第2学年 体育科学習指導案...138 第2学年 体育科学習指導案 1組...

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─ 138 ─ 第2学年 体育科学習指導案 1組 計22人(男子10人,女子12人) 指導者 つくって遊ぼう!障害物リレー遊び(走の運動遊び) 単元の目標 「場を工夫して障害物リレーを楽しみたい」「障害物をうまく走り越えて楽しみたい」といった願い をもつことができる。そして,きまりを守り,勝敗を受け入れ,場の安全に気を付けながら友達と運 動遊びに進んで挑戦する中で,もっと楽しむための場の工夫をみんなで話し合い,新しい場をつくっ て運動遊びを楽しむことができる。また,様々な障害物を走り越えてリレーを楽しむ中で,友達のよ い動きを見付け,障害物を気持ちよく走り越える動きを身に付けることができる。 単元の評価規準 運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能 運動の順番やきまりを守 り,勝敗を受け入れ,場の安 全に気を付けて友達と仲よく 運動をしようとしている。 障害物の数,種類,置き方などを工夫し て楽しむ運動遊びの行い方を知るとともに, もっと楽しめる場の工夫について考えたり, 競走の仕方を選んだりしている。 低い障害物を走り越 える動きを身に付けて いる。 単元について 単元の位置とねらい 子どもたちは「1年:わたしたちのかけっこ・リレーランド」の学習で,様々な形状のコースで 友達とかけっこをして競ったり,チームで競ったりする経験をしてきている。また,「2年:つく ろう!とびっこランド」の学習で,自分たちが考えた場を片足踏み切りで勢いをつけて跳んだり, 連続してリズムよく跳んだりする経験をしてきている。そして,「もっといろいろなコースを走っ て楽しみたい」「もっと跳んで楽しみたい」「もっと場を工夫して競走したり,リレーをしたりして 楽しみたい」などの欲求をもっている。 そこで本単元では,「みんなが楽しむことができる障害物リレーの場をつくって遊ぼう」という 思いをもつことができるようにする。数種類の障害物を用いて場を工夫し,つくりかえた場で遊び ながら,みんなが楽しむことができる場について考えていくようにする。そして,チームで競走し て楽しむ中で,障害物を気持ちよく走り越えるための置き方や,友達のよい動きを見付けることが できるようにする。さらに,低い障害物を走り越える動きを身に付け,走の運動遊びの楽しさを味 わっていくものである。 この学習は,小型ハードルをリズムよく走り越えるコツを発見し,インターバルの距離や小型ハー ドルの高さなどの場や競走の仕方を工夫する楽しさを味わう「4年:調子よく走り越えよう!わた したちの小型ハードル走」の学習へと生かされていく。 単元における系統(◎は学習内容の重点) 運動の特性について 「障害物走」は,一定の距離に置かれた障害物をリズミカルに走り越えながら,友達と速さを競っ たり,目標タイムに挑戦したりして楽しむ運動である。いろいろな高さや幅の障害物を調子よく走 り越えることができたときの気持ちよさを感じる運動でもある。 【4年:調子よく走り越えよう! わたしたちの小型ハードル走】 ◎コツの発見(大まかな動きに着目) ○練習方法や練習の場の選択 ○競走の規則の選択 【2年:つくって遊ぼう! 障害物リレー遊び】 ○よい動きの発見 ○遊び方の工夫(友達,チームで競走) ◎場の工夫(数,種類,置き方) 【2年:つくろう!とびっこランド】 ○よい動きの発見 ○遊び方の工夫(友達と競争) ◎場の工夫(高さ,幅) 【2年:つくろう!マットランド】 ○よい動きの発見 ◎遊び方の工夫(方向,速さ,続けるなど) ○場の工夫(長さ,広さ,坂道など) 【1年:わたしたちの かけっこ・リレーランド】 ○動きづくり ◎遊び方の工夫(友達,チームで競走) ○場の工夫(形状,長さ,組み合わせ)

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Page 1: 第2学年 体育科学習指導案...138 第2学年 体育科学習指導案 1組 計22人(男子10人,女子12人) 指導者 林 朋 1 単 元 つくって遊ぼう!障害物リレー遊び(走の運動遊び)

─ 138 ─

第2学年 体育科学習指導案1組 計22人(男子10人,女子12人)

指導者 林   朋 

1 単   元  つくって遊ぼう!障害物リレー遊び(走の運動遊び)

2 単元の目標 「場を工夫して障害物リレーを楽しみたい」「障害物をうまく走り越えて楽しみたい」といった願い

をもつことができる。そして,きまりを守り,勝敗を受け入れ,場の安全に気を付けながら友達と運

動遊びに進んで挑戦する中で,もっと楽しむための場の工夫をみんなで話し合い,新しい場をつくっ

て運動遊びを楽しむことができる。また,様々な障害物を走り越えてリレーを楽しむ中で,友達のよ

い動きを見付け,障害物を気持ちよく走り越える動きを身に付けることができる。

3 単元の評価規準

運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能

 運動の順番やきまりを守

り,勝敗を受け入れ,場の安

全に気を付けて友達と仲よく

運動をしようとしている。

 障害物の数,種類,置き方などを工夫し

て楽しむ運動遊びの行い方を知るとともに,

もっと楽しめる場の工夫について考えたり,

競走の仕方を選んだりしている。

 低い障害物を走り越

える動きを身に付けて

いる。

4 単元について ⑴ 単元の位置とねらい

 子どもたちは「1年:わたしたちのかけっこ・リレーランド」の学習で,様々な形状のコースで

友達とかけっこをして競ったり,チームで競ったりする経験をしてきている。また,「2年:つく

ろう!とびっこランド」の学習で,自分たちが考えた場を片足踏み切りで勢いをつけて跳んだり,

連続してリズムよく跳んだりする経験をしてきている。そして,「もっといろいろなコースを走っ

て楽しみたい」「もっと跳んで楽しみたい」「もっと場を工夫して競走したり,リレーをしたりして

楽しみたい」などの欲求をもっている。

 そこで本単元では,「みんなが楽しむことができる障害物リレーの場をつくって遊ぼう」という

思いをもつことができるようにする。数種類の障害物を用いて場を工夫し,つくりかえた場で遊び

ながら,みんなが楽しむことができる場について考えていくようにする。そして,チームで競走し

て楽しむ中で,障害物を気持ちよく走り越えるための置き方や,友達のよい動きを見付けることが

できるようにする。さらに,低い障害物を走り越える動きを身に付け,走の運動遊びの楽しさを味

わっていくものである。

 この学習は,小型ハードルをリズムよく走り越えるコツを発見し,インターバルの距離や小型ハー

ドルの高さなどの場や競走の仕方を工夫する楽しさを味わう「4年:調子よく走り越えよう!わた

したちの小型ハードル走」の学習へと生かされていく。

 ⑵ 単元における系統(◎は学習内容の重点)

 ⑶ 運動の特性について

 「障害物走」は,一定の距離に置かれた障害物をリズミカルに走り越えながら,友達と速さを競っ

たり,目標タイムに挑戦したりして楽しむ運動である。いろいろな高さや幅の障害物を調子よく走

り越えることができたときの気持ちよさを感じる運動でもある。

【4年:調子よく走り越えよう!わたしたちの小型ハードル走】

◎コツの発見(大まかな動きに着目)○練習方法や練習の場の選択○競走の規則の選択

【2年:つくって遊ぼう!障害物リレー遊び】

○よい動きの発見○遊び方の工夫(友達,チームで競走)◎場の工夫(数,種類,置き方)

【2年:つくろう!とびっこランド】

○よい動きの発見○遊び方の工夫(友達と競争)◎場の工夫(高さ,幅)

【2年:つくろう!マットランド】

○よい動きの発見◎遊び方の工夫(方向,速さ,続けるなど)○場の工夫(長さ,広さ,坂道など)

【1年:わたしたちのかけっこ・リレーランド】

○動きづくり◎遊び方の工夫(友達,チームで競走)○場の工夫(形状,長さ,組み合わせ)

Page 2: 第2学年 体育科学習指導案...138 第2学年 体育科学習指導案 1組 計22人(男子10人,女子12人) 指導者 林 朋 1 単 元 つくって遊ぼう!障害物リレー遊び(走の運動遊び)

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 第2学年にとっての「低い障害物を用いたリレー遊び」は,「障害物リレーの場を工夫して友達やチー

ムで競走して楽しみたい」「障害物をうまく走り越えて楽しみたい」といった一人一人の願いをもとに,

みんなで楽しい場をつくって遊ぶことができる運動遊びである。また,友達やチームで競走する中で

障害物を走り越える動きを,楽しみながら身に付けていくことができる運動遊びでもある。

 ⑷ 子どもの実態(調査日 平成24年9月14日,調査人数 22人)

項     目 回        答

1 「障害物リレー遊び」への興味・関心 ・好き(20) ・どちらかといえば好き(1) ・どちらかといえば嫌い(1) ・嫌い(0)

 ◇ 理 由 ○走り越えるのがおもしろい(10) ○いろいろなものを走り越えることが楽しい(5)○競走が楽しい(5)○得意(1)●疲れる(1)

2 単元のめあて(複数回答) ・うまく走り越えることができるようになる(13) ・場を工夫する(12)・競走して勝つ(3)・友達と仲よく活動する(1) ・友達と教え合う(1)

3 楽しみ方の工夫(複数回答) ○場の工夫・障害物の種類を増やす(21) ・障害物の数を増やす(19)     ・障害物を置く順序を工夫する(18) ・置く間隔を変える(2)

○遊び方の工夫・チームで競走する(12) ・友達と競走する(6)       ・一人で走る(4)

4 動きの実態(ダンボール3個を走り越える動き)

◎ 5 ○ 8 △ 7 ● 2

 「障害物リレー遊び」への興味・関心については,「走り越えるのがおもしろい」「いろいろなも

のを走り越えることが楽しい」などの理由から,好きだと答えている子どもがほとんどである。単

元のめあてについては,「うまく走り越えることができるようになりたい」「場を工夫したい」といっ

た願いをもっていることが分かる。楽しみ方の工夫については,「障害物の種類や数を増やしたい」

「障害物の置く順序を工夫したい」など,場を工夫して学習を進めていきたいと考えていることが

分かる。また,半数の子どもが「チームで競走したい」と考えていることも分かる。なお,ダンボー

ル3個を走り越える動きについては,走り越えた後に両足着地になってしまい,スムーズに走り越

えることができない子どもがいるなど,個人差が大きいことが分かる。

5 指導に当たって(研究との関連)

 【「思考活動」を促す学習指導】

○ 「はなしタイムⅠ:場の工夫について話し合う」,「はなしタイムⅡ:工夫を取り入れた新しい場

について話し合う」といった学習過程の工夫を行うことで,工夫前と工夫後の場を比べることがで

きるようにする。

○ リレーを行う際には,自分のチームが工夫した場を競走したり,他のチームが工夫した場を競走

したりすることで,場の工夫を比べることができるようにする。

○ 障害物の置き方(間隔・順序)の工夫をしてリレーで勝ったチームを紹介することで,自分たち

のチームの工夫と比べ,よりよい工夫を考えることができるようにする。

○ リレーⅡでは,リレーⅠと同じ対戦相手で競走を行うことで,リレーⅠの勝敗などをもとに,よ

い場の工夫について考えることができるようにする。

○ リレーをした後に,「新しい場は工夫する前と比べて楽しいかな」「新しい場で遊んでみてどうだっ

たかな」などの発問や言葉掛けを行うことで,工夫前と工夫後の場を比べることができるようにす

る。

 【子どもの考えを高める評価】

○ 話し合いの際に「場の略図」を活用したり,チームで工夫を考えたりする際に,「場づくりボード」

を活用したりすることで,自分やチームで考えた場の工夫を友達に分かりやすく説明することがで

きるようにする。

○ ワークシートに,自分の考えた場の工夫について図で表現することができるような欄を設け,そ

の書き込みを基に,実態把握表を作成・活用することで,子どもたちが見付けた場の工夫について

の考えを見取ることができるようにする。

Page 3: 第2学年 体育科学習指導案...138 第2学年 体育科学習指導案 1組 計22人(男子10人,女子12人) 指導者 林 朋 1 単 元 つくって遊ぼう!障害物リレー遊び(走の運動遊び)

─ 1

40

6 指導計画(全5時間)

時間 1 2 3 4(本時) 5

過程 つ か む 挑  戦  す  る  Ⅰ 挑  戦  す  る  Ⅱ たしかめる

活  

動  

の  

流  

1 めあての確認2 学習の約束・学習の進め

方の確認3 準備運動4 のびのびタイム5 試しのリレー6 整理運動7 振り返り8 単元のめあて

1 めあての確認2 準備運動3 のびのびタイム

4 みつけタイム [ 動きながら場の工夫について考えをもつ]

5 はなしタイムⅠ [ 場の工夫について話し合う ]

6 チームタイム [ 対戦チームと場をつくりかえる ]

7 リレータイムⅠ [ 新しい場で2チーム対戦のリレーをする ]

8 はなしタイムⅡ [ 新しい場について話し合う ]

9 リレータイムⅡ [ 6チームで条件をそろえてリレーをする ] 10 整理運動11 振り返り

1 めあての確認2 準備運動3 のびのびタイム

4 はなしタイムⅠ [ リレーのルールを決める ]

5 チームタイムⅠ [ 置き方を考える ]

6 リレータイムⅠ [ 2チーム対戦のリレーをする ]

7 はなしタイムⅡ [ よい置き方を紹介する ]

8 チームタイムⅡ [ よりよい置き方を考える ]

9 リレータイムⅡ [ リレーⅠの相手と対戦する ]

10 はなしタイムⅢ [ 工夫した場を話し合う ]

11 リレータイムⅢ [ 6チームで一斉リレーをする ]

12 整理運動13 振り返り

1 めあての確認2 準備運動3 のびのびタイム

4 話合い [ リレーのルールを決める ]

5 リレー大会6 整理運動7 単元全体の振り返り

意識の流

 場を工夫して楽しい障害物リレーをつくろう。障害物の数や種類を変えるともっと楽しくなりそうだな。

 障害物の数や種類を変えるとすごくおもしろくなったな。次は,もっと障害物の数や種類を変えてみたいな。

 障害物の数や種類をもっと変えたら,さらにおもしろくなったぞ。次は,障害物の置き方を工夫してみたいな。

 置く間隔や順序を工夫すると,前より気持ちよく走り越えることができるようになったぞ。置き方を工夫したら,リレーで勝つことができてうれしかったな。

 いろいろな場の工夫をしたら,障害物リレーが楽しくなったな。

○ 障害物リレーに興味をもち,進んで楽しもうとしている。        (態)

○ みんなが楽しめる場の工夫(数・種類)について考えている。       (思・判)

○ みんながもっと楽しめる場の工夫(数・種類)について考えている。(思・判)

○ 友達のよい動きを見付けている。    (思・判)

○ リレーで勝つための置き方(間隔・順序)について考えている。     (思・判)

○ いろいろな間隔に置かれた障害物を走り越えることができている。     (技)

○ 学習したことを生かして,障害物リレーを楽しんでいる。  (態)

○ いろいろな間隔に置かれた障害物を走り越えることができている。

(技)

評価方法 ○ワークシート ○観察 ○発言 ○ワークシート ○観察 ○発言 ○ ワークシート ○観察 ○発言 ○ワークシート ○観察 ○発言

 障害物リレー遊びをして,めあてをたてよう。

 これまでの工夫を生かしてリレー大会をしよう。

はじめのコース 工夫したコース:「種類や「数」が変わる。(例:マットが増える) 工夫したコース:置き方が変わる。(障害物と障害物の間隔・順序)

【のびのびタイム:主運動につながる基礎感覚を養う時間】○ケンパー跳び(フープ) ○ミニハードルジャンプ ○連続川跳び競走(マット) ○ダンボール跳び競走 など

○視点「数」 :どの種類を増やすかチームで話し合う。○視点「種類」:どの種類を入れ替えるかチームで話し合う。

みんなが楽しめる障害物リレーをつくって遊ぼう。

数や種類を工夫して,障害物リレーを楽しもう。 障害物の置き方を工夫して,障害物リレーで勝とう。

〈はじめのコース〉○コースの長さ:15m(片道)○障害物の数:コースに4つ(フープ,ダンボール,ハードル,コーン)

○合計6コース○置き方は,固定

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─ 1

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7 本   時(4/5) ⑴ 目  標 リレーで勝つための障害物の置き方(間隔・順序)を工夫することができる。  ○「思考場面」:障害物の置き方を考える場面 「思考活動」:比較する 「材料」:工夫前と工夫後の場,自チームと他チームの置き方 「視点」:置き方(間隔・順序)

 ⑵ 展  開   は教師の言葉掛け  は予想される子どもの反応  は重点評価項目

過程(分) 主 な 学 習 活 動 と 予 想 さ れ る 子 ど も の 反 応 教 師 の 指 導 ・ 評 価

○ 前時までの学習を想起することで,障害物の置き方(間隔・順序)を工夫してリレーに勝とうという意欲を高めることができるようにする。

○ のびのびタイムでは,「ケンパー跳び」「連続川跳び競走」などを一人で楽しんだり,友達と競走したりすることで,障害物を走り越えるために必要な感覚を楽しみながら身に付けることができるようにする。

○ 「はなしタイムⅠ」では黒板に示した図で障害物の数・種類を確認することで,置き方(間隔・順序)についての見通しをもつことができるようにする。

○ 1チームに1コースを準備しておくことで,チームごとに障害物の置き方を工夫することができるようにする。

○ 「リレータイムⅠ・Ⅱ」では,2チームの対戦とし,同じ相手と続けて対戦することで,置き方を工夫した場を比べることができるようにする。(比較する)

○ 「チームタイム」では,「場づくりボード」を活用することで,スムーズに話合いを進めたり,自分の考えを友達に分かりやすく伝えたりすることができるようにする。

○ 「はなしタイムⅡ」では,走り越えやすい間隔にしていたチームを紹介することで,よりよい置き方の工夫に生かすことができるようにする。

○ 「はなしタイムⅢ」では「どうして勝つことができたのかな。」と発問することで,勝つために障害物の置き方(間隔・順序)を工夫するということに気付くことができるようにする。(比較する)

○ 「リレーⅢ」では,全チームで一斉リレーをすることで,自分たちが取り入れた工夫のよさに気付くことができるようにする。

○ 次時の障害物の置き方について,自分の考えを図に書き込むことができるような振り返りカードを活用することで,次時の場づくりに生かすことができるようにする。

○ 「振り返り」の際に「置き方を工夫したコースでリレーをしたらどうだったかな。」と発問することで,気持ちよく走り越えることができるようになったことや,工夫することのよさを価値付け,次時への意欲を高めることができるようにする。

つかむ(10)

たしかめる(7)

挑  

戦  

す  

る(28)

運動学習 認知学習 学習指導

 「障害物の『置き方』(間隔・順序)を変える」という工夫の視点をもとに,場を工夫している。【思考・判断:発言・観察】

 今日はどんな学習をしますか。

 のびのびタイムで心も体もほぐそう。

 障害物の数や種類はどうしますか。

  障 害 物 の 間 隔 をチームで考えよう。

  で は, リ レ ー にチャレンジしよう。

 勝利チームの置き方を見てみよう。間隔はどのようになっているかな。

 次は順序も変えて置いてもいいよ。

 リレーⅠと同じ相手で勝負しよう。

 どうして勝つことができたのかな。

 最後は,全チームで一斉にリレー勝負をするよ。頑張ろう。

 今日の学習はどうだ っ た か な。 楽 しかったかな。

 次は,リレー大会だよ。これまでに学習したことを生かして頑張ろうね。

 障害物の置き方を工夫して,障害物リレーで勝ちたいです。

 リズムよく走り越えて楽しむぞ。

 大きな箱を必ず1個入れて,合計4個置こう。

 大きな障害物の間隔を広くしてみよう。

 間隔を工夫した場で頑張るぞ。 

 障害物の種類によって走り越えやすい間隔になっているな。順序も工夫してあるぞ。

 間隔に気を付けて並べ替えよう。

 間隔や順序を変えたから勝てそうだぞ。

 置く間隔や順序を工夫したからです。

 置き方がよくなったから自信があるぞ。うまく走り越えて勝つぞ。

 障害物の間隔や順序を工夫すると勝てるようになりました。

 次のリレー大会では,今日学習した置き方を生かして頑張るぞ。とても楽しみだな。

本時のめあてについて話し合う。 障害物の置き方を工夫して障害物リレーで勝とう。

 準備運動,のびのびタイムをする。

はなしタイムⅠリレーのルールについて話し合う。

チームタイムⅠ置き方を考えて,走る。

リレータイムⅠ2チームでリレーをする。

はなしタイムⅡよい置き方について話し合う。

チームタイムⅡよりよい置き方を考えて,走る。

リレータイムⅡ同じ相手とリレーをする。

はなしタイムⅢ工夫した場について話し合う。

リレータイムⅢ6チームで一斉リレーをする。

整理運動をする。

 本時の学習を振り返り,振り返りカードに記入する。

 本時の学習を振り返り,次時の学習に見通しや意欲をもつ。

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─ 142 ─

C児

A児

第2学年「障害物リレー遊び」における評価資料(4/5)

重 点 評 価 項 目

 障害物の置き方(間隔・順序)を変えるという工夫の視点をもとに,場を工夫し

ている。

評 価 の 観 点

ア リレーに勝つための障害物の置き方(間隔)を考えている。    【比較する】

イ リレーに勝つための障害物の置き方(順序)を考えている。    【比較する】

ウ 他チームの置き方を参考に,よりよい置き方(間隔・順序)を考えている。

【比較する】

評価方法 観察・ワークシートの記述・発言を基に評価する。

十分満足できる(A) おおむね満足できる(B)

ア・イ・ウを満たす表現 ア・イを満たす表現

表 現(記 述)例

ア 大きな障害物は,間隔を広くしない

と走り越えにくいから,間隔を広くし

よう。

ア 大きな障害物は,間隔を広くしない

と走り越えにくいから,間隔を広くし

よう。

イ 障害物を置く順序を変えると走り越

えやすさが変わるぞ。置く順序を考え

てみよう。

イ 障害物を置く順序を変えると走り越

えやすさが変わるぞ。置く順序を考え

てみよう。

ウ 勝ったチームの障害物の置き方は,

間隔や順序をよく考えて並べている

ぞ。置き方を真似してみよう。

評価を生かした指導

〈Bの学習状況の子どもに対して〉

○ 「勝ったチームの障害物の間隔や順

序はどのようになっているかな。」など

の発問を行うことで,勝ったチームの

置き方のよさに気付くことができるよ

うにする。

〈Cの学習状況の子どもに対して〉

○ 障害物の間隔を狭くした置き方と,

広くした置き方を走り越えることで,

よい間隔を考えることができるように

する。

○ 障害物の種類に着目し,順序を並べ

かえて走り越えることで,順序につい

て考えることができるようにする。