第5章 ごみ処理の基本方針 - nagaokakyo · 2012. 12. 6. · 2-22 第5章...

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2-22 第5章 ごみ処理の基本方針 1)基本方針 本計画は、以下の基本方針に基づいて、一般廃棄物の適正な処理を推進します。 市民、事業者、市が一体となってごみを出さない社会への転換 市民、事業者がそれぞれ高い意識を持ち、ごみとなるものをつくらない、ごみを出 さない社会を目指します。市は、必要な啓発、情報提供を継続的に行っていくととも に、市民や事業者が実施するごみの排出抑制、再生利用等をサポートしていきます。 ごみの中から資源ごみを生み出し環境にやさしいまちづくり 市民、事業者はごみとして出す前に資源の分別を行い、市は、資源回収の継続、啓 発を図るとともに、地域の集団回収の実績を把握し、ごみ処理のコストや処理方法に 関する情報提供等に努め、循環型社会をつくります。 ルールとマナーがつくる美しく快適なまちづくり 市は実際に有効に機能するしくみやルールを作成するとともに、市民や事業者への 周知徹底に努め、市民や事業者は身近なごみ出しルールやマナーの遵守などに努める ことにより、ごみ出しのマナー違反や不法投棄等の不適切な処理を防止し、循環型社 会をつくるとともに美しいまちづくりを目指していきます。 将来の環境を考えた環境負荷の少ない適正な処理 ごみ処理においては、環境負荷を考えた適正な処理を行うほか、エネルギーの利用 にも積極的に取組み、将来の環境保全につなげていきます。また、ごみ処理における コストを明らかにし効率的な処理に努めます。

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Page 1: 第5章 ごみ処理の基本方針 - Nagaokakyo · 2012. 12. 6. · 2-22 第5章 ごみ処理の基本方針 1)基本方針 本計画は、以下の基本方針に基づいて、一般廃棄物の適正な処理を推進します。

2-22

第5章 ごみ処理の基本方針

1)基本方針

本計画は、以下の基本方針に基づいて、一般廃棄物の適正な処理を推進します。

◆ 市民、事業者、市が一体となってごみを出さない社会への転換

市民、事業者がそれぞれ高い意識を持ち、ごみとなるものをつくらない、ごみを出

さない社会を目指します。市は、必要な啓発、情報提供を継続的に行っていくととも

に、市民や事業者が実施するごみの排出抑制、再生利用等をサポートしていきます。

◆ ごみの中から資源ごみを生み出し環境にやさしいまちづくり

市民、事業者はごみとして出す前に資源の分別を行い、市は、資源回収の継続、啓

発を図るとともに、地域の集団回収の実績を把握し、ごみ処理のコストや処理方法に

関する情報提供等に努め、循環型社会をつくります。

◆ ルールとマナーがつくる美しく快適なまちづくり

市は実際に有効に機能するしくみやルールを作成するとともに、市民や事業者への

周知徹底に努め、市民や事業者は身近なごみ出しルールやマナーの遵守などに努める

ことにより、ごみ出しのマナー違反や不法投棄等の不適切な処理を防止し、循環型社

会をつくるとともに美しいまちづくりを目指していきます。

◆ 将来の環境を考えた環境負荷の少ない適正な処理

ごみ処理においては、環境負荷を考えた適正な処理を行うほか、エネルギーの利用

にも積極的に取組み、将来の環境保全につなげていきます。また、ごみ処理における

コストを明らかにし効率的な処理に努めます。

Page 2: 第5章 ごみ処理の基本方針 - Nagaokakyo · 2012. 12. 6. · 2-22 第5章 ごみ処理の基本方針 1)基本方針 本計画は、以下の基本方針に基づいて、一般廃棄物の適正な処理を推進します。

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2)数値目標

(1)減量化目標

家庭から排出される「収集ごみ」の一人一日当たりの排出原単位、事業者から排出

される「直接搬入ごみ」の一日当たりの排出量について目標設定値の見直しを行い、

平成17年度実績よりそれぞれ約20%の削減を図ります。

― 減量化目標 ―

平成 17 年度 平成 22 年度 平成 33 年度 減量化目標

一人一日当り

収集ごみ量 653.7g/人・日 563.5g/人・日 524.3g/人・日 129.4g/人・日 20%

一日当り搬入

ごみ量 16.9t/日 15.9t/日 13.7t/日 3.2t/日 20%

(2)再資源化目標

家庭から排出される資源ごみの回収量を組成分析を基に見直しを行い、一人一日当

たりの資源回収量原単位を平成17年度実績より約12%増加させるとともに、将来

再生利用量を約17%増加させることとし、約5%の再生利用効率向上を図ります。

― 再資源化目標 ―

平成 17 年度 平成 22 年度 平成 33 年度 再資源化目標

一人一日当り

資源回収量 約 155g/人・日 約 131g/人・日 175g/人・日 20g/人・日 12%増

再生利用量 4,601t/年 3,809t/年 5,375t/年 774t/年 17%増

再生利用率 約 16% 約 15% 約 21% ― 5%増

(3)最終処分量削減目標

最終処分量の削減目標は、上記減量化目標と再資源化目標を達成することにより、

平成17年度実績より約18%の削減を図ります。

― 最終処分量削減目標 ―

平成 17 年度 平成 22 年度 平成 33 年度 最終処分量削減目標

最終処分量 3,820t/年 3,491t/年 3,123/年 697t/年 18%減

(4)具体的な取り組み例とその効果

a.収集ごみ

市民が取り組むべき具体的な取り組み例とその効果を、下記に示します。

なお、それぞれの減量効果を100%とした場合の量を試算し、目標達成に必要な実

施率を算出します。

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平成22年度実績(563.5g/人・日)から今後10年間で達成するには、これらの取

組みのうち19.2%の実施率で、減量目標が達成可能となります。

― 収集ごみの減量化量 ― (単位:g/人・日)

取り組み例 H22発生量 減量化目標

減量効果 実施率

100%時

実施率

(%) ①/②×100

可燃ごみ

ア.食品ロス削減

481

39.2

41

19.2

イ.生ごみの水切り 10

ウ.紙袋・包装紙を断る 54

エ.衣類の長期利用 29

オ.詰替え製品の利用促進 65

不燃物

その他

金属製品、小型家電製品等の長期利用

26 4.3

粗大

ごみ

家具、電化製品、自転車等の長期利用 7 1.2

合計 514 204.5

※実施率の数値は、各種統計 21 年度版を使用

【算定根拠】

①収集ごみ

ア.食品ロスの削減による効果

食品ロス(食べ残し、直接破棄、賞味期限切れ等、可食部分にも関わらず調理の

過程で骨や皮等の不可触部分に付随して除去されたもの)の削減は、ごみとなる前

にごみとなるもの自体を減らす発生抑制につながります。生ごみの食品ロス量が統

計調査(農林水産省世帯調査)のデータで得られています。(平成21年度調査食品

ロス量:各年齢平均値41.0g/人・日)これら、食品ロス量から、食べ残し、余分

に買わない、作らない等の発生抑制をすることで、最低現状維持として考えて41.

0g/人・日の排出抑制が図られます。

イ.生ごみの水切りによる効果

水切りネットの生ごみを絞ると約10%の減量ができるといわれています。可燃

ごみにおける厨芥類の割合は約20%(H23:湿り)です。

これを水切りにより10%の減量を目指すと、10g/人・日の排出抑制が図られます。

ウ.紙製容器包装を断ることによる効果

紙製容器包装の消費量は、各種統計データから推算すれば下記に示すとおり54

g/人・日となります。これらの紙製容器包装について、マイバッグ持参に努め、紙袋

使用に削減を図ります。また、過剰包装の自粛や、簡易包装に努め、包装紙の適正

化を図ります。

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― 紙製容器包装の消費量 ―

項目 単位 数値 備考

①人口 千人 128,057 国勢調査(H22 )

②包装用紙出荷量 千 t 891 資料:日本製紙連合会(H21))

③紙器用板紙出荷量 千 t 1,622 資料:日本製紙連合会(H121)

④紙製容器包装出荷量 千 t 2,513 =②+③

⑤1人1日紙製容器包装消費量 g/人・日 54 =④×10⁶÷①÷365日

エ.衣類の長期使用による効果

可燃ごみに混入する繊維類を、可燃ごみ量の6%とすれば、以下に示す試算より

29g/人・日となります。これらの繊維類については、フリーマーケットやバザーの

利用により、使わなくなった衣類の販売や、知人への譲渡、タオル等を雑巾にする

などのリフォームの取組みを推進します。

[算定根拠]

480g/人・日(H22 可燃ごみ量(実績)×6%≒29g/人・日

オ.詰め替え製品の利用及びレジ袋を断ることによる効果

その他プラスチック製容器包装の消費量を、各種統計データから推算すれば、下

記に示すとおり65g/人・日となります。これらのその他プラスチック製容器包装

について、シャンプー等のプラスチックボトルは詰め替え製品を利用します。また、

マイバッグ持参に努め、レジ袋使用の削減を行い、容器包装の適正化を図ります。

― プラスチック製容器包装の消費量 ―

項 目 単位 数値 備 考

①人口 千人 128,057 国勢調査(H22)

②プラスチック製容器包装出荷数量 千 t 3,644 資料:日本包装技術協議会(H21)

③ペットボトル生産量 千t 594 資料:PETボトルリサイクル推進協議会(H21)

④その他プラスチック製容器包装出荷量 千t 3,050 =②―③

⑤1人1日その他プラスチック製容器包装出荷量 g/人・日 65 =④×10⁶÷①÷365日

②収集その他不燃物

金属製品、小型家電等を手入れや修理等により、長期利用します。

その他不燃物は、金属製品、小型家電等であり、これを手入れや修理等により、廃棄

する期間を1.2倍延長した場合、0.8(=1/1.2)ずつ廃棄することとなります。こ

れにより4.3g/人・日(=26g/人・日 [H22 粗大ごみ発生量実績×0.2/1.2])の排

出抑制が図れます。

③収集粗大ごみ

家具類、電化製品、自転車等を手入れや修理等により、長期利用する。

粗大ごみ、家具、電化製品、自転車等であり、これを手入れや修理等により、廃棄す

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る期間を 1.2 倍延長した場合、0.8(=1/1.2)ずつ廃棄することとなります。これに

より、1.2g/人・日(=7g/人・日[H22 粗大ごみ発生量実績×0.2/1.2])の発生抑制

が図られます。

b.直接搬入ごみ

適正な処理手数料の徴収や、一般廃棄物を多量に排出する事業者に対し、一般廃棄

物も減量に関する計画の作成を求めるなど、ごみの減量化に努め、3.2t/日の排出

抑制を図ります。これは事業所数2,800事業所[H18:事業所企業統計]とすると、

1,142g/事業所・日の排出抑制となります。組成分析の結果から、飲食店係では

資源化可能紙類が約440g/日、オフィス系では約800g/日資源化可能紙類が排出

されていると推測され、古紙等のリサイクルシステムを構築することにより大きな減

量効果が見込まれます。

参考:減量化による温室効果ガス削減効果

上記減量目標を達成すると、本市から排出され焼却処理されるごみの量は、平成17

年度のおいては22,847t/年であったものが、目標年次(平成33年度)には17,

987t/年となり、現状から約21%削減となります。「温室効果ガス排出量算定に関

する検討結果」(環境省 温室効果ガス排出量算定方法検討会 H18.8)による算定方法

を基に本市の一般廃棄物焼却による温室効果ガス発生量を算定すると、平成17年度の

約9,064tであったものが平成33年度に約7,104tとなりごみ減量に合わせ

温室効果ガスも約 22%削減されます。

市民一人当たりの温室効果ガス削減量を求めると約25kg/人の削減であり、京都府

全体の温室効果ガス排出量が4,701kg/人であることから、ごみ減量目標達成によ

り温室効果ガス削減量に0.53%寄与することとなります。

また、温室効果ガス削減量を CO2 に換算すると削減量は2,051tとなる。杉の

木1本あたり1年間の CO2 吸収量は約14kgといわれており、これにより温室効果

ガス削減効果は杉の木約146,000本による CO2 吸収量に相当します。

温室効果ガス 平成17年度

(t)

平成33年度

(t)

削 減 量

(t) H17 人口一人

当たり(kg)

二酸化炭素 (CO2) 9,063 7,103 1,960 25.04

メタン (CH4) 0.180 0.141 0.039 0.0005

一酸化二窒素 (N2O) 1.311 1.021 0.290 0.0037

温室効果ガス排出量 9,064 7,104 1,960 25.04

温室効果ガス 排出量

CO2 換算 9,473 7,422 2,051 26.20

※「環境省 温室効果ガス排出量算定方法検討会」に基づき算定。

CH4,N2O の CO2 換算は、地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第4条により、CH4×係

数 21、N2O×係数 310 として算定

55555555 |D5Dd5555555555ᓺહ Ϩ Ϩ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5

|D5Dd5555555555ᓺહ ϨϨ 5555555555555555 |D5 Dd 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ᓺહϨ Ϩ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5

|D 5 Dd 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ᓺહϨ Ϩ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5

|D5Dd55 5 5 5 5 5 5 5 5 ᓺᓺϨ Ϩ 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5

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3)排出量施策後の処理量の見込み

排出量施策後のごみ処理量の見込は、下記に示すとおりです。平成33年度に81

2g/人・日(年間23,726t/年)となり、ごみ発生量の見込み(現状推移)に対

し、45g/人・日(年間1,324t/年)の減量を図ることができます。

― 現状推移及び排出量施策後の見込み ―

― 発生量の現状推移と排出量の施策後の見込み ―

H17 H22 H23 H25 H28 H31 H33

人 78,282 79,967 79,873 80,467 80,680 80,320 80,080

収集ごみ t/年 18,678 16,447 16,644 16,795 16,971 16,905 16,913

直接ごみ t/年 6,153 5,786 5,750 5,824 5,953 6,129 6,208

集団回収 t/年 3,027 2,372 2,314 2,021 1,968 1,917 1,865

拠点回収 t/年 48 59 56 58 61 63 64

計 t/年 27,906 24,664 24,764 24,698 24,952 25,014 25,050

原単位 g/人・日 977 845 849 841 847 853 857

収集ごみ t/年 18,678 16,447 16,321 16,228 15,997 15,572 15,323

直接ごみ t/年 6,153 5,786 5,723 5,569 5,347 5,131 4,993

集団回収 t/年 3,027 2,373 2,528 2,689 2,925 3,162 3,312

拠点回収 t/年 48 59 92 93 96 98 98

計 t/年 27,858 24,665 24,664 24,579 24,365 23,963 23,726

原単位 g/人・日 977 845 846 837 827 817 812

年度

人口

発生量の現状推移

排出量の施策後

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(1)資源化目標

現状でごみと排出されている資源の回収率を向上させることにより、ごみの減量

を図ります。資源ごみ(拠点回収・集団回収含む)の将来再生利用量は、以下のと

おりに設定します。

― 収集ごみにおける再生利用量の目標 ― (単位:g/人・日)

平成 22 年度 平成 33 年度 目標の考え方

実 績 発生量

(現状推移) 目標

(処理量)

カン類 6.96 3.34 7.00

カン類の消費量は年々減少しており、平成 22 年度には 21.0g/人・日となっています。組成分析の結果からも、混入率は低く現状推移とします・

ビン類 17.73 9.40 18.00

ビン類の生産量は年々減少しており、平成 22 年度には 28.6g/人・日となっています。 将来の回収目標は、実績値(平成22年度)及び平成 33 年度発生量においても、現状の全国値を満たしていることから、現状推移とします。

新聞 54.25 44.13 72.00

新聞に消費量は横ばいから減少傾向にあり、平成 22 年度には 93.8g/人・日となっています。 組成分析結果から、資源化可能紙類が約 21%の割合を占めており、適正分別、集団回収の推進により、再生利用量の増加を図ります。

雑誌 18.61 11.08 24.00

雑誌の消費量は年々増加しており、平成 22 年度には 49.16g/人・日となっています。 組成分析結果から、資源化可能紙類が約 21%の割合を占めており、適正分別、集団回収の推進により、再生利用量の増加を図ります。

ダンボール 8.35 8.55 12.00

ダンボールの生産量は年々増加しており、平成22 年度には 169.08g/人・日となっています。 組成分析結果から、資源化可能紙類が約 21%の割合を占めており、適正分別、集団回収の推進により、再生利用量の増加を図ります。

紙パック 0.78 1.16 1.16

将来の回収目標は、実績値(平成 22 年度)及び平成 33 年度発生量においても、現状の全国値を満たしているが、回収拠点の増を図り、回収量の増加を目指します。

その他紙類 0.05 0.03 0.20

集団回収のみの実施であり、現状維持とします。 組成分析結果から、資源化可能紙類が大きな割合を占めており、適正分別、集団回収の推進により、再生利用量の増加を図ります。

古繊維 0.00 2.71 3.76

平成 23 年度より資源ごみ回収に古繊維を追加し、再資源化を図っていきます

ペットボトル 4.66 7.48 7.17

飲料容器がカン類・ビン類からペットボトルへと移り変わっている状況であり、ペットボトルの生産量は年々増加しています。 将来の回収目標は、実績値(平成 22 年度)及び平成 33 年度発生量においても、現状の全国値を満たしていることから、現状推移とします。

その他プラスチック

類 17.95 30.14 30.14

プラスチック製容器包装の出荷数量は年々増加しており、平成 22 年度には 84.7g/人・日となっています。 将来の回収目標は、実績値(平成22年度)及び平成 33 年度発生量においても、現状の全国値を満たしていることから、現状推移とします。

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― 容器包装の生産量、消費量 ―

H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

人  口 千人 127,619 127,627 127,757 127,770 127,771 127,692 127,510 128,057

ガラスビンの生産量 千t 1,561 1,554 1,501 1,472 1,433 1,387 1,330 1,337

原単位 g/人・日 33.5 33.4 32.2 31.6 30.7 29.8 28.6 28.6

スチールカンの消費重量 千t 911 908 868 832 834 772 699 684

アルミカンの消費重量 千t 297 303 302 299 301 299 293 296

計 千t 1,208 1,211 1,170 1,131 1,135 1,071 992 980

原単位 g/人・日 25.9 26.0 25.1 24.3 24.3 23.0 21.3 21.0

ペットボトルの生産量 千t 437 514 533 543 573 571 564 595

原単位 g/人・日 9.4 11.0 11.4 11.6 12.3 12.3 12.1 12.7

プラスチック製品の出荷数量 千t 3,797 4,004 3,951 3998 4105 3835 3665 3645

原単位 g/人・日 81.5 86.0 84.7 85.7 88.0 82.3 78.7 78.0

新聞の消費量 千t 4,481 4,682 4,634 4,768 5,077 4,948 4,464 4,386

雑誌の消費量 千t 2,665 2,707 2,665 2,657 2,553 2,559 2,329 2,298

段ボールの消費量 千t 8,277 8,349 8,400 8,452 8,595 8,479 7,341 7,903

計 千t 15,423 15,738 15,699 15,877 16,225 15,986 14,134 14,587

※資料 人口:総務省統計局 ・ ガラスビン生産量:ガラスビンリサイクル促進協議会 スチールカン:スチール缶リサイクル協会 ・アルミカン:アルミ缶リサイクル協会 ペットボトル:PET ボトルリサイクル推進協議会・古紙:㈶古紙再生センター プラスチック製品:㈳日本包装協会

― 容器包装収集量(平成21年度)―

分別収集量(t)

分別収集対象

人口(万人)

原単位(g/人・日)

328,402 12,857 7.00

283,575 12,851 6.05

188,797 12,578 4.11

88,856 4,899 4.97

287,340 12,724 6.19

688,436 10,356 18.21

白色トレイ 3,368 4,299 0.21

245,149 12,560 5.35

132,900 12,555 2.90

597,751 11,685 14.02

プラスチック製容器包装

スチールカン

アルミカン

段ボール

ペットボトル

無色のガラス製容器

茶色のガラス製容器

その他の色のガラス製容器

紙製容器包装

※資料「平成22年度容器包装リサイクル法に基づく市町村の分別収集及び 再商品化の実績について」

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4)将来の分別区分

(1)分別区分

収集ごみの分別区分は、今後の社会情勢の変化等により、必要が生じた場合には、

処理体制との整合性を図りながら、本市にあった分別区分の変更も検討していきます。

― 将来の分別区分 ―

品               目

生ごみ、燃えるごみ

アルミカン

スチールカン

無色

茶色

他の色

その他不燃物 金属類、陶磁器類、ガラス類

その他プラスチック レジ袋、ボトル類、カップ・パック類、トレイ類、ポリ袋、ラップ類、容器包装用発泡スチロール

廃蛍光灯

廃筒型乾電池

再利用できない家具類・電化製品(家電5品目を除く)

処理困難物(タイヤ、バッテリー、消火器、農機具、ピアノなど、薬品類(劇薬、毒物等)、植木の刈り込み等、新聞・雑誌・ダンボール、事業系一般廃棄物、オートバイ)

エアコン・テレビ・冷蔵庫及び冷凍庫・洗濯機・衣服乾燥機・パソコン

収集できないごみ

メーカーによるリサイクル

区   分

収集ごみ

家庭ごみ(可燃)

資源ごみ

(分別

空きカン

スプレーカン・カセットボンベ

空きビン

ペットボトル

粗大(大型)ごみ

側溝清掃汚泥(ドロ回収)

(2)排出方法

排出方法については、現在、可燃ごみは袋での排出としていますが、分別の徹底、

ごみの減量化、資源化を推進するため、袋の指定など排出方法の変更についても検討

していきます。

5)適正処理に係る基本事項

(1)収集運搬計画

収集運搬は、以下のとおり実施するものとします。

a.収集運搬の主体

収集対象地域は計画収集区域全体であり、家庭から排出されるごみを対象とし、市

が収集します。事業系ごみについては、事業者の責任において行うものとします。

b.収集運搬方法

①収集運搬体制

収集運搬体制は、現状で適正に実施されており、当面は原則現状通りとします。

社会情勢、収集効率、コスト等を考慮し、必要が生じた場合には改善も検討してい

きます。

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2-31

②収集頻度

収集頻度は、下記に示すように、当面は原則現状どおりとします。ただし、資源

ごみの区分の拡大、家庭内での貯留可能容量等を考慮しながら、必要に応じて見直

しを検討していきます。

― 収 集 頻 度 ―

可燃ごみ 資源ごみ・有害ごみ 粗大ごみ 側溝清掃汚泥

週 2回 祝日も収集

月2回

資源ごみ・有害ごみ

(その他プラス

チック類を除く)

祝祭日は収集しな

い 随時

毎週月曜日 (祝日は除く)

月4回 その他プラスチック類

③収集方式

収集方式については、下記の表のとおりとします。ステーションの設置個所は、

基本的に現状どおりとしますが、設置に際しては、地域住民の意見を取り入れて決

定しているものであるため、要望に応じて検討していくものとします。

収集ステーションについては区域外の住民等によるごみ出しや資源の抜き取りな

どのマナー違反の問題に対して、定期巡回や看板等の設置による呼びかけにより改

善に努めていきます。

―将来の収集方式―

可燃ごみ 資源ごみ・有害ごみ 粗大ごみ 側溝清掃汚泥

ステーション方式 委託 ステーション方式

直営

委託

個別有料

予約収集

直営

委託 個別収集 直営

一時多量ごみ 直営

④収集容器

カン類、ビン類についてはコンテナでの回収を実施しており、これを継続するも

のとします。

⑤収集車両

現状の車両収集が最も適していると考えられることから、今後も車両収集を継続

するものとします。

⑥その他の収集運搬

・事業系ごみの収集運搬

事業者自ら組合へ搬入するか、許可業者によるものとします。なお、組合と

の協力体制の中で、処理不適物混入の防止を図るものとします。

c.収集運搬量

収集運搬量は以下のとおりです

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― 収集運搬量 ― (単位:t/年)

d.一般廃棄物許可業者

本市の一般廃棄物収集運搬許可業者は5社ですが、市内の事業所数、廃棄物処理

量等を鑑み、当面現状維持とする。なお、許可業者に廃業があった場合、その収集

運搬量等を考慮しながら検討を行う。

(2)中間処理計画

中間処理は、乙訓環境衛生組合一般廃棄物処理基本計画を踏まえ実施するものとし

ます。

a.中間処理対象ごみ及び処理方法

①ごみ種別処理方法

中間処理は、分別収集で分別した資源や、不燃物中の金属等をそれぞれ再資源化

するとともに、それ以外のものについては、熱回収を実施しながら進めるものとし

ます。

中間処理を行うごみ区分及び処理方法は、以下に示すとおりです。なお、現体制

で処理できない一般廃棄物については、民間施設の活用等府内全体で連携体制の整

備を検討しながら取り組んでいくものとします。

また、公共資源ごみ(市施設等)は、事業所における分別収集のモデルケースと

して乙訓環境衛生組合と調整を図りながら、取り組みます。

年度 H17 H22 H23 H25 H28 H31 H33

可燃ごみ 16,215 14,037 13,705 13,592 13,272 12,824 12,570

ペットボトル 118 136 162 191 171 199 226

その他プラスチック 486 524 668 670 807 872 879

その他不燃物 771 752 712 686 635 548 503

カン類 197 203 204 206 209 212 215

ビン類 577 518 525 541 564 586 602

有害ごみ 34 29 33 33 33 33 33

粗大ごみ 221 193 262 262 262 258 255

側溝清掃汚泥 58 55 50 47 44 41 40

計 18,677 16,447 16,321 16,228 15,997 15,573 15,323

Page 12: 第5章 ごみ処理の基本方針 - Nagaokakyo · 2012. 12. 6. · 2-22 第5章 ごみ処理の基本方針 1)基本方針 本計画は、以下の基本方針に基づいて、一般廃棄物の適正な処理を推進します。

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― ごみ分別区分及び処理方法 ―

ごみ区分 処理施設 処理方法

可燃ごみ 選別後可燃物

ごみ処理施設 焼却処理

その他不燃物 粗大ごみ

リサイクルプラザ (粗大ごみ処理施設)

破砕処理後、可燃物、不燃物、資源物に分類する

カン類 リサイクルプラザ (資源ごみ処理設備)

スチールとアルミに分別する

ビン類 リサイクルプラザ (資源ごみ処理設備)

無色・茶色・緑色・その他に分別する

ペットボトル プラプラザ (ペットボトル減容設備)

圧縮・梱包

その他プラスチック類 プラプラザ (その他プラスチック類容器包装廃棄物圧縮梱包設備)

圧縮・梱包

有害ごみ 勝竜寺埋立地隣接地 一時保管し、委託処理

②運転管理体制

運転管理は、現状どおり、組合が主体となり行うものとします。

③中間処理の基本方針

現在の処理状況から、ごみ処理施設の処理能力には余裕はなく、リサイクルプ

ラザの資源ごみ処理設備では、能力的な余裕がある状態です。ペットボトル処理

施設は、既存の施設を廃止し、平成23年4月にプラプラザに新設供用開始し、

処理能力の向上に努めています。今後ごみの中の資源回収拡大を推進し、ごみ処

理施設の負荷軽減を図るものとします。

○ごみ処理施設

現有のごみ処理施設は、1・2号炉が稼働後16年を経過し、「ごみ処理施設長

寿命化計画」に基づき、平成22年度から平成23年度にかけ「ごみ処理施設長

寿命化第Ⅰ期工事」を行い、焼却炉の延命対策を行いました。平成26年度以降

に「ごみ処理施設長寿命化第Ⅱ期工事」を実施する予定としています。

今後は、ストックマネジメントを推進しながら、施設更新によって新たに設備

を整備する場合は、生ごみのバイオマス化等新たな処理方式についても検討して

いきます。

○リサイクルプラザ(粗大ごみ・資源ごみ処理設備)

リサイクルプラザは、比較的新しい施設ですが、施設全体については本計画中

(平成25年度以降)に、耐用年数を迎えるため、ストックマネジメントを推進

しながら、施設更新によって新たに設備を整備する場合は、組合及び関係市町と

調整を図りながら、法制度の改変にも配慮することとします。

○プラプラザ(その他プラスチック類容器包装廃棄物圧縮梱包設備・ペットボトル減容設備)

プラプラザ(その他プラスチック類容器包装廃棄物圧縮梱包設備)は、平成1

3年度供用開始で比較的新しい施設ですが、本計画末期には、施設の状況を判断

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しつつ、ストックマネジメントを推進していきます。

b.中間処理

施設毎の処理量は以下のとおりです。

― ごみ処理施設の処理量 ― (単位:t/年)

H17 H22 H23 H25 H28 H31 H33

可燃ごみ 21,984 19,405 18,987 18,760 18,219 17,554 17,162

選別後可燃物 862 1,117 881 848 838 826 826

計 22,846 20,522 19,868 19,608 19,057 18,380 17,988

3,404 3,200 3,079 3,039 2,953 2,849 2,788

年度

焼却処理量

焼却残渣量

― リサイクルプラザの処理量 ―

H17 H22 H23 H25 H28 H31 H33

562 589 652 612 612 608 605

805 766 751 725 674 587 542

202 204 209 211 214 217 220

579 519 528 544 567 589 605

119 138 164 193 173 201 228

2,267 2,216 2,304 2,285 2,240 2,202 2,200

111 90 118 120 121 123 125

89 76 76 77 78 78 80

白色 269 237 239 246 256 267 274

茶色 134 121 120 123 128 133 137

緑色 33 33 37 38 40 41 42

混合 58 59 64 66 69 72 73

計 494 450 460 473 493 513 526

113 128 151 178 159 185 210

299 192 307 293 282 262 251

9 9 11 10 9 9 8

787 1,024 778 745 715 693 692

349 235 391 377 370 326 295

16 13 12 12 13 13 13

2,267 2,217 2,304 2,285 2,240 2,202 2,200計

再生原材料等

スチール缶

アルミ缶

カレ

ット

ペットボトル

破砕鉄

破砕アルミ

選別後可燃物

選別後不燃物

処理困難物

年度

総中間処理量

粗大ごみ

その他不燃物

カン類

ビン類

ペットボトル

― プラプラザの処理量 ―

H17 H22 H23 H25 H28 H31 H33

処理量 その他プラスチック類 486 524 670 670 807 872 879

その他プラスチック類 411 434 567 567 684 739 745

選別後可燃物 75 92 103 103 123 133 134

年度

再生原

材料等

(3)最終処分計画

a.最終処分の対象ごみ

最終処分の対象は、中間処理等を経て、最終的に残ったごみであり、資源化等に

よる再生利用が困難なものとします。具体的には、焼却残渣及び側溝清掃汚泥とし

ます。

※【ストックマネジメント】 既存の建物を有効に活用し、長寿命化を図り、廃棄物処理施設の生涯費用の低減を図る

ための管理手法

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2-35

b.処分方法

最終処分の目的は、中間処理を経て最終的に残ったごみを長期間かけ、無害化・

安定化させ自然へ還元させることです。

最終処分は廃棄物の最終的な受け皿を担う重要な処理方法であり、この機能を欠

如させることはできないため、長期的な展望に立った用地の確保、施設の整備が重

要です。

さらに、周辺環境の保全に十分留意し、安全で安定的な処分を行うことや有効な

跡地利用により、住民の信頼と理解を高められるように関係機関で協議していきま

す。

①管理・運営体制

現状どおり、組合が主体となって行うものとします。

②将来の最終処分の基本方針

現在、組合が所有する「勝竜寺埋立地」は、逼迫した状況にあり、延命化を図

るため、平成3年度からフェニックス計画に参画しています。今後もフェニック

ス計画への参画を継続するとともに、最終処分量の削減に努めます。また、広域

での最終処分場整備も含め、用地の確保も検討していきます。

c.最終処分量

最終処分量は、以下のとおりです。

― 最終処分量 ― (単位:t/年)

年度 H17 H22 H23 H25 H28 H31 H33

ごみ焼却残渣 3,404 3,200 3,080 3,039 2,954 2,849 2,788

側溝清掃汚泥 58 55 50 47 44 41 40

選別後不燃物 349 235 391 377 370 326 295

し尿焼却残渣 9 0 0 0 0 0 0

その他 0 0 0 0 0 0 0

計 3,820 3,490 3,521 3,463 3,368 3,216 3,123

勝竜寺埋立地 2,584 290 442 424 392 1,626 1,533

大阪湾フェニックス 1,236 3,200 3,079 3,039 2,976 1,590 1,590

d.跡地利用計画

最終処分場の跡地利用は、地域の環境・緑地の保全に留意しつつ、運動公園、緑

地公園、花畑、ビオトープ、多目的広場など、花と緑のあふれる市民の憩いの場と

して利用できる地域と融和した跡地利用を検討します。

Page 15: 第5章 ごみ処理の基本方針 - Nagaokakyo · 2012. 12. 6. · 2-22 第5章 ごみ処理の基本方針 1)基本方針 本計画は、以下の基本方針に基づいて、一般廃棄物の適正な処理を推進します。

2-36

6)中間処理施設の整備に関する事項

(1)短期整備事項

a.プラプラザ(ペットボトル処理施設)

既存のペットボトル処理設備は、処理能力を超える搬入が行われていたため、施設

の増設が検討されていたが、プラプラザ敷地内に新たにペットボトル処理設備が新設

され平成23年4月から供用開始されています。

(2)中期整備事項

ごみ処理施設の1・2号炉は平成23年度で稼働後16年、リサイクルプラザが平

成25年で稼働15年を迎えます。一般的に施設の耐用年数は15年から20年とい

われており、現状では処理能力に問題はありませんが、老朽化の進度によっては改良・

更新を検討します。

a.ごみ処理施設(1・2・3号炉)

現有のごみ処理施設は、1・2号炉が稼働後16年を経過し、「ごみ処理施設長

寿命化計画」に基づき、平成22年度から平成23年度にかけ「ごみ処理施設長寿

命化第Ⅰ期工事」を行い、焼却炉の延命対策を行いました。平成24年度から「ご

み処理施設長寿命化計画」を策定し、診断結果に基づき平成26年度以降に「ごみ

処理施設長寿命化第Ⅱ期工事」を施工する予定としています。

b.リサイクルプラザ

老朽化の進度にもよりますが、施設全体の改良・更新を検討する時期を迎えると考

えられます。次期整備については、その時点の法制度を踏まえ資源回収品目を組合及

び関係市町村で調整しつつ検討を図るものとします。

(3)長期整備事項

a.プラプラザ(その他プラスチック処理施設)

プラプラザは処理能力に関しても問題はなく今後の資源回収拡大にも十分対応が可

能でありますが、計画中には稼働15年を経過し、老朽化が進むことが考えられます。

その他プラスチック類の再資源化に関しても法制度等の影響を受けた状況の変化が

考えられるため、必要に応じて組合及び関係市町間で調整しつつ、改良・更新を図る

ものとします。

7)最終処分場

大阪湾フェニックスの次期計画が未定であり、勝竜寺埋立地が現在の見込みでは今後

20年しか持たない逼迫した状況であるので、組合及び関係市町で早急に検討を図る必

要があります。