留学だより鹿志村未来「生徒一人ひとりが大切に …hendrix college での生...

留学だより

ヘンドリックスカレッジ（米国アーカンソー州）

鹿志村未来

「生徒一人ひとりが大切にされるヘンドリックス」

ヘンドリックスカレッジ（アーカンソー州）を簡単に説明すると… ヘンドリックスはアメリカ

合衆国の南部アーカンソー州にあります。第 42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンの

出身地として、また自然が豊かなことで有名です。南部の人たちは比較的おおらかでフレンド

リーな人達が多いです。ヘンドリックスがあるコンウェイは、リトルロック空港から車で約一

時間ほどの所にあります。交換留学生は空港まで、在学生もしくは先生方が車で迎えに来てく

れるのでとても心強いです。田舎の小さな町であるため静かで、勉学に専念するにはもってこ

いの環境です。ヘンドリックスカレッジは生徒数約 1300人程のリベラルアーツの大学です。

学校の校風もとてもリベラルで、多人種・多宗教・LGTBなど理解が広く、学生一人ひとりに

対してのサポートが手厚いです。キャンパス内は多くの建物が赤レンガ造りで統一されていて

風情があり、木々が多くあるため心地よく感じられます。

From https://ctcl.org/hendrix-college/ CTCL.ORG COLLEGES THAT CHANGE LIVEs

［留学をしようと思ったきっかけ・目的］

きっかけはニュージーランド一年留学を高校生の時に経験し、自分と全く違った文化の中で育

った人達との交流から多くの発見や学びを得て、大学生になったらもう一度留学をしようと決

めていました。私は平和学に興味があり、国際関係学・文化学・政治学・スペイン語・貧困に

かかわる授業を学びたかったため、幅広く学べるリベラルな大学で学ぼうと考えました。また

アメリカを選んだ理由としては、多文化多人種を抱え、世界の中で大きな力を持つアメリカが

どのように社会問題に大して取り組んでいるかを知りたかったためです。また世界の中で経済

力・武力等で大きな権力を持つアメリカで、どのように世界や自国についての教育をしている

のかを学びたかったからです。

［留学までの準備］

留学に関心がある皆さん、是非 TOEFLの講座、試験を積極的に受けることをお勧めします。私

は恥ずかしながら、一年生の頃に TOEFLのことをあまり考えていなくて、留学出願期間直前に

受けた ITP、IBT両方とも 1,2点足りなかったことから、出願できずに悔しい思いをしました。

その後 TOEFL の講座を受けて、TOEFL で点数を取るためのコツや、重視して覚えなければなら

ない英単語を集中して学習したところ、次の年の留学出願の時までに ITP が 50 点弱伸びました。

効率的な TOEFL の勉強方法が個人で見つからない方は、講座担当の先生方からテクニックを教

えて頂くことできっと点数が伸びやすくなると思います。また、英語で行われてる授業の履修、

ECZの活用、カンファレスライティングサービスなども積極的に利用すると、後々留学で役に

立つかと思います。

HENDRIX COLLEGEの一員として…

ヘンドリックス学生の大学生活に対してのレビューを調べてみてもらえば分かるのですが…

Hendrix Collegeでの生活はとても充実しています！！ここでの勉強は決して楽ではありません

が、親身になって下さる教授方と、他学生の協力のおかげで、私は学期始めと比べて成長でき

たなと思うことが多いです。現在日本人学生は学内で私だけなので、英語を使う環境を満喫で

きていますし、日本文化や日本語に興味を持っている学生に日本のことを伝えるのも楽しみの

一つだと思います。ヘンドリックスは年間授業料が約 550万円もすることもあり、大半の学生

が奨学金を貰って通っています。そのため多くの学生が授業内でも、クラスルームの外でも学

ぶことに対してのモチベーションが高く、授業の質、雰囲気等がとても良いです。カフェテリ

アも州内で一番評判が良く、プール、ジム、ビリヤード、卓球が無料で使えるなど、学内施設

は完備されています。このように設備が充実している大学はなかなかないので、私は ISEPを通

してこの大学で学べていることを嬉しく思います。

‐新入生歓迎

ヘンドリックスの学生はとてもフレンド

ーで、他人に対して興味を持っている人

多いので、

心配はしなくて大丈夫です。秋学期の初め

に新入生歓迎オリエンテーショントリップ

があります。事前に候補の中から自分の

ってみたい所を幾つか選んで提出し、学校

側が生徒をグループに振り分けます。私は

Devile’s Den

ました。滝の近くで泳いだり、夜はメンバ

ー皆でゲームを

ました。このキャンプを通して、自分の支

えになってくれる友達

ルのトーナメントに一緒に挑戦した友達などができました。

イベント

‐新入生歓迎



多いので、“友達ができないかもしれない






Devile’s Den に行くキャンプトリップを選び


ー皆でゲームをしたり、ハイキングに行き


えになってくれる友達


イベント“Shirttails”

‐新入生歓迎行事‐



友達ができないかもしれない






に行くキャンプトリップを選び


したり、ハイキングに行き


えになってくれる友達や、バスケットボー


“Shirttails”が授業が始まってすぐにあります

[Why be boring?]

ヘンドリックスの学生はとてもフレンドリ

ーで、他人に対して興味を持っている人が

友達ができないかもしれない



があります。事前に候補の中から自分の行







や、バスケットボー


が授業が始まってすぐにあります

[Why be boring?]

リ

が

友達ができないかもしれない”



行







や、バスケットボー


が授業が始まってすぐにあります

[Why be boring?]

ルのトーナメントに一緒に挑戦した友達などができました。また各寮ごとに競い合う、ダンス

が授業が始まってすぐにありますが、ダンスが苦手でも挑戦してみること

また各寮ごとに競い合う、ダンス

スが苦手でも挑戦してみること





をお勧めします。私はダンス初心者で、

気持ちで参加してみました。授業の合間をぬっての個人練習や

題を両立するのは本当に大変でした。しかし、こういった一大

切った後の達成感はやはり良い思い出、経験になると思いま

わりましたが、このイベントは私の中で強く印象に残った思

［授業］

ヘンドリックスの各クラスの平均生徒数は約

イルで授業が進められることが多いです。そのため、出されたリーディングを予

授業に参加することが求められます。授業が始まった当初は、自分はアメ

カッションへの積極性、また彼らの分析能力の高さに圧倒されるこ

まだ私はディスカッションの際に、自分の主張をサポートす

分析能力に欠けていることを度々感じますが、当

しています。

クラスはスペイン語の授業です。理由は単純に私がスペイン語が好きなこともありますが、担

当の教授がとても協力的で生徒思いの素敵な教授だからです。授業内容も、文法や教科

容をただ覚えるだけではなく、多くのプリントやパワーポイントを使ったエクサ

頻繁に使うなどの工夫が凝らされています。日本で

たが、ヘンドリックスでは週

間ほどで今まで習った内容全てをカバーしました。授業内容

い傾向にあるので、難しいかもしれませんが一つ一つ

覚えていくことが重要だと思います。

―私が現地で履修している科目－

・Intro to Cultural Anthropology 110






］







しています。私は現地で受ける授業はどれも面白いと思っていますが、その中でも一番好きな

はスペイン語の授業です。理由は単純に私がスペイン語が好きなこともありますが、担




たが、ヘンドリックスでは週




私が現地で履修している科目－

Intro to Cultural Anthropology 110












私は現地で受ける授業はどれも面白いと思っていますが、その中でも一番好きな





たが、ヘンドリックスでは週 4





Intro to Cultural Anthropology 110

をお勧めします。私はダンス初心者で、”
















4 回スペイン語のクラスがあることも





Intro to Cultural Anthropology 110 ・ESOL 119

”取り合えず友達作り





ヘンドリックスの各クラスの平均生徒数は約 16 人で、小規模クラスのディスカッショ





分析能力に欠けていることを度々感じますが、当たって砕けろ精神で積極的に参加する






回スペイン語のクラスがあることも



ESOL 119 ・Spanish 110&120

取り合えず友達作り “、



切った後の達成感はやはり良い思い出、経験になると思います。私の寮は二位という結果で終

わりましたが、このイベントは私の中で強く印象に残った思い出の一つです

人で、小規模クラスのディスカッショ




まだ私はディスカッションの際に、自分の主張をサポートする十分な根拠が不足していること、

たって砕けろ精神で積極的に参加する





頻繁に使うなどの工夫が凝らされています。日本で 2 年間スペイン語を東

回スペイン語のクラスがあることも

間ほどで今まで習った内容全てをカバーしました。授業内容の進行スピードはどのクラスも早

い傾向にあるので、難しいかもしれませんが一つ一つの授業内容を、テストに向けて少しずつ

Spanish 110&120

、”新しいことへの挑戦

夜の全体練習などと、授業の課

イベントや、新しいことをやり

す。私の寮は二位という結果で終

い出の一つです




カッションへの積極性、また彼らの分析能力の高さに圧倒されることが多々ありました。まだ

る十分な根拠が不足していること、






年間スペイン語を東

回スペイン語のクラスがあることもあり、授業が

の進行スピードはどのクラスも早

の授業内容を、テストに向けて少しずつ

Spanish 110&120 ・Academic Writing 110

新しいことへの挑戦




い出の一つです。


イルで授業が進められることが多いです。そのため、出されたリーディングを予め理解して、

リカ人学生のディス

とが多々ありました。まだ






容をただ覚えるだけではなく、多くのプリントやパワーポイントを使ったエクササイズなどを

洋で受講していまし

あり、授業が始まって



Academic Writing 110

新しいことへの挑戦“という




人で、小規模クラスのディスカッションスタ

め理解して、

リカ人学生のディス

とが多々ありました。まだ


たって砕けろ精神で積極的に参加するように



当の教授がとても協力的で生徒思いの素敵な教授だからです。授業内容も、文法や教科書の内

サイズなどを

洋で受講していまし

始まって 3 週



Academic Writing 110


・Concepts: Marine Mammals 110

［多様なイベント］

ヘンドリックスでは毎日様々な学生交流や、ディスカッション基盤のワークショップに参加す

る機会があります。加えて学内での文化交流イベント、ゲストスピーカーのスピーチや、多様

なトピックに関しての意見交流をする機会も多いです。その中でも印象に残っているのは、9

月に初めて参加した、ルワンダの政治と女性の社会進出に対してのディスカッションです。こ

のディスカッションではルワンダ国内でのジェンダー差別、貧困問題、教育、ビジネスなどに

ついて、学生と教授が共に、今後のルワンダでどのような取り組みが行われていくべきかに対

して意見を交わしました。この時は、ルワンダ出身の学生達がプレゼンを行った後に、参加者

もそのトピックに対して自由に話しました。私もそれらの問題に対するアプローチの違いを日

本・アメリカ・ルワンダの状況や視点を比べて考える必要があることなどを、自分が知ってい

る限りで話しました。このようなワークショップは新しい知識だけではなく、違った考え方や、

そのトピックに関しての理解が深まるのでとても意義のあるものだと思います。

［日本文化交流イベント協力］

日本政府団体アウトリーチから派遣されているアドバイザーの方が開催している、週一回の日

本語レッスンで、ヘンドリックスの生徒に日本語を教えています。またそれ以外にも多文化フ

ァッションショー、フードフェスティバル・寿司ワークショップの学内イベントの手伝いをし

たり、学外で行われる日本文化研修では教授達のサポート役として活動しています。二回目

に参加した寿司ワークショップでは、近所の他大学の日本人生徒達と協力して、結果的に 50

人以上に参加してもらった、巻き寿司のワークショップを成功させることができました。

［辛いこと］

ひたすら課題に追われることですね…皆さんも良く耳にするかもしれませんが、渡米する前に

留学経験者やアメリカ人留学生からは、日本の大学と比べるとアメリカの大学の方が基本課題

も多く、授業もハードだよと聞いていました。ですから、日本では英語の授業をできるだけ取

るように心がけ、TOEFL・TOEICに向けての英語学習、留学生との英語での会話や、音楽も洋楽

ばかりを聞いていました。しかし、分かっていたものの、授業が始まって各クラスから出され

る想像を絶する課題の量に圧倒されました。特に一学期目の文化人類学の授業は毎回約 50～

200ページのリーディングが課されると同時に、ライティング課題も多く出されたこともあり、

とても苦労しました。文系科目は理系科目と比べて、全体的にリーディングの課題が多めなの

で、事前に自分の留学先で学びたいものについての英文に沢山触れておくことをおすすめしま

す。余談ですが、ヘンドリックスの自習室とコンピューター室は 24時間開館しています。ま

たカフェテリアは深夜 12時まで開いているので、夜遅くまで勉強している学生には嬉しいサ

ービスです。この写真はオーストリア人留学生の友達と環境学の授業の課題が終わらず、自習

室に泊まった時のものです。私は最終的にこの授業を履修変更可能期間に落としましたが、ヘ

ンドリックスで夜遅くまで頑張った経験は、良い思い出だけに限らず、何かしらで自分の成長

に繋がると信じています。

デメリット

・交通手段が乏しい…移動手段が車しかないので、友達や知り合いに運転してもらうか、Uber

を使う以外に、コンウェーの外に出る方法がありません。車を持っている友達を作る、もしく

は Uberのアプリを日本で携帯に入れておくことをお勧めします。・プライベートの時間が少

ない…一人になれる時間が少ないです。寮は共同部屋で、シャワー・トイレは同じフロアに住

む学生とシェアします。また学期始めのカフェテリアは、上級生・新入生問わず、学生が積極

的に話しかけて来るので、一人で行動するのが好きな人は少し慣れるのに苦労するかもしれま

せん。・学校周辺のお店のバラエティーの少なさ…キャンパス周辺にはWalmart（大き目のス

ーパー）、日本食レストラン、中華バイキング店、アメリカンまたはメキシカンの小さめのレ

ストランが数店舗ほどしかありません。かろうじて古着や中古品を買えるお店は歩いて 15分

ほど歩けばあります。また、知り合いが運転してくれれば、10分ほどの所にショッピングスト

アが幾つか固まっているエリアがあります。

「最後に」

長期留学に対して不安をもっている人もいるかと思いますが、短期留学よりも長期留学の方が

確実に学べることや、自身の成長を感じられることは増えます。留学のことで不安や分からな

いことがあれば、リターニーや教授達に相談してみると良いと思います。意志と準備がしっか

りしていれば、きっと充実した楽しい時間を過ごせます。現地で出会う人達との時間は、貴重

なものになりますし、留学終了後も長く付き合っていく友達ができるかもしれません。もちろ

ん、留学中苦労することも沢山ありますが、私は自分を試す機会であり、留学中に学ぶことは

全て何かしらの形で私の成長に繋がっていると感じています。この留学は私にとって人生二回

目の留学になりますが、一回目の高校留学の時とは全く違う学びがありますし、留学に対する

目標を達成するために様々なことに挑戦することで、自分が変わっていくことを実感する瞬間

は幾度とあります。日本の外でしか学べないこと、海外に出て初めて気づくことは計り知れな

いほどあると思います。

皆さんも是非日本から一歩出て、何か新しいことにチャレンジしてみませんか？

留学だより 鹿志村未来 「生徒一人ひとりが大切に …hendrix college での生...

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