第3編 日弁連・各弁護士会の活動状況 第3節 権利保護保険 ......弁護士白書...

1
209 弁護士白書 2016 年版 3 3-6-3 権利保護保険(弁護士保険)制度 第 3 編 日弁連・各弁護士会の活動状況 権利保護保険(弁護士保険)制度 第3節 市民がトラブルに遭遇、弁護士相談をしたり、交渉訴訟依頼したりする場合、費用について 不安があるために、気軽弁護士ることを躊躇する場合なくないそのようなことを解決するた 、日弁連1980 年頃から諸外国制度調査・研究、保険会社数社協力して、2000 年法律相談 費用弁護士費用等保険金として支払われる弁護士保険発足させ、同時日弁連リーガルアクセ センター(LAC)設置した弁護士保険、現在、自動車保険などの特約(一部、単体保険もある。)として、各損害保険会社等販売されており、事故等被害った損害賠償請求にかかる弁護士費用補償される。2014 年 度以降、保険適用対象となる範囲被害事故のみならず、一般民事事件拡大された商品販売されて いる。日弁連協定締結している損害保険会社等特約及単体保険加入者、日弁連 LAC から弁護士会じて弁護士紹介けることができる2016 年 4 月たに 2 社、7 月1社協定締結、2016 年 10 月現在協定保険会社等16 社となっ ている。LAC 取扱件数年々増加、2015 年度3 万 1,000 件、費用面めた市民弁護士のアクセス障害改善貢献している(下図2015 年度弁護士保険販売件数には上記 3 社件数まれているが、協定2016 年 4 月 1 日 以降であるため、LAC 取扱件数には 3社まれていない。) 【注】1. 弁護士保険販売件数は日弁連協定会社のみ(一部概算)。 2. LAC取扱件数には、全ての紹介件数と「選任済み(依頼者が自身で弁護士を選任した案件)」の件数が含まれている。 933,272 4,438,126 5,857,847 6,563,649 9,010,426 14,317,156 18,798,688 19,780,575 20,917,031 21,853,930 24,342,554 197 700 2,142 3,565 5,148 8,194 13,526 18,116 23,104 27,588 31,362 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 0 5,000,000 10,000,000 15,000,000 20,000,000 25,000,000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2015 2014 LAC 取扱件数(件) 弁護士保険 販売件数(件) 弁護士保険販売件数 (年度) LAC取扱件数 2001年度 弁護士保険販売件数 11,488LAC取扱件数 3 資料3-6-3 弁護士保険販売件数・LAC 取扱件数の推移 2016 10 1 日現在の協定保険会社等 ・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 ・損害保険ジャパン日本興亜株式会社 au 損害保険株式会社 ・そんぽ 24 損害保険株式会社 ・共栄火災海上保険株式会社 C hubb 損害保険株式会社 ・セゾン自動車火災保険株式会社※ ・チューリッヒ保険会社※ ・全国共済農業協同組合連合会(JA・富士火災海上保険株式会社 ・全国自動車共済協同組合連合会 ・プリベント少額短期保険株式会社 ・全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)※ ・三井住友海上火災保険株式会社 ・ソニー損害保険株式会社 ・三井ダイレクト損害保険株式会社 50 音順) 【注】1. ※の 3 社は、2016 年度の協定。 2. 協定会社であった「エース損害保険株式会社」は、2016年10月に商号変更し、「C hubb 損害保険株式会社」となった。

Upload: others

Post on 11-Aug-2020

4 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 第3編 日弁連・各弁護士会の活動状況 第3節 権利保護保険 ......弁護士白書 2016年版 209 第 3編 3-6-3 権利保護保険(弁護士保険)制度 第3編

209弁護士白書 2016年版

第3編

3-6-3 権利保護保険(弁護士保険)制度第 3編 日弁連・各弁護士会の活動状況

 権利保護保険(弁護士保険)制度第 3 節

 市民がトラブルに遭遇し、弁護士に相談をしたり、交渉や訴訟を依頼したりする場合に、費用について不安があるために、気軽に弁護士に頼ることを躊躇する場合も少なくない。そのようなことを解決するため、日弁連は 1980 年頃から諸外国の制度を調査・研究し、保険会社数社と協力して、2000 年に法律相談費用や弁護士費用等が保険金として支払われる弁護士保険を発足させ、同時に日弁連リーガル・アクセス・センター(LAC)を設置した。 弁護士保険は、現在、自動車保険などの特約(一部、単体保険もある。)として、各損害保険会社等から販売されており、事故等の被害に遭った際の損害賠償請求にかかる弁護士費用が補償される。2014 年度以降、保険の適用対象となる範囲が被害事故のみならず、一般民事事件に拡大された商品も販売されている。日弁連と協定を締結している損害保険会社等の特約及び単体保険の加入者は、日弁連 LACから各地の弁護士会を通じて弁護士の紹介を受けることができる。 2016年4月に新たに2社、7月に1社と協定を締結し、2016年10月現在の協定保険会社等は16社となっている。LAC 取扱件数は年々増加し、2015 年度は 3 万 1,000 件を超え、費用面を含めた市民の弁護士へのアクセス障害の改善に貢献している。(下図の 2015 年度の弁護士保険販売件数には上記 3社の件数が含まれているが、協定が 2016 年 4 月 1 日以降であるため、LAC取扱件数には 3 社は含まれていない。)

【注】1. 弁護士保険販売件数は日弁連協定会社のみ(一部概算)。   2. LAC 取扱件数には、全ての紹介件数と「選任済み(依頼者が自身で弁護士を選任した案件)」の件数が含まれている。

933,272

4,438,1265,857,847

6,563,649

9,010,426

14,317,156

18,798,68819,780,575

20,917,03121,853,930

24,342,554

197700

2,1423,565

5,148

8,194

13,526

18,116

23,104

27,588

31,362

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

0

5,000,000

10,000,000

15,000,000

20,000,000

25,000,000

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 20152014

LAC取扱件数(件)

弁護士保険販売件数(件)

弁護士保険販売件数

(年度)

LAC取扱件数

2001年度弁護士保険販売件数11,488件

LAC取扱件数3件

資料3-6-3 弁護士保険販売件数・LAC 取扱件数の推移

■ 2016年 10月 1日現在の協定保険会社等・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 ・損害保険ジャパン日本興亜株式会社・au損害保険株式会社 ・そんぽ 24損害保険株式会社・共栄火災海上保険株式会社 ・C

チ ャ ブhubb損害保険株式会社

・セゾン自動車火災保険株式会社※ ・チューリッヒ保険会社※・全国共済農業協同組合連合会(JA) ・富士火災海上保険株式会社・全国自動車共済協同組合連合会 ・プリベント少額短期保険株式会社・全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)※ ・三井住友海上火災保険株式会社・ソニー損害保険株式会社 ・三井ダイレクト損害保険株式会社

(50音順)【注】1. ※の 3 社は、2016 年度の協定。   2. 協定会社であった「エース損害保険株式会社」は、2016年10月に商号変更し、「C

チ ャ ブhubb損害保険株式会社」となった。