相談支援とは - 千葉県 ·...

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相談支援、サービス等利用計画書の果たす役割 相談支援とは障がい児者一人ひとりのニーズを的確に把握し て、ニーズを充足するとともに、自ら生活する力を つけていくこと、 さらには、障がい児者が抱える個々の課題をくみ 取り、地域全体で課題を共有して変えていく、ケ アマネジメントの理念に基づいた包括的な支援で す。 15 障がい児者やその家族が、さまざまなサービスを利用し ながら、地域の中でその人らしい暮らしを続けていくため には 相談支援専門員は、 あらゆる相談を受け止め、常に本人に寄り添って、 「望んでいることは何か」 「何を支援すればよいか」 「支援をするときに地域の社会資源はどんな状況か」様々な視点をもって、本人を中心に、家族、サービス事 業所、支援者、行政とネットワークを構築しながら支援し ていくことが重要。 16 57

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Page 1: 相談支援とは - 千葉県 · 相談支援専門員がケアマネジメント手法を活用し、 障がい者児の心身の状況、生活環境やニーズを把 握し、福祉、保健、医療、教育、就労、住宅等の総

相談支援、サービス等利用計画書の果たす役割

相談支援とは…障がい児者一人ひとりのニーズを的確に把握して、ニーズを充足するとともに、自ら生活する力をつけていくこと、

さらには、障がい児者が抱える個々の課題をくみ取り、地域全体で課題を共有して変えていく、ケアマネジメントの理念に基づいた包括的な支援です。

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障がい児者やその家族が、さまざまなサービスを利用しながら、地域の中でその人らしい暮らしを続けていくためには

相談支援専門員は、

あらゆる相談を受け止め、常に本人に寄り添って、

「望んでいることは何か」

「何を支援すればよいか」

「支援をするときに地域の社会資源はどんな状況か」等

様々な視点をもって、本人を中心に、家族、サービス事業所、支援者、行政とネットワークを構築しながら支援していくことが重要。

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サービス等利用計画書とは?

相談支援専門員がケアマネジメント手法を活用し、障がい者児の心身の状況、生活環境やニーズを把握し、福祉、保健、医療、教育、就労、住宅等の総合的な視点から、必要な支援と解決すべき課題を踏まえて、

最も適切なサービスの組み合わせ等について本人を主体として検討し、 での自立した生活を支えるために作成する総合的な支援計画のことです。

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相談支援専門員とは

その人自身の生活を一緒に考えて

「現在の困りごと」だけではなく、

将来どのような生活をしていきたか等を視野に将来計画を作成すること

が求められている。

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専門的な技術について

【専門的な技術】というと…困難な問題を専門的な技術を用いて援助すること

→社会福祉援助技術(ソーシャルワーク)をつかうことになる。

※援助を行う際には、どのような技術を駆使しようとも、

ソーシャルワーカー(相談員)と利用者さんとの信頼関係が構築されていなければ、援助内容の効果が損なわれるので、注意が必要です。

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信頼関係(ラポール)を形成するためには?

心を解きほぐす:感情や思いを引き出せるようなソーシャルワーカーの技量が必要になります。

そのため、相談面接技術も大切となる。

①傾聴

②繰り返し

③質問

④感情への応答

⑤沈黙への対処

⑥観察

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理解する技術

相談員はまず「自分に働きかけ」、理解しようとする自分の感情に目をむける。そして、理解する動機の種類をできるだけ増やし、理解の偏りを少なくする。

例えば、「役に立ちたい」という動機が強いことに気が付けば、

「利用者さんの問題解決能力」や「健康的な側面」に注目する。

相談員は、過去の経験を通して獲得した「ものさし」によって利用者さんや問題を納得できるとき、理解できると感じる。私たちは以前に経験したものと同じ状況を目の前にするとき、理解が容易であると感じる。

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理解する技術②

1、偏った「ものさし」にだけに依存しやすいこと

使い慣れた「ものさし」だけに頼り、

「簡単にわかったつもり」になりやすい。

2、使い慣れた「ものさし」だけに依存して、

「わからない部分」を発見できなくなることもある。

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理解する技術③

「わからない」という認識を大切にすること

→わからないという認識は理解を豊かにする手掛かりである。援助者は「わからない」「不思議である」という認識を持つことによって、別の「ものさし」を動員することができる。

理解するとは「わからない部分」の発見でもある!

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【参考資料】

• 2018年6月13日沖縄大学 島村 聡氏

(おきなわ障がい者相談支援ネットワーク)

→2018年度 相談支援専門員指導者養成研修資料より

抜粋させていただいています。

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対人援助とは何なのか?

援助関係

援助対象 援助方法

ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークその他のアプローチ

・信頼関係・専門的援助関係*バイスティック7原則

生活課題を抱えた人※ICFで説明可能

生活課題を抱えた人に対して、専門的援助関係を結び、様々な援助技術を用いて、援助目標に向けクライアントとともに課題を乗り越えていく

援助目標

25S.Shimamaura okinawa univ.2018

ソーシャルワークとは【全米ソーシャルワーカー協会編、日本ソーシャルワーカー協会訳「ソーシャルワーク実務基準および業務指針」 1997年】

①人々の問題解決能力や対処能力等を強化するという目標を達成するため、事前評価、診断、発見、カウンセリング、援助、代弁・能力付与等の機能を遂行する。

②人々と資源、サービス、制度等を結びつけるという目標を達成するため、組織化、紹介、ネットワーキング等の機能を遂行する。

③制度の効果的かつ人道的な運営を促進するという目標を達成するため、管理/運営、スーパービジョン、関係者の調整等の機能を遂行する。

④社会政策を発展させ改善するという目標を達成するため、政策分析、政策提案、職員研修、資源開発等の機能を遂行する。

26S.Shimamaura okinawa univ.2018

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ソーシャルワークの相談援助技術の体系とは

•対象別に、ケースワーク(個別援助)、グループワーク(集団援助)、コミュニティワーク(地域援助)がある。

•実際の支援ではこれらの技術を統合的に使いながら地域の中の利用者を支援するジェネリック・ソーシャルワークが主流である。

•間接援助技術として、ソーシャルアクション、社会調査、行政計画策定、施設管理運営などがあげられる。

• スーパービジョン、カウンセリング、コンサルテーションといった関連技術も重要である。

27S.Shimamaura okinawa univ.2018

【用語について説明】

〇 とは?

個別援助技術

〇 とは?

集団援助技術

〇 とは?

地域援助技術(間接援助技術に含まれる)

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ケースワーク(個別援助)とは?

利用者(相談者)個人や家族が生活上で困難な問題を持った場合に、その問題を解決するために相談や援助を行うこと。→直接的に援助する直接援助技術※相談員が利用者さんと1対1でじっくりとかかわっていく援助体系

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グループワーク(集団援助)とは?

グループを援助対象とし、グループ活動や話し合いなど、グループのメンバー相互作用を通して、各自の社会性を高め、各々が抱える問題について効果的に対応できるように援助を行うこと。(直接援助技術)例えば、中途障害者の仲間の会断酒会など

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コミュニティーワーク(地域援助)とは?

地域住民にとって問題となっている生活課題を解決するために、用いられる技術で、住民の組織化を行い、施設や社会福祉関係機関などの連携を強化して、住みよい地域づくりを目指すものである。→直接援助技術とは異なり、間接的に援助するという、間接援助技術に含まれます。

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ジェネリックソーシャルワークとは?

一般的、包括的等の意味で、スペシフィック(特殊の、特定の)に対して使われる。

社会福祉援助のどの分野においても共通する技術、原理活動のことである。

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現在、日本においても社会構造の複雑化や社会環境の変化に伴い、

社会的に援助が必要となること(ニーズ)が増大

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問題解決において、複雑で多様性のあるものが多くなってきた。

このような福祉ニーズに対して

効果的な援助方法を

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数々の社会福祉援助技術を実践する専門家を

と呼び、活躍の場は公的機関や医療機関、施設など。

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ソーシャルワークにおける相談援助過程とは何か

・インテーク(相談受付、緊急性の判断、窓口判断、情報提供)

・アセスメント(情報収集、面接、見立て)

・契約(方針決定、支援決定)

・援助目標の設定と計画策定(計画案、関係者会議)

・介入(支援提供)

・評価(モニタリング、経過観察)

・終結(一応契約終了)

36S.Shimamaura okinawa univ.2018

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相談支援専門員に求められる相談援助技術とは何か

• アウトリーチ = 権利侵害を可視化する

•想いを聴く = 意思疎通:wishを見逃さない

•不断のアセスメント = 状況と関係性と過去・現在・未来

•本人計画の作成 = 意思形成:失敗を恐れず試す

•本人中心の会議 =意思表明:主体性を引き出すチーム

•地域づくりネットワーク =意思実現:パワフルな資源との出会い

•効果的なモニタリング = 本人のパワーの見立て37

S.Shimamaura okinawa univ.2018

なぜケアマネジメントが使われるのか?

• ニーズを明確化し、適切な社会資源と結びつけるという流れが、サービス提供型制度の運用に適している。

• ケアマネジメントはソーシャルワークの方法としてではなく、効率的なサービス提供の仕組みとして発展した。

•制度にあるメニューを利用者に押し付けたり、制度にない支援策を講じずにいると、相談支援専門員としての資質が問われる。

• ジェネリック・ソーシャルワークの感覚が試されている。•利用者の自己効力感や権利擁護の実現が達成されることが評価のポイントである。

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初任者の皆さまにお伝えしたいこと

①出会いを大切に

②楽しい支援を

③時々息抜きを忘れずに

ありがとうございました。

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多職種連携とチーム支援

社会福祉法人サンワーク

南八幡ワークス

坂本 大樹

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みなさんにお伝えしたいこと

なぜ連携が必要なのかを知る

連携とはチームアプローチ。チームアプローチの留意点を知る

“良い”連携をするためのポイントを理解する

連携とは?

連絡を密に取り合って、ひとつの

目的のために一緒に物事をすること

(大辞林 第3版より)

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連携の定義

【定義】

「主体性を持った多様な専門職間にネットワークが存在し、相互作用性、資源交換性を期待して、専門職が共通の目標達成を目指して展開するプロセス」(松岡、2000)

連携の特徴:相互関係性(①相互利益性 ②相互依存性 ③相互作用性)

【定義】

援助において、異なった分野、領域、職種に属する複数の援助者(専門職や非専門職的な援助者を含む)が、単独では達成できない、共有された目標を達するために、相互促進的な協力関係を通じて、行為や活動を展開するプロセス(山中、2003)

○ヘルスケア領域において多くみられる「連携」定義の共通項

「二人以上」の「異なった専門職」が「共通の目標達成」をするために行われるプロ

セス

令和元年度相談支援従事者研修より

(1)連携が必要な理由(重要性)相談支援は基本的にマネジメントに徹するべき(直接支援が必要な場合もあるが)。直接サービスを提供するためには連携が不可欠。

事業所としての関わりが部分的で、生活の全体像が見えない場合。

複数のサービスを使い分けて生活している利用者の場合。

早急に対応が必要なニーズと、時間をかけて結果を出すニーズを混同している場合。

専門的なアセスメントが必要な場合(医療・保健・教育など)

その他・・・・・

★相談支援専門員が新しい気づきを得て、より良い支援を提供するた

H28サービス管理責任者指導者研修資料より抜粋

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(2)連携(チームアプローチ)の留意点

○「連携」をすることが目的ではなく、連携をすることによりチームで支援していくこ

とが重要

○「専門性とチーム力」を高める

・連携することによりグループを作るのではなく本人を支援するチームを作ることが

必要

・チームとはある特定の目的のために多様な人材が集まり協働を通じて相乗効果を生

み出す少人数の集合体

○チームアプローチに必要な3つの条件

①共通の目的や目標があること

②ルールや決まりごとがあること

③目的や目標を成し遂げられる人材が揃っていること

○相談支援専門員は、上下関係のないチームアプローチのかじ取り役(大工の棟梁)

平成30年度相談支援従事者研修より

なぜ他職種連携に困難さを感じるのか?①

相手のことを知らない。知ろうとしていない?

相談支援専門員自身が

自分のことを分かっていない

伝えられていない

PRできていない

(仕事の内容、できること、得意分野)

H30年度主任相談支援専門員養成研修より抜粋

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なぜ他職種連携に困難さを感じるのか?②

職種による違い

歴史・文化・教育背景・アイデンティティ

大切にしている倫理、価値観など・・・

言語の違いや表現の違いもある・・・

法人による違い

理念・目的・目標・実践・大切にすること

人材育成ビジョンなど・・・

H30年度主任相談支援専門員養成研修より抜粋

(3)良い連携をするために~相談支援専門員のすべきこと~

相談支援専門員自体が自分の仕事について

再確認すること→できること・できないこと市町村の中で相談支援専門員が何をすべきなのかの共通理解を図ること→必ずすべきことを明確に(地域を基盤としたソーシャルワーク)

相談支援専門員の業務の見える化

H30年度主任相談支援専門員養成研修より抜粋

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(3)良い連携をするために~お互いがすべきこと~

お互いの違いについて知ろうとすること

違うからこそ一緒に考える、一緒に実践する意味がある

同じ言葉を使っていても、職種によってニュアンスが違うことを意識する→ニュアンスの違いも話し合い理解する

場を共有し、顔の見える関係を作ることがスタート

役割があることが大切。その役割を積極的に担うこと

H30年度主任相談支援専門員養成研修より抜粋

チームアプローチの実践

相互の良いところを出し合い最善の支援を実施する。

抱え込みや過剰な支援がないかなど相互にチェックが行える体制をつくる。

相互の文化や価値観の違いを認めながらも、本人中心支援に向けたチームアプローチの必要性を理解する

平成30年度相談支援従事者研修より抜粋

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連携(チームアプローチ)が上手くいくとき

的確なアセスメント

モニタリング結果の共有

密な連絡

各専門性の尊重

目的の共有

明確な役割分担(でも柔軟な役割分担)

連携を図る上で大切なこと

上手くいかないこと(思い通りにいかないこと)も多い

答えはひとつではない

どう捉え、考えるのか

抱え込まない

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障害福祉サービスと児童福祉サービス

千葉県相談支援アドバイザー

宇津木 文雄

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この講義のねらい

※障害者総合支援法の正式名称は「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」といいます。

• 「障害者総合支援法」により受けられる各サービスの内容を理解する。

• 障害者・児をとりまく制度について理解する。

障害福祉サービスの体系(介護給付費・訓練等給付費・地域生活支援事業)

個々の障害支援区分や勘案すべき事項(社会活動や介護者、居住等の状況)を踏まえ、個人に給付(支給決定)が行われる。国と地方公共団体が義務的に費用を負担する自立支援給付で、障害の種別にかかわらず全国一律の共通した枠組みによりサービスが提供される。【介護給付費】

居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、療養介護(医療に係るものを除く)、生活介護、短期入所、重度障害者等包括支援、施設入所支援

【訓練等給付費】自立訓練、就労移行支援、就労継続支援、就労定着支援、自立生活援助、共同生活援助

障害福祉サービス

市町村が地域の実情や利用者の状況に応じて直営や委託等、柔軟な形態で実施することとされている事業。

障害者相談支援事業、成年後見制度利用支援、移動支援、意思疎通支援、日常生活用具の給付、地域活動支援センター 等※複数の利用者への対応も可能⇒例:グループ支援型の移動支援等

地域生活支援事業

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障害者・児

都道府県

・広域支援 ・人材育成 等

介護給付

支援

地域生活支援事業

市 町 村

・居宅介護 ・重度訪問介護

・同行援護 ・行動援護・療養介護 ・生活介護・短期入所・重度障害者等包括支援・施設入所支援

・基本相談支援

・地域相談支援(地域移行支援・地域定着支援)

・計画相談支援

自立支援医療

・更生医療

・育成医療・精神通院医療

・相談支援 ・意思疎通支援 ・日常生活用具

・移動支援 ・地域活動支援センター・福祉ホーム 等

補装具

自立支援給付

・自立訓練(機能訓練・生活訓練)

・就労移行支援・就労継続支援(A型・B型)・就労定着支援・自立生活援助・共同生活援助

訓練等給付

相談支援

障害者総合支援法の給付・事業

3

(注)1.表中の「 」は「障害者」、「 」は「障害児」であり、利用できるサービスにマークを付している。2.利用者数及び施設・事業所数は平成30年1月サービス提供分の国保連データ。者 児

居宅介護(ホームヘルプ)

重度訪問介護

自宅で、入浴、排せつ、食事の介護等を行う

重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する者であって常に介護を必要とする人に、自宅で、入浴、排せつ、食事の介護、外出時における移動支援、入院時の支援等を総合的に行う

児者

行動援護自己判断能力が制限されている人が行動するときに、危険を回避するために必要な支援、外出支援を行う

重度障害者等包括支援

短期入所

療養介護

施設入所支援

生活介護

自立訓練(機能訓練)

介護の必要性がとても高い人に、居宅介護等複数のサービスを包括的に行う

自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含めた施設で、入浴、排せつ、食事の介護等を行う

医療と常時介護を必要とする人に、医療機関で機能訓練、療養上の管理、看護、介護及び日常生活の世話を行う

施設に入所する人に、夜間や休日、入浴、排せつ、食事の介護等を行う

常に介護を必要とする人に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護等を行うとともに、創作的活動又は生産活動の機会を提供する

自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体機能の維持、向上のために必要な訓練を行う

児者

児者

児者

就労移行支援

就労継続支援(A型)

一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う

一般企業等での就労が困難な人に、雇用して就労する機会を提供するとともに、能力等の向上のために必要な訓練を行う

共同生活援助(グループホーム)夜間や休日、共同生活を行う住居で、相談、入浴、排せつ、食事の介護、日常生活上の援助を行う

視覚障害により、移動に著しい困難を有する人が外出する時、必要な情報提供や介護を行う

自立訓練(生活訓練)自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、生活能力の維持、向上のために必要な支援、訓練を行う

就労継続支援(B型)一般企業等での就労が困難な人に、就労する機会を提供するとともに、能力等の向上のために必要な訓練を行う

居住支援系

訪問系

日中活動系

施設系

訓練系・就労系

障害福祉サービス等の体系①(介護給付・訓練等給付)

サービス内容

自立生活援助一人暮らしに必要な理解力・生活力等を補うため、定期的な居宅訪問や随時の対応により必要な支援を行う

就労定着支援 一般就労に移行した人に、就労に伴う生活面の課題に対応するための支援を行う者

同行援護 児者

介護給付

訓練等給付

利用者数 施設・事業所数

19,915

7,415

275,941

20,252

129,717

2,297

1,636

11

9,972

4,591

251

2,594

182

33,460

68,665

3,400

3,761

113,604 7,721

6,281

12,321 1,166

236,644 11,466

173,254

10,784

10,144

37

48,124

24,611

4

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居宅訪問型発達支援

(注)1.表中の「 」は「障害者」、「 」は「障害児」であり、利用できるサービスにマークを付している。 2.利用者数及び施設・事業所数は平成30年1月サービス提供分の国保連データ。者 児

児童発達支援

医療型児童発達支援

日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などの支援を行う

日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、 集団生活への適応訓練などの支援及び治療を行う

保育所等訪問支援保育所、乳児院・児童養護施設等を訪問し、障害児に対して、障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援などを行う

計画相談支援

医療型障害児入所施設

障害児相談支援

施設に入所している障害児に対して、保護、日常生活の指導及び知識技能の付与を行う

施設に入所又は指定医療機関に入院している障害児に対して、保護、日常生活の指導及び知識技能の付与並びに治療を行う

【サービス利用支援】・ サービス申請に係る支給決定前にサービス等利用計画案を作成・ 支給決定後、事業者等と連絡調整等を行い、サービス等利用計画を作成

【継続利用支援】・ サービス等の利用状況等の検証(モニタリング)・ 事業所等と連絡調整、必要に応じて新たな支給決定等に係る申請の勧奨

【障害児利用援助】・ 障害児通所支援の申請に係る給付決定の前に利用計画案を作成・ 給付決定後、事業者等と連絡調整等を行うとともに利用計画を作成

【継続障害児支援利用援助】

児者

地域移行支援住居の確保等、地域での生活に移行するための活動に関する相談、各障害福祉サービス事業所への同行支援等を行う

放課後等デイサービス授業の終了後又は休校日に、児童発達支援センター等の施設に通わせ、生活能力向上のための必要な訓練、社会との交流促進などの支援を行う

障害児通所系

障害児入所系

相談支援系

障害児支援に係る給付

地域定着支援常時、連絡体制を確保し障害の特性に起因して生じた緊急事態等における相談、障害福祉サービス事業所等と連絡調整など、緊急時の各種支援を行う

福祉型障害児入所施設 児

障害福祉サービス等の体系②(障害児支援、相談支援に係る給付)

重度の障害等により外出が著しく困難な障害児の居宅を訪問して発達支援を行う児障害児訪問系

※ 障害児支援は、個別に利用の要否を判断(支援区分を認定する仕組みとなっていない) ※ 相談支援は、支援区分によらず利用の要否を判断(支援区分を利用要件としていない)

相談支援に係る給付

102,263 5,631

2,358 98

3,547

1,596

2,060

33,701

117,916

3,046

573

186

187

4,007

7,682

512

589 324

175,309 11,621

サービス内容 利用者数 施設・事業所数

5

※障害支援区分障害者等の障害の多様な特性その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示すものとして厚生労働省令で定める6段階の区分。「できる」「できない」だけでなく、障害によって「どの程度社会参加が妨げられているか」

支給申請

サービス等利用計画案の

作成

支給決定

サービス担当者会議

サービス等利用計画

サービス利用

サービス等利用計画の

変更

障害支援区分

の認定※

サービス利用支援支給決定時からケアマネジメントを実施

継続サービス利用支援一定期間ごとのモニタリング

介護給付

訓練等給付

介護給付費等の支給決定

計画相談支援の仕事

サービスの提供は

障害福祉サービスの仕事

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介護給付費等の利用者負担

障害福祉サービスを利用した利用者は、その費用の一部を負担することとされて

いますが、その負担額は、所得や状況に応じた減免・上限があります。

(1)費用(月額)

食費・光熱水費等⇒利用者は原則、実費相当額を負担。(減免あり)

障害福祉サービスに通常要する費用⇒利用者は原則、1割を負担。(上限あり)

(2)負担上限月額

区分 世帯の収入状況 負担上限月額

生活保護 生活保護受給世帯 0円

低所得 市町村民税非課税世帯 0円

一般1

市町村民税課税世帯 ・所得割16万円以上を除く(一般2) ・20歳以上の入所施設利用者を除く(一般2) ・グループホーム利用者を除く(一般2)

9,300円

一般2 上記以外 37,200円サービス量

負担額

定率負担 (1割)(サービス量に応じ)

月額負担上限(所得に応じ)

障害 者 の場合

市町村及び都道府県は、「障害福祉サービス」、「相談支援」 並びに

「地域生活支援事業」の提供体制を整備し、円滑な実施を確保するため、

『障害福祉計画』を定める。

計画に定める事項

• 障害福祉サービス、相談支援及び地域生活支援事業の提供体制の確保に係る目標に関する事項

• 指定障害福祉サービス、指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込み(都道府県は区域ごとの見込み)

• 地域生活支援事業の種類ごとの実施に関する事項 等

• 各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数 ☜都道府県計画

障害福祉計画

厚生労働大臣の定める『基本指針』に即しつつ各地域の実情を勘案して策定。

第1期(H18~H20)

第2期(H21~H23)

第3期(H24~H26)

第4期(H27~H29)

第5期(H30~R2)

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1.制度の概要障害者が日常生活を送る上で必要な移動等の確保や、就労場面における効率の向上を図ること及

び障害児が将来、社会人として独立自活するための素地を育成助長することを目的として、身体機能を補完又は代替し、かつ、長期間にわたり継続して使用される用具について、その費用の一部を支給する。

2.対象者 補装具を必要とする障害者、障害児、難病患者等

3.実施主体 市町村

4.申請方法等 障害者(障害児の場合は扶養義務者)が市町村長に申請し、補装具費の支給を受ける。

補装具費支給制度の概要

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5.費用負担 利用者が課税対象の場合の負担割合は1割で、上限額は月に37,200円。障害者年金しか収入のない方や生活保護対象者は負担額0円。

参 考補装具の種目[身体障害者・身体障害児共通]

義肢 装具 座位保持装置 盲人安全つえ 義眼眼鏡 補聴器 車椅子 電動車椅子 歩行器歩行補助つえ(T字状・棒状のものを除く)重度障害者用意思伝達装置

[身体障害児のみ]座位保持椅子 起立保持具 頭部保持具 排便補助具 等

1.制度の概要判断能力の不十分な成年者に、本人の権利を守る援助者(後見人、保佐人、補助人)を選ぶこと

で、本人を法律的に支援する制度。援助者は本人の意思を尊重し、心身の状況に配慮しながら必要な代理行為を行ったり、財産の管理や生活についての配慮を適切に行う。

2.対象者 判断能力の不十分な障害者等後見・・判断能力がほとんどなく、日常の買い物等も困難な方。保佐・・能力が著しく不十分で、金銭管理などが難しい方。補助・・能力が不十分で、援助したほうが安全・安心な方。

3.申請方法等 該当する住所の管轄する家庭裁判所に必要な書類を添えて親族や代理人が申請する。市町村による申し立ても可能である。

成年後見制度

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4.費用負担 利親族が申し立てをする場合には鑑定料など数万円の費用がかかる。市による申し立ての場合には市が費用を負担し、本人に支払いの指示をする場合がある。

参 考成年後見制度が開始されると本人の社会的地位や各種の資格(ケアマネや医師免許など)の資格を

失う。また、本人の判断能力が回復されたと判断されるまでは制度が続く。後見人は預貯金の管理や年金等の受領、保険や有価証券などの管理、施設入所などの申し込み、要

介護認定の申請などを行うことができる。しかし、本人の食事や排せつの世話等を行うことはできない。

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1.制度の概要障害者本人に決定された事項について、内容に納得できない場合には、住所地を有する市町村長

に対して不服申し立てを行うことができる。ただし、本人がその事項を知った日から数えて60日以内に行わなければならない。

2.対象者 判障害者手帳との等級などに関するもの、障害支援区分審査会の判定に関するもの、障害福祉サービス受給者証の内容に関するものなど

3.申請方法等 住所地を有する市町村の福祉課(障害福祉課)の窓口に申し出る。

不服申し立て制度

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参 考不服申し立てをしても、障害者本人の意向とは異なる結果が出る場合がある。たとえば障害支援区

分が「2」となってしまったため、生活介護の事業が使えないので不服申し立てをしたが、支援区分「3」になるとは限らない。場合によっては区分「1」になってしまうこともある。支援区分の不服申し立ての場合には、該当する市町村の職員が関わることができないために、別の

市町村職員によって調査や決定がなされる。

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1.介護保険制度65歳以上の高齢者および40歳以上の該当する疾病の方は介護保険の対象者となり、申請によ

り介護保険のサービスを受けることができる。利用者の費用は原則1割負担である。また、障害者でも介護保険の該当者は介護保険が優先となる。本人の都合で介護保険か障害福祉サービスを選択することはできない。

2.障害福祉サービスの利用次の方は障害福祉サービスを利用することができる。①介護保険認定で非該当となった障害者介護保険認定は要支援1~要介護5の7段階であるが、「非該当」と認定された場合には介護

保険サービスを利用することができない。その場合には障害の調査を行い、障害支援区分の認定審査会を実施する。その結果でサービスを利用することができる。②介護保険サービスに該当しないサービスが必要な障害者訓練等給付の就労継続支援B型を利用している方が介護保険の該当者になった場合には、障害福祉サービスとして利用できる。ただし、65歳以上の場合には市町村の判断による。

③介護保険のサービスでは支給量が足りないと判断された障害者居宅介護のサービスを受けているものが介護保険になったときに、介護度により使えるサービスの上限が決まっている。しかし、それだけでは本人に十分な支援ができない場合には障害福祉サービスを使うことができる。

④障害福祉サービスの方が本人に適していると判断された場合たとえば、生活介護を利用した方が65歳になり、通所介護サービスを使うこととなったが、近隣には本人に適した事業所がなく、本人にとって活動が著しく低下されると判断された場合には市町村の判断で障害福祉のサービスを継続することができる。

介護保険制度と障害者制度について

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「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン」の概要

1.意思決定支援の定義意思決定支援と は、自ら意思を決定することに困難を抱える障害者が、日常生活や社会生活に関して自らの意思が反映さ れた生活を送るこ

とができるよ うに、可能な限り 本人が自ら意志決定できるよ う支援し 、本人の意思の確認や意思及び選好を推定し 、支援を尽くし ても本人の意思及び選好の推定が困難な場合には、最後の手段として本人の最善の利益を検討のために事業者の職員が行う支援の行為及び仕組みをいう。

2.意思決定支援が必要な場面

日常生活における場面例えば食事・衣服の選択・外出・排せつ・整容・入浴等基本

的生活習慣に関する場面の他、複数用意さ れた余暇活動プログラムへの参加を選ぶ等の場面が考えら れる 。日頃から 本人の生活に関わる事業者の職員が、場面に応じ て即応的に行う直接支援の全てに意思決定支援の要素が含まれている。

社会生活における場面自宅からグループホームや入所施設等に住まいの場を移す場面や、

入所施設から 地域移行してグループホームや一人暮らしを選ぶ場面等が、意思決定支援の重要な場面として考えられる 。体験の機会の活用を含め、本人の意思確認を最大限の努力で行うことを前提に、事業者、家族や関係者等が集まり 、より 制限の少ない生活への移行を原則とする。

○ 意思決定支援の流れ

本人が自分で決定できるよう支援

○本人の意思決定に関する情報の把握方法、意思決定支援会議の開催準備等

○アセスメント ・本人の意思確認 ・日常生活の様子の観察 ・関係者からの情報収集・本人の判断能力、自己理解、心理的状況等の把握・本人の生活史等、人的・物理的環境等のアセスメント・体験を通じた選択の検討 等

意思決定支援会議の開催サービス担当者会議・個別支援会議と兼ねて開催可

本人・家族・成年後見人等・意思決定支援責任者・事業者・関係者等による情報交換や本人の意思の推定、最善の利益の判断

意思決定に関する記録の

フィードバック

自己決定が困難な場合

意思決定の結果を反映したサービス等利用計画・個別支援計画(意思決定支援計画)の作成とサービスの提供、支援結果等の記録

支援から把握される表情や感情、行動等から読み取れる意思と選好等の記録

意思決定支援責任者の選任とアセスメント相談支援専門員・サービス管理責任者兼務可

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