!­b u müt t 0 b - 建設物価調査会...

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建設工事の主なコストは、材料費と労務費、いわ ゆる材工である。工事中に材料費が高騰して、請負 金額に反映されなければ採算割れとなり、赤字工 事が続発する。これに対応するために採用された のが単品スライド条項だ。この具体的な内容はどの ようなものなのか。さらに、積算の効率化を目的と してユニットプライス型積算や施工パッケージ型積 算が導入された。変遷する積算方式について、当会 では、建設各社の対応策などの様々な情報を発信 し続けてきた。 材料費・労務費・歩掛等を用いて積算する、いわ ゆる「積上げ積算方式」に代わるものとして登場し たのが「市場単価方式」である。歩掛を用いず、材 料費と労務費等を含む施工単位当たりの市場価格 を直接、積算に利用する方式だ。目的は、積算の機 動性確保や積算業務省力化などである。土木は 1992(平成4)年、建築は1998 (平成10)年から試行。それぞれ 翌年から本施行となり、その調 査結果は「土木コスト情報」「建 築コスト情報」等に掲載した。 これまで採用されてきた土 木の積算方式には、大別して積 上 型とユニットプライス型と呼 ばれるものがある。2004(平成 16)年に採用されたユニットプ ライス型積算方式は、発注者と 受注者が材工、諸経費などを含めて工種ごとにユ ニット化された価格を合意したうえでデータベース 化し、このユニットプラスをもとに積算する方式だ。 積算業務が効率化されるのに加えて、各ユニット は実際の取引価格をベースにしているので、価格 に透明性があり、工事途中で施工数量が変動した 場合にも円滑に契約変更ができるなどの特徴が あった。では、具体的にどのようなものなのか。当会 ではいち早く、翌年の2005(平成17)年2月に方式 の仕組みを解説した「国土交通省ユニットプライス 積 算 基 準(試 行用)(舗装 編)」を発 刊。翌年の 2006(平成18)年5月には道路改良、築堤、護岸編 を追加し、2011(平成23)年まで内容を充実させた 改訂を重ねた。 しかし、この方式にも課題があった。価格の妥当 性に対する懸念やどこまで透明性を確保できるか といったものだった。そこで、改良を加えて、2012 (平成24)年から試行が開始されたのが、施工パッ ケージ型積算方式だった。直接工事費について、 改良を加えながら 効率化してきた積算方式 積算の機動性確保から 市場単価方式の導入へ 変遷する積算方式に迅速に対応する よくわかる 施工パッケージ型積算方式 ユニットプライス型積算基準〔試行用〕 【舗装、道路改良、築堤・護岸編】 (2007 年 4 月発刊) (2013 年 9 月発刊) 3

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Page 1: !­b u MÜt t 0 b - 建設物価調査会 設工事の主なコストは、材料費と労務費、いわ ゆる材工である。工事中に材料費が高騰して、請負 金額に反映されなければ採算割れとなり、赤字工

 建設工事の主なコストは、材料費と労務費、いわ

ゆる材工である。工事中に材料費が高騰して、請負

金額に反映されなければ採算割れとなり、赤字工

事が続発する。これに対応するために採用された

のが単品スライド条項だ。この具体的な内容はどの

ようなものなのか。さらに、積算の効率化を目的と

してユニットプライス型積算や施工パッケージ型積

算が導入された。変遷する積算方式について、当会

では、建設各社の対応策などの様々な情報を発信

し続けてきた。

 材料費・労務費・歩掛等を用いて積算する、いわ

ゆる「積上げ積算方式」に代わるものとして登場し

たのが「市場単価方式」である。歩掛を用いず、材

料費と労務費等を含む施工単位当たりの市場価格

を直接、積算に利用する方式だ。目的は、積算の機

動性確保や積算業務省力化などである。土木は

1992(平成4)年、建築は1998

(平成10)年から試行。それぞれ

翌年から本施行となり、その調

査結果は「土木コスト情報」「建

築コスト情報」等に掲載した。

 これまで採用されてきた土

木の積算方式には、大別して積

上型とユニットプライス型と呼

ばれるものがある。2004(平成

16)年に採用されたユニットプ

ライス型積算方式は、発注者と

受注者が材工、諸経費などを含めて工種ごとにユ

ニット化された価格を合意したうえでデータベース

化し、このユニットプラスをもとに積算する方式だ。

積算業務が効率化されるのに加えて、各ユニット

は実際の取引価格をベースにしているので、価格

に透明性があり、工事途中で施工数量が変動した

場合にも円滑に契約変更ができるなどの特徴が

あった。では、具体的にどのようなものなのか。当会

ではいち早く、翌年の2005(平成17)年2月に方式

の仕組みを解説した「国土交通省ユニットプライス

積算基準(試行用)(舗装編)」を発刊。翌年の

2006(平成18)年5月には道路改良、築堤、護岸編

を追加し、2011(平成23)年まで内容を充実させた

改訂を重ねた。

 しかし、この方式にも課題があった。価格の妥当

性に対する懸念やどこまで透明性を確保できるか

といったものだった。そこで、改良を加えて、2012

(平成24)年から試行が開始されたのが、施工パッ

ケージ型積算方式だった。直接工事費について、

機械経費、労務費、材料費を含

んだ標準単価を設定して積算

する方式で、大別すれば積上

型に属する。

 このように変遷し続けてきた

積算方式について、当会は情報

を発信し続けてきた。2012(平

成24)年6月には国土交通省監

修による「よくわかる施工パッ

ケージ型積算方式」を発刊。積

算方式の概要と特徴に加えて、

具体的な積算事例、さらに基準

や標準単価表の抜粋なども網

羅した解説書だ。翌年9月には、基準の改定に対応

し、Q&Aなどの解説も加えた改訂版を発刊した。さ

らに全国各地で講習会も開催した。2012(平成24)

年7月を皮切りに2年間で30回以上に及んだ。また、

2012(平成24)年には施工パッケージ積算支援室

を設置、専用のホームページを開設した。関連する

積算基準などの情報をとりまとめ、補正に必要な基

準材料単価も無償で公開した。

 積算とともに建設工事にとって大きな課題と

なっているのが、資材価格の変動である。工事途

中で積算時よりも価格が高騰するケースがある。

例えば、2008(平成20)年には、工種を問わず建設

の基本資材ともいえる異形棒鋼が1年間で57%、H

形鋼が58%も上昇した。中国などの新興国の経済

発展による需要の増加と原料となる鉄鉱石や製鉄

に用いる原料炭の高騰などが原因だった。

 建設各社は、これほどの価格上昇を自社努力だ

けで吸収することはできない。請負金額に上昇分

が反映されなければ、施工中の工事は採算割れと

なり、赤字工事が続出することは明らかである。対

応策として国土交通省が打ち出したのが、単品スラ

イド条項だった。変動していく資材の実勢価格に応

じて、請負金額を見直していく。

 この算出基準となったのが当会の調査結果だっ

た。月刊誌である「建設物価」は、毎月10日までの

調査結果を翌月号に掲載している。商社や問屋、

特約店などから建設会社などに販売される価格を

地域ごとに調査した最新データだ。さらに「Web建

設物価」では、建設物価には未掲載の資材、地区を

1.6倍に増やした情報を掲載している。単品スライ

ド条項では、特定資材の価格推移を把握する必要

も生じてくる。そこで活用されたのが「Web建設物

価」のマイページ機能だ。

 必要とする単価を登録しておけば、価格の推移

が瞬時にわかる。グラフで確認することもできる。

また、2002(平成14)年4月号以降の価格が全て確

認できることも好評を得た。

改良を加えながら効率化してきた積算方式

積算の機動性確保から市場単価方式の導入へ

高騰する資材価格の算出基準となった「建設物価」

鋼板:1年間で52%上昇

H形鋼:1年間で58%上昇

軽油:1年間で33%上昇

異形棒鋼:1年間で57%上昇

●「建設物価」でみる1年間の価格推移(東京地区)180

160

140

120

100

80

(指数)

2007.8 9 10 11 12 2 3 4 5 6 72008.1

2007.8月号=100

暫定税率の失効

変遷する積算方式に迅速に対応する

●よくわかる 施工パッケージ型積算方式

●ユニットプライス型積算基準〔試行用〕 【舗装、道路改良、築堤・護岸編】(2007年4月発刊) (2013年9月発刊)

変遷する積算方式に迅速に対応する

第3章

精度の高い価格情報等を迅速に提供する

18

Page 2: !­b u MÜt t 0 b - 建設物価調査会 設工事の主なコストは、材料費と労務費、いわ ゆる材工である。工事中に材料費が高騰して、請負 金額に反映されなければ採算割れとなり、赤字工

 建設工事の主なコストは、材料費と労務費、いわ

ゆる材工である。工事中に材料費が高騰して、請負

金額に反映されなければ採算割れとなり、赤字工

事が続発する。これに対応するために採用された

のが単品スライド条項だ。この具体的な内容はどの

ようなものなのか。さらに、積算の効率化を目的と

してユニットプライス型積算や施工パッケージ型積

算が導入された。変遷する積算方式について、当会

では、建設各社の対応策などの様々な情報を発信

し続けてきた。

 材料費・労務費・歩掛等を用いて積算する、いわ

ゆる「積上げ積算方式」に代わるものとして登場し

たのが「市場単価方式」である。歩掛を用いず、材

料費と労務費等を含む施工単位当たりの市場価格

を直接、積算に利用する方式だ。目的は、積算の機

動性確保や積算業務省力化などである。土木は

1992(平成4)年、建築は1998

(平成10)年から試行。それぞれ

翌年から本施行となり、その調

査結果は「土木コスト情報」「建

築コスト情報」等に掲載した。

 これまで採用されてきた土

木の積算方式には、大別して積

上型とユニットプライス型と呼

ばれるものがある。2004(平成

16)年に採用されたユニットプ

ライス型積算方式は、発注者と

受注者が材工、諸経費などを含めて工種ごとにユ

ニット化された価格を合意したうえでデータベース

化し、このユニットプラスをもとに積算する方式だ。

積算業務が効率化されるのに加えて、各ユニット

は実際の取引価格をベースにしているので、価格

に透明性があり、工事途中で施工数量が変動した

場合にも円滑に契約変更ができるなどの特徴が

あった。では、具体的にどのようなものなのか。当会

ではいち早く、翌年の2005(平成17)年2月に方式

の仕組みを解説した「国土交通省ユニットプライス

積算基準(試行用)(舗装編)」を発刊。翌年の

2006(平成18)年5月には道路改良、築堤、護岸編

を追加し、2011(平成23)年まで内容を充実させた

改訂を重ねた。

 しかし、この方式にも課題があった。価格の妥当

性に対する懸念やどこまで透明性を確保できるか

といったものだった。そこで、改良を加えて、2012

(平成24)年から試行が開始されたのが、施工パッ

ケージ型積算方式だった。直接工事費について、

機械経費、労務費、材料費を含

んだ標準単価を設定して積算

する方式で、大別すれば積上

型に属する。

 このように変遷し続けてきた

積算方式について、当会は情報

を発信し続けてきた。2012(平

成24)年6月には国土交通省監

修による「よくわかる施工パッ

ケージ型積算方式」を発刊。積

算方式の概要と特徴に加えて、

具体的な積算事例、さらに基準

や標準単価表の抜粋なども網

羅した解説書だ。翌年9月には、基準の改定に対応

し、Q&Aなどの解説も加えた改訂版を発刊した。さ

らに全国各地で講習会も開催した。2012(平成24)

年7月を皮切りに2年間で30回以上に及んだ。また、

2012(平成24)年には施工パッケージ積算支援室

を設置、専用のホームページを開設した。関連する

積算基準などの情報をとりまとめ、補正に必要な基

準材料単価も無償で公開した。

 積算とともに建設工事にとって大きな課題と

なっているのが、資材価格の変動である。工事途

中で積算時よりも価格が高騰するケースがある。

例えば、2008(平成20)年には、工種を問わず建設

の基本資材ともいえる異形棒鋼が1年間で57%、H

形鋼が58%も上昇した。中国などの新興国の経済

発展による需要の増加と原料となる鉄鉱石や製鉄

に用いる原料炭の高騰などが原因だった。

 建設各社は、これほどの価格上昇を自社努力だ

けで吸収することはできない。請負金額に上昇分

が反映されなければ、施工中の工事は採算割れと

なり、赤字工事が続出することは明らかである。対

応策として国土交通省が打ち出したのが、単品スラ

イド条項だった。変動していく資材の実勢価格に応

じて、請負金額を見直していく。

 この算出基準となったのが当会の調査結果だっ

た。月刊誌である「建設物価」は、毎月10日までの

調査結果を翌月号に掲載している。商社や問屋、

特約店などから建設会社などに販売される価格を

地域ごとに調査した最新データだ。さらに「Web建

設物価」では、建設物価には未掲載の資材、地区を

1.6倍に増やした情報を掲載している。単品スライ

ド条項では、特定資材の価格推移を把握する必要

も生じてくる。そこで活用されたのが「Web建設物

価」のマイページ機能だ。

 必要とする単価を登録しておけば、価格の推移

が瞬時にわかる。グラフで確認することもできる。

また、2002(平成14)年4月号以降の価格が全て確

認できることも好評を得た。

改良を加えながら効率化してきた積算方式

積算の機動性確保から市場単価方式の導入へ

高騰する資材価格の算出基準となった「建設物価」

鋼板:1年間で52%上昇

H形鋼:1年間で58%上昇

軽油:1年間で33%上昇

異形棒鋼:1年間で57%上昇

●「建設物価」でみる1年間の価格推移(東京地区)180

160

140

120

100

80

(指数)

2007.8 9 10 11 12 2 3 4 5 6 72008.1

2007.8月号=100

暫定税率の失効

変遷する積算方式に迅速に対応する

●よくわかる 施工パッケージ型積算方式

●ユニットプライス型積算基準〔試行用〕 【舗装、道路改良、築堤・護岸編】(2007年4月発刊) (2013年9月発刊)

変遷する積算方式に迅速に対応する

第3章

精度の高い価格情報等を迅速に提供する

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Page 3: !­b u MÜt t 0 b - 建設物価調査会 設工事の主なコストは、材料費と労務費、いわ ゆる材工である。工事中に材料費が高騰して、請負 金額に反映されなければ採算割れとなり、赤字工

 2017(平成29)年3月には、国土交通省土木工

事・業務の積算基準等の改定があった。これまで

もあらゆる建設プロセスでICTを導入して生産性

の向上を図ってきたが、さらに2017年を生産性革

命の「前進の年」とし、その第一弾としてICT舗装の

積算基準を策定した。同時に改正品確法の基本理

念に沿って、適正な予定価格が設定できるように

最新の土木工事や業務の積算基準を改定するこ

とにした。

 品確法を踏まえた積算基準の改定では、市場単

価の一部廃止も盛り込まれている。良好な取り引き

が行われているデータの収集が困難になってきて

いることから、市場単価方式による価格設定を廃

止して当会が実態調査した歩掛による土木工事標

準単価に移行することにした。対象となるのは6工

種。区画線工、高視認区画線工、排水構造物工は

2017(平成29)年10月。コンクリートブロック積工、

橋梁塗装工、構造物とりこわし工は2018(平成30)

年4月を目処に段階的に移行していく方針だ。

 この一連の取り組みには、当会が土木工事標準

単価の調査手法そのものを確立させたという背景

がある。土木工事標準単価とは、標準的な工法によ

る直接工事費単価であり、元請けと下請けとの取引

実態、実行予算を調査し得られた、歩掛、材料費、

労務費などによって単価を算出するものである。鋼

製排水溝設置工などを皮切りに2013(平成25)年

4月から「土木コスト情報」で情報提供を開始、こ

れまで工種を拡大してきた。インフラ長寿命化に欠

かせない維持修繕工種を多数掲載していることに

加え、積算の利便性が向上すると多くの発注者で

活用され、国土交通省の方針にも沿った内容であ

ることから正式採用になったという経緯がある。

工事費の構成

工事費工事価格

工事原価直接 工事費

直接 工事費

材料費労務費

直接経費(機械経費等)

間接 工事費

一般管理   費等

消費税等  相当額

共通 仮設費

現場 管理費

純工事費

掲載価格

● 土木工事標準単価の概要

市場単価方式から土木工事標準単価に移行へ

1.標準的な工法による施工単位当たりの直接工事費単価2.元請業者と下請業者間の施工取引実態及び自社施工(実行予算)を調査3.調査で得られた歩掛、材料費、労務費、機械経費(損料賃料)等によって

単価を算出

● 調査工種一覧

●鋼製排水溝設置工●表面被覆工(コンクリート保護塗装)

●表面含浸工●連続繊維シート補強工●剥落防止工(アラミドメッシュ)

●漏水対策材設置工●防草シート設置工●紫外線硬化型FRPシート

設置工(ポリエステル樹脂)●塗膜除去工(塗膜剥離剤)●バキュームブラスト工●道路反射鏡設置工●仮設防護柵設置工(仮設ガードレール)

●機械式継手工●抵抗板付鋼製杭基礎工「土木コスト情報」2017年4月時点

建築の契約価格を調査対象としたJBCI

 建築の積算に用いる資材や施工単価等の詳細

な価格情報は「建設物価」や「建築コスト情報」で

整備・提供してきた。しかし、建物の企画及びコス

トプランニング段階に役立つ建築費の情報は少な

く、整備が進んでいなかった。そこで、会内でプロ

ジェクトチームを発足。調査票の様式や分析結果

の提供内容を検討し、2000(平成12)年5月から

提供を開始したのがJBCI(Japan Building Cost

Information)である。

 JBCIでは、非木造の新築工事に関する契約価

格や建物用途、面積などの基本情報に加えて、戸

数やベッド数(医療施設)などの企画数量や建築

費の内訳を調査対象としている。全国の発注機

関、設計事務所、施工会社に協力を依頼。これまで

に収集したデータ3万5,000件超。一般的に、発

注者が実際に支払う建築費の契約価格は秘

密とされ、外部に提供されることはまれであ

る。このような調査が実施できるのは、中立

的専門調査機関として長年の実績がある当

会ならではといえる。

 データは用途、地域、面積など様々な面か

ら分析・集計し、科目別の価格ウエイトや価

格傾向(分布状況)を様々なグラフで表現し

ている。

 また、用途や延べ床面積、階数などを設定

して、建築費を自動的にシミュレーションする

機能も備えている。しかも、工事科目別にグ

レードの設定が可能であり、算出結果の傾向

(位置)を散布図上で確認することもできる。

 当初は、発注予定価格、見積価格などの価

格水準を客観的に評価するための資料として主に

発注者や設計、施工者に利用されてきたが、建物

の再調達価格(新築時の工事価格)算定を目的に

不動産鑑定士や損害保険会社など幅広い方々に

利用されるようになった。

 現在は単行本とインターネット版を提供している

が、最も利用されている建築費のシミュレーション

機能を強化するため、2017(平成29)年からは単

行本の発行を取りやめ、インターネット版を充実さ

せる大幅なリニューアルを進めている。

収集した3万5,000件超のデータシミュレーション機能を備える

インターネット版建築費シミュレーション機能

建物規模

● JBCI2016  (2016年8月発刊)

算出結果の傾向を散布図で確認できる算出結果の傾向を散布図で確認できる

第3章

精度の高い価格情報等を迅速に提供する

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