知的財産制度のののの概要概要 - minister of … › b34jyoho › shiryo ›...
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知的財産制度知的財産制度知的財産制度知的財産制度のののの概要概要概要概要
平成平成平成平成26262626年度知的財産年度知的財産年度知的財産年度知的財産およびセキュリティおよびセキュリティおよびセキュリティおよびセキュリティ対策推進事業対策推進事業対策推進事業対策推進事業
「「「「 ““““つながるつながるつながるつながる””””新産業創出新産業創出新産業創出新産業創出セミナーセミナーセミナーセミナー」」」」
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株式会社日立製作所株式会社日立製作所株式会社日立製作所株式会社日立製作所
知的財産権本部知的財産権本部知的財産権本部知的財産権本部 戦略戦略戦略戦略企画室企画室企画室企画室
星野星野星野星野 攻攻攻攻
2014201420142014年年年年9999月月月月12121212日日日日
目次目次目次目次
1.1.1.1. 知的財産知的財産知的財産知的財産とはとはとはとは
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1.1.1.1. 知的財産知的財産知的財産知的財産とはとはとはとは
何何何何がががが知的財産知的財産知的財産知的財産としてとしてとしてとして保護保護保護保護されるのかされるのかされるのかされるのか????
2.2.2.2. 研究開発成果研究開発成果研究開発成果研究開発成果のののの保護保護保護保護
研究開発研究開発研究開発研究開発のののの成果成果成果成果はどのようにはどのようにはどのようにはどのように保護保護保護保護されるのかされるのかされるのかされるのか????
知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権 vsvsvsvs 営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密
3.3.3.3. 中国中国中国中国におけるにおけるにおけるにおける知的財産知的財産知的財産知的財産のののの保護保護保護保護
4.4.4.4. 中小企業中小企業中小企業中小企業のののの知的財産活動知的財産活動知的財産活動知的財産活動のののの課題課題課題課題とととと国国国国のののの支援等支援等支援等支援等
1-1. 知的財産とは?
商品名
制御プログラム 操作画面ハードウェア
「知的財産」
• 発明等、人間の創造的活動により生み出されるもの
• 商標等、事業活動に用いられる商品等を表示するもの
• 営業秘密等、事業活動に有用な技術上又は営業上の情報
(知的財産基本法第2条の定義)
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商品名
例: 風アイロン
ビッグドラム
取説、カタログ
制御プログラム 操作画面
デザイン
製造方法
ブランド
例:Hitachi
ハードウェア
種別 保護対象例 保護期間
知
的
財
特許権 技術(発明) 出願から20年
実用新案権 技術(考案) 出願から10年
意匠権 デザイン 登録から20年
1-2. 知的財産の種類
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財
産
権
意匠権 デザイン 登録から20年
商標権 商品の名称やマーク 登録から10年(更新可能)
著作権 文書、絵、プログラム等
公表から50年
(職務著作の場合)
営業秘密
ノウハウや顧客情報等の
不正入手等の行為を禁止
ー
1-3. 知的財産権とは? 特許の例
発明の名称: LID for Drinking Cup
特許番号: USP4,586,569
権利者: Solo Cup Company
登録日: 1986/5/20
発明の名称:Autonomous
Floor-Cleaning Robot
特許番号: USP8,474,090
権利者: iRobot Corporation
登録日: 2013/7/2
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1-4. 知的財産権とは? 特許出願の例
発明の名称: LOCATION-SENSITIVE SECURITY LEVELS AND SETTING
PROFILES BASED ON DETECTED LOCATION
特許番号: US2014/0187200
権利者: Apple Inc.
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端末のロケーションや接続している
ネットワークに応じて、セキュリティの
強度が自動的に変更される技術
1-5. 知的財産権とは? 意匠の例
特許番号: USD617334
権利者: Apple Inc.
登録日: 2010/6/8
特許番号: USD622270
権利者: Apple Inc.
登録日: 2010/8/24
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北海道を代表する菓子「白い恋人」の商標権を侵害しているとして、
関西を中心に販売されている菓子「面白い恋人」が訴えられていた
1-6. 知的財産権とは? 商標を巡る事件
「白い恋人」 VS 「面白い恋人」
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関西を中心に販売されている菓子「面白い恋人」が訴えられていた
裁判は13日、札幌地裁で和解が成立した。
この裁判は、「白い恋人」を製造する「石屋製菓」が、「吉本興業」
の子会社が販売する「面白い恋人」に商標権を侵害されたとして、販
売の差し止めなどを求めていた。石屋製菓と吉本興業によると、「面
白い恋人」がパッケージを変更すること、「面白い恋人」の販売を一
部の物産展などを除いて、大阪や京都など関西6つの府県に限定す
ることなどで和解が成立。賠償金の支払いは発生していないという。
出典:2013/2/13 日テレNews 24(http://www.news24.jp/articles/2013/02/13/07223103.html)
愛知県豊橋署は、平成26年6月19日、インターネットオークションを
悪用し、権利者に無断で複製されたコンピュータソフトを販売していた
栃木県足利市の会社員男性(47歳)を、著作権法違反(海賊版の
頒布)の疑いで、名古屋地検豊橋支部に送致しました。
1-7. 知的財産権とは? 著作権を巡る事件
OSの海賊版頒布
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頒布)の疑いで、名古屋地検豊橋支部に送致しました。
男性は、平成25年10月19日ころから同年11月29日ころまでの間、
前後4回にわたり、マイクロソフトコーポレーションが著作権を有する
「Microsoft Windows 7 Professional Service Pack1適用済み
(32BIT版)(日本語版)」及び「Microsoft Windows 7 Professional
Service Pack1適用済み(64BIT版)(日本語版)」が複製された
DVD-R合計8枚を、滋賀県の男性ほか3名に対し、12,100円で販売
していました。
出典: 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会website
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2014/1145.php
1-8. 営業秘密を巡る事件
新日鐵住金 vs ポスコ
新日本製鉄(現新日鉄住金)が韓国鉄鋼大手ポスコを相手取り、高級鋼板の製造技術
を不正に取得したとして、約1000億円の賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25
日、東京地裁で開かれた。
(中略)
両社が対立しているのは、電力インフラの変圧器に使う「方向性電磁鋼板」の製造技術。
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両社が対立しているのは、電力インフラの変圧器に使う「方向性電磁鋼板」の製造技術。
訴状などによると、新日鉄住金側が主張する技術流出の構図はこうだ。
技術をポスコに漏らしたのは少なくとも4人の元社員。うちポスコとともに訴訟の対象に
なったのは元研究職の1人で、90年代半ばに退職後、ポスコと関係が深い韓国の大学の
客員教授として迎えられたとしている。
残る3人(うち2人は故人)は方向性電磁鋼板の開発や製造に携わっていた。新日鉄住
金は3人が退職後に設立した会社などと契約して、ポスコが技術提供を受けていたと主張。
ポスコが学会などの場で研究者らと接触し、億円単位の金額を提示したとみている。
出典:日本経済新聞電子版2012/10/25
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD250K3_V21C12A0TJ0000/
2-1. 知的財産権で何ができるのか?特許権の例
独占実施権独占実施権独占実施権独占実施権
権利者自権利者自権利者自権利者自らららら実施実施実施実施
((((特許法特許法特許法特許法68686868条条条条))))
第三者第三者第三者第三者にライセンスにライセンスにライセンスにライセンス許諾許諾許諾許諾
((((特許法特許法特許法特許法77777777条条条条、、、、78787878条条条条))))
特許権者は
業として特許発明の実施をする権利を占有する(特許法68条)
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特許権特許権特許権特許権
((((特許法特許法特許法特許法77777777条条条条、、、、78787878条条条条))))
排他権排他権排他権排他権
((((第三者第三者第三者第三者のののの実施実施実施実施をををを排除排除排除排除))))
実施実施実施実施をををを差止差止差止差止めめめめ
((((特許法特許法特許法特許法100100100100条条条条))))
損害賠償損害賠償損害賠償損害賠償をををを請求請求請求請求
((((特許法特許法特許法特許法102102102102条条条条))))
刑事罰刑事罰刑事罰刑事罰
((((特許法特許法特許法特許法196196196196条条条条))))
2-2. 特許権とは?企業への影響
特許権
独占権
権利者自ら実施
ライセンス許諾
実施を差止め
Type A
Type B
Type C
特許権の効力 影響のタイプ
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排他権 損害賠償を請求
刑事罰
TypeTypeTypeType 特許権特許権特許権特許権をををを取得取得取得取得するメリットするメリットするメリットするメリット 他社他社他社他社にににに特許権特許権特許権特許権をををを取得取得取得取得されるリスクされるリスクされるリスクされるリスク
A 他社の追従を阻止し、事業を優位に展開 設計変更や事業撤退を迫られる
B
ライセンス料を獲得 事業継続には、損害賠償やライセンス料支
払いが必要
C クロスライセンスにより他社特許を利用 ー
D ー コンプライアンス違反を問われる
Type C
Type D
2-3. 特許権とは?企業への影響:事例
• キヤノンキヤノンキヤノンキヤノン勝訴勝訴勝訴勝訴。。。。非純正非純正非純正非純正プリンタカートリッジのプリンタカートリッジのプリンタカートリッジのプリンタカートリッジの販売差止販売差止販売差止販売差止(2011(2011(2011(2011年年年年))))• キヤノンキヤノンキヤノンキヤノン勝訴勝訴勝訴勝訴。。。。非純正非純正非純正非純正プリンタカートリッジのプリンタカートリッジのプリンタカートリッジのプリンタカートリッジの販売差止販売差止販売差止販売差止(2011(2011(2011(2011年年年年))))
Type A: Type A: Type A: Type A: キヤノンキヤノンキヤノンキヤノン vs vs vs vs プリンタカートリッジプリンタカートリッジプリンタカートリッジプリンタカートリッジ会社会社会社会社
• ライセンスライセンスライセンスライセンス会社会社会社会社MPEG LAMPEG LAMPEG LAMPEG LAをををを通通通通してしてしてして、、、、スマートシティスマートシティスマートシティスマートシティ、、、、ビルオートメーションビルオートメーションビルオートメーションビルオートメーション、、、、産業機産業機産業機産業機
器制御器制御器制御器制御、、、、スマートスマートスマートスマート車両車両車両車両、、、、ホームオートメーションホームオートメーションホームオートメーションホームオートメーション等等等等をををを営営営営むむむむ会社会社会社会社にににに特許特許特許特許ライセンスライセンスライセンスライセンス
• ライセンスライセンスライセンスライセンス会社会社会社会社MPEG LAMPEG LAMPEG LAMPEG LAをををを通通通通してしてしてして、、、、スマートシティスマートシティスマートシティスマートシティ、、、、ビルオートメーションビルオートメーションビルオートメーションビルオートメーション、、、、産業機産業機産業機産業機
器制御器制御器制御器制御、、、、スマートスマートスマートスマート車両車両車両車両、、、、ホームオートメーションホームオートメーションホームオートメーションホームオートメーション等等等等をををを営営営営むむむむ会社会社会社会社にににに特許特許特許特許ライセンスライセンスライセンスライセンス
Type B:Type B:Type B:Type B: SIPCO LLCSIPCO LLCSIPCO LLCSIPCO LLCがワイヤレスメッシュがワイヤレスメッシュがワイヤレスメッシュがワイヤレスメッシュ特許特許特許特許をライセンスをライセンスをライセンスをライセンス
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Type C:Type C:Type C:Type C: Samsung Electronics & GoogleSamsung Electronics & GoogleSamsung Electronics & GoogleSamsung Electronics & Google
• 13,10413,10413,10413,104件受理件受理件受理件受理(2012(2012(2012(2012年地方人民法院年地方人民法院年地方人民法院年地方人民法院)))) ⇒⇒⇒⇒ 刑事罰刑事罰刑事罰刑事罰 15,33815,33815,33815,338人人人人• 13,10413,10413,10413,104件受理件受理件受理件受理(2012(2012(2012(2012年地方人民法院年地方人民法院年地方人民法院年地方人民法院)))) ⇒⇒⇒⇒ 刑事罰刑事罰刑事罰刑事罰 15,33815,33815,33815,338人人人人
Type D: Type D: Type D: Type D: 中国中国中国中国でででで知財刑事訴訟知財刑事訴訟知財刑事訴訟知財刑事訴訟
2-4. 特許制度の目的
日本特許法の究極目的は産業の発達
(技術の累積進歩による産業の発達)
第一条(目的)
この法律は、
明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、
もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
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(技術の累積進歩による産業の発達)
発明公開発明公開発明公開発明公開のののの代償代償代償代償としてとしてとしてとして、、、、一定期間一定期間一定期間一定期間のののの独占権独占権独占権独占権をををを与与与与えるえるえるえる
公開公開公開公開公開公開公開公開 独占独占独占独占独占独占独占独占
特許権を取得すると、そ
の特許技術はノウハウと
しては保護不可
2-5. 特許権を取得するには
出願 審査請求 登録審査 特許料納付
3年以内
出願から20年
特許の出願~登録~満了、特許要件(日本)
公開
1.5年
権利期間
満了
特許取得とノウハウ秘匿
は両立不可
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特許要件
新規性世の中にまだ知られていないこと
進歩性容易に考えつくものでないこと
先願主義特許庁に最初に出願していること
有用性産業上利用できる発明であること
は両立不可
2-6. 営業秘密はどう保護されるのか?
営業秘密を不正取得、利用、開示された場合に認められる措置
• 不正取得不正取得不正取得不正取得したしたしたした営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密データのデータのデータのデータの使用禁止使用禁止使用禁止使用禁止、、、、営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密をををを用用用用いていていていて製造製造製造製造したしたしたした製品製品製品製品のののの廃棄廃棄廃棄廃棄・・・・
製造装置製造装置製造装置製造装置のののの破棄等破棄等破棄等破棄等
• 不正取得不正取得不正取得不正取得したしたしたした営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密データのデータのデータのデータの使用禁止使用禁止使用禁止使用禁止、、、、営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密をををを用用用用いていていていて製造製造製造製造したしたしたした製品製品製品製品のののの廃棄廃棄廃棄廃棄・・・・
製造装置製造装置製造装置製造装置のののの破棄等破棄等破棄等破棄等
差止請求差止請求差止請求差止請求
損害賠償請求損害賠償請求損害賠償請求損害賠償請求
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• 営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密のののの不正取得不正取得不正取得不正取得、、、、使用使用使用使用、、、、開示等開示等開示等開示等によってによってによってによって生生生生じたじたじたじた損害損害損害損害のののの賠償賠償賠償賠償• 営業秘密営業秘密営業秘密営業秘密のののの不正取得不正取得不正取得不正取得、、、、使用使用使用使用、、、、開示等開示等開示等開示等によってによってによってによって生生生生じたじたじたじた損害損害損害損害のののの賠償賠償賠償賠償
• 営業上営業上営業上営業上のののの信用信用信用信用がががが害害害害されたされたされたされた場合場合場合場合のののの、、、、必要必要必要必要なななな信用回復措置信用回復措置信用回復措置信用回復措置((((新聞新聞新聞新聞へのへのへのへの謝罪広告等謝罪広告等謝罪広告等謝罪広告等))))• 営業上営業上営業上営業上のののの信用信用信用信用がががが害害害害されたされたされたされた場合場合場合場合のののの、、、、必要必要必要必要なななな信用回復措置信用回復措置信用回復措置信用回復措置((((新聞新聞新聞新聞へのへのへのへの謝罪広告等謝罪広告等謝罪広告等謝罪広告等))))
信用回復措置信用回復措置信用回復措置信用回復措置
• 10101010年以下年以下年以下年以下のののの懲役懲役懲役懲役 AND/OR AND/OR AND/OR AND/OR 1000100010001000万円以下万円以下万円以下万円以下のののの罰金罰金罰金罰金
• 法人法人法人法人にもにもにもにも罰金刑有罰金刑有罰金刑有罰金刑有りりりり
• 10101010年以下年以下年以下年以下のののの懲役懲役懲役懲役 AND/OR AND/OR AND/OR AND/OR 1000100010001000万円以下万円以下万円以下万円以下のののの罰金罰金罰金罰金
• 法人法人法人法人にもにもにもにも罰金刑有罰金刑有罰金刑有罰金刑有りりりり
刑事罰刑事罰刑事罰刑事罰
2-7. 営業秘密とは?企業への影響
• 法的保護法的保護法的保護法的保護をををを受受受受けるためにはけるためにはけるためにはけるためには
①①①①秘密管理秘密管理秘密管理秘密管理されていることされていることされていることされていること((((アクセスアクセスアクセスアクセス制限制限制限制限されておりされておりされておりされており、、、、・・・・秘密秘密秘密秘密であることがであることがであることがであることが客観的客観的客観的客観的にもにもにもにも認識認識認識認識
可能可能可能可能にににに管理管理管理管理されていることされていることされていることされていること))))
②②②②営業上営業上営業上営業上・・・・技術上有用技術上有用技術上有用技術上有用なななな情報情報情報情報であることであることであることであること、、、、
③③③③公然公然公然公然とととと知知知知られていないことられていないことられていないことられていないこと
のののの3333要件要件要件要件をををを満満満満たすことがたすことがたすことがたすことが必要必要必要必要
• 法的保護法的保護法的保護法的保護をををを受受受受けるためにはけるためにはけるためにはけるためには
①①①①秘密管理秘密管理秘密管理秘密管理されていることされていることされていることされていること((((アクセスアクセスアクセスアクセス制限制限制限制限されておりされておりされておりされており、、、、・・・・秘密秘密秘密秘密であることがであることがであることがであることが客観的客観的客観的客観的にもにもにもにも認識認識認識認識
可能可能可能可能にににに管理管理管理管理されていることされていることされていることされていること))))
②②②②営業上営業上営業上営業上・・・・技術上有用技術上有用技術上有用技術上有用なななな情報情報情報情報であることであることであることであること、、、、
③③③③公然公然公然公然とととと知知知知られていないことられていないことられていないことられていないこと
のののの3333要件要件要件要件をををを満満満満たすことがたすことがたすことがたすことが必要必要必要必要
自社営業秘密自社営業秘密自社営業秘密自社営業秘密のののの流出流出流出流出リスクリスクリスクリスク
営業秘密を巡るリスク
特許の様に特許庁に出
願する必要はなし。3要
件を満たせば保護対象
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のののの3333要件要件要件要件をををを満満満満たすことがたすことがたすことがたすことが必要必要必要必要のののの3333要件要件要件要件をををを満満満満たすことがたすことがたすことがたすことが必要必要必要必要
• 独自独自独自独自ノウハウとのコンタミによりノウハウとのコンタミによりノウハウとのコンタミによりノウハウとのコンタミにより、、、、事業実施事業実施事業実施事業実施にににに法的法的法的法的リスクがリスクがリスクがリスクが生生生生じるケースじるケースじるケースじるケース• 独自独自独自独自ノウハウとのコンタミによりノウハウとのコンタミによりノウハウとのコンタミによりノウハウとのコンタミにより、、、、事業実施事業実施事業実施事業実施にににに法的法的法的法的リスクがリスクがリスクがリスクが生生生生じるケースじるケースじるケースじるケース
他社営業秘密他社営業秘密他社営業秘密他社営業秘密をををを取得取得取得取得するリスクするリスクするリスクするリスク
• 他社他社他社他社がリバースエンジニアリングやがリバースエンジニアリングやがリバースエンジニアリングやがリバースエンジニアリングや独自開発独自開発独自開発独自開発でででで追従追従追従追従するリスクするリスクするリスクするリスク
• 他社他社他社他社がががが特許権等特許権等特許権等特許権等をををを取得取得取得取得しししし、、、、自社自社自社自社のののの実施実施実施実施がががが妨妨妨妨げられるリスクげられるリスクげられるリスクげられるリスク
⇒⇒⇒⇒先使用権先使用権先使用権先使用権によるによるによるによる救済可能性有救済可能性有救済可能性有救済可能性有
• 他社他社他社他社がリバースエンジニアリングやがリバースエンジニアリングやがリバースエンジニアリングやがリバースエンジニアリングや独自開発独自開発独自開発独自開発でででで追従追従追従追従するリスクするリスクするリスクするリスク
• 他社他社他社他社がががが特許権等特許権等特許権等特許権等をををを取得取得取得取得しししし、、、、自社自社自社自社のののの実施実施実施実施がががが妨妨妨妨げられるリスクげられるリスクげられるリスクげられるリスク
⇒⇒⇒⇒先使用権先使用権先使用権先使用権によるによるによるによる救済可能性有救済可能性有救済可能性有救済可能性有
自社営業秘密自社営業秘密自社営業秘密自社営業秘密をををを秘匿秘匿秘匿秘匿しししし続続続続けるリスクけるリスクけるリスクけるリスク
保護対象は製品・製造
方法等自体ではなく営業
秘密であることに注意
件を満たせば保護対象
2-8. 知的財産権 vs 営業秘密 : 特徴
種別 保護対象例 公開有無
特許庁etcへの
登録要否
第三者の独自開
発品への効力
知
的
特許権 技術(発明) ○ ○ ○
実用新
案権
技術(考案) ○ ○ ○
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的
財
産
権
案権
意匠権 デザイン ○ ○ ○
商標権 商品の名称等 ○ ○ ○
著作権 プログラム等 ○ × ×
営業秘密
ノウハウや顧客情
報等の不正入手
等の行為を禁止
× × ×
2-9. 知的財産権 vs 営業秘密:メリット・デメリット
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出典:経済産業省 知的財産政策室 平成25年8月 「営業秘密と不正競争防止法」スライド
http://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/pdf/slide1-ver_10.pdf
2-10. 知的財産権 vs 営業秘密:判断基準
技術をノウハウとして秘匿するかを判断する際の観点の例
(1) 技術内容が実施事業(製品等)から第三者に知られる可能性
⇒市場に出回る製品から技術が公知になる場合は、ノウハウ秘匿の意義低
(2) 同じ技術を競合他社が独自開発する可能性
(競合との技術レベルの差、市場のニッチ度合いetc)
⇒独自開発品にも特許権の効力は及ぶが、ノウハウの不正取得には該当せず
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(3) 他社が当該技術を実施した場合に、それを発見する可能性
⇒特許権侵害を立証するのは困難だが、ノウハウの不正取得は立証可能な場合も
(4) 開示すると技術の価値を著しく毀損する可能性
(暗号の解読アルゴリズムetc)
⇒ノウハウとして秘匿
(5) 出願した場合に、特許になる可能性
⇒特許にするための要件を満たさなければ、出願してもお金の無駄。
参考: 経済産業省 特許庁 2007年4月 戦略的な知的財産管理に向けて -技術経営力を高めるために- <知財戦略事例集>
http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/shiryou_chiteki_keieiryoku/01.pdf
5大特許庁への特許出願件数
3-1. 急増する中国における知財リスク
2014年4月時点
中国知財訴訟件数の推移
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2013年中国特許出願数:約83万件
(米国:57万件 日本:33万件)
特許・実案・意匠訴訟だけでも
日本の約50倍、米国の約3倍
中国は出願件数・訴訟件数共に、世界最大の知財大国
出典: Five IP Offices website
http://www.fiveipoffices.org/statistics/2013keydata.pdf
出典:産官学連携ジャーナル 2013年12月号
http://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2013/12/
articles/1312-07/1312-07_article.html
3-2. 外国企業を巻き込んだ中国知財訴訟の例
■ 武漢晶源 vs 華陽電業&富士化水工業
中国企業が発電プラントの排ガス脱硫システムに関する特許で訴え
⇒損害賠償約8億円
■ 正泰集団 vs シュナイダー
中国企業が小型過電流遮断機(ブレーカー)に関する実用新案で訴え
⇒和解金約50億円
知財訴訟の多くは中国企業同士だが、外国企業が当事者となったケースも
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⇒和解金約50億円
■ 唯冠科技深セン vs Apple
「IPAD」の商標権に基づきiPadの販売中止を求め訴訟
⇒和解金約48億円
■ GE vs 九翔公司
GEから技術情報を持ち出し、GE退職後に会社(九翔公司)設立し、技術情
報を用いて病院設備のメンテナンス・技術セミナを実施。GEが著作権及び
営業秘密侵害で提訴
⇒侵害行為差止と損害賠償90万元(約1500万円)
3-3. 中国知財リスクへの備え
• (1)(1)(1)(1) 他者他者他者他者のののの知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権のののの調査調査調査調査・クリアランス・クリアランス・クリアランス・クリアランス((((まずはまずはまずはまずは商標商標商標商標からからからから))))
• (2) (2) (2) (2) 模倣品模倣品模倣品模倣品へのへのへのへの備備備備ええええ
• 中国中国中国中国でででで知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権をををを確保確保確保確保
((((知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権はははは国毎国毎国毎国毎にににに取得取得取得取得するするするする必要有必要有必要有必要有りりりり、、、、まずはまずはまずはまずは商標権商標権商標権商標権、、、、そのそのそのその後意匠後意匠後意匠後意匠・・・・実案実案実案実案・・・・特許特許特許特許のののの取得取得取得取得をををを
検討検討検討検討))))
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• (2) (2) (2) (2) 模倣品模倣品模倣品模倣品へのへのへのへの備備備備ええええ
• 中国中国中国中国でででで知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権をををを確保確保確保確保
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日本日本日本日本でででで開発開発開発開発したしたしたした製品製品製品製品をををを中国中国中国中国へへへへ輸出輸出輸出輸出するするするする場合場合場合場合
中国企業中国企業中国企業中国企業へへへへ製造委託製造委託製造委託製造委託するするするする場合場合場合場合、、、、中国企業中国企業中国企業中国企業とととと共同開発共同開発共同開発共同開発するするするする場合場合場合場合
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• (1) (1) (1) (1) 権利関係権利関係権利関係権利関係のののの明確化明確化明確化明確化
• オリジナルオリジナルオリジナルオリジナル技術技術技術技術はははは知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権をををを取得取得取得取得してあらかじめしてあらかじめしてあらかじめしてあらかじめ保護保護保護保護、、、、
• 共同開発技術共同開発技術共同開発技術共同開発技術のののの取扱取扱取扱取扱いいいい明確化明確化明確化明確化((((権利帰属権利帰属権利帰属権利帰属、、、、ライセンスライセンスライセンスライセンス権権権権のののの取扱取扱取扱取扱いいいい etc)etc)etc)etc)
• (2)(2)(2)(2)ノウハウノウハウノウハウノウハウ保護保護保護保護
• 人材人材人材人材のののの流動性高流動性高流動性高流動性高。。。。
• 提供提供提供提供するノウハウはするノウハウはするノウハウはするノウハウは最低限最低限最低限最低限にににに、、、、提供提供提供提供するするするする技術技術技術技術はははは流出流出流出流出リスクをリスクをリスクをリスクを踏踏踏踏まえまえまえまえ予予予予めめめめ知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権をををを取得取得取得取得
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• (1) (1) (1) (1) 権利関係権利関係権利関係権利関係のののの明確化明確化明確化明確化
• オリジナルオリジナルオリジナルオリジナル技術技術技術技術はははは知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権をををを取得取得取得取得してあらかじめしてあらかじめしてあらかじめしてあらかじめ保護保護保護保護、、、、
• 共同開発技術共同開発技術共同開発技術共同開発技術のののの取扱取扱取扱取扱いいいい明確化明確化明確化明確化((((権利帰属権利帰属権利帰属権利帰属、、、、ライセンスライセンスライセンスライセンス権権権権のののの取扱取扱取扱取扱いいいい etc)etc)etc)etc)
• (2)(2)(2)(2)ノウハウノウハウノウハウノウハウ保護保護保護保護
• 人材人材人材人材のののの流動性高流動性高流動性高流動性高。。。。
• 提供提供提供提供するノウハウはするノウハウはするノウハウはするノウハウは最低限最低限最低限最低限にににに、、、、提供提供提供提供するするするする技術技術技術技術はははは流出流出流出流出リスクをリスクをリスクをリスクを踏踏踏踏まえまえまえまえ予予予予めめめめ知的財産権知的財産権知的財産権知的財産権をををを取得取得取得取得
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4. 中小企業の知的財産活動の課題と国の支援等
海外展開における課題(n=597)
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平成24 年度中小企業等知財支援施策検討分析事業「中小企業における外国出願に関する
アンケート調査報告書」(特許庁,2013 年3月)
381
36
40
40
50
60
300
350
400
450
支援件数
実施地域数
(地域)(件)
4-1. 外国出願補助金の活用
特許庁では2008 年度から中小企業の戦
略的な外国出願を促進するため、都道府
県等中小企業支援センターに対する補助
金交付を通じて、外国への事業展開等を
計画している中小企業に対して外国出願に
かかる費用の一部を補助
外国出願補助金実績の推移
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11
25
71
102
191
4
8
16
26
36
0
10
20
30
40
0
50
100
150
200
250
300
200820092010201120122013(年度)
〔事業内容〕
○補助率:1/2 以内
○補助額: 1 企業に対する上限額:300 万円
(複数案件の場合)
案件ごとの上限額:特許150 万円
実用新案・意匠・商標60 万円
冒認対策商標230 万円
○補助対象経費: 外国特許庁への出願料、国
内・現地代理人費用、翻訳
費用等
4-2. 相談業務による支援の活用
知財総合支援窓口(http://chizai-portal.jp/)
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出典:特許行政年次報告書2014年度版(特許庁,2014 年4月)
4-3. 特許庁提供の情報の活用(先行技術調査)
特許電子図書館(http://www.inpit.go.jp/ipdl/service/)
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4-3. 特許庁提供の情報の活用(知財制度全般)
特許検索ポータルサイト(http://www.jpo.go.jp/torikumi/searchportal/htdocs/search-portal/top.html)
ⅠⅠⅠⅠ....全技術分野共通全技術分野共通全技術分野共通全技術分野共通のののの情報情報情報情報 ⅡⅡⅡⅡ....技術分野別技術分野別技術分野別技術分野別のののの情報情報情報情報
1.特許制度の概要を知りたい。
◆特許法と審査基準の知識
・知的財産権制度入門テキスト
・特許法概論・審査基準
・特許の審査基準及び審査の運用
・優先権を伴う出願について
◆実用新案やPCT 制度の知識
・実用新案登録出願の基礎的要件
1.分類の一次情報を知りたい。
・Fタームリスト・FI 照会・IPC 照会
・FI 改正情報
・Fタームテーマコード一覧情報
・IPC 第8 版分類表
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・実用新案登録出願の基礎的要件
・PCT 制度について
2.先行技術調査の概要を知りたい。
◆特許出願前に必要な知識
・特許を出願する前にすることは?
◆検索ツール
・特許電子図書館(IPDL)
◆特許分類を用いた検索
・ 国際特許分類、FI、Fタームの概要とそれらを用い
た先行技術調査
・検索の考え方と検索報告書の作成
・特許文献検索実務(理論と演習)
・先行技術文献調査実務[第三版]
2.欲しい分類を探すサポートツールを知りたい。
・ 分類の相関性を加味してFターム,FI を検索する
ツール
・分類の相関性を表示させるツール
・国内外の分類の対応関係参照ツール
3.技術分野別の検索手法を知りたい。
・テーマ別検索ガイダンス
・特許検索ガイドブックへのリンク
・(参考)特許出願技術動向調査へのリンク
新興国等知財情報データバンク(http://www.globalipdb.jpo.go.jp/)
4-3. 特許庁提供の情報の活用(諸外国の制度等)
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