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エンジニアの生存戦略 BASE株式会社 取締役CTO 藤川真一

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エンジニアの生存戦略BASE株式会社 取締役CTO

藤川真一

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自己紹介

藤川真一 (えふしん)BASE株式会社 取締役CTO 今年は採用ファースト

新卒 製造業の技術者(制御系)→ 26歳でデジハリ渋谷一期生→ 27歳 Web制作会社に転職、動画CMSプロダクト責任者→ 32歳でペパボに転職→ 37歳でモバツイで起業→ 39歳で会社売却→ 40歳で現職

・慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 後期博士課程・デジタルハリウッド大学大学院デジタルコンテンツ研究科 非常勤講師

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新しい時代の電子商取引の世界の提供

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インターネットネイティブな決済の再定義

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エンジニアの生存戦略の論点

• エンジニアとして定年を迎えたい?

• エンジニアという職業人がどのように変化していくか?

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35歳定年説

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35歳定年説の根拠

プログラマーは激務なので、35歳を過ぎると体力低下のために続けられなくなる(体力低下説)

プログラマーは常に新しい情報を吸収しなければならないが、35歳を超えると脳の働きが低下して新しいことを覚えられなくなるために続けられなくなる(学習能力低下説)

プログラマーは35歳を超えると開発ではない業務を求められるようになるので、技術職としてのプログラマーのキャリアが途絶える(マネージメント原因説)

そろそろ「プログラマー35歳定年説」を徹底論破しとくか

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一応論破しておくと…

• 体力低下が問題になるなら、鍛えるしかない。体力が重要なのは経営者も漫画家も同じ

• 新しいことを覚えられなくなる…のは、最近はツールがカバーしてくれる。(インテリセンスというAI .. )

そもそも若いうちから記憶力で勝負しない方がいい。

• (望まない)違う仕事をやらされる…これは転職でカバー可能

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そんなことよりも大きな問題があります

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40歳の不惑の罠

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• 20代は、無条件に期待される

• 30代は、期待感を醸造する重要な世代

• 40代は、人から期待されないとスルーされる

• (50代は、僕にはまだわかりません。)

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「期待」と「信頼」の重要性

人からどう期待され、信頼を得つづけるか?が一番大事

期待は信頼の前提条件

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能力に対する期待「この目的を達成するための能力を持っていることを期待する」

意図に対する期待「この課題に対して責任を果たすことを期待できる」

期待通りの結果が出た時に生まれるものが信頼

そもそも「期待」を抱かれないと「信頼」を作れない!

山岸俊男氏の「信頼の研究」

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新人への期待と信頼のループ

信頼への期待

信頼レベルUp!

「これぐらいできそうだ」というタスクを渡す

新人

望ましい結果を出すより高いレベルの仕事へ

ポジティブフィードバックループの存続条件 1.期待されること 2.期待にそう結果を出すこと

期待に対して頑張る

上司

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履歴書を送って、

「この人は、自分よりも10歳も年齢が高いから、マネジメント難しそうなだなぁ、やめとこうか」

万人が「自分が年を取った時のことはわからない」から、自分の実感と比較ができない。

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エンジニアの生存戦略とは?

「この人なら大丈夫か!」

「この人なら、(この案件を)うまくやれそう」

「この人なら、問題ないよ!」

という期待を持たせることに尽きる!!!

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期待を持たせる要素

• 何よりも過去の実績 炎上案件で活躍した

• 会話が噛み合うように歩みよること

AWSしか使っていない企業で、オンプレの技術しか語れないのは☓スタートアップが使うLL言語で、VBの会話しかできないのは☓

• スタートアップだったら、オープンソースに傾倒しているか?

ちゃんとプロダクトをつくっている?

• 人は共通点に親和性を感じる。

すげーって言わせることじゃなくて、「こいつわかってんなー」って思われるのは大切

年上ですごい人だと、近寄りがたい。

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• 若々しくあること

• でも媚びないこと

• 自分の意見を持っていること。でも頑固ではないこと。

• 柔軟性重要

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僕の友達のコボラー

• なんでもやる。

• 放っておけない案件を拾いに行く。

• 困っている人を助ける。

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前職の給与問題

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• 一部上場企業のSI出身者の給与が高い問題

• ポテンシャルと年齢の兼ね合いで悩む代表的な属性

一部上場SI + 高学歴 + 20代後半

高収入 + SE + 開発歴なし

• SIからWeb系の転職は、レベルアップではなくクラスチェンジ

• クラスチェンジ = ひとまずレベル1になる覚悟があるか。

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• 転職で給与が上がるケース(経験を売る)

転職先でこれから経験すること < 自分の経験

• 給与が下がらないケース(横スライド)

転職先でこれから経験すること = 自分の経験

• 給与が下がってでも転職すべきケース(経験を買う)

転職先でこれから経験すること > 自分の経験

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チャレンジを買いに行くのであれば、現職給与を下げて転職するのもアリでは?

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おっさんの給与構造をハックする

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• 何故、年上は給与が高いのか?考えたことありますか?

• 事業が成長していなければ、昇給が当たり前のように存在する、ハズはないわけです。

• 実務を支えているなら若い人のほうが高給で、徐々に下がっていくというプロ野球のようなモデルもありかもしれませんね。

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僕の中の結論はこれです。

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人頭税

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部下や周囲の人達から、少しずつお金をもらっている• マネジメントコース

抱えている部下や組織の人頭税

• プロフェッショナルコース

周りに与える影響を重視

リーダーシップ、ムードメーカー、火消し、オープンソースコミッタ

• 経営者コース

組織のアーキテクチャを構築し、実現する

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上司は偉い、という価値観は捨てるべき。(何が偉いの?)

むしろ「分前をいただいている立場」であることをわきまえる

どれだけたくさんの人達に良い影響を与えるか?

それに伴う職種が上司、マネジメント、リーダー、リードエンジニアなど。

(役割だからマネジメントを覚える、なんて文脈は存在しない)

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最後に、今絶好の経験を買う方法をお教えします。

・サーバエンジニア

・アプリケーションエンジニア

の両方にオススメ。

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マストドン• オープンソースのSNSのサーバプロダクト

• 誰でもダウンロードしてSNSを作ることができる

• Ruby on Rails + Node.js + React というちょっとした

スタートアップよりも高度なプロダクト

• sidekiqによる非同期処理

• まだ進化途中でスケーラビリティの成長が見込める。

一通りの基礎的なサーバ運用のスキルは求められる。

• Railsを維持するのはそれなりに大変なので、維持し続ける価値

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かかるコストはサーバコストだけ。

さくらのVPS or AWS or Heroku …

最安で2,000円/月ぐらい。AWSをがっつりやるなら、2〜3万円/月かけて経験を買いに行くのもあり!

1000人ぐらいのコミュニティの運用経験ができれば、いろいろ語れるハズ。

改造して、プルリク出して、コミッターとして貢献したらちょっとした自慢ができます。

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質疑応答