第4章 施策の展開 - atsugi · 主な指標 指標1 地域包括支援センターの認知度...

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39 第4章 施策の展開 1 地域包括支援センターの充実 2 医療・介護・福祉の連携強化 3 在宅支援サービスの充実 4 多様な住まいの環境整備 5 人にやさしいまちづくりの推進 6 権利擁護の推進 7 認知症対策の充実 8 介護予防の推進 9 健康づくりの推進 10 保健事業の充実 11 社会参加と生きがいづくりの推進 12 介護サービス等の充実 13 中長期的な介護保険事業費の見込みと保険料の設定

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第4章 施策の展開

1 地域包括支援センターの充実

2 医療・介護・福祉の連携強化

3 在宅支援サービスの充実

4 多様な住まいの環境整備

5 人にやさしいまちづくりの推進

6 権利擁護の推進

7 認知症対策の充実

8 介護予防の推進

9 健康づくりの推進

10 保健事業の充実

11 社会参加と生きがいづくりの推進

12 介護サービス等の充実

13 中長期的な介護保険事業費の見込みと保険料の設定

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施策の展開 第4章

○ 超高齢社会の進展に伴い、ひとり暮らし、寝たきり又は認知症などの高齢

者が増加し、高齢者が抱える日常生活での課題も多様化する中、総合的な相

談支援体制を充実させる必要性が高まっています。

現状と課題

〇 地域福祉推進委員会や民生委員児童委員協議会などの地域の関係団体と

の連携強化を図るために、地区市民センター単位の 15 地区に担当区域を合

わせ、高齢者等を地域全体で支援する体制を推進します。

○ 障がい者相談支援センターとの連携を強化し、市民の相談に丁寧にワン

ストップで対応することにより、切れ目のない対応に心がけます。

取組方針

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

施策の方向1 地域包括支援センターの充実

問 介護保険制度や高齢者に対するサービスなどについて困ったとき、よく分から

ないことがあったときは、どこに相談しますか。(該当するものすべてに回答)

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

困ったときには、身近な場所で気軽に相談することができる体制が整っている。

主な取組

取組1 総合相談支援業務の充実

取組例

○ 初期段階での相談対応及び継続的・専門的な相談支援の充実

○ 地域における関係者によるネットワーク構築の促進

〇 成年後見制度の活用促進及び高齢者等虐待の対応強化

○ 地域に出向いた相談会の実施及び地域の実情を踏まえた相談支援の強

取組2 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務の強化

取組例 ○ 地域包括支援ネットワークを構築した地域ケア会議の充実

○ ケアプラン点検の実施

取組3 介護予防啓発活動の推進

取組例 ○ 定期的な機関誌の発行等による継続的な周知活動の実施

○ 認知症予防・介護予防の普及啓発及び指導者・団体の育成

主な指標

指標1 地域包括支援センターの認知度

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

41.3% 50.0% 60.0%

指標2 地域包括支援センターにおける総合相談件数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

32,104 件 40,000 件 45,000 件

達成された姿

困ったときに気軽に相談できる『よろず相談窓口』として、地域包括支

援センターが、地域住民にとって身近な存在となっています。

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施策の展開 第4章

○ 医療や介護を必要とする高齢者等が増加する中で、在宅生活を続けたいと

希望する声は6割を超えています。住み慣れた地域で人生の最期まで安心

して暮らし続けるためには、医療・介護・福祉の専門機関の連携体制の強

化が必要となります。

現状と課題

施策の方向 2 医療・介護・福祉の連携強化

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

問 自分の最期は、どこで迎えたいですか。(回答は1つ)

(高齢者一般調査)

○ 高齢者等が安心して在宅生活を送るために、地域全体で支援するネットワ

ークを構築します。

○ 在宅医療・介護・福祉を一体的に提供するために、在宅に関わる医療機関

と介護サービス事業者等の関係者の連携を推進します。

取組方針

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施策の展開

在宅でも、切れ目のない医療・介護・福祉サービスが受けられる。

主な指標

指標1 地域包括ケア連携センターへの相談件数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

0 件/年 200 件/年 200 件/年

指標2 在宅(自宅、老人ホーム)での看取り率

2014 年度

(平成 26年度) 2020 年度 2025 年度

22.3% 35.4% 40.0%

主な取組

取組1 在宅医療・介護・福祉の提供体制の充実

取組例

○ 在宅医療・介護・福祉に携わる人材の育成・確保

○ 地域包括支援センターや専門職を支援する地域包括ケア連携センター

の設置運営

取組2 在宅医療・介護・福祉の連携の強化

取組例

○ 医療福祉検討会議等、在宅医療・介護関係者の連携会議の開催

○ 多職種連携研修会の開催

○ 入・退院時の連携ツール・仕組みの作成

○ 在宅療養あつぎマナー集の活用促進

○ 看取りについての理解を深めるための講演会等の実施

達成された姿

医療や介護が必要になっても、生活する場所を問わずに医療・介護・福祉

サービスが継続して受けられ、医療施設や介護施設でなくても安心して最期

まで暮らし続けることができる体制が整っています。

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施策の展開 第4章

○ 高齢者の在宅生活を継続することへの希望は高く、また、高齢者のみで暮

らしている世帯も増加していることから、日常生活支援の必要性・重要性が

高まっています。

現状と課題

○ 様々な在宅支援サービスを提供することにより、支援を必要とする高齢

者や介護をする家族の負担軽減を図ります。

○ 高齢者ができる限り自立して暮らせるよう、在宅支援サービスや市が独

自に実施している事業の状況、介護保険制度の改正を踏まえ、専門的なサ

ービスだけではなく、地域住民等の多様な主体による新たなサービス提供

体制の構築を総合的に検討し、実施します。

取組方針

施策の方向 3 在宅支援サービスの充実

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

問 老後にひとり暮らしをする場合にどのようなサービスがあるとよいですか。

(回答は3つまで)

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

要介護状態であっても、安心して生活できるサービスが整っている。

主な指標

指標1 地域住民による訪問型の生活支援活動団体数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

2 団体 10 団体 15 団体

指標2 緊急通報システム機器の貸与件数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

114 件 125 件 128 件

主な取組

取組1 在宅支援体制の整備

取組例

○ 適切な介護サービスを供給するため、ケアマネジャーの資質の向上

○ 介護保険サービスの充実による在宅支援の充実

○ 地域住民による生活支援体制の整備

○ 家族介護者への相談機能の強化

○ 見守り等に係る介護ロボットの導入支援

取組2 緊急時体制への支援

取組例

○ 認知症高齢者等見守ステッカー配布事業

○ 救急医療情報セット、救急安心カードの配布

○ 認知症高齢者等はいかいSOSネットワークシステムの周知徹底

〇 緊急通報システムの周知徹底

達成された姿

認知症や重度な要介護状態にある高齢者が在宅で生活するために必要な

支援サービス体制が整っています。

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施策の展開 第4章

○ 要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるために

は、高齢者のプライバシーと尊厳が十分に守られた、生活の基盤となる住ま

いを中心とした支援体制づくりが重要となります。

現状と課題

○ ひとり暮らし、生活困窮又は社会的孤立などの様々な課題を抱える高齢者

の状況に応じた多様な住まいの確保を推進します。

○ 個人の尊厳が確保された生活が確保されるよう、住まいに関する相談体制

の充実に取り組みます。

取組方針

施策の方向4 多様な住まいの環境整備

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

問 自分の介護が必要になったときに、どこでどのような介護を受けたいですか。

(回答は1つ)

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

自宅だけでなく、有料老人ホーム等の多様な住まいが選択できる。

主な取組

取組1 高齢者の状況に応じた多様な住まいの確保

取組例

○ 認知症高齢者グループホームの整備

○ 有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅の整備

〇 未届施設等設置者への指導の徹底

取組2 既設住宅の高齢者向け環境の整備

取組例

○ 高齢者に配慮された市営住宅の整備

○ 住宅改修支援の充実

○ 住まいに関する相談体制の充実

主な指標

指標1 認知症高齢者グループホーム利用定員

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

201 床 225 床 243 床

指標2 住宅改修支援事業申請件数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

550 件 600 件 650 件

達成された姿

高齢者が住み慣れた場所で暮らすための支援体制が整うとともに、多様

な住まいの中から、その方の状況に合った住まいが選択できるようになっ

ています。

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施策の展開 第4章

○ 高齢者が安心して快適に生活できる環境を整備するためには、社会生活を

行っていく上での様々な障壁を取り除いた、人にやさしいまちをつくること

が必要となります。

現状と課題

○ 高齢者の移動に係る利便性を高めることやバリアフリー化の推進等によ

り、買い物等の日常生活が容易で暮らしやすいまちづくりを推進していき

ます。

○ 災害時における避難行動要支援者への支援、交通安全及び防犯対策など

に取り組み、安全で安心なまちづくりを推進していきます。

○ 地域住民等の多様な主体により、地域で高齢者を支え合う体制づくりを

推進します。

取組方針

施策の方向5 人にやさしいまちづくりの推進

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

問 老後にひとり暮らしをすることになった場合に不安はありますか。

(回答は1つ)

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

バリアフリー等にも配慮された、高齢者が生活しやすい環境が整備されている。

主な取組

取組1 暮らしやすいまちづくりの推進

取組例

○ 公共施設・民間施設のバリアフリーの促進

○ 公園・道路・歩道のバリアフリーの促進

○ 移動交通手段の利便性向上

○ 愛の一声ごみ収集の実施

取組2 安心・安全なまちづくりの推進

取組例 ○ 緊急時・災害時のための体制の確立

○ 防犯体制の充実

取組3 地域で支え合う体制づくりの推進

取組例

○ 交流事業や見守り事業による地域コミュニティの活性化

○ 地域の社会資源(民間企業やボランティア団体など)の連携の強化

○ 地域ボランティアの充実

主な指標

指標1 高齢者施策に関して、交通手段の整備を望む高齢者の割合

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

33.3% 30.0% 25.0%

指標2 老後のひとり暮らしに不安を感じている割合

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

78.8% 65.0% 50.0%

達成された姿

災害時支援や防犯対策が充実し、バリアフリー化等により高齢者が暮ら

しやすいまちづくりに配慮された地域で、高齢者を支え合う体制が整備さ

れています。

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施策の展開 第4章

(高齢者一般調査)

○ 超高齢社会の進展に伴い、認知症高齢者等も増加することが予想され、何

らかの事情により判断能力が十分でない状態になっても安心して暮らせる

よう、虐待に対する取組や、高齢者の権利を守る取組の必要性が高まって

います。

現状と課題

施策の方向 6 権利擁護の推進

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

○ 高齢者の心と体を理解し、お互いを尊重し合いながら、温かい心を持っ

て接することができるよう啓発を図ります。

○ 成年後見制度の普及・啓発を推進し、地域での声かけや見守りにより、

高齢者虐待を未然に防ぎます。

○ 複雑・困難化するケースに対応するため、更なる職員の対応能力の向上

を図るとともに、高齢者虐待防止ネットワーク会議等により、関係機関と

の情報の共有・連携の充実を図ります。

取組方針

問 次のそれぞれの成年後見制度について知っていますか。

任意後見制度 法定後見制度

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施策の展開

全ての高齢者の人権が尊重され、自分らしい生活を送ることができる。

主な取組

取組1 権利擁護に関する相談窓口の充実

取組例 ○ 成年後見制度の総合的な相談、高齢者や障がい者の虐待等の相談支援を

行う「権利擁護支援センター」の機能充実

取組2 高齢者虐待の防止

取組例 ○ 高齢者・障害者虐待防止ネットワークの推進

○ 虐待防止へ向けた啓発活動の実施

取組3 成年後見制度の普及・啓発

取組例 ○ 成年後見制度市長申立や成年後見制度利用支援事業などの実施

○ 市民後見人の育成・支援

主な指標

指標1 権利擁護支援センターにおける相談件数(高齢者)

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

76 件 120 件 180 件

指標2 法定後見制度の認知度

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

36.1% 45.0% 50.0%

達成された姿

全ての高齢者が、身体的な機能の低下等の理由で社会から不当に扱われる

ことなく、人権が尊重された自分らしい生活を送ることができています。

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施策の展開 第4章

○ 認知症は特別な疾患ではなく、誰にも起こり得る脳の病気であり、幅広い

世代に対して認知症に関する正しい知識の普及啓発や情報提供を行い、認知

症の方やその家族を地域で支える体制づくりが必要となります。

現状と課題

○ 幅広い世代に対して認知症に関する正しい知識の普及啓発や理解の促進

を図り、認知症の方やその家族を地域で支える体制づくりに取り組みます。

○ 認知症の方やその家族の生活を支援できるよう、早期診断・早期対応を含

め、専門職による支援体制の充実・強化を図っていきます。

取組方針

施策の方向 7 認知症対策の充実

住み慣れた地域で安心して暮らせるまち 基本目標

健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるまち 基本目標

問 将来について何か不安はありますか。

(該当するものすべてに回答 50%を超えたもの)

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

認知症に対する理解が広まり、見守り等の様々な支援体制が整備されている。

主な取組

取組1 認知症に関する理解の促進

取組例

○ 認知症を正しく理解し、認知症の方やその家族を地域で見守り支える応

援者である「認知症サポーター」の更なる養成

〇 出前講座や認知症ケアパス配布などの様々な機会を通じての啓発

取組 2 認知症予防の推進

取組例 ○ 認知症予防教室の開催

○ 地域における高齢者の居場所づくりや活躍・機会の場の創出

取組 3 認知症支援体制の充実・強化

取組例

○ 認知症初期集中支援チームの運営・活用の推進

○ 徘徊高齢者SOSネットワーク等の見守り体制の充実

○ 認知症地域支援推進員体制の強化と本人及び家族支援の充実

主な指標

指標1 認知症サポーター数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

8,462 人 14,500 人 19,500 人

指標2 徘徊高齢者SOSネットワーク登録者数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

108 人 150 人 200 人

達成された姿

認知症サポーターの養成が進むとともに、幅広い世代に対して認知症の

正しい知識が普及し、地域で支える見守り体制が充実することで、認知症

の方やその家族の生活が支援されています。

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施策の展開 第4章

○ 介護保険制度の改正を踏まえ、生活機能の改善や自立支援に向けて、従

来実施してきた高齢者本人に対する取組に加え、高齢者が地域の中で生き

がいや役割を持って生活できるよう、本人を取り巻く環境整備を含めた総

合的な介護予防事業を実施する必要があります。

現状と課題

○ 高齢者が自ら介護予防活動に取り組めるよう、介護予防について広く啓発

するとともに、自主的に介護予防に取り組める体制を整備します。

○ 要介護状態にならないようにするための生活機能の向上を目的とした介

護予防事業を実施します。

取組方針

施策の方向 8 介護予防の推進

健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるまち 基本目標

問 介護予防のためのさまざまな講習やトレーニングに参加してみたいと思いますか。

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

予防教室や居場所づくり等の様々な取組が行われている。

主な取組

取組1 介護予防の重要性の理解・促進

取組例 ○ 介護予防パンフレット等による啓発

○ 出前講座等の様々な機会を通じての啓発

取組2 自主的に介護予防に取り組める体制の整備

取組例

○ 外出支援の拡充

○ 後期高齢者の公民館講座等への参加の促進

○ 民間等を活用した住民主体の居場所づくりの推進

〇 地域の生活支援サービスの担い手の創出

取組3 介護予防事業の充実

取組例

○ 介護予防教室の開催

○ 介護予防の相談業務の実施

〇 介護予防・日常生活支援総合事業の展開

主な指標

指標1 前期高齢者のうち元気な高齢者の割合

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

96.4% 97.0% 97.5%

指標2 介護予防教室参加者の生活機能改善率

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

77.6% 80.0% 85.0%

達成された姿

運動教室や認知症予防教室などと併せて、高齢者が自分のニーズに応

じて、ボランティア活動や生涯学習講座などに参加することで、地域に

おいて居場所が確保され、介護予防にもつながっています。

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施策の展開 第4章

○ 地域において、食生活の改善に関する知識の普及を図るため、食生活改善

推進員の養成と育成を行うとともに、生活習慣病予防や健康の保持増進のた

めに活動する健康あつぎ推進リーダーを養成しています。

現状と課題

○ 市民との協働による健康づくりを推進していきます。

○ 生活習慣の基盤である食、運動、口腔に関する講座、教室又は相談などを

実施し、生涯を通して健康づくりについて学ぶ機会の充実を図ります。

取組方針

施策の方向 9 健康づくりの推進

健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるまち 基本目標

問 高齢者の健康づくり・介護予防を促す取組として、どのような施策があると良

いと思いますか。(回答は3つまで)

(高齢者一般調査)

(%)

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施策の展開

健康の保持増進に対する意識が高まり、健康寿命が延びる。

主な取組

取組1 食生活改善活動の推進

取組例 ○ 食生活改善推進員(食育アドバイザー)の養成

○ 食生活改善の普及啓発の実施

取組2 健康づくりの普及

取組例 ○ 健康あつぎ推進リーダーの養成

○ 新あつぎ市民健康体操の普及

主な指標

指標1 食生活改善推進員等養成講座・育成講座の参加者数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

147 人 200 人 250 人

指標2 出前講座等の参加者数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

667 人 800 人 1,000 人

達成された姿

高齢者が主体的に、いきいきとした生活が送れるよう、生活習慣及び食生

活改善を推進する人材が育成されており、地域において自主的な活動が実施

されています。

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施策の展開 第4章

問 現在、あなたは健康だと思いますか。(回答は1つ)

(高齢者一般調査)

○ 各種がん検診や健康診査を実施し、健康の保持増進に努めるとともに、予

防接種の実施により感染予防と疾病の流行防止を行っています。

また、健康寿命の延伸の取組として未病センターを開設し、未病※ の改善

を推進しています。

※ 「未病」とは、はっきりとした自覚症状はないものの、どことなく体

調が悪かったり、健康診断の数値が以前よりも悪くなっているなど、病

気又は健康と明確には判断できない状態のことといわれています。

現状と課題

○ 検診等の普及啓発を行い、受診者の増加を図ります。

○ 予防接種の実施により感染症のまん延、重症化の防止に取り組みます。

○ 未病センターの健康機器を利用して、利用者自身による健康チェックがで

きるようにします。

取組方針

施策の方向 10 保健事業の充実

健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるまち 基本目標

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施策の展開

疾病を早期発見することで、早期治療につなげることができる。

主な取組

取組1 健康の保持増進

取組例 ○ がん検診の実施

○ 歯科健康診査の実施

取組2 予防接種の実施

取組例 ○ インフルエンザ予防接種の実施

○ 肺炎球菌ワクチン予防接種の実施

取組3 未病改善の推進

取組例 ○ 健康相談、運動教室の実施

主な指標

指標1 がん検診受診率

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

25.8% 30.0% 30.0%

指標2 未病センターの利用者数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

5,358 人 6,200 人 7,000 人

達成された姿

検診等の受診環境が向上するともに、未病センターの利用促進により、

日頃から自分の健康管理ができるようになっています。

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施策の展開 第4章

問 あなたは、どのようなことに生きがいを感じていますか。

(該当するものすべてに回答)

(高齢者一般調査)

○ 平均寿命が延伸し、高齢者のライフスタイルや嗜好も多様化する中、高齢

者が社会的役割を持って生きがいを感じながら、生涯現役で活躍し続けられ

る環境づくりの重要性が高まっています。

現状と課題

○ 高齢者が地域で生きがいを持って暮らせるよう、交流や活動の場を提供す

るとともに、多様なライフスタイルに対応するために、幅広い活動の支援を

行います。

○ 高齢者が、これまで培った経験と知識を活かしつつ、ボランティア活動や

就労・就業を通じて地域社会を支えながら、心豊かな高齢期を過ごせるよう

に支援します。

取組方針

施策の方向 11 社会参加と生きがいづくりの推進

健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるまち 基本目標

(%)

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施策の展開

就労や地域活動等により、様々な社会参加の機会が確保されている。

主な取組

取組1 高齢者の多様な活動・交流の支援

取組例

○ 後期高齢者の公民館講座等への参加の促進

○ 地域の実情に応じた交流事業の推進

○ 生涯学習講座やスポーツ活動などの多様な活動の推進

○ 民間等を活用した住民主体の居場所づくりの推進

取組2 ボランティアの育成支援

取組例 ○ ボランティア活動者へのサポート

○ 地域の生活支援サービスの担い手の創出

取組3 高齢者の就労支援

取組例 ○ 高齢者の多様な就労の場と機会の確保

主な指標

指標 1 シルバー人材センターの入会率

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

1.6% 1.9% 2.4%

指標 2 生きがいを感じている人の割合

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

84.6% 90.0% 95.0%

達成された姿

高齢者が、ボランティア活動、就労活動又は地域団体活動などに参加しや

すい環境が整っていることで、心豊かに高齢期を過ごしています。

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施策の展開 第4章

○ 65 歳以上の要介護及び要支援認定を受けていない市民の7割強の方が、介

護を必要になったときに在宅介護を希望しており、居宅サービスの充実が特

に求められています。

現状と課題

○ 介護が必要になったとき、在宅で安心して暮らせる介護サービスの充実と

質の確保を図ります。

○ 介護施設については、重度認知症等で在宅では生活が困難な方の需要を推

計し、整備します。

取組方針

施策の方向 12 介護サービス等の充実

充実した介護サービス等を安定して受けられるまち 基本目標

問 年を取って生活したいと思う場所はどこですか。

(日常生活圏域ニーズ調査)

(%)

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施策の展開

必要なときに適正で良質な介護サービス等が受けられる。

主な取組

取組1 介護サービス等の充実と給付の適正化

取組例

○ 介護予防サービス、介護サービス、地域支援事業の充実(第5章参照)

○ ケアマネジャーが作成するケアプランの内容の点検

○ 要介護認定の委託訪問調査の点検

○ 介護給付費通知の送付

○ 住宅改修及び福祉用具購入・貸与の点検

○ 給付適正化システムを利用した事業所の介護報酬請求の点検

取組 2 介護職の人材確保支援

取組例

○ 就職相談会の開催

○ 資格取得等の研修費用の助成

○ 事業所への介護ロボット導入支援

主な指標

指標1 ケアプラン点検実施事業者数

2017 年度

(平成 29年度) 2020 年度 2025 年度

37 事業者 40 事業者 50 事業者

指標 2 介護職の人材確保支援を受けて市内事業所に就労した人数

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

22 人 30 人 50 人

達成された姿

介護が必要になったとき、できるかぎり長く安心して自宅で暮らせるための

介護サービスが受けられます。また、重度認知症等で在宅での生活が困難にな

ったときは、施設での生活も選択できます。

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施策の展開 第4章

○ 高齢者が持てる能力を生かし、自立した生活ができるように支援します。

○ 介護予防・重度化防止に取り組みます。

○ 介護サービス提供事業者の指定及び指導・監督業務を適正に実施します。

取組方針

施策の方向 13 中長期的な介護保険事業費 の見込みと保険料の設定

充実した介護サービス等を安定して受けられるまち 基本目標

問 介護保険料の額は、利用できる介護サービス量(特別養護老人ホーム等を含む)

によって決まる仕組となっています。介護保険料額と介護サービス量などのバラ

ンスについて、どう思いますか。

(居宅介護サービス利用者調査)

○ 超高齢・人口減少社会の到来に伴い介護給付費が増大しており、持続可能

な介護保険制度が求められています。介護給付費を抑制しつつ、過不足ない

適正なサービスの確保が必要です。

現状と課題

(%)

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施策の展開

介護サービス等の需要、供給及び保険料負担とのバランスがとれている。

主な取組

取組 1 介護保険事業費の見込み

取組例

○ 要介護認定者数の推計による介護保険事業費の適切な見込み

○ 介護予防の推進等の中期的な視点から各サービスに必要となる介護給付

費の見込み

取組 2 中長期的な介護保険料の算出

取組例

○ 要介護認定者及び認知症患者の増加等を考慮した中長期的な介護保険料

の算出(第5章参照)

○ 収納対策の工夫による介護保険料の収納率の向上

取組 3 介護サービス提供事業者に対する適正な指導・監督の実施

取組例 ○ 事業者への集団指導(適正な報酬請求の説明会)の実施

○ 事業者への実地指導(事業所立入調査)の実施

主な指標

指標 1 介護保険料基準額

2016 年度

(平成 28年度) 2020 年度 2025 年度

4,950 円 5,385 円 8,355 円

指標 2 事業所への実地指導件数

2017 年度

(平成 29年度) 2020 年度 2025 年度

7件 40 件 60 件

達成された姿

急激な保険料の上昇を抑制しつつ、必要に応じて適正な介護サービスを

受けることができます。

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