断熱材の種類と特徴...主な断熱材の特徴 断熱材の熱伝導率比較 ※...

2
〈出典:独立行政法人 住宅金融支援機構「フラット35対応 木造住宅工事仕様書 平成27年版」〉 *詳細はP.83をご参照ください。 断熱材の種類と特徴 繊維系 発泡 プラスチック系 セルロースファイバー グラスウール フェノールフォーム PF ロックウール ポリエチレンフォーム PEF 硬質ウレタンフォーム PUF 押出法ポリスチレンフォーム XPS ビーズ法ポリスチレンフォーム EPS 断 熱 材には多くの種 類がありますが、大きくは繊 維 系と発 泡プラスチック系に分 類されます。 また、熱 伝 導 率で7 種類に区 分される事もあります。 断熱材の区分 熱伝導率 W/(m・K) 断熱材の種類の例 ・吹込み用グラスウール13K相当、18K相当 ・インシュレーションファイバー断熱材(ファイバーボード) ・建材畳床(Ⅲ形) 0.052~0.051 0.050~0.046 0.045~0.041 0.040~0.035 0.034~0.029 0.028~0.023 0.022以下 A1 A2 B C D E F ・グラスウール断熱材10K ・高性能グラスウール断熱材10K ・吹込み用ロックウール25K相当 ・建材畳床(K、N形) ・グラスウール断熱材12K、16K、20K ・高性能グラスウール断熱材10K、12K ・ロックウール断熱材(LA、LB、LC) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材4号 ・ポリエチレンフォーム断熱材1種1号、2号 ・グラスウール断熱材20K、24K、32K、40K、48K、64K ・高性能グラスウール断熱材14K、16K、20K、24K、28K、32K ・インシュレーションファイバー断熱材(ファイバーマット) ・吹込み用グラスウール30K相当、35K相当 ・ロックウール断熱材(LD、MA、MB、MC、HA、HB) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材2号、3号 ・押出法ポリスチレンフォーム断熱材1種(b(A、B、C)) ・ポリエチレンフォーム断熱材2種 ・吹込み用セルローズファイバー25K相当、45K相当、55K相当 ・フェノールフォーム断熱材2種1号(AⅠ、AⅡ)、3種1号(AⅠ、AⅡ) ・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3 ・吹込み用ロックウール65K相当 ・グラスウール断熱材80K、96K ・高性能グラスウール断熱材20K、24K、28K、32K、36K、38K、40K、48K ・ロックウール断熱材(HC) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材1号 ・押出法ポリスチレンフォーム断熱材2種(b(A、B、C)) ・フェノールフォーム断熱材2種2号(AⅠ、AⅡ) ・硬質ウレタンフォーム断熱材1種 ・ポリエチレンフォーム断熱材3種 ・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種1、A種2 ・押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種(a(A、B、C)、b(A、B、C)) ・硬質ウレタンフォーム断熱材2種1号、2号、3号、4号 ・フェノールフォーム断熱材2種3号(AⅠ、AⅡ) ・押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種(a(D)、b(D)) ・フェノールフォーム断熱材1種 断熱材の種類と特徴 5

Upload: others

Post on 20-Apr-2020

6 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 断熱材の種類と特徴...主な断熱材の特徴 断熱材の熱伝導率比較 ※ フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームは2014年9月のJIS改正に伴い、順次A9521に移行しております。〈出典:独立行政法人

■ 主な断熱材の特徴

■ 断熱材の熱伝導率比較

※ フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームは2014年9月のJIS改正に伴い、順次A9521に移行しております。

〈出典:独立行政法人 住宅金融支援機構 「フラット35対応 木造住宅工事仕様書 平成27年版」〉 *詳細はP.83をご参照ください。

〈出典:JIS A 9521他、各社カタログ〉

〈出典:JIS A 9521(2014)・各社カタログの代表例、詳細はP.83をご参照ください。〉

断熱材の種類と特徴

繊維系発泡

プラスチック系

セルロースファイバー

グラスウール

フェノールフォーム PF

ロックウール

ポリエチレンフォーム PEF

硬質ウレタンフォーム PUF

押出法ポリスチレンフォーム XPS

ビーズ法ポリスチレンフォーム EPS

断熱材には多くの種類がありますが、大きくは繊維系と発泡プラスチック系に分類されます。

また、熱伝導率で7種類に区分される事もあります。

ロックウール グラスウール フェノールフォーム ビーズ法 EPS 押出法 XPS 保温板 PUF 現場発泡

マット・ボード

C

650℃

大工

A9521

石灰及びけい酸を主成分とするスラグ及び鉱物を溶融し、製造した繊維をバインダを用いて成形したもの。必要に応じて外被材を用いる。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

玄武・安山岩高炉スラグ

マット・ボード

A2・B・C・D

300℃

大工

A9521

ガラスを溶融し、製造した繊維をバインダを用いて成形したもの。必要に応じて外被材を用いる。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

ガラス廃ガラス

J I S

主 原 料

基材の説明

形 状

断熱材の区分

最高使用温度

施 工 者

備 考

ボード

C・D・E・F

_

大工

A9511(A9521)※

レゾール樹脂、発泡剤及び硬化剤を主剤として、成形面材の間で発泡させ、サンドイッチ状に成形した成形面材付きのもの。又はレゾール樹脂、発泡剤及び硬化剤を主剤として、発泡成形した成形面材なしのもの。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

ポリフェノール

ボード・成形品

B・C・D

80℃

大工

A9511(A9521)※

ポリスチレン又はその共重合体に発泡剤、難撚剤(HBCDを含まない)及び添加剤を加えた発泡性ビーズを型内発泡成形又は発泡成形したブロックから切り出したもの。

_

ポリスチレン

ボード

C・D・E

80℃

大工

A9511(A9521)※

ポリスチレン又はその共重合体に発泡剤及び添加剤を溶融混合し、連続的に押出発泡成形したもの。又は押出発泡成形したブロックから切り出したもの。

_

ポリスチレン

ボード

E

100℃

大工

A9511(A9521)※

ポリイソシアネート、ポリオール及び発泡剤を主剤として、発泡成形したもの。発泡成形したブロックから切り出したもの。又は成形面材の間で発泡させ一体化した成形面材付きのもの。

_

ポリイソシアネートポリオール

_

C・D・E

_

専門工事店

A9526

ポリイソシアネートとポリオールとの反応によって吹付け発泡して製造した硬質発泡プラスチック。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

ポリイソシアネートポリオール

硬質ウレタンフォームポリスチレンフォーム繊維系断熱材

ロックウール グラスウール

断熱材の区分 熱伝導率 W/(m・K) 断熱材の種類の例

0.050

0.045

0.043

0.042

0.040

0.038

0.037

0.036

0.035

0.034

0.033

0.028~23

0.022以下

2種1号

3種

2種2号

2種3号

1種

2種1号

3種

2種2号

2種3号

1種

2種

4号(0.041)

3号

2号

1号

A種3

A種1・2

1種bA

2種bA

3種ab

3種aD3種bD

フェノールフォーム ビーズ法 EPS 押出法 XPS 保温板 PUF 現場発泡

硬質ウレタンフォームポリスチレンフォーム繊維系断熱材

・吹込み用グラスウール13K相当、18K相当・インシュレーションファイバー断熱材(ファイバーボード) ・建材畳床(Ⅲ形)

A2

B

C

D

E

F

MA

HA

高性能通常品(W/m・K)区分 λ

0.052~0.051

0.050~0.046

0.045~0.041

0.040~0.035

0.034~0.029

0.028~0.023

0.022以下

A1

A2

B

C

D

E

F

・グラスウール断熱材10K ・高性能グラスウール断熱材10K・吹込み用ロックウール25K相当 ・建材畳床(K、N形)

・グラスウール断熱材12K、16K、20K ・高性能グラスウール断熱材10K、12K・ロックウール断熱材(LA、LB、LC) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材4号・ポリエチレンフォーム断熱材1種1号、2号

・グラスウール断熱材20K、24K、32K、40K、48K、64K・高性能グラスウール断熱材14K、16K、20K、24K、28K、32K・インシュレーションファイバー断熱材(ファイバーマット)・吹込み用グラスウール30K相当、35K相当・ロックウール断熱材(LD、MA、MB、MC、HA、HB)・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材2号、3号・押出法ポリスチレンフォーム断熱材1種(b(A、B、C)) ・ポリエチレンフォーム断熱材2種・吹込み用セルローズファイバー25K相当、45K相当、55K相当・フェノールフォーム断熱材2種1号(AⅠ、AⅡ)、3種1号(AⅠ、AⅡ)・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3 ・吹込み用ロックウール65K相当

・グラスウール断熱材80K、96K・高性能グラスウール断熱材20K、24K、28K、32K、36K、38K、40K、48K・ロックウール断熱材(HC) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材1号・押出法ポリスチレンフォーム断熱材2種(b(A、B、C))・フェノールフォーム断熱材2種2号(AⅠ、AⅡ)・硬質ウレタンフォーム断熱材1種 ・ポリエチレンフォーム断熱材3種・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種1、A種2

・押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種(a(A、B、C)、b(A、B、C))・硬質ウレタンフォーム断熱材2種1号、2号、3号、4号・フェノールフォーム断熱材2種3号(AⅠ、AⅡ)

・押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種(a(D)、b(D))・フェノールフォーム断熱材1種

HG14-38HG16-38

HG24-36

HG32-35

HG40-34

HG48-33

10-50

16-45

20-42

24-38

32-36

断熱材の種類と特徴

5

JFE_general_catalog_2016_001-050.indd 5 16/04/07 22:17

Page 2: 断熱材の種類と特徴...主な断熱材の特徴 断熱材の熱伝導率比較 ※ フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームは2014年9月のJIS改正に伴い、順次A9521に移行しております。〈出典:独立行政法人

■ 主な断熱材の特徴

■ 断熱材の熱伝導率比較

※ フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームは2014年9月のJIS改正に伴い、順次A9521に移行しております。

〈出典:独立行政法人 住宅金融支援機構 「フラット35対応 木造住宅工事仕様書 平成27年版」〉 *詳細はP.83をご参照ください。

〈出典:JIS A 9521他、各社カタログ〉

〈出典:JIS A 9521(2014)・各社カタログの代表例、詳細はP.83をご参照ください。〉

断熱材の種類と特徴

繊維系発泡

プラスチック系

セルロースファイバー

グラスウール

フェノールフォーム PF

ロックウール

ポリエチレンフォーム PEF

硬質ウレタンフォーム PUF

押出法ポリスチレンフォーム XPS

ビーズ法ポリスチレンフォーム EPS

断熱材には多くの種類がありますが、大きくは繊維系と発泡プラスチック系に分類されます。

また、熱伝導率で7種類に区分される事もあります。

ロックウール グラスウール フェノールフォーム ビーズ法 EPS 押出法 XPS 保温板 PUF 現場発泡

マット・ボード

C

650℃

大工

A9521

石灰及びけい酸を主成分とするスラグ及び鉱物を溶融し、製造した繊維をバインダを用いて成形したもの。必要に応じて外被材を用いる。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

玄武・安山岩高炉スラグ

マット・ボード

A2・B・C・D

300℃

大工

A9521

ガラスを溶融し、製造した繊維をバインダを用いて成形したもの。必要に応じて外被材を用いる。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

ガラス廃ガラス

J I S

主 原 料

基材の説明

形 状

断熱材の区分

最高使用温度

施 工 者

備 考

ボード

C・D・E・F

_

大工

A9511(A9521)※

レゾール樹脂、発泡剤及び硬化剤を主剤として、成形面材の間で発泡させ、サンドイッチ状に成形した成形面材付きのもの。又はレゾール樹脂、発泡剤及び硬化剤を主剤として、発泡成形した成形面材なしのもの。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

ポリフェノール

ボード・成形品

B・C・D

80℃

大工

A9511(A9521)※

ポリスチレン又はその共重合体に発泡剤、難撚剤(HBCDを含まない)及び添加剤を加えた発泡性ビーズを型内発泡成形又は発泡成形したブロックから切り出したもの。

_

ポリスチレン

ボード

C・D・E

80℃

大工

A9511(A9521)※

ポリスチレン又はその共重合体に発泡剤及び添加剤を溶融混合し、連続的に押出発泡成形したもの。又は押出発泡成形したブロックから切り出したもの。

_

ポリスチレン

ボード

E

100℃

大工

A9511(A9521)※

ポリイソシアネート、ポリオール及び発泡剤を主剤として、発泡成形したもの。発泡成形したブロックから切り出したもの。又は成形面材の間で発泡させ一体化した成形面材付きのもの。

_

ポリイソシアネートポリオール

_

C・D・E

_

専門工事店

A9526

ポリイソシアネートとポリオールとの反応によって吹付け発泡して製造した硬質発泡プラスチック。

透湿抵抗が低いので防湿層が必要

ポリイソシアネートポリオール

硬質ウレタンフォームポリスチレンフォーム繊維系断熱材

ロックウール グラスウール

断熱材の区分 熱伝導率 W/(m・K) 断熱材の種類の例

0.050

0.045

0.043

0.042

0.040

0.038

0.037

0.036

0.035

0.034

0.033

0.028~23

0.022以下

2種1号

3種

2種2号

2種3号

1種

2種1号

3種

2種2号

2種3号

1種

2種

4号(0.041)

3号

2号

1号

A種3

A種1・2

1種bA

2種bA

3種ab

3種aD3種bD

フェノールフォーム ビーズ法 EPS 押出法 XPS 保温板 PUF 現場発泡

硬質ウレタンフォームポリスチレンフォーム繊維系断熱材

・吹込み用グラスウール13K相当、18K相当・インシュレーションファイバー断熱材(ファイバーボード) ・建材畳床(Ⅲ形)

A2

B

C

D

E

F

MA

HA

高性能通常品(W/m・K)区分 λ

0.052~0.051

0.050~0.046

0.045~0.041

0.040~0.035

0.034~0.029

0.028~0.023

0.022以下

A1

A2

B

C

D

E

F

・グラスウール断熱材10K ・高性能グラスウール断熱材10K・吹込み用ロックウール25K相当 ・建材畳床(K、N形)

・グラスウール断熱材12K、16K、20K ・高性能グラスウール断熱材10K、12K・ロックウール断熱材(LA、LB、LC) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材4号・ポリエチレンフォーム断熱材1種1号、2号

・グラスウール断熱材20K、24K、32K、40K、48K、64K・高性能グラスウール断熱材14K、16K、20K、24K、28K、32K・インシュレーションファイバー断熱材(ファイバーマット)・吹込み用グラスウール30K相当、35K相当・ロックウール断熱材(LD、MA、MB、MC、HA、HB)・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材2号、3号・押出法ポリスチレンフォーム断熱材1種(b(A、B、C)) ・ポリエチレンフォーム断熱材2種・吹込み用セルローズファイバー25K相当、45K相当、55K相当・フェノールフォーム断熱材2種1号(AⅠ、AⅡ)、3種1号(AⅠ、AⅡ)・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3 ・吹込み用ロックウール65K相当

・グラスウール断熱材80K、96K・高性能グラスウール断熱材20K、24K、28K、32K、36K、38K、40K、48K・ロックウール断熱材(HC) ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材1号・押出法ポリスチレンフォーム断熱材2種(b(A、B、C))・フェノールフォーム断熱材2種2号(AⅠ、AⅡ)・硬質ウレタンフォーム断熱材1種 ・ポリエチレンフォーム断熱材3種・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種1、A種2

・押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種(a(A、B、C)、b(A、B、C))・硬質ウレタンフォーム断熱材2種1号、2号、3号、4号・フェノールフォーム断熱材2種3号(AⅠ、AⅡ)

・押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種(a(D)、b(D))・フェノールフォーム断熱材1種

HG14-38HG16-38

HG24-36

HG32-35

HG40-34

HG48-33

10-50

16-45

20-42

24-38

32-36

断熱材の種類と特徴

6

JFE_general_catalog_2016_001-050.indd 6 16/04/07 22:17