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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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使用上の注意

ここから先は注意事項です。

本マニュアルが情報商材という性質上、以下の規約をよくお読み下さい。

■ 著作権について

「アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法」(以下本マニュアル)は著作権法で

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第1条 使用目的

本契約では、本マニュアルに含まれる情報をあなたが非独占的に使用する権利を

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あなたが本契約に違反した場合には、合同会社ビジョン・プランニング及び日本

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第4条 損害賠償

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またインターネット等で公開した場合には、一律500万円を支払うものとします。

第5条 その他

本マニュアルはあなたが行う事業における優良コンテンツの提供を目的として

おりますが、期待通りの成果が見込めず万一損害が生じた場合においても、

合同会社ビジョン・プランニング及び日本フィッシング協会は責任を負わない

ものとします。

合同会社ビジョン・プランニング

代表 三井 康秀

Presented by 日本フィッシング協会

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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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目次

はじめに ............................................................................................................ 5 Chaptor1 鮎の生態と習性 ........................................................................... 7

(1)鮎の生態 ................................................................................................ 7 (2)鮎の習性 ................................................................................................ 8

Chaptor2 オトリの選び方 ......................................................................... 10 (1)オトリ店と仲良くなる ........................................................................ 10 (2)天然と養殖の選び方 ............................................................................ 13 (3)オトリの数 .......................................................................................... 14 (4)オトリアユへの仕掛け ........................................................................ 15

Chaptor3 オトリを最大限に活かす3つのコツ .................................... 17 (1)オトリがきっちりと下層を泳いでいる............................................... 18 (2)オトリが自然に泳いでいる ................................................................. 19 (3)オトリが野アユの追い気、ナワバリ範囲に適合している ................. 23

Chaptor4 道具選び ...................................................................................... 24 (1)タックル関係 ....................................................................................... 24 (2)装備関係 .............................................................................................. 30

Chaptor5 仕掛け作り .................................................................................. 33 Chaptor6 ポイント選び ............................................................................. 36

(1)ポイント選びの基本 ............................................................................ 36 (2)ポイントとされる「呼び名」 ............................................................. 37 (3)要チェックポイントは? .................................................................... 40 (4)実際に泳いでいるアユも情報 ............................................................. 43 (5)釣り人の様子を見る ............................................................................ 44 (6)高水の場合の傾向(石アカが飛んだ場合) ............................................ 45 (7)時間とポイントの関係 ........................................................................ 45 (8)季節によるポイント ............................................................................ 46

Chaptor7 爆釣の心構え ............................................................................. 47 おわりに .......................................................................................................... 53

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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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はじめに

はじめまして。

三重県在住の辻行雄と申します。

私はこれまで30年以上のアユ釣り経験があり、

手前味噌ですが、東レカップ優勝など、

アユ釣りの大会で何度も優勝しています。

現在は『オーナーばり』のフィールドテスターを

しており、また現役のトーナメンターでもあります。

「なかなか鮎が釣れない…」

「どうしても鮎を釣りたい…」

また、

「よく釣れていると聞いた場所に行ったけれど釣れない!」

「なかなか狙ったポイントにオトリを誘導できない!」

「オトリをポイントに誘導できても釣れない!」

「アユ釣りの腕前を上げたいが、どうすれば良いか分からない!」

「とにかく一体何からどうやればいいのかわからない!」

そんなあなたにこそ、この通信講座をぜひともご覧頂きたいと思います。

なぜなら、

あなたが今まで一度もアユ釣りにチャレンジしたことがなくても、

あなたが今まで一匹も鮎を釣り上げたことがなくても、

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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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東レ将鱗杯など全国大会でも優勝したことのある、アユ釣り歴30年以上の私、

辻行雄が初心者でも鮎をバンバン釣れる、アユ釣りノウハウをお伝えするからです。

そのテクニックを余すところなくあなたにお伝えするため、この通信講座は、

DVD動画とマニュアル冊子の構成にしています。

アユ釣り初心者だった多くの方々が、私のアドバイスにより、短期間でアユ釣り

上級者になっていきました。

多くの方々が、続々と鮎を釣り上げるようになっています。

今まで私がアドバイスしてきた方の中には鮎を一匹も釣り上げたことがない方も

大勢いらっしゃいました。

しかし、そんなアユ釣り初心者の多くが、私のアドバイスでアッという間に上達する

ことができたのです!

私は彼らにどんなアドバイスをしたのか?

そして、私があなたにお伝えする具体的なアユ釣りテクニックとは一体何なのか?

アユを釣り上げるための色々な「コツ」とは何か?

鮎を釣れるようになった人は何をしたのか?

当マニュアルではその秘密を包み隠さず公開していきます。

それでは本文をお読み下さい。

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Chaptor1 鮎の生態と習性

(1)鮎の生態

鮎は年魚とも言われており、一年魚です。

どのようなサイクルで過ごすか、以下、簡単な流れを説明しておきます。

まず、晩秋に産まれた卵は、そこから約2週間ほどで孵化します。

産まれた後は河口に下り、そこでひと冬を過ごします。

ここで動物性のプランクトンを食し、5cm 当たりまで大きくなります。

そして春には川に溯上し始め、川では植物性プランクトンを食し始めます。

この頃から、日に 3mm 前後大きくなるとされています。

きれいな川の苔を食べて育った鮎は、非常に香りが強く、釣り上げた鮎を触った

手をにおうと、スイカのような甘い香りがします。

これが香魚とも言われる所以ですね。

そして大きくなった鮎は、晩秋になると、卵を産むために、川を下りだし、そして

卵を産んでその一生を終えます。

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(2)鮎の習性

鮎の習性として、苔のついている石の周辺を、縄張りとして持つことがあります。

その習性を活かし、縄張りに人為的に誘導させることで、野アユから攻撃させ、

そうすることで友釣りは成立します。

では、現在の鮎はどのような習性があるのでしょうか。

実は、現在アユと言っても、「湖産」「海産」「人口産」の3種類がいます。

1.「湖産」

「追い気バツグン」…それが湖産アユの最大の特徴と言えるのではないでしょうか。

湖産アユの姿は、体長の割に幅があり、非常にグラマラスです。

ですから、解禁日はビギナーでも入れ掛かりになることが多いです。

しかし、ある程度時期がたつと、神経質になって、一筋縄ではいかなくなります。

2.「海産」

川にダムがなかった以前、日本の川にいたアユが、この海産鮎です。

体型はスマートで、いかにも野性味あふれる風貌をもっているこのアユは、

アユ本来の生活様式そのままで、晩秋には下流で産卵し、生まれた稚魚は

海に下って冬を過ごします。

そして、春の訪れとともに、川を遡上する長い旅につきます。

その遊泳力は、どれほど長い川でも、最上流の集落まで姿を見せてくれるほどです。

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しかし、現代は河川の環境が変化し、海産アユの天然遡上が見られる川は急速に

減少しています。

海産アユの性質は、野生ということもあって、湖産や人口産に比べると特に

警戒心が強いです。

3.「人工産」

一言でいえば、養殖のアユになります。

この人工産のアユは、産まれたときから群れで暮らしている関係上、大人になっても、

群れでくらすことがあります(俗に言う「群れ鮎」)。

また、放流しても、上流には上がらず、その場での生活をするか、もしくはその場所

よりも下流に行くか、という動きをします。

これはそういう環境で育っていないので、どうしようもありません。

また、縄張り意識も低いので、その分追いが悪い、ということになります。

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Chaptor2 オトリの選び方

(1)オトリ店と仲良くなる

まず、自分の行きつけのオトリ店を見つけることが大事です。

というのも、情報を教えて頂く、これがかなりのポイントになるからです。

どんな釣りでもそうですが、まずは「情報収集」。

これが上達への最短への近道です。

親しくなるまで時間がかかることもあるかもしれませんが、それがあなたにとっての

大きな財産になりますので、ぜひとも親しくなってみて下さい。

まずは、「恥ずかしがらずに話しかけること」…これを心掛けましょう。

そして、思い切って、アドバイスをもらうようにしましょう。

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オトリアユは一般的には養殖を使いますが、天然物を扱うお店も近年少なく

ありません。

ここで天然物を選ぶときのポイント。

天然物はその名の通り、実際に川に泳いでいるアユです。

店頭に並んでいるということは、基本的に釣り人が釣りあげたアユ、ということを

意味します。

ここで注意すべきは、「釣り人が釣りあげた」ということです。

実釣編でも解説していますが、友釣りで釣ったアユには、もちろんながらハリが

掛かりますので、必ず傷が付いています。

一番良いのが背掛けのアユなのですが、釣りをしている以上、やはり腹掛け

などもあります。

間違えて腹掛けの天然アユを選んでしまったらどうでしょう。

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もちろん、すぐに弱るということはありませんが、背掛けのアユに比べれば、

その差は歴然たるものです。

内臓が傷んでいる分、弱くなるのも早いのです。

友釣りは最初のアユを掛けるまでが非常に重要ですので、最初のオトリアユを

しっかりしたオトリにすれば、釣り始めた時から有利になります。

養殖のオトリであれば、個体の格差はあるものの、飼育されている環境なので、

この点は気にしなくてもいいのですが。

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(2)天然と養殖の選び方

1.養殖の選び方

・肥満体のオトリ

・やせ細ったオトリ

・大ぶりなオトリ

・赤味がかったオトリ は避ける

鼻が付いていないものもいるので、それも要注意です。

上記のオトリは避けた上で、さらに元気なオトリを選びましょう。

オススメは、やや小ぶりの元気のあるものを!

2.天然の選び方

一番大事なことは掛かり所です。

一番いいのは背掛かりのアユです。

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内臓への痛みもなく、元気に泳いでくれます。

使用頻度の高いアユは、サカバリを何回も打たれて、ボロボロになっている

こともあるので、そこにも注意しておいて下さい。

天然は少し大きくても動きがいいので、大きさはそこまで気にしなくてもいいです。

(3)オトリの数

最低でも2匹は用意しておきたいところです。

初心者は3~4匹用意しておいて下さい。

というのも、友釣りで大事なポイントは、オトリの元気さにあるからです。

弱ったオトリだと、通常とは違った不自然な泳ぎ方をしたりするので、野アユの

追いが悪くなったりします。

ですので、常に元気なオトリを循環させておく、これを手返しよくしておくことが、

数を釣るための必須条件になります。

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(4)オトリアユへの仕掛け

アユは真ん中の指でしっかり握ってハナカンを通します。

その後シリバリ(サカバリ)をうちます

この時、優しく握らないとアユが弱るのではないかと思われるかもしれませんが、

ある程度しっかり握るようにして下さい。

というのも、優しく握ると、ハナカンを通すことを失敗したりするので、

逆に長い間アユを触ってしまい、それがアユを弱らせてしまうのです。

ですので、オトリはしっかり握って、できるだけ素早く仕掛けをつけるようにして

あげましょう。

最初のうちはもたつくこともあるかもしれませんが、早くすればするほどアユは

弱りにくくなります。

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オトリアユをいかに自然に近い状態で泳がすか、野アユにいかに近付けるか、

そこが重要です。

弱った状態だと、野アユも追いかけてくれすらしませんから。

豆知識

オトリを触る前には、必ず川の水に手をつけておきましょう。

理由は簡単で、自分の手を少しでも冷やしておくことで、

アユを傷めにくくするためです。

ほんのちょっとしたことが、オトリを元気に泳がせるポイントでもあるのです。

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Chaptor3 オトリを最大限に活かす3つのコツ

良い条件のオトリを選んだ。

良い情報も聞いた。

オトリアユの付け方も分かった。 それでは後は釣るだけです!

では、それだけで本当に釣れるのでしょうか?

確かに釣れるには釣れるでしょうが、爆釣にはほど遠いのかもしれません。

なぜなら、友釣りに大事な3つの条件をまだ伝えていないからです。

それでは、周りくどく隠さずにその3つの条件をお伝えしていきます。

その3つの条件とは、

①オトリがきっちりと下層を泳いでいる。

②オトリが自然に泳いでいる。

③オトリが野アユの追い気、ナワバリ範囲に適合している。

この3つです。

上記3つは、自然では当然のことです。

その当然の自然の中で、アユは追われている訳です。

しかし、そこに人為的な操作が加わると、1つどころか、3つともダメになって

しまうのです。

そんな状況では、野アユは見向きもしてくれませんよね。

この原理原則を理解しさえすれば、あなたにだって爆釣は可能なのです。

それでは、順を追って見ていきましょう。

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(1)オトリがきっちりと下層を泳いでいる

竿をむやみに曲げない、これがきっちりと下層を泳がせるコツになります。

というのも、竿が曲がっているということは、それだけオトリにテンションがかかって

いる、ということを意味します。

程良いテンションがかかったときのオトリは、自然な泳ぎをしますが、負荷の高い

テンションがかかると、オトリは尾びれを振らずにまっすぐな状態で底から浮いて

しまうのです。

逆に、竿先が伸びた状態で、道糸が緩んだ状態の場合には、オトリは尾ビレを

振って底を泳ぎます。

この道糸が緩んでいること(つまりは糸ふけ)をオバセといいますが、この道糸が

たるんだ状態が、上記①を満たしてくれるだけでなく、(2)の条件をも満たして

くれるのです。

ですので、竿はしっかりと伸ばしておくこと、オバセを出すこと。

それが初心者が上達する第一歩と考えても、過言ではないでしょう。

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(2)オトリが自然に泳いでいる

(2)を満たすためには、(1)でも述べました通り、オバセをしっかりととることに

あります。

では、なぜそうすることで、オトリが自然に泳いでくれるのか。

アユは程良い力で引っ張ると、抵抗しようと逆方向に向かって泳ぎますが、

強すぎると泳いでくれません。

そのためのオバセなんですね。

では、もしオバセがないとどうなるのか考えてみましょう。

つまりは、糸ふけなしで、テンションがダイレクトにかかっているということです。

人間の体重を 65kg としましょう。

それに対して、アユは 70~80g 程度です。

ということは、人間の体重およそ 900~1000 分の 1 しかないという訳です。

自分の 900~1000 倍の体重のある人から引っ張れられたらどうでしょう?

つまり 65 トンの生き物に、私たちがぐいっと引っ張られることを想像してもらえば、

分かりやすいかと思います。

そんな怪物に引っ張られては、ひとたまりもありませんよね。

すぐに力尽きてしまいそうです・・・

これはアユだって一緒な訳です。

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ですから、オトリアユを自然に泳がせるためには、むやみやたらにハナを

引っ張らないことにあるのです。

移動させる時は、慎重に、ゆっくりと移動させてあげる、そうすることで弱りも少なく、

少しでも長い間、オトリを元気に、自然に泳がせるコツになります。

この文章を読んで頂いたあなたは、今日からぜひ、この体重差を覚えてもらいたい

と思います。

そして、釣行時にこの話を思い出して、少しでも優しいオトリの操作をして下さい。

オトリにあまり負荷をかけないために

オトリに負荷をかけないようにするためには、「竿の角度を、正しい位置で保持する」

ということもポイントになります。

つまりはラインと水面との角度のことです。

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これを、流れに合わせて、正確に取るということはオトリの元気を保つことに役立ち、

さらには、確実に底に入れることにも、非常に重要なことになってきます。

結論から言えば、速い流れはベタ竿で、ゆるい流れは立て竿で、となります。

それはなぜか、少し図解を入れて考えてみましょう。

図(a)

例えば、図(a)のような流れの中にオトリの付いたラインを沈めたとします。

ここで、ABC のどれが、オトリの沈みがよいかということを考えてみて下さい。

イメージしてもらえれば分かると思いますが、オトリ自身の重量と支点の関係で

いくと、Aが最も沈みやすく、また、浮きにくいですよね。

一方、BCになるにしたがって、浮きやすくなるということは、分かって頂けますか?

これはオバセで考えても、同じことが言えます。

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図(b)

図(b)のように、ラインの水中に入る長さが同じとして考えると、竿が立つ状態の

方が、糸の角度の関係で、水に対する抵抗が大きくなります。

つまりは、それだけオトリに強いテンションがかかるということです。

「じゃあ、オトリを沈めて泳がせるには、ベタ竿の方がいいんだ」

といえば、一概にそうともいえません。

というのも、先程も申しましたように、アユはテンションが低すぎても、うまく泳いで

くれないのです。

ある程度のテンションがあることで、初めてそのテンションに逆らって泳ぎだす

のです。

そこで、微妙な竿の角度を変えてやることで、オトリに対するテンションを変えて

やろうという訳です。

この微妙なバランスが難しく感じるかもしれませんが、このあたりは場数を

踏めば、すぐに身に着く感覚になります。

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(3)オトリが野アユの追い気、ナワバリ範囲に適合している

これはあなたがこれから行く釣り場によって変わってきます。

ですので、最初にも言いましたように、地元のオトリ店で情報を仕入れ、事前に

このことを把握しておくといいでしょう。

・どれぐらいの密度でアユがいるのか

・アユの活性は上がっているのか

この辺りを聞いて、その場その場に応じた釣りをするよう心掛ければ、おのずと

釣果は付いてきます。

以上、上記3つをしっかりと守って頂くことで、あなたの釣果はグンと上がるでしょう。

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Chaptor4 道具選び

(1)タックル関係

1.竿の選び方

鮎釣りの竿は、下を見れば1万円台から、上も見れば50万円近くするものまで、

非常に幅広く、様々な種類があります。

もちろん、高価な竿というのは素材が違うのが大きな要因で、素材が違うことで、

・感度

・重量 が変わってきます。

まず感度ですが、これは言わずもがなですね。

アユ釣りでは、延べ竿(リールを使わない竿)を使いますので、自分の手元にくる

感触が、大きな情報になります。

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その手元にくる情報量(反応)が、高価な竿の方になればなるほど、敏感に反応

してくれるという訳です。

では次に重量ですが、こちらも侮れません。

鮎釣りは一日中竿を持っていますので、重量というのは、非常に重要な要素

になってきます。

若い人だとそんなに気にならないのかもしれませんが、特にお年を召された方

であれば、数十グラム違うだけでも、その差は雲泥の差です。

では安い竿だと釣れないか、と言えばそうでもありません。

初心者の方はどれぐらいの竿を使えばいいかと言うと、私は4~5万円の竿から

始められたらいいのかと思います。

これぐらいのお値段を出せば、国産のそこそこの竿を手に入れることができます。

まずはこの辺りの竿から始めて頂いて、その後、レベルアップを図りたいので

あれば、高価な竿を購入されてもいいのかもしれませんね。

しかし、安過ぎる竿もオススメできません。

確かに1万円台でも竿を手に入れることはできますが、「安物買いの銭失い」

ということを避けるためにも、これは覚えておいて下さい。

安過ぎる竿というのは、だいたい海外で作られていることが多く、そのためか、

感度が悪く、重量も重く扱いにくいことが多いようです。

せっかく上達したい想いがあっても、鮎の微妙な動きを見逃してしまっていては、

うまくなるものもなりません。

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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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上達するに従って、結局は品質や性能の良い物が必要になってきますので、

最初からある程度のグレードにしておいた方が、安く収まるという訳ですね。

2.長さ

長さは 9m が一番バランスが良いと思いますので、9m を使ってもらえればいいか

と思います (私も基本的には 9m を使用しております) 。

あまり長すぎると、感度や操作性にもオトリますので、まずはオーソドックスな

タイプがよいでしょう。

3.硬さ

柔らかいものから硬いものまでさまざまありますが、まずは通常の硬さから始める

のがいいでしょう。

初心者の方であれば、まずは数を釣れるようになってから、大きなサイズを狙う

ようにしても、遅くはないと思います。

その後、腕が上達してから、「大きな鮎を釣りたい」といった状況に合わせて、竿を

新調してもいいでしょう。

4.タモ

タモも高価な物から安価な物までいろいろありますが、その大きな違いは

目の細かさにあります。

基本的に高価な物は目が細かく、安価な物は目が大きくなっております。

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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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目の大きなものだと、アユのハリは小さなものですから、取り込んだときに、

引っ掛かってしまう可能性が高くなるという訳です。

そう考えると、高価なタイプにすることで、取り込んだ時の引っ掛かり防止には

つながります。

とはいえ、安価のタイプでも十分使えますので、予算との兼ね合いで決めて下さい。

豆知識

網目が細いか大きいかということは、その分だけ抵抗の大きさも変わってくる

ことになります。

もし流れの早いところで釣りをするとしたら、あなたはどちらのタイプを使いますか?

もし網目が細かい方を使うと、その分だけ面積が増えますので、水に対する

抵抗も増え、流されることもありえます。

ですので、どちらがいいのかというのは、釣る場所次第ということも言えるのです。

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アユ釣り名人、辻行雄の鮎釣り必釣法

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5.引き舟

引き舟というのは、釣ったアユを一時的にためておく予備タンクのことです。

釣り人に繋がっている、川に浮いている箱のことです。

最近の引き舟は、科学的な技術を取り入れたりして、かなり優れたものが

出ています。

選び方としては、好きなものを選んで頂ければと思いますが、まずはそこそこの

サイズを購入してもよいのかなと思います。

ここも予算との兼ね合いですね。

もちろん、「たくさん釣れる」という方であれば、大型タイプをオススメします。

大型にすることで、中にアユをたくさんいれても、ストレスがかかりにくく、それが

オトリを弱めないことに繋がりますので。

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6.オトリ缶

オトリ缶はそこそこのサイズを購入しておくようにしましょう。

もちろん、大きければ重量はかさみますが、その分だけアユは長く元気で

いられます。

その理由は、

・空間があるので、ストレスがかかりにくい。

・水量が多いと、水温が上がりにくい。

などなど

特に、水温には注意しておいて下さい。

アユ釣りは夏場がシーズンですから、油断していると茹であがってしまいます。

現場に入る都度、新しい水と交換することをオススメします。

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(2)装備関係

1.ベスト

ベストはアユ釣りの際、小物をたくさんいれますので、ポケットの多い物がいい

でしょう。

とはいえ無駄に多くてもしょうがないですから、ほどほどのポケット数で、

それよりも軽さも見ておいて下さいね。

2.タイツ・足袋(ウェーダー)

タイツとは、簡単に言えばセパレートタイプを想像してもらえればと思います。

腰から足首まで、という分ですね。

ここに、足袋を履いて、という流れになります。

こちらは、足首から必ず水が抜けますので、深場で釣る時などに向いています。

また、気温が高い時には向いていますね。

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ではウェーダーはいけないか、というと、そうでもありません。

ウェーダーは晩秋や冬場であれば、水が入ってこないので重宝されることも

あります。

しかし、真夏の川では、水が一切入ってこないので、汗が内側にべたりとつき、

かなりの暑さになってしまいます。

私個人的には、タイツと足袋、という組み合わせがオススメです。

3.帽子

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帽子は暑さ対策には必須のアイテムです。

鮎釣りのシーズンは真夏ですので、必ず被るようにしておいて下さいね。

熱射病になってしまっては、アユ釣りどころではなくなってしまいますから。

4.偏光グラス

偏光グラスは非常に重要な道具になってきます。

なんといっても、『川の様子が見える』というのが大きいですね。

また、

アユがいる形跡を見つけたり、足元の安全自分で確保する、といったことにも

かなり役立ちますので。

あまり安価なものは、長時間つけると見え方が異なってくることもございます。

また、目を悪くする恐れもありますので、この辺りはご注意下さい。

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Chaptor5 仕掛け作り

動画にて分かりやすく解説していますので、詳しくは、DVD をご覧下さい。

4本イカリ

3本イカリ

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ハナカン周り

天上糸の作り方

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水中糸(ナイロン)

水中糸(金属糸)

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Chaptor6 ポイント選び

(1)ポイント選びの基本

ポイント選びと言っても、実は絶対釣れるポイントというのは、河川によって

異なります。

ですので、初めての釣り場でも釣れる場所が 100%分かるという人は、まずいない

でしょう。

ではどうやってポイントを選ぶのか?

そこが重要だと思います。

この章では、アユがいる条件を探し出し、他人よりも釣る確率を上げるための

コツをお伝えします。

ちなみにですが・・・

既にお伝えした通り、地元のオトリ屋さんと仲良くなれば、今釣れている場所

というのを教えてくれたりします。

ただ、教えてくれるのは、「●●橋の周辺」や「●●と■■の間」といった感じです。

これは不親切ということではありません。

海釣りであれば、「灯台下の東向き」といったピンポイントで狙えるのですが、

アユ釣りではそうもいきません。

「川に 10 歩入って、左に 3m 移動したところから、●●石周辺の瀬肩を狙う」

なんてピンポイントで教えてくれることはまずないのです。

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もし教えてもらっても、そこで釣れるのは数匹だけです。

後は場所移動しないことには釣れません。

ですから、最終的には、自分自身で釣れる場所を見つけないといけないのです。

それでは、早速ですが、ポイント発見のコツをお教えしましょう。

(2)ポイントとされる「呼び名」

まずは、初心者の方のために、ポイントの形態と呼び方からお話していきます。

川というのは、高いところから低いところへ流れるものです。

当然のことですが、このように流れると多かれ少なかれ、川底は図のような

階段状になります。

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河口近くは別として、日本の多くの川は、こうした形態になっていることがほとんど

です。

そして、その階段の1ブロックを見るとだいたいどんなポイントでも、流れ込みⅠが

あり、そこから次第にながれがゆるやかに拡散するⅡがあります。

次の段Ⅲへと流下していくわけです。

要するに、このⅠ,Ⅱ,Ⅲの繰り返しで川が成り立っているのです。

このⅠ~Ⅲの呼び方はそれぞれⅠは「流れ込み」と言われ、Ⅱが「開き」、

Ⅲが「瀬肩」と呼ばれます。

Ⅰ~Ⅲの1ブロックの傾斜が急で流れも速く水深もある場所を、「荒瀬」と呼びます。

それがある程度穏やかで、ゆったりと広がって流れているのが「平瀬」です。

また、Ⅱ~Ⅲにかけての流れがゆるやかで、水面が鏡のようになっている箇所を

「トロ」と呼びます。

さらに、Ⅰ~Ⅲのどこかが浅く、チャラチャラと音を立てて流れている所は「チャラ瀬」

と呼びます。

また、もう少し水深が深く、ゆるい流れに浮石が多いところを「ザラ瀬」と呼びます。

では、次に川を横にとらえた呼び方を学んでおきましょう。

川岸近くをヘチ、流心の脇を瀬脇、流心を芯と言います。

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※ ただ、これは流れを大雑把にとらえれば場合のことで、実際は、瀬脇にも

小さい流心があったり、大きな1ブロックの中にさらに小さなブロックが点在

するものです。

分からなければ、教えてもらうのが一番です。

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(3)要チェックポイントは?

それでは、実際にアユがついている場所を、どのように見つければいいでしょうか。

それは、川に行ってまず、川をじっくり見ることから始めるのです。

間違っても、着いてすぐに竿を出したりすることはしません。

どうしてだろう?と思われる方もいるでしょう。

先に竿を出してから考えてみてもいいのでは?とも思うかもしれません。

しかし、魚がいないところに竿をだしてもしょうがないからです。

仮に一時間早く竿を出しても、その場所がダメだった場合、移動することになります

よね。

そうなるより、最初から良いポイントを探し当てたほうがいいですよね。

無駄な労力は避けるに越したことはないのです。

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では、その「川見」でのポイントですが、まず見るべきは「石の色」です。

当たり前すぎてつまらないと思うかもしれませんが、アユ釣りにおいて、石を見る

ことは昔から動かしようのない基本中の基本、大基本です。

アユは石のアカを食べたり、石にナワバリを持ちます。

ですから、アユのいる所の石はピカピカと黒光りして綺麗なのです。

これを「ハミ跡」といいます。

石の見方としては、基本的に近くから見るより、遠くから見た方が分かりやすいです。

さらに言えば、橋や堤防の上といった高場から見ることです。

河川によっては、ときどき、金色に光る石もありますのでご注意下さい。

※この辺りは、地元のオトリ屋さんなどで情報収集しましょう。

ハミ跡が黒く光る川の場合、ハミのない所の石がゴミを被って白くにごって見える

場合か、アカ腐れで茶色にボケて見えるので簡単です。

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川全体のイメージとしてはなんとなく暗い感じがします。

そこで、アユがいる所の川底は黒くツヤがあり、川底にワックスをかけたような

輝きがあり、そこだけパッと明るく見えるものです。

一方、ハミ跡が黄金色に見える川の場合、少し分かりにくいですね。

川全体は一面に明るい茶色と黄色みがかかって見えますが、見た感じが、

全て同じ色に見えてしまうのです。

そこで、アユの付き場を見抜くには、ツヤだけが頼りと言えます。

要するに、同じように明るく見える川底でも、アユがいる所は、ピリッと明るい

金色をしていますが、アユが付いていないところはなんとなくボンヤリとくすんで

見えるのです。

このニュアンスの違いを見分けなくてはいけません。

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(4)実際に泳いでいるアユも情報

確実にアユがいるかどうかを見極めるには、自分の目でアユがいるかを確認する

ことが一番です。

その確認方法は簡単で、偏光メガネをかけて川底を見るだけです。

アユがいれば、時々、キラキラして見えます。

ただ、光ってはいるものの、1カ所に何尾も固まって移動していくものは、ほとんどが

群れアユです。

これは釣りの対象にはなりません。

※ 群れアユは時間によって、散らばることもありますので、

群れアユの多いところは一応チェックしておきましょう。

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(5)釣り人の様子を見る

他人の釣りを見る、これも大事なことです。

釣り方を見るのではなく、どんな場所で掛かっているかを見るということです。

どんなところで一番竿が曲がっているか、目で確かめて、それを参考に川の

ポイントの傾向をつかむわけです。

思い切って、釣っている人に聞いてみてもいいでしょう。

恥ずかしがらずに聞いてみれば、気持ち良く教えてくれます。

ただ、迷惑はかからないようにしましょうね。

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(6)高水の場合の傾向(石アカが飛んだ場合)

この時期、雨が多くなりますので、高水のこともしばしばあります。

石アカが飛ぶほどの出水と、石アカが残る出水では、アユの付き場も違ってきます。

まず、石アカが飛ぶほどの出水後のねらい目は、石アカが残っている所となります。

となると、出水時に流れのゆるやかなところに、比較的石アカが残ります。

そこで一番確かな方法は、ある程度濁りが取れてから、川をずっと見て回ること

です。

石アカが飛べば、川底はほとんど白くなります

跡は石アカが残っているかどうか、そこがポイントになります。

(7)時間とポイントの関係

「朝瀬、昼トロ、夕登り」とはよく言われますが、一概にそうとも言い切れません。

あくまで一般的な話です。

といっても一般的ですので、この法則に当てはまる河川は多いのですが・・・

これも地元の情報が一番ですので、オトリ屋さんでしっかり情報収集をしましょう。

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(8)季節によるポイント

友釣りのセオリーとしては、初期は瀬、盛期は瀬、チャラ瀬、トロの全域、

後期はトロ場、です。

しかし、実際にこの通りに釣ってみると、これはあくまで概論でしかないな

と思います。

やはり河川によってその表情は異なる訳で、川によっては解禁日からトロ、

チャラで次々に掛かることもあるし、10月でも瀬で入れかかることもあります。

私はその河川での水量が、アユの付き場を決定的に左右するのではないかと

思っています。

というのも、水量によって石アカの付き方も変わってくるからです。

結論としましては、初期・後期を問わず、こだわらずにポイントを探していく作業を

することが大事です。

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Chaptor7 爆釣の心構え

ここでは、DVD にて私が発言しているポイントとなるキーワードをまとめてみました。

ぜひとも参考にしてもらえればと思います!

※釣りに行く前には、必ず目を通しておいて下さいね!

「オトリは、あまり強く鼻を引かないように」

アユの体重は人間の 900~1000 分の 1 です。お忘れなく。

「追われると鮎は怖がって逃げるから反応に出る」

アユ竿は述べ竿ですので、持っている手にダイレクトに伝わってきます。

そこを見逃さないようにして下さい。

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「じーっとしてる時は野アユがいないということ」

「活発に動いているのは近くにいる」

いなければ移動、いるときは重点的に攻めてみる。

手返し良く釣るための基本になります。

「一匹のアユがかかるのに何十回という数が追われてる、

一日に追われているのは何百回追われていて、

そのうち 50 匹以上釣れれば良く釣れているということでしょう。」

それだけチャンスがあるので、1回でも多く、追われている機会を見つけよう。

「上流に引き上げるときはゆっくりと、鼻を引っ張ると

嫌がって下流に行こうとするので、糸を少し張りながら、

鼻先を引っ張らないようにする必要があります。」

アユの体重は人間の 900~1000 分の 1 です。お忘れなく。

また、この辺りは慣れが必要にはなってきますが、

比較的分かりやすいですので、まずは実践してみて下さい。

「最初の2~3匹釣るまでがポイントなので、

そこを慎重に。それがその日の釣果を左右する。」

友釣りはオトリが全てといっても過言ではありません。

ですから、いかにオトリを元気でいさせられるかが重要になってきます。

できるだけ早めに釣って、オトリの数を確保しておきたいですね。

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「釣れたアユでも、掛かる場所はまちまちなので、

背掛かり、尻尾掛かりといった、ダメージが

少ないオトリを捕っておきたい。」

釣れたからといって、腹掛かりなど、内臓が傷んだオトリでは、

元気でい続けるのは難しいこともあります。

なので、できるだけ早めに、背掛かりや尻尾掛かりで釣っておきたいですね。

「ある程度いい鮎が掛かれば、後は勝手に釣れる。」

友釣りを象徴していますね。

良いアユであれば、自分で泳いでいって、見事に引っ掛けてくれます。

入れ食いだってあるのですから。

ぜひとも一度体験してみて下さい。

「流れの強い時には立て竿ではなくて横竿にすることで、

オトリアユへの負担が少なくて済みます。」

オトリ操作のところで説明したことですね。

できるだけテンションをかけないようにしてあげましょう。

「移動するときは、アユを少し浮かしてあげると、

川の流れに沿って下流へいく。」

川の流れに乗せてあげることで、アユへの負担をやわらげてあげましょう。

常にオトリに対して、気を遣うことを忘れずに。

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「追われているのに掛からない時には、掛かりバリが

尾っぽに絡まったりすることがありますので、

時々はオトリを戻して点検をすることも大事なことです。

こういうところをめんどくさがってしまうと、

その日の釣果が伸びないことに繋がります。」

ついついめんどくさいと思ってしまいがちですが、名人クラスは皆

この作業を怠りません。

釣れてからではなく、釣れる前に手を打ちましょう。

「オトリが弱ってきたら、早めにオトリを交換する。

弱り切ってしまうと、回復することもなく死んでしまう

ので、こうすることで、オトリは復活します。」

友釣りはオトリが全て、といっても過言ではありませんので、

そのために、オトリはできるだけ元気な状態で使いましょう。

疲れてきたら交代は当然のことなのです。

「釣れた時には、思い切ってハリを変えるのも、

釣果を上げる一つのポイントです。」

釣れた際には、何らかの負荷が、針にはかかっています。

ですので、思い切って交換するということも、数を伸ばす秘訣になります。

「尻尾をしっかり振って泳がせないと、野アユも追ってこない。」

自然な状態で泳がせないと、追ってくれないということですね。

ですので、強すぎるテンションには十分に注意しましょう。

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「友釣りはサイクルの釣り。元気なオトリを」

友釣りはオトリが全て、といっても過言ではありませんので、

そのために、オトリはできるだけ元気な状態で使いましょう。

疲れてきたら交代は当然のことなのです。

「ノリの悪い時は4本イカリで、

ノリを良くするのも打開策のひとつ。」

3本イカリよりは4本イカリの方が、掛かる確率が増加します。

根掛かりの可能性もありますが、思い切って攻めてみてもいいでしょう。

「釣れた時には必ずハリのチェックをすること!

でないと、せっかくの掛かるチャンスを逃してしまいます。」

アユが掛かることで、ハリが曲がったりすることがあります。

激しく動く訳ですから、当然でしょうが。

「手に触ってしっかり粘りがある状態にしておく。

ハリ先が傷んでくると粘りがなくなります。」

釣れた時や、オトリを一時回収した時には、必ず仕掛けのチェックを

するようにして下さい。

小さな積み重ねが大きな結果を産みます。

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「掛かりどころが悪いアユは、早めにオトリにして、

血が出てしまう前(元気なうちに)に、

次のアユを掛けるようにしたいですね。」

友釣りはオトリが全て、といっても過言ではありませんので、

そのために、オトリはできるだけ元気な状態で使いましょう。

血ができってしまっては、オトリとして使えなくなりますので。

「釣れている時は元気に泳いでいるのでハリ先が石に

掛かることも少ないが、オトリが弱ってくると、

ハリが川底をすりだしたりするので、こまめな

ハリチェックは必要となります。」

底をすりだすと、ハリチェックは必ずしておいて下さい。

でないと、せっかく掛かったのに、バラシテしまう、という事態を

招きかねませんので。

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おわりに

実際に、この通信講座を手にされた方々から、次々に

「鮎が釣れるようになりました!」という声を頂戴しています。

▼ オトリをポイントに誘導。

▼ 針にかけるまでの、鮎との駆け引き。

▼ アタリが来てからの、鮎との攻防。

そして、

▼ 釣りあげた瞬間。

実際に鮎を釣り上げたこの喜びは、何回味わってもたまらないものです。

アユ釣りは決して難しいものではありません。

あなたにも鮎を釣ることはできるのです。

この通信講座を十分にご活用し、正しいテクニックをマスターして頂ければ、

私が30年以上かけて研究し、数々のアユ釣り大会で優勝にしてきたノウハウの

すべてをあなたも手に入れることができます。

想像してみて下さい。

・鮎が水面から飛び出してくる瞬間を!

・二桁の鮎と共に写メを友人に送信する自分の気分を!

・30cmを超える鮎を釣って撮った写真の自分の笑顔を!

・釣った鮎で引き舟が一杯になっているところを!

・たくさんの鮎を釣り、びっくりしている仲間の顔を!

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そして

・あなたが釣った鮎で、家族が満面の笑顔で食卓を囲む風景を!

「お父さんの釣った鮎、最高!」

そんな嬉しい言葉を聞ける日も、そう遠くないことでしょう。

フィールドテスター、そしてトーナメンターという立場でありながら

30年以上の鮎釣り師として、この通信講座を、自信を持ってお届けします。

あなたが鮎を釣り上げた瞬間のあの喜びを、

いつでも味わえるようになることを心から願っています。

著者:辻 行雄 監修:日本フィッシング協会 メールアドレス: [email protected] 日本フィッシング協会

オフィシャルサイト: http://www.japan-fishing.jp/ 釣り総合プロデューサー 森永 誠 オフィシャルサイト: http://www.m-morinaga.com/

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