第7次医療計画について(概要)...第7次医療計画について(概要)...

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1.医療計画の位置づけ 2. 策定内容(項目) (1) 医療計画とは 第1章 総論 ・医療法第30条の4に基づき、 国の定める基本方針に沿い、県が、 基本的な考え方、医療圏と基準病床数、計画の推進体制、本県の現状 医療提供体制の確保のための医療政策の基本指針 として策定 第2章 5疾病5事業及び在宅医療 ・県総合計画及び県福祉保健総合計画の医療部門計画 第1節 がん医療 ・昭和63年度から策定。前回(H25-H29)計画期間の終期到来 第2節 脳卒中医療 に伴い、第7次計画(H30-35)として策定。 第3節 急性心筋梗塞等の心疾患医療 →項目名を変更 (2)策定の基本指針 第4節 糖尿病医療 ・地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的方針 (告示(H28.12改正)) 第5節 (1)精神科医療 (2)精神科医療(認知症医療) 認知症医療を外だし →効率的かつ質の高い医療提供体制の構築+地域包括ケアシステムの構築 第6節 離島・へき地医療 ・医療提供体制の確保に関する基本方針(告示(H29.3.28)) 第7節 救急医療 (主な改正点) 第8節 小児医療 ・計画期間を5年間から6年間に変更、3年ごとに中間見直しを実施 第9節 周産期医療 ・医療計画と介護保険事業(支援)計画との整合性確保 第10節 (1)災害医療 (2)災害医療(原子力災害医療) ・急性心筋梗塞→急性心筋梗塞等の心血管疾患 第11節 在宅医療 ・多様な精神疾患ごとに患者に応じた体制の構築 第3章 主要な分野の医療提供体制 ・災害医療における広域搬送、救急医療でのメディカル リハビリテーション医療、慢性腎臓病(CKD)対策、難病・アレルギー医療、 コントロールの充実強化、救急ヘリ搬送体制の強化 結核・感染症対策 、臓器移植医療、高次歯科・救急歯科医療 ・薬局の役割(一元的な服薬管理、入退院時の連携等) 第4章 地域医療構想 →地域医療構想を一体化 ・都道府県による地域医療構想の推進 将来の医療需要、必要病床数、構想の進め方、構想実現のための施策 (3) 国の技術的助言 第5章 医療の安全確保と医療サービス ・医療計画について(国通知(H29.3.31)) 医療の安全、医療分野の情報化、医薬品の安全 ・疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制について(国通知(H29.3.31)) 第6章 地域医療を担う人材の確保と資質の向上 第7次医療計画及び第7期介護保険事業(支援)計画における整備目標 医師、歯科医師、看護職員、薬剤師、歯科衛生士、歯科技工士等 及びサービスの量の見込みに係る整合性の確保について(国通知(H29.8.10)) 第7章 二次医療圏ごとの課題と施策の方向性 →二次医療圏単位での進捗管理の強化 第7次医療計画について(概要)

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1.医療計画の位置づけ 2. 策定内容(項目)

(1) 医療計画とは 第1章  総論

・医療法第30条の4に基づき、国の定める基本方針に沿い、県が、 基本的な考え方、医療圏と基準病床数、計画の推進体制、本県の現状

医療提供体制の確保のための医療政策の基本指針として策定 第2章 5疾病5事業及び在宅医療

・県総合計画及び県福祉保健総合計画の医療部門計画 第1節 がん医療

・昭和63年度から策定。前回(H25-H29)計画期間の終期到来 第2節 脳卒中医療

に伴い、第7次計画(H30-35)として策定。 第3節 急性心筋梗塞等の心疾患医療 →項目名を変更

(2)策定の基本指針 第4節 糖尿病医療

・地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的方針(告示(H28.12改正)) 第5節 (1)精神科医療 (2)精神科医療(認知症医療)→認知症医療を外だし

→効率的かつ質の高い医療提供体制の構築+地域包括ケアシステムの構築 第6節 離島・へき地医療

・医療提供体制の確保に関する基本方針(告示(H29.3.28)) 第7節 救急医療

(主な改正点) 第8節 小児医療

・計画期間を5年間から6年間に変更、3年ごとに中間見直しを実施 第9節 周産期医療

・医療計画と介護保険事業(支援)計画との整合性確保 第10節 (1)災害医療 (2)災害医療(原子力災害医療)

・急性心筋梗塞→急性心筋梗塞等の心血管疾患 第11節 在宅医療

・多様な精神疾患ごとに患者に応じた体制の構築 第3章 主要な分野の医療提供体制

・災害医療における広域搬送、救急医療でのメディカル リハビリテーション医療、慢性腎臓病(CKD)対策、難病・アレルギー医療、

コントロールの充実強化、救急ヘリ搬送体制の強化 結核・感染症対策 、臓器移植医療、高次歯科・救急歯科医療

・薬局の役割(一元的な服薬管理、入退院時の連携等) 第4章 地域医療構想 →地域医療構想を一体化

・都道府県による地域医療構想の推進 将来の医療需要、必要病床数、構想の進め方、構想実現のための施策

(3) 国の技術的助言 第5章 医療の安全確保と医療サービス

・医療計画について(国通知(H29.3.31)) 医療の安全、医療分野の情報化、医薬品の安全

・疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制について(国通知(H29.3.31)) 第6章  地域医療を担う人材の確保と資質の向上

・第7次医療計画及び第7期介護保険事業(支援)計画における整備目標 医師、歯科医師、看護職員、薬剤師、歯科衛生士、歯科技工士等

及びサービスの量の見込みに係る整合性の確保について(国通知(H29.8.10)) 第7章  二次医療圏ごとの課題と施策の方向性

→二次医療圏単位での進捗管理の強化

第7次医療計画について(概要)

3.基本的な考え方 4.長崎県の現状 【例】10万人あたりの入院患者数(受療率)

(1)県民の視点にたった医療連携体制の構築 (全体)

・具体的な機能に応じた医療提供体制の明記 ・人口・世帯動向

→各疾患の拠点となる病院、急性期・回復期機能の医療機関 ・出生、死亡

(例)脳卒中センター、精神疾患(各疾患別)拠点、リハビリ算定医療機関 ・受療動向

初期から三次の救急医療体制など ・医療提供施設、病床数

・公的医療機関等が担っている急性期機能の明記 など など

(2)医療・介護が一体となった切れ目のない体制の整備 (各疾患・事業)

・介護関係者を含めた多職種連携の推進 ・疾患による死亡率

・在宅医療における医療、介護連携の推進 ・医療圏、診療科別の医師数

・地域医療構想における医療需要との整合性 など ・検診受診率

(3)質の高い人材の確保 など

・糖尿病、認知症医療、災害医療等専門的分野に対応する人材の育成 (二次医療圏)

・国の施策の方向性を踏まえた医師、看護職員の確保 ・市町別の疾患ごとの標準化死亡比

・かかりつけ医、歯科医、薬剤師等の連携推進 など ・患者の流出入動向 など

(4)地域の実情を反映した医療提供体制の構築

・二次医療圏ごとの課題と施策の方向性の整理 5. その他(「計画の実効性を高める仕組み」等)

→保健所単位で進捗を管理 (1) 指標の評価、地域の実情を踏まえた計画の見直し

(5)健康づくり(疾患予防)との連携 →指標(ストラクチャー・プロセス指標及びアウトカム指標)の明確化

・がん、循環器疾患、糖尿病、認知症等は、生活習慣によって発症 (2)各疾患・事業における構成の統一

リスクが左右→予防、重症化(進行)予防における連携強化 →疾病事業等の概要、本県の現状と課題、施策の方向性、成果と指標

・健康ながさき21との目標値の共有 など (3)県だけでなく、医療関係者、市町、県民等と一体となった施策の推進

(6)情報通信技術(ICT)の活用 ・市町→保健、医療、福祉(介護保険)等→一次医療圏と位置づけ

・あじさいネットによる情報共有の効率化 ・県民→サービス利用者、受療動向に大きな影響

・遠隔画像診断支援システムの機能強化 など ・関係団体→「施策の方向性」の実現あたって大きな役割

第7次医療計画について(概要)

第7次医療計画について(概要)

PDCAサイクルに基づく評価・具体的な指標と目標を

設定し、評価・見直し

①介護保険事業(支援)計画との整合性の確保

・地域医療構想で推計した在宅医療等が必要な患者数について、介護保険事業計画で定める介護保険施設で対応する患者数等を県と市町で調整

③5疾病5事業及び在宅医療に係る医療連携体制の強化

・「脳卒中支援病院」等、脳卒中の急性期医療機能の明確化・精神障害に対応する地域包括ケアシステムの構築や多様な疾患への対応・遠隔画像診断支援システムの機能向上・高度救命救急センター、総合周産期母子医療センターの整備、人材の確保・退院時の連携方法の明確化による在宅医療への円滑な移行 等

④医師、看護職員等の効果的な確保

・医師の本県への定着や偏在解消を目的としたキャリア形成プログラムの構築等・質の高い看護職員(特定行為研修修了者)の確保・歯科医師、薬剤師等の「かかりつけ」機能の強化

⑦各医療圏における課題や施策の評価

・二次医療圏ごとに課題や施策を整理し、地域ごとの協議会において進捗を管理・評価

②地域医療構想に基づく改革の推進

・回復期機能や在宅医療の体制整備・がん、循環器疾患における拠点的機関と地域との連携体制構築・「地域完結型」医療提供体制の推進

⑤高齢化より増加する疾患への対応

・脳卒中、在宅医療、リハビリテーション医療等において、筋力の低下、大腿骨骨折等高齢者に多い疾患等への対応を明記・認知症の医療体制の明確化

⑥多職種による連携の強化

・生活習慣病の予防を含め、医療連携体制の構築における関係多職種の役割(口腔ケア、かかりつけ薬局等)の明確化・在宅医療におけるICTを活用した多職種による情報共有の推進