研究室紹介...六川研究室...

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六川研究室 博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニング Industry-oriented transferable skills training for doctoral students 研究室紹介 衛星を用いた広域的な地盤変動の観測と応用 地下資源開発に伴う地盤変動 地滑りの評価 火山、断層の変動評価 地下水・天然ガスなどの採取に伴う地盤沈下のシミュレー ション マルチエージェントシミュレーションを用いたリスクの評価・ 予測 トランスファーラブルスキルの明示化による、社会で活躍 できる高度人材育成プログラムの構築 主に取り組んでいるテーマ 人・人工物・社会双方作用を考慮した共創的工学の枠組みと方法論を、地球規模の環境問題や防災等にも適用し、従 来の枠組みにとらわれないソリューションの研究を行っています。 とりわけ、大都市の多くが存在するアジア沿岸域の共創的国土基盤データ整備を進め、地盤沈下、国土流出および環 境改変、災害対策・復興策などの諸課題に取り組んでいます。 研究室の風景 海岸浸食の現地調査(タイ) 露頭の現地踏査(九十九里平野) 研究室 頑張った後は乾杯! 産業界における高度技術人材のさらなる活躍を目的とし た産業界と大学の連携のあり方について、 i-TST Industry-oriented Transferable Skills Trainingのスキームを提案 視野の拡大、及び自助努力を基本 博士人材に期待される能力の関係者間への啓蒙を重視 「大学と産業界の間をつなぐ」ために、中間組織などを活用した継続性ある運営形態 博士人材の持つべき能力特性についてのシンプルな枠組みの構築 大学と企業をまたがる育成支援と「カルテ」システム 理解と現場経験とを組み合わせた人材育成 研究指導者(大学教員)の理解向上 能力特性育成研修の指導者育成 中間組織による推進 中間組織 インターンシップのマッチング、啓蒙活動、 情報共有、認証、育成研修、など 理事会は大学界、産業界、産総研などで構成 ・ 能力特性の枠組づくり:大学主体 ・ 情報共有・認証: 公的機関 ・ 現実の状況提供: 企業・業界団体 投資・費用負担 投資・費用負担 大学 企業 ポスドク人材 博士課程学生 提案2: 博士人材に期待される能力特性の明確化 大学(博士課程)における カルテ 専門分野の知識 専門分野の知識 業界知識 企業(入社後2,3年)における カルテ 専門分野の知識 専門分野の知識 Time line 1st yr 2nd yr 3rd yr 専門家及び社 会人としての基 本能力・知識 専門家としての 業務能力、組織 人的能力 特定の企業や業界 に必要な業務能力 1st yr 2nd yr 3rd yr 人材と共にカルテが移 行。 企業は大学のカルテ内 容も考慮しつつ、人材評 価 と 育成を推進する。 <Domain A> Knowledge and intellectual abilities <Domain B> Personal effectiveness <Domain C> Research governance and organisation <Domain D> Engagement, influence and impact Vitae RDF Personal Managing the Assigned Task Working with Subordinates Working with Others Health, Safety & Environment Employee Diversity ある国際的エンジニアリング企業 の社員育成の枠組例 企業や業界によって異なる知識、能力特性、等 専門家及び社会人 としての 基本能力・知識 専門家としての 業務能力、組織 人的能力 特定の企業や 業界に必要な 業務能力 提案1: 中間組織を活用した継続性ある運営形態 提案3: 大学と企業をまたがる育成支援と「カルテ」システム

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Page 1: 研究室紹介...六川研究室 博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニング Industry-oriented transferable skills training

六川研究室

博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニングIndustry-oriented transferable skills training for doctoral students

研究室紹介

衛星を用いた広域的な地盤変動の観測と応用

地下資源開発に伴う地盤変動

地滑りの評価

火山、断層の変動評価

地下水・天然ガスなどの採取に伴う地盤沈下のシミュレーション

マルチエージェントシミュレーションを用いたリスクの評価・予測

トランスファーラブルスキルの明示化による、社会で活躍できる高度人材育成プログラムの構築

主に取り組んでいるテーマ

人・人工物・社会双方作用を考慮した共創的工学の枠組みと方法論を、地球規模の環境問題や防災等にも適用し、従来の枠組みにとらわれないソリューションの研究を行っています。

とりわけ、大都市の多くが存在するアジア沿岸域の共創的国土基盤データ整備を進め、地盤沈下、国土流出および環境改変、災害対策・復興策などの諸課題に取り組んでいます。

研究室の風景

海岸浸食の現地調査(タイ) 露頭の現地踏査(九十九里平野)

研究室 頑張った後は乾杯!

産業界における高度技術人材のさらなる活躍を目的とした産業界と大学の連携のあり方について、i-TST (Industry-oriented Transferable Skills Training)のスキームを提案

視野の拡大、及び自助努力を基本

博士人材に期待される能力の関係者間への啓蒙を重視

「大学と産業界の間をつなぐ」ために、中間組織などを活用した継続性ある運営形態

博士人材の持つべき能力特性についてのシンプルな枠組みの構築

大学と企業をまたがる育成支援と「カルテ」システム

理解と現場経験とを組み合わせた人材育成

研究指導者(大学教員)の理解向上

能力特性育成研修の指導者育成

中間組織による推進

初期のキャリア

オリエンテーション研修

中間組織

インターンシップのマッチング、啓蒙活動、情報共有、認証、育成研修、など

理事会は大学界、産業界、産総研などで構成

・ 能力特性の枠組づくり:大学主体

・ 情報共有・認証: 公的機関

・ 現実の状況提供: 企業・業界団体

一般的な

能力特性研修

企業内人材育成

投資・費用負担 投資・費用負担

専門性教育

大 学 企 業

ポスドク人材

博士課程学生

提案2: 博士人材に期待される能力特性の明確化

大学(博士課程)におけるカルテ

専門分野の知識専門分野の知識

業界知識

企業(入社後2,3年)におけるカルテ

専門分野の知識専門分野の知識

Time line1st yr 2nd yr 3rd yr

専門家及び社会人としての基本能力・知識

専門家としての業務能力、組織人的能力

特定の企業や業界に必要な業務能力

1st yr 2nd yr 3rd yr

人材と共にカルテが移行。

企業は大学のカルテ内容も考慮しつつ、人材評価 と 育成を推進する。

<Domain A>Knowledge and

intellectual abilities

<Domain B>Personal

effectiveness

<Domain C>Research governance

and organisation

<Domain D>Engagement,

influence and impact

Vitae RDF

Personal

Managing the Assigned Task

Working with Subordinates

Working with Others

Health, Safety & Environment

Employee Diversity

ある国際的エンジニアリング企業の社員育成の枠組例

企業や業界によって異なる知識、能力特性、等

専門家及び社会人としての基本能力・知識

専門家としての業務能力、組織人的能力

特定の企業や業界に必要な業務能力

提案1: 中間組織を活用した継続性ある運営形態

提案3: 大学と企業をまたがる育成支援と「カルテ」システム

Page 2: 研究室紹介...六川研究室 博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニング Industry-oriented transferable skills training

リモートセンシングシステムを用いた油田の地盤変動モニタリングに関する研究Monitoring of land surface displacement in the petroleum field by remote sensing

干渉型合成開口レーダ(InSAR) による総合防災モニタリングシステム構築Integrated disaster defense systems based on the monitoring by interferometric synthetic aperture radar

人工衛星による次世代測量技術である干渉SARの利点と欠点を明確にし、水準測量+GPS測量システムと統合した次世代型の地盤変動観測システム

3つの観測手法を統合した総合的な実観測システムの構築

研究例2 衛星データによる総合防災モニタリングシステム構築リモートセンシングは、広域的・周期的・定量的な観測に適しており、長期的な地盤変動のモニタリングに効果が期待できる。解析例:千葉県九十九里海岸周辺地域目的:地盤沈下モニタリングに干渉SARがどの程度適用できるのかについて検証データ諸元: 2003年7月7日から2008年12月22日までに取得されたENVISAT/ASARデータ

2003年から2008年の地盤変動量図。ENVISATのDInSAR解析図。

研究例3 火山噴火に伴う地盤変動モニタリング

霧島連山周辺の時系列解析結果上から2008年1月、2009年1月、2010年1月、一番下の画像は2011年1月18日に対応

九州 霧島連山周辺地域のインデックスマップ

研究例4 地震災害のモニタリング

東北地方太平洋沖地震による干渉縞 レーダ方向の変位

水上の寺院とかつての陸地 地盤沈下の被害

マングローブの植林の様子

研究例1 タイ国沿岸域における環境モニタリング

東日本大震災における地盤変動解析例

目的・手法

非中東産油国の輸出伸び悩みもあり、中東地域への依存度は約90%に達している。

リモートセンシングシステムで得られる画像は

得られた画像を解析処理することで

5km

位相の情報を持っているので、位相データを得ることができる

これらの解析処理技術を油田の地盤変動にも適用できないかと考えた

2.8-2.82003/9/29~2010/9/27

解析結果

・クウェートの石油の大部分を生産・商業生産の開始は1946年。

・発見当時その途方も無い巨大さから世界の原油市況に影響を与えるのを恐れて大きさに関する情報が一時伏せられたといわれる。・生産量は上限270万バレル/日程度

・確認埋蔵量600億バレル・世界第2位の規模の油田

解析地域

右下の図からもわかるようにブルガン油田はクウェートの原油生産量の大部分を占めているため、ブルガン油田を解析地域とした。

結果分析

・2003/9/29~2010/9/27のデータを解析

・主に3箇所で大きな地盤変動が確認できた。

・既往研究においてはP1においての変化量のみが述べられていたが、新たにP2,P3が発見された。特にP2においては大きな変動量が確認できた。

P2

P3

P1

1-a

1-a

1-b

1-b

1-c

1-c

原油回収量の概算

・P1…4164940030L

P2…19366267330L

P3…90196380L

1ガロン158.987Lで単位変換する153667694ガロンになる

これを1日当たりの生産量から割り出す計測期間の生産量の割合で示すと、153667694÷ 69億×100≒2.23%

3-a

3-a

3-b3-b

3-b

2-a

2-b

2-c

2-d

2-a

2-d

2-b 2-c

水準測量

六川研究室

Page 3: 研究室紹介...六川研究室 博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニング Industry-oriented transferable skills training

干渉SARにおける微細地盤変動の強調処理について

地すべり:日本で2万箇所以上もの危険箇所

予備調査・文献調査・地形判読調査

概査・現地踏査・精査計画の立案

精査・地形図作成・地質調査・すべり面調査・地表変動状況調査・地下水調査・土質調査・降水量等調査

背景

地すべり調査の概要

合成開口レーダ(InSAR)

小さなアンテナを軌道上で移動させることで大きなアンテナを合成する。

問題

この画像からでは有用な情報が引き出しにくい。

目的

地すべりの事象を強調しうるフィルター処理を考察する。

宮崎県にある鰐塚山(▲)周辺

ノイズ除去の役割を果たすメディアンフィルタ変位の大きい場所を抜き出すヒストグラム抽出

変化の激しい場所を強調するラプラシアンフィルタ

これらを適用することで

フィルター処理

まとめSARにより観測された画像をフィルタリング処理することで変位が顕著な箇所を検出可能である。

しかし、ノイズ等も多く含まれ、人的被害等には無関係な地点も抽出するため人為的な解釈が必要である。

2005年、台風14号

にて大規模な土石流が発生等、地滑りの危険性が高い

1196日後

▲ ▲

1波長で8cm

Highlighting filters for small ground displacements observed by InSAR

変位

量[m

]変

位量

[m]

観測日数 [日]

観測日数 [日]

衛星搭載SARを用いた地表変動の検出手法に関する研究Detection and direction analysis of surface deformation observed by InSAR

【背景】・ 地すべりは初期被害が起きて初めて

発生が認識される・ SARレーダにより事前検出出来れば

被害を最小限に出来ると考えられる

【フィルタリングによる変動の先鋭化】

a:元画像b:メディアンフィルタc:変位量上位抽出

d:ラプラシアンフィルタe:b,c処理f: b,c,d処理

図1 佐賀県伊万里市国道沿いに危険箇所発見

【長崎県佐世保市原分地区調査】

図2 原分地区(左:SAR画像、右:地形図と重ね合わせ)

・ cm単位で変動が検出可能と考えられてきたLバンドSARレーダでmm単位の縞模様を検出

・ より小さい変動を捉えることが可能という仮説

・ 原分地区は地すべり密集地域・ 佐世保市は旧炭坑街、地下に空洞の存在する

可能性

→現地調査、及び一様な円型縞模様より地盤沈下の可能性が高いと考察

a b c

d e f

+0.4cm

-0.4cm

0.0cm

1km

500m

隆起沈降

六川研究室

Page 4: 研究室紹介...六川研究室 博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニング Industry-oriented transferable skills training

デジタル情報の長期保存~移りゆく記憶媒体とその対応~

確率過程としての資産分布ダイナミクスに対する理論的考察Theoretical investigation for stochastic process of assets distribution dynamics

Long-term storage of digital information –managements of progressing data storage media-

アナログは優れもの?・デジタル情報の長期保存は、アナログよりも消失のリスクが大きく、コストがかかる。

・技術のイノベーションが進む中、記憶媒体の選択が重要になる。

出典:2011年4月10日、河北新報

出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%80%89%E9%99%A2

1300年前の情報を今に伝える

デジタルジレンマ

記憶媒体の保存寿命出典:橋本慶隆,”映像記録メディアの変遷~アナログからディジタルへ~”, (2004)

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

3,000,00019

85年

(1期

)19

86年

(2期

)19

87年

(3期

)19

88年

(4期

)19

89年

(5期

)19

90年

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)19

91年

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)19

92年

(8期

)19

93年

(9期

)19

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(10期

)19

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)19

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)19

97年

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)19

98年

(14期

)19

99年

(15期

)20

00年

(16期

)20

01年

(17期

)20

02年

(18期

)20

03年

(19期

)20

04年

(20期

)20

05年

(21期

)20

06年

(22期

)20

07年

(23期

)20

08年

(24期

)20

09年

(25期

)20

10年

(26期

)20

11年

(27期

)20

12年

(28期

)

フロッピーディスク

光ディスク

フラッシュメモリー

生産数量(千枚)

記憶媒体の生産数量出典:経済産業省:機械統計年報のデータより作成

記憶媒体の最適な切り替え時期は?

4つの評価項目から総合的に判断

①保存費用②記憶媒体の将来性③記憶媒体のネットワーク外部性④価格変動による買い控え

①保存費用

②記憶媒体の将来性

③記憶媒体のネットワーク外部性

④価格変動による買い控え

記憶媒体の1Mbyteあたりの単価×保存データ量

-500,000

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

3,000,000

1985

年(1

期)

1986

年(2

期)

1987

年(3

期)

1988

年(4

期)

1989

年(5

期)

1990

年(6

期)

1991

年(7

期)

1992

年(8

期)

1993

年(9

期)

1994

年(1

0期)

1995

年(1

1期)

1996

年(1

2期)

1997

年(1

3期)

1998

年(1

4期)

1999

年(1

5期)

2000

年(1

6期)

2001

年(1

7期)

2002

年(1

8期)

2003

年(1

9期)

生産数量

確率密度関数

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1985

年(1

期)

1986

年(2

期)

1987

年(3

期)

1988

年(4

期)

1989

年(5

期)

1990

年(6

期)

1991

年(7

期)

1992

年(8

期)

1993

年(9

期)

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年(1

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1997

年(1

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1998

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2000

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2001

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7期)

2002

年(1

8期)

2003

年(1

9期)

将来性

確率密度関数

生産数量(千枚)

生産数量と確率密度関数(フロッピーディスクの例)

記憶媒体の将来性指数(フロッピーディスクの例)

ある時点における記憶媒体の余命にその時点の確率密度をかけた値を記憶媒体の将来性とする。

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1985

年(1

期)

1986

年(2

期)

1987

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期)

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年(5

期)

1990

年(6

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1991

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期)

1993

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期)

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1995

年(1

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1996

年(1

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1997

年(1

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5期)

2000

年(1

6期)

2001

年(1

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2002

年(1

8期)

2003

年(1

9期)

ネットワーク外部性

ネットワーク外部性とは、例えば、インターネットやパソコンのOSなど、ネットワーク規模

が大きいほどその財やサービスの消費によって得られる効用が高まる効果をいう。記憶媒体もネットワーク外部性と関係が深い。

生産数量の累積分布関数

記憶媒体のネットワーク外部性(フロッピーディスクの例)

-1.5

-1

-0.5

0

0.5

1

1985

年(

1期)

1987

年(

3期)

1989

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5期)

1991

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7期)

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9期)

1995

年(

11期

1997

年(

13期

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15期

2001

年(

17期

2003

年(

19期

2005

年(

21期

2007

年(

23期

2009

年(

25期

2011

年(

27期

フロッピーディスク

光ディスク

価格の下落率

買い控え指数(フロッピーディスク、光ディスクの例)

物の物価が下がり続けている局面では、できるだけ安くなってから買おうとする買い控えが発生する。

【切り替え時期】

-2

-1.5

-1

-0.5

0

0.5

1

1997

年(1

3期)

1998

年(1

4期)

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2000

年(1

6期)

2001

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7期)

2002

年(1

8期)

2003

年(1

9期)

フロッピーディスク → 光ディスク

効用

(総

合指

標)

-3

-2.5

-2

-1.5

-1

-0.5

0

0.5

1

1.5

2002

年(1

8期)

2003

年(1

9期)

2004

年(2

0期)

2005

年(2

1期)

2006

年(2

2期)

2007

年(2

3期)

2008

年(2

4期)

2009

年(2

5期)

2010

年(2

6期)

2011

年(2

7期)

2012

年(2

8期)

光ディスク

フラッシュメモリー

光ディスク → フラッシュメモリー

4つの評価項目の総合指標により切り替え時期を判断。

(各評価項目にウェイト付けを行っている)

フロッピーディスク

光ディスク

1999年 2004年

記憶媒体の移行

経験的に資産分布はPareto分布に従う

資産

確率

密度

関数

六川研究室

Page 5: 研究室紹介...六川研究室 博士人材育成のための産業界指向型トランスファラブルスキルトレーニング Industry-oriented transferable skills training

首都直下地震に伴う帰宅困難者の動的水需要のシミュレーションSimulation of stranded commuters' walk and water demands after upcoming Tokyo epicentral earthquake

土質力学計算に基づく、地盤沈下に伴う泥質層から帯水層への排出量Groundwater flow into an aquifer from an aquitard accompanied by land subsidence based on soil mechanics

• 東日本大震災で約515万人の帰宅困難者が首都圏で発生• 東京湾北部地震(M7.3)では最大650万人の予想• 生命維持のため飲料水は重要 (東日本大震災では、一部で売切)• 現状では、滞在者収容可能延床面積から備蓄物資量を計算• 自治体や民間団体などによって水備蓄への対応にバラつき

背景

ダイナミックな人の移動を考慮して対策を決定限られた時間や予算内で最も効率的な備蓄方法を模索

目的

対象地域

常磐線

上野

日暮里

北千住

松戸

新松戸

本郷

・リンク数

約26,000・ノード数

約25,000・徒歩帰宅支援施設数約6,000・全体人数

約140万人

・グループ数

約8,500 (グループ最大200人)・東京都市圏交通協議会の「パーソントリップデータ」を利用(第5回調査・H20)・道路ネットワークには住友電工の「DRMデータ」を使用

結果と考察

ゾーン別滞在人口(自然12分類)

常磐線沿線 常磐線沿線の主要道路および徒歩帰宅施設

ゾーン別流入/流出比(自然12分類)

飲料水が無くなってしまったら、周辺施設から補給できる場所を探す(半径500m以内)

コンビニなどの徒歩帰宅支援施設、小中学

校などの避難所

S

G手法歩行と同時に、保有飲料水を少しずつ消費

(120mL/15分)

施設から水の補給(1,000mL)を受けて、15分その場で休憩

避難開始時にランダムに0mL、300mL、1,000mL

(人/m2)0.00 – 0.100.10 – 1.001.00 – 1.501.50 – 2.752.75 – 4.004.00 – 5.255.25 – 6.006.00 – 7.50

(人/m2)0.00 – 0.100.10 – 1.001.00 – 1.501.50 – 2.752.75 – 4.004.00 – 5.255.25 – 6.006.00 – 7.50

発災3時間後の人口分布

発災6時間後の人口分布

0

200,000

400,000

600,000

800,000

1,000,000

1,200,000

1,400,000

1,600,000

30 90 150 210 270 330 390 450 510 570 630 690

飲料

水供

給量

(L)

経過時間(min)

12 220 221 222 310 311 312 320 321

322 323 330 331 332 336 340 341 532

610 611 612 613 620 621 622 623 632

3215 4112 4210 4211 4212 4213 4215

ゾーン612

020,00040,00060,00080,000

100,000120,000140,000160,000180,000200,000

30 90 150 210 270 330 390 450 510 570 630 690

累積

供給

量(L

)

経過時間(min)

12 220 221 222 310 311 312 320 321

322 323 330 331 332 336 340 341 532

610 611 613 620 621 622 623 632 3215

4112 4210 4211 4212 4213 4215

施設からの累積水供給量の時系列変化

累積水供給量の時系列変化(ゾーン612以外)

愛知・六川研究室