中枢神経系の概観

中枢神経系（CNS)は脳と脊髄よりなる

• CNSは神経管より作られる。

にもかかわらず

• 脳は複雑な形をしている• 脊髄は全長にわたって同じ構造をしている。

脳は神経管の前方から作ら、脊髄は中央部と後方から作られる

神経系の発生(おさらい）

神経管(外胚葉）体節(中胚葉）

体節

内蔵（内胚葉）

神経管神経堤

Modified from Lippincott’s illustrated reviews

前脳

中脳

菱脳

間脳

終脳

中脳

後脳

髄脳

神経管

大脳半球＋基底核

高田先生

CNSの発生

視床

視床下部

視床腹部

中脳

橋

小脳

延髄

既習(生理学）


脳幹


上側

下側

白質と灰白質

灰白質：神経細胞体の集合大脳半球および小脳の表面の皮質層大脳深部の神経核脳幹全体脊髄の中心管周辺

白質：有髄軸索が作る線維束の集合大脳深部脊髄の表面層

中枢神経系の線維の種類1. 連合線維：同側の半球内で領野間を接続する2. 交連線維：両側半球の対応する領野を接続する3. 投射線維：大脳皮質の入出力に関する線維


中心溝

頭頂後頭溝

外側裂

前頭葉1. 自由意思による運動活動2. 運動行動の開始3. 運動性言語野(ブローカー野）4. 前頭連合野

頭頂葉1. 体性感覚の処理と認知2. 知覚性言語野(ウェルニッケ野）3. 空間の定位と認知

後頭葉1. 視覚情報処理2. 言語の知覚(ウェルニッケ野）3. 空間の定位と認知

側頭葉1. 言語認知2. 学習記憶


大脳半球と間脳の深部核と脳室との関係

線状体

被殻と淡蒼球

視床


視床は大脳皮質への入力のゲートキーパー(嗅覚は除く）

間脳

視床下部は恒常性維持(ホメオスタシス）の中枢

視床腹部は広義の大脳基底核


脳幹

中脳と後脳が組み合わさって、脳幹を構成する

• 脳幹は脳と脊髄の間を行き来するすべての上行性および下行性情報の通路となっている。

• 脳幹には9対の脳神経核がある

Iは嗅神経(嗅上皮）、IIは視神経(網膜の神経節細胞）、XIは頸髄

中脳前面：大脳脚(下行性の皮質脊髄路が通る）後面：上丘(視覚反射）、下丘(聴覚経路）

中脳水道

内部構造：赤核(小脳からの情報の中継核）と黒質(広義の基底核）


後脳

前面：第四脳室と上小脳脚(小脳からの遠心性線維）側面：中小脳脚(橋核から対側の小脳）後面：橋底部(下行性の皮質脊髄路）

橋

延髄前面：錐体側面：オリーブ後面：第四脳室、薄束、楔状束

吻側：錐体尾側：錐体交叉

小脳：橋から伸び出して第四脳室を覆っている。1. 感覚情報処理と随意運動活動の調整2. 認知機能3. 運動学習・記憶


脊髄既習(生理学）

脊髄は附属する神経根に対応した分節構造を有している。

脳室系

脳室系は脳脊髄液で満たされた脳内スペースである。

第三脳室

第四脳室

中脳水道

側脳室

ルシュカ孔

モンローの室間孔

マジャンディ孔

脳脊髄液は脈絡層で主に産生される


髄膜

硬膜外腔

硬膜下腔

くも膜下腔

中硬膜動脈

静脈洞


脳の血液供給

椎骨動脈

脳底動脈

後大脳動脈

前大脳動脈

内頸動脈

ウィリス動脈輪


中大脳動脈

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