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Bedside Ultrasound Assessment of Positive End-Expiratory Pressure-
induced Lung Recruitment
Am J Respir Crit Care Med. 2011 Feb 1;183(3):341-7. Epub 2010 Sep 17.
INTRODUCTION 1
・エコーで肺胞間質病変、肺浸潤影、肺炎、胸水、気胸の診断が可能
・X線や聴診よりも正確?
・エコーパターンから含気状態を把握することができる
INTRODUCTION 2
• VAPの治療経過もエコーで判断できる
• PVカーブでPEEPの効果を判定した
• US reaeration scoreは肺の含気の把握に使用されている
Sliding sign
No Sliding sign
C:コンソリデーション
B2:隣り合う複数のB線
B1:7mm以上離れた又は不規則なB線
N:正常肺
用語
B line:
・画面一番下まで元気よく出るレーザービームみたいなライン
・正常でも1−2本でる
・3本以上であり、かつ、B line同士の幅が7mm以内のものというのが一定のコンセンサス
・複数箇所で出れば肺水腫を代表とする間質病変を示唆
正常
肺水腫、気管支肺炎
コンソリデーション
肺炎
Patient
• 40人のARDS/ALI患者
• 前向き
• 除外基準:頭蓋内圧亢進、再発性気胸、気管支胸膜瘻、P/F<100の低酸素血症、妊娠
• びまん性、斑状陰影はDiffuseと分類
• 大葉性はfocalと分類
PEEPをかけた状態でPVカーブ測定
• PEEP0,15cmH2Oで測定
• 呼気時の肺容量の変化をΔEELVとした
• PEEP0,15cmH2Oで胸部X線を撮った
PVカーブ
肺のエコー• 2−4MHzのプローブを使用(腹部エコーのもの)
• 全ての肋間から上葉、下葉、前方、側方、後方をみて左右の肺をチェック
• US reaeration scoreをそれぞれのPEEPで計算
• 正常:A line,2つ未満のB line
• 中等度の含気の消失:複数のB line
• 重度の含気消失:複数の隣接するB line
• コンソリデーション:エアーブロンコグラム(+)
Protocol 1
• PEEPの0と15の順番は無作為
• 肺のエコーは呼吸器設定を知しらないまま行った
Protocol 2
統計分析
• US reaeration scoreとPEEPでのリクルートメントはSpearman correlation rank analysisを用いた
• 統計ソフトはNCSSを使用
• 0.05を有意とした
結果
PV法で測定したPEEPによるリクルートメントとエコースコアは相関している●:びまん性に虚脱した患者○:部分的に虚脱した患者
US reaeration score≦+4はPEEP-induced lung recruitment75ml〜450mlUS reaeration score≧+8はPEEP-induced lung recruitment600ml以上US reaeration scoreが小さいところでは正確ではない
US reaeration scoreとPaO2は相関がある部分的な病変の患者よりもびまん性病変の患者の方が相関
• 480の検査部位の中で、469がPEEP前後で評
価できた(11部位はチェストチューブがあり評価不能)
Discussion1
• エコーの利点;繰り返し行える、鎮静、筋弛緩は不要
• CTには被爆、移動の欠点がある
• PVカーブでの評価は筋弛緩薬、鎮静薬が必要となる
→エコーは肺の評価方法として代替法となる可能性がある
Discussion2
• 肺の含気評価はB lineの数、種類によって行う
間質症候群:離れたB line
肺胞充填病変:B lineの融合
肺水腫の増悪:B lineの数の増加
Discussion3
• PEEPが有用なのは前方、側方にB lineかコンソリデーションがみえた場合である
• コンソリデーションはPEEPによる改善が少なく、
この部分はリクルートメントすることにより、さらに改善できる可能性がある
Limitation
• 呼吸器で動いている状態のエコーであり、リクルートメントを過小評価している可能性がある
• エコーは施行者によって結果がかわる
• 皮下気腫、肥満では困難
結論
• ベッドサイドでのエコーはPVカーブと同様にリクルートメントの評価が可能である
• 肺の含気を改善するために、モニターすることができる
• 肺の過膨脹は評価できない
• ALI/ARDS患者の死亡率の改善にエコーを使用するにはさらなる研究が必要