buddhist altar -...
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メディアアート/メディアインスタレーション/h2190×w900×d650mm
芸術文化学研究科佐藤弘隆
Buddhist Altar
本作は、大型の冷凍庫内で「仏像」に 見立てた人型の氷像を自動成形する 装置と、氷像を溶解させる装置が一 体となったインスタレーションで、全 体を「仏壇」に見立てている。氷像は、 庫内天井部から射出される水が台座 上で凍結し、積層することで成形され る。鑑賞者が扉を開けると、氷像を鑑 賞することができるが、扉の開放と同 時に点灯する投光器の発熱によって、 氷像は徐々に溶解する。やがて氷像 の体積が減少したことをコンピュータ が検知すると「再生」のフェーズに入 り、失われた形状が修復される。他者 の干渉を受けながら絶えず変化する 様は仏教における「縁起」の思想に基づいている。また、相転移と物質交換を繰り返しながら同一性を維持する様は生命体のようでもある。
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立体造形/金箔・顔料漆・PLA・麻布/h600×w660×d600mm
芸術文化研究科平澤紗英
絡繰蠍置物
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漆造形/乾漆・布・漆/h1700×w1200×d320mm
芸術文化学研究科渡辺秀晴
まとう布の襞を用いた乾漆造形の応用研究
布の柔らかく自由に形を変える様子に興味を持ち、自身の制作に取り入れました。 布が見せる様々な表情の中でも特に面白いと感じる瞬間をとらえたいと思い、服飾分野における「ドレープ」「ギャザー」「プリーツ」の3つの襞の様子を作品で扱いました。
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工芸/乾漆・蒔絵・麻布・和紙・金粉/φ390×h140mm
芸術文化学研究科岡島由季
乾漆朱塗重盛器「牡丹」
083
工芸/乾漆・漆・麻布・炭粉/φ280×h250mm
芸術文化学研究科松本真奈
乾漆合子 「薄暮」
084
工芸/檜・麻布・和光銀・金粉/h58×w275×d255mm
芸術文化学研究科李逸琰
蒔絵料紙箱 「卍」
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建築意匠/パース
芸術文化学研究科王柯翔
伝統的な町屋の改修における光・熱環境の改善とインテリアとの関係性高岡市金屋町串田邸改修案
敷地は伝統的町屋が軒を連ねる高岡市金屋町の串田邸で、延べ床面積は約145.76㎡がある。今回の改修は、
「光・熱環境」を重点的に改善させることで、家族4人(両親、子供二人)が明るくて、開放的で現代的なライフスタイルをおくれるように改修する。採光の改善は、拡張した中庭の周囲に窓を設け、また、新設した吹抜け上部にトップライトを設け、吹抜けからの採光も可能とした。 熱環境の改善は、いつでも長く滞在できる空間、猛暑時・厳冬時に長く滞在しない空間、閉じたら滞在できる空間の三つに分けて断熱改修を段階的に行う。このようにライフスタイルに合わせて「光環境」と「熱環境」を改善することで、伝統的なインテリアを出来るだけ残した。
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空間デザイン/軽量鉄骨・合板/h3000×w3000×d3000mm
芸術文化学研究科寺島大貴
ロウト「ポップアップストアの作法」プロトタイプ制作
近年、一段と身近になったポップアップストア。そこでは期間限定の出店、会場限定のサービスなどによって通常の店舗にはない、精度の高い供給が行われる。その空間づくりには、面積や立地以上に、演出された世界観の完成度が求められるという、店舗規模のはかり方の転回がある。ここに「ポップアップストアの作法」を見出し、身近で素朴な規模から非日常的な体験を伴う規模までを可逆的に演出する仮設構造物のプロトタイプとして表現した。利用時は企画に合わせ複数設置し、一棟に一種の用途を対応させる分棟形式で用いる。さらに各棟は内包する用途によって高さを三段階で調節できる。外観は、設置場所に企画を流し込むべく、紙を巻いて作る即席の漏斗をイメージしている。
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