結成14年を迎えたavenged sevenfoldが3年振りのニュー・ア … · 2013. 8. 7. ·...

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結成14年を迎えたAVENGED SEVENFOLDが3年振りのニュー・アルバムをリリース 結成14年を迎えたAVENGED SEVENFOLDが3年振りのニュー・アルバムをリリース “世界一危険なロック・バンド”や、BULLET FOR MY VALENTINE やTRIVIUMと共に“新世代メタル・ヒーロー”などと形容される、 アメリカはカルフォルニアが誇るヘヴィ・メタル・バンド、AVENGED SEVENFOLD(以下A7X)。彼らが 6枚目のスタジオ・アルバム『Hail To The King』をこの夏リリースする。The Revの若すぎる死という 悲痛を乗り越え制作された前作『Nightmare』は、Billboardアルバム・ チャートで第1位を記録。「Nightmare」「So Far Away」「Welcome To The Family」といったヒット曲を生み出した。そんな名作から 約3年。ドラマーにArin Ilejayを招いて制作された全10曲は、新たな バンドの結束を感じさせる躍動感のあるアンサンブルが特徴的だ。 バンドは2010年7月に『Nightmare』をリリースし、同年から2011年 にかけて休む間もなくワールド・ツアーを敢行。アルバムにはMike Portnoyがサポート・ドラマーとして参加していたが、Mikeはバンド を離れ、2011年からはArinが帯同する。『Nightmare』が10ヶ国 以上でダイアモンドやプラチナム、ゴールド・ディスクに輝いたのもあり、 公演は世界各国で軒並みソールド・アウト。A7Xは各国のフェスティバル にヘッドライン・アクトとして出演、100万人を超えるオーディエンスの 前でパフォーマンスを披露してきた。米軍からの支持も熱く、クウェート やイラクなど中近東にある米軍基地にて、海外にて活動を続ける米軍 のためのUSO TOURと名付けれらたツアーも行っている。2012年9月、 大人気ゲーム『Call of Duty Black Ops 2』の音源として突如新曲 「Carry On」を発表。11月には、同作にキャラクターとして登場し、 アーティストがゲーム・キャラクターとして登場するのは彼らが初という 記念すべき出来事となった。なお「Carry On」は2013年1月、Billboard のモニター・チャートにて1位を記録している。 バンドは「Carry On」を発表したのと同時期に、今作に向けて楽曲制作 をスタートさせ、2013年4月にレコーディングに入った。そして完成 したのがこの『Hail To The King』なのだが……なんとこの「Carry On」は収録されていない。すなわちこの10曲は正真正銘最新型のA7X と言って良い。まず冒頭を飾るのはTrack.1「Shepherd Of Fire」。 非常にオープンな楽曲で、互いに自由でありながらも呼応するZacky VengeanceとSynyster Gatesの2本のギターの交錯は高揚せずに いられない。リード曲のTrack.2「Hail To The King」、Track.3 「Doing Time」と加速し、Track.4にはヘヴィでシリアスな「This Means War」を投下する。ArinのドラミングはA7Xのサウンドの 基盤をしっかりと打ち付ける力強さだ。そして一際華やかな異彩を放つ のが崇高な合唱から入るTrack.5「Requiem」。オーケストラ風の アレンジが施された同曲は、ジャンルという概念を吹き飛ばし、より ディープな世界を拡げる。憂いのあるギター・アルペジオのイントロも 印象的なTrack.6「Crimson Day」では繊細なメロディと M.Shadows のしゃがれた歌声に魅了され、正統派メタル・ナンバー「Heretic」 「Coming Home」からクライマックスとも言うべきTrack.9「Planets」 へ。タイトル通り宇宙的なスケールを感じさせる展開は非常に興味深 く、特に後半のホーンをフィーチャーしたサウンドスケープは圧巻だ。 そして美しいピアノとストリングスのTrack.10「Acid Rain」で幕を 閉じる。明確なコンセプトがあるかどうかは定かではないが、非常に 物語性が強く、1曲1曲が濃厚なアルバムだ。スピード感のある攻撃的 な「Carry On」の方向性とは異なる趣だが、6作目ならではの深みを 十分に感じさせてくれる。結成から14年、更に精力的な活動を続ける A7X。ここ日本で『Hail To The King』の世界を体感出来る日が来る ことを願って止まない。 沖 さやこ AVENGED SEVENFOLD 『Hail To The King』 [WARNER MUSIC JAPAN] 2013.8.28 ON SALE!! 【初回限定スペシャル・パッケージ盤】 WPCR-15107 \2,580(税込) 【通常パッケージ盤】 WPCR-15294 \2,580(税込)

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結成14年を迎えたAVENGED SEVENFOLDが3年振りのニュー・アルバムをリリース結成14年を迎えたAVENGED SEVENFOLDが3年振りのニュー・アルバムをリリース

“世界一危険なロック・バンド”や、BULLET FOR MY VALENTINE

やTRIVIUMと共に“新世代メタル・ヒーロー”などと形容される、

アメリカはカルフォルニアが誇るヘヴィ・メタル・バンド、AVENGED

SEVENFOLD(以下A7X)。彼らが 6枚目のスタジオ・アルバム『Hail

To The King』をこの夏リリースする。The Revの若すぎる死という

悲痛を乗り越え制作された前作『Nightmare』は、Billboardアルバム・

チャートで第1位を記録。「Nightmare」「So Far Away」「Welcome

To The Family」といったヒット曲を生み出した。そんな名作から

約3年。ドラマーにArin Ilejayを招いて制作された全10曲は、新たな

バンドの結束を感じさせる躍動感のあるアンサンブルが特徴的だ。

バンドは2010年7月に『Nightmare』をリリースし、同年から2011年

にかけて休む間もなくワールド・ツアーを敢行。アルバムにはMike

Portnoyがサポート・ドラマーとして参加していたが、Mikeはバンド

を離れ、2011年からはArinが帯同する。『Nightmare』が10ヶ国

以上でダイアモンドやプラチナム、ゴールド・ディスクに輝いたのもあり、

公演は世界各国で軒並みソールド・アウト。A7Xは各国のフェスティバル

にヘッドライン・アクトとして出演、100万人を超えるオーディエンスの

前でパフォーマンスを披露してきた。米軍からの支持も熱く、クウェート

やイラクなど中近東にある米軍基地にて、海外にて活動を続ける米軍

のためのUSO TOURと名付けれらたツアーも行っている。2012年9月、

大人気ゲーム『Call of Duty Black Ops 2』の音源として突如新曲

「Carry On」を発表。11月には、同作にキャラクターとして登場し、

アーティストがゲーム・キャラクターとして登場するのは彼らが初という

記念すべき出来事となった。なお「Carry On」は2013年1月、Billboard

のモニター・チャートにて1位を記録している。

バンドは「Carry On」を発表したのと同時期に、今作に向けて楽曲制作

をスタートさせ、2013年4月にレコーディングに入った。そして完成

したのがこの『Hail To The King』なのだが……なんとこの「Carry

On」は収録されていない。すなわちこの10曲は正真正銘最新型のA7X

と言って良い。まず冒頭を飾るのはTrack.1「Shepherd Of Fire」。

非常にオープンな楽曲で、互いに自由でありながらも呼応するZacky

VengeanceとSynyster Gatesの2本のギターの交錯は高揚せずに

いられない。リード曲のTrack.2「Hail To The King」、Track.3

「Doing Time」と加速し、Track.4にはヘヴィでシリアスな「This

Means War」を投下する。ArinのドラミングはA7Xのサウンドの

基盤をしっかりと打ち付ける力強さだ。そして一際華やかな異彩を放つ

のが崇高な合唱から入るTrack.5「Requiem」。オーケストラ風の

アレンジが施された同曲は、ジャンルという概念を吹き飛ばし、より

ディープな世界を拡げる。憂いのあるギター・アルペジオのイントロも

印象的なTrack.6「Crimson Day」では繊細なメロディと M.Shadows

のしゃがれた歌声に魅了され、正統派メタル・ナンバー「Heretic」

「Coming Home」からクライマックスとも言うべきTrack.9「Planets」

へ。タイトル通り宇宙的なスケールを感じさせる展開は非常に興味深

く、特に後半のホーンをフィーチャーしたサウンドスケープは圧巻だ。

そして美しいピアノとストリングスのTrack.10「Acid Rain」で幕を

閉じる。明確なコンセプトがあるかどうかは定かではないが、非常に

物語性が強く、1曲1曲が濃厚なアルバムだ。スピード感のある攻撃的

な「Carry On」の方向性とは異なる趣だが、6作目ならではの深みを

十分に感じさせてくれる。結成から14年、更に精力的な活動を続ける

A7X。ここ日本で『Hail To The King』の世界を体感出来る日が来る

ことを願って止まない。 沖 さやこ

AVENGED SEVENFOLD『Hail To The King』

[WARNER MUSIC JAPAN]2013.8.28 ON SALE!!

【初回限定スペシャル・パッケージ盤】WPCR-15107 \2,580(税込)

【通常パッケージ盤】WPCR-15294 \2,580(税込)