不動産の表示に関する...
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不動産の表示に関する
登記事務取扱要領に対する質疑応答集
- 表示登記研究会編 -
平成20年4月
松 山 地 方 法 務 局
愛媛県土地家屋調査士会
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質 疑 事 項 回 答
1 第 1項第1号の証明書の中には農業委員会の発行する,非農地証明書,土地現況証明書は含まれるか。
含まれる。
2 転用許可があったことを証する書面のみで,転用確認書の添付は必要ないか。
貴見のとおり。
3 地目変更の年月日をいつにするか。 要領第45条各項による。
要領第41条第2項の客観的に確定した日とはいつか。 イ 市街化区域の農地転用届出書受理済みの土 地については,造成工事が完了した時点とする。
ロ 造成工事に関し,官公署の検査済証がある場 合は検査日とする。
5 市街化区域における農地の地目変更登記について,農地法第5条の受理後に従前の所有者(譲渡人)からの申請が可能か。
可能である。
4
第4条(農地の地目変更)関係
1
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質 疑 事 項 回 答
1
2 要領第6条第3項第3号以下の基準点について,設置された地域及びその位置並びにその成果については法務局において示すものとし,これらが示されるまでは基準点を使用しない現行どおりの運用とするべきと考えるがどうか。
貴見のとおり。
3 第4項において,「基準点が設置された地域~」とあるが,その地域は法務局が指定するのか。位置及び成果数値はどのようにして確認するのか。基準点設置の情報が公開されていなければ,これらを基礎にした測量は行えないので,法務局において,その環境を整える必要があると考えるがどうか。
貴見のとおり。ただし,街区基準点を設置した地区は除く。
4 街区基準点等設置地域の成果の利活用について
① 街区基準点の設置が完了した区域において,街区基準点以外の基準点を併用して利用してよいか。
街区基準点の設置が完了した区域において,街区基準点以外の基準点がある場合には併用は好ましくない。街区基準点測量実施の際,与点となっている基準点については問題ないが,それ以外の基準点については特に注意を要し,与点として街区基準点とともに使用すべきでない。
② 地積測量図作成のため,街区基準点等を利用して新点を設置する場合は,日本土地家屋調査士会連合会発行の「調査測量実施要領」によることでよいか。
貴見のとおり。
基準点を設置した地域及び登記所が座標で管理する地区名と地図の種類は。
第6条(地積測量図)関係
種 類
松山市井門町の一部
松山市堀江町の一部
国調法第19条第5項指定
国調法第19条第5項指定
土地区画整理所在図松山市勝岡地区
松山市北斎院町の一部
法第14条第1項地図
国調法第19条第5項指定
国調法第19条第5項指定
法第14条第1項地図
今治市桜ヶ丘団地
法第14条第1項地図
松山市朝美二丁目の
松山市梅津寺町の一部
松山市大可賀三丁目,北吉田町の一部
新居浜市御蔵町,山田町の一部
松山市道後湯之町,道後鷺谷町,道後湯月町の一部
松山市御幸一丁目の一部
法第14条第1項地図
法第14条第1項地図
法第14条第1項地図
国調法第19条第5項指定
国調法第19条第5項指定
法第14条第1項地図
地 区 名
松山市鷹子町
松山市南吉田町,北吉田町の一部
一部
松山市高浜町一丁目,二丁目,三丁目,新浜町の一部
街区基準点等設置地区
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質 疑 事 項 回 答
③ 街区基準点等を利用して地積測量図を作成した場合,地積測量図作成の基準となる登記基準点等に関しては,精度を確保するため,手簿・記簿(記簿の作成を省略した場合は,距離補正計算書)・計算簿(高低計算,座標計算簿等)・精度管理表等の提出を義務付け,登記所での点検が望まれるがどうか。
義務付けはしないが,資料の提出を求める。関係資料の提出がない場合は,実地調査を行うことがある。
④ 街区基準点を使用して測量する範囲について伺いたい。 街区基準点の設置された区域において,最も外側の街区基準点を結ぶ線の内側について実施。 なお,最も外側の街区基準点を結ぶ線の外側については,登記所と協議を要する。
5 近くに基準点があることに気づかずに任意座標により作成された地積測量図は,補正を求めるか。
求めない。ただし,街区基準点については除外する。
6 法第14条第1項地図に指定されている地域の図根点の維持・管理は,法務局において行う必要があるのではないか。
法務局作成の法第14条第1項地図については,法務局で維持・管理に努めたい。 なお,国土調査等実施地区の法第14条第1項地図については,実施機関が行うことになる。
7 法第14条第1項地図(国調地図含む)地域の測量方法は。 原則として,公共座標によるものとする。
8 地図の精度は3段階にまとめられることに対し,地図の中に記載がある精度区分よりも下がることになる場合は適用されるか。
好ましくないが,事案によって検討する。
9 境界標の永久標識及び準拠点として認められるものの考え方は,別表(1)のとおりでよいか。(P7参照)
別表(1)のとおり。
10 境界標についても図示を求めているが,境界標の位置については,地図等及び地積測量図で明らかであり,その種類の記載があれば現地確認は容易にできるので,図示の必要はないと考えるがどうか。
地積測量図に境界標識等の種類の記載があれば,図示を省略して差し支えない。
11 座標法による求積表について座標値及び辺長でよいか。 使用公式の記載も必要である。
12 実測又は計算辺長の記載の単位は,㎝,㎜のいずれが妥当か。また,計算方法の中での四捨五入,切り捨て,切り上げについてはいかがか。
前段はいずれでもよい。後段は,統一がとれているならば,いずれでもよ
い。
13 座標計算表に辺長記載がある場合,図形への辺長記載は要しないか。
記載を要する。
14 筆界点が崖地等に存し,境界標設置が物理的に不能な場合,筆界点の特定はどうするか。
準拠点から位置関係を明らかにすることを要する。
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質 疑 事 項 回 答
15 地積測量図を提出した後に,道路工事,宅地造成工事が予定されている場合でも境界標の設置をし,測量図にその記載をすべきか。
境界標を設置しても工事により,損壊又は移動することが明らかであれば仮標でよいが,準拠点との位置関係の記載を要する。
16 すべての筆界点に境界標が存する場合でも準拠点及び角度・距離の記載が必要か。
要領第6条第9項が適用される。
17 地積測量図に境界標として永久標識以外の標識を記載しても差し支えないか。
差し支えない。ただし,永久標識との区別の記載を要する。
18 地積測量図作成上の注意
① 隣接地が現況道路で地番がある場合の記載の方法は。 地番・道路を記載する。(例) 100(現況道路)
② 隣接地が公図上の用途と相違する場合の記載方法は。 公図上の用途と現況用途の双方を記載する。(例) 道 路(現況水路)
19 地積測量図の地番欄の記載方法について
① 求積地地番のみでよいか。 すべての地番の記載を要する。
② 何番何ないし何の表示方法は。 「ないし」「~」を使用しない。
③ 10-2,-3,-4の如く枝番のみでもよいか。 貴見のとおり。
20 官民境界確認書番号の記載方法は平成元年1月20日登第14号首席登記官回答のとおりでよいか。
貴見のとおり。(例)K10~K20 松局建設平成年月日第 号確認済イ~ホ 松山市道路維持課平成年月日確認済
21 基準点等網図の記載は余事記載とならないか。 記載すべきである。
22 拡大図の縮尺の記載は必要か。 必要である。ただし,任意の縮尺でもよい。
23 分属表示について,点線で切る又は実線等で切るのいずれも可ではないか。
貴見のとおり。
24 準拠点のみが図面左側に表示された場合,分属表示が必要か。
不要である。
25 申請人が共有の場合,表題登記に添付する測量図(建物図面)の申請人欄に持分の記載は必要か。
不要である(ただし,記載しても可)。
26 地積測量図の作成日と官民境界確認書の交付年月日に前後がある場合の取扱いはどうするか。
日付が前後しても差し支えない。
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質 疑 事 項 回 答
27 「広大」「わずか」の判断は,「登記官の裁量に委ねる」とある。基本的にはこの要領を基準とした統一的な取扱いが望まれるが,登記官の判断によるものと認識してよいか。
貴見のとおり。具体的運用については,登記官と協議を要する
(平成19年10月1日付け登第263号首席登記官依命通知参照)。
28 第13項第5号において,「登記官において分筆前の土地の境界が確認できる場合」とありますが,「確認できる場合」とは,登記官の実地調査によって確認することなのか,また,調査士が作成する不動産調査報告書の記載で良いのか。
平成19年10月1日付け登第263号首席登記官依命通知,第3,8,(3)のとおり。
29 土地家屋調査士が永続性があると断定した構造物に打ち込んだ金属鋲は,準拠点として取り扱って差し支えないか。
差し支えない。ただし,明示性を図るため,調査士会指定の明示板等を付け,「点の記」等により位置を明確にすることを原則とする。座標値も併記すること。
30 境界点,準拠点がともに,現地で特定しがたい場合のみ,概略図等を記載し,特定が容易な場合には,種類,位置等の記載で足りるか。
貴見のとおり。
31 恒久的地物に該当するものを準拠点とした場合,その地物の視準点を刻印,鋲などで明示しなくてもよいのか。
恒久的地物のどの部分かを明示しなければ意味がないので,視準点に鋲打設,刻印が可能な場合はこれにより,更に「点の記」記載により場所及び位置を明確にする必要がある。さらに,座標値を併記するものとする。
32 準拠点と筆界点の関係を地積測量図と同一縮尺で図示できない場合,作図方法はどうすればよいか。
準拠点と筆界点の関係を距離,角度等で明らかにした略図でよい (測量図の枠外に記載しない。)。
33 準拠点が2点存在する場合でも,距離,角度の両方記載を要するか。
記載を要する。
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質 疑 事 項 回 答
34 準拠点は原則としてTS等が設置可能な点とすべきではないか。
貴見のとおり。
35 境界点の近傍(おおむね50m以内)にない基本三角点等は基準点として取り扱えないのか。
50m以上離れた準拠点はテープ等による復元には適当ではないが,座標値をもたせれば光波測距機を用いた復元ではむしろ精度が上がるため,近傍の準拠点と併記して積極的に採用することが望ましい。
36 基準点の記号・番号等の表示は現地で必要か。 実地調査を円滑に実施するために必要であり,可能な限り表示する。
37 規則第77条第1項第7号括弧書きにおける近傍については,作業の難易度,費用負担等,依頼者の意向を考慮し,調査士の判断によることで差し支えないか。
差し支えない。
38 境界標が擁壁基礎など恒久的地物と一体化していて,移動の恐れなき場合にも,他の恒久的地物からの引照をとる必要があるか。
申請人の所有権の及ばない他の恒久的地物を利用することが望ましい。(石積み基礎に設置された境界標が,コンクリート擁壁に改築され,撤去されたために,後日,境界紛争の原因となった例がある。)
39 準則第50条第2項の概略図の記載は「準拠点」のみでよいとあるが,要領第6条第9項第1号及び第6条第11項により,「基準点」の図示も必要か。
準則では準拠点のみでよいが,基準点の図示もお願いしたい。
40 要領第6条第12項により,分筆後の一筆について元地面積から差し引き計算する場合について,備え付け分筆地積測量図に残地面積の端数がある場合,その数字を使用すべきか。
使用すべきである。
41 法務局作成の地図地域についても全筆測量を必要とするか。 全筆測量を原則とする。(参考) 法17条地図作製モデル作業地域の表示に関する登記事務処理要領(昭和63年3月17日付け登第123号局長通達)
42 全筆測量は依頼者から費用負担と処理時間増を理由に拒まれることが予想されるが,これは不動産登記法第1条の「取引の安全と円滑に資することの目的」に反するのではないか。
不動産登記法第1条は,国民の権利の保全を図るものでもあるから,反するものではない。
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別表(1)
【基 準 点】 「要領第6条第3項」
基本・基準三角点基準点地籍基本三角点
永続性のある構造物等に設置されたもの
内部が空洞でなく,固定が堅固なもの
【準 拠 点】 「要領第6条第6項」境界標
永続性のある構造物等に設置されたもの
内部が空洞でなく,固定が堅固なもの 固定が堅固であるもの
【境 界 標】 「要領第6条第10項」
調査士会が会標として認めたものを,堅固に固定している場合
基礎コンクリート打ちをして,固定が堅固なもの 十分量のグリ石,小岩等を用いて,固定が堅固なもの
金 属 鋲 長さ40㎜以上(No1以上)のものを,永続性のある構造物に設置したもの
設置の方法等
永続性のある構造物等に設置されたもの(永続性のないアスファルト舗装等の設置を除く。)
プラスチック コンクリート杭
種類(材質)
調査士会標
石 杭
街区基準点
永久標識
永久標識
設 置 の 方 法
永続性のある構造物に2箇所以上を金属鋲で堅固に固定されているもの
永久標識
真鍮標
金属鋲
種類(材質)
永久標識
金属杭
金属板
永続性のある構造物等に設置されたもの(永続性のないアスファルト舗装等の設置を除く。)
プラスチック杭
区 別
一時標識
地籍図根多角点等
真鍮標
金属鋲
プラスチック杭
永久標識
永続性のある構造物等に設置されたもの(接着剤のみにより設置されたものを除く。)
金 属 杭
引照点測量により設置されたもの
金 属 板
接着剤のみの金属板,内部が空洞のプラスチック杭,木杭,ペンキ等により着色した「刻み」
名称
7
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質 疑 事 項 回 答
1 隣接境界線証明書に記載された住所又は氏名が登記簿と相違する場合は,変更を証する書面の添付を必要とするか。また,隣接地所有者が死亡している場合は,相続を証する書面の添付が必要か。
前・後段いずれも必要である。
2 隣接境界線証明書には別紙測量図を添付することとされているが,測量図は地積測量図(規則第73条,第74条,第77条)に限られるか。
必ずしも地積測量図でなくてもよく,地積測量図上の筆界と符合する測量図,断面図,平面図,略図等でも差し支えない。
3 隣接地所有者が共有である場合又は死亡している場合において,立会者は共有者全員,相続人全員を要するか。
原則として要する。ただし,共有者又は相続人のうち,現実に管理を行っていることが明らかな場合は,その者の立会いでよい。
4 隣接地所有者が遠隔地に居住している場合,筆界確認者は管理者又は代理人で差し支えないか。この場合,管理者又は代理人である旨の書面(印鑑証明書添付)を必要とし,添付を要するか。
いずれも貴見のとおり。
5 第4項後段に,「この場合には,・・中略・・,情報・・中略・・の添付ができない場合は,その理由を記載した情報の添付を求めるものとする。」とあるが,この情報とは「不動産調査報告書」に記載する方法でも良いか。
差し支えない。
6 隣接地所有者の代理人(配偶者等)が立会いを行った場合,代理権限を証する書面(印鑑証明書添付)又は立会い出来ない理由書の添付を可能な限り求める,とあるが,隣地所有者が,遠隔地に居住又は入院の為立会が不可能な場合又は親子の共有名義であるが,実質は親が管理しており,子供は立会いをしていない場合等には,「不動産調査報告書」の特記事項・総合報告欄等にその続柄,その理由を記載することで差し支えないか。
差し支えない。
7 隣接地の証明書を作成後,隣接地所有者に異動があったときは,改めて新所有者の隣接境界線証明書を添付しなければならないか。
原則として,登記名義人である。ただし,前所有者の証明書で筆界が確認できる場合は添付の必要はない。
8 地積更正の登記を申請する場合において,更正前後の地積が許容誤差の範囲内であっても,隣接地所有者の隣接境界線証明書の添付を要するか。
要する。
9 地積の減少する場合も隣接境界線証明書の添付を要するか。 要する。
第7条(隣接境界線証明書の添付)関係
8
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質 疑 事 項 回 答
10 当該土地又は隣地について既に提出された地積測量図の備付けがあり,これと添付の地積測量図が符合する場合,隣接境界線証明書の添付を要するか。
原則として要する。
11 法第14条第1項地図として備え付けられている場合においても隣接境界線証明書,官民境界確認書の添付を要するか。
要する。ただし,他に要領(モデル作業)等に定めがある場合にはそれによる。
12 地図上の隣接地と現地における隣接地番が異なる場合には,隣接境界線証明書に記載すべき隣接地の証明書はいずれか。
原則として,地図訂正をするか占有関係の是正を行うべきであるが,事例により現況及び地図上の隣接者が立会いした証明書を添付する取扱いで差し支えない。
13 隣接地との筆界線は確定できたが,隣接地所有者同士の筆界線が不明の場合はどのように表示すればよいか。
102+103のように記載する。
14 官有地の払下げ等に伴う表題登記については,隣接境界線証明書の添付は不要か。
原則として必要である。 ただし,払下げ等の際,官民の境界確定手続を経たことが明らかである場合は不要であるが,不動産調査報告書に境界を確認した根拠を記載すること。
15 公共用財産との境界確認について
①第三者が管理している土地のうち,農道,水路の立会者は,機能管理者(土地改良区,水利組合等)のみで差し支えないか。
官民境界(農道,水路)の確認は財産管理者である(昭和63年5月2日付け登第96号首席登記官依命通知参照)。
②要領第7条第1項の隣接境界確認書は財産管理者の発給する官民境界確認書等でよろしいか。
貴見のとおり。
16 印鑑証明書を複写して原本還付する場合,「無効」又は 「複写」の文字が記載されていても差し支えないか。
差し支えない(平成5年1月4日付け首席登記官事務連絡参照)。
17 隣接地が国又は地方公共団体若しくは法人等の団体の所有地である場合の立会者は,次のとおり取り扱ってよいか。(イ) 国又は地方公共団体の出先機関の長若しくは境界を確認し得る担当職員(ロ) 法人等の団体の支店,営業所又は出張所等の長若しくは境界を確認し得る担当者
いずれも貴見のとおり取り扱って差し支えない。
18 隣接境界線証明書に関わる資料については,第7条第3項の規定を援用し,不動産調査報告書での報告をもって原本に代えることで差し支えないか。
差し支えない。ただし,事案によっては,隣接境界線証明書の写しを求める場合がある。
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質 疑 事 項 回 答
19 隣接地の範囲について (下図参照)
① 申請地の隣接地が申請人の所有地である場合は,申請地が現地において明確に確認できる場合以外は,申請地及び隣接地双方について,地積更正登記の申請をすべきか。
貴見のとおり。
② 一点のみで接する土地も隣接地であるか。 貴見のとおり。
③ 公図上の隣接地と現地における隣接地が相違する場合は,原則として地図訂正申出をすべきか。なお,地図訂正が出来ない場合は,公図上の隣接所有者及び現地占有者双方が境界確認すべきか。
貴見のとおり。
(5-1と5-2は同一所有者) * イ~ロの境界が明確な場合
申請地:5-2
隣接地:2,3,5-1,6,道
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質 疑 事 項 回 答
1
下図、例1参照
2 筆界未定地が数筆あった場合に,申出地一筆からの地図訂正及び地積更正は可能か。
地図訂正には応じられない。ただし,申出人以外の者の承諾書を添付してあれば,規則第16条第15項により可能である。その場合の地積更正は,申請地のみで足りる。
下図、例2参照
3 筆界未定又は集合表示されているもので,地図訂正を行おうとしている土地が長狭物に囲まれている場合で同一所有者の場合,合筆を行ってから地図訂正,地積更正を行ってよいか。
差し支えない。
法第14条第1項地図で申請地一筆からの地図訂正及び地積更正をすることは可能か。
第9条 (地図等の訂正)関係
地図訂正には応じられない。ただし,申出人以外の者の承諾書を添付してあれば,規則第16条第15項により可能である。その場合の地積更正は,申請地のみで足りる。
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質 疑 事 項 回 答
1 要領第10条第5項の地図の写しを添付した場合,1項の証明書は不要か。
地図に準ずる図面に相当すると認められるものであれば,貴見のとおり。
第10条 (地図等の備付けのない地域内等の登記申請)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 地図に準ずる図面について隣接地との位置関係を重視すべきと思うが,按分した結果,相違する場合が多いがどうすべきか。
隣接地との相互位置(地番配列)を考慮した分筆図を添付するべきである。
2 法第14条第1項の地域内でも,分筆図の添付は必要か。 原則として不要であるが,精度等により作成することが必要と認めた場合は次のとおりである。
法第14条第1項地図地区の分筆図を作成する場合,単に境界確定座標に基づき作成するのでなく,調査士の専門的な見識から地図の精度に応じて地積及び辺長距離を考慮し按分して,地図の精度を低下させないように作成願いたい。
3 分筆図は地積測量図の余白部分に記載してよいか。また,合筆図の作成方法についても伺いたい。
分筆図は別図として作成願いたい。分筆図・合筆図とも適宜の用紙でA4サイズを標準に作成願いたい。作成年月日及び申請人・作成者の記載は不要である。
第11条(分筆図・合筆図の添付)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 所在地番の定め方及び建物図面の作成方法につき,下記例示の場合
①及び②は貴見のとおり
2 1階部分が一部高床式の建物について,2階以上の部分が他の地番に存する場合の所在地番の記載方法は。
2階以上が存する地番についても記載しても差し支えない。ただし,区分建物については記載しなければならない。
3 旧町名・旧地番等で表示されている建物について,所在地番(家屋番号)変更・更正登記の場合は建物図面はなくてもよいか。
昭和51年6月4日付け登記課長通知のとおり,図面を添付する必要はない。
③ 距離の記載については,C線からの距離を記載してよいか。
③については,C線からの距離は記載せず,筆界の明らかな境界線との距離を記載する。
① 所在地番は,「1番地,2番地,3番地」と定めてよいか。
② 建物図面には,C線のみ2点鎖線で記載し,A・B線については何ら記載を要しないと考えてよいか。
第13条(地番のない土地に所在する建物の表示等)関係
1番
2番
3番
建物
*A・B線は筆界の変動
らか。
C
に関係するおそれが
5番
ある。B
*1.2.3.4.5番が
4番
筆界未定。
*C線は,筆界の変動に関係がないことが明
A
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質 疑 事 項 回 答
4 建物表題登記・所在変更登記申請を行う場合の所在の記載方法を代表地番以外は若番からの記載でよいか。*一覧性があるとともに,誤記を少なくするため。
貴見のとおり。*準則第88条参照
例 10番地1,10番地2,9番地1,9番地1先道,12番地1の所在の場合
10番地1,9番地1,10番地2,12番地1,9番地1先と記載。
5 家屋番号について,1筆の土地に数個の建物が登記されており,今回そのうちの1個の建物を取り壊した場合,その建物の家屋番号を再使用することはできないか。
可能である。準則第79条では,土地のように同一家屋番号の使用について言及してなく,かつ,一般的に10番の建物を滅失後同一敷地に建物を新築した場合は10番を再度使用しているのと同様である。
6 分筆地を誤って,隣地を分筆している場合の建物表題登記申請について,その建物の敷地地番はどの様にすべきか。
本来の地番を建物の敷地として登記をし,その後,分筆等によりその所在形態を整序の上,所在変更をすることとなる。
10-1
10-29-1
12-1 道
9-2
12-2
11-1
20
道 路
11-2
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質 疑 事 項 回 答
1 分譲マンション等の区分建物の家屋番号については,専有部分の部屋番号と家屋番号が合致するよう定めてよいか。(例) 松山市一番町一丁目5番地1に所在する分譲マンションの特定の専有部分の部屋番号が801号である場合,家屋番号を,一番町一丁目5番1の801とする。
定めてよい。 なお,意見のような定め方が望ましい。
第14条(区分建物の表示に関する登記)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 従来から認められてきた次のような取扱いは,別表第2の例にかかわらず,今後とも認められると考えてよいか。
貴見のとおり。 ただし,材質が明確に分かる場合は,別表第2(その2)によるべきである。
① 建築確認書に厚型スレートと記載されていても材質がセメントの場合は「セメントかわらぶき」又は「かわらぶき」とする。
② 別表第2(その2)の厚型スレートの内,和型スレートは「かわらぶき」とする。
③ 「亜鉛メッキ鋼板ぶき」を「鋼板ぶき」と表示してもよい。
2 登録免許税の関係で注意すべき構造の表示等はないか。 鉄骨・鉄筋コンクリート造(S・RC)と鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)との区別を注意されたい。
3 高床式建物の構造が1階相当部分(高床部分)が鉄骨で,2階相当部分が木造の場合の構造の表示方法について,「木造」のみでよいか。
貴見のとおり。
*構造の表示で鉄骨を表示した場合の登録免許税の算定方法に疑義があるため。
*構造の表示方法について,平成7年の要領改正により「高床式」の記載を行うこととなったものである。高床部分の構造については,基礎の一部と考えてよい。
4 従来より「高床式」と表示せずに登記されている高床式建物については,その表示を直ちに改める必要はなく,増築等の他の変更事由が生じたとき同時に改める取り扱いでよいか。
貴見のとおり。
5 前問において「高床式」と改める場合の登記の目的,登記原因・日付は如何にするか。
登記の目的は「建物表示更正登記」とし,登記原因は「②錯誤」とする。
6 「瓦葺」を「かわらぶき」と変更したい場合は,②錯誤でよいか。また,床面積の変動がある場合は「②③年月日増築」等と表示してよいか。
差し支えない。
第16条(構造の表示)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 確認済証のある場合,確認済証と成人二名の証明書で所有権証明書としてよいか。
貴見のとおり。
2 確認済証の建築主と真実の所有者が相違するとき,建築主の承諾書(印鑑証明書付)を添付した場合,所有権証明書として取り扱って差し支えないか。
差し支えない。
3 「譲渡証明書」に法律行為の内容(日付)が表示されていない場合,所有権証明書として認められるか。
認められない。証明書中,「今般…」の表現を用いたものが多く
見受けられるが,証明書の性格上,証明年月日を譲渡年月日と同一に解することはできないため,「今般…」の表現に代え,譲渡年月日を記載されたい。
なお,譲渡証書についての「今般…」の表現は,作成年月日と同一日と解する。
4 本項は,増築だけに限らず,10㎡以下の附属建物の新築,あるいは10㎡以下の床面積の増加を伴う床面積更正の場合にも適用されると考えてよいか。
差し支えない。
5 次のものは,所有権証明書として認められるか。(イ) 独立行政法人住宅金融支援機構の場合の「現場審査に関する通知書」(ロ) 建築確認を要しない地域において,土木事務所の発給する「工事届の提出済証明」(ハ) 「公庫融資対象建売住宅確認書」(ニ) 「建売適格認定書」
いずれも差し支えない。
第18条(所有権証明情報)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 コンピューター庁で合筆・分筆登記が連件で提出される場合は,本番に地番変更(○○番1を○○番と変更)することなく,登記申請をしていいか。
貴見のように申請されたい。
第39条(所在等の調査)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 既に取毀し,又は焼失により滅失している建物について いずれの場合も貴見のとおり取り扱う。
① 登記名義人である法人が解散しており,その清算人の所在が不明
(参照)昭和58年11月25日付け登第217号首席登記官依命通知
② 登記名義人が死亡しており,その相続人が行方不明
③ 登記名義人は存在するが,土地所有者からの滅失登記申請の要請に同人が応じない。
これらの場合には,滅失した建物の敷地所有者又は敷地上に建築した建物の所有者等の利害関係人から登記官への職権を促すための建物滅失登記の申出で立件処理していただきたい。
2 建物滅失の登記原因が明らかでない場合は,「不存在」を原因としてよいか。
貴見のとおり。
第60条(不存在・重複登記の調査)関係
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質 疑 事 項 回 答
1 既に地積測量図の提出されている土地を分筆するに当たり,図上の境界標が現実と相違する場合の記載方法の取扱いはどうするか。
現実に存在する境界標の表示でよい。
2 辺長記載に誤記のあることを発見した場合は(面積計算書における辺長自動打出記録は正確に表示されている),前提として,地積測量図の訂正の申出は必要か。
訂正の必要はないが,不動産調査報告書において補足説明を必要とする。
3 分筆(地積更正)登記等を申請するに当たり,既提出の地積測量図上の通称ヒゲの方向の誤り又は位置の誤記がある場合の取扱いはいかにすべきか。
ヒゲの方向はおおむね合致していればよい。位置の誤記については訂正を要しない。
4 地積測量図の求積地(別紙1)には誤りがなく,残地の形状に誤りが判明した場合の地積測量図訂正の申出に添付する図面は別紙2のとおりでよいか。
差し支えない。
第90条(地積測量図の訂正)関係
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(別紙1)
(別紙2)
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質 疑 事 項 回 答
1 旧準則第96条第3項では,地積測量図の申請人欄には「会社その他の法人であるときは,その法人の代表者又は支店若しくは事務所の長が署名又は記名押印するものとし,」とあります。しかし,改正後の規則第74条第2項では「申請人が記名するとともに,」とあり,支店又は事務所の長の署名若しくは記名押印の記載がありません。また,改正後の準則にも記載がありません。この申請人欄の記載はオンライン申請の関係で旧準則第96条第3項は削除されたのでしょうか。または,従前のとおり取り扱われるのでしょうか。
申請人(法人であれば代表者)の記名だけで押印は要しない。オンライン申請については,規則第73条に別途規定されている。
2 地図訂正申出書の閲覧は利害関係人から可能か。 閲覧は可能である。ただし,利害関係を確認する。
3 国土調査による法第14条第1項地図の場合,通常,同地図を前提に業務を行うが,筆界特定に関する場合も同じ扱いでよろしいでしょうか。
地籍図の場合,公図が基本である。
4 「取毀」の文字が「取壊し」に変更されておりますが,申請書の記載も「取毀」から「取壊し」に変更になるのでしょうか。
法改正により,「取壊し」と変更されたものであり,補正の対象とはしないが,登記記録は「取壊し」と統一して記載する。
5 筆界特定後,対象土地に関して筆界特定図面(筆界特定後,地積更正登記等が行われなかった場合を想定)が存在している場合,その対象土地に隣接する土地の分筆登記等が行われる際,その対象土地と接する部分について立会等の境界確認は不要と考えますがいかがでしょうか。
筆界特定された部分について管轄登記官が筆界と同一と判断した場合,立会いを省略することができる。
6 「不動産調査報告書」は,申請書の添付書類として記載すべきでしょうか。また,従来の添付書類で「何々証明書」等を「何々証明情報」と記載すべきでしょうか。
貴見のとおり。
7 地目が「学校敷地」「○○学校用地」等の場合,地目変更をすることなく,他の「学校用地」との合筆登記が可能か。
可能である。
*土地台帳法による地目の定め方と不動産登記法によるその認定方法が相違しているため。
*不動産登記法による地目については施行令による地目以外のものは認められていなく,従前の土地台帳法当時の地目についても,その登記法施行により当然認められなくなったものである。墳墓地-墓地(登記研究189号)
なお,「学校敷地」等の地目の土地が合筆後の土地となる場合,申請書の記載は,合筆後の地番の表示欄に地積とともに,地目「学校用地」の記載をし,②錯誤③○○番を合筆と記載する(登記の目的は合筆のみの記載)。
その他
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質 疑 事 項 回 答
8 分筆登記・地図訂正等の委任状の記載方法の一例として次のとおりでもよろしいか。「年月日土地家屋調査士○○○作成の地積測量図(訂正図面)のとおり」
貴見のとおり不動産調査報告書の日付については,土地の調査委任とその調査に基づく登記申請委任については別であり委任日との前後を問わないものとする。
私は,上記の者を代理人と定め下記記載の登記申請に関する一切の件を委任します。
年 月 日
委任者 住所 氏名 印
委任事項
登記の目的 土地分筆登記
原因日付
不動産の表示 松山市宮田町□□番の土地
委任状(記載例)
(年月日土地家屋調査士○○○作成の地積測量図のとおり)
土地家屋調査士 ○○○
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