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「森林総合研究所研究報告」(Bulletin of FFPRI) Vol.9 No.4 (No.417) 193 - 205 December 2010
研究資料(Research material)
原稿受付:平成 22 年 7 月 8 日 Received 8 July 2010 原稿受理:平成 22 年 11 月 29 日 Accepted 29 November 20101) 森林総合研究所関西支所 Kansai Research Center, Forestry and Forest Products Research Institute* 森林総合研究所関西支所 〒 612-0855 京都市伏見区桃山町永井久太郎 68 Kansai Research Center, Forestry and Forest Products
Research Institute (FFPRI), Nagaikyutaro-68, Momoyama, Fushimi, Kyoto, 612-0855 Japan, ; e-mail: [email protected]
はじめに男女群島は長崎県五島列島の南南西約 70 km、鹿児島
県阿久根市の西約 170 km の東シナ海に位置する島嶼群で、男島・クロキ島・寄島・ハナグリ島・女島の 5 島が南北約 10 km にわたって直線状に連なっている (Fig1).男女群島の総面積は約 4.7 km2 にすぎないが、比較的面積の大きい男島と女島では亜熱帯性の植物を含む森林が発達しており、貴重な植物群落として国指定の天然記念物 ( 天然保護区域 ) に、また、国有林野事業においては
男女群島植物群落保護林となっている。鳥類の生息地としての男女群島は、他の陸地から大
きく離れた、捕食者の少ない無人島群であるため、オオミズナギドリ Calonectris leucomelas やウミネコ Larus crassirostris など海鳥の繁殖地として重要な地域であり、国指定男女群島鳥獣保護区 ( 集団繁殖地 ) に指定されている。また、男女群島では、日本列島では記録が希な大陸系の種・亜種を含む多様な渡り鳥が記録されており、朝鮮半島から西日本を経由して東南アジアにいたる南北
AbstractAvian observation records in the Danjo Islands during the 5 short stays and also those reported by
previous studies were listed to reveal the seasonal occurrence pattern of each species. During the survey, 75 species were observed; along with the species reported in previous studies, 179 species have been listed. Among these species, nesting was confirmed in only 6 species, and another 12 species have been observed through the breeding season or have shown some signs of breeding. Because the Danjo Islands are small offshore islands, its breeding bird community lacks some widespread species (e.g., Cettia diphone and Carduelis sinica) but includes some island-specific species (e.g., Erithacus komadori and Locustella pleskei); this has led to the formation of a simple and unique species composition. Many migratory species were constantly recorded during the spring migration period, suggesting that the route crossing these islands was their usual passage and that these were not accidental visits. However, I was unable to evaluate the importance of this offshore route because of a lack of the bird abundance data.
Key words : avifauna, Danjo Islands, East China Sea, island specifics, offshore islet
Avifauna of the Danjo Islands, located in the north-eastern part of the East China Sea.
Shin-Ichi SEKI1)*
要 旨 東シナ海北東部の男女群島でそれぞれ異なる季節に 5 回の鳥類調査を行って観察種を記載するとともに、これまで文献に記載されている記録の整理を行い、男女群島における鳥類の観察記録をリストとしてとりまとめた。現地調査では 75 種が観察され、これまでの記録と併せて 179 種となった。このうち確実な繁殖記録があるのは 6 種のみで、繁殖している可能性のある種を含めても 18 種であった。男女群島は、他の地域とは地理的に隔離されていることに加えて面積が限られているために、島嶼環境に適応したアカヒゲ、ウチヤマセンニュウなどの種が分布する一方で、ウグイスやカワラヒワなど面積の大きな島では広域的に分布する種の一部が欠落し、単純で特異な繁殖鳥類群集が生じたと推測される。渡り鳥については、個体数に関する記録が少ないため、渡りの中継地としてのこの地域の重要性を評価することは困難であった。しかし、春期の調査において高い割合で記録される渡り鳥があり、これらの種では男女群島を経由する渡りのルートを利用する個体が恒常的に存在すると推測された。
キーワード:鳥類相、男女群島、東シナ海、島嶼性の高い種、小面積の離島
男女群島の鳥類
関 伸一 1)*
森林総合研究所研究報告 第9巻4号 , 2010
SEKI S. -I. 194
能性の高い種と渡りなどで一時的に滞在する種の構成について考察した。
調査地と方法(1) 調査地
男女群島の 5 島のうち、比較的面積の大きい男島および女島上部では、海食崖に囲まれた標高 100 m以上の地域が台地状の緩傾斜地となっており、モクタチバナArdisia sieboldii やタブノキ Machilus thunbergii などからなる森林が発達している。他の 3 島はいずれも面積0.25 km2 以下の岩礁で、島のほとんどは草原状の群落に覆われ、樹木の生育地は少ない ( 山口・江島 , 1973)。周囲を流れる暖流の影響を受けて気候は温暖で、九州本土の同緯度地域に比べると年平均気温で約1度高く (17.6℃;外山ら , 1968)、マルバニッケイ Cinnamomum daphnoides、オオタニワタリ Asplenium anitiquum、クワズイモ Alocasia odora、アコウ Ficus superba、ビロウ Livistona chinensis などの亜熱帯性の植物が生育する ( 山口・江島 , 1973)。
(2) 方法2006 年 5 月 5 ~ 7 日に男島東風泊および女島中部・
南部、同年 5 月 27 ~ 28 日に女島全域、2008 年 10 月20 ~ 22 日に男島真浦・東風泊・南風泊、2010 年 6 月7 ~ 9 日に男島南風泊・東風泊・真浦に上陸した際に観察された種について、観察日・観察された島・観察状況を種ごとに記載した。そのほか、九州森林管理局から2009 年 12 月 3 日 9 時 26 分~ 13 時 26 分に女島中部に設置されたICレコーダーの音声記録 4 時間分の提供を受け、鳴き声を聞き取り記載した。これまで記録が少ない種や観察頻度の低い季節の記録、繁殖していると推測される種の記録については、個体数や行動についてもできる限り記述した。
これらの記録と過去の報告書などの記載を整理し、種ごと季節別の記録状況を表にまとめた。過去 17 回既存調査および本研究での 5 回の調査における調査日程、調査地域、調査者、引用文献は Table1 に示す。季節の区分は 3 ~ 5 月を春期、6 ~ 8 月を夏期、9 ~ 11 月を秋期、12 ~ 2 月を冬期とした。また、繁殖に関する具体的な記録 ( 営巣や巣立ち後間もない個体の観察など ) の有無と記録された島をそれぞれ記号で示した。観察された亜種についての記述があるものについては亜種名を付記した。北九州野鳥の会によって行われた 1971 年 4 月 30日~ 5 月 3 日、1972 年 5 月 2 ~ 5 日、および 1975 年 4月 30 日~ 5 月 4 日の調査については北脇 (1988) および北脇ら (1989) と市田 (1978) とで提示されている記録種の間に一部で不整合が認められた。異なる調査参加メンバーの観察種を記載した可能性もあるが、ここでは、当該調査の参加メンバーであった北脇英雄氏への聞き取りをもとに、北脇 (1988) の記録種のみを採用した。なお、文献の採否により、当該種の記録頻度は変化するが、男
の渡りの中継地として重要な地域であることが明らかになっている ( 北脇 , 1988)。それに加えて、近年では東シナ海を横断してユーラシア大陸と日本列島とを行き来する東西の渡りのコースの重要性も示唆されており ( 植田ら , 2009)、男女群島の中継地としての重要性はこれまで考えられていた以上に高い可能性がある。さらに、男女群島は東海大陸棚の上に位置し、九州側の陸棚とは水深 500 m を越す五島海谷および男女海盆によって隔てられており、地史的にも長期間にわたって九州本土とは隔離された状態にあると推測される ( 西村 , 1973)。そのため、繁殖期の陸鳥の種組成は九州本土や五島列島と比べると単純なものとなっている一方で、島嶼環境を選好するカラスバト Columba janthina やウチヤマセンニュウ Locustella pleskei などの種や、対馬海流の影響で温暖であるために琉球列島に分布の中心を持つ種であるアカヒゲ Erithacus komadori が記録される特異な地域となっている ( 関 , 2006)。
男女群島の鳥類については 1970 年代以降断続的に調査が行われ、複数の調査報告書や観察記録などがあるが、それらの散在する記録はこれまで横断的に整理されたことがなかった。そのため、それぞれの種の男女群島で記録の有無、記録頻度やその季節変動などについて検討するには、個別の記録を確認するしかなかった。また、過去の調査は男女群島への上陸が比較的容易な春期に集中しており、この地域の繁殖種に関する情報は不足している。本研究では、2006 年以降に行った春・夏・秋・冬の各季節を含む 5 回の調査における記録を整理するとともに、すでに報告書などに記載されているそれ以前の17 回の上陸調査での観察記録と併せて、男女群島の鳥類観察記録をリストとしてとりまとめ、繁殖している可
図1.調査地の位置と島の配置.Fig.1. Location and configuration of the Danjo Islands.
男女群島Danjo Islands
阿久根Akune
九州Kyushu
五島列島Goto Islands
N30°
N32°
E128° E130°
0 2km
男島O-shima
女島Me-shima
クロキ島Kuroki-jima
寄島Yori-shima
ハナグリ島Hanaguri-jima
真浦Maura
東風泊Kochidomari
南風泊Haedomari
Fig.1. 調査地の位置と島の配置. Location and configuration of the Danjo Islands.
Avifauna of the Danjo Islands, located in the north-eastern part of the East China Sea 195
Bulletin of FFPRI, Vol.9, No.4, 2010
ゴイサギ Nycticorax nycticorax2006.5.7, 女島 ; 2010.6.8, 男島東風泊で若鳥 1 羽 .
ササゴイ Butorides striatus2006.5.6, 男島東風泊 .
アカガシラサギ Ardeola bacchus2006.5.6, 男島東風泊で死亡個体 .
アマサギ Bubulcus ibis2006.5.5, 男島 ; 2006.5.7, 27-28, 女島 ; 2010.6.7, 男島南風泊で死亡個体 .
ダイサギ Egretta alba2006.5.28, 女島 .
チュウサギ E. intermedia2006.5.5, 男島 ; 2006.5.7, 女島 ; 2010.6.8, 男島東風泊・女島 .
コサギ E. garzetta2006.5.7, 女島 ; 2006.5.28, 女島 ; 2008.10.21, 男島東風泊 ; 2010.6.8, 男島東風泊 .
カラシラサギ E. eulophotes2006.5.7, 女島で死亡個体を確認 ( 梶田学氏 , 私信 ).
クロサギ E. sacra2006.5.5, 男島東風泊 ; 2008.10.20, 男島真浦で 1羽.
アオサギ Ardea cinerea2006.5.5-6, 男島東風泊 ; 2006.5.7, 女島 .
コガモ Anas crecca2008.10.21, 男島東風泊で 1 羽 .
ミサゴ Pandion haliaetus2006.5.5-6, 男 島 ; 2006.5.7, 27-28, 女 島 ; 2008.10.20-22, 男島 ; 2010.6.7-9, 男島 . 2010.6.8 の男島東風泊では、つがいと推測される2羽がしばらく一緒に飛んでいるのが見られ、付近の岩棚にある巣で雛1羽を見たとの瀬渡し船船長からの情報があった。
ハチクマ Pernis apivorus2008.10.21, 男島東風泊 .
トビ Milvus migrans2006.5.5-6, 男 島 ; 2006.5.7, 27-28, 女 島 ; 2008.10.20-22, 男島真浦・南風泊 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 ; 2010.6.8-9, 男島 ; 2010.6.8, 女島 .
オジロワシ Haliaeetus albicilla2010.6.7, 男島南風泊 , 若鳥1羽がしばらく岩峰上空を旋回した後に男島の南側に飛去 .
オオタカ Accipiter gentilis2008.10.20-21, 男島真浦・東風泊でいずれも 1 羽 .
ハイタカ A. nisus2008.10.21, 男島東風泊 .
ノスリ Buteo buteo2006.5.5, 男島東風泊 ; 2008.10.21, 男島東風泊 .
ハヤブサ Falco peregrinus
女群島の総記録種数が変化することはなかった。なお、本論文における鳥類の和名および学名とその配列は基本的に日本鳥学会 (2000) にしたがった。
結果(1) 観察種
春・夏・秋・冬の各季節を含む 5 回の調査で観察されたのは以下の 75 種であった。男女群島で新たに記録された 6 種も含まれるが、いずれも日本列島周辺の島嶼でも記録される可能性の高い、広域移動する種であった。また、2006 年5月7日の女島における調査では、これらの種以外に、カンムリカイツブリ属 Podiceps の小型種、マガン属 Anser、タシギ属 Gallinago の死体が観察されたが、損傷が激しく、形態から種を同定することは困難であった ( 梶田学氏 , 私信 )。
オオミズナギドリ Calonectris leucomelas2006.5.5-6, 男 島 ; 2006.5.7, 27-28, 女 島 ; 2008.10.20-22, 男島 ; 2010.6.7-9, 男島 ; 2010.6.7-8, 女島沖 ( 夜間 ).繁殖期のすべての調査において周辺海域では採食中の個体が多く見られ、巣穴付近に新しい糞や羽毛が確認された。夜間は巣穴に戻る成鳥が観察され、島の上空で多数の鳴き声が聞かれる事が多かったが、2010 年 6 月の調査では巣に帰還する個体の鳴き声が日没後にはほとんど聞かれず、夜明け前にまばらに聞かれる程度であった。このため、この時期は、繁殖期の中でも一時的に帰巣個体が希となる産卵直前の時期に相当した可能性がある。いずれの調査でも、口に釣り針が引っかかり釣り糸が樹木にからんだために死亡したと見られる個体が複数確認された。
カツオドリ Sula leucogaster2008.10.20-22, 男島; 2010.6.7-9, 男島・女島・寄島 . 2008 年の調査では男島南風泊の東部と西部、2010年の調査では男島南風泊東部と西部、東風泊東部、黒木島西部、寄島南部の 4 カ所に集団ねぐらが見られた。2008 年に最も個体数の多かった南風泊東部のねぐらから飛び立った個体数は 113 羽、2010年の調査で最も個体数の多かった寄島のねぐらから飛び立った個体数は 93 羽をカウントした ( いずれも写真によりカウント、飛び立たなかった個体と画角外の個体も少なくなかった )。いずれの集合地点も巣を作るほどの岩棚や草本のある場所がほとんどなく、雛の姿が確認されたこともないため、営巣地ではないと推測された。
ミゾゴイ Gorsachius goisagi2006.5.5-6, 男島東風泊 ; 2006.5.7, 女島北部 . いずれもタブ・モクタチバナの優占する森林内で 1 羽ずつ観察された。
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2006.5.5, 男 島 東 風 泊 ; 2006.5.27, 女 島 ; 2008.10.20-22, 男島真浦・東風泊・南風泊 .
チゴハヤブサ F. subbuteo2008.10.21, 男島東風泊 , 1 羽 .
チョウゲンボウ F. tinnunculus2008.10.21, 男島東風泊 , 1 羽 .
シロハラクイナ Amaurornis phoenicurus2006.5.7, 女島中央やせ尾根で 1 羽 .
メダイチドリ Charadrius mongolus2006.5.7, 女島 .
トウネン Calidris ruficollis2006.5.7, 女島 .
ウズラシギ C. acuminata2006.5.7, 女島 .
クサシギ Tringa ochropus2006.5.7, 女島 .
イソシギ Actitis hypoleucos2006.5.7, 女島 ; 2008.10.20, 男島真浦 .
チュウシャクシギ Numenius phaeopus2006.5.7, 女島 .
ヤマシギ Scolopax rusticola2008.10.21, 男島東風泊 , 1 羽 .
ツバメチドリ Glareola maldivarum2006.5.7, 女島ヘリポート上空で 1 羽 ( 小倉豪氏 , 私信 ).
ウミネコ Larus crassirostris2006.5.5-6, 男島 ; 2006.5.7, 女島 ; 2006.5.27-28, 女島 ; 2010.6.7-9, 男島・女島 .2010 年の調査では男女群島全域の沿岸で多数の個体を観察した。女島南岸でコロニーを確認した。6月 9 日 5 時 30 分にコロニーとなっている斜面を撮影した写真では、ウミネコと推測される約 280の白色の物体がカウントされた。
カンムリウミスズメ Synthliboramphus wumizusume2006.5.7, 男島真浦海上で波間を飛翔中の 4 羽以上を観察 .
カラスバト Columba janthina2006.5.5-6, 男島東風泊 ; 2006.5.7, 女島 ; 2006.5.27-28, 女島北部 ; 2008.10.21, 男島真浦 1 羽 ; 2010.6.7-9, 男島南風泊・東風泊・真浦 .目撃頻度は調査時期によって差がある。2010 年にはいずれの調査日にもとりわけ頻繁に観察され、タブノキの結実木で複数個体が観察される例が多かった。各個体が広範囲を飛翔していたので遭遇個体の総数は不明であるが、同時に観察された最大個体数は 7 羽で、2010.6.8 の東風泊上部の森林においてタブノキの結実木で4羽が同時に採食しているのが見られ、別の3カ所で鳴き声が聞かれた。2006.5.27-28 の女島でも多く見られた。
キジバト Streptopelia orientalis
2008.10.21, 男島東風泊 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 .
ジュウイチ Cuculus fugax2006.5.28, 女島北部 .
ツツドリ C. saturatus2006.5.27-28, 女島北部 .
ホトトギス C. poliocephalus2006.5.27-28, 女島 ; 2010.6.7, 男島南風泊でおそらく 1 羽 .
ブッポウソウ Eurystomus orientalis2006.5.28, 女島北部で 1 羽 .
ツバメ Hirundo rustica2006.5.5-6, 男島 ; 2006.5.7, 女島 ; 2006.5.27-28, 女島 .
イワツバメ Delichon urbica2006.5.5-6, 男島 ; 2006.5.7, 女島 .
ツメナガセキレイ Motacilla flava2006.5.7, 女島 ; 2008.10.21-22, 男島東風泊・南風泊 .
キセキレイ M. cinerea2006.5.5-6, 男島 ; 2006.5.7, 女島; 2006.5.27, 女島; 2008.10.20, 男島 ; 2010.6.8, 男島東風泊 .
ハクセキレイ M. alba2006.5.5-6, 男島 ; 2006.5.7, 女島; 2008.10.20, 男島 .
マミジロタヒバリ Anthus novaeseelandiae2006.5.7, 女島ヘリポートで 1 羽 ( 小倉豪氏 , 私信 ).
ビンズイ A. hodgsoni2006.5.7, 女島 .
タヒバリ A. spinoletta2006.5.7, 女島 .
サンショウクイ Pericrocotus divaricatus2006.5.5-6, 男島東風泊 ; 2006.5.7, 女島 ; 2006.5.27-28, 女島 ; 2010.6.8-9, 男島東風泊・真浦 .
ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis2006.5.5-6, 男 島 東 風 泊 ; 2006.5.7, 女 島 ; 2006.5.27-28, 女島 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 .2006.5.27-28 の女島での観察頻度は低く延べ10 羽未満、2010.6.7-9 の男島では全く確認できなかった。繁殖しているかどうかは不明である。
アカモズ Lanius cristatus2006.5.7, 女島で亜種シマアカモズ L. c. lucionensisを標識放鳥 .
アカヒゲ Erithacus komadori2006.5.5-6, 男 島 東 風 泊 ; 2006.5.7, 女 島 北 部 ; 2006.5.27-28, 女島北部 ; 2008.10.20-22, 男島真浦・東風泊・南風泊 ; 2009.12.3, 女島での録音から地鳴きを確認 ; 2010.6.7-9, 男島南風泊・東風泊・真浦の森林内で観察 .2008 年には真浦の 7 カ所および南風泊の 4 カ所で
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鳴き声または姿が確認されたが、確認された個体はいずれも単独であった。2010 年には東風泊北部の 9 カ所、真浦の 5 カ所および南風泊の 2 カ所で鳴き声または姿が確認され、そのうち 2 カ所で雌雄がともに行動しているのが観察され、また、別の 2 カ所では雌が連続的に警戒声を発して同じ地点を飛び回るという巣の付近でよく見られる行動が観察されたが、いずれも巣は発見できなかった。録音から地鳴きが確認された 2009 年 12 月の調査では、女島中部の作業道および男島真浦海岸近くで各 1 個体 ( 性不明 ) が観察され ( 九州森林管理局 , 2010; 中村輝司氏 , 私信 )、初めて冬期の生息が確認された。アカヒゲの繁殖地としては隣接するトカラ列島で、ほぼすべての個体が夏鳥であるのに対して、約 270 km 北西に位置する男女群島で冬期の記録が得られたことは注目に値する。ただし、翌年同時期の女島では全く確認できなかったとの情報がある(中村輝司氏 , 私信)。2006 年の調査におけるアカヒゲの生息状況については関 (2009) に記載されている。
ルリビタキ Tarsiger cyanurus2006.5.7, 女島で羽毛拾得 .
ジョウビタキ Phoenicurus auroreus2008.10.20-22, 男島 ; 2009.12.3, 女島で録音から地鳴きを確認 ( 地鳴きの類似しているルリビタキとの周波数帯の違いをソナグラムにより識別 ).
ノビタキ Saxicola torquata2006.5.7, 女島 .
イソヒヨドリ Monticola solitarius2006.5.5-6, 男島東風泊 ; 2006.5.7, 女島 ; 2006.5.27, 女島 ; 2008.10.21-22, 男島 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 ; 2010.6.7-9, 男島および女島 .2010 年には海岸や岩場などでさえずる個体が多く観察され、2010.6.7 には節足動物をくわえて運び去る雄が見られた。
トラツグミ Zoothera dauma2006.5.5-6, 男島で羽毛拾得 .
クロツグミ Turdus cardis2006.5.5-6, 男島で死体を確認 ( 梶田学氏 , 私信 ).
アカハラ T. chrysolaus200.5.7, 女島 .
シロハラ T. pallidus2009.12.3, 女島での録音から地鳴きを確認 . シロハラに特徴的な地鳴きが複数回記録されていたが、録音に多数記録されていたツグミ類の地鳴きには他の種も含まれていた可能性がある.
ウグイス Cettia diphone2006.5.7, 女 島 で 地 鳴 き の み ; 2008.10.20, 男 島 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 . 2006.5.27-28 と 2010.6.7-9 には全く観察されてお
らず、繁殖しているのかどうか不明である .ウチヤマセンニュウ Locustella pleskei
2010.6.8-9, 男島 .東風泊のモクタチバナ林・タブノキ林の 4 カ所、および、真浦上部のタブノキ林の 1 カ所でさえずりが聞かれ、その内 3 カ所では姿も観察した。いずれも尾根に近い、樹高 4 m 未満の林であった。1970 年および 1972 年に女島でシマセンニュウ類の姿が目撃され、生息環境からウチヤマセンニュウであろうと推測されて以来、男女群島では記録がなかった。
キマユムシクイ Phylloscopus inornatus2006.5.7, 女島 .
センダイムシクイ Ph. coronatus2006.5.6, 男島 .
サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata2006.5.7, 女島南部 .
シジュウカラ Parus major2006.5.6, 男島東風泊で 2 羽 ; 2009.12.3, 女島で録音記録 .2006 年男島では成鳥雌雄がともに行動しており、雄は餌を運んで飛び去った。
メジロ Zosterops japonicus2006.5.5-7, 男 島・ 女 島 ; 2006.5.27-28, 女 島 ; 2008.10.20-22, 男島 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 ; 2010.6.7-9, 男島 .いずれの調査日にも複数地点で鳴き声が聞かれたが、多くはない。春期の調査ではさえずりが聞かれたが、営巣は確認できず、巣立ち雛を含む家族群や成鳥が餌を運ぶ行動なども見られなかった。
シロハラホオジロ Emberiza tristrami2006.5.7, 女島で 1 羽 ( 小倉豪氏 , 私信 ).
コホオアカ E. pusilla2006.5.7, 女島 .
キマユホオジロ E. chrysophrys2006.5.7, 女島 .
アオジ E. spodocephala2006.5.7, 女 島 で 亜 種 シ ベ リ ア ア オ ジ E. s. spodocephala を標識放鳥 ; 2009.12.3, 女島での録音から地鳴きを確認 ( 地鳴きの類似しているミヤマホオジロ E. elegans, クロジ E.variabilis との周波数帯の違いをソナグラムにより識別 ).
アトリ Fringilla montifringilla2008.10.20-21, 男島 ; 2009.12.3, 女島での録音から確認 .
コウライウグイス Oriolus chinensis2006.5.27, 女島灯台付近で 1 羽 .
ハシブトガラス Corvus macrorhynchos2006.5.5-6, 男 島 東 風 泊 ; 2006.5.7, 女 島 ; 2006.5.27-28, 女島 ; 2009.12.3, 女島での録音から
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確認 ; 2010.6.7-9, 男島 .海岸近くでは 10 羽以上の群れが観察される事が多かったが、2010 年 6 月の調査では同時に 3 個体以上を観察したことはなかった。
(2) 鳥類記録のリスト新たな記録と過去の報告の記載を整理した結果、男
女群島で観察された種は 179 種となった (Table2)。北九州野鳥の会 (1971) および柿田 (1973) ではシマセンニュウ Locustella ochotensis の記録があるが、当時はウチヤマセンニュウをシマセンニュウの亜種 L. ochotensis pleskei とする説が広く採用されており ( 日本鳥学会 , 1974)、この種群の確実な同定の根拠となるさえずりはいずれの記録でも確認されていないため、これらの記録がシマセンニュウであったのかウチヤマセンニュウであったのかは明らかではない(柿田 , 1973; 北脇英雄氏 , 私信). 本研究において繁殖期にあたる時期にウチヤマセンニュウの生息が確認されたこと、男女群島がシマセンニュウの典型的生息環境よりはウチヤマセンニュウの生息環境に類似していることから、ここではこれらの記録をウチヤマセンニュウに含めて記載した。また、亜種の分類およびその同定について議論のあるツメナガセキレイおよびハクセキレイでは、日本鳥学会 (2000) で採用されなかった亜種 ( シベリアツメナガセキレイ M. flava plexa およびシベリアハクセキレイ M. alba baicalensis) が複数の文献に含まれていたが、ここでは文献に記載のある亜種名はすべて備考欄に列記した。このほか、文献中にはアオバト属の不明種 Sphenurus sp. の営巣記録と ( 柿田 , 1973)、春期におけるメボソムシクイ属不明種 Phylloscopus sp. の複数の記録 ( 北脇 , 1988) が見られたが、記録リストには含めなかった。コンヒタキ Cinclidium leucurum は 1997 年5 月に 男女群島で捕獲事例があるとされるが ( 日本産鳥類記録委員会 , 2003)、捕獲者や捕獲した島など記録の詳細が確認できなかったため、 ここでは収録しなかった。また、航路上で記録されたアカアシチョウゲンボウ Falco amurensis ( 北脇 , 1988) およびアカエリヒレアシシギ Phalaropus lobatus ( 北脇ら , 1981) も記録に含めなかった。
繁殖記録が確認できたのはオオミズナギドリ、ミサゴ、ウミネコ、カンムリウミスズメ、アカヒゲおよびメジロの 6 種であった。メジロについては文献での繁殖の記載はないが、2003 年 5 月 3 日に抱卵斑の発達した雌1 個体が捕獲された例があったため ( 関 , 未発表 )、確実な繁殖種とした。春期~夏期に、いずれの時期も 9 割以上の調査で記録された種はトビ、カラスバト、キセキレイ、イソヒヨドリ、ハシブトガラスの 5 種であった。
考察(1) 男女群島における繁殖種
男女群島での記録のある 179 種のうち、6 種では文献などで繁殖が確認でき、5 種では確実な繁殖記録はないものの鳥類の一般的な繁殖期にあたる春期~夏期に高頻度で観察され、繁殖している可能性があると推測された。それ以外にも、観察頻度は低かったものの、餌を運ぶ行動や特定地点での継続的なさえずり行動などが観察されたウチヤマセンニュウとシジュウカラでは繁殖の可能性が疑われる。また、春期・夏期ともに記録がある種のうち、クロサギ、イソシギ、サンショウクイ、ヒヨドリ、アカコッコについては男女群島での繁殖の可能性を検討するには情報が不足している。カツオドリ、サギ類については春期と夏期に記録されているが、これらの種の繁殖に特徴的なコロニーが観察されたことはなく、繁殖している可能性は低いと推測された。
このように男女群島で繁殖している可能性のある種は、男女群島の北に位置する五島列島や東に位置する九州と比べて種数が少なく、共通性が低かった。例えば、五島列島では繁殖期に普通に観察される種 ( 鴨川・名切 , 1981) のうちウグイス、ホオジロ Emberiza cioides、カワラヒワ Carduelis sinica などが男女群島では繁殖の可能性が低い種に、ヒヨドリも情報不足の種となっている。一方で、分布が限定され、五島列島では繁殖しないアカヒゲやウチヤマセンニュウは、男女群島では繁殖の可能性が示唆される結果となった。男女群島は、他の地域とは地理的に隔離されていることに加えて、地域内で生息環境の多様性が低いことや台風などによる攪乱の影響が生息地全体におよび易いことなど小面積の離島に特有の選択圧を受ける地域である。そのため、島嶼環境に適応した種が優占する一方で、面積の大きな近隣島嶼では広域的に分布する種の一部が欠落し、周辺地域と比べて特異な繁殖鳥類群集が生じたと推測される。また、男女群島で繁殖するオオミズナギドリ、ウミネコ、カンムリウミスズメの 3 種は主に営巣のためだけに陸地を利用する海鳥で、小面積の離島で繁殖することが多く、これらの種が含まれることも、男女群島の繁殖種の構成を特徴付ける要因となっている。
(2) 男女群島を経由する渡り鳥過去の調査は気象条件が穏やかで、男女群島への上
陸が比較的容易な春期に集中していた (Table1, 2)。そのため、春期に男女群島を経由する種については、比較的多くの記録が得られている。男女群島で記録された 179種のうち、前述の繁殖の可能性のある 18 種 ( 情報不足を含む ) と、冬期に記録されて越冬の可能性がある 5 種 ( ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、アオジ、アトリ ) を除いた 156 種の多くは、この地域を一時的に利用する種であると考えられた。ツバメ属、セキレイ属、ツグミ科、ホオジロ属、ムクドリ属の中には、春期の調査において高い割合で記録される種が含まれており、これらの種では男女群島を経由する渡りのルートを恒常的に利
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Bulletin of FFPRI, Vol.9, No.4, 2010
用する個体がいると推測された。ただし、調査は定期的に行われているわけではなく、また、個体数についての記録も少ないため、渡りの中継地としてのこの地域の重要性を評価することは今後の課題である。
謝辞調査にあたって、九州森林管理局、日本森林技術協会、
山階鳥類研究所、五島市教育委員会、日本野鳥の会長崎県支部、環境省生物多様性センターには格段の便宜を図っていただいた。小倉豪、梶田学、北脇英雄、中村輝司、遠藤晃、川路則友、溝口文男、坂梨仁彦、佐橋憲生、大谷達也、梶本卓也、後藤秀章、中西弘樹、神川建彦、仲村昇、馬田勝義、村上速雄、栗原幸則、岡部海都、廣山幸雄の各氏と海上保安庁女島灯台 ( 当時 ) 職員の方々には現地調査とデータのとりまとめにおいて大変お世話になった。平川浩文氏と匿名の査読者には論文の改訂に際して詳細なご指摘を頂いた。この場を借りて御礼申し上げる。
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森林総合研究所研究報告 第9巻4号 , 2010
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森林総合研究所研究報告 第9巻4号 , 2010
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森林総合研究所研究報告 第9巻4号 , 2010
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Avifauna of the Danjo Islands, located in the north-eastern part of the East China Sea 205
Bulletin of FFPRI, Vol.9, No.4, 2010
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