災害時における議会の行動指針策定状況

早稲田大学マニフェスト研究所

議会改革調査部会

早稲田大学マニフェスト研究所 2016.11.2

「災害時など非常事態における議会の行動指針を定めていますか？」

議会改革度調査2015 質問68 より

早稲田大学マニフェスト研究所

非常時における議会の行動指針

3

何らかの行動指針がある議会は34％

・申し合わせ・議員の行動指針・対応マニュアル・災害対策本部設置要綱・BCP…等々

定めている34％

（487議会）

定めていない66%

（926議会）

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BCPとは？

4

BCP：Business Continuity Plan の略。業務継続計画。

業務継続計画とは、災害時に行政自らも被災し、人、物、情報等利用できる資源に制約がある状況下において、優先的に実施すべき業務を特定するとともに、業務の執行体制や対応手順、継続に必要な資源の確保等をあらかじめ定め、地震等による大規模災害発生時にあっても、適切な業務執行を行うことを目的とした計画。（内閣府webサイトより）

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非常時における議会BCP／業務継続計画

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議会独自のBCP（業務継続計画）を定めているのは・・・

定めている34％

（487議会）

定めている34％

（487議会）

定めていない66%

（926議会）

BCPを定めている議会0.35%(５議会)

芽室町議会大津市議会滋賀県議会横浜市会大分市議会

取り組み例・議会BCP・災害時の所管事務調査

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議会BCPの例：大津市議会

政策検討会議避難所運営訓練

議場を使っての防災訓練（26.11.4）

大規模災害などの非常時においても、議決機関としての議会が迅速な意思決定と多様な市民ニーズの反映に資するという議会の機能維持を図るため、災害時の組織体制や議員の役割、行動方針などを定めた大津市議会業務継続計画「議会ＢＣＰ」を策定。（ H26.3地方議会初。専門的知見の活用の１つ）防災訓練、避難所運営訓練も実施し、計画の改善につなげている。

マニフェスト大賞応募資料より

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議会BCPの例：大分市議会大規模災害に備え、災害時の本会議の招集、議案審議・採決に関する手順を明文化した。議会機能を維持し、予算など重要議案の審議が遅れて市政運営に支障が出ないようにすることが狙い。災害対策の課題を把握するため、平常時より「大分市議会防災会議」（災害時には「大分市議会災害時対策会議」に移行）を設置。議員は、7つの地区組織いずれかに所属している。また、20名の議員が防災士の資格を取得している（定数 44名）。

2016.10.27 LM熊本勉強会資料より

シェイクアウト訓練 議場での様子 地区組織で危険箇所を見回る様子

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災害対応の例：久慈市議会H28.9 台風10号の被害状況の把握について、３つの常任委員会が合同で所管事務調査を実施。５班に分かれ、タブレット端末などを使って市内の被害状況の確認へ。被害状況を調査してGoogleMap等で見える化、市長への緊急要望をおこなった。

久慈市議会提供資料より作成。なおGoogleMapでの情報共有（下記）は事務局での試行段階であり、今後活用について検討。

https://drive.google.com/open?id=1XtyMStF8XQQ_HpmlrAHuw9W2CfE&usp=sharing

タブレット端末を使ってGoogleMapへプロットした班も

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本資料について本資料は、ローカルマニフェスト推進地方議員連盟によって開催された『がんばろう熊本！LM熊本勉強会・被災地視察』での勉強会の資料をもとに加筆・修正したものです。

ローカルマニフェスト推進地方議員連盟 http://www.local-manifesto.jp/gikaigiin/

早稲田大学マニフェスト研究所議会改革調査部会 http://www.maniken.jp/gikai/

《 2016.10.27 熊本勉強会の様子 》