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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド

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AWS 料金計算ツールユーザーガイド

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド

AWS 料金計算ツール: ユーザーガイドCopyright © 2020 Amazon Web Services, Inc. and/or its affiliates. All rights reserved.

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド

Table of ContentsAWS 料金計算ツール とは ................................................................................................................... 1

AWS 料金計算ツール へのアクセス ............................................................................................... 1AWS 料金計算ツール を使用するための前提条件 ............................................................................ 1AWS 料金計算ツール のリージョン ............................................................................................... 1AWS 料金計算ツール の価格 ........................................................................................................ 2

開始方法 ............................................................................................................................................ 3見積りについて .......................................................................................................................... 3

タスク ............................................................................................................................... 3前提条件 .................................................................................................................................... 3ステップ 1: 見積りを作成する ...................................................................................................... 3ステップ 2: (オプション) グループを追加する ................................................................................. 4ステップ 3: サービスを追加して設定する ....................................................................................... 4

見積りの作成 ..................................................................................................................................... 6見積りの表示 ............................................................................................................................. 6

見積り内での移動 ............................................................................................................... 6計算の表示 ........................................................................................................................ 6

見積りを作成するためのベストプラクティス .................................................................................. 7グループの使用 .......................................................................................................................... 7Amazon EC2 見積りの作成 .......................................................................................................... 7

クイック見積り .................................................................................................................. 8詳細見積り ....................................................................................................................... 10

見積りの保存と共有 .......................................................................................................................... 16見積りリンクの作成 .................................................................................................................. 16更新された見積り用の新しいリンクの作成 .................................................................................... 16既存の見積り用の新しいリンクの作成 .......................................................................................... 16

見積りのエクスポート ....................................................................................................................... 18セキュリティ .................................................................................................................................... 19

データ保護 ............................................................................................................................... 19コンプライアンス検証 ............................................................................................................... 19

リソース .......................................................................................................................................... 21サービス固有のリソース ............................................................................................................ 21一般的な AWS リソース ............................................................................................................ 21

ドキュメント履歴 .............................................................................................................................. 22AWS の用語集 .................................................................................................................................. 23

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドAWS 料金計算ツール へのアクセス

AWS 料金計算ツール とはAWS 料金計算ツール では、AWS のサービスを調べたり、AWS のユースケースのコストを見積もりを行うことができます。ソリューションを構築する前にソリューションをモデル化して、見積もりの背後にある価格ポイントと計算を調査し、ニーズに合った利用可能なインスタンスタイプと契約条件を見つけることができます。そのため、AWS の使用に関して、十分な知識に基づいて意思決定することができます。AWS コストと使用状況に関する計画を立てるか、インスタンスとサービスの新しいセットをセットアップすることができます。

AWS 料金計算ツール は、これまで一度も AWS を使用したことがないユーザーや、AWS の使用を再編成または拡張を検討するユーザーのいずれにとっても有益です。AWS 料金計算ツール を使用する上で、クラウドや AWS に関する経験は必要ありません。

AWS 料金計算ツール へのアクセスAWS 料金計算ツール は、https://calculator.aws/#/ でコンソールインターフェイスのみを提供します。APIは提供されていません。

AWS 料金計算ツール を使用するための前提条件AWS 料金計算ツール を使用するために AWS アカウントは不要であり、AWS の深い知識も不要です。

最良の結果を得るには、見積りを開始する前に、どのように AWS を使用するかについて計画を立てることをお勧めします。たとえば、見積りの明細をコストセンター別、AWS で実行している製品別、またはリージョンのスタック別にまとめるかどうかを決定します。

AWS 料金計算ツール のリージョンAWS 料金計算ツール は、以下のリージョンで利用できます。

リージョン名 リージョン

米国東部 (バージニア北部) リージョン region-us-east-1

米国東部 (オハイオ) リージョン region-us-east-2

米国西部 (北カリフォルニア) リージョン region-us-west-1

米国西部 (オレゴン) リージョン region-us-west-2

アジアパシフィック (ムンバイ) リージョン region-ap-south-1

アジアパシフィック (東京) リージョン region-ap-northeast-1

アジアパシフィック (ソウル) リージョン region-ap-northeast-2

アジアパシフィック (大阪: ローカル) リージョン region-ap-northeast-3

アジアパシフィック (シンガポール) リージョン region-ap-southeast-1

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドAWS 料金計算ツール の価格

リージョン名 リージョン

アジアパシフィック (シドニー) リージョン region-ap-southeast-2

カナダ (中部) リージョン region-ca-central-1

欧州 (アイルランド) リージョン region-eu-west-1

欧州 (フランクフルト) リージョン region-eu-central-1

欧州 (ロンドン) リージョン region-eu-west-2

欧州 (パリ) リージョン region-eu-west-3

南米 (サンパウロ) リージョン region-sa-east-1

AWS 料金計算ツール の価格AWS 料金計算ツール の使用は無料です。AWS の料金および請求金額を見積もることはできますが、この金額には、この料金や請求金額に適用される可能性のある税金は含まれていません。AWS 料金計算ツールでは、参考用に料金詳細を提供しています。マーケティングページの価格が AWS 料金計算ツール で使用されている価格と異なる場合、AWS ではマーケティングページの価格を優先します。AWS サービスの料金詳細については、「クラウドサービス料金」を参照してください。

AWS 料金計算ツール で見積りに使用する価格は、AWS Price List API に基づいています。AWS Price ListAPI の詳細については、AWS Billing and Cost Management ユーザーガイド の「AWS Price List API の使用」を参照してください。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド見積りについて

開始方法開始方法の章では、AWS 料金計算ツール を使用したタスクを順を追って説明しており、AWS 料金計算ツール の機能に対する理解を深めます。次の例では、Amazon EC2 [Quick estimate (クイック見積り)]オプションを使用して Amazon EC2 インスタンスの見積りを取得する手順を示します。この AmazonEC2 クイック見積りでは、Amazon EC2 インスタンスを見積りに追加することができます。さまざまなAmazon EC2 オプションを詳しく検討する必要はありません。そのため、すべての Amazon EC2 インスタンスタイプの技術的な詳細を把握しなくても、見積りを取得することができます。

トピック• 見積りについて (p. 3)• 前提条件 (p. 3)• ステップ 1: 見積りを作成する (p. 3)• ステップ 2: (オプション) グループを追加する (p. 4)• ステップ 3: サービスを追加して設定する (p. 4)

見積りについて見積りを生成するときは、見積りに直接サービスを追加するか、グループを作成してサービスをグループに追加できます。

このガイドでは、小規模なプログラムの実行やウェブサイトのホストなどのタスクの実行に使用できるAmazon EC2 インスタンスを使用してグループをセットアップする方法について説明します。

タスクこのチュートリアルを完了するには、次のタスクを実行します。

1. ステップ 1: 見積りを作成する (p. 3)2. ステップ 2: (オプション) グループを追加する (p. 4)3. ステップ 3: サービスを追加して設定する (p. 4)

前提条件このチュートリアルでは、初期設定は必要ありません。この手順では、AWS アカウントやコミットは不要です。

ステップ 1: 見積りを作成する見積りの生成を開始するには、見積りを作成し、見積りをリージョンに割り当てます。

見積りを作成するには

1. https://calculator.aws/#/ で AWS 料金計算ツール を開きます。2. [Create estimate (見積りの作成)] を選択します。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドステップ 2: (オプション) グループを追加する

3. [Select service (サービスの選択)] ページで、目的のサービスを見つけて、[Configure (設定)] を選択します。

4. [Region (リージョン)] を選択します。5. [Service settings (サービス設定)] セクションに設定を入力します。6. [Add to my estimate (見積りへの追加)] を選択します。

ステップ 2: (オプション) グループを追加するグループを使用すると、サービスをまとめて整理できます。各グループには 1 つ以上のサービスを追加できます。グループを使用して、コストセンター、サービススタック、製品アーキテクチャ、クライアントなど、さまざまな方法で見積もりをまとめることができます。

Note

リージョンドロップダウンメニューを使用して、サービスレベルで各サービスのリージョンをカスタマイズできます。グループレベルでリージョンを変更することはできません。サービスのリージョンのカスタマイズの詳細については、「ステップ 3: サービスを追加して設定する (p. 4)」を参照してください。

グループを見積りに追加するには

1. グループを作成するには、右上のヘッダーで [Add group (グループの追加)] を選択します。2. [Group name (グループ名)] に、My service group と入力します。3. [Add Group (グループの追加)] を選択します。

ステップ 3: サービスを追加して設定する見積りと (オプションで) グループを作成したら、見積りにサービスを追加して設定し、見積りコストを生成します。グループを作成していない場合は、[My service group (サービスグループ)] ビューの代わりに[My estimate (自分の見積り)] ビューを使用します。次の手順のその他はすべて同じままです。

この例では、Amazon EC2 [Quick estimate (クイック見積り)] オプションを使用して Amazon EC2 を追加します。

見積りにサービスを追加して設定するには

1. [My estimate (自分の見積り)] ページで、[Add service (サービスの追加)] を選択します。これにより、見積りに追加できるサービスのページが表示されます。

2. [Add service (サービスの追加)] ページで [Amazon EC2] を選択し、右上のヘッダーで [Configure (設定)] を選択します。これで、Amazon EC2 がグループに追加され、[Quick estimate (クイック見積り)]ビューが表示されます。ここで、Amazon EC2 インスタンスの必要項目を設定できます。

[Quick estimate (クリック見積り)] ビューには、デフォルト値が事前にロードされているため、一切の情報を追加または変更することなく最初の見積りを出力できます。以下のパラメータの値は変更するか、該当する場合はデフォルト値をそのまま使用できます。

• サービス対象• オペレーティングシステム• Amazon EC2 インスタンスの数• Amazon EC2 インスタンスの検索オプション• 料金モデル• 予約期間

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドステップ 3: サービスを追加して設定する

• 支払いオプション• ストレージボリューム• ストレージ量

3. [Add to my estimate (見積りへの追加)] を選択します。

これにより、選択したパラメータがある Amazon EC2 インスタンスが、ステップ 1 で作成したグループに追加され、[My estimate (自分の見積り)] ページに戻ります。サービスセクションには、追加したサービスの見積りが表示されます。

[My service group (サービスグループ)] ページには、選択したデフォルトインスタンスの推定コストが表示されます。サービスセクションには、サービス名と、各サービスに対して指定したリージョンが一覧表示されます。同じサービスに対して、異なるリージョンで複数の見積りを作成して、価格差を比較することができます。この見積もりは、概算です。AWS の料金は、アカウントの実際の AWS 使用状況によって算出されます。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド見積りの表示

見積りの作成サービスを見積りに直接追加することも、1 つ以上のグループに追加して、そのサービスの見積りを取得することもできます。

見積りを生成するには、見積りを作成し、サービスまたはグループとサービスを見積りに追加します。AWS 料金計算ツール は、見積全体のコスト見積り、見積りに含まれる個々のグループのコスト見積りなど、複数の見積りを提供します。

グループはオプションですが、便利です。これにより、複数のリージョンを見積りに追加したり、コストセンター、チーム、製品などさまざまな方法で見積りを整理したりできます。

Note

AWS は、一部の AWS のサービスを無料で試すことができる、無料利用枠を提供しています。無料利用枠では、特定のインスタンスまたは使用量のみが対象になり、期間が限定されます。AWS料金計算ツール にはデフォルトで無期限の無料利用枠が含まれますが、お客様が無料利用枠を使用していないこと、および見積りに有効期限のある無料利用枠が含まれていないことが前提となります。

見積りの表示見積りは複数のセクションに分かれています。ページの上部には見積りがあり、これが最初の 12 か月の合計額、前払い合計額、月次合計額の明細に分けられます。最初の 12 か月間の合計は、現在のグループと現在のグループのサービスとグループすべての合計見積りであり、前払い見積りと月次見積りを組み合わせたものです。前払いおよび月次の見積り額は、AWS スタックのセットアップに伴う推定の前払い額とAWS スタックの実行に伴う毎月の支払い額です。

グループ内で、各サービスの推定コストを確認できます。AWS のセットアップを構築するためにさまざまな総価格の見積りを比較する場合は、セットアップのバリエーションごとに異なるグループを使用し、異なるセットアップ間で見積りを比較できます。

すべてのグループの完全な見積りを表示するには、見積りに移動します。詳細については、「見積り内での移動 (p. 6)」を参照してください。

見積り内での移動グループ内にグループを作成すると、ページの左側に [Organization (組織)] セクションが表示されます。[Organization (組織)] セクションでは、複数レベルの見積りの位置を確認できます。常に上部に見積り、現在のグループの親 (見積りである場合があります)、現在のグループ、および現在のグループに含まれるすべての子グループが表示されます。表示されているグループを選択することで、任意のグループに移動できます。現在のグループが 3 レベル以上の深さであれば、[...] は、見積りと現在のグループの親グループ間のグループを置き換えます。

計算の表示見積りにサービスを追加し、パラメータを選択すると、AWS 料金計算ツール で見積りの作成に使用する計算を表示できます。正確な計算を確認するには、[Show calculation (計算の表示)] を選択します。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド見積りを作成するためのベストプラクティス

見積りを作成するためのベストプラクティス見積りを最大限に活かすには、基本的な要件を把握しておく必要があります。たとえば、Amazon ElasticCompute Cloud (Amazon EC2) を試す場合、必要なオペレーティングシステム、メモリ要件、I/O 容量などがわかれば役立ちます。また、ストレージが必要かどうかも決定する必要があります。たとえば、データベースを実行するかどうか、どれくらいの期間にわたってサーバーを実行するかなどを決めます。ただし、これらの決定は、見積りの作成前に行う必要はありません。お客様のユースケースと予算に最適なオプションを確認するためにサービス設定とパラメータを満足のいくまで試すことができます。

また、見積りをどのように整理するかを検討することをお勧めします。詳細については、「グループの使用 (p. 7)」を参照してください。

グループの使用AWS の見積もりは、定義したグループに整理できます。グループは、会社の組織構造を反映できます。たとえば、コストセンター別に見積りを示したり、製品スタックや製品アーキテクチャ別などの組織構成を反映したりできます。たとえば、AWS のセットアップを構築するためにさまざまな総価格の見積りを比較する場合は、セットアップのバリエーションごとに異なるグループを使用し、異なるセットアップ間で見積りを比較できます。ウェブサイトの運営の見積りを 1 つ作成し、Machine Learning プロセスの実行に関する別の見積りを作成して、両方の AWS 使用量を合算した見積りを確認できます。

AWS 料金計算ツール は AWS リージョン別の見積りを提供します。複数のリージョンの見積りを作成するには、リージョン別のグループを作成する必要があります。たとえば、サーバーの実行コストを 米国東部(バージニア北部) (us-east-1) と アジアパシフィック (ソウル) (ap-northeast-2) の 2 つの異なる場所間で比較するとします。この場合は、1 つのグループで 米国東部(バージニア北部) (us-east-1) の見積りを作成し、別のグループで アジアパシフィック (ソウル) (ap-northeast-2) の見積りを作成して、2 つの見積りを比較します。

Note

グループにサービスを追加後は、グループのリージョンを変更できません。リージョンを変更するには、グループを作成して、これを編集します。グループを編集したら、このリージョンのサービスを追加できます。

グループをリージョンに割り当てるには

次の手順を使用して、グループをリージョンに割り当てます。

1. https://calculator.aws/#/ で AWS 料金計算ツール を開きます。2. リージョンに割り当てるグループの [Action (アクション)] で、[Edit (編集)] を選択します。3. このグループを割り当てるリージョンを選択します。4. [Save] を選択します。

Amazon EC2 見積りの作成Amazon EC2 の見積りを作成するには、クイック見積りパスと詳細見積りパスという 2 つの方法があります。クイック見積りパスでは、すばやく概算見積りを行います。詳細見積りパスでは、より詳細な見積りを行います。ワークロード、データ転送コスト、追加のストレージオプションなど、一般的なインスタンス要件よりも詳細な項目を反映します。

クイック見積りパスと詳細見積りパスには、異なる情報が必要ですが、グループレベルでは結果が同じになります。つまり、両方のパスを使用して、同じグループの Amazon EC2 を設定することができます。ク

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドクイック見積り

イックパスとアドバンストパスを切り替えることもできます。AWS の使用プランで、どの Amazon EC2インスタンスが必要か明確にわかる部分がある反面、詳細が不明な部分があるとします。このような場合でも、両方のケースをカバーする見積りを作成できます。

Note

クイックパスとアドバンストパスを切り替えると、クイックパスのみを使用した場合よりも見積もりが高くなる可能性があります。アドバンストパスは、デフォルト設定として、クイックパスに引き継いで見積もりを引き上げることができます。

たとえば、Márcia は Amazon EBS スナップショットを毎時間作成する Amazon EC2 インスタンスが必要であるとします。また、スナップショットの要件がより柔軟な Amazon EC2 インスタンスがいくつか必要であることもわかっています。ただし、より柔軟なインスタンスに要する時間数はわかりません。クイック見積りパスでは、時間単位のスナップショット要件がなくて、必要な時間数が不明な Amazon EC2インスタンスの見積りを作成できます。詳細見積りパスでは、時間単位のスナップショット要件があるAmazon EC2 インスタンスの見積りを作成できます。

トピック• クイック見積り (p. 8)• 詳細見積り (p. 10)

クイック見積りクイック見積りパスは、最小限の情報とパラメータを使用して概算見積りを行います。これにより、AWSの使用プランの詳細の一部または多くが不明な場合でも、AWS の料金を大まかに把握できます。

各パラメータにはデフォルト設定があるため、特定のパラメータの詳細がわからなくても、見積りを作成できます。

クイック見積りパスには、以下のセクションとパラメータがあります。

• Amazon EC2 の仕様 (p. 8)• 料金戦略 (p. 9)• Amazon EBS (p. 9)

Amazon EC2 の仕様これらの設定は、AWS 料金計算ツール で見積りの作成に使用する Amazon EC2 インスタンスを決定します。

オペレーティングシステムの選択

オペレーティングシステム (OS) のデフォルト値は Linux です。EC2 インスタンスの数

デフォルト値は 1 です。このデフォルト値が AWS 料金計算ツール で使用されるのは、必要最小限の数と考えられるためです。

インスタンスごとの要件の入力

インスタンスを見つけるには、最小要件または名前で検索できます。最小要件は、必要なインスタンスの仕様がわかっている場合に、最も役立ちます。インスタンス名は、インスタンスファミリーやインスタンスの必要サイズがわかっている場合により役立ちます。たとえば、4 つの vCPU と 16 GB のメモリを最小要件とするインスタンスを検索したり、t2 またはミディアムインスタンスを検索したりできます。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドクイック見積り

インスタンスの要件で検索する場合は、複数のデフォルト値があります。vCPU のデフォルト値は 4 で、メモリのデフォルト値は 16 (GB) です。これらは汎用処理を行うための最小要件であるため、AWS 料金計算ツール でデフォルト値として使用されています。

インスタンス名

インスタンスを見つけるには、最小要件または名前で検索できます。最小要件は、必要なインスタンスの仕様がわかっている場合に、最も役立ちます。インスタンス名は、インスタンスファミリーやインスタンスの必要サイズがわかっている場合により役立ちます。たとえば、4 つの vCPU と 16 GB のメモリを最小要件とするインスタンスを検索したり、t2 またはミディアムインスタンスを検索したりできます。

インスタンス名のデフォルト値はないため、AWS 料金計算ツール では利用可能なインスタンスの中から、最も安価なオプションを検索します (これは時間の経過とともに変わる可能性があります)。

使用可能な Amazon EC2 インスタンスファミリーについては、「インスタンスタイプ (p. 11)」を参照してください。

料金戦略これらの設定は AWS 料金計算ツール で見積りの作成に使用する料金戦略を決定します。

料金モデル

料金モデルは、従量料金制のインスタンスまたは先行予約可能なインスタンスを検索するかどうかを決定します。インスタンスの予約は、インスタンスの従量料金とは異なります。リザーブドインスタンス (RI) の支払いオプションについては、「支払いオプション (p. 9)」を参照してください。

デフォルト値はスタンダードリザーブドインスタンスです。このデフォルト値を AWS 料金計算ツール で使用するのは、これが Amazon EC2 の購入方法として最も一般的であり、ほとんどのユースケースで最も高い柔軟性と割引率を得られるためです。

契約条件

RI を予約すると、契約期間に応じた予約が購入されます。契約期間は 1 年または 3 年を選択できます。

デフォルト値は 1 年です。このデフォルト値を AWS 料金計算ツール で使用するのは、AWS を試す最も安価なオプションだからです。

支払いオプション

RI の場合、支払いオプションは予約の支払い時期を決定します。予約の全額を前払いできます。高額の一括払いとなりますが、毎月の支払いは不要になります。RI の料金を一部前払いと月払いにすることができます。前払い料金は減りますが、月払い料金が発生します。前払いなしの支払いも可能です。この場合は、月払いのみとなります。全額前払いでは最高の割引率を利用できます。一部前払いと前払いなしでは、料金を長期間に分散できます。

支払いオプションのデフォルト値は前払いなしです。このデフォルト値を AWS 料金計算ツール で使用するのは、開始時の料金負担が最も少ないためです。

Amazon EBSこれらの設定は、AWS 料金計算ツール で見積りの作成に使用する Amazon EBS 設定を決定します。Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) は、Amazon EC2 インスタンスに接続できるストレージのタイプです。これにより、インスタンスのバックアップ、ブートボリュームの作成、インスタンスでのデータベースの実行などの作業を行うことができます。Amazon EBS の使用の詳細については、「Amazon Elastic Block Store のドキュメント」を参照してください。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド詳細見積り

ストレージボリューム

ストレージボリュームは、Amazon EBS がインスタンスに割り当てるストレージの種類を決定します。種類に応じて機能は異なります。ブートボリュームやバックアップなどのユースケースに応じて、効率の高い I/O、高速な計算機能、低速で安価なオプションなどを選択できます。

デフォルト値は汎用 SSD です。このデフォルト値を AWS 料金計算ツール で使用するのは、I/O とストレージの両方に優れている一方、安価であるためです。

ストレージ容量

ストレージ容量は、Amazon EBS ボリュームのストレージ容量を決定します。

デフォルト値は 30 GB です。このデフォルト値を AWS 料金計算ツール で使用するのは、適切なストレージ容量を妥当な料金で利用できるためです。

詳細見積り詳細見積りパスは、より正確な推定、見積り作成時のより柔軟なパラメータ設定、見積りの微調整を行うように設計されています。クイック見積りパスで作成する見積りよりも、Amazon EC2 のニーズと要件をより詳細に把握していることが要求されます。

詳細見積りパスは、ワークロード、データ転送コスト、追加のストレージオプションなど、一般的なインスタンス要件よりも詳細な項目を反映する必要がある場合に使用します。たとえば、月曜日にトラフィックが集中し、他の曜日のトラフィックが比較的少ない場合、このワークロードを反映した見積りが必要です。

詳細見積りパスには、以下のセクションとパラメータがあります。

• オペレーティングシステム (p. 10)• インスタンスタイプ (p. 11)• ワークロード (p. 11)• 料金 (p. 11)• データ転送 (p. 14)• メモリ (ブロックストレージ) (p. 14)

オペレーティングシステムこの設定は、Amazon EC2 インスタンスの OS です。AWS 料金計算ツール では見積りを作成する際に、選択した OS と一致する Amazon マシンイメージ (AMI) を使用します。ニーズに最も合致した OS を選択します。

Linux

AWS 料金計算ツール は、標準の Linux AMI を使用して見積りを作成します。Linux SQL

AWS 料金計算ツール は、Linux SQL AMI を使用して見積りを作成します。Red Hat Enterprise Linux

AWS 料金計算ツール は、Red Hat Enterprise Linux AMI を使用して見積りを作成します。SUSE Linux Enterprise Server

AWS 料金計算ツール は、SUSE Linux Enterprise AMI を使用して見積りを作成します。Windows Server

AWS 料金計算ツール は、標準の Windows Server AMI を使用して見積りを作成します。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド詳細見積り

Windows Server Bring Your Own License

AWS 料金計算ツール は、ライセンス料金を含めずに見積りを作成します。Windows Server with SQL Server Enterprise

AWS 料金計算ツール は、Windows Server with SQL server Enterprise AMI を使用して見積りを作成します。

Windows Server with SQL Server Standard

AWS 料金計算ツール は、Windows Server with SQL Server Standard AMI を使用して見積りを作成します。

Windows Server with SQL Server Web

AWS 料金計算ツール は、Windows Server with SQL Server Web AMI を使用して見積りを作成します。

インスタンスタイプAWS 料金計算ツール は、すべての利用可能なインスタンスタイプを一覧表示します。AWS 料金計算ツール の起動時にはデフォルトインスタンスタイプの t2.xlarge が選択されます。検索バーを使用して列名でインスタンスリストを絞り込むことができます。絞り込みに使用する列を選択しない場合、AWS 料金計算ツール はデフォルトで [API name (API 名)] 列を使用します。

利用可能なインスタンスタイプの料金の詳細については、「Amazon EC2 料金表」ページを参照してください。

ワークロードワークロードは、Amazon EC2 の使用状況と一致する使用パターンです。使用状況と密接に一致するワークロードを選択し、RI とオンデマンドインスタンスを最適に組み合わせて使用状況に対応することで、オンデマンドおよび未使用 RI 時間の購入数が減ります。見積りには、複数のワークロードを定義できます。

安定した使用

このワークロードは、トラフィックのログをウェブサイトに記録したり、プロセスをバックグラウンドで実行したりするなど、安定した予測可能な負荷を持つユースケースに最適です。

日次スパイク

このワークロードは、深夜に実行される複数のジョブや早朝ニュースのスパイクなど、1 日 1 回のピークがある使用パターンに最適です。

週次スパイク

このワークロードは、週 1 回投稿するブログや週 1 回放映するテレビ番組など、週 1 回のピークがあるパターンに最適です。

月次スパイク

このワークロードは、毎月の請求、給与支払い、報告など、月 1 回のスパイクがあるトラフィックに最適です。

料金AWS 料金計算ツール のアドバンスト見積りパスは、Amazon EC2 インスタンスの料金モデルとして、コスト最適化、オンデマンド、リザーブドの 3 つを提供しています。コスト最適化は、オンデマンドインスタンスと RI を組み合わせた最も安価なオプションです。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド詳細見積り

料金モデル

料金モデルは、従量料金制のインスタンスまたは先行予約可能なインスタンスを探すかどうかを決定します。インスタンスの予約は、インスタンスの使用とは異なります。

コスト最適化

料金モデルのデフォルト値はコスト最適化です。AWS 料金計算ツール でコスト最適化をデフォルト値として使用する理由は、オンデマンドインスタンスと RI 間のバランスをもたらすためです。つまり、AWS 料金計算ツール では、必要以上の RI 時間を購入することなく、RI でカバーされないピークトラフィック期間にも対応できるような見積りを作成しようとします。AWS 料金計算ツール は、オンデマンドインスタンスとリザーブドインスタンスの使用率と価格の間の損益分岐点を決定することによってこれを行います。たとえば、RI で 33% の割引が得られる場合、67% 未満の利用率の RIは十分に活用されないため、オンデマンドインスタンスの方が費用対効果が高くなります。

たとえば、日々のトラフィックに対応するには 2 つの RI のみで十分ですが、週 1 回 4 つのインスタンスを必要とするトラフィック期間があるとします。この場合、AWS 料金計算ツール では、週全体にわたって使用する 2 つのインスタンスを購入し、ピークトラフィックにはオンデマンドインスタンスで対応するという見積りを作成します。これにより、通常のトラフィックには RI 割引を利用できます。さらに 2 つのリザーブドインスタンスを追加した場合は、ほとんど使用されることなく料金だけを支払うことになりますが、これを避けることができます。

オンデマンド

オンデマンドインスタンスでは、長期間の契約なしに、時間単位または秒単位 (最小は 60 秒) で、インスタンスのコンピューティング性能に対して支払うことができます。つまり、あまり使用しないインスタンスの計画、購入、維持は不要です。

たとえば、友だちにプログラムをデモするとします。プログラムを長く実行する必要はありませんが、ローカルコンピュータでは負荷を処理できません。この場合、オンデマンドインスタンスを使用してプログラムを実演できます。ただし、終了後はサーバーに対する支払いを心配する必要がありません。

リザーブド

RI は、オンデマンドインスタンスの料金から割引された料金となり、1 年または 3 年の契約で購入できます。RI のタイプに応じて、アベイラビリティーゾーン、インスタンスサイズ、およびネットワークタイプ、インスタンスファミリー、オペレーティングシステム、テナンシーを変更できます。これにより、長期間使用するインスタンスの支払い額を削減できます。

たとえば、ウェブサイトを運営するとします。ウェブサイトがダウンすることはほとんどなく、サーバーは常に実行されます。この場合は、予約を購入し、RI でウェブサイトを運営できます。

ハードウェア専有

ハードウェア専有インスタンスは、オンデマンドインスタンスとリザーブドインスタンスで利用できます。時間単位の通常使用料と時間単位のリージョン料金を支払います。ハードウェア専有インスタンスは、一人のお客様専用のハードウェアの VPC で実行されます。ハードウェア専有インスタンスは、他の AWS アカウントに属するインスタンスとは、ホストハードウェアレベルで物理的に分離されています。

たとえば、サーバーにバインドされたソフトウェアライセンスでサーバーを実行するとします。ハードウェア専有インスタンスでは、ライセンスを特定のインスタンスにバインドして、企業のコンプライアンスや規制の要件を満たすことができます。

契約条件

RI の購入時に、RI の期間全体に対して一括前払い、月払い、またはこの 2 つのオプションの組み合わせで支払うことに同意します。契約期間は 1 年または 3 年です。一括前払いは、1 度に支払う額は大きくても、全体としては安上がりです。月払いでは、複数の請求期間に料金を分散させることができます。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド詳細見積り

契約なし

「契約なし」とは、RI の代わりにオンデマンドインスタンスを使用することを意味します。前払い料金や月払い料金はなく、使用した分のみを支払います。ただし、RI を購入した場合の割引料金の代わりに、全額を支払うことになります。

1 年前払いなし

1 年前払いなしの条件では、1 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金はありませんが、月次料金を支払います。

1 年の一部前払い

1 年の一部前払い条件では、1 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金を支払い、月次料金も支払います。つまり、前払い料金は前払いなし条件よりも高くなりますが、月次料金は低くなり、前払いなし RI よりも全体の支払い料金が低くなります。

1 年前払いなし - コンバーティブルリザーブドインスタンス

1 年前払いなしの条件では、1 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金はありませんが、月次料金を支払います。コンバーティブル RI の場合、RI 契約期間にわたってコンバーティブル RI のインスタンスファミリー、オペレーティングシステム、またはテナンシーを変更できます。

1 年の一部前払い - コンバーティブルリザーブドインスタンス

1 年の一部前払い条件では、1 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金を支払い、月次料金も支払います。つまり、前払い料金は前払いなし条件よりも高くなりますが、月次料金は低くなり、前払いなし RI よりも全体の支払い料金が低くなります。コンバーティブル RI の場合、RI 契約期間にわたってコンバーティブル RI のインスタンスファミリー、オペレーティングシステム、またはテナンシーを変更できます。

1 年全額前払い - コンバーティブルリザーブドインスタンス

1 年全額前払い条件では、1 年間 RI を購入することに同意します。月次料金はありません。RI の購入時に全額を支払います。コンバーティブル RI の場合、RI 契約期間にわたってコンバーティブル RI のインスタンスファミリー、オペレーティングシステム、またはテナンシーを変更できます。

3 年前払いなし

3 年前払いなしの条件では、3 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金はありませんが、月次料金を支払います。

3 年の一部前払い

3 年の一部前払い条件では、3 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金を支払い、月次料金も支払います。つまり、前払い料金は前払いなし条件よりも高くなりますが、月次料金は低くなり、前払いなし RI よりも全体の支払い料金が低くなります。

3 年全額前払い

3 年全額前払い条件では、3 年間 RI を購入することに同意します。月次料金はありません。RI の購入時に全額を支払います。

3 年前払いなし - コンバーティブルリザーブドインスタンス

3 年前払いなしの条件では、3 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金はありませんが、月次料金を支払います。コンバーティブル RI の場合、RI 契約期間にわたってコンバーティブル RI のインスタンスファミリー、オペレーティングシステム、またはテナンシーを変更できます。

3 年の一部前払い - コンバーティブルリザーブドインスタンス

3 年の一部前払い条件では、3 年間 RI を購入することに同意します。前払い料金を支払い、月次料金も支払います。つまり、前払い料金は前払いなし条件よりも高くなりますが、月次料金は低くなり、前払いなし RI よりも全体の支払い料金が低くなります。コンバーティブル RI の場合、RI 契約期間にわたってコンバーティブル RI のインスタンスファミリー、オペレーティングシステム、またはテナンシーを変更できます。

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3 年全額前払い - コンバーティブルリザーブドインスタンス

3 年全額前払い条件では、3 年間 RI を購入することに同意します。月次料金はありません。RI の購入時に全額を支払います。コンバーティブル RI の場合、RI 契約期間にわたってコンバーティブル RI のインスタンスファミリー、オペレーティングシステム、またはテナンシーを変更できます。

データ転送Amazon EC2 との間でデータを転送することで追加の料金が発生する場合があります。毎月のデータのアップロード/ダウンロード量を推定できる場合は、これらのコストを見積りに追加できます。詳細については、「オンデマンド料金」ページの「データ転送」セクションを参照してください。

メモリ (ブロックストレージ)インスタンスにアタッチされているストレージの見積りや、インスタンスのスナップショットの見積りを追加できます。ストレージをインスタンスにアタッチすると、インスタンスでのデータベースの実行、ログの保存、またはブートボリュームの作成を行うことができます。スナップショットでは、データのバックアップをインスタンスに作成し、通常のスナップショットの見積りをメインの見積りに追加できます。

Amazon EBS 見積りの作成

ポイントインタイムスナップショットを作成することで、Amazon EBS ボリュームのデータを AmazonSimple Storage Service (Amazon S3) にバックアップできます。スナップショットは増分バックアップです。つまり、最後にスナップショットを作成した時点から、デバイスで変更されたブロックだけが保存されます。これにより、スナップショットを作成するのに要する時間が最小限に抑えられ、データを複製しないことで、ストレージ料金が節約されます。スナップショットを削除すると、そのスナップショットに固有のデータだけが削除されます。各スナップショットには、(スナップショットを作成した瞬間からの)データを新しい Amazon EBS ボリュームに復元するために必要な情報がすべて含まれます。

スナップショットの合計料金は、最初のスナップショットに増分スナップショットを加算した料金になります。AWS 料金計算ツール では、AWS Step Functions と Amazon CloudWatch を使用して毎月の自動スナップショット保持期間を作成する (つまり、スナップショットは毎月置き換えられる) ものとして料金を計算します。

Amazon EBS 料金の計算

スナップショットは、特定の頻度 (月次単位、週次単位、日次単位、時間単位) で保存されます。したがって、1 か月間の各増分スナップショットの保持期間は時間が経過するほど短くなります。AWS 料金計算ツール は、選択されたサービスの料金を月次単位で推定しようとします。

スナップショットの料金には、最初のスナップショットと増分スナップショットが反映されます。

週次の増分 Amazon EBS 料金の計算

AWS 料金計算ツール は、7〜30 個の異なるデータポイントを使用して特定の増分スナップショットの推定額を計算します。スナップショットの作成頻度が週次で保持レートが月次である場合、このスナップショットの月次計算には次の数式が使用されます。

この数式を実際の例で使用してみましょう。スナップショットストレージの場合、頻度として週次を指定し、ストレージ容量を 30 GB に変更します。各スナップショットストレージの料金は 0.05 USD/GB です。

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週 スナップショットのサイズ

保持期間 料金計算式 スナップショットの料金

週 1 のスナップショット

30 GB 3 週間 30 x 0.0375 USD[0.05 USD x ¾]

1.125 USD

週 2 のスナップショット

30 GB 2 週間 30 x 0.025 USD[0.05 USD x ½]

0.75 USD

週 3 のスナップショット

30 GB 1 週間 30 x 0.0125 USD[0.05 USD x ¼]

0.375 USD

これら 3 つの増分スナップショットの合計月次料金は、保持期間を考慮に入れて、2.25 USD となります。

これに対して、保持期間を考慮に入れない場合のスナップショットの計算は、各スナップショットが全保持期間にわたって保存した場合と同じになります。この場合は、次の数式で計算できます。

前と同じ例を使用しますが、保持期間は考慮に入れません。スナップショットストレージの場合、頻度として週次を指定し、ストレージ容量を 30 GB に変更します。各スナップショットストレージの料金は 0.05USD/GB です。

週 スナップショットのサイズ

保持期間 料金計算式 スナップショットの料金

週 1 のスナップショット

30 GB 考慮しない 30 x 0.05 USD 1.50 USD

週 2 のスナップショット

30 GB 考慮しない 30 x 0.05 USD 1.50 USD

週 3 のスナップショット

30 GB 考慮しない 30 x 0.05 USD 1.50 USD

この場合、これら 3 つの増分スナップショットの合計月次料金は、保持期間を考慮に入れないと、4.50USD となります。

つまり、保持期間を考慮に入れたスナップショットの料金は、保持期間を考慮に入れないスナップショットの料金より 50% 安くなります。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド見積りリンクの作成

見積りの保存と共有各見積りの一意のリンクを保存して、ブラウザから直接共有または再度閲覧することができます。見積りは AWS パブリックサーバーに保存されます。

見積りを変更した場合は、再度保存する必要があります。AWS 料金計算ツール は自動的に保存されません。

見積りを保存するたびに、システムは一意のリンクを生成します。新しく生成されたリンクをコピーして保存しないと、保存した変更にアクセスできません。

トピック• 見積りリンクの作成 (p. 16)• 更新された見積り用の新しいリンクの作成 (p. 16)• 既存の見積り用の新しいリンクの作成 (p. 16)

見積りリンクの作成見積りを作成して結果を共有するには、見積りを保存し、生成されたリンクをコピーします。

パブリック保存リンクを作成するには

1. https://calculator.aws/#/ で AWS 料金計算ツール を開きます。2. [Create estimate (見積りの作成)] を選択します。3. [Save estimate (見積りを保存)] で、[Public server acknowledgment (パブリックサーバーの確認)] を読

み、[Agree and Continue (同意して続行)] を選択します。4. [Copy public link (パブリックリンクをコピー)] を選択して、生成されたリンクを保存します。

更新された見積り用の新しいリンクの作成既存の見積りを更新した場合は、変更を加えて保存し、新しい見積りリンクを再生成する必要があります。

見積りを更新して新しいリンクを生成するには

1. 保存した見積りを開くには、一意のリンクをブラウザのナビゲーションバーにコピーします。2. [Estimate (見積り)] ページで、変更するサービスを検索し、[Edit (編集)] を選択します。3. 変更を行い、[Save (保存)] を選択して [Estimate (見積り)] ページに戻ります。4. 見積りを保存するには、[Save (保存)] を選択します。5. 更新した見積り用の新しいリンクを保存するには、[Copy public link (パブリックリンクをコピー)] を

選択します。

既存の見積り用の新しいリンクの作成既存の見積り用の新しいリンクを生成できます。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド既存の見積り用の新しいリンクの作成

見積りへの新しいリンクを作成するには

1. https://calculator.aws/#/ で AWS 料金計算ツール を開きます。2. [Action (アクション)] で、[Share estimate (見積りの共有)] を選択します。3. [Save estimate (見積りを保存)] で、[Public server acknowledgment (パブリックサーバーの確認)] を読

み、[Agree and Continue (同意して続行)] を選択します。4. 新しいリンクを保存するには、[Copy public link (パブリックリンクをコピー)] を選択します。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド

見積りのエクスポートAWS 料金計算ツール 見積もりは、CSV ファイルでエクスポートできます。これにより、AWS 料金計算ツール が見積りを作成するために使用したパラメータを保存することができるため、AWS のサービスをセットアップする場合にそのパラメータを再検討することができます。

AWS 料金計算ツール 見積りをエクスポートするには

1. https://calculator.aws/#/ で AWS 料金計算ツール を開きます。2. [My estimate (自分の見積り)] ページで、バナーの [Action (アクション)] を選択します。3. [Action (アクション)] ドロップダウンから、 [Export (エクスポート)] を選択します。4. ダイアログボックスで、[Save File (ファイルの保存)]、[OK] の順に選択します。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドデータ保護

AWS 料金計算ツール でのセキュリティ

AWS では、クラウドのセキュリティが最優先事項です。AWS のお客様は、セキュリティを最も重視する組織の要件を満たすように構築されたデータセンターとネットワークアーキテクチャから利点を得られます。

セキュリティは、AWS とお客様の間の共有責任です。責任共有モデルでは、これをクラウドのセキュリティおよびクラウド内のセキュリティと説明しています。

• クラウドのセキュリティ – AWS は、AWS クラウド内で AWS サービスを実行するインフラストラクチャを保護する責任を担います。また、AWS は、使用するサービスを安全に提供します。AWSコンプライアンスプログラムの一環として、サードパーティーの監査が定期的にセキュリティの有効性をテストおよび検証しています。AWS 料金計算ツール に適用されるコンプライアンスプログラムの詳細については、「コンプライアンスプログラムの対象範囲に含まれる AWS のサービス」を参照してください。

• クラウド内のセキュリティ – お客様の責任はお客様が使用する AWS のサービスによって決まります。また、お客様は、お客様のデータの機密性、企業の要件、および適用可能な法律および規制などの他の要因についても責任を担います。

AWS 料金計算ツール はパブリックインターフェイスです。お客様の入力した情報は保存されません。AWS がお客様の入力を収集したり、AWS アカウントに関連付けたりすることはありません。

トピック• AWS 料金計算ツール でのデータ保護 (p. 19)• AWS 料金計算ツール のコンプライアンス検証 (p. 19)

AWS 料金計算ツール でのデータ保護AWS 料金計算ツール は、データ保護の規制やガイドラインを含む AWS 責任共有モデルに準拠しています。AWS は、AWS のすべてのサービスを実行するグローバルなインフラストラクチャを保護する責任を負います。また、AWS は、カスタマーコンテンツや個人データを取り扱うためのセキュリティ設定の管理など、このインフラストラクチャ上でホスティングされるデータの管理を担当します。AWS のお客様とAPN パートナーは、データ管理者やデータ処理者として、AWS クラウド内に保存した個人データに対する責任を負います。

顧客のアカウント番号などの機密の識別情報は、[名前] フィールドなどの自由形式のフィールドに配置しないことを強くお勧めします。これは、コンソールで AWS 料金計算ツール などの AWS のサービスを使用する場合も同様です。外部サーバーへの URL を指定するときは、そのサーバーへのリクエストを検証するための認証情報を URL に含めないでください。

データ保護の詳細については、AWS セキュリティブログのブログ投稿「AWS の責任共有モデルとGDPR」を参照してください。

AWS 料金計算ツール のコンプライアンス検証多様な AWS コンプライアンスプラグラムの一部として、サードパーティーの監査者によって AWS 料金計算ツール のセキュリティおよびコンプライアンスが評価されます。AWS 料金計算ツール は AWS コンプライアンスプログラムの対象ではありません。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドコンプライアンス検証

特定のコンプライアンスプログラムの対象となる AWS サービスのリストについては、「コンプライアンスプログラムによる AWS 対象範囲内のサービス」を参照してください。一般的な情報については、「AWS コンプライアンスプログラム」を参照してください。

AWS 料金計算ツール を使用する際のお客様のコンプライアンス責任は、データの機密性、企業のコンプライアンス目的、適用法規によって決まります。AWS は、コンプライアンスに役立つ以下のリソースを提供しています。

• セキュリティおよびコンプライアンスのクイックスタートガイド – これらのデプロイガイドでは、アーキテクチャー上の考慮事項について説明し、セキュリティとコンプライアンスに重点を置いたベースライン環境を AWS でデプロイするための手順を説明します。

• AWS コンプライアンスのリソース – このワークブックおよびガイドのコレクションは、お客様の業界や場所に適用される場合があります。

• AWS Config 開発者ガイドの「ルールでのリソースの評価」– AWS Config サービスでは、リソース設定が社内のプラクティス、業界のガイドライン、規制にどの程度適合しているかを評価します。

• AWS Security Hub – この AWS サービスでは、AWS 内のセキュリティ状態を包括的に表示しており、セキュリティ業界の標準およびベストプラクティスへの準拠を確認するのに役立ちます。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイドサービス固有のリソース

リソースこのサービスを利用する際に役立つ関連リソースは以下の通りです。

サービス固有のリソースAWS の各サービス固有のドキュメントがあり、サービスの理解に役立ちます。

• Amazon Elastic Compute Cloud ドキュメント – Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) の使用方法に関するドキュメントを提供します。

• Elastic Load Balancing ドキュメント – Elastic Load Balancing の使用方法に関するドキュメントを提供します。

• Amazon Elastic Block Store ドキュメント – Amazon Elastic Block Store の使用方法に関するドキュメントを提供します。

一般的な AWS リソースAWS は、役立つガイド、フォーラム、お問い合わせ先、その他のリソースが充実しています。

• AWS 開発者リソースセンター – 関連ドキュメント、コードサンプル、リリースノートなどの情報に一か所でアクセスできるため、AWS での革新的なアプリケーションの構築に役立ちます。

• AWS トレーニングおよびコース – AWS に関するスキルを磨き、実践的経験を積むために役立つ、職務別の特別コースとセルフペースラボへのリンクです。

• AWS 開発者用ツール – AWS を使用して革新的なアプリケーションを構築する際に役立つ、ドキュメント、コードサンプル、リリースノート、その他の情報を提供する開発者用ツールとリソースへのリンクです。

• AWS サポート センター – AWS サポート のケースを作成して管理するためのハブです。フォーラム、技術上のよくある質問、サービス状態ステータス、AWS Trusted Advisor など、他の役立つリソースへのリンクも含まれています。

• AWS サポート – AWS サポート に関する情報のメインウェブページです。クラウド上のアプリケーションの構築および実行を支援するために 1 対 1 での迅速な対応を行うサポートチャネルとして機能します。

• お問い合わせ – AWS の請求、アカウント、イベント、不正使用、その他の問題などに関するお問い合わせの受付窓口です。

• AWS サイトの利用規約 – 当社の著作権、商標、お客様のアカウント、ライセンス、サイトへのアクセス、およびその他のトピックに関する詳細情報です。

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド

ユーザーガイドのドキュメント履歴以下の表は、今回のリリースの AWS 料金計算ツール に関するドキュメントの説明です。

• ドキュメントの最新更新日: 2019 年 12 月 16 日

update-history-change update-history-description update-history-date

新しい保存と共有機能 (p. 22) 見積りの保存と共有セクションを追加しました。

December 16, 2019

UI の更新 (p. 22) UI が更新され、ネストされたグループが有効になりました。

December 17, 2018

初回起動 (p. 22) ドキュメントの初版。 October 23, 2018

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AWS 料金計算ツール ユーザーガイド

AWS の用語集最新の AWS の用語については、『AWS General Reference』の「AWS の用語集」を参照してください。

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