愛知県の地域経済分析

目 次

１．地域経済の概観 (1)人口 (2)生産・所得・支出 (3)まとめ ２．個別産業分析 ３．継続・参入・退出別労働生産性の推移 ４．経済圏分析

2

１． 地域経済の概観

3

このセクションでは、人口の変遷、生産構造、所得・消費動向など、地域経済の基本的な状況の把握に加え、地域の中核的な産業を捉えるため、 □ 付加価値・従業者構成比（産業規模） □ 域外収支（域外から稼いでいる産業） □ 特化係数と労働生産性（産業集積と競争力） □ 影響力係数（産業の域内波及効果） □ 設備投資状況（産業の成長意欲） について整理することで、地域経済を概観します。

１．地域経済の概観(1)年齢別人口の推移と自然増減

愛知県 人口増減

4

愛知県の人口・年齢構成のポイント

実績値 （万人）

自然増数（万人）

社会増数（万人）

愛知県 自然増減と社会増減の推移

2010年総数 741.1万人

2010年生産年齢 479.1万人(65％）

2010年老年 149.2万人（20％）

2010年年少 106.5万人(14％）

2040年生産年齢 386.1万人（56％）

2040年老年 221.9万人（32％）

2040年年少 77.6万人（11％）

総数

生産年齢人口

年少人口

老年人口

推計値

2040年総数 685.6万人（7％減）

出所： 総務省「平成22年国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口（平成25年3月推計）」から作成

推計では、2015年に総人口がピークを迎え、以降人口減少となると発表されている。 2010年で741.1万人、2040年で685.6万人（2010年比7％減）となる見込み。

老年人口（65歳以上）は、2040年に221.9万人で総人口の32％に増加。 生産年齢人口（15歳～64歳）は、同年386.1万人で総人口の56％に減少。 年少人口（15歳未満）は、同年には77.6万人で総人口の11％に減少。

1960年～1970年は、出生による年間5～9万人程度の自然増、平均5～7万人程度の人口流入により人口増

加を示す。1970年～1980年は、自然増数及び人口流入数の減少から人口増加幅が縮小。1980年以降は、人口流入は横ばい傾向にある一方で、自然増数の減少が続き、人口増加が逓減している。

１．地域経済の概観(2)生産・所得・支出の三面から地域経済を把握する

5

経済活動は、生産（何を作るか）、所得（就業者、企業間での付加価値分配）、支出（消費、投資など）の三面から一体的に捉えられる。生産活動により付加価値が生じ、付加価値が所得として就業者と企業に分配され、所得を元に消費と投資が起きる流れを図示。

中間投入額

億円

域内産出

億円

生 産 要 素

従業地での雇用者所得

億円

民間法人企業の所得

億円

常住地での雇用者所得

億円

※1 本推計の移出入は、都道府県別平成17年

度産業連関表（都道府県ＨＰ）を元に域外収支対

産出比率を算出。それを各産業の域内産出額に

乗じて算出。

※2 生産額は、一定期間内に域内経済部門の生

産活動によって、新たに付加された価値の評価額

であり、産出額から、物的経費（中間投入）を控除

したものにあたる。

年

2010年国勢調査

歳出額、歳入額は2010年度

都道府県決算状況調

推計値（推計法は、『地域経済構造

分析の手引き』を参照）

歳入総額

億円

地方税

億円

国庫支出金

億円

地方交付税、

交付金等

億円

諸収入

億円

地方債

億円

分担金及び

負担金

億円

人 件 費

億円

災害復旧事業費

億円

物件費

億円

公債費

億円

維持補修費

億円

積立金

億円

普通建設事業費

億円

そ の 他

億円

補助費等

億円

扶助費

億円

その他

億円

民間消費

公的消費

公的投資

支出（需要）

民間投資

域内生産額

億円

分 配 所 得

億円

農林水産業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

金融・保険業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

鉱業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

不動産業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

製造業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

運輸・通信業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

建設業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

電気・ガス・水道業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

サービス業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

商 業

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

公 務

域内産出額： 億円

域内生産額： 億円

純移出額： 億円

常住就業者

人

昼間就業者数

人

総人口

人

面 積

k㎡

歳出総額

億円

389,084

3,099,410 3,185,553

5116.2

315,426

704,510

3,543

1,634

140

57

348,898

91,183

30,401

14,631

20,807

9,571

67,327

44,432

16,41910,867

44,20336,671

50,40729,273

105,33964,658

17,02712,449

223,663

21,471

176,073 171,311

9,267

1,586

121

2,258

4,774

694

392

3

3,331

703

2,338

6,989

641

199

2,029

4,875

7,410,719

2010 愛知県

21,664

21,500-5,279

-2,522

65,599

-701

-487

9,910

-3,039

-1,581

-5,649

-7,485

0

2,965

事業所数付加

価値額

（億円）

付加価値構成比

従業者数(千人）

従業者構成比

労働

生産性(万円/人）

事業所数付加価値額

（億円）

付加価値構成比

従業者数(千人）

従業者構成比

労働

生産性(万円/人）

付加価値構成比

従業者構成比

労働

生産性(万円/人）

A 農業，林業 683 248 0.2% 7.6 0.2% 328.2 22,909 7,095 0.3% 273.4 0.6% 259.5 -0.1% -0.3% +69B 漁業 52 19 0.0% 0.4 0.0% 440.4 3,032 1,560 0.1% 36.9 0.1% 422.7 -0.1% -0.1% +18C 鉱業，採石業，砂利採取業 84 32 0.0% 0.7 0.0% 487.3 2,023 2,013 0.1% 19.7 0.0% 1,023.2 -0.1% -0.0% -536D 建設業　　　　　　　 24,950 10,121 6.3% 208.3 6.3% 486.0 451,628 156,861 6.4% 3,494.0 7.0% 448.9 -0.1% -0.8% +37E 製造業 35,505 45,409 28.3% 896.0 27.0% 506.8 433,955 485,929 19.9% 8,801.1 17.8% 552.1 +8.5% +9.3% -45F 電気・ガス・熱供給・水道業　　　 193 1,689 1.1% 14.0 0.4% 1,204.2 3,687 27,588 1.1% 194.5 0.4% 1,418.3 -0.1% +0.0% -214G 情報通信業　　　　　　 3,089 6,262 3.9% 74.7 2.3% 838.6 55,616 131,366 5.4% 1,523.1 3.1% 862.5 -1.5% -0.8% -24H 運輸業，郵便業　　　　　　 6,539 10,460 6.5% 200.6 6.1% 521.5 117,030 140,974 5.8% 3,016.4 6.1% 467.4 +0.8% -0.0% +54I 卸売業，小売業 68,669 33,441 20.9% 646.5 19.5% 517.3 1,205,823 513,002 21.0% 10,470.3 21.1% 490.0 -0.1% -1.6% +27J 金融業，保険業　　　　　 4,472 8,937 5.6% 82.4 2.5% 1,084.0 80,866 188,048 7.7% 1,543.9 3.1% 1,218.0 -2.1% -0.6% -134K 不動産業，物品賃貸業 16,798 4,264 2.7% 69.3 2.1% 615.5 316,855 82,818 3.4% 1,263.3 2.5% 655.6 -0.7% -0.5% -40L 学術研究，専門・技術サービス業 11,439 6,280 3.9% 91.1 2.7% 689.6 185,900 111,201 4.5% 1,509.8 3.0% 736.5 -0.6% -0.3% -47M 宿泊業，飲食サービス業 32,696 5,089 3.2% 282.8 8.5% 179.9 546,270 79,385 3.2% 4,302.0 8.7% 184.5 -0.1% -0.1% -5N 生活関連サービス業，娯楽業 21,978 4,244 2.6% 132.1 4.0% 321.2 398,776 65,084 2.7% 2,078.2 4.2% 313.2 -0.0% -0.2% +8O 教育，学習支援業 9,341 3,164 2.0% 93.7 2.8% 337.6 135,359 57,320 2.3% 1,530.7 3.1% 374.5 -0.4% -0.3% -37P 医療，福祉 16,469 11,833 7.4% 272.9 8.2% 433.7 307,297 254,938 10.4% 5,555.0 11.2% 458.9 -3.0% -3.0% -25Q 複合サービス事業 1,346 780 0.5% 14.2 0.4% 548.2 32,734 15,258 0.6% 337.2 0.7% 452.5 -0.1% -0.3% +96R サービス業(他に分類されないもの)　　　 16,399 8,054 5.0% 227.1 6.9% 354.7 295,283 125,898 5.1% 3,617.4 7.3% 348.0 -0.1% -0.4% +7

計 270,702 160,326 100.0% 3,314.3 100.0% 484 4,595,043 2,446,338 100.0% 49,566.8 100.0% 494 -10

産業名称

愛知県 全国 差分（愛知県-全国）

20%

21%

10%6%6%

37%

28%

21%

7%7%

6%

31%

E 製造業

I 卸売業，小売業

P 医療，福祉

H 運輸業，郵便業

D 建設業

その他

付加価値構成比（2011年）

内円

全国

外円

愛知県

18%

21%

9%11%

7%

34%

27%

19%

9%8%

7%

30%

E 製造業

I 卸売業，小売業

M 宿泊業，飲食サービス業

P 医療，福祉

R サービス業(他に分類されない

もの)その他

従業者構成比（2011年）

内円

全国

外円

愛知県

注：「-」は集計対象の事業者が存在しないか、秘匿処理となっていることを示す。 出所： 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス」から作成

□ 付加価値構成比では、上位から、製造業、卸売業・小売業、医療・福祉。 □ 従業者構成比では、製造業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業。 □ 全国の産業構成比と比較して、製造業の高施肥が大きい（付加価値＋8.5%、従業者9.3%）。

※円グラフは構成比上位5産業を表示

１．地域経済の概観(2)地域の産業(全産業)を付加価値・従業者規模から把握する

事業所数

付加

価値額（億円）

付加価値構成比

従業者数(千人）

従業者構成比

労働

生産性(万円/人）

事業所数

付加

価値額（億円）

付加価値構成比

従業者数(千人）

従業者構成比

労働

生産性(万円/人）

付加価値構成比

従業者構成比

労働

生産性(万円/人）

食料品製造業 1,359 6,240 4.8% 62.4 8.1% 999 28,852 90,952 9.3% 1,092.8 14.7% 832 -4.5% -6.6% +167飲料・たばこ・飼料製造業 154 1,460 1.1% 4.0 0.5% 3,654 4,373 30,203 3.1% 100.9 1.4% 2,994 -2.0% -0.8% +660繊維工業 1,232 1,714 1.3% 21.8 2.8% 786 15,010 16,498 1.7% 286.1 3.9% 577 -0.4% -1.0% +209木材・木製品製造業（家具を除く） 329 441 0.3% 5.0 0.6% 888 6,092 7,554 0.8% 93.9 1.3% 804 -0.4% -0.6% +84家具・装備品製造業 476 650 0.5% 6.9 0.9% 948 6,101 6,725 0.7% 96.8 1.3% 695 -0.2% -0.4% +253パルプ・紙・紙加工品製造業 500 1,334 1.0% 13.0 1.7% 1,030 6,382 24,191 2.5% 186.6 2.5% 1,296 -1.5% -0.8% -267印刷・同関連業 832 1,560 1.2% 16.8 2.2% 927 12,830 25,572 2.6% 281.1 3.8% 910 -1.4% -1.6% +17化学工業 224 3,856 3.0% 12.5 1.6% 3,094 4,787 106,108 10.9% 338.3 4.6% 3,136 -7.9% -2.9% -42石油製品・石炭製品製造業 48 1,410 1.1% 1.3 0.2% 11,058 915 11,526 1.2% 24.9 0.3% 4,634 -0.1% -0.2% +6,424プラスチック製品製造業（別掲を除く） 1,573 5,965 4.6% 51.2 6.7% 1,165 13,693 44,823 4.6% 412.2 5.6% 1,087 -0.0% +1.1% +77ゴム製品製造業 251 2,027 1.6% 11.5 1.5% 1,764 2,698 14,039 1.4% 111.7 1.5% 1,256 +0.1% -0.0% +508なめし革・同製品・毛皮製造業 44 30 0.0% 1.0 0.1% 307 1,554 1,315 0.1% 22.6 0.3% 581 -0.1% -0.2% -274窯業・土石製品製造業 834 3,106 2.4% 24.9 3.2% 1,249 10,571 30,828 3.2% 242.0 3.3% 1,274 -0.8% -0.0% -25鉄鋼業 512 5,434 4.2% 30.3 3.9% 1,795 4,542 37,216 3.8% 219.0 2.9% 1,699 +0.4% +1.0% +96非鉄金属製造業 231 1,292 1.0% 9.9 1.3% 1,311 2,876 22,811 2.3% 141.7 1.9% 1,610 -1.3% -0.6% -299金属製品製造業 2,475 5,718 4.4% 53.1 6.9% 1,077 27,951 54,174 5.6% 572.6 7.7% 946 -1.2% -0.8% +131はん用機械器具製造業 669 2,400 1.8% 25.4 3.3% 943 7,491 43,242 4.4% 319.6 4.3% 1,353 -2.6% -1.0% -410生産用機械器具製造業 2,349 6,506 5.0% 56.9 7.4% 1,143 19,944 61,823 6.3% 544.2 7.3% 1,136 -1.3% +0.1% +7業務用機械器具製造業 349 4,301 3.3% 14.8 1.9% 2,898 4,475 28,612 2.9% 202.7 2.7% 1,412 +0.4% -0.8% +1,487電子部品・デバイス・電子回路製造業 136 534 0.4% 6.4 0.8% 831 4,692 52,406 5.4% 394.5 5.3% 1,328 -5.0% -4.5% -497電気機械器具製造業 798 5,830 4.5% 49.2 6.4% 1,185 9,503 55,265 5.7% 468.8 6.3% 1,179 -1.2% +0.1% +7情報通信機械器具製造業 44 1,207 0.9% 6.5 0.8% 1,854 1,719 23,612 2.4% 173.5 2.3% 1,361 -1.5% -1.5% +493輸送用機械器具製造業 1,923 66,141 50.9% 274.5 35.7% 2,409 11,038 169,085 17.4% 945.2 12.7% 1,789 +33.5% +23.0% +620その他の製造業 498 1,151 0.9% 10.2 1.3% 1,132 8,173 15,472 1.6% 153.5 2.1% 1,008 -0.7% -0.7% +124

製造業計 17,840 129,982 100.0% 769.4 100.0% 1,689 216,262 974,050 100.0% 7,425.3 100.0% 1,312 +378

産業名称

愛知県 全国 差分（愛知県-全国）

17%

6%

5%

9%

6%

57%51%

5%5%

5%

4%

30%

輸送用機械器具製造業

生産用機械器具製造業

プラスチック製品製造業（別掲

を除く）

食料品製造業

電気機械器具製造業

その他

付加価値構成比（2012年）

内円

全国

外円

愛知県

13%

15%

7%

8%5%

52%

36%

8%

7%7%

7%

35%

輸送用機械器具製造業

食料品製造業

生産用機械器具製造業

金属製品製造業

プラスチック製品製造業（別掲

を除く）

その他

従業者構成比（2012年）

内円

全国

外円

愛知県

□ 付加価値構成比では、上位から、輸送用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、 プレスチック製品製造業。 □ 従業者構成比では、上位から、輸送用機械器具製造業、食料品製造業、生産用機械器具製造業。 □ 全国の産業構成比と比較して、輸送用機械器具製造業の構成比が大きい（付加価値＋33.5％、従業者＋23.0%）

※円グラフは構成比上位5産業を表示

１．地域経済の概観(2)地域の産業(製造業)を付加価値・従業者規模から把握する

注：「-」は集計対象の事業者が存在しないか、秘匿処理となっていることを示す。 出所： 製造業：経済産業省「平成24年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

-19

%-5

5%

-63

%-1

52

%-4

53

%-3

76

0%

75

%6

1%

57

%4

8%

23

%2

1%

21

%2

1%

10

%1

0%

3%

-5%

-12

%-2

1%

-22

%-2

5%

-27

%-7

5%

-92

%-1

20

%1

%-2

%-4

%1

5%

2%

0%

0%

-0%

-0%

-4%

-10

%-1

2%

-19

%-2

8%

-33

%-4

9%

-100%

-50%

0%

50%

100%

農業サービス

畜産耕種農業

漁業林業鉱業陶磁器

航空機

その他の輸送機械

自動車

金属製品

プラスチック製品

情報・通信機器

一般機械

その他の窯業

・土製品

その他の製造工業製品

電気機械

鉄鋼繊維製品

電子部品

パルプ・紙・木製品

精密機械

飲食料品

化学製品

非鉄金属

石油・石炭製品

水道・廃棄物処理

建設電力・ガス・熱供給

商業医療・保健・社会保障・介護

公務事務用品

教育・研究

運輸不動産

対個人サービス

対事業所サービス

金融・保険

情報通信

その他の公共サービス

分類不明

-6 -28

-48

-50

-16

2-8

07

7,5

83

78

03

42

31

72

52

20

91

91

17

61

35

56

53

-55

-59

-12

9-1

77

-21

7-4

89

-52

3-6

22

-80

16

-49

-88

1,2

66

64 0 0

-2 -7 -69

-11

4-1

55

-29

3-4

40

-50

1-6

36

-600

-400

-200

0

200

400

600

農業サービス

林業畜産漁業耕種農業

鉱業自動車

一般機械

プラスチック製品

金属製品

その他の輸送機械

情報・通信機器

航空機

陶磁器

その他の製造工業製品

その他の窯業

・土石製品

電気機械

精密機械

繊維製品

鉄鋼パルプ・紙・木製品

電子部品

非鉄金属

飲食料品

石油・石炭製品

化学製品

水道・廃棄物処理

電力・ガス・熱供給

建設商業医療・保健・社会保障・介護

公務事務用品

教育・研究

運輸その他の公共サービス

分類不明

不動産

対個人サービス

金融・保険

対事業所サービス

情報通信

(10億円)

１．地域経済の概観(2)域外収支から生産構造を捉える

域外収支がプラス → 地域内で消費する以上に生産しており、地域外から稼いでいる産業 域外収支がマイナス → 地域内の消費を満たす域内生産がなく、地域外に生産を依存している産業

8

①農林水産業：畜産で地域外から大きく稼いでおり、また生産の多くの割合を域外に出している。他方、林業需要の 一部を地域外に依存している。 ②製造業 ：水産食料品、と畜・肉・酪農品、パルプ・紙、鉄鋼一次製品で地域外から稼いでいる。中でも、水産食 料品は産出額の過半割合を域外に出している。他方、それ以外の製造業の需要を地域外に依存して いる。 ③サービス業 ：域外から大きく稼ぐ産業は無く、情報通信業の需要を地域外に依存している。

愛知県 産業別域外収支実額（2005年） 愛知県 産業別域外収支対産出比率（2005年）

※域外収支対生産比率：（移出額－移入額）／内産出額×100（％）にて算出。出所：平成17年（2005年）愛知県産業連関表より作成。

①農林水産業： 地域外から大きく稼ぐ産業はなく、林業を中心として農林水産業の需要を地域外に依存している。 ②製造業 ： 陶磁器、航空機、その他の輸送機械で地域外から稼ぎ、石油石炭製品、非鉄金属等の製造業の需 要を地域外に依存している。 ③サービス業 ： 商業で地域外から稼ぎ、その他の公共サービス、情報通信等のサービス業の需要を地域外に依存 している。

0.5

0.4

0.8

0.4

0.7

0.4

0.5

0.3

0.9

1.0

1.1

0.2

0.8

1.1

0.4

0.8

0.4

0.8

1.1

0.1

0.8

0.4

2.9

0.6

1.1

1.2

1.4

1.1

1.4

0.8

1.0

1.0

2.4

1.1

1.4

0.5

1.0

1.1

0.8

1.1

0.7

1.0

2.1

0.6

1.0

1.4

1.3

1.1

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

食料品製造業

飲料・たばこ・飼料製造業

繊維工業

木材・木製品製造業（家具

を除く）

家具・装備品製造業

パルプ・紙・紙加工品製造

業

印刷・同関連業

化学工業

石油製品・石炭製品製造業

プラスチック製品製造業

（別掲を除く）

ゴム製品製造業

なめし革・同製品・毛皮製

造業

窯業・土石製品製造業

鉄鋼業

非鉄金属製造業

金属製品製造業

はん用機械器具製造業

生産用機械器具製造業

業務用機械器具製造業

電子部品・デバイス・電子

回路製造業

電気機械器具製造業

情報通信機械器具製造業

輸送用機械器具製造業

その他の製造業

特化係数 労働生産性

9

0.5

0.2

0.2

1.0

1.4

0.9

0.7

1.1

1.0

0.7

0.8

0.9

1.0

1.0

0.8

0.7

0.8

1.0

1.3

1.0

0.5

1.1

0.9

0.8

1.0

1.1

1.1

0.9

0.9

0.9

1.0

1.0

0.9

0.9

1.2

1.0

0.0

1.0

2.0

A

農業，林業

B

漁業

C

鉱業，採石業，砂

利採取業

D

建設業

E

製造業

F

電気・ガス・熱供

給・水道業

G

情報通信業

H

運輸業，郵便業

I

卸売業，小売業

J

金融業，保険業

K

不動産業，物品賃

貸業

L

学術研究，専門・

技術サービス業

M

宿泊業，飲食サー

ビス業

N

生活関連サービス

業，娯楽業

O

教育，学習支援業

P

医療，福祉

Q

複合サービス事業

R

サービス業(

他に分

類されないもの)

特化係数 労働生産性

①農林水産業：目立って特化係数は低いが、労働生産性は全国平均並み。 ②製造業 ：輸送用機械器具の特化係数が高く、産業集積を示唆。また多くの業種で労働生産性が全国平均と 比して高く、中でも石油製品・石炭製品製造業及び業務用機械器具製造業は労働生産性が全国平 均の2倍超と特出している。 ③サービス業 ：多くの業種でほぼ全国平均並みの労働生産性を確保。運輸業・郵便業、卸売業・小売業、複合 サービス（郵便局・協同組合）では、労働生産性が全国平均を上回る。

１．地域経済の概観(2)地域の中核産業と競争力を把握する

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比 出所： 全産業：総務省・経済産業省「平成24年経済センサス」、製造業：経済産業省「平成24年工業統計」から作成

愛知県の特化係数と労働生産性（全産業）

愛知県の特化係数と労働生産性（製造業）

１．地域経済の概観(2)地域への波及力の高い産業を把握する

10

※：逆行列計数表列和（各産業部門への1単位の需要増加が全産業の生産をどれだけ増加させるかを示す）を使用。大きいほど生産波及効果が大きい。なお、通常の産業連関表の逆行列計数表に示されて

いる影響力係数は逆行列計数表列和ではなく、逆行列計数表列和平均で基準化したものであることに注意。出所：平成17年（2005年）愛知県産業連関表40部門表逆行列計数表（開放型）より作成。

愛知県 影響力係数

影響力係数が大きい → 当該産業への需要が他産業への需要を喚起することで域内全体へ波及する効果が大きい 影響力係数が小さい → 当該産業への需要が他産業への需要に繋がらず、域内全体へ波及する効果が小さい

自動車、その他の輸送機械、鉄鋼の影響力係数が高く、他産業と比較して域内への生産波及効果が高い。 一方、石油・石炭製品、不動産、林業の影響力係数が低く、他産業と比較して域内への生産波及効果が低い。

１．地域経済の概観(2)所得①県民所得・雇用者報酬・企業所得を把握する

11

※１ １人当たり県民所得（＝当該県の県民所得÷当該県の総人口） ※２ １人当たり県民雇用者報酬（＝県民雇用者報酬÷県民雇用者数） ※３ １人当たり県民企業所得（＝当該県の民間企業法人所得÷当該県の総人口） 出所 県民経済計算（平成13年度 - 平成23年度）（93SNA、平成17年基準計数）

１人あたり県民所得 １人あたり雇用者所得 １人あたり民間企業所得 （万円） （万円） （万円）

愛知県の人口当たりの県民所得は、全国平均、中部ブロック平均と相似形で推移しており、全国平均、中部ブロック平均に比して、20万円程度高水準である。

住民の生活実感を反映していると考えられる一人あたり雇用者所得においては、2008年までは全国平均、中部ブロック平均に比して高水準で推移していたが、足下全国平均と比して低水準となっている。

企業の再投資等の事業拡大余力に影響していると考えられる一人あたりの民間企業所得においても、全国平均、中部ブロック平均と相似形で推移。2007年までは全国平均、中部ブロック平均に比して高水準であったが、足下全国平均及び中部ブロック平均に比して低水準となっている。

260

280

300

320

340

360

380

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

420

430

440

450

460

470

480

490

500

510

520

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

20

30

40

50

60

70

80

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

愛知県 全国 愛知県 全国 全国との差 愛知県 全国 全国との差農林水産業 15,879 440,797 0.5% 0.9% -0.4% 193.8 172.3 +21.5鉱業 636 21,549 0.0% 0.0% -0.0% 454.9 440.4 +14.5製造業 869,099 9,046,561 27.8% 18.7% +9.1% 486.5 437.1 +49.5建設業 205,875 3,549,016 6.6% 7.3% -0.7% 496.5 444.0 +52.5電気・ガス・水道 18,736 284,225 0.6% 0.6% +0.0% 711.8 646.1 +65.7卸売・小売 552,744 8,690,338 17.7% 17.9% -0.2% 456.0 418.2 +37.8金融・保険業 78,417 1,465,291 2.5% 3.0% -0.5% 543.6 591.2 -47.7不動産業 50,605 905,775 1.6% 1.9% -0.2% 477.2 459.1 +18.0運輸・通信業 278,592 4,632,607 8.9% 9.6% -0.6% 412.6 430.5 -17.9サービス業 967,455 17,450,217 30.9% 36.0% -5.0% 438.5 413.9 +24.6公務 89,550 2,015,417 2.9% 4.2% -1.3% 684.4 671.1 +13.3

産業分類雇用者数（人） 雇用者シェア 一人あたり雇用者報酬（万円）

平均：467.1万円

0

100

200

300

400

500

600

700

800

0% 20% 40% 60% 80% 100%

雇用者シェア×一人あたり雇用者報酬（愛知県）（万円）

平均：438.8万円

0

100

200

300

400

500

600

700

800

0% 20% 40% 60% 80% 100%

雇用者シェア×一人あたり雇用者報酬（全国）（万円）

１．地域経済の概観(2)所得②産業別雇用者数と平均賃金を把握する（全産業）

12

愛知県の平均賃金は467万円で、全国439万円と比較して28万円程度高い水準。 製造業の就業者シェアが大きいこと及びサービス業の就業シェアが小さいことを除き、産業別の賃金水準格差、

就業者構成比に大きな違いはない。 就業者シェアの大きい製造業やサービス産業での賃金水準が高く、愛知県の平均賃金を押し上げる大きな要因と

なっている。

出所：厚労省「平成23年賃金構造統計調査」、林野庁「森林・林業統計要覧2014」、総務省「平成23年地方公務員給与実態調査」、総務省「平成22年国勢調査」より作成。

農林水産業

製造業

建設業

電気・ガス・水道

鉱業

卸売・小売

金融・保険業

不動産業

運輸・通信業

サービス業

公務

農林水産業

製造業

建設業

電気・ガス・水道

鉱業

卸売・小売

金融・保険業

不動産業

運輸・通信業

サービス業

公務

愛知県 全国 愛知県 全国 差分 愛知県 全国 差分 愛知県 全国 愛知県 全国 差分 愛知県 全国 差分食料品製造業 62.4 1,092.8 8.1% 14.7% -6.6% 310.7 277.6 +33.1 窯業・土石製品製造業 24.9 242.0 3.2% 3.3% -0.0% 458.1 425.0 +33.0飲料・たばこ・飼料製造業 4.0 100.9 0.5% 1.4% -0.8% 484.1 410.1 +74.0 鉄鋼業 30.3 219.0 3.9% 2.9% +1.0% 593.9 549.9 +43.9

繊維工業 21.8 286.1 2.8% 3.9% -1.0% 319.6 265.8 +53.8 非鉄金属製造業 9.9 141.7 1.3% 1.9% -0.6% 482.5 509.2 -26.7木材・木製品製造業（家具を除く） 5.0 93.9 0.6% 1.3% -0.6% 345.3 329.8 +15.5 金属製品製造業 53.1 572.6 6.9% 7.7% -0.8% 424.7 400.5 +24.2家具・装備品製造業 6.9 96.8 0.9% 1.3% -0.4% 352.2 358.9 -6.8 はん用機械器具製造業 25.4 319.6 3.3% 4.3% -1.0% 549.0 520.1 +28.8パルプ・紙・紙加工品製造業 13.0 186.6 1.7% 2.5% -0.8% 387.9 406.5 -18.6 生産用機械器具製造業 56.9 544.2 7.4% 7.3% +0.1% 512.1 482.5 +29.6

印刷・同関連業 16.8 281.1 2.2% 3.8% -1.6% 404.1 398.3 +5.8 業務用機械器具製造業 14.8 202.7 1.9% 2.7% -0.8% 508.6 475.7 +33.0

化学工業 12.5 338.3 1.6% 4.6% -2.9% 580.2 553.6 +26.6 電子部品・デバイス・電子回路製造業 6.4 394.5 0.8% 5.3% -4.5% 482.5 503.2 -20.7石油製品・石炭製品製造業 1.3 24.9 0.2% 0.3% -0.2% 705.1 739.1 -34.0 電気機械器具製造業 49.2 468.8 6.4% 6.3% +0.1% 514.5 473.8 +40.7プラスチック製品製造業（別掲を除く） 51.2 412.2 6.7% 5.6% +1.1% 401.0 388.6 +12.3 情報通信機械器具製造業 6.5 173.5 0.8% 2.3% -1.5% 494.6 547.9 -53.3

ゴム製品製造業 11.5 111.7 1.5% 1.5% -0.0% 514.3 434.9 +79.4 輸送用機械器具製造業 274.5 945.2 35.7% 12.7% +23.0% 632.4 554.2 +78.2なめし革・同製品・毛皮製造業 1.0 22.6 0.1% 0.3% -0.2% 300.9 278.6 +22.3 その他の製造業 10.2 153.5 1.3% 2.1% -0.7% 437.9 370.7 +67.2

従業者シェア一人あたり

現金給与総額

（万円）産業分類従業者数（千人）

従業者シェア

一人あたり

現金給与総額

（万円） 産業分類従業者数（千人）

平均：436.5万円

0

100

200

300

400

500

600

700

800

0% 20% 40% 60% 80% 100%

食料品製造業

輸送用機械器具製造業

金属製品製造業

（万円） 従業者シェア×一人あたり現金給与総額（全国）

食料品製造業

輸送用機械器具製造業

生産用機械器具製造業

平均：514.9万円

0

100

200

300

400

500

600

700

800

0% 20% 40% 60% 80% 100%

(万円) 従業者シェア×一人あたり現金給与総額（愛知県)

１．地域経済の概観(2)所得②産業別雇用者数と平均賃金を把握する（製造業）

13

愛知県製造業の平均賃金水準（一人あたり給与総額）は515万円で、全国436万円よりも高い水準。 特に、輸送用機械器具製造業で、全国より就業者構成比が大きく、かつ賃金水準が高くなっており、製造業全体

の賃金水準を押し上げている。 多くの業種で平均賃金は全国平均を上回っており、愛知県全体の平均賃金を押し上げている。一方、就業者シェ

アの比較的小さい情報通信機械器具製造業などで、全国平均より賃金水準が低い業種もある。

出所：経済産業省「平成24年工業統計」から作成。 注：表中の「-」は集計対象が秘匿となっていることを示す。また、差分は都道府県-全国にて算出している。

１．地域経済の概観(2)支出（消費・投資）域内消費、投資の推移を把握する

14

１人あたり民間消費支出 １人あたり民間住宅投資 １人あたり民間企業設備投資 （万円）

１人あたり政府消費支出 １人あたり政府投資 １人あたり純移輸出

出所 県民経済計算（平成13年度 - 平成23年度）（93SNA、平成17年基準計数） 注：「1人あたり純移輸出」については、統計上の都合により，愛知県を除いて算出。

2001年以降、１人あたり民間消費支出は235万円付近を横ばいで推移しており、全国比では10万円程度高い水準である。一方、 １人あたり政府消費支出は2001年55万円程度から2011年には60万円程度と上昇トレンドを示しており、全国平均、中部ブロック平均も相似形で推移している。

投資をみると、民間住宅投資、政府投資で下降トレンドが見られる。一方、民間企業設備投資では明確な傾向は見られない。幅が縮小する傾向を示している。

（万円） （万円）

（万円） （万円） （万円）

200

210

220

230

240

250

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

8

10

12

14

16

18

20

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

35

40

45

50

55

60

65

70

75

80

85

90

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

50

55

60

65

70

75

80

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック 愛知県

-15

-10

-5

0

5

10

15

20

25

30

35

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

全国 中部ブロック

１．地域経済の概観(2)支出(消費・投資)②産業別(製造業)設備投資を把握する

15

愛知県 産業別（製造業・30人以上の事業所）設備投資額

（10億円）

出所： 総務省・経済産業省「平成24年経済センサス」、経済産業省「平成20年工業統計」 「平成21年工業統計」 「平成22年工業統計」 「平成24年工業統計」から作成

2012年に設備投資額が400億円を超えるのは、輸送用機械器具製造業、鉄鋼業、プラスチック製品製造業の3業種である。

特に、輸送用機械器具製造業は、投資規模が4000億を超えており、他産業と比較して設備投資水準が抜きに出ている。

多くの製造業は2008年から2010年に投資水準が落ち込んだ後、その回復が遅れている。

（10億円）

（10億円） （10億円）

１．地域経済の概観(3)まとめ

16

今後人口減少が進み、2040年には685 .6万人（2010年比７％減）となり、老年人口比率は足下20％から2040年32％まで上昇すると見込まれる。

今後の高齢化・生産年齢人口減少を見据えた経済政策が必要。

人口・年齢構成のポイント

多くの製造業で域外収支がプラス、付加価値・就業者比率が全国比でかなり大きく、また、ほとんどの業種で労働生産性が全国平均以上と、製造業の重要度が非常に高い。

特に、輸送用機械器具製造業は製造業付加価値で過半、就業者シェア4割弱、生産波及効果で最大。 農林水産業は、産業構成比は大きくなく、域外収支もマイナスではあるものの、労働生産性は全国平均以上。 サービス産業では、運輸・郵便業、卸売・小売業が若干労働生産性が高いが、その他は全国並み。

生産（産業構造）のポイント

人口あたり県民所得は、全国平均と相似形で推移しており、また、足下20万円程度高水準である。 企業の事業拡大余力に影響する一人あたり民間企業所得においても、 2008年までは全国平均に比して高水準

であったが、足下全国平均に比して低水準。 平均賃金は高水準。特に就業者シェアの大きい製造業やサービス産業の賃金水準が高く、平均賃金を押し上げ。

所得のポイント

2001年以降、１人あたり民間消費支出は235万円付近を横ばいで推移しており、全国比では10万円程度高い水準である。

投資では、民間住宅投資、政府投資は下降トレンドである一方、 民間企業投資では明確な傾向は見られない。 製造業の投資では、特に、輸送用機械器具製造業の投資規模が大きいが、同産業を含む多くの製造業で2008

年から2010年に投資水準が落ち込んだ後、その回復が遅れている。

支出（消費・投資）のポイント

愛知県経済において、製造業全般に労働生産性が高く、また、付加価値・従業者構成比の高い業種ほど、その傾向は強まっており、メリハリのきいた産業構造と言え、今後競争力をいかに維持するかが成長の鍵。

特に、付加価値・就業者比率、生産波及効果が大きい輸送用機械器具製造業は地域の中核産業。 高い生産性を確保する農業などの産業で、販路開拓など引き続き強みを伸ばす施策を講じることが重要。 サービス産業では、運輸・郵便業、卸売・小売業など全国比で労働生産性が高い業種もあれば、学術研

究・専門・技術サービス業など低い業種もあり、強みを伸ばし、弱点を克服する施策が重要。

２．個別産業分析（製造業）

17

このセクションでは、地域の重要産業として、 □ 特化係数が１を超える産業 □ 労働生産性対全国比が１を超える産業 □ 従業者比率上位３位までの産業 を拾い上げ、それぞれの産業の □ 特化係数 □ 労働生産性対全国比 □ 事業所数 □ 従業者数 □ 平均賃金 について、1990年と2012年の対比により、過去20年の産業の変化を把握します。

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）畜産食料品製造業 121 6,300 0.7% 367.2 99 6,525 0.9% 328.4 -22 +225 +0.2% -38.8水産食料品製造業 357 6,657 0.7% 302.3 192 6,007 0.8% 232.2 -165 -650 +0.1% -70.1野菜缶詰・果実缶詰・農産保存食料品製造業 135 2,790 0.3% 256.7 55 1,547 0.2% 240.7 -80 -1,243 -0.1% -16.1調味料製造業 89 3,298 0.4% 403.2 67 3,245 0.4% 372.9 -22 -53 +0.1% -30.3糖類製造業 26 1,179 0.1% 510.4 9 758 0.1% 685.2 -17 -421 -0.0% +174.9精穀・製粉業 63 1,439 0.2% 492.7 43 949 0.1% 413.9 -20 -490 -0.0% -78.8パン・菓子製造業 688 21,605 2.3% 340.1 403 20,002 2.6% 354.4 -285 -1,603 +0.3% +14.3動植物油脂製造業 11 330 0.0% 515.0 10 534 0.1% 545.2 -1 +204 +0.0% +30.3その他の食料品製造業 798 14,719 1.6% 290.5 481 22,630 2.9% 264.5 -317 +7,911 +1.4% -26.0

合計 2,288 58,317 6.2% 334.0 1,359 62,197 8.1% 311.9 -929 +3,880 +1.9% -22.1

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.5

0.4

0.5

0.7

2.1

1.3

0.8

0.2

0.5

1.0

1.2

1.2

1.1

1.9

1.7

1.1

0.6

1.0

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

畜産食料品製造業

水産食料品製造業

野菜缶詰・果実缶詰・農産

保存食料品製造業

調味料製造業

糖類製造業

精穀・製粉業

パン・菓子製造業

動植物油脂製造業

その他の食料品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.4

0.3

0.3

0.5

1.9

0.6

0.7

-0.1

0.5

1.1

1.0

1.3

1.0

2.1

1.3

1.1

-0.3

1.1

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

畜産食料品製造業

水産食料品製造業

野菜缶詰・果実缶詰・農産

保存食料品製造業

調味料製造業

糖類製造業

精穀・製粉業

パン・菓子製造業

動植物油脂製造業

その他の食料品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、糖類製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 産業全体で従業者数は増加。内容は業種によって異なり、その他の食料品製造業では増加する一方、パン・菓子製造業では減少している。 平均賃金の推移は業種によって異なり、糖類製造業では増加する一方、精穀・製粉業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～食料品製造業～

特化係数と労働生産性（食料品製造業、1990年） 特化係数と労働生産性（食料品製造業、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

18

従業者構成比と平均賃金（食料品製造業、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）清涼飲料製造業 30 1,474 0.2% 577.3 17 1,281 0.2% 583.3 -13 -193 +0.0% +6.0酒類製造業 77 2,703 0.3% 499.6 44 1,182 0.2% 464.9 -33 -1,521 -0.1% -34.7茶・コーヒー製造業 62 579 0.1% 332.3 45 570 0.1% 323.4 -17 -9 +0.0% -8.9製氷業 13 99 0.0% 445.3 9 62 0.0% 357.8 -4 -37 -0.0% -87.5たばこ製造業 - - - - - - - - - - - -飼料・有機質肥料製造業 56 1,344 0.1% 513.4 39 867 0.1% 498.0 -17 -477 -0.0% -15.4

合計 238 6,199 0.7% 504.6 154 3,962 0.5% 488.4 -84 -2,237 -0.1% -16.2

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.7

0.3

0.5

0.3

0.0

0.9

1.3

0.7

1.4

1.0

0.0

1.1

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

清涼飲料製造業

酒類製造業

茶・コーヒー製造業

製氷業

たばこ製造業

飼料・有機質肥料製造

業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.4

0.4

0.3

0.1

0.0

0.9

1.2

1.6

1.4

0.6

0.0

1.9

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

清涼飲料製造業

酒類製造業

茶・コーヒー製造業

製氷業

たばこ製造業

飼料・有機質肥料製造

業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、酒類製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 全ての業種で従業者数が減少。特に、酒類製造業での従業者の減少数が大きい。 平均賃金の推移は業種によって異なり、清涼飲料製造業では増加する一方、製氷業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～飲料・たばこ・飼料製造業～

特化係数と労働生産性（飲料・たばこ・飼料製造業、1990年） 特化係数と労働生産性（飲料・たばこ・飼料製造業、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

19

従業者構成比と平均賃金（飲料・たばこ・飼料製造業、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数(人）

従業者構成比

平均賃金（万円）

事業所数従業者数(人）

従業者構成比

平均賃金（万円）

事業所数従業者数(人）

従業者構成比

平均賃金（万円）

製糸業 4 105 0.0% 175.0 - - - - - - - -化学繊維製造業 14 3,630 0.4% 574.2 17 2,230 0.3% 431.7 +3 -1,400 -0.1% -142.5紡績業 195 9,335 1.0% 319.3 41 907 0.1% 331.3 -154 -8,428 -0.9% +12.0ねん糸製造業 367 2,459 0.3% 262.3 54 576 0.1% 264.9 -313 -1,883 -0.2% +2.6織物業 1,563 16,191 1.7% 339.9 168 2,306 0.3% 352.6 -1,395 -13,885 -1.4% +12.7ニット生地製造業 112 1,216 0.1% 383.3 32 497 0.1% 334.7 -80 -719 -0.1% -48.6染色整理業 617 15,734 1.7% 414.7 141 3,253 0.4% 331.6 -476 -12,481 -1.3% -83.0綱・網製造業 175 2,384 0.3% 338.2 77 1,190 0.2% 343.9 -98 -1,194 -0.1% +5.6レース・繊維雑品製造業 80 514 0.1% 263.8 24 238 0.0% 297.7 -56 -276 -0.0% +33.9その他の繊維工業 606 9,045 1.0% 343.7 128 2,168 0.3% 349.2 -478 -6,877 -0.7% +5.5織物製（不織布製及びレース製を含む）外衣・シャツ製造業（和式を除く） 1,064 11,960 1.3% 227.3 105 1,245 0.2% 222.1 -959 -10,715 -1.1% -5.2ニット製外衣・シャツ製造業 536 5,186 0.6% 238.3 72 740 0.1% 201.7 -464 -4,446 -0.5% -36.6下着類製造業 41 333 0.0% 243.4 10 99 0.0% 240.4 -31 -234 -0.0% -3.0和装製品・足袋製造業 61 466 0.0% 273.8 20 203 0.0% 214.9 -41 -263 -0.0% -58.9その他の衣服・繊維製身の回り品製造業 188 1,499 0.2% 269.2 47 379 0.0% 242.4 -141 -1,120 -0.1% -26.9その他の繊維製品製造業 680 7,095 0.8% 273.1 293 4,586 0.6% 253.5 -387 -2,509 -0.2% -19.6

合計 6,303 87,152 9.3% 330.2 1,229 20,617 2.7% 313.3 -5,070 -66,430 -6.6% -17.1

産業名称1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.2

1.5

1.5

1.2

1.8

1.0

1.7

2.4

0.3

1.6

0.4

0.5

0.1

0.6

0.4

0.8

0.7

1.1

0.9

0.9

1.0

1.2

1.0

1.1

0.7

1.0

1.4

1.2

1.7

1.3

1.3

1.0

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

製糸業

化学繊維製造業

紡績業

ねん糸製造業

織物業

ニット生地製造業

染色整理業

綱・網製造業

レース・繊維雑品製造業

その他の繊維工業

織物製（不織布製及びレース製を

含む）外衣・シャツ製造業（和式を

除く）

ニット製外衣・シャツ製造業

下着類製造業

和装製品・足袋製造業

その他の衣服・繊維製身の回り品

製造業

その他の繊維製品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.0

1.3

1.6

1.1

1.3

0.7

1.0

2.1

0.5

0.5

0.1

0.2

0.0

0.3

0.2

0.7

0.0

0.8

1.3

1.2

1.4

0.9

1.0

1.2

1.7

0.7

1.0

1.1

0.8

0.7

1.0

0.9

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

製糸業

化学繊維製造業

紡績業

ねん糸製造業

織物業

ニット生地製造業

染色整理業

綱・網製造業

レース・繊維雑品製造業

その他の繊維工業

織物製（不織布製及びレース製を

含む）外衣・シャツ製造業（和式を

除く）

ニット製外衣・シャツ製造業

下着類製造業

和装製品・足袋製造業

その他の衣服・繊維製身の回り品

製造業

その他の繊維製品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、レース・繊維雑品製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 全ての業種で従業者数が減少。特に、織物業での従業者の減少数が大きい。 平均賃金の推移は業種によって異なり、レース・繊維雑品製造業では増加する一方、化学繊維製造業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～繊維工業～

20

特化係数と労働生産性（繊維工業、1990年） 特化係数と労働生産性（繊維工業、2012年）

従業者構成比と平均賃金（繊維工業、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）製材業、木製品製造業 486 4,476 0.5% 368.5 110 1,441 0.2% 349.6 -376 -3,035 -0.3% -18.9造作材・合板・建築用組立材料製造業 300 5,841 0.6% 421.2 125 2,376 0.3% 359.0 -175 -3,465 -0.3% -62.2木製容器製造業（竹、とうを含む） 130 1,841 0.2% 331.7 38 407 0.1% 343.2 -92 -1,434 -0.1% +11.6その他の木製品製造業(竹、とうを含む) 130 1,206 0.1% 328.5 53 568 0.1% 298.7 -77 -638 -0.1% -29.7

合計 1,046 13,364 1.4% 382.8 326 4,792 0.6% 347.7 -720 -8,572 -0.8% -35.2

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.4

1.1

0.9

0.6

1.1

1.2

1.0

1.3

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

製材業、木製品製造業

造作材・合板・建築用組立

材料製造業

木製容器製造業（竹、とう

を含む）

その他の木製品製造業

(

竹、とうを含む)

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.4

0.4

0.5

0.4

1.6

0.9

1.2

0.9

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

製材業、木製品製造業

造作材・合板・建築用組立

材料製造業

木製容器製造業（竹、とう

を含む）

その他の木製品製造業

(

竹、とうを含む)

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、製材業、木製品製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 全ての業種で従業者数が減少。特に、造作材・合板・建築用組立材料製造業での従業者の減少数が大きい。 平均賃金の推移は業種によって異なり、木製容器製造業（竹、とうを含む）では増加する一方、造作材・合板・建築用組立材料製造業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～木材・木製品（家具を除く）～

特化係数と労働生産性（木材・木製品（家具を除く）、1990年） 特化係数と労働生産性（木材・木製品（家具を除く）、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

21

従業者構成比と平均賃金（木材・木製品（家具を除く）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）家具製造業 739 14,006 1.5% 395.3 254 4,789 0.6% 374.5 -485 -9,217 -0.9% -20.8宗教用具製造業 105 922 0.1% 348.6 51 396 0.1% 302.4 -54 -526 -0.0% -46.2建具製造業 341 1,985 0.2% 373.2 98 558 0.1% 298.7 -243 -1,427 -0.1% -74.4その他の家具・装備品製造業 222 2,019 0.2% 359.3 73 980 0.1% 342.3 -149 -1,039 -0.1% -17.0

合計 1,407 18,932 2.0% 386.9 476 6,723 0.9% 359.3 -931 -12,209 -1.1% -27.6

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

1.2

1.0

0.5

0.7

1.3

1.2

1.1

0.9

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

家具製造業

宗教用具製造業

建具製造業

その他の家具・装備品製造

業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.9

1.1

0.3

0.5

1.6

0.9

1.2

0.9

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

家具製造業

宗教用具製造業

建具製造業

その他の家具・装備品製造

業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、宗教用具製造業の特化係数の伸びが大きい。また、家具製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 全ての業種で従業者数が減少。特に、家具製造業での従業者の減少数が大きい。 全ての業種で平均賃金が減少。特に、建具製造業での平均賃金の減少が大きい。

２．個別産業分析(製造業) ～家具・装備品製造業～

特化係数と労働生産性（家具・装備品製造業、1990年） 特化係数と労働生産性（家具・装備品製造業、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

22

従業者構成比と平均賃金（家具・装備品製造業）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）印刷業 1,157 18,463 2.0% 410.6 663 14,645 1.9% 415.7 -494 -3,818 -0.1% +5.1製版業 262 3,572 0.4% 410.7 63 951 0.1% 389.7 -199 -2,621 -0.3% -20.9製本業、印刷物加工業 173 1,592 0.2% 347.9 102 1,081 0.1% 289.3 -71 -511 -0.0% -58.5印刷関連サービス業 3 18 0.0% 478.3 4 86 0.0% 356.3 +1 +68 +0.0% -122.0

合計 1,595 23,645 2.5% 406.5 832 16,763 2.2% 405.8 -763 -6,882 -0.3% -0.7

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.6

0.6

0.4

0.3

1.0

1.0

0.9

1.3

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

印刷業

製版業

製本業、印刷物加工業

印刷関連サービス業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.5

0.3

0.3

0.2

1.0

0.7

0.8

0.5

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

印刷業

製版業

製本業、印刷物加工業

印刷関連サービス業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、特化係数・相対的労働生産性が大きく伸びた産業は存在しない。 産業全体で従業者数は減少。内容は業種によって異なり、印刷関連サービス業では増加する一方、印刷業では減少している。 平均賃金の推移は業種によって異なり、印刷業では増加する一方、印刷関連サービス業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～印刷・同関連業～

特化係数と労働生産性（印刷・同関連業、1990年） 特化係数と労働生産性（印刷・同関連業、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

23

従業者構成比と平均賃金（印刷・同関連業）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数(人）

従業者構成比

平均賃金（万円）

事業所数従業者数(人）

従業者構成比

平均賃金（万円）

事業所数従業者数(人）

従業者構成比

平均賃金（万円）

石油精製業 - - - - - - - - - - - -潤滑油・グリース製造業（石油精製業によらないもの） 13 442 0.0% 499.1 7 168 0.0% 501.1 -6 -274 -0.0% +2.0コークス製造業 - - - - - - - - - - - -舗装材料製造業 39 303 0.0% 507.7 34 394 0.1% 527.7 -5 +91 +0.0% +20.0その他の石油製品・石炭製品製造業 6 178 0.0% 503.1 5 221 0.0% 505.0 -1 +43 +0.0% +1.9

合計 58 923 0.1% 502.7 46 783 0.1% 515.6 -12 -140 +0.0% +12.9

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.0

1.3

0.0

0.6

0.8

0.0

1.0

0.0

1.3

1.2

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

石油精製業

潤滑油・グリース製造業

（石油精製業によらないも

の）

コークス製造業

舗装材料製造業

その他の石油製品・石炭製

品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.0

0.6

0.0

0.4

0.9

0.0

1.3

0.0

0.9

1.4

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

石油精製業

潤滑油・グリース製造業（石

油精製業によらないもの）

コークス製造業

舗装材料製造業

その他の石油製品・石炭製

品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、潤滑油・グリース製造業（石油精製業によらないもの）の相対的労働生産性の伸びが大きい。 産業全体で従業者数は減少。内容は業種によって異なり、舗装材料製造業では増加する一方、潤滑油・グリース製造業（石油精製業によらないもの）では減少している。 全ての業種で平均賃金が増加。特に、舗装材料製造業での平均賃金の増加が大きい。

２．個別産業分析(製造業) ～石油製品・石炭製品～

特化係数と労働生産性（石油製品・石炭製品、1990年） 特化係数と労働生産性（石油製品・石炭製品、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

24

従業者構成比と平均賃金（石油製品・石炭製品）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業 116 2,351 0.3% 450.1 92 1,901 0.2% 434.2 -24 -450 -0.0% -15.9プラスチックフィルム・シート・床材・合成皮革製造業 260 5,265 0.6% 358.8 209 6,728 0.9% 418.2 -51 +1,463 +0.3% +59.4工業用プラスチック製品製造業 1,015 23,250 2.5% 357.3 868 30,337 4.0% 382.5 -147 +7,087 +1.5% +25.2発泡・強化プラスチック製品製造業 239 7,496 0.8% 400.2 121 3,792 0.5% 436.0 -118 -3,704 -0.3% +35.7プラスチック成形材料製造業（廃プラスチックを含む） 96 1,679 0.2% 496.2 77 1,298 0.2% 443.8 -19 -381 -0.0% -52.4その他のプラスチック製品製造業 420 7,157 0.8% 336.5 206 6,997 0.9% 438.0 -214 -160 +0.1% +101.5

合計 2,146 47,198 5.0% 370.7 1,573 51,053 6.7% 402.3 -573 +3,855 +1.6% +31.6

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.6

0.7

1.9

1.3

1.2

0.8

1.0

1.0

1.3

1.0

1.4

1.1

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

プラスチック板・棒・管・継

手・異形押出製品製造業

プラスチックフィルム・シー

ト・床材・合成皮革製造業

工業用プラスチック製品製

造業

発泡・強化プラスチック製品

製造業

プラスチック成形材料製造

業（廃プラスチックを含む）

その他のプラスチック製品

製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.5

0.5

1.9

0.6

0.5

0.8

1.0

0.8

1.3

0.8

0.9

1.6

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

プラスチック板・棒・管・継

手・異形押出製品製造業

プラスチックフィルム・シー

ト・床材・合成皮革製造業

工業用プラスチック製品製

造業

発泡・強化プラスチック製

品製造業

プラスチック成形材料製造

業（廃プラスチックを含む）

その他のプラスチック製品

製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、その他のプラスチック製品製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 産業全体で従業者数は増加。内容は業種によって異なり、工業用プラスチック製品製造業では増加する一方、発泡・強化プラスチック製品製造業では減少している。 平均賃金の推移は業種によって異なり、その他のプラスチック製品製造業では増加する一方、プラスチック成形材料製造業（廃プラスチックを含む）では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～プラスチック製品～

特化係数と労働生産性（プラスチック製品、1990年） 特化係数と労働生産性（プラスチック製品、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

25

従業者構成比と平均賃金（プラスチック製品）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）タイヤ・チューブ製造業 8 2,098 0.2% 767.2 8 2,514 0.3% 545.3 +0 +416 +0.1% -221.8ゴム製・プラスチック製履物・同附属品製造業 11 264 0.0% 229.1 - - - - - - - -ゴムベルト・ゴムホース・工業用ゴム製品製造業 350 12,323 1.3% 493.2 215 8,451 1.1% 520.2 -135 -3,872 -0.2% +27.0その他のゴム製品製造業 41 523 0.1% 316.8 26 477 0.1% 294.2 -15 -46 +0.0% -22.6

合計 410 15,208 1.6% 520.3 249 11,442 1.5% 516.3 -150 -3,502 -0.1% -9.2

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

1.3

0.1

1.4

0.2

1.7

0.9

1.1

0.7

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

タイヤ・チューブ製造業

ゴム製・プラスチック製履

物・同附属品製造業

ゴムベルト・ゴムホース・工

業用ゴム製品製造業

その他のゴム製品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1.1

0.0

1.2

0.0

1.3

0.0

1.4

0.1

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

タイヤ・チューブ製造業

ゴム製・プラスチック製履

物・同附属品製造業

ゴムベルト・ゴムホース・工

業用ゴム製品製造業

その他のゴム製品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、ゴムベルト・ゴムホース・工業用ゴム製品製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 産業全体で従業者数は減少。内容は業種によって異なり、タイヤ・チューブ製造業では増加する一方、ゴムベルト・ゴムホース・工業用ゴム製品製造業では減少している。 平均賃金の推移は業種によって異なり、ゴムベルト・ゴムホース・工業用ゴム製品製造業では増加する一方、タイヤ・チューブ製造業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～ゴム製品製造業～

特化係数と労働生産性（ゴム製品製造業、1990年） 特化係数と労働生産性（ゴム製品製造業、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

26

従業者構成比と平均賃金（ゴム製品製造業）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）製鉄業 - - - - - - - - - - - -製鋼・製鋼圧延業 8 9,616 1.0% 638.5 10 7,244 0.9% 682.6 +2 -2,372 -0.1% +44.1製鋼を行わない鋼材製造業（表面処理鋼材を除く） 33 4,739 0.5% 623.7 31 3,431 0.4% 571.7 -2 -1,308 -0.1% -52.1表面処理鋼材製造業 8 347 0.0% 502.8 4 135 0.0% 349.9 -4 -212 -0.0% -152.8鉄素形材製造業 293 11,474 1.2% 552.9 164 8,170 1.1% 566.5 -129 -3,304 -0.2% +13.6その他の鉄鋼業 341 7,054 0.8% 484.5 302 7,687 1.0% 482.8 -39 +633 +0.2% -1.7

合計 683 33,230 3.6% 572.7 511 26,667 3.5% 573.5 -172 -6,563 -0.1% +0.7

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.0

2.0

0.8

0.5

1.7

1.0

0.0

0.9

1.0

0.7

1.1

1.0

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

製鉄業

製鋼・製鋼圧延業

製鋼を行わない鋼材製造

業（表面処理鋼材を除く）

表面処理鋼材製造業

鉄素形材製造業

その他の鉄鋼業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.0

1.7

0.7

0.2

1.3

1.1

0.0

0.9

1.1

1.0

1.1

1.1

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

製鉄業

製鋼・製鋼圧延業

製鋼を行わない鋼材製造

業（表面処理鋼材を除く）

表面処理鋼材製造業

鉄素形材製造業

その他の鉄鋼業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、その他の鉄鋼業の特化係数の伸びが大きい。また、表面処理鋼材製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 産業全体で従業者数は減少。内容は業種によって異なり、その他の鉄鋼業では増加する一方、鉄素形材製造業では減少している。 平均賃金の推移は業種によって異なり、製鋼・製鋼圧延業では増加する一方、表面処理鋼材製造業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～鉄鋼業～

特化係数と労働生産性（鉄鋼業、1990年） 特化係数と労働生産性（鉄鋼業、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

27

従業者構成比と平均賃金（鉄鋼業）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）ブリキ缶・その他のめっき板等製品製造業 20 453 0.0% 341.2 7 121 0.0% 267.5 -13 -332 -0.0% -73.7洋食器・刃物・手道具・金物類製造業 155 2,865 0.3% 454.7 74 1,622 0.2% 685.5 -81 -1,243 -0.1% +230.8暖房装置・配管工事用附属品製造業 247 8,042 0.9% 365.3 112 6,708 0.9% 424.7 -135 -1,334 +0.0% +59.3建設用・建築用金属製品製造業（製缶板金業を含む) 1,681 19,976 2.1% 477.0 881 11,648 1.5% 431.2 -800 -8,328 -0.6% -45.9金属素形材製品製造業 722 11,421 1.2% 407.1 400 9,501 1.2% 377.9 -322 -1,920 +0.0% -29.2金属被覆・彫刻業、熱処理業（ほうろう鉄器を除く） 923 14,450 1.5% 452.0 599 12,719 1.7% 416.8 -324 -1,731 +0.1% -35.2金属線製品製造業（ねじ類を除く) 132 1,505 0.2% 339.0 57 779 0.1% 353.7 -75 -726 -0.1% +14.7ボルト・ナット・リベット・小ねじ・木ねじ等製造業 367 6,123 0.7% 455.4 162 4,218 0.5% 446.2 -205 -1,905 -0.1% -9.3その他の金属製品製造業 290 8,506 0.9% 491.1 183 5,534 0.7% 448.5 -107 -2,972 -0.2% -42.6

合計 4,537 73,341 7.8% 444.2 2,475 52,850 6.9% 426.6 -2,062 -20,491 -0.9% -17.7

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.1

0.6

1.2

0.6

1.1

1.2

0.9

1.3

1.7

0.4

1.3

0.9

1.0

1.0

1.1

1.1

1.0

1.2

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

ブリキ缶・その他のめっき板

等製品製造業

洋食器・刃物・手道具・金物

類製造業

暖房装置・配管工事用附属

品製造業

建設用・建築用金属製品製

造業（製缶板金業を含む)

金属素形材製品製造業

金属被覆・彫刻業、熱処理

業（ほうろう鉄器を除く）

金属線製品製造業（ねじ類

を除く)

ボルト・ナット・リベット・小

ねじ・木ねじ等製造業

その他の金属製品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.1

0.4

1.8

0.5

0.7

1.0

0.6

1.0

1.1

0.5

1.2

1.4

1.1

0.8

1.1

1.1

1.1

1.2

0.00.20.40.60.81.01.21.41.61.82.0

ブリキ缶・その他のめっき板

等製品製造業

洋食器・刃物・手道具・金物

類製造業

暖房装置・配管工事用附属

品製造業

建設用・建築用金属製品製

造業（製缶板金業を含む)

金属素形材製品製造業

金属被覆・彫刻業、熱処理

業（ほうろう鉄器を除く）

金属線製品製造業（ねじ類

を除く)

ボルト・ナット・リベット・小

ねじ・木ねじ等製造業

その他の金属製品製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、暖房装置・配管工事用附属品製造業の特化係数・労働生産性の伸びが大きい。 全ての業種で従業者数が減少。特に、建設用・建築用金属製品製造業（製缶板金業を含む)での従業者の減少数が大きい。 平均賃金の推移は業種によって異なり、洋食器・刃物・手道具・金物類製造業では増加する一方、ブリキ缶・その他のめっき板等製品製造業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～金属製品～

特化係数と労働生産性（金属製品、1990年） 特化係数と労働生産性（金属製品、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

28

従業者構成比と平均賃金（金属製品）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）ボイラ・原動機製造業 14 261 0.0% 409.8 10 435 0.1% 914.8 -4 +174 +0.0% +505.0農業用機械製造業（農業用器具を除く） 53 857 0.1% 427.7 26 647 0.1% 432.5 -27 -210 -0.0% +4.8建設機械・鉱山機械製造業 173 5,545 0.6% 533.0 104 5,389 0.7% 588.0 -69 -156 +0.1% +55.0金属加工機械製造業 1,527 35,153 3.8% 496.3 988 24,883 3.2% 533.5 -539 -10,270 -0.5% +37.2繊維機械製造業 329 11,572 1.2% 504.3 64 1,493 0.2% 438.4 -265 -10,079 -1.0% -65.9特殊産業用機械製造業 472 12,449 1.3% 542.6 417 11,554 1.5% 506.6 -55 -895 +0.2% -35.9一般産業用機械・装置製造業 962 25,572 2.7% 536.4 522 17,027 2.2% 510.1 -440 -8,545 -0.5% -26.2事務用・サービス用・民生用機械器具製造業 315 15,623 1.7% 510.0 197 11,841 1.5% 571.0 -118 -3,782 -0.1% +61.1その他の機械・同部分品製造業 1,551 23,766 2.5% 505.7 937 19,655 2.6% 490.9 -614 -4,111 +0.0% -14.7計量器・測定器・分析機器・試験機製造業 120 9,342 1.0% 508.5 82 2,615 0.3% 464.8 -38 -6,727 -0.7% -43.7測量機械器具製造業 5 53 0.0% 195.0 - - - - - - - -医療用機械器具・医療用品製造業 66 1,411 0.2% 385.3 67 1,787 0.2% 412.4 +1 +376 +0.1% +27.1理化学機械器具製造業 6 59 0.0% 455.4 - - - - - - - -光学機械器具・レンズ製造業 54 2,612 0.3% 374.7 13 956 0.1% 372.8 -41 -1,656 -0.2% -1.9武器製造業 - - - - 4 3,130 0.4% 740.6 - - - -

合計 5,647 144,275 15.4% 509.3 3,431 101,412 13.2% 526.1 -2,209 -45,881 -2.6% +9.9

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

0.0

0.1

0.7

1.8

2.7

1.1

1.4

1.2

1.0

1.2

0.0

0.2

0.2

0.5

0.0

0.4

0.8

0.9

1.1

1.3

1.1

1.3

1.3

1.1

0.9

0.3

0.7

1.2

1.5

0.0

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

ボイラ・原動機製造業

農業用機械製造業（農業用

器具を除く）

建設機械・鉱山機械製造業

金属加工機械製造業

繊維機械製造業

特殊産業用機械製造業

一般産業用機械・装置製造

業

事務用・サービス用・民生用

機械器具製造業

その他の機械・同部分品製

造業

計量器・測定器・分析機器・

試験機製造業

測量機械器具製造業

医療用機械器具・医療用品

製造業

理化学機械器具製造業

光学機械器具・レンズ製造

業

武器製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

0.0

0.1

0.8

1.3

0.8

0.6

0.7

1.5

0.6

0.6

0.0

0.3

0.0

0.2

2.2

0.4

0.7

1.3

1.1

0.9

1.1

0.9

1.6

0.8

1.5

0.0

1.0

0.0

0.8

0.8

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

ボイラ・原動機製造業

農業用機械製造業（農業用

器具を除く）

建設機械・鉱山機械製造業

金属加工機械製造業

繊維機械製造業

特殊産業用機械製造業

一般産業用機械・装置製造

業

事務用・サービス用・民生用

機械器具製造業

その他の機械・同部分品製

造業

計量器・測定器・分析機器・

試験機製造業

測量機械器具製造業

医療用機械器具・医療用品

製造業

理化学機械器具製造業

光学機械器具・レンズ製造

業

武器製造業

特化係数（全国＝１） 労働生産性（全国＝１）

1990年と2012年を比較して、事務用・サービス用・民生用機械器具製造業の特化係数の伸びが大きい。また、計量器・測定器・分析機器・試験機製造業の相対的労働生産性の伸びが大きい。 産業全体で従業者数は減少。内容は業種によって異なり、医療用機械器具・医療用品製造業では増加する一方、金属加工機械製造業では減少している。 平均賃金の推移は業種によって異なり、ボイラ・原動機製造業では増加する一方、繊維機械製造業では減少している。

２．個別産業分析(製造業) ～一般（はん用・生産用・業務用）機械器具～

特化係数と労働生産性（一般機械器具、1990年） 特化係数と労働生産性（一般機械器具、2012年）

※特化係数＝地域の付加価値構成比÷全国の付加価値構成比

29

従業者構成比と平均賃金（一般機械器具）、1990年、2012年）

注：産業小分類は平成14年改訂基準、平均賃金は物価調整後、従業者構成比は都道府県の製造業全体の従業者数に対する比率、「-」は事業者が存在しないか、秘匿を示す。表中の計は積み上げベース、ただし 差分は1990年、2012年の両方の数値が取得可能な小分類をベースに算出。 出所： 経済産業省「平成24年工業統計」、 「平成2年工業統計」、経済産業研究所提供コンバータから作成

事業所数従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）事業所数

従業者数

(人）

従業者

構成比

平均賃金

（万円）発電用・送電用・配電用・産業用電気機械器具製造業 1,045 56,160 6.0% 484.6 651 41,067 5.4% 510.8 -394 -15,093 -0.6% +26.2民生用電気機械器具製造業 176 6,187 0.7% 432.7 66 4,540 0.6% 577.3 -110 -1,647 -0.1% +144.6電球・電気照明器具製造業 36 684 0.1% 349.8 23 1,002 0.1% 473.7 -13 +318 +0.1% +123.9電子応用装置製造業 111 7,087 0.8% 342.6 34 3,941 0.5% 489.0 -77 -3,146 -0.2% +146.4電気計測器製造業 33 1,381 0.1% 447.2 24 781 0.1% 472.1 -9 -600 -0.0% +24.9その他の電気機械器具製造業 31 530 0.1% 309.4 6 200 0.0% 315.1 -25 -330 -0.0% +5.7通信機械器具・同関連機械器具製造業 57 4,972 0.5% 359.9 13 1,838 0.2% 625.9 -44 -3,134 -0.3% +266.1電子計算機・同附属装置製造業 46 3,544 0.4% 446.1 25 2,277 0.3% 413.9 -21 -1,267 -0.1% -32.2電子部品・デバイス製造業 212 10,657 1.1% 376.6 136 6,423 0.8% 483.1 -76 -4,234 -0.3% +106.5

合計 1,747 91,202 9.7% 446.5 978 62,069 8.1% 509.6 -769 -29,133 -1.7% +63.1

産業名称

1990年 2012年 差分（2012年-1990年）

1.