第5回要求シンポジウム ユーザー企業と情報産業の活性化 2011.3 · 2020. 7....

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CJUAS2011 1 ユーザー企業と情報産業の活性化 2011.3.8 5回要求シンポジウム 社団法人日本情報システム・ユーザー協会 副会長 細川泰秀

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  • (C)JUAS2011 1

    ユーザー企業と情報産業の活性化 2011.3.8

    第5回要求シンポジウム

    社団法人日本情報システム・ユーザー協会

    副会長

    細川泰秀

  • (C)JUAS2011 2

    目次

    ①JUASの紹介②日本経済の現状と情報産業への期待④新規プロジェクトの発想

  • (C)JUAS2011 3

    (社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)• 沿革

    1962年4月

    日本データ・プロセシング協会創立1992年7月

    (社)日本情報システム・ユーザー協会に拡充改組

    • 役員理事43名 (会長1名、副会長5名、常任理事11名)

    監事3名

    石原

    邦夫

    東京海上日動火災保険株式会社

    取締役会長

    副会長

    細川

    泰秀

    (社)日本情報システム・ユーザー協会

    • 事務局専務理事

    常務理事

    原田

    俊彦

    所在地

    東京都中央区日本橋堀留町1-10-11

    • 会員数

    :1,222社 (2011年1月現在)正会員

    :180社

    賛助会員

    :145社

    賛助会員Ⅱ

    :897社

    正会員企業の割合

    コンサルタント6%ベンダー

    11%

    情報子会社

    16%ユーザー

    企業67%

    プレゼンタープレゼンテーションのノート4/21 理事43名 監事3名、専務理事、会員数 調整

    4/6 会員数修正

  • (C)JUAS2011 4

    JUAS会員数とJUAS活動への参加人数の推移

    03年4月 04年4 月

    05年4月 06年4月 07年4

    08年4月 09年4月 10年4月 11年1月

    正会員 118社 128社 130社 146社 152社 171社 170社 178社 180社

    賛助会員

    I 104社 114社 114社 121社 124社 137社 143社 141社 145社

    賛助会員

    II ─ ─ ─ ─ 4社 37社 265社 553社 897社

    合計 222社 242社 244社 267社 280社 345社 578社 872社 1,222社

    314 295 115 254

    302 306 158 212

    295 245 134 114

    257 255 125 128

    205 230 131 100

    158 221 95 106

    118 219 44 59

    55 180 30 59

    67 152 0 73

    0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000

    2001年度(292名)

    2002年度(324名)

    2003年度(440名)

    2004年度(580名)

    2005年度(666名)

    2006年度(765名)

    2007年度(788名)

    2008年度(978名)

    2009年度(978名)

    JUAS研究活動参加者数推移

    フォーラム・プラザ 研究会 研究プロジェクト その他

    (5) (9) (8)

    (4) (9) (6) (4)

    (10)

    (10)

    (13)

    (14)

    (17)

    (17)

    (18) (6)

    (6)

    (6)

    (6)

    (6)

    (6)

    (6) (5) (4)

    (7) (9)

    (6) (10)

    (5)

    (6)

    (5)

    (3) (21)

    (15)

    (8)

    (12)

    この期間にスタッフの人数は

    ほとんど変わっていない。

    関係者のボランティアに支え

    られている

    プレゼンタープレゼンテーションのノート4/21 10年度追加、賛助II分割

  • (C)JUAS2011 5(C)JUAS2011

    JUAS

    活動関係図

    フォーラム・部門経営フォーラム(4)・グループ会社経営フォーラム(3)・IT企業TOPフォーラム(3)・CIOフォーラム(3)

    (関西)・IT企業TOPフォーラム関西・IT部門経営フォーラム関西・ITグループ会社フォーラム関西・関西ミドルマネジメントフォーラム

    研究会・IT戦略研究会・人材育成研究会・情報共有研究会・システム運用研究会・企業リスクマネジメント研究会・ユーザーIT活用研究会

    研究プロジェクト・ビジネス・イノベーションコンセプト研究プロジェクト・サービス・サイエンス研究プロジェクト・要求を聞きだす技術研究プロジェクト・OSS活用研究プロジェクト●

    ・UVC研究プロジェクト●(User Vender Collaboration)・要求工学研究プロジェクト●・グローバルIT研究プロジェクト●・ソフトウェア機能継承プロジェクト●・SEの書く力・話す力技術研究プロジェクト●・システム開発・保守QCD研究プロジェクト

    オープンセミナー

    オーダーメイド研修

    教材開発・出版

    JUASスクエア

    研修事業会員活動

    調査事業・企業IT動向調査・ソフトウェアメトリックス

    システムリファレンスマニュアル(普及推進)

    ・サマースクエア

    政策研究会・重要インフラの信頼性●・IT経営協議会(3)・CIO戦略フォーラム

    会員研修会・JUASアカデミー

    公開事業

    海外研修(2)

    ●:2009年度以前完了

    プラザ

    ・IT匠プラザ・エルプラザ●

    ~ユーザーの要求が未来を切り拓く~

    イノベーション経営カレッジ(2)

    ・セキュリティセンタープライバシーマーク審査

    ・UISSセンター・

    情報システムユーザースキル標準・キャリヤープランニング

    技術革新委員会

    情報交換の場の提供→

    情報を提供できるJUASへ

    ・基礎研究の重視

    ・発想の転換

  • (C)JUAS2011 6

    目次

    ①JUASの紹介②日本経済の現状と情報産業への期待④新規プロジェクトの発想

  • (C)JUAS2011 7

  • (C)JUAS2011 8

    負担割合は保険料56.2兆円

    64%

    税金31.1兆円

    36%(平成18年度)

  • (C)JUAS2011 9

    各国一人当たりのGDP(2006年)

    GDPの変遷

    (経済産業省にて試算)

    89,819

    72,430

    62,914

    51,800

    41,049 39,630 39,141 37,30134,181

    53,24653,001 50,931

    44,02442,179

    39,994 39,190 38,613 36,708 35,43336,594

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    50,000

    60,000

    70,000

    80,000

    90,000

    100,000

    ルク

    セン

    ブル

    グ(金

    融)

    ノル

    ウェ

    ー(原

    油)

    カタ

    ール

    (原

    油・天

    然ガ

    ス)

    スイ

    ス(金

    融)

    アイ

    スラ

    ンド

    (水

    産業

    アイ

    ルラ

    ンド

    (IT

    デン

    マー

    ク(農

    業・畜

    産業

    アメ

    リカ

    合衆

    国(金

    融)

    スウ

    ェー

    デン

    (IT

    )

    オラ

    ンダ

    (原

    油・天

    然ガ

    ス)

    フィ

    ンラ

    ンド

    (IT

    イギ

    リス

    (原

    油)

    オー

    スト

    リア

    (製

    造業

    (金

    属工

    業等

    ))

    カナ

    ダ(金

    融)

    アラ

    ブ首

    長国

    連邦

    (石

    油)

    ベル

    ギー

    (製

    造業

    (金

    属工

    業等

    ))

    フラ

    ンス

    (製

    造業

    (化

    学等

    ))

    オー

    スト

    ラリ

    ア(金

    融)

    ドイ

    ツ(製

    造業

    (自

    動車

    等))

    日本

    US

    ドル

    ルク

    セン

    ブル

    グ(金

    融)

    ノル

    ウェ

    ー(原

    油)

    カタ

    ール

    (原

    油・天

    然ガ

    ス)

    スイ

    ス(金

    融)

    アメ

    リカ

    合衆

    国(金

    融・

    IT)

    イギ

    リス

    (金

    融)

    カナ

    ダ(金

    融)

    オー

    スト

    ラリ

    ア(石

    炭・鉄

    鉱)

    オラ

    ンダ

    (原

    油・天

    然ガ

    ス)

    アラ

    ブ首

    長国

    連邦

    (原

    油)

    アイ

    ルラ

    ンド

    (IT

    スウ

    ェー

    デン

    ( IT)

    フィ

    ンラ

    ンド

    (IT

    アイ

    スラ

    ンド

    (水

    産業

    デン

    マー

    ク(農

    業・畜

    産業

    オー

    スト

    リア

    (金

    融)

    フラ

    ンス

    (製

    造業

    日本

    (製

    造業

    ドイ

    ツ(製

    造業

    ベル

    ギー

    (金

    融)

    2019181716151413121110987654321

    3718101221178201613964241122951

    2006 年時点の順位

    1994 年時点の順位

    2009年度JUAS総会における経済産業省講演資料より

    かつて世界の上位であった一人当たりのGDPもいまや20位台に低下

    ○○

    ○ ○ ○ ○○ ○ ○ ○

    ○は人口1000万人以下の国

  • (C)JUAS2011 10

    主要国における貯蓄率の推移

  • (C)JUAS2011 11

    0%

    20%

    40%

    60%

    80%

    100%

    120%

    140%

    2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

    0

    5,000,000

    10,000,000

    15,000,000 法人税、住民税、事業税(製造業)

    法人税、住民税、事業税(非製造業)

    売上高(全産業)

    売上高(製造業)

    売上高(非製造業)

    経常利益(全産業)

    経常利益(製造業)

    経常利益(非製造業)

    (百万円)

    区分 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度

    売上

    (億円)

    売上高(全産業) 14,203,559 100% 15,081,207 106.2% 15,664,329 110.3% 15,801,713 111.3% 15,082,072 106.2%

    売上高(製造業) 4,096,885 100% 4,349,949 106.2% 4,503,358 109.9% 4,717,091 115.1% 4,450,526 108.6%

    売上高(非製造業) 10,106,673 100% 10,731,258 106.2% 11,160,970 110.4% 11,084,622 109.7% 10,631,546 105.2%

    経常利益

    (億円)

    経常利益(全産業) 447,035 100% 516,926 115.6% 543,786 121.6% 534,893 119.7% 354,623 79.3%

    経常利益(製造業) 194,725 100% 217,842 111.9% 238,066 122.3% 238,903 122.7% 101,844 52.3%

    経常利益(非製造業) 252,310 100% 299,084 118.5% 305,720 121.2% 295,990 117.3% 252,779 100.2%

    税収

    (百万円)

    法人税、住民税、事業税(製造業) 6,699,793 - 7,384,151 - 7,952,858 - 8,078,432 - 4,514,471 -

    法人税、住民税、事業税(非製造業) 9,140,448 - 12,534,963 - 11,125,035 - 12,030,387 - 9,849,427 -

    法人税、住民税、事業税 15,840,241 - 19,919,114 - 19,077,893 - 20,108,819 - 14,363,898 -

    折れ線:

    2004年度を100とした場合の売上/経常利益の比率

    日本企業の売上、経常利益、税収の推移(出典:法人企業統計)

    2007年度と2008年度の差は

    5.7兆円

  • (C)JUAS2011 12

    法人税制の推移

    (まず稼ぐこと)

  • (C)JUAS2011 13

    企業規模別法人数、雇用者、法人税額

    (出所)「会社標本調査(20年度分)」及び「民間給与実態統計調査(20年分)」(国税庁)

  • (C)JUAS2011 14

    企業規模別内部留保金、手元現預金残高 (貸し渋りへの防衛、投資先模索で増加中)

  • (C)JUAS2011 15

    貿易規模の推移 経済の規模は拡大している

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    600

    700

    800

    900

    2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009

    千億

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5

    2.0

    2.5

    輸出(千億円)

    輸入(千億円)

    2000年を1として(輸出)

    2000年を1として(輸入)

    2000年

    を1と

    した

    倍率

    出典:日本貿易振興機構(JETRO)貿易統計

    通貨(円)

    年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年

    輸出 106.01 124.02 132.09 119.63 106.28 107.18 117.61 118.29 100.7 98.96

    輸入 106.02 123.98 132.09 119.62 106.25 107.15 117.56 118.2 100.65 98.83

    換算レート(円/USドル)

  • (C)JUAS2011 16

    主要産業の海外売上高比率

  • (C)JUAS2011 17

    海外売上比率と海外IT投資比率

    矢野研究所提供

    注1:海外売上比率は、全社売上高の中で海外での製品・サービス販売事業の売上が占める割合をさし、海外IT投資比率は、

    IT投資総額の中で海外拠点におけるIT投資額が占める割合をさす。

    注2:海外売上比率は現在海外拠点をもつ、あるいは今後海外に拠点をもつとする企業139社のうち、未回答を除く

    注3:海外IT投資比率は注2の企業で、現在海外IT投資があるとした企業のうち、未回答を除く

    海外拠点の有無について、本調査対象の全企業485社(海外売上がない企業も含む)の26.2%となり、今後新規に進出すると

    いう企業の比率は2.5%に留まった。今後の海外事業展開は、新規進出によるものより、既に進出済みの海外拠点での事業

    を強化する形で行われることが多いものと推察する。

  • (C)JUAS2011 18

    国際賃金比較(安価労働力の確保+総合操業費用の比較で海外へシフトする)

    ・これだけ差があるのに、日本に残すべ

    き業務は何か?

    ・海外移転が進んだ時の問題は何か?

  • (C)JUAS2011 1919

    金利・税金・償却前利益/売上高 (%)現在の価値

    米国英国除くヨーロッ

    英国 日本日本除くアジア

    新興国 全世界

    全産業 17.5 15.7 28.6 11.3 23.5 22.0 17.0機械 15.4 11.9 13.3 8.3 13.3 16.4 11.3消費 (景気循環) 11.6 11.2 11.4 8.2 15.5 13.6 11.2生活必需品 13.5 13.1 15.4 9.4 10.0 14.6 13.7電力 17.2 22.5 16.0 3.9 35.5 18.2 17.5金融 - - - - - - -ヘルスケア 15.6 30.0 38.7 15.7 21.4 24.8 18.7テクノロジー 23.5 12.8 14.3 7.8 6.3 14.1 16.7メディア 26.0 27.5 16.8 6.3 35.2 23.9 20.8通信 31.0 37.3 32.3 27.3 35.5 39.2 33.3公益 32.4 23.7 19.3 22.9 30.5 33.3 22.9金融除く全産業 17.9 18.3 18.6 9.8 16.8 19.1 16.5

    ・外国が15%以上なのに、何故日本だけが、こんなに低いのか?(要詳細分析) ・低いことは悪いことか、良いことか?

    ・何をすれば改善できるのか?

    (上場企業平均

    2009.9~1年間)

    野村證券株式会社金融経済研究所企業調査二部 情報通信産業調査室企業の収益比較(国別産業別)

  • (C)JUAS2011 20

    IT費用/売上高の割合の推移

    (JUAS

    IT動向調査より)

    売上高に対するIT投資金額

    4

    2.66

    1.8

    2

    1.4

    1.23

    1.3

    1.12

    1.13

    1.02

    0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5

    1999

    2000

    2001

    2002

    2003

    2004

    2005

    2006

    2007

    2008

    日本企業のIT費用/売上高は2002年から6年間で、50%低下した。

    早期IT投資で企業競争力をつけるのか?投資を抑えて人件費を増やすかの選択は、まさに経営

    の醍醐味である

    ハードウエアー技術の進歩、システム寿命の長期化

    仮想化などのシステム技術の変化、IT関係者のコス

    トダウン努力の成果である

  • (C)JUAS2011 21

    情報化白書2009を元にJUAS作成

    PC:デスクトップ型国内出荷量(02年を1とした比率)

    1

    0.70.740.71

    0.730.880.9

    0

    0.2

    0.4

    0.6

    0.8

    1

    1.2

    02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年%

    PC:ノート型国内出荷量(02年を1とした比率)

    1

    0.66

    0.92 0.870.78

    0.75 0.74

    0

    0.2

    0.4

    0.6

    0.8

    1

    1.2

    02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年%

    PCデスクトップ型

    出荷金額/出荷台数(02年を1とする)

    PCノート型

    出荷金額/出荷台数(02年を1とする)

    パソコンの価額推移

  • (C)JUAS2011 22

    IT投資額の年商に占める比率

    区分日本 北米 欧州

    IT投資額の年商に占める比率 1.03 1.0 4.31 4.2 3.04 3.0 2.92 2.8 2.57 2.5

    (N) 556 284 405 463 59

    アジアパシフィック

    ラテンアメリカ

    業種日本 北米 欧州

    製造(プロセス) 0.69 1.0 3.55 5.1 2.10 3.0 3.09 4.5

    (N) 144 7 35 30製造(組み立て) 0.75 1.0 4.60 6.1 2.68 3.6 1.77 2.4

    (N) 91 33 33 29小売/ホテル/不動産/卸売 0.52 1.0 2.73 5.3 2.76 5.3 1.54 3.0

    (N) 133 26 47 53銀行/保険/証券 5.89 1.0 5.08 0.9 3.79 0.6 2.15 0.4

    (N) 29 42 42 43情報・通信サービス 2.92 1.0 4.54 1.6 3.10 1.1 4.62 1.6

    (N) 11 45 49 59サービス 1.05 1.0 3.33 3.2 3.36 3.2 3.12 3.0

    (N) 87 48 78 92農業/鉱業/建設 0.65 1.0 1.26 1.9 2.08 3.2 2.16 3.3

    (N) 52 8 19 38その他非製造 0.15 1.0 6.25 41.7 1.82 12.1 1.42 9.5

    (N) 3 9 30 24非営利/教育/医療 0.95 1.0 5.13 5.4 4.12 4.3 3.88 4.1

    (N) 6 61 63 88

    アジアパシフィック

    地域別

    IT投資額の年商に占める比率

    (調査:日本2008年5月, 他地域2007年11~12月)

    <地域×業種>:

    日本を100とした場合の比率

    出典:ガートナー(IT デマンド・リサーチ)/調査:日本2008年5月, 他地域2007年11~12月)

  • (C)JUAS2011 23

    研究開発費(R&D支出)の対GDP

    比—UNESCO

    単位:%

    順位 国名 2007年

    1 Israel 4.75

    2 Sweden 3.60

    3 Finland 3.47

    4 Japan 3.44

    5 Korea Rep. 3.21

    6United

    States2.71

    7 Iceland 2.69

    8 Taiwan 2.62

    9 Denmark 2.55

    10 Germany 2.53

    研究開発費の重視度

    国別比較

    2007年度

    会社名

    研究開

    発費

    (億円)

    売上高

    比率

    (%)

    増減率

    (%)

    1 トヨタ自動車 7600 4.0 4.8

    2 パナソニック 5500 6.3 15.3

    3 ホンダ 5000 5.3 7.9

    4 ソニー 4500 6.0 4.2

    5 日産自動車 4300 5.2 11.5

    6 日立製作所 3940 4.3 5.8

    7 東芝 3300 4.7 2.1

    8 キャノン 3150 9.1 3.4

    9 武田薬品 3100 22.1 4.6

    10 デンソー 2850 9.3 5.5

    2010年度研究開発費(計画)上位10社

  • (C)JUAS2011 24

    情報サービス産業の受注動向 2年間で対前年同月比を上回ったのは3回しかない。

    今後も3壁がはだかる

    JISA特サビ統計

  • (C)JUAS2011 25

    日本の情報産業が迎える3個の壁と魅力

    ①オフショアー ○市場拡大の魅力(21世紀はアジア主体の市場)

    ○生産コストの魅力(給与差、ブリッジSE不要システムなど) ○能力優秀

    (日本の若者の学力、気力)

    ○時間差の活用(3交代制) ◎日本の品質、生産性の優秀さで海外システムを受注

    ②自社開発 ○開発速度(自社SEの意思が直接反映)

    ○生産性(無駄なドキュメントを作る必要がない) ○品質(良い)

    ③共同開発、共同利用 ○柔軟性(変更の迅速性、生産性)

    ◎先手必勝(ネットウエアーの迅速化を利用したシステム開拓) ○機能標準化(標準化→SOA、操作性の適正化など)

  • (C)JUAS2011 26

    まとめ:日本企業を取り巻く状況

    国内市場の伸び悩み

    グローバル市場への進出

    新ビジネスモデル

    業務プロセスの変革 新たな情報システム

    画期的なビジネスモデル構築や 業務システムの改革へのヒントがほしい

    (問題感知力や考える力が不足)

    少子高齢化

    世界的景気後退

    資源獲得の限界

    環境対策(グリーンIT)

    国内需要の増加

    グローバル競争力の強化

    プレゼンタープレゼンテーションのノート資源獲得の限界世界的景気後退の後に「環境対策」

  • (C)JUAS2011 27

    目次

    ①JUASの紹介②日本経済の現状と情報産業への期待④新規プロジェクトの発想

  • (C)JUAS2011 28

    超上流源流 開発上流 開発下流 運用

    システム

    システム

    保守・運用

    利活用事業戦略・企画の検討

    商品サービス

    設備

    要員・組織

    (アウトソーシング)

    資材、原料

    顧客(販売店)

    資金

    システムの方向性

    システム化計画 要件定義システム

    設計

    要求仕様書(Dream,DemandDesire To want)

    要件定義書(Requirement)

    設計書

    コード化

    テスト

    プログラム

    (業務部門が作成) (情報システム

    部門又はベン

    ダーが作成)

    (ベンダーが作成)

    ビジネスモデル検討 業務モデルの検討 情報システムの作成 業務・情報システムの運用

    (情報システム部門

    が運用し、業務部門

    が利活用する)

    超上流の前に事業戦略・企画の 「ビジネスモデル(源流)の検討フェーズ」がある

    システム作りをする前に、なすべきことがある

  • (C)JUAS2011 29

    業 務 シ ス テ ム

    ③情報システム

    受注伝票

    出荷指示

    販売課 倉庫係 輸送課

    受注

    ・目標,目的,構想、組織役割

    ・データアイテム、コード

    ・業務フロー図(シーケンス図他)

    ●現状業務を何を目玉にして変革する

    のか?効果をどこに求めるのかの視点 が最重要

    在庫

    充当

    システム 人手作業

    販売

    計画

    要求仕様書→要件定義書→基本設計書→プログラム設計書

    ・システム機能構成表(機能概要)、システム関連図、業務処理ルール

    定義、画面帳票、データ項目定義、運用操作要件書

    ●要件定義書(機能,非機能)の不足を見抜く技術の体系化が重要

    ●5W+4Hの明確化

    ・商品・サービス・顧客戦略

    ・組織、設備、工場

    ・要員数、

    人材育成

    ・資金

    ●前提条件の見直し、境界条件の見直し、

    ①ビジネスモデル

    情報システムの上に業務システムがあり、その上にビジネスモデルがある

  • (C)JUAS2011 30(C)JUAS2011(C)JUAS2010

    業 務 シ ス テ ム

    ③情報システム

    ①ビジネスモデル

    Technology Architecture

    Application Architecture

    Data Architecture

    Business Architecture

    業務改善・標準化 組織改革

    ルール改善

    ビジネス自体の改革

    現場改善

    商品・サービスの創造 顧客確保・拡大

    境界範囲の抜本見直し垂直統合から水平分業へ 顧客志向、理想

    ・帰納法→演繹法

    ・漸進的、革新的

    視点

    視点

    Enterprise Architecture

    システム作りをする前

    に、することがある

    イノベーションの推進(3STEPの体系化を)

    コアシステムの見直し

    BPM

    MDA(Model Driven Architecture)

  • (C)JUAS2011 31

    ビジネスモデルの前提の認識

    ①商品特性

    ・商品の本来持っている特性からは逃れられない

    ・永久にコアー商品ではあり続けられない

    ・差別化への挑戦(常識を疑うこと)

    ②市場の規模

    ・人口と顧客の数

    どこに販路を求めるか

    ・顧客変化への対応(あらかじめの配慮、経過での対応)

    ③技術の変化

    ・技術革新の変化は急激。人の知恵には限界がない

    ④規模の法則(石谷理論)

    ・拡大の限界、縮小の限界

    ⑤資源の限界

    ・地球資源はすべて限界

    ⑥捨てるべきもの、残すべきもの

    最後に残るのは人

  • (C)JUAS2011 32(C)JUAS2011(C)JUAS2010

    我が国企業のIT経営度(4step)

    約70%の企業がステージ2までの部分最適段階

    <我が国のIT化ステージの状況>

    ステージ1

    情報システムの導入

    部門内最適化企業群

    組織全体最適化企業群

    企業・産業横断的最適化企業群

    「部

    門の

    壁」

    「会

    社の

    壁」

    情報システム

    の導入

    情報システムを

    部門内で活用

    情報システムを

    「部

    企業内で最適に活用

    情報システムを取引先や

    顧客等関係者も含めて

    「企業を超えて」最適に活用

    ステージ2

    ステージ3

    ステージ4

    実施年 サンプル数 ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4

    H15 436 14.9% 65.8% 17.0% 2.3%

    H18 1196 15.1% 58.8% 21.6% 4.5%

    米国

    H18 156 0。0% 46.2% 44.9% 9.0%

    部分最適段階

    “70%” 全体最適段階

    “30%”全体最適段階

    “30%”

  • (C)JUAS2011 33(C)JUAS2011 33(C)JUAS2010 3333

    IT経営ロードマップの全体像

    ※業務の共有化:ここでは社内業務全体の最適化を目的として、個別業務を「つないで」いくことを意味する

    柔軟化

    共有化

    見える化

    マネジメント

    顧客や取引先等との「つながり力」を強化し、新たなイノベーションを創出する環境の構築

    短期的取り組み 中期的取り組み 長期的取り組み

    業務の見える化

    情報の見える化

    業務の共有化

    情報の共有化

    業務の柔軟化Ⅲ

    人材確保と組織整備Ⅳ

    IT投資の評価 IT-IRの実施Ⅴ-2Ⅴ

    ブレークスルー

    ゴール

    ステップアップ

    情報の柔軟化

    33

  • (C)JUAS2011 34(C)JUAS2011(C)JUAS2010

    ビジネスモデルと業務改革・情報システムとの関係 ~業務ルールの単純化・標準化と多様化のバランス~

    部分最適段階

    シス

    テム

    の発

    展段

    アクション

    情報(ヒント)提供

    企業・産業横断的最適化企業群

    組織全体最適化企業群

    部門内最適化企業群

    情報システムの導入

    全体最適段階

    見える化(業務・情報システム)

    共有化

    柔軟化見える化

    (業務・情報システ

    ム)

    共有化

    柔軟化

    見える化(業務・情報システム)

    柔軟化

    部門の壁

    会社の壁

    コア業務非IT コア業務IT

    ステップアップ

    ステップアップ

    ステップアップ

    高信頼性(業務・情報システム)

    共有化

    柔軟化

    共有化

    ステップアップ

    社会情報システム

    社会の壁

    出典:経済産業省「民間CIOのとりくみ」を元に事務局で加筆・編集

    公共最適段階

    ビジネスモデル(アイディア)

    ICT技術

    の革新

    やる前にやることがある

    プレゼンタープレゼンテーションのノートITの取組方によって、ステージへの影響がでてきうる。「ITに立脚したビジネスモデルを構築している」企業この企業群は、ビジネスモデルが比較的シンプルでありリソースを集中させやすい企業環境にあることから、個別最適、組織間最適、全社最適という企業内部での障壁は比較的低く、個別最適を試行する段階で延長的に全社最適を検討しやすい状況が考えられる。必ずしも、「IT経営力指標」における4つのステージを意識しなくともIT経営が推進できるような特徴をそもそも有していると考えられる。

    「従来型の企業経営の中にITを取り込んでいる」企業この企業群は、経営におけるIT化のニーズを改めて定義すると、「不特定多数と取引せざるを得ない」ということが前提にあると考えられる。そのため、「特定少数に対してある程度定型的に取引をしている」経営業態や経営スタイルの場合、そもそもIT化の必要性が高くない。そのためIT経営を推進するための意識が高まらない傾向が強い。また、コア業務の価値がITでは表現できない類のものが多く、これもIT化を推進する上で大きな課題になることが大きい。上記のような課題があるため、経済産業省の4のステージにて低ステージにいると認識している企業がITを活用して次のステージに移行することが難しい現実が広がっているといえる。日本の産業界の競争力強化を鑑みた際、この中で、真にIT経営の推進を必要とし、より一層の推進を求めてゆくべきは後者の企業群の低ステージに文ルされる企業の領域である。従来からある産業でIT活用に関して無関心か、あまり有効活用していない企業にこそ、その重要性を訴え、地道に支援をしていく活動を続けなければならない。今後、いかにIT経営の重要性やインパクト、価値をこの領域の企業の経営者や従業員に伝え、浸透させてゆくかが重要である。

  • (C)JUAS2011 35

    企業戦略表

    視点 要素時間 空間

    短期的 長期的 狭い 広い

    商品・サービス 必要性、有効性

    価額競争力

    品質(商品) (サービス)

    販売力

    顧客 新規顧客

    既顧客

    業務プロセス 業務システム

    情報システム 基幹業務システム、情報管理システム

    人材育成 組織ギャップと個別育成(配置転換、採用、育成、

    アウトソーシング)

    組織 体系、風土、文化、

    パートナー 継続、一次

    株主 企業、個人

    国内、海外

    財務 利益、付加価値、資金

    JUAS提供

  • (C)JUAS2011 36

    概要

    難しく考えず素直な発想を

    商品サービス

    顧客

    プロセス

    1 消費者各自が望んでいる希望おにぎり情報を携帯電話で集めたら、無料で8万件/月集

    まり、各地区のヒット商品が誕生した(web2.0)

    ○ ○ ○

    2 タイヤを定期交換方式から、運行管理システムを導入し使用量方式に変えたら、きめ細

    かい管理が可能になり、事故も減り顧客が増えた、(使用量を支払うモデル) ○ ○ ○

    3 コールセンターの費用を、受付回数×単価方式から、かかってくる回数の減少率を経営

    目標に取り入れたら、評判を聞いて顧客数が増加した

    (困った時に電話をかける→困らない方式の変更する)

    ○ ○ ○

    4 地震障害事故報告者からの支払い方式を、全計契約者を訪問し実態把握を行い、未

    申請者からも被害に応じた申請を認めたら、ファンが増え申込者が増加した

    ○ ○ ○

    5 従来の国内顧客も団体旅行中心のシステムから、海外顧客を含めた個別顧客の特定

    の要求にきめ細かく応える輸送機関、滞在個所、食事、観光コースの個別選択可能シ

    ステムに切り替えた

    ○ ○ ○

    6 中国市場をにらみ、28年前に研究所を現地に作り、現地の人にあった化粧品を研究し

    販売して好評を得た(10億人の10%は富裕層であり日本市場よりも大きいと考えた) ○ ○

    7 国際便の航空発券管理作業を従量制共同システムに変えたら、システム費用が大きく

    減少した。(使用量を支払うモデル) ○ ○ ○

    8 支社間の支払い行為を本社に集約し、銀行を通さずに支払い相殺処理を行う方法にし

    たら、銀行手数料が大幅に減った ○ ○

    イノベーション事例集1

  • (C)JUAS2011 37

    概要

    商品サービス

    顧客

    プロセス

    9 世界中から部品の成熟時期情報、新規開発部品の発売時期、特徴、価額情報を集め関

    係個所から検索できるようにした

    10 中国への輸入手続を、都度承認制から、事後承認制に変えたら、工期が短縮し、大きな

    工期短縮武器になった

    11 デジタル部品をアナログ部品に切り替え、商品単価を下げかつ顧客の個別要求にも対

    応が可能になった

    ○ ○ ○

    12 関係企業との配送システムを構築し、空き輸送車、船を激減させた ○

    13 200社を超える海外各社の経営情報を集めるに際して、経営目標を整理統合したら数種

    類に集約できることがわかり、その結果を集約準備してパッケージ導入を実施した

    14 原材料の品質確保とトレーサビリティが必要と考え、野菜の種類指定から畑の耕作状況、

    農薬の使い方、加工方法、販売ルートなど一貫して追跡できるシステムを整えた

    ○ ○

    15 使用していない資機材を捨てるのも、もったいないので、全社に広報したら、他工場から

    引き合いが出て有効活用ができた

    16 商社からの注文を一括して受付け夜間バッチ処理をしていたが、昼間に商社が1件ごと

    の受注入力をする都度受注処理を行い、リアルタイムの受付を実施し、納期回答をする

    形に変えた

    ○ ○

    17 信用金庫の取引情報を全銀へつなぐ仕組みを従来は1箇所センターで実施していたが

    東西2箇所に分散し異なった場所で相互にバックアップ機を常時稼動させる方式にし、シ

    ステム信頼性を高めるとともに処理の迅速化を図った。

    イノベーション事例集2

  • (C)JUAS2011 38

    イノベーション事例集3

    概要

    商品サービス

    顧客

    プロセス

    18 自社の世界進出に備えて、時差の有効活用と人件費の削減を目指し、ネット

    ワーク・監視センターを世界の3箇所に設置し、24時間稼動体制を安価高品質

    にし、顧客の期待に応えた。なおこのセンターは有線(光、既存線)、無線モバイ

    ルとアプリケーション(SAAS)すべてのサポートを行う

    ○ ○

    19 従業員定着率の良い中国の山東省に、全員日本語の話せる中国人を雇ってブ

    リッジSEの要らない、ビジネスと情報システムの両方が解る社員のいる自社の

    情報子会社を作って有効活用している。将来は中国やベトナムなどへ新しいコ

    ンセプトの店を出す

    ○○

    20 既存の住民管理システム、病院システム、学校システム、警察システムなど、

    個別に開発されたシステムを住民番号をキイにして、リンケージをとり、総合シ

    ステムにし、住民に非常な便宜を図った

    ○○

  • (C)JUAS2011 39

    業務改革の要点(改善の原則)

    ①廃止の原則

    業務をやめる、「何のためにしているのか」を繰り返し問う

    ②削減の法則

    業務を減らす

    毎日→週時→四半期→年

    ③標準化の法則

    方法、評価の標準化をする

    ④機械化の原則

    情報化、機械化をする

    ⑤簡素化の原則

    簡単にする

    ⑥同期化の原則

    ピークの標準化,タイミングを合わせる

    ⑦分担検討の原則

    外部化、集中化、分散化

    ⑧即時化

    データの発生現場で入出力をする

    ⑨対象範囲の見直し

    対象を拡大することで無駄を省けないか

    ⑩代替化

    他の方法がないか

    ⑪「顧客の顧客」の視点を持つ

    ⑫権限を下に落とせないか

    ⑬チェックや管理作業を削減できないか

    ⑭新しい付加価値業務の追加(真に必要としている機能は何か?)

  • (C)JUAS2011 40

    ビジネスモデル、業務改革を引き出す質問の仕方

    質問のタイプ 具体的な質問

    現状改革型 1:何が問題ですか?何か問題はありますか?

    2:何のためにその作業はしていますか?何故必要ですか?

    3:その問題の原因をひとつあげてください。

    その原因が解決できると、この問題はすべて解決できますか?

    理想追究型 1:もっと儲けるために(良い会社にするために)何をしたら良いですか?

    (法・制度改正、商品・サービス、顧客・市場、設備、業務、情報システム、

    組織文化、人材育成等)

    ・顧客確保、新規顧客獲得のため、何をしたら良いですか?(貴社の商品・サービスの良さを日本中、世界中にPRできていますか)・顧客満足度、従業員満足度を向上させるために何をしたらよいでしょ

    うか(当社の商品を、当社を、他の顧客にご推奨いただけますか)(顧客の顧客は何を期待していますか)・自社内、他社との分担、組織を見直したら、新しい効果がでますか

    2:今のシステムは本当に自社のコンピテンシーでしょうか?(共同開発、共同利用の可能性はありますか?)

    技術活用型 1:この技術を自社でどのように生かせますか?

    2:この技術の限界(究極)は何ですか?発展の阻害要因は何ですか?

    3:新技術と既存技術・システムを組み合わせて新しいアプリケーション

    ができませんか?

  • (C)JUAS2011 41

    技術の進歩を先読みしたシステムを ~ネットワークのコストと速さ~

    「ギルダーの法則」(ネットワークの速度)

    「帯域の上昇ペースは、コンピュータパワーの上昇ペースより少なくとも3倍速い。コンピュータパ

    ワーは18カ月ごとに倍になるが、コミュニケーションパワーは6カ月ごとに倍になる」としている。大ま

    かな平均値であって、講演や報告書によっては「9カ月で2倍」「1年で10倍」「10年で1000倍」とさま

    ざまな値を挙げている。

    「注」:1年で2倍とすると10年間では2の10乗で1000倍になる(実績も同じ)

    Cloud Computer Systemもこの技術を活用

    ムーアの法則(CPUの処理速度)

    Moore's Lawムーアの法則とは、半導体技術の進展に関する法則で、「半導体チップの集積密度は

    1~2年間でほぼ倍増する」というものである。1965年に発表された。

    厳密には、集積密度の向上ペースはムーアの法則よりも鈍化しつつあるが、集積密度をマイクロプ

    ロセッサの性能と置き換えてみれば、この法則は現在でも成立しており、また今後の半導体の性能

    向上についても妥当するであろうと言われている。

    →最近では集積度は限界に近づいており、別の方策を採らないと処理量の増大に対応

    できないといわれている。

    「注」:2年間で2倍とすると、10年間では32倍となる(実績は10倍程度になっている)

  • (C)JUAS2011 42

    JUAS技術革新プロジェクト

    NTTデータ岩本副社長講演資料より

  • (C)JUAS2011 43

    システムの共同利用の変化

    入力

    サーバー

    共有処理2

    共有処理1

    出力

    (各社別)

    入力

    サーバー

    共有処理2

    共有処理1

    出力

    (各社別)(計算センター)

    入力

    回線速度の遅い時代

    全ての処理を各社別に作

    成している

    企業DBは自社所有

    高速回線時代(case1の1000倍)

    共有処理は代表者が作成すれば良い

    (柔軟性増加・開発量は減少)

    企業DBは自社所有

    クラウド時代に入り共有処理は、ます

    ます高速処理され、便利になる

    企業DBもクラウド側(セキュリティと

    資産管理が重要)

    企業DB企業DB

    プロセス

    共有処理2

    共有処理1

    出力

    Cloud

    Center

    企業DB

    Case1 Case2 Case3

    何箇所の計算

    センターと連携

    する場合もある

  • (C)JUAS2011 44(C)JUAS2011

    各種企業・サービス機関・個人を結ぶ日本活性化

    製造企業

    サービス企業

    金融機関

    個人

    個人・・

    中小企業

    中小企業

    中小企業

    中小企業

    中小企業

    中小企業

    製造物トレーシングシステム

    (中小製造企業ー大企業ー販売社ー消費者間連携システム)

    Ex:ストーブ、自転車、自動車、など

    個人情報連携センター

    運輸機関

    公共・警察機関

    公共機関

    医療機関

    その他

    農林水産業逸失物センター(携帯電話・定期など)

    ビジネス情報交換

  • 45

    SmarterCities

    © 2011 IBM Corporation 45

    公益企業

    (電力会社)

    地方公共団体

    社会保障

    機関

    地域の

    社会福祉

    センタ

    地方公共団体

    国民登録局

    公的機関

    民間企業

    国民

    **

    オープン標準な技術仕様を採用し、疎結合による連携を可能にしたアーキテクチャー

    様々なアーキテクチャー、技術仕様で実現された各機関の既存システムを連携可能

    各機関の既存システムへの改修を最小限にとどめるため、連携アダプタ※を活用

    CBSS

    eID

    社会保障

    ポータル

    その他アダプター

    Webサービス

    システム間連携方式の例

    -オープン標準な連携方式・Webサービス(SOAP/HTTP)

    -レガシーアダプタによる連携方式・X.25、LU6.1、APPC

    -その他アダプタの方式・FTP、SMTP

    レガシーアダプター

    Webサービスレガシーアダプター

    Webサービス

    ※連携アダプタとはシステム間の通信プロトコルやデータ形式、

    文字コードを変換し、相互接続を可能にす

    る機能を提供します

    エンタープライズ・サービス・バス

    参照ディレクトリ

    :連携アダプタ

    ITシステム全体のアーキテクチャー概要 (システム間連携について)

  • (C)JUAS2011 46

    Gartnerのハイプサイクル

    2010年8月版 今後何が有効な技術として登場してくるかが予想できる

  • (C)JUAS2011 47

    問題感知力・問題解決力

    現状把握・

    分析問題点

    把握理想像

    想定

    対策案

    策定

    設計

    実装

    運用

    利活用

    問題感知力

    ・ユーザー企業ではもっとも大切

    ・柔軟な理解力・発想力

    問題解決力

    ・学校で習う内容

    ・たくましい実行力

    活用力

    ・使いこなし力

    ・現場力

    技術の伝承と進化

    人間力

    ・感じ・考える力

    ・See→Touch→Measure →Analyze→Think→・組織としての改善・改革風土

    読み・書き・考える力

    要素技術

    (これだけは最新技術の使える

    者が優先する)

    プロジェクト管理技術

    ・改善技術(IE,OR,QC、WD,

    KTなど)

    組織経営力

    情報活用力

    人間力

    組織経営力

    新ビジネス創造力

    読み・書き・考える力

    信頼性向上技術

    育成阻害要因(解決可能)・階層のフラット化・転職・成果主義

    ・長時間残業

    *何かおかしいと感じる力

    *もっと良いもの・方法がないかと考える力

    *理想状態や将来像を想定できる力

    独創力柔軟性

  • (C)JUAS2011 48

    問題感知力にはセンスとマインドが必要

    センス マインド

    1:何が問題なのか

    見る、視る、見通す

    ・何でも関心をもつ

    ・もっと良い方法がないか

    理想像追究

    ・先入観、風潮、従来の慣習を疑う

    1:お客様の立場で考える

    ・この顧客に、相手に喜んでもらうためには

    なにをすればよいか

    ・顧客、顧客の競争相手はどう考えるか

    2:いつも前向きに考える

    ・どうすれば他社と差別化できるか

    ・作為の損失、不作為の損失

    2:目標達成意識

    何をすればよいか

    ・成功させるためには何をすればよいか

    ・何がリスクなのか、何が障害なのか

    3:目的を考える

    ・前提条件を疑う

    ・何のためにあるのか、しているのか

    3:費用と効果を考える

    ・問題はどの程度の費用、効果か

    ・ROI、KPI、BM、USを考える

    4:常識、非常識を疑う

    ・先入観、風潮、従来の慣習を疑う

    4:仕事の優先度を考える

    ・今日、今の優先度は、計画は?

    5:過去、現在、未来を考える 5:問題の解決策を徹底的に考える

  • (C)JUAS2011 49

    まとめ

    ①環境の変化は、成長のチャンス

    ・過去ではなく、未来を選ぶ

    ・問題(Problem)ではなく、機会(Opportunity)に焦点を合わせる

    ・横並びではなく独自性を持つ

    ・無難で容易なものでなく、変革をもたらすものを選ぶ

    (ピータードラッカー

    経営者の条件より)

    ②まず、稼いで、若者に、未来への夢を

    ・ITの活用が鍵であるが、「やる前にやることがある」

  • (C)JUAS2011 50

    ユーザー企業と情報産業の活性化�2011.3.8目次(社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)JUAS会員数とJUAS活動への参加人数の推移スライド番号 5目次スライド番号 7スライド番号 8各国一人当たりのGDP(2006年)主要国における貯蓄率の推移スライド番号 11法人税制の推移 (まず稼ぐこと)企業規模別法人数、雇用者、法人税額企業規模別内部留保金、手元現預金残高�(貸し渋りへの防衛、投資先模索で増加中)貿易規模の推移�経済の規模は拡大している主要産業の海外売上高比率海外売上比率と海外IT投資比率スライド番号 18スライド番号 19IT費用/売上高の割合の推移 (JUAS IT動向調査より)スライド番号 21IT投資額の年商に占める比率スライド番号 23情報サービス産業の受注動向 �2年間で対前年同月比を上回ったのは3回しかない。�今後も3壁がはだかるスライド番号 25まとめ:日本企業を取り巻く状況目次超上流の前に事業戦略・企画の�「ビジネスモデル(源流)の検討フェーズ」があるスライド番号 29イノベーションの推進(3STEPの体系化を)ビジネスモデルの前提の認識我が国企業のIT経営度(4step)IT経営ロードマップの全体像ビジネスモデルと業務改革・情報システムとの関係�~業務ルールの単純化・標準化と多様化のバランス~企業戦略表       イノベーション事例集1スライド番号 37イノベーション事例集3業務改革の要点(改善の原則)ビジネスモデル、業務改革を引き出す質問の仕方技術の進歩を先読みしたシステムを�~ネットワークのコストと速さ~スライド番号 42システムの共同利用の変化各種企業・サービス機関・個人を結ぶ日本活性化ITシステム全体のアーキテクチャー概要 (システム間連携について)Gartnerのハイプサイクル 2010年8月版�今後何が有効な技術として登場してくるかが予想できる問題感知力・問題解決力問題感知力にはセンスとマインドが必要まとめスライド番号 50