浴槽水等における モノクロラミン実証試験浴槽水等における...
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浴槽水等における モノクロラミン実証試験
静岡県環境衛生科学研究所
○水本嗣郎、鈴木香菜、久家力也
村田学博、森主博貴、長岡宏美
1
2
施設の概要施設の概要
・源泉の概要
泉質:弱アルカリ性(PH8.2)
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉
アンモニア態窒素を含む
⇒
遊離塩素(次亜塩素酸Na)による消毒管理が難しい泉質
・モノクロラミン消毒導入
平成28年11月28日から
施設における実証試験 (レジオネラ属菌検出状況確認)
平成28年11月~30年9月
8ヶ所
8回採水
採水箇所 浴槽形態 備考
1 源泉 - 未消毒
2 貯湯槽 -
3
A浴槽水 循環式
4
A浴槽吐水口 循環式 浴槽に入る前に採水
5
B浴槽水 循環式
6
B浴槽吐水口 循環式 浴槽に入る前に採水
7
C浴槽吐水口 非循環(利用者毎換水) 浴槽に入る前に採水
8
D浴槽吐水口 非循環(利用者毎換水) 浴槽に入る前に採水
3
検査⽅法検体500ml 吸引濾過
100倍濃縮検体
【未処理】 【酸処理】 【熱処理】
GVPC
へ塗抹
(
コンラージ
)
検体と等量のHCl-KCl(PH2.2)で4分間
50℃で20分間
4
♨原湯 貯湯槽
利用者毎完全換水式浴槽
C・D循環式浴槽
A・B循環配管
モノクロラミン消毒
モノクロラミン消毒箇所
5
採水箇所1 採水箇所2
採水箇所7・8採水箇所3~6
平成29年2月10日(6回)までのレジオネラ属菌検出状況
採水箇所 平成28年
11月25日12月6日 12月15日 12月27日
平成29年
1月13日平成29年
2月10日
1 源泉 2900 500 1400 940 6200 3200
2
貯湯槽 <10 400 <10 <10 <10 300
3
A浴槽水 <10 <10 <10 <10 <10 100
4
A浴槽吐水口 <10 <10 290 <10 <10 <10
5
B浴槽水 <10 <10 <10 <10 <10 <10
6
B浴槽吐水口 <10 <10 <10 <10 <10 <10
7
C浴槽吐水口 30 460 220 <10 <10 <10
8
D浴槽吐水口 200 100 10 <10 20 <10
(CFU/100ml)
浴槽水・吐水口・貯湯槽からレジオネラ属菌検出
・貯湯槽の段階で消毒が十分ではない
(モノクロラミンの濃度が安定していない)
・入浴者による影響
・配管・浴槽等にレジオネラ属菌が残存
6
モノクロラミン導入前
♨
♨
源泉
源泉
モノクロラミン
浴槽
浴槽
~H29
H30~
モノクロラミンの注入方法の変更
貯湯槽
貯湯槽
貯湯槽内でモノクロラミンを循環7
モノクロラミン循環装置設置後の結果
採水箇所平成28年
11月25日12月6日 12月15日12月27日
平成29年
1月13日平成29年
2月10日平成30年6月11日
1 源泉 2900 500 1400 940 6200 3200 190
2
貯湯槽 <10 400 <10 <10 <10 300 <10
3
A浴槽水 <10 <10 <10 <10 <10 100 <10
4
A浴槽吐水口 <10 <10 290 <10 <10 <10 <10
5
B浴槽水 <10 <10 <10 <10 <10 <10 <10
6
B浴槽吐水口 <10 <10 <10 <10 <10 <10 <10
7
C浴槽吐水口 30 460 220 <10 <10 <10 10
8
D浴槽吐水口 200 100 10 <10 20 <10 120
(CFU/100ml)
浴槽水・吐水口・貯湯槽からレジオネラ検出
・貯湯槽の段階で消毒が十分ではない
(モノクロラミンの濃度が安定していない)
・入浴者による影響
・配管・浴槽等にレジオネラが残存・配管にレジオネラ属菌が残存
吐水口
8
追加試験(分子疫学解析)
9
吐水口由来株
原湯由来株
Legionella pneumophila 血清群5
遺伝子レベルでの比較
分子疫学解析
PFGE:制限酵素により遺伝子を切断後、電気泳動により型別
MLVA:塩基が繰り返し反復する領域(12領域)の反復数を調べて型別
PFGE ・
MLVA
Lpms31
Lpms01
Lpms35
Lpms33
Lpms34
Lpms13
Lpms19
Lpms03
Lpms40
Lpms38
Lpms39
Lpms44
3 8 14 2 3 8 6 8 4 0 11 9
14 8 15 2 3 8 6 8 4 19 14 9
14 8 13 2 3 8 6 8 4 0 0 9
M M ①D吐水口
②C吐水口
③原湯①②③
①
②
③
10関連性が低い
(PFGE像)
(MLVA)
配管洗浄・消毒後の結果
採水箇所平成28年11月25日
12月6日 12月15日 12月27日平成29年1月13日
平成29年2月10日
平成30年
6月11日平成30年9月25日
1 原湯 2900 500 1400 940 6200 3200 190 <10
2
貯湯槽 <10 400 <10 <10 <10 300 <10 <10
3
A浴槽水 <10 <10 <10 <10 <10 100 <10 <10
4
A吐水口 <10 <10 290 <10 <10 <10 <10 <10
5
B浴槽水 <10 <10 <10 <10 <10 <10 <10 <10
6
B吐水口 <10 <10 <10 <10 <10 <10 <10 <10
7
C吐水口 30 460 220 <10 <10 <10 10 <10
8
D吐水口 200 100 10 <10 20 <10 120 <10
(CFU/100ml)
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配管洗浄・消毒
まとめ
A施設の温泉水ではモノクロラミンの有用性が
確認された
浴槽水の消毒だけではなく、浴槽や配管などの
施設における清掃・消毒の必要性を再確認した
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