第3次ロボットブームで期待される 「民生用ロボット」の市場化 ·...

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OMNI-MANAGEMENT 2015.7 8 今ロボットが注目される理由 今なぜロボットが注目されるのか。改めてマクロ の視点からみると、以下の4つが挙げられよう。 ⑴ 少子高齢化社会や安全・安心社会への対応 日本が今直面している最大の課題は、人手不足 や要介護など少子高齢化を背景としたものであり、 また地震などの自然災害、老朽化したインフラ、 悪化する治安、さらには原発事故など安全・安心 社会への対応であろう。これらの課題に対して、 ロボットは有効な解決策となりうる。大上段に構 えれば、ロボットは、課題先進国・日本を救う救 世主になることが期待されている。こうしたニー ズから、介護ロボットや見守りロボット、社会イ ンフラ保全ロボット、災害対応ロボットなどが 続々と開発されている。今年4月には、福島第一 原発 1 号機の格納容器内部の損傷を調べるために 廃炉作業ロボットが初めて投入された。廃炉には 第3次ロボットブームで期待される 「民生用ロボット」の市場化 終息した第1次、第2次ブームとは何が違うのか サイコム・ブレインズ㈱監査役 つくば市政策アドバイザー 石原  昇 日本人にとって馴染みのあるロボットが身近に なってきた。従来から導入が進んでいる製造現場 のみならず、介護・医療や接客サービスなど幅広 い分野で、続々と次世代ロボットが登場し、今や 第3次ロボットブームとなっている。M&Aや実 証実験、政府の新戦略の発表などロボットに関連 したニュースは連日のように報じられている。産 学官の諸機関や一般市民も巻き込んでロボット新 産業への期待は大きい。ただ 80 年代の産業用ロ ボットが離陸した第1次ブーム、2000 年前後の AIBO や ASIMO の夢に沸いた第 2 次ブームと比 べて、今回は何が違うのか。産業界にとってのビ ジネスチャンスはどこにあり、課題はどのような ものがあるのか。本稿ではそのヒントを提示した い。 ロボットを巡る最近の動向 まずは図1をご覧いただきたい。最近のロボッ トに関するビッグニュースで目立つのは、米国の IT企業の雄であるGoogle が、多くの布石を打っ ていることである。ロボットのベンチャーをはじ め、AI(人工知能)やドローンの関連企業を矢 継ぎ早に買収している。ロボカーともいわれる自 動運転の実験や医療ロボットの技術提携にも及ん でいる。こうしたなかでも、ソフトバンクの Pepper の 販 売 や 筑 波 大 学 発 ベ ン チ ャ ー の CYBERDYNE の株式上場、ロボットの大手であ る川崎重工業やパナソニックの医療分野への展開 など、日本企業も健闘している。さらにわが国主 導の生活支援ロボットの国際安全規格の発効や政 府によるロボット新戦略の発表など制度面での後 押しが特筆される。 「ロボット産業」の成長ポテンシャル 図1:ロボットを巡る最近の動向 (出所)筆者作成

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Page 1: 第3次ロボットブームで期待される 「民生用ロボット」の市場化 · 機器・サービス、環境・エネルギー機器・サービス、 ビジネス支援サービス3つの合計7つが挙げられた。

OMNI-MANAGEMENT 2015.78

伺今ロボットが注目される理由

 今なぜロボットが注目されるのか。改めてマクロの視点からみると、以下の4つが挙げられよう。⑴ 少子高齢化社会や安全・安心社会への対応 日本が今直面している最大の課題は、人手不足や要介護など少子高齢化を背景としたものであり、また地震などの自然災害、老朽化したインフラ、悪化する治安、さらには原発事故など安全・安心社会への対応であろう。これらの課題に対して、ロボットは有効な解決策となりうる。大上段に構えれば、ロボットは、課題先進国・日本を救う救世主になることが期待されている。こうしたニーズから、介護ロボットや見守りロボット、社会インフラ保全ロボット、災害対応ロボットなどが続々と開発されている。今年4月には、福島第一原発 1 号機の格納容器内部の損傷を調べるために廃炉作業ロボットが初めて投入された。廃炉には

石原 昇/第3次ロボットブームで期待される「民生用ロボット」の市場化

第3次ロボットブームで期待される「民生用ロボット」の市場化

終息した第1次、第2次ブームとは何が違うのか

サイコム・ブレインズ㈱監査役つくば市政策アドバイザー

石原  昇

 日本人にとって馴染みのあるロボットが身近になってきた。従来から導入が進んでいる製造現場のみならず、介護・医療や接客サービスなど幅広い分野で、続々と次世代ロボットが登場し、今や第3次ロボットブームとなっている。M&Aや実証実験、政府の新戦略の発表などロボットに関連したニュースは連日のように報じられている。産学官の諸機関や一般市民も巻き込んでロボット新産業への期待は大きい。ただ 80 年代の産業用ロボットが離陸した第1次ブーム、2000 年前後のAIBO や ASIMO の夢に沸いた第 2 次ブームと比べて、今回は何が違うのか。産業界にとってのビジネスチャンスはどこにあり、課題はどのようなものがあるのか。本稿ではそのヒントを提示したい。

伺ロボットを巡る最近の動向

 まずは図1をご覧いただきたい。最近のロボットに関するビッグニュースで目立つのは、米国のIT企業の雄である Google が、多くの布石を打っていることである。ロボットのベンチャーをはじめ、AI(人工知能)やドローンの関連企業を矢継ぎ早に買収している。ロボカーともいわれる自動運転の実験や医療ロボットの技術提携にも及んでいる。こうしたなかでも、ソフトバンクのPepper の 販 売 や 筑 波 大 学 発 ベ ン チ ャ ー のCYBERDYNE の株式上場、ロボットの大手である川崎重工業やパナソニックの医療分野への展開など、日本企業も健闘している。さらにわが国主導の生活支援ロボットの国際安全規格の発効や政府によるロボット新戦略の発表など制度面での後押しが特筆される。

特集

「ロボット産業」の成長ポテンシャル

図1:ロボットを巡る最近の動向

(出所)筆者作成

Page 2: 第3次ロボットブームで期待される 「民生用ロボット」の市場化 · 機器・サービス、環境・エネルギー機器・サービス、 ビジネス支援サービス3つの合計7つが挙げられた。

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日本こそが、新しいロボット文化を生み、教育を含めた生活スタイルを主導していくポジションにあるといえよう。

伺ロボットブームの変遷

 今到来している第3次ロボットブームを、過去のブームと比較してみた(図2)。第1次ブームは、1980 年代に産業用ロボットが本格的に普及した時期である。工業製品としてのロボットは、62年に米国ユニメーション社が最初の産業用ロボット「ユニメート」を商品化し、わが国においては、69 年に川崎重工業が同社と提携して油圧式の国産ロボットを市場投入したことに始まる。70 年代にかけて産業用機器メーカーの参入が続き、80年代には、油圧式から電動サーボ・モーター式のロボットに切り替わり、この流れにのって日本は世界最大のロボット生産国になり、製造現場に急速に普及した。だが 90 年代に入ってバブルの崩壊により、このブームは一段落した。 第2次ブームは 20 世紀の最終盤からリーマンショックまでとなる。主役は第1次ブームの産業用ロボットから民生用ロボットに注目が移った。99 年~ 2000 年に、ホンダの二足歩行の ASIMO、ソニーの四足のペット型ロボットのAIBO の相次ぐ発表で、社会から大きな注目を集めた。05 年の愛知万博では 65 種類のプロトタイプロボットが登場し、さながらロボット博覧会の様相を呈した。家庭にロボットが普及する時代がすぐにでも到来するかのようなバラ色のイメージとなった。しかし、06 年に、ソニーがロボット事業から撤退し、メディアのイメージとは裏腹に、民生用ロボットは製品化や市場拡大に大きな壁があることが露呈した。結局、2008 年秋に起こったリーマンショックを機に一気にブームは終息した。 そして昨年頃から始まった第3次ブーム。今までのブームと異なる点は、ロボットの安全規格の発効や政府のアクションプランの公表、実用化に向けた実証実験や予算枠の拡大など制度面の整備が格段に充実してきたことである。またロボットベンチャーが株式上場を果たしたように、ビジネスモデルも地に足がついてきている。第1次ブームが産業用ロボットを市場として確立させたのに対し、第2次ブームは掃除ロボットのルンバと手

少なくとも、40 年の歳月、2.1 兆円の費用がかかる見通しであり、福島で災害ロボット開発のプロジェクトも始動している。⑵ 技術の成熟タイミングの到来 機械技術やIT技術の進歩がロボットを進化させてきた。駆動系では、二足歩行や人間の腕の動きを模したアームが開発され、多軸化が進み、様々な動作が可能となっている。頭脳としてのCPUは、大量の情報処理能力の拡大をもたらし、価格も劇的に低下した。視覚や触覚などのセンサーも進化し、GPS や IC タグ、無線技術も活用できるようになっている。空間・環境を含めてリアルワールドの情報をリアルタイムで取得し、ロボットを実環境下で動かせるようになってきた。今後は、モノのインターネットである IoT や人工知能のAI がロボットに組み込まれることが最先端の研究テーマとなっている。⑶ 産業立国再生の切り札としての期待 新産業としてのロボットへの期待は、経済産業省が 2004 年 5 月に発表した「新産業創造戦略」に始まる。先端的な新産業分野として、燃料電池、情報家電、ロボット、コンテンツの4つ、市場ニーズの拡がりに対応する新産業分野として、健康福祉機器・サービス、環境・エネルギー機器・サービス、ビジネス支援サービス3つの合計7つが挙げられた。ロボットの新産業としての期待は 10 年にわたり、今回の第3次ブームでは、政府の「日本再興戦略」改訂 2014 で、2020 年のロボット市場を製造分野で現在の2倍の 1.2 兆円、非製造分野で 20 倍の 1.2兆円へ育成する目標が掲げられている。 ⑷ 新しい文化とスタイルの創生 鉄腕アトムやドラえもんにみられるように、日本人は老若男女、ロボットに親しみを持っている。太古からの、自然やモノに魂が宿るというアニミズム的感性が現代に脈づいている。製造現場では、安全柵を取り払って、人間と産業用ロボットが同一ラインに横並びで作業する状況が現実化し、ワークスタイルにも影響を与え始めた。家庭や公共の場にも民生用ロボットが普及するにつれ、ライフスタイルにも変化が生じる時代がそこまできている。まさにロボットの利活用が世界のショーケースとなり、クールジャパンを世界へ発信する姿が想定される。軍事目的がないロボット大国・

石原 昇/第3次ロボットブームで期待される「民生用ロボット」の市場化

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OMNI-MANAGEMENT 2015.710

特集「ロボット産業」の成長ポテンシャル

制改革などの制度環境整備を含めた多角的な政策的呼び水を最大限活用することにより、ロボット開発に関する民間投資の拡大を図り、1000 億円規模のロボットプロジェクトの推進を目指すとしている。 この報告書のなかで、ロボットの事業機会を探るうえで注目すべきは、技術開発や規制改革など8つの分野横断的なアクションプランと5つに分けたロボットごとのアクションプラン、そして巻末に示された工程表である。とりわけ、特定5分野(「ものづくり」、「サービス」、「介護・医療」、「インフラ・災害対応・建設」、「農林水産・食品産業」)のアクションプランの内容は、背景、基本的考え方、重点分野、2020 年に目指すべき定量目標、目標達成に向けた施策の 5 項目に整理されており、是非参考にされたい。 6月には革命実現のための産学官を巻き込んだ推進母体となる「ロボット革命イニシアティブ協議会」も始動し、2015 年はまさにロボット革命元年となっている。

伺第3の波となるロボタイゼーション

 ロボットのビジネスチャンスを考えるうえでヒントとなるのは、ある製品の普及と進化によって産業が波及的に拡大し、経済はもとより、政治、社会、労働、生活、文化まで大きく変わる大きな波である。この波を我々は過去2回体験した。モータリゼーションとコンピュータリゼーションである。そして今、ロボタイゼーションが始まっている。 最初にモータリゼーションを振り返ってみよう。米国では 1920 年代ごろから始まり、日本では1964 年の東京オリンピックの直後から沸き起こった。ハードとしての自動車は、1907 年に発売されたフォードのT型モデルがドミナントデザインを確立した。製品の標準化、部品の規格化 、ベルトコンベア方式の採用により安価に大量生産が可能となり、自家用車の爆発的普及をもたらした。自動車産業の発展によって、部品、タイヤ、工作機械などの産業が発達し、高速道路網などのインフラの整備により建設土木・信号機制御などの業界にも多大な恩恵があった。そのうえにノンハードの産業、車検や保険、レンタカーに始まり、日本では 70 年代からロードサイドショップ、ファ

術用ロボットのダヴィンチの海外勢のみが市場化を果たしたのを除き、多くは市場化には至らなかった。今回の第3次ブームでは今度こそ民生用ロボットの市場化が期待されている。

伺ロボット革命の実現をめざす         「ロボット新戦略」 2014 年6月、政府は、「日本再興戦略」改訂2014 のなかで、「ロボットによる新たな産業革命」を盛り込んだ。そこでいうロボット革命とは、 ①センサーや AI などの技術進歩により、従来はロボットと位置づけられてこなかった自動車、家電、携帯電話や住居までもがロボット化し、②製造現場から日常生活の様々な場面でロボットが活用されることにより、③社会課題の解決やものづくり・サービスの国際競争力の強化を通じて、新たな付加価値を生み出し利便性と富をもたらす社会を実現することと定義されている。 2015 年1月には、これを受けて開催されてきたロボット革命実現会議の最終報告として、ロボット新戦略(Japan’s Robot Strategy)―ビジョン・戦略・アクションプラン―が公表された。その柱は、ロボット革命の実現に向けて、①日本を世界のロボットイノベーション拠点とするロボット創出力の抜本強化、②世界一のロボット利活用社会を目指し、ロボットがある日常を実現するロボットショーケース化、③ロボットが相互接続し自律的にデータを蓄積・活用できるようにするルールや国際標準の獲得などの世界最先端のロボット IT 戦略の3つである。 2020 年までの5年間について、政府による規

石原 昇/第3次ロボットブームで期待される「民生用ロボット」の市場化

(出所)筆者作成

図2:ロボットブームの変遷

Page 4: 第3次ロボットブームで期待される 「民生用ロボット」の市場化 · 機器・サービス、環境・エネルギー機器・サービス、 ビジネス支援サービス3つの合計7つが挙げられた。

OMNI-MANAGEMENT 2015.7 11

が進めば、開発も含めた参入障壁は格段に低くなる。それを構成する要素部品を手掛けるデバイスメーカーにもチャンスは大きく広がろう。ロボット導入の構築や運用を支援するシステム業者もSIerとしてますます重要となってくる。そしてロボットに縁のなかった業界でもロボットを活用して事業に付加価値をつけたり、人件費の削減につなげる取り組みも出てこよう。ホテルや店舗などの接客サービスなどはもちろん、保険やレンタルなど様々なロボットに関連したサービス業が有望である。 こうしたビジネスチャンスの一方で課題も残る。その要点と処方箋を想定すると 3 点ある。 第1は、リスクと便益と価格のバランス。リスクと便益を天秤にかけた場合、自動車のように、便益が大きければ、ハイリスクであっても社会は受け入れる。安全性については、負の連鎖を断ち切る仕組みが必要(安全検証センターの活用)であり、さらには価格に関して、中小企業や一般消費者の支出に見合った製品開発が求められる。 第2は、大企業のジレンマ打破のための連携。ソニーのロボット事業の撤退にみられるように、大企業では年商 100 億円以上の壁がある。既存事業の毀損リスクの問題も大きい。ベンチャー企業や大学および公的機関、政府・自治体との連携が必要となる。 第3は、死の谷を越える仕掛けづくり。欧米では軍事調達を活用してこれを乗り越えているが日本では難しい。公共用の市場を開拓する必要があり、その場合、ロボット単体ではなく、ソリユーション化が不可欠となる。自動車や住宅との融合も視野に入れた大きな仕掛けも重要だろう。  ブームはやがて終息する。しかし大きな潮流であるロボタイゼーションはまだ始まったばかりである。政策の支援や株式市場の注目が集まっているブームの間に、民生用ロボットを市場化し、開運産業を離陸させることが何よりも求められよう。

ミリーレストラン、大型ショッピングセンター、80 年代からは宅配便などの新サービスが花開いた。 次にコンピュータリゼーションである。1945年にノイマンにより現在のコンピュータの基本原理が発明され、51 年に最初の商用コンピュータの UNIVAC が登場した。汎用コンピュータのドミナントデザインは 64 年に IBM が投入したシステム360によって確立した。50~60 年代、コンピュータは大きく高価なものであり、研究機関や政府、大企業のみの利用にとどまっていたが、75年、初のパーソナルコンピュータ「アルテナ」が制作され、翌年にアップルが誕生し、個人へと普及していった。81 年にIBMがパソコン分野に参入し、それ以降、キーボード、マウス、プリンタ、スキャナ、ディスプレイなどの周辺機器、CPU,マイコン、メモリなどの半導体、OS/アプリケーションなどのソフトウェアが一大産業に発展した。そして近年のブラウザと検索エンジンの開発、そしてネットワークの整備によって、インターネットがブレイクし、産業の規模も広がりも増し、多くの企業が覇を競っている。 これら2つの大きな波に共通しているのは、自動車やコンピュータといった主役の製品よりも、周辺のソフト・サービスの市場の方が遥かに大きく、事業機会も広がっていることである。

伺新産業のビジネスチャンスと課題

 第3次ロボットブーム下、政策の支援もあるなかで、ロボットに関連したビジネスのチャンスは数多く出ている。まずは次世代ロボットそのものの製造。かつてのパソコンのようにモジュール化

石原 昇/第3次ロボットブームで期待される「民生用ロボット」の市場化

いしはら・のぼる▪サイコム・ブレインズ㈱監査役、つくば市政策アドバイザー。横浜市立大学大学院経営学研究科修了。野村総合研究所でテクノロジー分野のチーフアナリストを長年務め、東大先端科学技術研究センター研究員、世銀グループコンサルタントなどを歴任。現在、国際投資コンサルタントとして、多くの公職、社外役員を兼務する。主要著書▪『ロボット・イノベーション』(日刊工業新聞社)、『フラッシュメモリビジネス最前線』(工業調査会)、監訳書『イノベーション・パラドックス』(ファーストプレス社)など

図3:ロボタイゼーションの波

(出所)拙著「ロボット・イノベーション」日刊工業新聞社を加筆修正