先端的基礎研究

鉄系新超伝鉄系新超伝- FeSe系超伝導

材料科学研究所 先進機能材料

■研究の目的 （本研究の一部は、（独）科学技

2008年初頭、鉄を含む新しい高温超伝

なる 全く新しい高温超伝導体群である

材料科学研究所 先進機能材料

なる、全く新しい高温超伝導体群である

ての可能性を調査・検討するとともに、代

成長を行い、その輸送現象と臨界温度（

■主な成果

1. 銅酸化物とは異なる機構で超伝導が

2. これまでに見つかっている主な構造は

磁場 対する異方性が小さ 点が応3. 磁場に対する異方性が小さい点が応

4. Fe(Se0.5Te0.5)薄膜の輸送現象測定か

存することが分かった（図2）。

■特長

積層構造の異なる新たな超伝導体が

磁場中特性の良い線材などへの応用

Fe(Se0.5Te0.5)の薄膜化に成功。臨界

物性制御の可能性）

■成果の使われ方■成果の使われ方

より高いTcをもつ材料の開発および新し

導体の研究

Ｂ１

導体の研究導体の輸送現象 -

料領域 主任研究員 小宮 世紀

技術振興機構からの受託研究で実施）

伝導材料が発見された。銅酸化物とは異

る 本研究では鉄系超伝導体の材料とし

料領域 主任研究員 小宮 世紀

る。本研究では鉄系超伝導体の材料とし

代表的な物質であるFe(Se0.5Te0.5)薄膜の

Tc）の関係について考察した。

が発現している可能性がある。（表1）。

は表2に示した4種類である。

応用上有望 ある（図 ）応用上有望である（図1）。

から、抵抗率や臨界温度が基板材料に依

が存在する可能性

用の可能性

界温度の基板依存性を観測（薄膜による

しい超伝導デバイスや線材への応用。

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■キーワード：鉄系高温超伝導体、半金属、磁場中

表1 鉄系と銅酸化表1 鉄系と銅酸化

表2 鉄系超伝導体の代表表2 鉄系超伝導体の代表

図1 (Ba,K)Fe2As2単結晶の臨界磁場の異方性。最大2倍程度と、銅酸化物に比べて非常に小さい。[Ref.: H.Q. Yuan etal., Nature 457, 565 (2009).]

異方性、輸送現象

化物の物性の比較

Ｂ１

化物の物性の比較

表的な結晶構造と臨界温度表的な結晶構造と臨界温度

図2 異なる基板と成長条件下で成長したFe(Se0.5Te0.5)薄膜の抵抗率とTc。MgO基板に成長した薄膜の抵抗率が低く、Tcが高くなっている。

参考：Fe(Se0.5Te0.5)バルク結晶写真 薄膜とバルクの両晶写真。薄膜とバルクの両面で研究を行っていく。

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