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日本の医療情報連携に見る課題と インターシステムズのソリューション ホワイトペーパ

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日本の医療情報連携に見る課題と

インターシステムズのソリューション

ホワイトペーパ

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はじめに 行政による地域包括ケアシステムの構築、病院の機能分化政策等に伴い、介護を含めた医療機関による連携や情報共有が推進されています。特に 2009 年度から開始された厚生労働省による「地域医療再生基金」により、地域医療連携ネットワーク数は急増しました。この基金交付が終了したことで増加は一段落したものの、政府は、データのデジタル化と地域医療連携ネットワークの全国への普及を目指した政策を打ち出しており、今後も地域医療連携ネットワークの新設や、参加する医療施設の増加が見込まれています。しかし、そのさらなる発展には、多くの課題が含まれています。 現状と運営課題 第一の課題は、医療情報ネットワークの組織運営の課題です。 日本における地域医療連携ネットワークは、国や自治体の補助金による支援によって構築されたものが多く、現在 200以上のネットワークが存在しますが、その大部分は、非常に限定的で小規模な連携にとどまっています。一般的に参加患者数も少ないことから、必要な患者の情報がなく、医療従事者による利用率の低さの要因となっています。大きな問題は、ビジネスモデルが確立されずに、その多くが補助金によって設立されている背景から、補助金の期間が満了すると、継続的な運営が困難になっていることです。 また、日本においては、小規模なネットワークが多く散在しており、患者自身がかかる医療機関が別々のネットワークに分断されていて、情報共有がされず、医療連携の利点を享受できない現実があります。医療連携ネットワークの境界付近の患者はもちろん、住居と勤務先それぞれの地域で医療にかかるといったケースは多く、ネットワーク同士の、そしてより広域での連携が求められますが、これには応えられていないのが現状です。 技術面での課題 地域医療連携システムは、電子カルテ(HIS)ベンダーがその主なプレイヤーとなっています。稼働実績では、NEC 系の「ID-Link」、富士通の「Human Bridge EHR」が圧倒的なシェアを誇っており、地域医療ネットワークの多くが、このどちらか、あるいは、この両方を運用する形で連携を行っています。 電子カルテ系ベンダーによる地域医療連携システムは、基本的にそのベンダーの医療情報システムとの連携から発展してきました。他のベンダーとの連携には、例えば「Human Bridge EHR」では、SS-MIX2による連携、「ID-Link」では、SS-MIX2による連携、SOAP メッセージによる連携、データベースへの直接アクセスを提供しています。SS-MIX2は標準的な連携フォーマットとして普及が進んでいますが、SS-MIX2形式でデータを出すために、大きなコスト負

担が必要となるケースが多く見られます。SOAP メッセージ、データベースへの直接アクセスにしても、指定の形式でのデータ提供が必要で、情報を公開する側にとっては、多くの労力とコストがかかります。 このような背景から、同じ医療連携ネットワークでも、2つの連携システムを運用している組織も見られます。さらに医師会などが別の共有システムを構築している場合もあり、複数の共有システムをそれぞれ参照するといった煩雑な運用も存在します。運用上、ログインを1つに統合し、ポータル画面から患者を検索し、それぞれのシステムを参照することを可能にしているところもありますが、実際のシステム間での連携やデータ統合は、まだ、一部のネットワークで実現が始まった段階です。多くの場合は、連携する病院あるいはクリニックが、参照する患者のデータの置かれている施設のネットワークシステムから、それぞれを別々に参照するといったプリミティブな運用になっており、特にクリニックのデータの参照や双方向での連携は、可能になっていないことが殆どです。 医療連携の目的とそれを実現するために そもそも、地域包括ケアシステム、医療連携の目指すところは、何なのでしょうか。 それは、より⾧く健康に生活することを目指し、分断されることなく、持続可能なよりよい医療・介護が提供される仕組みを作ることです。このためには、患者(住民)が経験する健康・医療に関する全てのアクティビティを網羅したペイシェントジャーニー(Patient Journey)を通じて、あらゆる段階で必要な情報が、必要な関係者間で必要な時に共有されること、いわゆる多職種における情報共有と連携が必要です。日本においては、特に、それぞれが別々に発展してきたこともあり、診療所・病院間での医療連携と、介護ネットワークとの連携には非常に大きな隔たりが存在し、これが大きな問題となっています。 医療連携の発展には、いくつかの段階があります。第1ステップは、連携によるケアの現場(Point of Care)における情報共有です。第2ステップは、コミュニティレベル(Community)でのケアの連携のための仕組みの提供で、患者に関わる全ての関係者に対し介入を促すアラート通知なども含まれます。第3ステップは、刻々蓄積されるデータを分析することでの地域や特定集団レベル(Population) での医療の向上、健康の増進を促進するものです。また、これらのステップを横断する形で、患者が自身の治療・健康に積極的に関わる仕組みの提供も重要です。これらすべてのステップを実現することで、医療連携の真の目的は達せられますが、日本においては、まだまだ発展途上にあると言わざるをえません。 2017 年より開始された地域医療連携推進法人制度の創設

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は、分断なく医療を提供できる仕組みづくりのための方策の1つで、これにより、先に上げた運用面での課題については、法人内においては一定の前進はあるものと期待されますが、システム間連携、医療・介護/多職種間連携やより広域での連携での問題は解消されず、地域医療連携の真の目的の達成には、課題が残ります。 インターシステムズのプラットフォームアプローチ インターシステムズは、ケアの現場、コミュニティ、地域・集団レベルでの医療情報連携について、ベンダーに制限されることのないプラットフォームベースのアプローチを提唱しています。これは、連携のためのプラットフォームを介して連携をするもので、インターシステムズの医療情報プラットフォームは、異なるシステムやデータ型の違いを吸収・統合し、必要な人が必要な時に必要な形でデータを提供し、医療・介護にかかわるすべての人を繋ぎます。さらに、インターシステムズの医療情報プラットフォームは以下の機能を提供し、相互運用性を確保して、ネットワーク相互のより広範な医療連携を、ケアの現場、コミュニティ、地域・集団に

おいて実現することで、医療・介護、そして人々の健康を支援します。 <主な機能>

・異なるデータの整備、標準化、統合 ・異なるシステムを統合した双方向の複合型医療記録 ・患者同意管理 ・ワークフロー管理 ・イベント検出・モニタリングとアラート機能 ・患者ポータル ・名寄せ機能 ・必要な機能の開発

インターシステムズの医療情報プラットフォームは、国や様々な地域、世界中の多くの医療施設で活用され、医療サービスの向上、持続可能な医療の実現に貢献しています。 さらに詳しくは、こちらをご覧ください。 InterSystems.com/jp/healthcare/

<参考資料>

2016 年版 地域医療システムの現状と今後の方向性(シード・プランニング)

2016 年度版 医療情報システム市場の将来展望(矢野経済研究所)

JAHIS 公開資料 平成 27 年度保健福祉システム部会業務報告書「地域ネットワークの普及と今後に向けて」

厚生労働省 地域医療構想 政策関連資料 その他関連公開資料

厚生労働省医政局長通知「地域医療推進法人制度について」(平成 29 年 2 月 17 日医政発 0217 第 16 号)その他関連通知

厚生労働省、医療法人の事業展開等に関する検討会「地域医療連携推進法人制度(仮称)の創設および医療法人とりまとめについて」関連公開資料

首相官邸 健康・医療戦略推進本部「次世代医療 ICT 基盤協議会」 その他関連公開資料

NEC ホームページ 地域連携ソリューション http://jpn.nec.com/medsq/solution/id-link/ その他関連公開情報

富士通ホームページ 地域医療ネットワーク HumanBridge EHR ソリューション http://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/humanbridge/ その他関連公開情報

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インターシステムズジャパン株式会社

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日土地西新宿ビル 15F Tel: 03-5321-6200

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