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小山翔太郎NC 2008年4月27日 日本経済新聞コメンテーター:相川祐里奈 

国内排出量取引・排出権ビジネス( 飛ばします )

背景背景1. 京都議定書での温室効果ガス削減義務6%の徹底 ( 削減どころか基準年度の総排出量 7.7%上回っている。 )

2. EU- ETS/米国 /オーストラリア /ニュージーランドなどの国際的動き。

国内排出量取引とは 排出枠の交付総量を設定したうえで、排出枠を個々の主体に配分すると共に、ほかの主体との排出枠の取引や京都メカニズムのクレジットを活用を認めるなどの内容のこと ( 「京都議定書目標達成計画」より抜粋 )

国内排出量取引についての議論国内排出量取引についての議論メリット 1.市場メカニズムを活用したシステム  2.目標達成の必要性  3.削減コストの最小化  4.官民コストの最小化

デメリット1.強度の規制措置  2.排出価格の大幅な変動  3.排出枠の公平な割当の困難性、多大な行政コスト

経団連:排出量取引に反対。自主行動計画を制定しており、既存の制度との整合性をとることが必要。国際競争力の削減を懸念。

1.寄付型…金利の上乗せ・環境団体への寄付

2.金利が環境指標に連動する型…地域の可燃ごみの量が減れば金利が上がる仕組みや水質が良くなる

につれ金利が上がる仕組み

3.二酸化炭素 (CO2)の排出枠購入を組み込んだ預金商品購入型 ( カーボンオフセットなど )

…預金残高の 0.1%分の排出枠を買い入れる。

《動向》 EU-ETS;ウェザーデリバティブ /排出権は株 /債券 /為替と同様に実需

( 温室効果ガスを減らさないと罰金を科される企業 )だけではなく仮儒 ( 投資により利益を得ようとする投資家 )や投資ニーズに基づく売買が活発に行われている

日本:排出権取引は限定的 ( 経団連の反対 ) 例 : 数尺万トンレベルの大口取引のみ→小口購入を可能にする金融商 品の開発 ( 排出権信託商品 )

《注意》排出権取引は地球環境を改善することに直接貢献するものではない

地球温暖化の悪化のスピードを遅らせる効果がある。

排出量取引市場について ⇒国際的な日本の孤立・削減量の徹底を考慮すれば行うべき。 ⇒市場の整備を進めるべき。ただ、完全なるトップダウンで進んでいるため市場が不安定。トップダウンで作る市場は成立しない。民間企業に投資インセンティブを与える必要性がある。投資ニーズを高めるよう排出権取引が行いやすいように金融市場の整備を急がねばならない。

経団連の排出量取引に反対する動き ⇒自主行動計画の有効性に懐疑的 ⇒国際競争力と環境保護のバランス外国企業の参入・排出枠の小口化 ⇒国民の環境意識を高めるのに有効だが、その必要性を広報する必要がある

 ⇒外国企業の参入は経団連反対に対するアメではないか ( 共同実施・ CDM・ GISとの差別化は? )

排出量市場形成において必要な事項は?→参考:「市場を創る」市場が成功するための条件1. 情報の非対称性の解消:情報がスムーズに流れること2. 品質保証:人が約束を守ること・信頼することができること3. 新規参入の受け入れ:競争が促進されていること4. 知的所有権と共有のバランス:財産権が保護されていること、過度に保護されていないこと

5. 外部不経済の抑制:第三者に対する副作用が抑制されていること

国際競争力と排出枠の取り決めのバランスは?→排出権ビジネスが活性化すれば新たな収益源が出来るため国際競争の分野が多様化する。業界での国際競争力と排出権ビジネスでの国際競争力を分けて考える必要があり、この両方が上手く機能するにはどうバランスをとればいいのか

自分は排出権を買うか?→買わないのはなぜか?何をしたら買おうと思うか

日経新聞 (4月 29日朝刊・ 28日朝刊・ 3 月 11日朝刊 )読売新聞 (4月 4 日朝刊 )官公庁環境専門資料 Vol.43 No.1「京都議定書目標達成の評価・見直しに関する最終報告 ( 案 ) 」

官公庁環境専門資料 Vol.4 No.2「資源環境対策 排出権取引」「京都議定書目標達成計画の評価・見直しに関する最終報告」

Indust9月号「温室効果ガス排出量算定報告・抗 g 票制度について 平成 18年 4 月施行 環境省 経済産業省」

環境ビジネス 2008年 1 月号「地球環境問題で動き大 s た金融市場」

トレンドウォッチ 2008年 2 月 13日「国内において多様化する排出権ビジネス」

SFCでの地球環境法の授業