米国convergys社の 事業支援システム(bss)事業を買収 通信 … ·...
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米国 Convergys社の
事業支援システム(BSS)事業を買収~通信サービス事業者向けソフト・サービス事業の
グローバル展開強化~
2012年 3月22日
日本電気株式会社
代表取締役執行役員社長
遠藤 信博
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▐ 安定的なキャッシュフローを創出する事業に集中▐ 4つの事業を柱とした経営 ITサービス/キャリアネットワーク/社会インフラ/エネルギー
NECの経営方針と本日の発表内容
サービス&マネジメント領域のグローバル拡大への打ち手
2008年 NetCracker社買収
今回新たにConvergys社 BSS事業の買収を決定
本日、買収契約書に調印 買収価格 約$450M 12年度1Q内の買収完了を予定
サービス&マネジメント
(約15%)
アクセス&トランスポート
キャリアネットワーク
2011年度売上見込(6800億円)
予想値は、2012年1月26日現在※BSS: 事業支援システム
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1.買収の背景と狙い
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キャリアの投資動向
キャリアは収入増/費用効率化のため、サービス&マネジメント領域への投資を拡大
設備投資の推移
(各社予想を元にNECで推定)
2010 2011 2012 2013 2014
2010 2011 2012 2013 2014
アクセス&トランスポート CAGR 4%(B$)
CAGR 8%
(B$)
75 77 81 86 89
57 61 66 7277
サービス&マネジメント
サービス&マネジメントの位置づけ
サービス&マネジメントサービス&マネジメント
アクセス&トランスポートアクセス&トランスポート
コアコア//メトロメトロ
ネットワークネットワーク
ルータルータ//
スイッチスイッチ海洋システム海洋システム
携帯電話携帯電話基地局基地局
(3G(3G、、LTE)LTE)
フェムトセルフェムトセル
パソリンクパソリンク
OSS/BSSOSS/BSS
交換機交換機
SIPSIPサーバサーバ
IMSIMS
M2MM2M、、SDPSDPネットワークサービスネットワークサービス
キャリアクラウドキャリアクラウド
接続系インフラ接続系インフラ
SaaSSaaS、、IaaSIaaS、、
PaaSPaaS
※OSS: 運用支援システム、BSS: 事業支援システム
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運用支援システム(OSS)/事業支援システム(BSS)のトレンド 通信キャリアのOSS/BSSへの投資は継続的に増加 サービス改善、コスト効率化を実現する次世代OSS/BSSのニーズが増大
2011 2012 2013 2014 2015
OSS/BSS市場推移
7.88.3
8.89.3
9.9(US $B)
(各社予想を元にNECで推定)
CAGR 16%
サービス導入(Fulfillment)
運用・監視(Assurance)
課金(Billing)
お客様
ネットワーク機器 サーバ/ストレージ
サービス申し込み 請求書送付
次世代OSS/BSSへのニーズ
OSS BSS
次世代OSS/BSS
次世代OSS/BSS
既存OSS/BSS
サービス申し込み、サービス開始、請求書送付までを一気通貫で実現
一体運用
個別運用
CAGR 6%
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OSS事業強化に向けたNetCracker社の買収(2008年)
▐ NetCracker社の概要 社名: NetCracker Technology Corporation 創業: 1993年10月 NEC買収 (2008年 6月) 事業領域:通信サービス事業者の運用支援システムの開発、および、
システム構築等のサービスの提供
本社: 米国 (マサチューセッツ州)
CEO: Andrew Feinberg
▐ 買収後の状況 年率20%の成長と2桁の利益率を確保 OSS (Fulfillment)市場で 3位 (シェア 9%) グローバルTier 1顧客経営層への太いパイプを維持・強化 顧客数が50社から70社に増加
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今回の買収の狙い
Convergys社 BSS事業を買収しNetCracker社に統合 成長が見込まれる次世代OSS/BSS市場での事業機会を獲得
OSS BSS
インテグレーション力による顧客要望の実現
多様なプロフェッショナルサービス提供による、高い顧客満足度
顧客密着型ビジネスをグローバルに展開
北米中心に安定した顧客基盤
強いBSS製品の保有(Smart Revenue Solution)
強いOSS製品の保有(Object志向/プログラミングレス)
BSS事業
業界トップクラスの次世代OSS/BSSをグローバルに提供
2008年買収
今回買収
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2.Convergys社 BSS事業の概要
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▐ 社名: Convergys Information Management Group Inc.Information Management部門(BSS事業)として独立運営
▐ 設立: 1983年▐ 事業領域: Billingを中心にBSS領域カバー▐ 本社: 米国(オハイオ州シンシナティ)
▐ 開発拠点: インド、イギリス他
▐ 社長: Robert Lento▐ 社員数: 約2,500名▐ 売上高: $329M (2011年)▐ 営業利益: $37M (2011年)
Convergys社 BSS事業の概要(1)
BSS事業(IM部門)
売上高
$329M
コールセンタ事業
(CM部門)
売上高
$1,919M
CM. Customer ManagementIM. Information Management
今回買収対象
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Convergys社 BSS事業の概要(2)
約150社の顧客基盤において高い顧客満足度を実現
AT&TT-MobileTime Warner CableCOX CommunicationsCricket CommunicationsCincinnati BellDuke Energy
British TelecomDeutsche Telekom
vivo
TELKOMSEL
顧客満足度の推移地域別売上高 / 主要顧客
北米
EMEA
(2011年)
アジア
中南米
約150社2006 2007 2008 2009 2010 2011
(5点満点)
3.73.9 4.0 4.1 4.1
4.2
出典: Convergys社
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3.買収後の事業展開
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買収後の事業展開
▐ クロスセルによる顧客ベースの拡大 NetCracker顧客へのBSS販売、Convergys顧客へのOSS販売
▐ 次世代OSS/BSSソリューションの確立 統合化開発投資の実行と新規顧客の獲得
▐ NECアセット活用によるサービスソリューションの創出 M2M、スマートフォンサービス、キャリアクラウドなど
▐ グローバル拠点(販売/SE/SI、開発)の最適配置と最大活用 One NECとしてグローバルソリューション体制強化、最適地開発推進
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クロスセルによる顧客ベースの拡大
主要顧客のうち、重複は2社のみ
NetCracker顧客へのBSS販売
Convergys顧客へのOSS販売
グローバルTier1キャリアへのパイプ
北米を中心に安定した顧客基盤
約220社のカスタマーベースに対してOSS/BSSの売上を最大化
約70社 約150社
SprintSprint
TelusTelus
TelecomTelecom NZNZ
FranceFrance
TelecomTelecom
AT&TAT&T
BritishBritish
TelecomTelecom
TELKOMSELTELKOMSEL
vivovivo
BSS事業
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次世代OSS/BSSソリューションの確立
BSSOSS
両社のアセットを統合
両社アセットを統合化するための開発投資を実行 統合ソリューションへのニーズの高い新規顧客を開拓
Single Platform プログラミングレスでのサービス追加/変更
豊富な対応製品(NW機器/アプリ/サービス)
Single Data Base 業界最速クラスの課金エンジン
広範な課金モデル、業種モデルへの対応
オーダ管理用GUIと料金管理用GUIの一体化
料金データベースの統合
課金情報インタフェースの統合
BSS事業
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アクセストランスポートネットワーク
リーズナブルな価格快適なユーザ・エクスペリエンス
NWコスト低減チャーン防止マネタイズ
ユーザの使用パターンに応じたユーザの使用パターンに応じた
多様な課金コース設定多様な課金コース設定
NECアセット活用によるサービスソリューションの創出
NECのネットワークサービスソリューションと次世代OSS/BSSとの連携により、キャリアの利益最大化とエンドユーザの満足度向上を実現
NW制御サーバペーシング、帯域制御
OSS端末プロファイル情報
BSS加入者契約情報、課金モデル
利用状況加入者情報
キャリアの利益最大化
エンドユーザの満足度向上
サービスソリューションの例:トラフィック最適化B
契約内容、端末種別、
利用状況等に応じた
最適帯域制御
BSS事業
端末種別契約内容
ユーザ利用履歴
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グローバル拠点(販売/SE/SI、開発)の最適配置と最大活用 One NECとして活用可能なソリューション・デリバリ体制(販売/SE/SI)を強化 グローバル最適地開発の推進
NetCracker本社Convergys(BSS事業)本社
UK開発センター
ハイデラバッド開発センター
ロシア開発センター
ウクライナ開発センター
NetCracker社主要拠点
Convergys社 BSS事業主要拠点開発
開発
販売/SI
販売/SI総拠点数:約50拠点
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事業目標
OSS/BSS領域でグローバルシェア10%、年間$1Bのビジネスを確立 NECアセット活用による新ソリューションで、さらに事業を拡大
既存顧客ベース
新規顧客(主に次世代OSS/BSS)
クロスセル現状
キャリアNW事業海外比率
27%$500M(400億円)
年間売上$1B(800億円)
キャリアネットワーク事業海外売上の構成比
2016
その他海外事業
サービス&マネジメント
40%2012 2016
その他海外事業
OSS/BSS事業
サービス&マネジメント
※為替レート 80円/$で換算 予想値は、2012年3月22日現在
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<将来予想に関する注意>
本資料には日本電気株式会社および連結子会社 (以下NECと総称します。) の戦略、財務目標、技術、製品、サービス、業績等に
関する将来予想に関する記述が含まれています。将来予想は、NECが金融商品取引所や関東財務局長等の規制当局に提出する他
の資料および株主向けの報告書その他の通知に記載されている場合があります。NECは、そのような開示を行う場合、将来予想に
関するセーフハーバー (safe-harbor) ルールに準拠しています。これらの記述は、現在入手可能な仮定やデータ、方法に基づいて
いますが、そうした仮定やデータ、方法は必ずしも正しいとは限らず、NECは予想された結果を実現できない場合があります。また、こ
れら将来予想に関する記述は、あくまでNECの分析や予想を記述したものであって、将来の業績を保証するものではありません。この
ため、これらの記述を過度に信頼することは控えるようお願いします。また、これらの記述はリスクや不確定な要因を含んでおり、様々
な要因により実際の結果とは大きく異なりうることをあらかじめご了承願います。実際の結果に影響を与える要因には、(1)NECの事
業領域を取り巻く国際経済・経済全般の情勢、(2)市場におけるNECの製品、サービスに対する需要変動や競争激化による価格下
落圧力、(3)激しい競争にさらされた市場においてNECが引き続き顧客に受け入れられる製品、サービスを提供し続けていくことがで
きる能力、(4)NECが中国等の海外市場において事業を拡大していく能力、(5)NECの事業活動に関する規制の変更や不透明さ、
潜在的な法的責任、(6)市場環境の変化に応じてNECが経営構造を改革し、事業経営を適応させていく能力、(7)為替レート (特
に米ドルと円との為替レート) の変動、(8)NECが保有する上場株式の減損をもたらす株価下落など、株式市場における好ましくな
い状況や動向、(9)NECに対する規制当局による措置や法的手続きによる影響等があります。将来予想に関する記述は、あくまでも
公表日現在における予想です。新たなリスクや不確定要因は随時生じるものであり、その発生や影響を予測することは不可能であり
ます。また、新たな情報、将来の事象その他にかかわらず、NECがこれら将来予想に関する記述を見直すとは限りません。
本資料に含まれる経営目標は、予測や将来の業績に関する経営陣の現在の推定を表すものではなく、NECが事業戦略を遂行するこ
とにより経営陣が達成しようと努める目標を表すものです。
本資料に含まれる記述は、有価証券の募集を構成するものではありません。いかなる国・地域においても、法律上証券の登録が必要
となる場合は、有価証券の登録を行う場合または登録の免除を受ける場合を除き、有価証券の募集または売出しを行うことはできま
せん。
(注)当社の連結財務諸表作成に関する会計基準は 「日本会計基準」 を採用しています。年度表記について、2009年度は2010年3月期、2010年度は2011年3月期 (以下同様) を表しています。