断マテリアルの作成 ※横断マテリアルとは数量算出基準で指定したサーフェスで囲まれる領域のことです。各地層毎に作成され
た数量算出基準から横断マテリアルを作成し、この断面積から土量を算出します。 ・横断→マテリアルを定義 ・横断抽出ライングループの選択ダイアログはそのまま「OK」ボタンを押します
・マテリアル設定ダイアログの数量算出基準を「地層1の数量算出基準」にします ※この数量算出基準はあらかじめ作成しておいたものです。数量算出基準はスタイルの一種ですので自由
に作成/編集することが出来ます。
・下図の様にオブジェクト名をクリックしてそれぞれのサーフェスを選択します
・ダイアログの「OK」ボタンを押すと横断図上にマテリアルが作成されます
※右図の横断マテリアルは確認しやすい様に 塗り潰して表示しております。
地層1にかかる部
分に横断マテリア
ルが作成されます
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⑤地層1の掘削土量テーブルの作成。 ・横断→テーブルを追加→マテリアル土量 ・マテリアルを「地層1の土量2」に変更して「OK」ボタンを押します
・マウスでテーブルのプロット位置を指示すると土量計算表が作図されます。
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・地層 2 の掘削土量 ①練習用の図面ファイルを開きます
・ファイル→開く→トンネル-5.dwg を開きます
②横断抽出ラインの作成 ※地層毎に計算するには使用する数量算出基準ごとに横断抽出ラインを作成する必要があります。
・横断→横断抽出ラインを作成 ・「Enter」キーを押して一覧から「線形 1」を選択→「OK」ボタン
・ツールバーの▼ボタンを押して「新規作成」を選択します
・横断抽出ライングループを作成ダイアログはそのまま「OK」ボタンを押します
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・横断抽出ラインツールバーで下図の通り「測点範囲から…」を選択します ・増分の抽出項目で抽出間隔を 10m に変更します
・「OK」ボタン→「Enter」キーで横断抽出ラインが作成されます
③横断図の作成 ・横断→複数ビューを作成 ・複数横断ビューを作成ダイアログで「横断抽出ライングループ」を変更する
・マウスで横断図を作成する位置を指示
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④横断マテリアルの作成 ※横断マテリアルとは数量算出基準で指定したサーフェスで囲まれる領域のことです。各地層毎に作成され
た数量算出基準から横断マテリアルを作成し、この断面積から土量を算出します。 ・横断→マテリアルを定義 ・横断抽出ライングループの選択ダイアログでグループを変更して「OK」ボタンを押します
・マテリアル設定ダイアログの数量算出基準を「地層1の数量算出基準」にします ※この数量算出基準はあらかじめ作成しておいたものです。数量算出基準はスタイルの一種ですので自由
に作成/編集することが出来ます。
・下図の様にオブジェクト名をクリックしてそれぞれのサーフェスを選択します
・ダイアログの「OK」ボタンを押すと横断図上にマテリアルが作成されます
※右図の横断マテリアルは確認しやすい様に 塗り潰して表示しております。
地層2にかかる部
分に横断マテリア
ルが作成されます
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⑤地層2の掘削土量テーブルの作成。 ・横断→テーブルを追加→マテリアル土量 ・土量テーブルを作成ダイアログで下図の通りグループとマテリアルを変更して「OK」ボタンを押します
・マウスでテーブルのプロット位置を指示すると土量計算表が作図されます。
※以上のように地層毎に掘削土量を算出するための「数量算出基準」スタイルを作成すれば、地層毎 の詳細な掘削土量を計算することができます。