国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部...

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第1部 我が国の商業の全体像 第1 章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 - 国内総生産の13.7%を占める卸売・小売業 - 平成14年の国内総生産(平成7年基準)は 498 兆円となっています。 これを経済活動(産業)別にみると、平成14年の構成比は、サービス業が 21.0 %と最も 大きく、次いで、製造業の 20.7 %、不動産業の 13.9 %、卸売・小売業の 13.7 %( 68 兆円) となっています。 構成比の推移をみると、卸売・小売業の割合は、製造業とともに縮小傾向にあります。一 方、拡大傾向にあるサービス業は、平成14年では製造業を上回り、最も大きな割合を占め ています。 国内総生産の経済活動別構成比の推移(平成7年基準、名目) 20.7 7. 0 13.7 6. 9 13.9 6.5 21.0 10.3 25.6 9. 4 14.4 5.3 11.0 6.7 17.1 10.5 27.8 8. 9 14.8 4. 8 9. 4 6.5 15. 1 12.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 昭和57年 (1982 平成 4年 (1992 平成14年 (2002 製造業 建設業 卸売・小売業 金融・保険業 不動産業 運輸・通信業 サービス業 その他 資料出所:「国民経済計算」 ( 内閣府)

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Page 1: 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合

第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

国内総生産に占める卸売・小売業の割合

- 国内総生産の13.7%を占める卸売・小売業 -

平成14年の国内総生産(平成7年基準)は 498 兆円となっています。

これを経済活動(産業)別にみると、平成14年の構成比は、サービス業が 21.0%と最も

大きく、次いで、製造業の 20.7%、不動産業の 13.9%、卸売・小売業の 13.7%(68 兆円)

となっています。

構成比の推移をみると、卸売・小売業の割合は、製造業とともに縮小傾向にあります。一

方、拡大傾向にあるサービス業は、平成14年では製造業を上回り、最も大きな割合を占め

ています。

国内総生産の経済活動別構成比の推移(平成7年基準、名目)

20.7 7.0 13.7 6.9 13.9 6.5 21.0 10.3

25.6 9.4 14.4 5.3 11.0 6.7 17.1 10.5

27.8 8.9 14.8 4.8 9.4 6.5 15.1 12.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

昭和57年(1982)

平成 4年(1992)

平成14年(2002)

製造業 建設業 卸売・小売業 金融・保険業

不動産業 運輸・通信業 サービス業 その他

製造業 建設業 卸売・小売業金融・保険業 不動産業 運輸・通信業サービス業 その他

資料出所:「国民経済計 算」 (内閣府)

Page 2: 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合

第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

事業所・企業統計でみる卸売・小売業の事業所数、従業者数(1)

- 事業所数で約3割、従業者数で約2割を占める商業 -

平成13年の事業所・企業統計調査結果によれば、全産業の事業所数は 635 万事業所、

産業別にみると、商業事業所数は 181 万事業所で全産業に占める割合は 28.5%(卸売業

6.4%、小売業 22.1%)となっています。これは、サービス業の 28.8%に次ぐ大きな割合とな

っています。

全産業の従業者数は 6016 万人、このうち商業事業所の従業者数は 1332 万人で、全産

業に占める割合は 22.2%(卸売業 7.2%、小売業 15.0%)となっています。

商業事業所について、平成3年と比較してみると、事業所数は▲13.0%の減少、従業者

数は 2.1%の増加となっています。また、1 事業所当たりの従業者数は、昭和47年の 4.8 人

から、7.4 人と増加傾向で推移しています。

事業所・企業統計でみた事業所数、従業者数及び1事業所当たり従業者数の推移

増加率

(%)

増加率

(%)

1事業所当たり従業者数(人)

増加率(%)

増加率

(%)

1事業所当たり従業者数(人)

昭和47年 5,308,892 - 43,948,514 - 8.3 2,004,634 - 9,663,544 - 4昭和56年 6,488,329 22.2 51,545,087 17.3 7.9 2,233,392 11.4 11,774,005 21.8 5.3平成 3年 6,753,858 4.1 60,018,831 16.4 8.9 2,076,804 ▲ 7.0 13,046,957 10.8 6.3平成13年 6,350,101 ▲ 6.0 60,158,044 0.2 9.5 1,807,284 ▲ 13.0 13,315,805 2.1 7.4

全 産 業 商 業(卸・小売業)

調査年事業所数

従業者数(人)

事業所数従業者数

(人)

.8

9.6%

8.2%

10.3%

18.5% 7.2% 15.0%

12.5%

7.1%

28.8%

29.3% 13.1%

6.4% 22.1%

1.5%

4.4%

5.6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

事業所数

従業者数

建設業 製造業 卸売業 小売業 飲食店

不動産業

サービス業 その他

事業所・企業統計でみた産業別事業所数及び従業者数の構成比(平成 13 年)

注) 平成 14 年に日本 標準産業 分類が改訂されたことにより、「卸売・小売 業 ,飲食店」から「卸

売・小売業」となったため、「飲食店」を別掲した。 資料出所:「平成13年 事業所・企業統計調査 報 告」 (総務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

事業所・企業統計でみる卸売・小売業の事業所数、従業者数(2)

- 商業の割合は、事業所数で縮小傾向、従業者数は変わらず -

昭和47年以降の産業別事業所数構成比の推移をみると、卸売・小売業は、昭和47年

に 39%を占めていたものの、平成13年には 29%と 10.0 ポイントの大幅な縮小となっていま

す。他の産業では、製造業が 4.9 ポイント縮小、一方、サービス業は 6.5 ポイント拡大してい

ます。

従業 者数をみると、昭 和47年に2割 超を占めていた卸売・小 売 業は、平成13年までの

30年 間 で、それほどの変 化 はみられないものとなっています。他 の産 業 では、製 造 業 が

11.8 ポイント縮小している一方で、サービス業は 10 ポイント以上拡大しています。

9.2

9.6

8.8

8.2

30.3

25.0

23.5

18.5

7.1

6.6

6.1

6.2

22.0

22.8

21.7

22.1

4.7

6.1

6.4

7.1

3.2

3.3

3.5

2.8

17.3

20.5

24.3

29.3

3.5

3.4

3.0

3.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

昭和47年

昭和56年

3年

平成13年

農林漁業

  鉱業

建設業製造業

電気・ガス

熱供給・

水道業

運輸・通信業 金融・保険業不動産業

サービス業卸・小売業公務飲食店

7.9

8.5

8.9

9.6

15.2

13.4

12.7

10.3

2.3

2.5

2.7

3.0

38.5

34.4

30.7

28.5

8.0

12.2

12.5

12.5

3.0

3.7

4.2

4.6

22.3

22.6

25.4

28.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

昭和47年

昭和56年

平成3年

平成13年

農林漁業

鉱業

建設業 製造業

電気・ガス

熱供給・水

道業

運輸・通信業

卸・小売業

金融・保険業 不動産業

サービス業

公務

飲食店

事業所・企業統計でみた産業別事業所数の構成比推移

事業所・企業統計でみた産業別従業者数の構成比推移

平成

資料出所:「平成13年 事業所・企業統計調査 報 告」 (総務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

事業所・企業統計でみる従業者数(1)

-正社員・正職員の2割弱、パート・アルバイトの4割超が卸売・小売業 -

民営従業者のうち

① 卸・小売業の常用雇用者数は 1069 万人(全産業に占める割合 23.5%)で、このうち正

社員・正職員は 606 万人(同 17.5%)、パート・アルバイトなどが 463 万人(同 42.1%)と

なっています。

② 雇用形態のうち、従業者数に占めるパート・アルバイトなどの割合を産業別にみると、小

売業が 44.4%と飲食店の 54.4%に次いで高い割合となっています。また、正社員・正職

員の割合は卸売業が 70.4%と高い割合に対し、小売業は 33.7%となっています。 事業所・企業統計でみた雇用形態別の従業者数(民営、非農林漁業、平成13年)

構成比(%)

構成比(%)

対全産業シェア(%)

57,346,770 100.0 13,278,573 100.0 23.23,444,438 6.0 825,697 6.2 24.01,117,348 1.9 340,391 2.6 30.54,389,913 7.7 1,145,454 8.6 26.1

48,395,071 84.4 10,967,031 82.6 22.745,528,369 79.4 10,689,090 80.5 23.534,510,569 60.2 6,055,657 45.6 17.511,017,800 19.2 4,633,433 34.9 42.12,866,702 5.0 277,941 2.1 9.7

個 人 事 業 主無 給 家 族 従 業 者有 給 役 員

雇用形態別全産業(民営、非農林漁業)

(人)

臨 時 雇 用 者

卸・小売業(人)

雇 用 者常 用 雇 用 者

正 社 員 ・ 正 職 員ハ ゚ ー ト ・ ア ル ハ ゙ イ ト な ど

総 数 ( 民 営 、 非 農 林 漁 業 )

13.7 56.0 26.7 3.6

44.1 40.8 13.4 1.7

4.6 81.6 13.2 0.6

22.0 19.6 54.4 4.0

19.4 33.7 44.4 2.5

13.2 70.4 15.1 1.3

6.1 74.9 16.8 2.2

1.4 92.2 6.1 0.3

10.0 70.9 17.7 1.4

20.7 63.9 10.1 5.3

15.0 77.4 6.1 1.5

14.9 56.1 26.2 2.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全産業

鉱業

建設業

製造業

気・ガス・熱供給・水道業

運輸・通信業

卸売業

小売業

飲食店

金融・保険業

不動産業

サービス業

正社員・正職員 パート・アルバイトなど

臨時

雇用者個人事業主、無給家族従

業者、有給役員常用雇用者

事業所・企業統計でみた産業別雇用形態別構成比(民営、非農林漁業、平成13年)

資料出所:「平成13年 事業所・企業統計調査 報 告」 (総務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

事業所・企業統計でみる従業者数(2)

- 従業者数の女性比率は卸売業で33%、小売業で55% -

産業別に男女別従業者数の構成比をみると、全産業では男性 58%、女性 42%となって

います。卸売・小売業をみると、男性 52%、女性 48%と僅かながら男性比率が上回ってい

ます。また、卸売・小売業のうち、卸売業は男性 67%、女性 33%と男性比率が高く、一方、

小売業は男性 45%、女性 55%と女性比率が男性比率を上回っています。なお、女性比

率が男 性 比率を上 回っている産業は、卸 売・小 売業の他、飲 食 店(女 性比 率 61%)、金

融・保険業、サービス業(ともに同 52%)の3産業のみとなっています。

事業所・企業統計でみた産業別、男女別従業者数の構成比(平成13年)

59%

84%

82%

84%

83%

67%

87%

80%

52%

39%

48%

60%

48%

80%

41%

16%

18%

16%

17%

33%

13%

20%

48%

61%

52%

40%

52%

20%

58% 42%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全産業合計

農    業

林    業

漁    業

鉱    業

建 設 業

製 造 業

電気・ガス・

熱供給・水道業

運輸・通信業

卸・小売業

飲食店

金融・保険業

不 動 産 業

サービス業

公    務

男 女

67%

45% 55%

33%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

卸  売  業

小  売  業

資料出所:「平成13年 事業所・企業統計調査 報 告」 (総務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

事業所・企業統計でみる都道府県別の卸売・小売業

- 商業事業所の割合が最も高い県は長崎県 -

全 事 業所(除 く公 務)に対する商 業 事 業 所の割 合を都 道 府 県 別にみると、高い県は長

崎 (構 成 比 33.1%)、高 知 (同 32.7%)、鹿 児 島 (同 32.6%)などで、低 い県 は長 野 (同

25.8%)、埼玉(同 26.1%)、山梨(同 26.6%)などとなっています。

卸売業についてみると、割合の高い県は大阪(構成比 8.9%)、東京(同 8.8%)、愛知

(同 7.9%)、宮城(同 7.7%)、福岡(同 7.5%)などの順となっています。一方、低い県は奈

良(同 3.8%)、滋賀(同 4.5%)、沖縄(同 4.5%)、山形(同 4.8%)、島根(同 4.9%)などの

順となっています。

小 売 業についてみると、割 合の高い県は長 崎(構 成 比 27.6%)、徳 島 、高 知(ともに同

27.5%)、鹿児島(同 27.1%)、山口(同 26.8%)、などの順となっています。低い県は、東京

(同 17.9%)、大阪(同 19.5%)、愛知(同 19.9%)、埼玉(同 20.3%)、長野(同 20.9%)な

どの順となっています。

事業所・企業統計でみた都道府県別商業事業所の割合(除く公務、平成13年)

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

40%

45%

50%

青 

岩 

宮 

秋 

山 

福 

茨 

栃 

群 

埼 

千 

東 

新 

富 

石 

福 

山 

長 

岐 

静 

愛 

三 

滋 

京 

大 

兵 

奈 

鳥 

島 

岡 

広 

山 

徳 

香 

愛 

高 

福 

佐 

長 

熊 

大 

宮 

鹿

沖 

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

(小売業全国平均 22.3%)

(卸売業全国平均 6.4%)

商業

小売業

卸売業

商業全国平均(28.7%)

資料出所:「平成13年 事業所・企業統計調査 報 告」 (総務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

年次別法人企業統計でみる卸売・小売業の企業収益

- 平成14年度の卸・小売業の収益は減収、増益 -

平 成 14年 度 の企 業 収 益 を、年 次 別 法 人 企 業 統 計 調 査 結 果 (財 務 省 、除 く金 融 保 険

業)からみると、売上高は全産業で 1327兆円、前年度比▲0.9 の減収、卸・小売業は 516兆円、同▲2.1%の減収となっています。一方、経常利益(※)は全産業では 31 兆 49 億円、

前年度比 9.8%、卸・小売業が 5 兆 9412 億円、同 6.4%とそれぞれ増益となっています。

他の主要産業の売上高をみると、平成 14 年度は製造業が前年度比▲1.4%の減収とな

ったのを始め、建設業(前年度比▲2.8 減)、電気業(同▲3.2%減)などが減収となり、不動

産業(同 5.1%増)、サービス業(同 3.5%増)などが増収となっています。

また、平成 14 年度の売上高経常利益率(※)は全産業で 2.3%、卸・小売業が 1.2%と

前年度に比べ、それぞれ 0.2 ポイント、0.1 ポイント上昇となっています。なお、卸・小売業の

本業の儲けを表す売上高営業利益率(※)は 1.0%で、前年度差 0.2 ポイントの上昇となっ

ています。 (※)経常利益=売上高 ―営業費用+営業外損 益、営業利益=売上高―営業費用 売上高経常 利益率 =経常利益 /売上高*100 売上高営業 利益率 =営業利益 /売上高*100

法人企業統計でみた主要産業別売上高前年度比の推移

▲ 16

▲ 12

▲ 8

▲ 4

0

4

8

12

平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度

(%)全産業 製造業 建設業 卸・小売業 不動産業 運輸・通信業 電気業 サービス業 dam

0.90.7

1.01.2 1.1 1.21.5

1.9

2.5

2.12.31.9

0.8 1.00.81.0

0.70.5

2.62.42.22.1

1.8

2.3

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度

(%) 全産業営業利益率

全産業経常利益率

卸・小売業経常利益率

卸・小売業営業利益率

法人企業統計でみた売上高経常利益率及び売上高営業利益率の推移

資料出所:「年次別法人 企業統計調 査」 (財務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

年次別法人企業統計でみる卸売・小売業の設備投資

- 卸・小売業の平成14年度の設備投資額は3兆3千億円 -

平成 14 年度の設備投資額は全産業で 29 兆 7479 億円と前年度に比べ▲18.5%の減

少で、卸・小売業は 3 兆 2663 億円、同▲26.3%の大幅な減少となっています。

主要産業の設備投資動向をみると、製造業が 9 兆 390 億円、前年度比▲19.9%の減少

となったのを始め、非製造業においても建設業が 9158 億円(前年度比▲33.8%減)、サー

ビス業が 8 兆 5097 億円(同▲15.4%減)、電気業が 1 兆 86 億円(同▲25.0%減)などすべ

ての主要な産業が前年度比二桁の大幅な減少となっています。

法人企業統計でみた主要産業別設備投資額の前年度比推移

▲ 50▲ 30

▲ 10

10

30

5070

90

110

130

150

平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度

(%) 全産業 製造業 建設業 卸・小売業 不動産業 運輸・通信業 電気業 サービス業 dam

電気業5.4%

不動産業4.3%

建設業3.1%

その他1.5%

製造業30.4%

サービス業28.6%

運輸・通信業15.7%

卸・小売業11.0% 平成14年度

29兆7千億円

法人企業統計でみた設備投資額の主要産業別構成比

資料出所:「年次別法人 企業統計調 査」(財務省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

企業活動基本調査でみる商業企業の概要(1)

平成15年企業活動基本調査(平成15年6月1日現在)によれば、企業数は 2 万 6196

社で、このうち、製造企業が 1 万 2946 社(対象企業に占める構成比 49.4%)、卸売企業が

6022 社(同 23.0%)、小売企業が 3491 社(同 13.3%)となっています。 ① 対象企業の売上高は、570 兆 8841 億円で、このうち商業企業の売上高は、263 兆 3520

億円となっており、卸売企業が 197 兆 3782 億円(商業企業の 74.9%)、小売企業が 65 兆

9738 億円(同 25.1%)となっています。 ② 対象企業が保有する事業所数は、31 万 2386 事業所(国内 30 万 7576 事業所、海外

4810 事業所)で、このうち卸売企業の保有する事業所数は、6 万 4914 事業所、対象企業

全体に占める構成比、20.8%(国内 6 万 3119 事業所、海外 1795 事業所)、小売企業が

保有する事業所数は、10 万 9085 事業所、同 34.9%(国内 10 万 8946 事業所、海外 139

事業所)となっています。

③ 対象企業が保有する子会社は、7 万 1978 社(国内 5 万 2690 社、海外 1 万 9288 社)で、

このうち、卸売企業の保有する子会社は、2 万 1013 社(国内 1 万 5127 社、海外 5886 社)、

小売企業が保有する小会社は 4809 社(国内 4463 社、海外 346 社)となっています。

企業活動基本調査でみた産業別の総括表

国内 海外 国内 海外

合計    13年度 26,877 10,446,978 5,726,979 309,854 305,325 4,529 74,681 55,934 18,747   14年度 26,196 10,337,398 5,708,841 312,386 307,576 4,810 71,978 52,690 19,288 前年度比(%) ▲ 2.5 ▲ 1.0 ▲ 0.3 0.8 0.7 6.2 ▲ 3.6 ▲ 5.8 2.9

  鉱業    13年度 58 7856 7,606 253 237 16 226 206 20   14年度 48 7261 7,207 230 217 13 232 206 26 前年度比(%) ▲ 17.2 ▲ 7.6 ▲ 5.2 ▲ 9.1 ▲ 8.4 ▲ 18.8 2.7 0.0 30.0

製造業    13年度 13,247 5,037,918 2,455,610 77,499 75,256 2,243 40,400 28,793 11,647   14年度 12,946 4,823,057 2,468,485 76,149 73,640 2,509 38,953 26,839 12,114 前年度比(%) ▲ 2.3 ▲ 4.3 0.5 ▲ 1.7 ▲ 2.1 11.9 ▲ 3.6 ▲ 6.8 4.0

 卸売業    13年度 6,251 1,531,241 2,016,421 66,092 64,327 1,765 21,948 15,999 5,949   14年度 6,022 1,479,158 1,973,782 64,914 63,119 1,795 21,013 15,127 5,886 前年度比(%) ▲ 3.7 ▲ 3.4 ▲ 2.1 ▲ 1.8 ▲ 1.9 1.7 ▲ 4.3 ▲ 5.5 ▲ 1.1

 小売業    13年度 3,634 2,121,856 665,269 105,456 105,341 115 5,139 4,790 349   14年度 3,491 2,183,554 659,738 109,085 108,946 139 4,809 4,463 346 前年度比(%) ▲ 3.9 2.9 ▲ 0.8 3.4 3.4 20.9 ▲ 6.4 ▲ 6.8 ▲ 0.9

 飲食店    13年度 491 606,043 36,184 35,205 35,203 2 378 338 40   14年度 511 667,117 37,665 36,394 36,391 3 446 391 55 前年度比(%) 4.1 10.1 4.1 3.4 3.4 50.0 18.0 15.7 37.5

電気・ガス業    13年度 101 191,080 192,915 1,746 1,725 21 792 761 31   14年度 103 185,735 186,892 1,553 1,536 17 837 788 49 前年度比(%) 2.0 ▲ 2.8 ▲ 3.1 ▲ 11.1 ▲ 11.0 ▲ 19.0 5.7 3.5 58.1

クレジットカード業   13年度 79 50,689 19,640 1,743 1,707 36 181 159 22    割賦金融業    14年度 75 50,219 20,305 1,656 1,653 3 175 154 21

 前年度比(%) ▲ 5.1 ▲ 0.9 3.4 ▲ 5.0 ▲ 3.2 ▲ 91.7 ▲ 3.3 ▲ 3.1 ▲ 4.5 情報サービス・    13年度 1,692 565,830 158,159 8,337 8,098 239 2,885 2,597 288   情報制作業    14年度 1,743 608,051 174,430 8,607 8,369 238 3,034 2,706 328

 前年度比(%) 3.0 7.5 10.3 3.2 3.3 ▲ 0.4 5.2 4.2 13.9 個人教授所    13年度 55 21,996 2,185 1,204 1,197 7 28 26 2

   14年度 41 21,819 2,352 1,678 1,671 7 46 23 23 前年度比(%) ▲ 25.5 ▲ 0.8 7.6 39.4 39.6 0.0 64.3 ▲ 11.5 1050.0

 サービス業(*)    13年度 1,269 312,469 172,991 12,319 12,234 85 2,664 2,265 399   14年度 1,216 311,427 177,985 12,120 12,034 86 2,433 1,993 440 前年度比(%) ▲ 4.2 ▲ 0.3 2.9 ▲ 1.6 ▲ 1.6 1.2 ▲ 8.7 ▲ 12.0 10.3

保有子会社数

企業数保有

事業所数常時従業者数

(人)売上高(億円)

サービス業(※):エンジニアリング業 、冠 婚 葬 祭 業 、写 真 現 像・焼 付 業 、ゴルフ業、遊 園 地 ・テーマ

パーク、機械修理 業、広告代理業、物品賃 貸業(除くレンタル業)

資料出所:「平成15年 企業活動基 本調査 報告 書」 (経済産業省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

企業活動基本調査でみる商業企業の概要(2)

― 1企業当たりの事業所数は小売業、子会社数は卸売業が多い ―

平成 15 年企業活動基本調査結果の商工鉱業企業について、1企業当たりの状況をみ

ると、保有事業数は、小売業が 31 事業所、卸売業が 11 事業所となっています。保有子会

社数をみると、卸売業が 6.8 社、小売業が 3.7 社となっています。

1企業当たりの売上高は、商鉱工業企業は 227 億円、卸売業が 328 億円、小売業が

189 億円となっています。

企業活動基本調査からみた1企業当たりの状況(商工鉱業企業)

11

56

11

31

0

5

10

15

20

25

30

35

商鉱工業 鉱業 製造業 卸売業 小売業

  (事業所)

6.46.7 6.8

3.7

6.6

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

8.0

商鉱工業 鉱業 製造業 卸売業 小売業

(社)

1企業当たり保有事業所数(平成14年度末) 1企業当たり保有子会社数(平成14年度末)

227

150

191 189

328

0

50

100

150

200

250

300

350

商鉱工業 鉱業 製造業 卸売業 小売業

(億円)

377 373

625

151

246

0

100

200

300

400

500

600

700

商鉱工業 鉱業 製造業 卸売業 小売業

(人)

1企業当たり常時従業者数(平成14年度末) 1企業当たり売上高(平成14年度末)

資料出所:「平成15年 企業活動基 本調査 報告 書」 (経済産業省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

企業活動基本調査でみる商業企業の国内事業展開

― 国内子会社数のうち、29%が卸売業、9%が小売業 ―

我が国企業が保有する国内子会社(※)数は 5 万 2690 社で、産業別では製造業が 2 万

6839 社(構成比 50.9%)と国内子会社の 5 割以上を占めています。商業をみると、卸売業

が 1 万 5127 社(同 28.7%)、小売業が 4463 社(同 8.5%)となっています。また、1企業当

たりの国内子会社数は、卸売業が 5.2 社、小売業が 3.5 社です。

商 業 企 業 が保 有 する国 内 子 会 社 を業 種 別 にみると、最 も多 いのは、卸 売 企 業 では鉱

物・金属材料卸売業(4053 社、卸売国内子会社に占める割合 26.8%)、小売企業では飲

食料品小売業(1151 社、小売国内子会社に占める割合 25.8%)です。 (※) 子会社:発行済 株 式総数、資本金又は出 資 金の 50%超を出資している会社、同 20%以

上 50%以下の出資をしている関連会社も含む。

企業活動基本調査でみた国内子会社の状況(平成14年度)

産業別保有割合 1企業当たり保有子会社数

小売業,

8.5%

卸売業

28.7%

製造業

50.9%

 平成14年度

国内子会社数

 5万2690社

情報サービス・情報

制作業 5.1%

サービス業3.8% その他3.0%

5.4 5.2

3.5

4.1

5.9

5.3 5.2

3.5

4.3

5.5

0

1

2

3

4

5

6

7

製造業 卸売業 小売業 情報サービス・  

情報制作業

サービス業

(社)

14年度

13年度

商業企業が保有する子会社の業種別割合(平成14年度)

32.6%

7.1%

7.6% 7.9%8.3%

9.7%

26.8%

鉱物・金属材料卸 その他の卸食料・飲料卸 電気機械器具卸農畜産物・水産物卸 建築材料卸その他

   卸売業

国内子会社数

1万5127社

12.1%

9.5%

14.7%

17.0%

21.0%

25.8%

飲食料品小売 自動車・自転車小売

織物・衣服・身の回小売 燃料小売

その他の小売 その他

  小売業

国内子会社

4463社

卸売業 小売業

資料出所:「平成15年 企業活動基 本調査 報告 書」 (経済産業省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

企業活動基本調査でみる商業企業の海外事業展開

― 海外子会社数のうち、31%が卸売業、2%が小売業 ―

我が国企業が保有する海外子会社(※)数は、1 万 9288 社で、産業別では製造業が 1

万 2114 社(構成比 62.8%)と海外子会社の6割超を占めています。商業をみると、卸売業

が 5886 社(同 30.5%)、小売業が 346 社(同 1.8%)となっています。また、1企業当たりの

海外子会社数は、卸売業が 6.8 社、小売業が 2.7 社となっています。

商 業 企 業が保 有する海 外 子 会 社を業 種 別にみると、卸 売 企 業では鉱 物・金 属 材 料 卸

売業(2817 社、卸売海外子会社に占める割合 47.9%)が 5 割弱を占め最も多く、小売企

業では、織物・衣服・身の回り品小売業(125 社、小売海外子会社に占める割合 36.1%)

が4割近くを占め、最も多くなっています。

(※) 子会社:発行済 株 式総数、資本金又は出 資 金の 50%超を出資している会社、同 20%以上 50%以下の出資をしている関連会社も含む。

企業活動基本調査でみた海外子会社の状況(平成14年度)

産業別保有割合 1企業当たり保有子会社数

製造業62.8%

  卸売業30.5%

 平成14年度

海外子会社数 1万9288社

小売業1.8%

情報サービス・情報制作業1.7%サービス業2.3%

その他0.9%

4.4

7.0

2.62.2

6.7

4.5

6.8

2.7

2.1

7.3

0

1

2

3

4

5

6

7

8

製造業 卸売業 小売業 情報サービス・

情報制作業

サービス業

(社)

14年度

13年度

商業企業が保有する子会社の業種別割合(平成14年度)

10.1%

6.9%

21.1%

25.7%

36.1%

織物・衣服・身の回小売 その他の小売

飲食料品小売 家具・建具什器小売

その他

   小売業

  海外子会社

346社

23.0%

6.5%

6.6%

16.1%

47.9%

鉱物・金属材料卸 電気機械器具卸 化学製品卸

その他卸 その他

   卸売業

海外子会社数

5886社

卸売業 小売業

資料出所:「平成15年 企業活動基 本調査 報告 書」 (経済産業省)

Page 13: 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合

第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

海外事業活動基本調査でみる商業企業の状況(1)

― 商業企業の現地法人は、企業数の約3割、売上高の約5割を占める -

我が国企業が保有する海外現地法人(※)の状況を、「海外事業活動基本調査結果(平

成 15 年7月1日現在)」からみると、 平成14年度末における、海外現地法人は 1 万 3322 社となっています。このうち、商業企

業は 3484 社で全産業に占める割合は 26.2%、また、非製造業に占める割合は 54.4%とな

っています。 商業企業の年間売上高は 66 兆 946 億円、全産業に占める割合は 47.9%で、我が国海

外現地法人売上高(137 兆 9733 億円)の5割弱を占めています。

我が国企業の海外現地法人の従業者数は 340 万 7919 人、このうち商業企業の従業者

数は 34 万 8120 人で、全産業に占める割合は 10.2%となっています。

(※)海外現地法人とは、日本側出資 比率が 10%以上の外国法人(海外子 会社)及び日本側出 資比率が 50%超の海外子会社が 50%超の出資を行っている外国法 人(海外孫会社)です。

海外事業活動基本調査からみる我が国企業の海外現地法人の状況

海外現地法人の企業数、従業者数、売上高

0

20

40

60

80

100

120

140

160

平成5年度 6年度 7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

兆円

全産業

非製造業

商業

製造業

構成比(%) 構成比(%) 構成比(%)

13,322 100.0 3,407,919 100.0 1,379,733 100.0 6,918 51.9 2,804,815 82.3 645,630 46.8 6,404 48.1 603,104 17.7 734,103 53.2

商 業 3,484 26.2 348,120 10.2 660,946 47.9その他の非製造業 2,920 21.9 254,984 7.5 73,157 5.3

全 産 業製 造 業

非 製 造 業

企業数 従業者数(人) 売上高(億円)

14年度 14年度 14年度

海外現地法人の売上高推移

資料出所:「我が国企業 の海外事業 活動」 (経済産業省)

Page 14: 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合

第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

企業数 シェア(%) 企業数 シェア(%) 企業数 シェア(%) 企業数 シェア(%)

13,322 100.0 6,918 100.0 6,404 100.0 3,484 100.02,663 20.0 1,312 19.0 1,351 21.1 704 20.27,009 52.6 4,336 62.7 2,673 41.7 1,410 40.52,609 19.6 1,655 23.9 954 14.9 546 15.72,373 17.8 1,575 22.8 798 12.5 327 9.41,718 12.9 891 12.9 827 12.9 503 14.42,246 16.9 864 12.5 1,382 21.6 958 27.51,404 10.5 406 5.9 998 15.6 412 11.8

ヨ ー ロ ッ パ

そ の 他 地 域

中国ASEAN4NIEs3

全 地 域北 米ア ジ ア

全産業うち商業製造業 非製造業

海外事業活動基本調査でみる商業企業の状況(2)

- 商業企業の現地法人の4割を占めるアジア -

平成14年度末における我が国企業の海外現地法人のうち、商業企業は 3484 社となっ

ています。これを地域別にみると、アジアが 1410 社(地域別シェア 40.5%)と最も多く、次い

で、ヨーロッパが 958 社(同 27.5%)、北米が 704 社(同 20.2%)、などとなっています。ちな

みに、近年、経済発展が著しい中国への進出企業は 546 社(同 15.7%、アジア地域におけ

るシェア 38.7%)となっています。また、商業海外現地法人の年間売上高を地域別にみると、

北米が最も高く、28 兆 5514 億円で、全地域の 43.2%を占めています。

海外事業活動基本調査からみる我が国企業の海外現地法人の状況

海外現地法人の地域別企業数(平成14年度)

ASEAN4:マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン NIEs3:シンガポール、台湾、韓国

海外現地法人における商業企業の地域別売上高推移

254,660230,141

207,095

260,302 253,664280,352

242,172266,727 281,758 285,514

90,91599,747

103,431

137,447 140,583124,070

127,691

142,630143,885

165,173

177,590

153,648159,456

196,758162,440 160,371

133,719

143,441146,211

149,68148,732

44,02444,097

57,671

61,343 59,178

46,634

45,988

77,04560,578

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

5年度 6年度 7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度

北米 アジア ヨーロッパ その他地域

571,897

527,560514,079

652,178618,030 623,971

550,216

598,786

648,899 660,946

億円

資料出所:「我が国企業 の海外事業 活動」 (経済産業省)

Page 15: 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合

第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

外資系企業動向調査でみる商業企業の状況(1)

- 我が国外資系企業の4割超が商業企業 -

平成14年の外資系商業企業(※)を外資系企業動向調査(平成 15 年 10 月 1 日現在)

結果からみると、我が国外資系企業は 1861 社となっています。このうち、商業企業は 827社で全産業の 4 割超を占めています。商業企業のうち卸売企業は 745 社、小売企業は 82

社で、そのほとんどを卸売企業が占めています。

外資系商業企業の売上高は、7 兆 3997 億円となっています。このうち、卸売企業が 6 兆

1614 億円(外資系商業企業の 83.3%)、小売企業が 1 兆 2383 億円(同 16.7%)となって

います。 ※外資系企業:外国投 資 家が株式の 3 分の1超を所有している我が国企業(金融・保険業、不

動産業を除く)

外資系企業動向調査からみた外資系企業の企業数、従業者数、売上高

前年度比(%)

前年度比(%)

前年度比(%)

1,678 1,861 10.9 328,936 293,688 ▲ 10.7 257,431 270,482 5.1 556 574 3.2 231,955 201,579 ▲ 13.1 175,241 163,627 ▲ 6.6 1,122 1,287 14.7 96,981 92,109 ▲ 5.0 82,190 106,855 30.0

卸 売 業 699 745 6.6 38,352 39,512 3.0 54,801 61,614 12.4小 売 業 61 82 34.4 14,550 14,640 0.6 5,890 12,383 110.2その他の非製造業 362 460 27.1 44,079 37,957 ▲ 13.9 21,499 32,858 52.8

非 製 造 業

13年度 14年度

製 造 業全 産 業

14年度

企業数 従業者数(人) 売上高(億円)

13年度13年度 14年度

外資系企業動向調査からみた外資系商業企業の構成比(平成14年度)

68.6

60.5

63.9

40.0

13.5

22.8

16.1

4.4

5.0

4.6

0.8

24.7

12.9

12.1

19.2

30.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

企業数

従業者数

売上高

経常利益

製造業 卸売業 小売業 その他

資料出所:「外資系企業 の動向」(経済産業省)

Page 16: 国内総生産に占める卸売・小売業の割合 · 2017-12-12 · 第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性 国内総生産に占める卸売・小売業の割合

第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

外資系企業動向調査でみる商業企業の状況(2)

- 外資系商業企業の4割超がヨーロッパ系企業 -

外資系商業企業を母国籍別にみると、ヨーロッパ系企業が 380 社(外資系商業企業に

占める割合 45.9%)と最も多く、次いで、北米系企業が 263 社(同 31.8%)、アジア系企業

が 161 社(同 19.5%)、中南米系企業が 10 社(同 1.2%)などとなっています。

このうち、外資系卸売企業を母国籍別にみるとヨーロッパ系企業が 338 社(外資系卸売

企業に占める割合 45.4%)と最も多く、次いで北米系企業が 233 社(同 31.3%)などとなっ

ています。同様に外資系小売企業の母国籍をみると、ヨーロッパ系企業が 42 社(外資系小

売企業に占める割合 51.2%)と外資系小売企業の 5 割超がヨーロッパ系企業となっていま

す。

外資系企業動向調査からみた外資系商業企業の母国籍割合(平成14年度)

シェア(%)

シェア(%)

シェア(%)

シェア(%)

シェア(%)

シェア(%)

1,861 100.0 743 39.9 777 41.8 277 14.9 28 1.5 36 1.9574 100.0 267 46.5 243 42.3 50 8.7 4 0.7 10 1.7

1,287 100.0 476 37.0 534 41.5 227 17.6 24 1.9 26 2.0

卸 売 業 745 100.0 233 31.3 338 45.4 153 20.5 8 1.1 13 1.7

小 売 業 82 100.0 30 36.6 42 51.2 8 9.8 2 2.4 0 0.0

そ の 他 460 100.0 213 46.3 154 33.5 66 14.3 14 3.0 13 2.8

製 造 業非 製 造 業

アジア系 中南米系その他地域

世界計 北米系 ヨーロッパ系

ヨーロッパ系9%

北米系31.8%

アジア系19.5%

1.2%

その他地域1.6%

平成14年度資系商業企業

   827社

45.外

中南米系

アジア系

9.8%

ヨーロッパ系

51.2%北米系

36.6%

中南米系2.4%

平成14年度

 外資系

小売企業

  82社

アジア系20.5%

北米系31.3%

ヨーロッパ系

45.4%

中南米系1.1% その他地域1.7%

平成14年度

 外資系卸売企業 745社

外 資 系 卸売 企 業 の母 国 籍 割 合

外資系商業企業の母国籍割合

外 資 系 小 売 企 業の母 国 籍 割 合

資料出所:「外資系企業 の動向」 (経済産業省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

国際比較:日米商業の生産額割合(1)

- 日米ともに生産額の1割強を占める商業 -

「平成7年日米国際産業連関表」によると、全産業に占める商業の割合は、生産額ベー

スでは日本が 11.5%、米国が 10.3%と両国ともに1割強を占めています。また、付加価値額

ベースでは、日本が 14.3%、米国が 12.4%となっています。

全 産業に占める商 業の割 合は、生 産 額、付 加 価 値額ともに、日 本と米 国で大きな差は

みられません。

日米国際産業連関表(平成7年)

生産額 付加価値額 生産額 付加価値額 生産額 付加価値額

日 本 91,405,044 50,615,782 10,498,262 7,251,445 11.5 14.3

米 国 126,004,327 72,386,537 12,934,605 8,975,021 10.3 12.4

(単位:10万ドル)

全産業商業 商業の割合(%)

全産業における商業の構成比(平成7年)

商業10.3%

商業以外89.7%

商業11.5%

商業以外88.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日  本

米  国

生産額ベース

商業12.4%

商業以外87.6%

商業14.3%

商業以外85.7%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日  本

米  国

付加価値額ベース

資料出所:「平成7年 日 米国際産業 連関表」 (経済産業省)

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

国際比較:日米商業の生産額割合(2)

- 日本は拡大、米国は縮小した商業の生産額割合 -

平成7年の生産額について、日本と米国の産業別構成比をみると、商業の割合は両国

ともに 10%超をしめていますが、日本の商業が製造業、サービス業に次いで3番目に高い

割合を占めているのに対し、米国の商業は4番目に位置しています。

産業別構成 比の変化をみると、商業の割合は、昭和60年に比べ米国 が▲0.5 ポイント

縮小しているのに対し、日本は 1.8 ポイントの拡大となっています。また、両国とも、この10年

間で製 造業の割 合が縮小する一方、サービス業の割 合は拡 大 傾向 となっており、製 造業

では日本が対昭和60年差▲7.9 ポイント減、米国が同▲4.7 ポイント減、サービス業では、

日本が同 3.6 ポイント増、米国が同 9.5 ポイント増と、大きく変化をしています。

生産額の産業別構成比推移

37.9

34.8

30.0

18.7

20.2

22.3

9.7

10.1

11.5

9.4

10.0

11.3

8.9

11.0

10.0

4.3

4.2

4.5

3.1

2.6

1.8

1.7

3.0

2.5 2.2

1.8

2.7

0.2

0.3

0.3

2.8

2.9

3.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

昭和60年

1985)

平成 2年

(1990)

平成 7年

1995)

製造業 サービス業 商業金融・保険・不動産業 建設業 運輸業政府活動 電力・ガス・熱供給業 農林水産業鉱業 分類不明・その他 系列12

日  本

21.0

23.9

30.5

30.4

28.0

25.7

10.8

10.3

10.3

11.7

13.1

13.2

7.1

7.1

6.4

3.5

4.0

3.6

3.6

4.3

6.4

6.1

2.7

3.0

2.7

2.1

2.4

2.5

1.4

1.1

0.6

0.3

0.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

昭和60年

1985)

平成 2年

1990)

平成 7年

1995)

サービス業 製造業 商業金融・保険・不動産業 建設業 政府活動運輸業 電力・ガス・熱供給業 農林水産業鉱業 分類不明・その他 系列12

米  国

資料出所:「平成7年 日 米国際産業 連関表」 (経済産業省) 注) 産 業 連 関 表でいう商 業の生 産 額は、商 品 販 売 額から商 品 仕 入 額を差し引いたマージン額

にほぼ等しく、また、代理 店手数料、販売に関する間接諸経費なども含まれています。

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

国際比較:小売業の日米比較(1)

- 事業所数が多いのは、日米ともに「飲食料品小売業」 -

日本と米国の最新時点(平成14年)での商業統計表により、小売業を比較すると、

日本 米国

平成14年(2002 年) 事業所数 130万店 112万店

平成14年(2002 年) 販売額 135兆円 398兆円(注 )

となっています。事業所数は日本が多く、販売額は米国が多くなっています。

事業所 数の構成比を業種別にみると、割合が高いのは、日本、米 国ともに飲食料品 小

売業、織物・衣服・身の回り品小売業の順です。このうち日本では飲食料品小売業が3分

の 1 超を占め、米国の2倍以上の割合となっています。また、自動車・同部品小売業は日

本では 5%程度ですが、自動車への依存が高い米国では、1割超を占めています。 (注)1$=125.39 円 /$で換算(平成14年度 IMF 公表の「IFS」における期中平均)

小売業の業種別事業所数の構成比(平成14年)

機械器具4.5%

その他22.3%

飲食料品35.9%

自動車・同部品5.8% 医薬品・

化粧品6.7% 7.3%

家具・じゅう器2.7%

織物・衣服・身の回り品

14.3%

各種商品0.4%

平成14年(2002年)

事業所数130万事業所

書籍・文房具、スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器

日 本

その他35.5%

飲食料品13.4%

家具・じゅう器

5.8%

医薬品・化粧品7.1%

自動車・同部品11.3%

各種商品3.6%

織物・衣服・身の回り品

13.4%

機械器具4.2%

5.7%

平成14年(2002年)

事業所数112万事業所

書籍・文房具、スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器

米 国

資料出所:「2002 Economic Census for the United States(2002 NAICS Basis)」

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第1部 我が国の商業の全体像 第1章 商業の位置づけとその特性

国際比較:小売業の日米比較(2)

- 販売額では、「食」の日本、「車」の米国 -

販売額の構 成比を業 種別にみると、割合が高いのは、日本、米 国ともに飲食料 品小売

業、各種商品小売業、自動車・同部品小売業です。このうち割合が最も高いのは、日本で

は飲食料品小売業で小売業全体の 3 割超を、米国では自動車・同部品小売業で小売業

全体の 4 分の 1 超を占めています。なお、日本においても、自動車・同部品小売業は約

1割を占めています。 その他の業種をみると、各種商品小売業(日本:12.8%、米国:14.2%)、織物・衣服・身

の回り品小売業(日本:8.1%、米国:5.3%)、医薬品・化粧品小売業(日本:5.0%、米国:

5.8%)などで両国とも同様の実態となっています。

小売業の業種別販売額の構成比(平成14年)

機械器具5.9%

その他18.0%

織物・衣服・身の回り品

8.1%

飲食料品30.5%

各種商品12.8%

自動車・同部品11.9%

家具・じゅう器1.7%

医薬品・化粧品5.0%

6.0%

平成14年(2002年)販売額135兆円

書籍・文房具、スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器

日 本

その他25.4%

家具・じゅう器3.0%

機械器具2.8%

2.5%

自動車・同部品25.7%

飲食料品15.4%

各種商品14.2%

医薬品・化粧品5.8%織物・衣服・

身の回り品5.3%

平成14年(2002年)販売額

398兆円

書籍・文房具、スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器

米 国

資料出所:「2002 Economic Census for the United States(2002 NAICS Basis)」