精神障害者に対する就労支援€¦ · 3....

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厚生労働省職業安定局 障害者雇用対策課 平成30年2月16精神障害者に対する就労支援 平成29年度精神障害にも対応した 地域包括ケアシステム構築支援事業 第2回 担当係長等会議(H30.2.16) 資料1-2

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  • 厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課

    平成30年2月16日

    精神障害者に対する就労支援

    平成29年度精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築支援事業

    第2回 担当係長等会議(H30.2.16) 資料1-2

  • 222 214 214 222 229 238 251 266

    268

    272 284 291 304 313

    321 328 333 31 32 33 36 40

    44 48 54 57 61

    69 75 83

    90 98

    105 112

    1.49 1.47 1.48 1.46 1.49

    1.52 1.55 1.59

    1.63 1.68 1.65

    1.69 1.76

    1.881.92

    1.97

    1.451.501.551.601.651.701.751.801.851.901.952.00

    50

    100

    150

    200

    250

    300

    350

    400

    450

    500

    13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 (年)身体障害者 知的障害者 精神障害者 実雇用率

    343366

    253 246 247 258269 284

    303326 333864

    10

    2

    382

    13

    <障害者の数(千人)>

    17

    40922

    35431474

    1.82

    28

    45342

    49650

    障害者雇用の状況

    (平成29年6月1日現在)

    ○ 民間企業の雇用状況雇用者数 49.6万人 (身体障害者33.3万人、知的障害者11.2万人、精神障害者5.0万人)実雇用率 1.97% 法定雇用率達成企業割合 50.0%

    ○ 雇用者数は14年連続で過去最高を更新。障害者雇用は着実に進展。

    1

  • 2

    ハローワークにおける障害者の職業紹介状況

    ○ 2016年度の就職件数・新規求職者数は、前年度から更に増加。

    ○ 就職件数は93,229件と8年連続で増加。

    45,565 44,463 45,257 52,931

    59,367 68,321

    77,883 84,602 90,191 93,229

    107,906 119,765

    125,888 132,734

    148,358 161,941

    169,522 179,222

    187,198 191,853

    3.6▲ 2.4

    1.8

    17.0 12.2 15.1 14.0 8.6 6.6 3.4

    -5.00

    20,000

    40,000

    60,000

    80,000

    100,000

    120,000

    140,000

    160,000

    180,000

    200,000

    19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度

    就職件数の前年度比(%)

    (件)

    新規求職申込件数(件)

    就職件数(件)

  • 3

    ハローワークにおける職業紹介状況(障害種別)①

    知的障害者身体障害者

    24,535 22,623 22,172 24,241 24,864

    26,573 28,307 28,175

    28,003 26,940

    61,445 65,207 65,142

    64,098 67,379

    68,798 66,684

    65,265 63,403

    60,663

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    50,000

    60,000

    70,000

    80,000

    就職件数

    新規求職申込件数

    12,186 11,889 11,440 13,164

    14,327 16,030

    17,649 18,723

    19,958 20,342

    22,273

    24,381 25,034 25,815

    27,748

    30,224 30,998 32,313

    33,410 34,225

    0

    5,000

    10,000

    15,000

    20,000

    25,000

    30,000

    35,000

    40,000

    新規求職申込件数

    就職件数

  • 4

    精神障害者その他

    (発達障害、高次脳機能障害など)

    8,479 9,456 10,929

    14,555

    18,845 23,861

    29,404

    34,538

    38,396 41,367

    22,804

    28,483

    33,277

    39,649

    48,777

    57,353

    64,934

    73,482

    80,579

    85,926

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    50,000

    60,000

    70,000

    80,000

    90,000

    100,000

    19年度20年度21年度22年度23年度24年度25年度26年度27年度28年度

    365 495 716

    971 1,331

    1,857

    2,523

    3,166

    3,834

    4,580

    1,384 1,694

    2,435

    3,172

    4,454

    5,566

    6,906

    8,162

    9,806

    11,039

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    8,000

    10,000

    12,000

    19年度20年度21年度22年度23年度24年度25年度26年度27年度28年度

    ハローワークにおける職業紹介状況(障害種別)②

    就職件数

    新規求職申込件数 新規求職申込件数

    就職件数

  • 全 数 全 数

    身体障害者

    知的障害者

    精神障害者その他

    精神障害者

    知的障害者

    その他

    身体障害者

    43,987件 93,229件

    57.9%

    25,490件

    26.0%

    11,441件

    15.3%6,739件 0.7%

    317件

    44.4%41,367件

    21.8%

    20,342件

    4.9%4,580件

    28.9%

    26,940件

    5

    平成18年度 平成28年度

    ハローワークにおける職業紹介状況(就職件数)

  • ①特別支援学校から一般企業への就職が約29.4% 就労系障害福祉サービスの利用が約27.2%② 障害福祉サービスから一般企業への就職が年間 1.3 %(H15) → 4.1%(H27)

    ※就労移行支援からは22.4% (H27)

    特別支援学校卒業生20,882人(平成28年3月卒)

    798人/年

    一般就労への移行の現状

    就職

    企 業 等

    ハローワークからの紹介就職件数

    93,229件

    (平成28年度)

    ・就労移行支援 約 3.1万人

    ・就労継続支援A型 約 5.8万人

    ・就労継続支援B型 約21.0万人

    (平成28年3月)

    就 職

    就労支援施策の対象となる障害者数/地域の流れ

    障害者総数約859万人中、18歳~64歳の在宅者数約354万人(内訳:身111万人、知 41万人、精202万人)

    就労系障害福祉サービスから一般就労への移行

    1,288人/ H15 1.02,460人/ H18 1.9 倍3,293人/ H21 2.6 倍4,403人/ H22 3.4 倍5,675人/ H23 4.4 倍7,717人/ H24 6.0 倍

    10,001人/ H25 7.8 倍10,920人/ H26 8.5 倍11,928人/ H27 9.3 倍

    (平成28年)

    雇用者数

    約47.4万人(平成28年6月1日時点)

    *50人以上企業

    障害福祉サービス大学・専修学校への進学等

    6,139人/年

    12,556人/年(うち就労系障害福祉サービス 5,673人)

    【出典】社会福祉施設等調査、国保連データ、学校基本調査、障害者雇用状況調査 等 6

  • 7

    障害者雇用対策について

    身体障害者及び知的障害者について、一般労働者と同じ水準において常用労働者となり得る機会を与え

    ることとし、常用労働者の数に対する割合(障害者雇用率)を設定し、事業主等に障害者雇用率達成義務を

    課すことにより、それを保障するものである。

    ■ 民間企業における雇用率設定基準

    身体障害者及び知的障害者である常用労働者の数+ 失業している身体障害者及び知的障害者の数

    障害者雇用率 =常用労働者数 + 失業者数

    ※ 短時間労働者は、1人を0.5人としてカウント。※ 重度身体障害者、重度知的障害者は1人を2人としてカウント。短時間重度身体障害者、重度知的障害者は1人としてカウント。※ 精神障害者については、雇用義務の対象ではないが、各企業の実雇用率の算定時には障害者数に算入することができる。

    ■ 特殊法人、国及び地方公共団体における障害者雇用率

    一般の民間企業の障害者雇用率を下回らない率をもって定めることとされている。

    (参考) 現行の障害者雇用率 (平成25年4月1日から)

    <国及び地方公共団体>国、地方公共団体 = 2.3%

    都道府県等の教育委員会 = 2.2%

    <民間企業>

    民間企業 = 2.0%

    特殊法人等 = 2.3%

  • 8

    障害者雇用率の算定基礎の見直し

    ■ 従前は、身体障害者・知的障害者を算定基礎として障害者雇用率を計算していた。

    ■ 法定雇用率の算定基礎の対象に、新たに精神障害者を追加した。 【施行期日 平成30年4月1日】

    ■ 施行後5年間(平成30年4月から平成33年3月まで)は経過措置として、労働者(失業者を含む。)の総数に対する身体障害者・知的障害者・精神障害者である労働者(失業者を含む。)の総数の割合に基づき、障害者の雇用の状況その他の事情を勘案して雇用率を定めることとしている。

    ■ これにより、民間企業の障害者雇用率は、平成30年4月より2.2%、3年を経過するより前に2.3%に引き上げられる。

    身体障害者、知的障害者及び精神障害者である常用労働者の数

    + 失業している身体障害者、知的障害者及び精神障害者の数

    常用労働者数 + 失業者数障害者雇用率 =

    2.0%

    2.0

    3年を経過する日より前平成30年4月平成25年4月 平成33年4月

    2.2%2.3%

  • 障害者の就労事例(一般就労)

    【雇用事例】:精神障害者

    【業務内容】:商品補充陳列、トレイ回収、外周見回りなど

    ・ 業務管理者の固定化、障害特性に対する他の従業員の

    理解促進、作業手順書の活用などにより、本人の不安を軽

    減(今では、手順を自ら整理できるように)。

    ・ 不安に弱いとされる精神障害の社員にも、しっかりと「お客

    様の声」を伝えることで、仕事への責任感、やりがいを醸

    成。

    事例 ユニオン給食株式会社(喫茶サービス)

    株式会社ヨークベニマル 大野目店(スーパー)事例

    【雇用事例】:精神障害者

    【業務内容】:喫茶店業務(ホール、厨房、レジ)

    ・ イラスト入り手順書を使用して、できる仕事から始めていく

    ことで、本人の自信を醸成。

    ・ サポートをつけて、ロールプレイングを何度も実施。

    ・ 社員全員がそれぞれの障害特性を理解し合う体制を確

    立。

    ・ 家族とも相談しつつ社員が相談やすい工夫を行って人間

    関係面の不安を軽減。 9

  • 精神障害者の雇用促進に向けた周知啓発キャンペーン

    ○ 1月16日(火)、加藤厚生労働大臣が、障

    害者を多数雇用する株式会社KDDIチャレン

    ジドを訪問し、携帯電話分解業務やカフェ業

    務、マッサージ業務等を視察。

    ○ 視察後、本年4月からの精神障害者の雇

    用義務化に向け、障害者の雇用促進及び

    職場定着が着実に進むよう、企業等への周

    知啓発キャンペーンを、2月・3月に集中的

    に実施するよう指示。

    ・ 各府省庁に対し、所管業界内における障害者雇用の促進を勧奨するよう、要請。

    (各府省庁の幹部による現場視察、所管担当課から関係団体への雇用勧奨 等)

    ・ リーフレットや厚生労働省HPで精神障害者の雇用について周知。

    ・ その他(労働局、ハローワーク等において実施)

    具体的な内容

    10

  • 就職

    フォローアップ

    チーム構成員が連携して

    支援を実施

    就労支援計画の作成

    障害者就労支援チーム

    ○ジョブコーチ

    ○相談支援事業所

    ○福祉事務所

    ○発達障害者支援センター

    ○難病相談・支援センター

    ○医療機関 (※2) 等

    ・専門援助部門が担当・就職支援コーディネーターを配置し、関係機関と調整

    主査:ハローワーク職員

    その他の就労支援者

    就職を希望している

    福祉施設利用者等就職に向けた取組 職場定着

    職業生活の安定

    職場定着支援・就業生活支援

    障害者就労に向けたハローワークを中心とした「チーム支援」

    ○地域障害者職業センター

    ○障害者就業・生活支援センター (※1)

    ○就労移行支援事業所

    ○職業能力開発校

    ○特別支援学校等

    副主査:福祉施設等職員

    ※1 可能な限り、障害者就業・生活支援センターがチームに参加し、生活面の支援を継続的に実施。※2 支援対象者が医療機関を利用している場合は、医療機関に対してチームへの参加を積極的に依頼。

    ○ 福祉施設等の利用者をはじめ、就職を希望する障害者一人ひとりに対して、ハローワーク職員(主査)と福祉施設等の職

    員、その他の就労支援者がチームを結成し、就職から職場定着まで一貫した支援を実施(平成18年度から実施)

    平成30年度予定額1,6.6(17.3)億円

    就労支援・生活支援

    11

  • 平成29年度38労働局 平成30年度(予定)47労働局

    精神科医療機関とハローワークの連携モデル事業

    精神障害者の更なる雇用の推進のため、ハローワークにおいて、就労支援プログラム等を実施する医療機関と連携したモデル事業を実施し、当該医療機関との信頼関係を構築するとともに、地域の他の医療機関に対してもハローワークでの取組状況について普及・啓発を図り、医療機関との連携を推進することとする。

    1 目 的

    事業実施ハローワーク

    2 事業実施体制

    事業責任者(HW統括職業指導官等)就職支援コーディネーター

    (医療機関連携担当)精神障害者雇用トータルサポーター

    ○主治医等として医療機関の関与は継続。就労支援の観点から支援対象者を医療機関からハローワークに引き継ぐ。○支援方法については、「チーム支援事業」を活用し、支援期間は原則6ヶ月以内とする。○想定される支援内容は次のとおり。

    ①連携対象医療機関を利用している精神障害者に対して就職に関する知識や技術を付与するためのジョブガイダンスの実施②職業相談・紹介、キャリアコンサルティング、職業訓練あっせん等の就労支援サービス③職場実習等の機会の積極的な提供④3ヶ月目と支援期間終了時に医療機関側の担当者を含めたケース会議の開催⑤職場定着支援等のフォローアップ支援の実施

    ①事業実施計画②個人情報の相互利用・守秘義務

    3 事業内容等

    協定締結

    連携・調整

    事業周知・参加希望者の把握

    「就労支援チーム」による就職支援

    4 実施労働局

    平成30年度予定額 2.1(1.9)億円

    連携対象医療機関

    医療機関就労支援プログラム担当者

    支援対象者①求職登録者・離職中である者(在職者は除く)②障害を事業主に開示して就職支援を受けることに同意した者③両機関で個人情報を共有することに同意している者

    12

  • ○就労支援機関、特別支援学校、大学等、

    医療機関等を対象とした就労支援セミナー

    ○障害者・保護者、就労支援機関、特別支援

    学校・大学等の職員、企業の人事担当者等を

    対象とした事業所見学会

    ○障害者就労アドバイザーによる助言

    企業と障害者やその保護者、就労支援機関・特別支援学校・大学・医療機関等の教職員等の企業での就労に対する不安感

    等を払拭させるとともに、企業での就労への理解促進を図るため、地域のニーズを踏まえて、①企業への就労理解の促進、

    ②障害者に対する職場実習の推進、③企業と福祉分野との連携の促進 を実施する。

    一般雇用の理解促進

    福祉、教育、医療から雇用への移行推進事業

    都道府県労働局による事業計画の策定

    ○職場実習に協力する事業所の情報収集

    ○関係機関へ実習協力事業所の情報を提供

    ○実習協力事業所への受入依頼

    ○実習者の損害保険手続き、協力事業所へ

    の謝金支払、実習指導員の派遣

    ○職場実習のための合同面接会の実施

    ○障害者雇用ゼロ企業に特化したバスツアー等

    の実施

    職場実習の推進

    職場実習推進企業就労理解促進事業

    ※就職支援コーディネーター(一般雇用移行分)(計47名)を配置

    ○ 障害者雇用が進まない事業主に対し

    て、地域内の就労移行支援所との面談

    会を実施し、障害者雇用に係る支援等を

    共有

    ○就労移行支援事業所に関する情報発信

    ○就労移行支援事業所の見学会

    企業と福祉の連携促進

    福祉分野との連携促進

    ○ 地域の関係機関による雇用移行推進連絡会議を設置し、意見を聴取○ 地域の状況・ニーズを踏まえた、事業の効率的、効果的な実施に係る企画立案

    平成30年度予定額 3.1(2.8)億円

    13

    都道府県労働局による事業の実施

    スライド番号 1スライド番号 2スライド番号 3スライド番号 4スライド番号 5スライド番号 6スライド番号 7スライド番号 8スライド番号 9スライド番号 10スライド番号 11スライド番号 12スライド番号 13福祉、教育、医療から雇用への移行推進事業