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水産物の放射性物質調査について 平成28年8月 水産庁

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水産物の放射性物質調査について

平成28年8月

水産庁

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1 基本的立場

国民に安全な食品を安定的に供給することが基本。

関係省庁、関係都道県、業界団体と連携。

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2 水産物と放射性セシウム(海面)①

福島第一原子力発電所事故による汚染の進行過程(海面)

○ 放射性セシウムは、大量の海水により拡散・希釈されながら、徐々に海底に移動。

大気中からの降下物及び汚染水により、海洋に放射性物質が放出

放出

沿岸

降下物

汚染水

大量の海水により拡散・希釈されながら、海流により移動

沿岸

拡散・希釈

エサ

汚染水

沿岸

海底土

徐々に海底に移動

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福島第一原発

2 水産物と放射性セシウム(海面)②

○ 福島県及び隣接県沿岸の海水・海底土中の放射性セシウム濃度は低下。

海水・海底土のモニタリング調査

(原子力規制委員会・文部科学省作成資料をもとに水産庁で編集)

5.1

0.004

海水(Bq/L)

20

0.003

9.2

0.005

210

3.7

海底土(Bq/kg乾土)

170

4.0

960

5.6

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河口

降下物

2 水産物と放射性セシウム(内水面)③

(1)福島第一原子力発電所事故による汚染の進行過程(内水面)

○ 雨や雪解け水により、河川・湖沼に徐々に移動。最終的には海へ流れ込むか、湖底に移動。

○ 陸上の放射線量との関係を考慮して、放射線量の高い地域、その下流域での調査が必要。

(2)放射線量と淡水魚の汚染状況

0.125~ 0.25~ 0.5~ 1~ 2~ 4~ 8~※単位:μSv/h(マイクロシーベルト/時)

資料:群馬大学 早川教授のブログより、放射能汚染地図(六訂版)を引用注:赤点は平成25年3月31日までに100 Bq/kg超の結果が出た地点

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○ 水産生物は、放射性セシウムをカリウムなどの他の塩類と区別できずに環境水(海水・淡水)や餌から体内に取り込み、自然に体外へ排出。

○ 海水魚は、体の中の塩類を排出させる機能が働くことから、海水の放射性セシウム濃度が低下すれば、魚体中の放射性セシウム濃度も徐々に低下。

飲水

Na+

K+

Mg2+

Cl-

H2O (濃度勾配による移動)

H2O137Cs+

137Cs+Na+

K+

Mg2+

Cl-

鰓より排出尿より排出

Cs+

Cs+

浸透圧:海水>魚

摂餌

Na+K+Mg2+ Cl-137Cs+ Cs+

Na+K+

Mg2+ Cl-

H2O (濃度勾配による移動)

137Cs+

Na+

K+Mg2+

Cl-

鰓より吸収

Cs+

Cs+

摂餌

137Cs+

H2O

Na+

K+

137Cs+

Mg2+

Cl-Cs+

浸透圧:淡水<魚

淡水魚は、体内の塩類を保持しようとする機能が働くことから、海水魚よりも放射性セシウムを排出しづらい。

○ 無脊椎動物は、塩類が海水と体の中を自由に行き来している様な状態なので、海水中の放射性セシウム濃度が低下すると直ぐに体内の放射性セシウム濃度が低下。

海水魚 淡水魚

2 水産物と放射性セシウム ③

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3 水産物の調査の枠組み

○ 調査にあたっては、主要生産品目及び前年度に50 Bq/kg超となった品目を調査。

また、表層、中層、底層といった生息域、漁期、近隣県の調査結果等を考慮。○ 基準値に近い値が出た時や近隣県で高い値が出た時には、調査を強化。○ 基準値を超過した場合、各自治体の要請による自粛や原子力災害対策本部長に

よる出荷制限の措置を実施。

8

調査実施

>100 Bq/kg

≦100 Bq/kg

調査強化

自治体が中心となって調査計画策定

調査対象魚種 主要生産物 50 Bq/kg超と

なったことのある品目

調査区域 県域を区分 各区域ごとの主要

水揚げ港で検体採取

調査頻度 原則週1回 漁期前の検査(カ

ツオ、サンマ等)

近隣県の調査結果 基準値に近い値

【出荷制限等の実効性確保】・対象魚種の水揚げは行わない(調査用検体を除く)。・水揚げ港において市場関係者がこれを確認。

自粛出荷制限指示・1地点のみで基準値超えとなった場合は各自治体の要請による自粛。・複数の地点で基準値超えとなった場合は国による出荷制限。

出荷基準値に近い値となった場合、出荷を自粛する自治体・漁業団体もある。

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4 基準値を超えた際の対応

○ 食品衛生法に基づき、基準値を超えた同一ロットの食品を回収。○ 調査結果を踏まえ、各自治体による自主的な出荷自粛や、原子力災害対策本部

長(内閣総理大臣)指示による出荷制限を実施。

出荷制限又は自主規制措置の実施・解除に至る流れ図(海産魚)

注:自主的な出荷自粛の実施・解除については、各自治体・漁業関係団体が独自に決めており、ここでは一般的な例を記した。

基準値超え( >100Bq/kg)

他の地点でも基準値超え

他の地点では基準値超えがない

原子力災害対策本部長による出荷制限指示

各自治体で当該品目の出荷制限を関係漁業団体に要請

各自治体、漁業関係団体による出荷自粛措置

調査を強化

出荷制限指示の解除要件に準じて、基準値を安定的に下回る

自粛解除

複数の場所で、少なくとも1ヶ月以上の検査結果が全て基準値を安定的に下回る

調査を強化し、動向を把握

出荷制限解除

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5 厚生労働省や関係都道県等との連携

○ 水産庁は、現場での調査が適切に実施されるよう、厚生労働省と連携して、関係都道県等に対し、科学的助言や指導を行うとともに、調査を支援。

【食品衛生法】

厚生労働省

食品中の放射性物質に関する検査の企画立案

食品中の放射性物質に関する基準値の設定

【原子力災害特別措置法】

原子力災害対策本部

食品の出荷制限・摂取制限の設定・解除

内閣府、文部科学省、消費者庁

関係都道県

食品中の放射性物質に関する検査の実施

食品の出荷制限・摂取制限の実施・解除

要請

報告

指示

水産庁

調査への技術的助言・支援(漁場資源課、研究指導課)

出荷制限等の実施・解除に関する技術的助言 (漁業調整課)

原産地表示に関するガイドライン作成・技術的助言 (加工流通課)

水産生物における放射性物質の挙動に関する調査研究 (研究指導課)

連携

漁業関係団体

サンプルの確保・提供

漁業者による自主検査の実施協力

指導助言

支援

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6 消費者への情報提供について ①○ 平成23年10月から、東日本太平洋側で漁獲された生鮮水産物を中心に、生産

水域の区画及び水域名を明確化し、原産地表示を推奨。○ これにより、放射性物質の調査の情報を消費者にわかりやすく伝達するととも

に、無用な風評被害の防止を図る。

生鮮水産物の産地表示について

回遊性魚種にかかる水域区分図

②三陸北部沖

③三陸南部沖

④福島県沖

⑤日立・鹿島沖

⑥房総沖

千葉県野島崎正東線

【回遊性魚種】ネズミザメ、ヨシキリザメ、アオザメ、いわし類、サケ・マス類、サンマ、ブリ、マアジ、カジキ類、サバ類、カツオマグロ類、スルメイカ、ヤリイカ、アカイカ

福島県茨城県境界正東線

茨城県千葉県境界正東線

岩手県宮城県境界正東線

宮城県福島県境界正東線

本土から200海里の線

①北海道・青森県沖太平洋(北海道青森沖太平洋)(北海道青森太平洋) 青森県岩手県

境界正東線

取組例

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・原発事故以降のモニタリング検査等の取組を総括し、解説した「読めばわかる」報告書の作成・消費者から専門家まで理解・活用できる内容(魚種別の傾向、海洋モニタリングの情報、水産物の汚染メカニズムに係る調査研究等)

・英語版を作成し、外国政府等への説明にも活用

水産庁HPにおいて、水産物中の放射性物質の検査結果や、基準値の超過率等について情報提供

○ 水産物の信頼確保のため、関係都道県や業界団体と連携して、放射性物質調査を実施。平成23年3月から、調査の結果やQ&Aを日本語及び英語でホームページに掲載し、正確でわかりやすい情報提供を実施。

○ 平成26年5月、3年間のモニタリング検査等の取組を総括し、「水産物の放射性物質検査に係る報告書について」として取りまとめて公表するとともに、平成27年4月に新たな検査結果や調査研究を踏まえ当該報告書を更新・公表。これら報告書の英語版も公表しており、国内外の消費者、外国政府等への説明に活用。

○ 消費者、流通業者や国内外の報道機関等に対して、平成28年8月末現在で計79回の説明会を実施。

平成25年12月10日海洋生物環境研究所での意見交換会(外国プレス等向け)

【説明会等の対象者】生産者等:漁協系統団体、水産加工団体流通業者:築地場内の卸売業者・中卸業者・

売買参加人、大手量販店そ の 他:消費者団体、報道関係者、在京外交団 等

説明会等の実施状況「水産物の放射性物質検査に係る報告書」について

これまでの取組

今回の報告書(平成27年4月更新)

【課題】• 検査結果データが主体であり、分析がされていない

• データを見ただけでは、その意味や、魚種別の傾向等を理解できない

• 海水、海底土のデータは他省のHPで探す必要

6 消費者への情報提供について ②

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7 水産物の調査結果(全体)①

○ 全国で96,212検体の検査を実施(福島県:41,956検体、福島県以外:54,256検体)。○ 96.9%(96,212検体中93,220検体)が100Bq/kg以下。

福島県では、94.2%(41,956検体中39,506検体)が、福島県以外では、99.0%(54,256検体中53,714検体)が100Bq/kg以下。

平成28年8月30日現在

(1,279)

(459) (224) (137) (351)

(398)

(69)(26) (22)

(27)

1,677 

528 250  159 

378 

0

500

1,000

1,500

2,000

101~200 201~300 301~400 401~500 501以上(39,506)

(53,714)

93,220

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

100以下 101~200 201~300 301~400 401~500 501以上

福島県以外(54,256点)

福島県(41,956点)

(Bq/kg)

(検体)

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○ 福島県においては、平成23年4-6月期には基準値(100 Bq/kg)を超える割合が約53%となっていたが、事故後1年間でその割合は半減。平成24年4月以降は、事故後に50 Bq/kg以上が検出された魚種に調査の重点を移して継続したが、それでも基準値を超える割合は低下を続け、平成27年10-12月期は0.1%まで低下。

○ なお、試験操業を除き、沿岸漁業・底びき網漁業を自粛中。

7 水産物の調査結果(福島県)② 平成28年8月30日現在

156 539 

765  909 1,265 

1,481 1,585 1,715 

1,991 2,101 2,141 2,059 

2,652 2,499 2,357 2,108 2,450 2,417 2,263 2,141 2,555 

1,357 

174

346404

326

359217 162

141

114 4742

35

4415

10

6

2 32

0

1

0

52.7%

39.1%34.6%

26.4%22.1%

12.8%9.3% 7.6% 5.4%

2.2% 1.9% 1.7% 1.6% 0.6% 0.4% 0.3%0.1% 0.1% 0.1% 0% 0.0% 0.0%0%

50%

100%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

H234‐6

H237‐9

H2310‐12

H241‐3

H244‐6

H247‐9

H2410‐12

H251‐3

H254‐6

H257‐9

H2510‐12

H261‐3

H264‐6

H267‐9

H2610‐12

H271‐3

H274‐6

H277‐9

H2710‐12

H281‐3

H284‐6

H287‐8

100Bq/kg超100Bq/kg以下

超過率

総検体数:41,956検体100Bq/kg超の検体数: 2,450検体100Bq/kg以下の検体数:39,506検体

(検体) (超過率)

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【参考】調査結果の内訳(福島県) 平成28年8月30日現在

90 430  649 

828 1,092 

1,302 1,458 1,627 1,753 1,921 

2,005 1,987 

2,370 2,153 2,151 2,031 

2,243 2,214 2,142 

2,044 2,316 

1,208 

120

299

380

278 300202

154135

8430 34 33

2510 9

40 0 0 0

0

0

57.1%

41.0%36.9%

25.1%21.6%13.4%9.6%7.7%4.6%1.5%1.7%1.6%1.0%0.5%0.4%0.2% 0% 0% 0% 0% 0.0% 0.0%

0%

50%

100%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500海産種

(超過率)(検体)

66 109  116  81 

173  179  127 

88 

238 180 

136 

72 

282 346 

206 

77 

207  203 

121 97 

239 149 54

4724

48

59 15

86

3017

8

2

19

5

1

2

2 3

2 0

1

045.0%

30.1%

17.1%

37.2%

25.4%

7.7%5.9%6.4%11.2%8.6%

5.6%2.7%6.3%1.4%0.5% 2.5%1.0%1.5%1.6%

0%0.4% 0.0%

0%

50%

100%

    0

    100

    200

    300

    400

H234‐6

H237‐9

H2310‐12

H241‐3

H244‐6

H247‐9

H2410‐12

H251‐3

H254‐6

H257‐9

H2510‐12

H261‐3

H264‐6

H267‐9

H2610‐12

H271‐3

H274‐6

H277‐9

H2710‐12

H281‐3

H284‐6

H287‐8

100Bq/kg超100Bq/kg以下

超過率

淡水種

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○ 福島県以外においても、100 Bq/kgを超える割合は徐々に低下し、平成24年10-12月期以降は1%を切るレベル。平成27年10-12月期は0.04%まで低下。

○ なお、基準値を超えている魚種は、国からの出荷制限指示等が出されているため、いずれも市場に流通しないよう措置済み。

7 水産物の調査結果(福島県以外)③ 平成28年8月30日現在

498 652 

1,556 2,025 

3,463 2,976 

3,362 

2,625 

3,534 3,168 2,864 

2,535 3,048 

2,732 2,773 2,653 2,789 2,131 2,358 

2,238 2,378 

1,356 35

34

42

115

133

47

18

16

24

1417

9

10

8 25

3

31

04

2

6.6%5.0%2.6%5.4% 3.7% 1.6% 0.5% 0.6% 0.7% 0.4% 0.6% 0.4% 0.3% 0.3% 0.1% 0.2% 0.1% 0.1%0.04% 0% 0.2% 0.1%

0%

50%

100%

0

1,000

2,000

3,000

4,000

H233‐6

H237‐9

H2310‐12

H241‐3

H244‐6

H247‐9

H2410‐12

H251‐3

H254‐6

H257‐9

H2510‐12

H261‐3

H264‐6

H267‐9

H2610‐12

H271‐3

H274‐6

H277‐9

H2710‐12

H281‐3

H284‐6

H287‐8

100Bq/kg超100Bq/kg以下

超過率

(検体) (超過率)総検体数:54,256検体100Bq/kg超の検体数: 542検体100Bq/kg以下の検体数:53,714検体

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【参考】調査結果の内訳(福島県以外)平成28年8月30日現在

449  575 

1,498 1,727 2,539 

2,260 

2,880 

2,187 2,669 

2,280 2,341 2,238 

2,268 2,087 2,334 2,303 2,122 

1,619 2,060 1,934 1,924 

1,013 22 11

3445

2712

9

3

6

2 31 1

10 0

0

0

00 0

0

4.7% 1.9% 2.2% 2.5% 1.1% 0.5% 0.3% 0.1% 0.2% 0.1% 0.1%0.04%0.04%0.05% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0.0%0.0%0%

50%

100%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000 海産種(検体) (超過率)

49  77  58  298 

924 716 

482  438 

865  888 

523 297 

780 645 

439  350 

667  512 298  304 

454 

343 13 23 8

70

106

35

9 13

18 12

14

8

9

7

25

3

3

10

4

221.0%23.0%

12.1%19.0%

10.3%4.7% 1.8% 2.9% 2.0% 1.3% 2.6% 2.6% 1.1% 1.1% 0.5% 1.4% 0.4% 0.6% 0.3% 0% 0.9% 0.6%

0%

50%

100%

0

200

400

600

800

1,000

1,200

H233‐6

H237‐9

H2310‐12

H241‐3

H244‐6

H247‐9

H2410‐12

H251‐3

H254‐6

H257‐9

H2510‐12

H261‐3

H264‐6

H267‐9

H2610‐12

H271‐3

H274‐6

H277‐9

H2710‐12

H281‐3

H284‐6

H287‐8

100Bq/kg超100Bq/kg以下

超過率

淡水種

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1

10

100

1,000

10,000 サンマ

シロザケ

1

10

100

1,000

10,000イカナゴ(コウナゴ)

カタクチイワシ稚魚(シラス)

Bq/kg

表層の魚の例全国

Bq/kg

回遊魚の例全国 イカ・タコの例全国

1

10

100

1,000

10,000ヤリイカミズダコヤリイカミズダコ

Bq/kg

○ 現在では、シラスやコウナゴ等の表層の魚、カツオ・マグロ類、シロザケ、サンマといった回遊魚、イカ・タコ類、エビ・カニ類、貝類や海藻類等については、全ての都道府県で基準値以下。一部のカレイ・ヒラメ類やマダラ等の底魚を中心として、現在でも一部の海域において基準値を上回る魚種が存在。

○ 生息域の環境や食性等が品目毎の傾向に関係。

7 水産物の調査結果 ④

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

平成28年8月30日現在

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1

10

100

1,000

10,000イワナ(天然)ヤマメ(天然)

1

10

100

1,000

10,000

ヒラメ

1

10

100

1,000

10,000マコガレイ

イシガレイ

1

10

100

1,000

10,000ワカメ(生・塩・干)

ノリ(干しノリ)

コンブ(生・塩)

1

10

100

1,000

10,000アサリ・ハマグリ

ウバガイ(ホッキガイ)

カキ類

1

10

100

1,000

10,000ケガニ・ズワイガニ(カニ類)

ツノナシオキアミ(エビ類)

エビ・カニ類の例全国Bq/kg 海藻類の例全国Bq/kg

7 水産物の調査結果 ⑤

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

Bq/kg 貝類の例全国

Bq/kg 底魚の例福島 淡水魚(天然)の例福島Bq/kg底魚の例福島

Bq/kg

平成28年8月30日現在

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マサバ

ゴマサバ

Bq/kg Bq/kg

・サバ類【中層】・マアジ【底層】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(1)

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マアジ

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

サンマ

シロザケ

Bq/kg Bq/kg

・サンマ・シロザケ【回遊性魚種】・ブリ・カンパチ【回遊性魚種】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(2)

平成27年 平成28年 平成27年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ブリ

カンパチ

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Bq/kg Bq/kg

・カツオ・マグロ類【回遊性魚種】・メカジキ【回遊性魚種】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(3)

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

カツオ・マグロ類

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

メカジキ

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

アンコウ

キアンコウ

Bq/kg Bq/kg

・深場のカレイ類(主な生息域が100m以深)・アンコウ類

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(4)

平成27年平成27年 平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

アカガレイ

サメガレイ

ヤナギムシガレイ

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Bq/kg Bq/kg

・マダイ【底層】・フグ類【表層】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(5)

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マダイ

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

コモンフグ

ショウサイフグ

マフグ

ヒガンフグ

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

キタムラサキウニ

Bq/kg Bq/kg

・スケトウダラ【底層】・キタムラサキウニ【棘皮動物】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(6)

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

スケトウダラ

Page 25: 水産物の放射性物質調査について - jfa.maff.go.jp値の超過率等について情報提供 水産物の信頼確保のため、関係都道県や業界団体と連携して、放射性物質調査を実施。平成23年3月から、調査の結果や

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

スルメイカ

ヤリイカ

ジンドウイカ

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マダコ

ミズダコ

ヤナギダコ

Bq/kg Bq/kg

・イカ類【軟体類】・タコ類【軟体類】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(7)

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ワカメ(生・塩・干)

ノリ(干しノリ)

コンブ(生・塩)

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ヒラツメガニ

ケガニ

ガザミ

ズワイガニ

Bq/kg Bq/kg

・カニ類【甲殻類】・海藻類【海藻類】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(8)

平成27年 平成28年 平成27年 平成28年

平成28年8月30日現在

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

カキ類

アワビ類

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

アサリ

ハマグリ類

ウバガイ(ホッキガイ)

シライトマキバイ

Bq/kg Bq/kg

・貝類【軟体類】

全国 全国

【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(9)

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マダラ

Bq/kg Bq/kg

・マダラ【底層】

福島県 福島県以外

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(10)【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マダラ

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ヒラメ

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ヒラメ

Bq/kg Bq/kg

・ヒラメ【底層】

福島県 福島県以外

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(11)【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

平成27年 平成28年 平成27年 平成28年

平成28年8月30日現在

Page 30: 水産物の放射性物質調査について - jfa.maff.go.jp値の超過率等について情報提供 水産物の信頼確保のため、関係都道県や業界団体と連携して、放射性物質調査を実施。平成23年3月から、調査の結果や

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

スズキ

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

スズキ

Bq/kg Bq/kg

・スズキ【中層】

福島県 福島県以外

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(12)【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

平成27年 平成28年 平成27年 平成28年

平成28年8月30日現在

Page 31: 水産物の放射性物質調査について - jfa.maff.go.jp値の超過率等について情報提供 水産物の信頼確保のため、関係都道県や業界団体と連携して、放射性物質調査を実施。平成23年3月から、調査の結果や

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ウスメバル

シロメバル

キツネメバル

Bq/kg

・メバル類【底層】

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(13)【直近1年間(平成27年9月以降)、基準値未満の種】

Bq/kg福島県 福島県以外

平成27年 平成27年平成28年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

ウスメバル

シロメバル

キツネメバル

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マコガレイ

イシガレイ

マガレイ

Bq/kg Bq/kg

・浅場のカレイ類【底層】(主な生息域が100m以浅)

福島県 福島県以外

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(14)【直近1年間(平成27年9月以降)、福島県で基準値を超過した種】

平成27年 平成28年 平成27年 平成28年

平成28年8月30日現在

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

マコガレイ

イシガレイ

マガレイ

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0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

イワナ(養殖)

ヤマメ(養殖)

0

100

200

300

400

500

9月1日 12月1日 3月1日 6月1日

イワナ(天然)

ヤマメ(天然)

Bq/kg Bq/kg

・イワナ・ヤマメ【淡水魚】

天然 養殖

注:福島県沖では、83種を対象とした試験操業を除き、全ての沿岸漁業及び底びき網漁業で操業を自粛。注:基準値を超過した種における出荷制限や操業自粛等の状況については「9 出荷制限や操業自粛等の状況」を参照注:各都道府県の詳細な検査結果は、水産庁ホームページ(http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html)を参照

8 種別の調査結果(15)【養殖のイワナ及びヤマメはすべて基準値未満】

平成27年 平成28年 平成27年 平成28年

平成28年8月30日現在

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9 出荷制限や操業自粛等の状況 ①

【海面】

【組合長会議の決定により操業自粛】

漁業種類 海域 開始時期

全ての沿岸漁業及び底びき網漁業(ただし、83種※を対象とした試験操業を除く。)

福島県沖 H23.3.15

【魚類 57種】アオメエソ、アカガレイ、アカムツ、アコウダイ、イシカワシラウオ、ウマヅラハギ、オオクチイシナギ、カガミダイ、カナガシラ、カンパチ、キアンコウ、キチジ、ケムシカジカ、コウナゴ(イカナゴの稚魚)、ゴマサバ、コモンフグ、サブロウ、サメガレイ、サヨリ、サワラ、ショウサイフグ、シラウオ、シラス(カタクチイワシの稚魚)、シログチ、シロザケ、スケトウダラ、ソウハチ、タチウオ、チダイ、トラフグ、ナガヅカ、ナガレメイタガレイ、ニベ、ヒガンフグ、ヒラメ、ヒレグロ、ブリ、ホウボウ、ホシガレイ、ホシザメ、マアジ、マアナゴ、マイワシ、マガレイ、マゴチ、マサバ、マダイ、マダラ、マツカワ、マトウダイ、マフグ、ミギガレイ、ムシガレイ、メイタガレイ、メダイ、ヤナギムシガレイ及びユメカサゴ○

【甲殻類 8種】ガザミ、ケガニ、ズワイガニ、ヒゴロモエビ、ヒラツメガニ、ベニズワイガニ、ボタンエビ及びホッコクアカエビ○

【イカ・タコ類 7種】ケンサキイカ、ジンドウイカ、スルメイカ、マダコ、ミズダコ、ヤナギダコ及びヤリイカ○

【貝類 9種】アサリ、アワビ、エゾボラモドキ、シライトマキバイ、チヂミエゾボラ、ナガバイ、ヒメエゾボラ、ホッキガイ及びモスソガイ○

【その他2種】オキナマコ、キタムラサキウニ

【①県の出荷・販売自粛要請 ②業界の生産自粛】

魚 種 海 域 開始時期

①メロウド(イカナゴ親魚) 茨城県沖 H23.4.5

アカシタビラメ

茨城県沖(北部)

H24.3.27

キツネメバル H24.4.13

クロソイ H24.5.15

クロダイ H24.5.29

クロメバル茨城県沖(県央部)

H24.3.27

アカエイ H26.2.21

マルアジ茨城県沖(南部)

H24.5.11

キツネメバル H24.5.15

茨城県

注:特に断りのない限り、養殖により生産されたものを除く。

【出荷制限】

魚 種 海 域 開始時期

クロダイ 岩手・宮城県境の正東線以南の水域 H24.11.6

【出荷制限】

魚 種 海 域 開始時期

クロダイ

金華山以南宮城県沖 H24.6.28

金華山以北宮城県沖 H24.11.6

【出荷制限】

魚 種 海 域 開始時期

イカナゴ(稚魚を除く)、イシガレイ、ウスメバル、ウミタナゴ、キツネメバル、クロウシノシタ、クロソイ、クロダイ、サクラマス、シロメバル、スズキ、ヌマガレイ、ババガレイ、ムラソイ、ビノスガイ 福島県沖

H24.6.22

カサゴ H25.8.8

岩手県

宮城県

福島県

※試験操業・販売の対象種:全83種

平成28年8月31日現在

Page 35: 水産物の放射性物質調査について - jfa.maff.go.jp値の超過率等について情報提供 水産物の信頼確保のため、関係都道県や業界団体と連携して、放射性物質調査を実施。平成23年3月から、調査の結果や

【内水面】

9 出荷制限や操業自粛等の状況 ②

【摂取・出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

ヤマメ 新田川 H24.3.29

【出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

アユ

阿武隈川のうち信夫ダムの下流

H23.6.27真野川

新田川

ヤマメ

秋元湖、檜原湖及び小野川湖、長瀬川(酸川との合流点から上流に限る) H23.6.6阿武隈川

真野川 H23.6.17

太田川 H24.3.29

猪苗代湖、日橋川のうち東京電力株式会社金川発電所の上流 H24.4.24

ウグイ

阿武隈川のうち信夫ダムの下流 H23.6.27

阿武隈川のうち信夫ダムの上流 H24.5.31

真野川 H23.6.17

秋元湖、檜原湖及び小野川湖、長瀬川(酸川との合流点から上流に限る)

H24.3.29

猪苗代湖、日橋川のうち東京電力株式会社金川発電所の上流 H24.4.24

イワナ阿武隈川 H24.4.5

秋元湖、檜原湖及び小野川湖、長瀬川(酸川との合流点から上流に限る)

H24.4.24

コイ

秋元湖、檜原湖及び小野川湖、長瀬川(酸川との合流点から上流に限る)、阿賀川のうち大川ダムの下流(東京電力株式会社金川発電所の上流及び片門ダムの上流を除く)

H24.4.27

阿武隈川のうち信夫ダムの下流 H24.5.10

阿武隈川のうち信夫ダムの上流 H26.9.16

フナ

秋元湖、檜原湖及び小野川湖、長瀬川(酸川との合流点から上流に限る)、阿賀川のうち大川ダムの下流(東京電力株式会社金川発電所の上流及び片門ダムの上流を除く) H24.4.27

真野川

阿武隈川のうち信夫ダムの下流 H24.5.10

ウナギ 阿武隈川 H24.8.2

福島県

【出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

イワナ 砂鉄川 H24.5.8

【出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

ヤマメ 白石川(七ヶ宿ダムの上流を除く) H24.4.20

イワナ

大倉川のうち大倉ダムより上流及び名取川のうち秋保大滝の上流※

H24.5.14

三迫川(栗駒ダムの上流に限る)H24.5.24

松川(濁川及び澄川4号堰堤より上流を除く)

二迫川(荒砥沢ダムの上流に限る)H24.5.28

江合川(鳴子ダムの上流に限る)

一迫川(花山ダムの上流に限る)H24.6.22

碁石川(釜房ダムの上流に限る)

広瀬川(大倉ダムより上流の大倉川を除く)※ H24.12.6

ウグイ阿武隈川(七ヶ宿ダムの上流を除く) H24.4.20

北上川 H24.5.28

アユ 阿武隈川(白幡堰堤よりの上流の白石川を除く) H25.6.27

※大倉川は広瀬川の支流であるため、大倉川のイワナについては、H24.5.14付けで大倉ダムの上流について、また、H24.12.6付けで大倉ダムの下流について広瀬川の支流として、出荷制限が指示されている。

【県の要請により採捕自粛】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

イワナ 名取川、宍戸川、本砂金川 H24.5.10

岩手県

宮城県

平成28年8月31日現在

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【内水面】

9 出荷制限や操業自粛等の状況 ③

【県の要請により採捕自粛】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

モクズガニ 真野川 H23.6.23

【県の要請により採捕自粛】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

ニジマス、ブラウントラウト、ヒメマス

中禅寺湖 H24.3.8

【県の要請により出荷自粛】

魚 種 市町村 開始時期

ホンモロコ(養殖により生産されたものに限る) 川内村内 H23.7.20

ドジョウ(養殖により生産されたものに限る) 郡山市内 H24.6.20

【出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

ヤマメ吾妻川のうち岩島橋から東京電力株式会社佐久発電所吾妻川取水施設までの区間

H24.4.27

イワナ

吾妻川のうち岩島橋から東京電力株式会社佐久発電所吾妻川取水施設までの区間

H24.6.8

薄根川 H26.3.12

【県の要請により出荷自粛】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

ヤマメ、イワナ、ウグイ、コイ

赤城大沼 H24.9.1

福島県(続き)

栃木県

群馬県

【出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

アメリカナマズ 霞ヶ浦、北浦、外浪逆浦及び常陸利根川 H24.4.17

ウナギ利根川のうち境大橋から下流(茨城県内の支流を含む。ただし、霞ヶ浦、北浦、外浪逆浦及び常陸利根川を除く。)

H25.11.12

茨城県

【出荷制限】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

ギンブナ手賀沼及びこれに流入する河川(支流を含む。)並びに手賀川(支流を含む。)

H24.7.19

コイ手賀沼及びこれに流入する河川(支流を含む。)並びに手賀川(支流を含む。)

H25.7.3

ウナギ利根川のうち境大橋の下流(支流を含む。ただし、印旛排水機場及び印旛水門の上流、両総用水第一揚水機場の下流、八筋川、与田浦並びに与田浦川を除く。)

H25.11.12

【県の要請により出荷自粛】

魚 種 河川・湖沼 開始時期

モツゴ 手賀沼 H24.3.12

注1:モツゴは文書による要請が3月23日。注2:手賀沼では、漁協により、非食用のゲンゴロウブナ以外の魚種の出荷を自粛。注3:利根川(本流)では、漁協により、テナガエビ及びモクズガニ(栄町地先から香取市地先)以外の魚種の出荷を自粛。

注1:開始時期は、公表又は要請を行った日のうち、早い方の日付を記載。注2:特に断りのない限り、養殖により生産されたものを除く。注3:特に断りのない限り、河川には支流を含み、湖沼には流入河川を含む。

千葉県

平成28年8月31日現在

Page 37: 水産物の放射性物質調査について - jfa.maff.go.jp値の超過率等について情報提供 水産物の信頼確保のため、関係都道県や業界団体と連携して、放射性物質調査を実施。平成23年3月から、調査の結果や

10 IAEAによる食品モニタリングの評価 ①○ 国際原子力機関(IAEA)は、平成25年11月25日から12月4日にかけて、

福島第一原子力発電所の廃炉に関する調査団を日本に派遣。○ IAEA調査団は、今回の調査において、日本の海産物についても、

・ 放射性物質の基準値の設定・ 海水及び流通する食品の包括的なモニタリング・ 出荷制限などの措置が、市場に流通する海産物の安全性を確保していると評価。

福島第一原子力発電所周辺における海水モニタリングを視察するIAEA専門家

(提供)IAEA/David Osborn

IAEA報告書より抜粋(仮訳)日本は2012年に、国民が受ける放射線量を国際基準レベル(1ミリシーベルト/年、Codex食品規格、http://www.codexalimentarius.org/codex-home/en/)より少なくするため、食品の上限値(海産物にも適用される)としてセシウム134・137の合計で100ベクレルを採用した。これに応じ、日本は、海水及びフード・チェーンの食品について、包括的なモニタリングシステムを構築している。加えて、日本は国際基準に基づいた食品管理の基準値を導入している。この体系的なアプローチと、関係する地方自治体による出荷制限が、市場に流通する海産物の安全性を確保している。

(出典)IAEA. “Mission Report, IAEA International Peer Review Mission on Mid‐and‐Long Term Roadmap towards the Decommissioning of TEPCO’s Fukushima Daiichi Nuclear Power Station Units 1‐4 (Second Mission)” 25 November – 4 December 2013URL:http://www.iaea.org/newscenter/news/2014/decommissioning.html

廃炉ミッションを終えたIAEA調査団による海洋モニタリングに関するレビュー

(記者会見映像)http://www.youtube.com/watch?v=zklb9HAl‐yE

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10 水産物の放射性物質測定手法に対する国際機関の評価 ②

○ 平成27年11月に、日本の水産物の放射性物質測定手法の適切さを確認することを目的に、国際原子力機関(IAEA)及び国内の分析機関により、水産物の放射性物質の測定にかかる機関間の比較(ILC)を実施。

○ 参加した日本の分析機関が、水産物の放射性物質の分析において高い正確性と能力を有していることを確認。

IAEA報告書概要より抜粋

(仮訳)2014年半ば以降の4回の試料採取ミッションの結果から、日本の試料採取手順が、代表試料を採取するために必要な、適切で標準的な採取手法に従っていることを、IAEAは確信を持って報告する。これまでのILCにおいて得られた結果は、海洋モニタリングプログラムの中で海洋試料中の放射性核種の分析に参加した日本の分析機関が、高い正確性と能力を有していることを示している。

(出典)IAEA. “IAEA Action Plan for Nuclear Safety – Project “Marine Monitoring: Confidence Building and Data Quality Assurance” Progress Report on Inter‐laboratory comparisons 2014‐2015: Determination of radionuclides in seawater, sediment and fish”  URL:https://www.iaea.org/newscenter/news/japanese‐labs‐reliable‐in‐analysing‐seawater‐sediment‐and‐fish‐samples‐near‐fukushima‐iaea‐report‐finds

機関間の比較(ILC)とは?

複数の分析機関の間で、サンプルの採取から分析までの過程において、同一のサンプルを用いて放射性物質の測定手法及び結果の比較を行い、放射性物質測定手法の適切さを確認するもの。

小名浜魚市場(福島県いわき市)にてサンプルとする水産物を確認するIAEA専門家