第6章 広報・広聴活動の充実 参画と協働で未来を築くまちづくり · 2...

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2 広報・広聴活動の充実 広報紙やホームページの内容充実を図るとともに、政策・施策に町民の意見・アイデアを積極的に取り入れ るため、広報紙やホームページを活用した意見聴取、各種アンケートの実施や各種団体における広聴活動な ど、町民と行政の情報交換を積極的に推進します。 3 情報公開の推進 町民への説明責任を果たし、町政運営の透明性の確保を図るため、広報紙やホームページの内容充実を 図り、情報公開条例及び個人情報保護条例に基づき、円滑な情報公開を推進します。 4 住民団体、ボランティア等の育成・支援 多様な町民団体・ボランティア・NPO等各種住民団体の自主的な活動を育成・支援のほか、活動に参加し やすい環境づくりに努めます。 4 目標指標 目標指標 単位 平成21年度 (実績) 平成25年度 (中間目標) 平成27年度 (目標) 審議会等の公募委員割合 19.2 23.1 25.0 目標指標補足 ・.公募委員割合=公募委員(10人)/審議会委員(52人) .( )内は平成21年度の値 5 町民の行動指針 町の広報紙など町政に関する情報の把握に努めましょう。 パブリックコメント制度、住民アンケートを利用し、政策・施策の形成過程に 参画しましょう。 公募される審議会や委員会に積極的に参加しましょう。 まちづくり活動に積極的に参加しましょう。 6 参画と協働で未来を築くまちづくり 協働のまちづくりの推進 現状と課題 地方分権が進展するとともに、財政状況が一層厳しさを増すことが予想される中で、ますます高度化、多様 化する行政ニーズに対応し、自立したまちを創造・運営していくためには、これまで以上に住民参画、住民と行政 との協働のまちづくりを進めていく必要があります。 本町は、「朝日町まちづくり条例」を制定し、町民と町がそれぞれに果たすべき責任と役割を分担し、相互に 補完又は協力して行う協働を基本理念としています。この基本理念に基づき、町民の自主的なまちづくり活動 の促進に努め、地域のまちづくり活動を支援し、町民に関わる施策の立案、決定及び実施に当たっては、その 必要性及び妥当性を町民に説明する責任を果たすよう努めます。また、広報紙やホームページなどの広報活 動及び情報公開条例及び個人情報保護条例に基づく情報公開の推進にも努めています。 今後は、これらの取り組みをさらに発展させ、地方分権時代の新たなまちづくりの仕組みとして定着するよう、 町民と行政との協働体制の確立に向けた多様な取り組みを一層積極的に進めていくことが必要です。 2 施策の目的 町民と町がそれぞれに果たすべき責任と役割を分担し、相互に補完又は協力し、地域社会における課題解 決を行う協働体制の構築をめざします。 3 主要施策 1 「朝日町まちづくり条例」に基づく町民参加の推進 「朝日町まちづくり条例」に基づき、町民と町がそれぞれに果たすべき責任と役割を分担し、相互に補完又は 協力して行う協働の推進に向けて、各種行政計画の策定における委員等の一般公募、パブリックコメント ※23 及び住民アンケート等の町民参加を推進します。また、協働のまちづくり推進に向けた職員の育成、意識改革 を推進します。 ※23. パブリックコメント 公的な機関が計画などを策定する際に、事前に広く意見などを求める手続。 85 前期基本計画 86 第3部 前期 基本計画 6 参画と協働で未来を築くまちづくり

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2 広報・広聴活動の充実

 広報紙やホームページの内容充実を図るとともに、政策・施策に町民の意見・アイデアを積極的に取り入れ

るため、広報紙やホームページを活用した意見聴取、各種アンケートの実施や各種団体における広聴活動な

ど、町民と行政の情報交換を積極的に推進します。

3 情報公開の推進

 町民への説明責任を果たし、町政運営の透明性の確保を図るため、広報紙やホームページの内容充実を

図り、情報公開条例及び個人情報保護条例に基づき、円滑な情報公開を推進します。

4 住民団体、ボランティア等の育成・支援

 多様な町民団体・ボランティア・NPO等各種住民団体の自主的な活動を育成・支援のほか、活動に参加し

やすい環境づくりに努めます。

4 目標指標

目標指標 単位 平成21年度(実績)

平成25年度(中間目標)

平成27年度(目標)

審議会等の公募委員割合 % 19.2 23.1 25.0

※目標指標補足・. 公募委員割合=公募委員(10人)/審議会委員(52人).( )内は平成21年度の値

5 町民の行動指針

●町の広報紙など町政に関する情報の把握に努めましょう。

●パブリックコメント制度、住民アンケートを利用し、政策・施策の形成過程に参画しましょう。

●公募される審議会や委員会に積極的に参加しましょう。

●まちづくり活動に積極的に参加しましょう。

第 6 章

参画と協働で未来を築くまちづくり

第1節 協働のまちづくりの推進

1 現状と課題 地方分権が進展するとともに、財政状況が一層厳しさを増すことが予想される中で、ますます高度化、多様

化する行政ニーズに対応し、自立したまちを創造・運営していくためには、これまで以上に住民参画、住民と行政

との協働のまちづくりを進めていく必要があります。

 本町は、「朝日町まちづくり条例」を制定し、町民と町がそれぞれに果たすべき責任と役割を分担し、相互に

補完又は協力して行う協働を基本理念としています。この基本理念に基づき、町民の自主的なまちづくり活動

の促進に努め、地域のまちづくり活動を支援し、町民に関わる施策の立案、決定及び実施に当たっては、その

必要性及び妥当性を町民に説明する責任を果たすよう努めます。また、広報紙やホームページなどの広報活

動及び情報公開条例及び個人情報保護条例に基づく情報公開の推進にも努めています。

 今後は、これらの取り組みをさらに発展させ、地方分権時代の新たなまちづくりの仕組みとして定着するよう、

町民と行政との協働体制の確立に向けた多様な取り組みを一層積極的に進めていくことが必要です。

2 施策の目的 町民と町がそれぞれに果たすべき責任と役割を分担し、相互に補完又は協力し、地域社会における課題解

決を行う協働体制の構築をめざします。

3 主要施策1 「朝日町まちづくり条例」に基づく町民参加の推進

 「朝日町まちづくり条例」に基づき、町民と町がそれぞれに果たすべき責任と役割を分担し、相互に補完又は

協力して行う協働の推進に向けて、各種行政計画の策定における委員等の一般公募、パブリックコメント※23

及び住民アンケート等の町民参加を推進します。また、協働のまちづくり推進に向けた職員の育成、意識改革

を推進します。

※23. パブリックコメント 公的な機関が計画などを策定する際に、事前に広く意見などを求める手続。

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前期基本計画

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第3部前期

基本計画第 6 章 参画と協働で未来を築くまちづくり

3 コミュニティ施設の充実

 地域住民のふれあいの場、活動の場として活動拠点となる集会所等の整備支援とともに、教育施設の開放

など既存施設のコミュニティ施設としての有効活用を検討します。

4 目標指標

目標指標 単位 平成21年度(実績)

平成25年度(中間目標)

平成27年度(目標)

まちづくり交付金活用率 % 76.1 100.0 100.0

まちづくり交付金新規事業数 件 4 4 4

※目標指標補足・. まちづくり交付金活用率=地区での活用額(609.3万円)/まちづくり交付金予算額(800万円).( )内は平成21年度の値

5 町民の行動指針

●住んでいる地域に関心を持ちましょう。

●自治区や自主防災隊などコミュニティ団体の活動に積極的に参加しましょう。

第3節 国際化への対応と地域間交流の推進1 現状と課題 情報化の進展や交通網の発達等を背景に、人、物、情報の交流が世界的な規模で行われ、あらゆる分野で

国際化が急速に進んでおり、当町においても外国人の方が居住しています。また、国内における地域間交流

活動も、人材育成や地域活性化の大きな契機となるものであり、その取り組みが求められます。

 本町では、ALT(外国語指導助手)を活用した外国語教育、外国語講座の充実や、海外派遣事業による国

際感覚あふれる人材の育成、さらに、優れた自然や貴重な歴史、文化、産業などの地域特性・資源を生かしなが

ら、他市町村や学校などとの交流活動を展開しています。

 国内における他地域等との交流も、地域活性化や人材育成の大きな契機となるものであり、今後、地域間

交流の促進が一層求められます。

第2節 コミュニティの育成1 現状と課題 地域での連帯感や地域社会への関心が希薄化しつつある現代社会において、コミュニティ活動は、地域の

福祉、環境保全、防災・防犯、児童・青少年の健全育成などで大きな役割を果たすことが期待されています。

 本町では、古くから培われてきた豊かなコミュニティの土壌があり、消防団、自治会活動等が今なお活発に行

なわれています。しかし、近年、少子化や核家族化、生活様式の変化などにより、地域のコミュニティ機能の低

下がみられるなど、コミュニティ活動の活性化が大きな課題となっています。

 こうした状況を踏まえ、平成18年度から「まちづくり協議会」を立ち上げ、地区ごとの自主的なまちづくり活動

を支援するとともにまちづくり協議会間での情報共有を図っております。

 住みよい地域や豊かさの感じられる地域社会は、社会基盤の整備や福祉施策の充実のみでは成り立たず、

そこに住む住民がお互いを尊重し合い、助け合いや心のふれあう地域社会の形成によって成立します。このた

め、本町に残る地域的な結びつきを大切にしながら、コミュニティ活動の活性化のための有効な支援施策を推

進し、自治機能の向上を進め、地域の課題を自ら解決することができる住民自治の地域づくりを進めていく必要

があります。

2 施策の目的 地域の連携や郷土意識の継承による魅力ある地域社会の形成に向け、地域コミュニティ活動の拡充と活

性化への取り組みを支援します。

3 主要施策1 コミュニティ意識の高揚

 コミュニティの重要性、実際のコミュニティ活動の状況等についての広報・啓発活動を行い、地域活動をはじ

め、各種行事や生涯学習活動、ボランティア活動への参加を促進するとともに地域コミュニティ活動に必要な

情報提供や地域リーダーの育成を推進します。

2 コミュニティの活性化支援

 自治区単位のまちづくり協議会への支援をはじめ、ともに助け合い安心して暮らせる地域づくりに向け、自主

防災組織の育成や防犯活動、交通安全活動、学童の登下校時の見守りや子育て支援活動など様々なコミュ

ニティ活動の支援を図ります。

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前期基本計画

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第3部前期

基本計画第 6 章 参画と協働で未来を築くまちづくり

5 町民の行動指針

●外国文化への理解を深めましょう。

●国際交流や地域間交流に積極的に参加しましょう。

第4節 人権の尊重1 現状と課題 人権とは、人間の尊厳に基づいて各人が持っている固有の権利であり、社会において幸福な生活を営むた

めの基礎的な権利です。

 本町では、あらゆる差別解消に向けた人権感覚を高めるため、朝日町人権・同和教育研究協議会を中心

に、学校における人権教育や啓発活動を実施してきました。

 今後も、身の回りにある人権問題の現実を学び、あらゆる差別解消に向けた人権感覚を高めるため、引き続

き積極的な啓発活動を進めていく必要があります。

2 施策の目的 様々な人権問題の解消に向け、住民一人ひとりの人権感覚を育み、人権尊重社会の形成をめざします。

3 主要施策1 人権教育、人権啓発の推進

 これまでの教育や啓発活動の中で積み上げてきた成果とこれまでの手法への評価を踏まえ、性のあり方や

年齢、障がいの有無、出身地、国籍などにかかわらず、すべての人の基本的人権を尊重していくための人権教

育、人権啓発を推進します。

2 人権問題に関する相談体制の充実

 人権擁護委員、行政相談員、民生委員・児童委員による相談をはじめ、弁護士等による専門的な相談体制

の充実を図ります。

2 施策の目的 国際化の一層の進展に対応し、多文化との共生の視点からの人づくり、地域づくりを進めるとともに、全国

朝日交流会にて親交を深めた市町村との交流をはじめ、多様な地域間交流を推進します。

3 主要施策1 国際化に対応した人材の育成

 学校教育や生涯学習における外国語教育や国際理解教育の充実を図り、国際化に対応できる人材の育

成を図ります。

2 外国人が暮らしやすい環境整備

 案内板や各種刊行物の外国語併記など、外国人が行動しやすい環境づくりを検討します。

3 交流団体の活性化

 多くの町民が交流を経験できるよう、住民主体の交流活動を展開します。

4 多様な地域間交流の促進

 全国朝日交流会にて親交を深めた市町村をはじめ、時代に即した先進自治体との交流、町民レベルでの交

流の促進など地域間交流を推進します。

4 目標指標

目標指標 単位 平成21年度(実績)

平成25年度(中間目標)

平成27年度(目標)

地域間交流事業参加者数 人 0 15 25

交流型・創造型のイベントの開催 回 3 4 4

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前期基本計画

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第3部前期

基本計画第 6 章 参画と協働で未来を築くまちづくり

2 施策の目的 男性と女性が、職場・地域・家庭において互いにその人権を尊重しつつ、社会の対等な構成員として一人ひ

とりの個性と能力を十分に発揮することができるよう、さらに取り組みを図ります。

3 主要施策1 男女共同参画推進計画の策定

 男女共同参画社会の形成に向け、その指針となる男女共同参画基本計画を策定します。また、条例制定に

向けた検討を図ります。

2 男女共同参画社会を実現するための意識の改革

 広報・啓発活動や学校教育、社会教育など様々な場を通じ、旧来からの社会制度・慣行の見直しや固定的

な性別役割分担意識の解消に向けた意識改革を推進します。また、女性リーダー研修など女性への研修機会

や学習機会の拡大を図ります。

3 政策・方針等決定過程への男女共同参画の促進

 各種審議会委員や自治区長等、政策の企画や方針の決定に女性の意見をもっと反映させるため、女性登

用が図られる仕組みづくりや体制づくりを推進します。また、地域での男女共同参画活動団体を支援し、男性

及び女性の共同参画機会の拡大に努めます。

4 職場・地域・家庭において男女がともに活躍できる社会の実現

 仕事と家庭生活の両立がしやすい就業条件の整備への啓発を町内事業所に対して、働きかけます。

5 健やかに暮らせる社会の形成

 潜在化しやすい男女間のDV※24について、被害者が相談しやすいよう救済、相談体制を充実します。

3 新たな人権問題への対応

 社会状況の変化により、新たな人権問題が危惧されることから、正しい知識を得るための学習会の開催な

ど、その対応に努めます。

4 目標指標

目標指標 単位 平成21年度(実績)

平成25年度(中間目標)

平成27年度(目標)

人権に関する講演会や研修会の開催 回 2 2 2

人権に関する相談の開催 回 2 2 2

弁護士等による専門相談の開催 回 4 6 6

5 町民の行動指針

■町民

 ●差別やいじめ、虐待などの人権侵害をしない、させない社会づくりを進めましょう。

■事業所

 ●雇用や待遇による差別を撤廃しましょう。

第5節 男女共同参画社会の形成1 現状と課題 平成11年に男女共同参画社会基本法が施行、平成22年には第三次男女共同参画基本計画が策定さ

れ、男女共同参画の推進の必要性が示されています。

 本町では、職場・地域・家庭における男女共同参画の意識高揚を図るため、男女共同参画活動団体と連携

し、研修会や講演会等各種事業を通じて啓発活動を行っています。

 しかし、職場や地域社会において、女性の就労条件は各種社会制度の整備が進められていますが、まだ十

分とはいえない状況にあります。

 今後は、意識改革の推進をはじめ、男女の社会参画を促進する条件整備を総合的に推進し、制度上のみな

らず、実際の面において社会へ参画することができる真の男女共同参画社会の形成を進めていく必要があり

ます。※24. DV(domestic.violence) 同居関係にある配偶者や内縁関係や両親・子・兄弟などの家族から受ける家庭内暴力

のこと。

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前期基本計画

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第3部前期

基本計画第 6 章 参画と協働で未来を築くまちづくり

第 7 章

持続可能なまちづくり

第1節 効率的な行政運営の推進1 現状と課題 地域のことは地域が自ら考え決定し、その財源・権限と責任も自らが持つことが求められる中、これからの自

治体には住民と協働しながら自らの進むべき方向を決定し、具体的な施策を実行していく運営能力が求められ

ています。

 本町では、行政改革大綱などに基づき、庁内の機構改革をはじめ、人件費を中心とした歳出の削減、事務事

業の整理合理化、情報化の推進などによる効率的、計画的な行政運営に努めてきました。また、人材育成基

本方針に基づき、職員の資質向上にも努めています。

 今後も、これまでの行政サービスを維持しながら、持続可能な行政運営を進めていくために、行財政改革を計

画的かつ積極的に推進していく必要があります。

2 施策の目的 自治体においても自己決定・自己責任が求められる中、社会経済情勢の変化に対応した効率的、効果的な

行政活動を展開します。

4 目標指標

目標指標 単位 平成21年度(実績)

平成25年度(中間目標)

平成27年度(目標)

講演会・研修会の開催 回 3 3 3

審議会等への女性委員登用率 % 20.4 25.0 30.0

※目標指標補足・. 審議会等への女性委員登用率=女性委員(23人)/地方自治法第180条の5、202条の3に基づく委員会等委員(113人).( )内は平成21年度の値

5 町民の行動指針

■町民

 ●家族がお互いに協力し、家事、子育て、介護等を行いましょう。

 ●お互いを社会の対等なパートナーとして認め合い、尊重しましょう。

■事業所

 ●女性が能力を発揮できる職場環境をつくりましょう。

 ●雇用における男女の均等な機会と待遇を確保しましょう。

 ●仕事と家庭の両立支援のための環境づくりを行いましょう。

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前期基本計画

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第3部前期

基本計画第 7 章 持続可能なまちづくり